JP3438340B2 - 充電回路 - Google Patents

充電回路

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JP3438340B2
JP3438340B2 JP20188994A JP20188994A JP3438340B2 JP 3438340 B2 JP3438340 B2 JP 3438340B2 JP 20188994 A JP20188994 A JP 20188994A JP 20188994 A JP20188994 A JP 20188994A JP 3438340 B2 JP3438340 B2 JP 3438340B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源から2次電池
を定電流で充電するようにした充電回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、高電圧、小電流の商用電源を用い
て2次電池を充電する場合には、低電圧、大電流に変換
するために、一般に電力変換装置であるトランスが用い
られていた。このトランスには、50〜60Hzの商用
周波数を用いるものや、高周波を用いるインバータ式が
ある。また、インバータ式には、完全な電力変換作用を
用いるフィードフォワード型や、一旦電気エネルギーを
磁気エネルギーに変換し、更にこれを電気エネルギーに
変換して出力するフライバック型がある。このようなト
ランスを用いた充電回路では、充電電圧の最大値でトラ
ンスを設計し、充電する2次電池のセル数が少ないとき
や2次電池が劣化して短絡したときなどのように充電電
圧が低下した場合のために、定電流制御回路を付加し、
出力電力を制御するように構成されている。
【0003】しかし、例えば充電式電動工具では、作業
内容に応じた出力電圧を得るために2〜20セルのNi
−Cd電池を用いる機器がある。従って、このような機
器の電池を充電する充電器は、一般に2〜10セル用や
6〜20セル用のように出力電圧に応じて分けられてい
る。
【0004】一方、従来、コンデンサ降圧回路を用いた
充電回路がある。この充電回路では、出力電圧の制御が
なく、出力電圧が変化してもほぼ一定の充電電流を供給
可能になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトランスなどの電力変換装置を使用する充電回路の
場合には、電力変換装置の設計仕様によって出力電圧の
上限値が決定され、この上限値以下の出力電圧の場合に
は、出力電流、すなわち充電電流を定電流にする機能を
有する制御回路が必要になる。
【0006】また、上記従来のコンデンサ降圧回路を用
いた充電回路では、出力を増大するためには大容量のコ
ンデンサを用いる必要があり、また50Hzと60Hz
とで充電電流レベルが異なってしまう、更に充電電流と
入力電流がほぼ同一レベルになるので1200〜170
0mAHの容量の電池を10〜15分で急速充電するた
めには入力電流が過大になり一般のコードでは定格オー
バーを招く等の欠点がある。
【0007】なお、特開平3−86085号公報には、
放電灯点灯装置に使用されるインバータ装置が提案され
ているが、このインバータ装置は、LC共振回路の共振
電流を負荷である放電灯に供給するためのものであり、
2次電池にほぼ一定レベルの充電電流を供給するための
ものではない。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、定電流制御回路を要することなくほぼ一定の充電電
流を2次電池に供給する充電回路を提供することを目的
とする。
【0009】また、急速充電を可能にする充電回路を提
供することを目的とする。
【0010】また、2次電池の出力電圧が大きく変化し
ても同様に充電可能な充電回路を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、直流電源から2次電池に充電電流を供給
する充電回路において、コイルとコンデンサとからなる
並列共振回路と、この並列共振回路に直列接続されたス
イッチング素子を有し、上記並列共振回路を自励発振さ
せる自励発振回路と、上記並列共振回路に流れる共振電
