JPH06311746A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH06311746A
JPH06311746A JP11767993A JP11767993A JPH06311746A JP H06311746 A JPH06311746 A JP H06311746A JP 11767993 A JP11767993 A JP 11767993A JP 11767993 A JP11767993 A JP 11767993A JP H06311746 A JPH06311746 A JP H06311746A
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JP
Japan
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power supply
transistor
voltage
supply line
resistor
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JP11767993A
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Shoichi Nakamura
正一 中村
Yasuharu Yamazaki
康晴 山崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一次側のコンデンサの容量を小さくしても発熱
の問題が生じることがなく、小型、軽量化を図れるよう
にする。 【構成】スイッチングトランジスタとして、スイッチン
グ特性の優れたFET16を用いている。そして、FE
T16のバイアスをツェナーダイオード14で形成する
ようにしている。このため、一次側のコンデンサ12の
容量が小さく、一次側の電圧が大きく変動するような場
合でも、効率が悪化せず、発熱の問題が生じない。した
がって、機器の小型、軽量化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に、二次電池の充
電回路に用いて好適なスイッチング電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ一体型のVTR等の電子機器に
は、ニッケル・カドミューム電池やニッケル・水素電池
のような二次電池が装着される。このような二次電池を
充電する充電器は、スイッチング電源回路から構成され
ている。このように充電器を構成するスイッチング電源
回路は、従来、図4に示すように、スイッチングトラン
ジスタとしてバイポーラトランジスタを用いた構成とさ
れている。
【0003】図4は、従来のRCC型(リンギング・チ
ョーク・コイル型)のスイッチング電源回路の要部の構
成を示すものである。図4において、ACプラグ101
は、商用電源に繋がれる。ACプラグ101の一端は、
ブリッジ整流器を構成するダイオード102及び104
との接続点に接続される。ACプラグ101の他端は、
ブリッジ整流器を構成するダイオード103及び105
の接続点に接続される。ダイオード102と103との
接続点が電源ライン106に接続される。ダイオード1
04と105の接続点が電源ライン107に接続され
る。電源ライン106の端がコイル109の一端109
Aに接続される。コイル109の他端109Bがトラン
ジスタ116のコレクタに接続される。
【0004】電源ライン106と電源ライン107との
間に、コンデンサ112が接続される。コンデンサ11
2の容量は、例えば47μFである。電源ライン106
に抵抗119及びコンデンサ120の一端が接続され
る。抵抗119及びコンデンサ120の他端がダイオー
ド121の一端に接続される。ダイオード121の他端
がコイル109の他端109Bに接続されると共に、ト
ランジスタ116のコレクタに接続される。
【0005】トランジスタ116のエミッタが抵抗12
2を介して電源ライン107に接続されると共に、ツェ
ナーダイオード123の一端に接続される。ツェナーダ
イオード123の他端がトランジスタ124のベースに
接続されると共に、抵抗125を介して電源ライン10
7に接続される。トランジスタ124のコレクタがトラ
ンジスタ116のベースに接続される。トランジスタ1
24のエミッタが電源ライン107に接続される。
【0006】トランジスタ116のベースがフォトカッ
プラ131の出力端子132Cに接続される。フォトカ
ップラ131の出力端子132Dが電源ライン107に
接続される。
【0007】電源ライン106とトランジスタ116の
ベースとの間に、抵抗113が接続される。トランジス
タ116のベースがコンデンサ117と抵抗118との
直列回路を介して、コイル110の他端110Aに接続
される。
【0008】トランス108のコイル111の一端11
1Aがダイオード126の一端に接続される。ダイオー
ド126から、電源ライン127が導出される。トラン
ス111の他端111Bから、電源ライン128が導出
される。電源ライン127と電源ライン128との間
に、コンデンサ129が接続される。
【0009】ACプラグ101に商用電源が与えられる
と、この商用電源は、ダイオード102〜105からな
るブリッジ整流回路で整流される。そして、抵抗113
からのバイアス電流により、コンデンサ117に充電電
流が流れ、トランジスタ116のベース電圧が上昇す
る。トランジスタ116のベース電圧が上昇すると、ト
ランジスタ116がオンする。
【0010】トランジスタ116がオンすると、コイル
109、トランジスタ116を介して電流が流れる。こ
の電流は徐々に増大し、この電流により、コイル109
に電磁エネルギーが蓄積される。
【0011】この電流は、抵抗122により検出され
る。電流が増大すると、抵抗122の両端電圧が上昇し
ていく。抵抗122の端子電圧がツェナーダイオード1
23のツェナー電圧にトランジスタ124のベース・エ
ミッタ間電圧を加えた電圧を越える時点で、トランジス
タ124がオンする。
【0012】トランジスタ124がオンすると、トラン
ジスタ116のベース電圧が下がり、トランジスタ11
6がオフする。
【0013】また、図示せずも、トランス108の二次
側出力の電流及び電圧を検出する回路が設けられてい
る。その二次側出力の電流及び電圧を検出する回路の出
力がフォトカップラ131の入力端子132A及び13
2Bに供給される。トランス108の二次側出力の電流
及び電圧が所定値を越えると、フォトカップラ131の
出力により、トランジスタ116がオフされる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスイ
ッチング電源回路は、出力のリップル成分を少なくする
ために、電源ライン106と107との間のコンデンサ
112として、例えば47μFの大容量のものを用いて
いる。ところが、コンデンサ112として大容量のもの
を用いると、機器が大型化するという問題が生じる。例
えば、衣服のポケットに収まるような携帯型の充電器を
実現する場合、コンデンサ112として小容量のものを
使用し、小型化を図ることが要望される。
【0015】そこで、コンデンサ112の容量を小さく
(例えば0.1μF)することが考えられる。ところ
が、コンデンサ112の容量を小さくすると、電源ライ
ン106と107との間の電圧が大きく変化する。バイ
ポーラトランジスタのスイッチングトランジスタ116
はスイッチング効率が悪い。更に、スイッチングトラン
ジスタとしてバイポーラトランジスタ116を用いた場
合には、トランジスタをオンさせるために十分なバイア
ス電流を流す必要がある。電源ライン106と107と
の間の電圧が大きく変化すると、トランジスタ116に
十分なバイアス電流を流すことができなくなり、効率が
悪化する。このため、トランジスタ116が発熱すると
いう問題が生じる。また、バイアス用の抵抗113に電
流が流れるため、抵抗113の発熱が大きく、抵抗11
3が焼け切れる可能性が高くなる。このため、スイッチ
ングトランジスタとしてバイポーラトランジスタ116
を用いた従来のスイッチング電源回路では、電源ライン
106と107との間のコンデンサ112の容量を小さ
くして、小型化を図ることは困難である。
【0016】したがって、この発明の目的は、入力側の
コンデンサの容量を小さくしても発熱の問題が生じるこ
とがなく、小型、軽量化を図れるスイッチング電源回路
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、スイッチン
グトランジスタを自励発振させ、スイッチングトランジ
スタによりトランスの一次巻線に流れる電流をオン/オ
フする自励型のスイッチング電源回路において、スイッ
チングトランジスタとして電界効果型トランジスタを用
いるようにしたことを特徴とするスイッチング電源回路
である。
【0018】この発明では、スイッチングトランジスタ
のゲートにツェナーダイオードを用いたバイアス回路を
配設するようにしている。
【0019】この発明では、スイッチングトランジスタ
のゲートに過電流及び過電圧検出回路の出力が供給され
るようにしている。
【0020】