流を整流して上記2次電池に供給する整流回路とを備え
たものである(請求項1)。
【0012】また、請求項1記載の充電回路において、
上記コイルに磁気結合された帰還巻線を備え、上記自励
発振回路は、上記帰還巻線が上記スイッチング素子のス
イッチング制御端に接続されて構成されている(請求項
2)。
【0013】また、上記整流回路は、4個の整流素子か
らなり、一対の交流入力端子と正極及び負極からなる一
対の整流出力端子とを有し、上記整流出力端子の正極が
上記直流電源に接続されたブリッジ回路で構成されてな
り、上記並列共振回路は、上記コイル及びコンデンサの
一端が上記スイッチング素子に接続され、上記コイル及
びコンデンサの他端が上記ブリッジ回路の交流入力端子
にそれぞれ接続されてなり、上記2次電池は、上記整流
出力端子の正極及び負極間に接続されるように構成され
ている(請求項3)。
【0014】また、上記自励発振回路は、上記ブリッジ
回路の整流出力端子の負極と上記スイッチング素子のス
イッチング制御端との間に接続された起動抵抗を備えた
ものである(請求項4)。
【0015】また、請求項3記載の充電回路において、
検出端子を有し、この検出端子が開放されると、上記ス
イッチング素子のスイッチング制御端への電力供給を停
止して上記自励発振回路の発振を停止させる発振停止回
路を備え、上記2次電池は、上記整流出力端子の正極に
接続される正極端子、上記整流出力端子の負極に接続さ
れる負極端子及び上記検出端子に接続される第3端子を
有して着脱可能に構成されるとともに、取り外されると
きに、まず上記第3端子と上記検出端子との接続が開放
されるように上記正極端子、上記負極端子及び上記第3
端子が構成されている(請求項5)。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、スイッチング素
子のスイッチングにより、並列共振回路が自励発振し
て、共振電流が流れる。この共振電流が整流されて2次
電池に供給される。なお、2次電池をスイッチング素子
に直列接続するように構成すると、スイッチング素子に
流れる電流も2次電池に供給される。
【0017】また、請求項2記載の発明によれば、帰還
巻線には、コイルとの巻数比に比例した電圧が誘起され
る。この誘起電圧がスイッチング素子のスイッチング制
御端に印加されて、自励発振が行われる。
【0018】また、請求項3記載の発明によれば、並列
共振回路に流れる共振電流が整流回路により全波整流さ
れて2次電池に供給される。また、スイッチング素子に
流れる電流は、2次電池を通るので、充電に寄与するこ
ととなる。
【0019】また、請求項4記載の発明によれば、直流
電源から、ブリッジ回路の整流出力端子の正極、整流出
力端子の正極及び負極間に接続された2次電池、及び起
動抵抗を介してスイッチング素子のスイッチング制御端
に起動電流が供給される。従って、2次電池が整流出力
端子の正極及び負極間に接続されていないときは、起動
電流が供給されないので、自励発振回路は発振動作を開
始しない。
【0020】また、請求項5記載の発明によれば、2次
電池は、充電回路から取り外されるときに、まず第3端
子と検出端子との接続が開放される。従って、自励発振
回路の発振が停止した後で、2次電池の正極端子と整流
出力端子の正極との接続及び負極端子と整流出力端子の
負極との接続が開放される。このため、自励発振回路の
発振動作中に整流出力端子の正極または負極が開放され
てスイッチング素子に悪影響を及ぼすことが防止され
る。
【0021】
【実施例】図1は本発明に係る充電回路の第1実施例を
示す回路図である。図2は充電される電池パックの回路
図である。図3は電池パックの端子形状を示す説明図で
ある。この充電回路は、整流平滑回路1、電源回路2、
充電制御回路3、電池接続部4及び発振回路5等から構
成され、電池接続部4に接続される電池パック6の電池
7を充電するものである。
【0022】整流平滑回路1は、ブリッジダイオードB
D1及びコンデンサC1などからなり、端子P1,P2
間に接続される商用電源等の交流電源からの入力電圧を
整流、平滑して電圧Vinの直流電源を得るもので、電池
接続部4の正極端子T1に接続される電源ラインとアー
スラインGNDを形成している。