【作用】スイッチングトランジスタとして、スイッチン
グ特性の優れたFET16を用いている。そして、FE
T16のバイアスをツェナーダイオード14で形成する
ようにしている。このため、一次側のコンデンサの容量
が小さく、一次側の電圧が大きく変動するような場合で
も、効率が悪化せず、発熱の問題が生じない。したがっ
て、機器の小型、軽量化が図れる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この発明の一実施例を示すも
のである。図1において、ACプラグ1は、商用電源に
繋がれる。商用電源の電圧は、例えば100V〜240
Vである。ACプラグ1の一端は、ブリッジ整流器を構
成するダイオード2及び4の接続点に接続される。AC
プラグ1の他端は、ブリッジ整流器を構成するダイオー
ド3及び5の接続点に接続される。
【0022】ダイオード2及び3の接続点が電源ライン
6の一端に接続される。電源ライン6の他端がトランス
8のコイル9の一端9Aに接続される。ダイオード4及
び5の接続点が電源ライン7の一端に接続される。電源
ライン7の他端がトランス8のコイル10の一端10B
に接続される。
【0023】電源ライン6と電源ライン7との間に、コ
ンデンサ12が接続される。コンデンサ12の容量は、
例えば0.1μFである。電源ライン6と電源ライン7
との間に、抵抗13及びツェナーダイオード14の直列
回路が接続される。抵抗13とツェナーダイオード14
との接続点が抵抗15の一端に接続される。抵抗15の
他端がFET16のゲートに接続されると共に、コンデ
ンサ17と抵抗18との直列回路を介して、コイル10
の他端10Aに接続される。
【0024】電源ライン6にスナバ回路を構成する抵抗
19及びコンデンサ20の一端が接続される。抵抗19
及びコンデンサ20の他端がダイオード21の一端に接
続される。ダイオード21の他端がコイル9の他端9B
に接続されると共に、FET16のドレインに接続され
る。
【0025】FET16のソースが抵抗22を介して電
源ライン7に接続されると共に、ツェナーダイオード2
3の一端に接続される。ツェナーダイオード23の他端
がトランジスタ24のベースに接続されると共に、抵抗
25を介して電源ライン7に接続される。トランジスタ
24のコレクタがFET16のゲートに接続される。ト
ランジスタ24のエミッタが電源ライン7に接続され
る。
【0026】トランス8のコイル11の一端11Aがダ
イオード26のアノードに接続される。ダイオード26
のカソードから、電源ライン27Aが導出される。トラ
ンス11の他端11Bから、電源ライン28が導出され
る。電源ライン27Aと電源ライン28との間に、コン
デンサ29が接続される。コンデンサ29は平滑コンデ
ンサで、例えば330μFである。
【0027】電源ライン27Aに抵抗30の一端が接続
される。抵抗30の他端がフォトカップラー31の一方
の入力端子32Aに接続される。フォトカップラー31
の他方の入力端子32Bがトランジスタ37のコレクタ
に接続される。トランジスタ37のエミッタが電源ライ
ン28に接続される。
【0028】フォトカップラー31の出力端子32Cが
FET16のゲートに接続される。フォトカップラー3
1の出力端子32Dが電源ライン7に接続される。
【0029】電源ライン27Aと電源ライン28との間
に、ツェナーダイオード34、抵抗35、抵抗36の直
列回路が接続される。抵抗35と抵抗36との接続点が
トランジスタ37のベースに接続される。
【0030】電源ライン27Aと電源ライン27Bとの
間に、電流検出用の抵抗38が設けられる。抵抗38の
両端に、抵抗39及び40の直列回路が接続される。抵
抗39の一端がコンデンサ41の一端に接続されると共
に、トランジスタ42のエミッタに接続される。抵抗3
9と40との接続点がコンデンサ41の他端に接続され
ると共に、トランジスタ42のベースに接続される。ト
ランジスタ42のコレクタが抵抗43を介してトランジ
スタ37のベースに接続される。
【0031】電源ライン27Bと電源ライン28との間
に、平滑用のコンデンサ44が接続されると共に、電源
ライン27Bの端がトランジスタ45のエミッタに接続
される。コンデンサ44は例えば330μFである。ト
ランジスタ45のベースが抵抗46を介して、コントロ
ーラ47に接続される。トランジスタ45のコレクタか
ら、電源ライン27Cが導出される。電源ライン27C
と電源ライン28との間に、抵抗48及び49の直列接
続が接続される。抵抗48及び49の接続点がコントロ
ーラ47に接続される。
【0032】電源ライン27Cから、端子50Aが導出
される。電源ライン28から、端子50Bが導出され
る。二次電池51を充電する際には、端子50Aと端子
50Bとの間に、ニッケル・カドミューム又はニッケル
・水素等の二次電池51が装着される。
【0033】コントローラ47は、二次電池51の充電
を制御するものである。このコントローラ47に電源を
供給するために、レギュレータ52が設けられる。レギ
ュレータ52は、電源ライン27Bの電圧をコントロー
ラ47に対応する電圧に変換し、コントローラ47に与
える。
【0034】二次電池51の電圧は、抵抗48及び49
の接続点から検出され、この検出電圧がコントローラ4
7に供給される。この抵抗48及び49の接続点の電圧
から、−ΔV(満充電時に二次電池の端子電圧が下降す
る電圧)が検出される。
【0035】この発明の一実施例は、スイッチングトラ
ンジスタ(FET16)が自励発振するRCC型(リン
ギング・チョーク・コイル)型のスイッチングレギュレ
ータの構成とされている。つまり、ACプラグ1に商用
電源が与えられると、この商用電源は、ダイオード2〜
5からなるブリッジ整流回路で整流される。そして、抵
抗13とツェナーダイオード14との接続点からのバイ
アス電圧により、抵抗15を介して、コンデンサ17に
充電電流が流れ、FET16のゲート電圧が上昇する。
FET16のゲート電圧が上昇すると、FET16がオ
ンする。
【0036】FET16がオンすると、コイル9、FE
T16を介して電流iP が流れる。図2Aは、この電流
P を示すものである。また、図2Bは、コイル11の
端子電圧を示す。時点t1 でFET16がオンしたとす
ると、図2Aに示すように、電流iP が徐々に増大し、
この電流iP により、コイル9に電磁エネルギーが蓄積
される。
【0037】この電流iP は、抵抗22により検出され
る。電流iP が増大すると、抵抗22の両端電圧が上昇
していく。抵抗22の端子電圧がツェナーダイオード2
3のツェナー電圧にトランジスタ24のベース・エミッ
タ間電圧を加えた電圧を越える時点t2 で、トランジス
タ24がオンする。
【0038】トランジスタ24がオンすると、FET1
6のゲート電圧が下がり、FET16がオフする。
【0039】それから、抵抗13とツェナーダイオード
14との接続点からのバイアス電圧により、抵抗15を
介して、コンデンサ17に充電電流が流れ、FET16
のゲート電圧が上昇する。FET16のゲート電圧が上
昇すると、FET16がオンする。FET16がオンす
る時点t3 から、コイル9、FET16を介して電流i
P が流れる。電流iP が徐々に増大し、この電流iP
より、コイル9に電磁エネルギーが蓄積される。そし
て、抵抗22の端子電圧がツェナーダイオード23のツ
ェナー電圧にトランジスタ24のベース・エミッタ間電
圧を加えた電圧を越えると、トランジスタ24がオン
し、FET16がオフする。以下、同様の動作が繰り返
される。
【0040】なお、FET16のピーク電流は、ツェナ
ーダイオード23の電圧を3.9V、抵抗22の抵抗値
を4.7Ω、トランジスタ24のベース・エミッタ間電
圧を0.6Vとすると、 (3.9+0.6)/4.7=0.96A に制限される。
【0041】トランス8のコイル11からは、図2Bに
示すような出力電圧が得られる。この出力電圧は、コン
デンサ29、44で平滑される。
【0042】二次側の出力電圧は、抵抗35と抵抗36
との接続点から検出される。二次側の出力電圧がツェナ
ーダイオード34で決まる所定値を越えると、トランジ
スタ37がオンする。トランジスタ37がオンすると、
フォトカップラー31の出力により、FET16のゲー
ト電圧が下がり、FET16がオフする。これにより、
二次側の出力電圧が制限される。
【0043】例えば、ツェナーダイオード34の電圧を
10V、抵抗35の抵抗値を1kΩ、抵抗36の抵抗値
を1kΩ、トランジスタ37のベース・エミッタ間電圧
を0.6Vとすると、電源ライン27Aと電源ライン2
8との間の電圧は、 10+((1000+1000)/1000)×0.6=11.2V に制限される。
【0044】また、二次側出力電流は、抵抗38により
検出される。二次側出力電流が所定値を越えると、トラ
ンジスタ42がオンする。トランジスタ42がオンする
と、トランジスタ37がオンする。トランジスタ37が
オンすると、フォトカップラー31の出力により、FE
T16のゲート電圧が下がり、FET16がオフする。
これにより、二次側出力電流が制限される。
【0045】例えば、抵抗39の抵抗値を10kΩ、抵
抗40の抵抗値を470Ω、抵抗38の抵抗値を1Ω、
トランジスタ42のベース・エミッタ間電圧を0.6V
とすると、二次側出力電流は、 (0.6×((10000+470)/10000))/1=0.628A に制限される。
【0046】このようにして、トランス8の二次側コイ
ルの出力から、二次電池51を充電するための電源が形
成される。この電源が電源ライン27B、27Cを介し
て二次電池51に与えられる。充電時の電圧は、上述の
ように、例えば11.2Vであり、充電電流は、例えば
0.628Aに設定される。二次電池51は、例えば
1.2Vのニッケル・カドミューム電池が5本直列接続
されたものである。
【0047】二次電池51が満充電になると、二次電池
51の両端電圧が下降する(−ΔVが検出される)。こ
の二次電池電池51の両端電圧は、抵抗48及び49の
接続点から検出される。二次電池51の両端電圧が下降
し、−ΔVが検出されると、トランジスタ45がオフさ
れる。
【0048】この発明の一実施例では、上述のように、
電源ライン6と電源ライン7との間のコンデンサ12の
容量が例えば0.1μFとされている。このように、電
源ライン6と電源ライン7との間のコンデンサ12の容
量を小さくすると、小型、軽量化が図れる。
【0049】ところが、コンデンサ12の容量を小さく
すると、例えば、入力商用電源が100Vから240V
まで対応できるようにした場合、電源ライン6と電源ラ
イン7との間の電圧は、0〜(240×√2)Vまで変
化する。
【0050】そこで、この発明の一実施例では、スイッ
チングトランジスタとして、スイッチング効率が優れて
いるFET16を用いている。そして、FET16のバ
イアスをツェナーダイオード14で形成するようにして
いる。コンデンサ12の容量を小さくすると、図3Aに
示すように、電源ライン6と電源ライン7との間の電圧
は大きく変動する。ところが、FET16のバイアス電
圧は、ツェナーダイオード14により形成されているの
で、図3Bに示すように、電源ライン6と電源ライン7
との間の電圧変動に係わらず、略々一定している。FE
Tはバイアス電流を流す必要がない。このため、電源ラ
イン6と電源ライン7との間の電圧が変動しても、バイ
アス電圧が安定しているので、FET16の効率は悪化
することはなく、発熱の問題が生じない。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、スイッチングトラン
ジスタとして、スイッチング特性の優れたFET16を
用いている。そして、FET16のバイアスをツェナー
ダイオード14で形成するようにしている。このため、
一次側のコンデンサの容量が小さく、一次側の電圧が大
きく変動するような場合でも、効率が悪化せず、発熱の
問題が生じない。したがって、機器の小型、軽量化が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の接続図である。
【図2】この発明の一実施例の説明に用いる波形図であ
る。
【図3】この発明の一実施例の説明に用いる波形図であ
る。
【図4】従来のスイッチング電源回路の一例の接続図で
ある。
【符号の説明】
1 ACプラグ 8 トランス 16 FET

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチングトランジスタを自励発振さ
    せ、上記スイッチングトランジスタによりトランスの一
    次巻線に流れる電流をオン/オフする自励型のスイッチ
    ング電源回路において、 上記スイッチングトランジスタとして電界効果型トラン
    ジスタを用いるようにしたことを特徴とするスイッチン
    グ電源回路。
  2. 【請求項2】 上記スイッチングトランジスタのゲート
    にツェナーダイオードを用いたバイアス回路を配設する
    ようにした請求項1記載のスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 上記スイッチングトランジスタのゲート
    に過電流及び過電圧検出回路の出力が供給されるように
    した請求項1記載のスイッチング電源回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0852423A2 (en) 1997-01-07 1998-07-08 NOKIA TECHNOLOGY GmbH A simple current limiting coupling for regulating the output current of a power supply
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