【0023】電源回路2は、トランス8、ブリッジダイ
オードBD2及びコンデンサC2などからなり、端子P
1,P2間に接続される交流電源からの入力電圧を降圧
し、さらに整流、平滑して充電制御回路3のための直流
電源を生成するものである。
【0024】電池接続部4は、後述する巻線L及びコン
デンサCからなる並列共振回路に接続されたダイオード
D1〜D4からなる整流ブリッジ回路で構成され、電池
パック6を接続する端子T1〜T3を有している。そし
て、共振回路に流れる共振電流を全波整流して、端子T
1,T2を介して電池パック6の電池7に充電電流を供
給するものである。
【0025】整流ブリッジ回路のダイオードD1は、ア
ノードが交流入力端子T4を介してコンデンサCの一端
に、カソードが正極端子T1に接続されている。また、
ダイオードD2は、アノードが交流入力端子T5を介し
て巻線Lの一端に、カソードが正極端子T1に接続され
ている。また、ダイオードD3は、アノードが負極端子
T2に、カソードが交流入力端子T4を介してコンデン
サCの一端に接続されている。また、ダイオードD4
は、アノードが負極端子T2に、カソードが交流入力端
子T5を介して巻線Lの一端に接続されている。さら
に、負極端子T2は、電源回路2のアースラインに接続
されている。
【0026】電池パック6は、端子T1’〜T3’を有
し、電池接続部4の対応する端子T1〜T3に接続され
るようになっている。端子T1’,T2’間には、所要
のセル数の電池7が端子T1’側を正極として収納され
ている。電池7は、Ni−Cd電池、Ni−H電池やリ
チウムイオン電池などの充電可能な2次電池からなる。
また、端子T3’,T2’間には、電流制限抵抗を介し
て温度センサ9が配設されている。
【0027】電池パック6の端子T1’〜T3’は、図
3に示すように、端子T1’,T2’がほぼ同一寸法
で、端子T3’が端子T1’,T2’に比べて短寸法に
なっている。なお、電池接続部4の端子T1〜T3は、
図中、矢印で示す電池パック6の装着方向に対して、ほ
ぼ同一の高さ位置に形成されている。
【0028】従って、電池パック6を図中、矢印方向に
差し込んで電池接続部4に装着するときは、まず端子T
1’,T2’が端子T1,T2に接続された後で、端子
T3’が端子T3と接続される。一方、電池接続部4か
ら取り外すときは、まず端子T3’と端子T3の接続が
外れた後で、端子T1’と端子T1、端子T2’と端子
T2の接続が外れることとなる。
【0029】発振回路5は、共振回路を構成している巻
線L及びコンデンサCやFET10などを備えている。
【0030】巻線L及びコンデンサCの接続点Aと、ア
ースラインGND間には、ダイオードD6を介してFE
T10が直列に接続されている。ダイオードD6には、
高抵抗値を有する抵抗R2が並列接続されている。
【0031】このダイオードD6は、接続点Aの電圧レ
ベルがアースラインGNDより低下したときに、アース
ラインGNDからFET10の寄生ダイオードを通って
接続点Aに電流が流れることを防止して、FET10に
余分な電流を流さないようにするためのものである。ま
た、抵抗R2は、FET10のドレイン−ソース間の浮
遊容量の電荷を放電させるためのものである。なお、抵
抗R2は、高抵抗値を有するので、ダイオードD6の作
用を妨げることはない。
【0032】負極端子T2とアースラインGND間に
は、起動抵抗R1とバイアス電圧発生回路としてのコン
デンサC3とが直列に接続され、その接続点に、後述の
バイアス電圧Vbが発生するようになっている。巻線L
2は、起動抵抗R1とコンデンサC3の接続点と、FE
T10のゲートとの間に接続され、巻線Lと磁気結合さ
れており、巻線Lとの巻数比に応じた電圧が誘起され
る。そして、巻線L2、上記共振回路及びFET10で
自励発振回路が構成されている。
【0033】また、起動抵抗R1とコンデンサC3の接
続点と、巻線LとコンデンサCの接続点Aとの間には、
発振安定のための抵抗R3とダイオードD5が直列接続
されたバイアス制御回路が介設されている。
【0034】充電制御回路3は、制御端子P3が正極端
子T1に、検出端子P4が制御端子T3に接続されてい
る。そして、検出端子P4から所定レベルの信号を出力
し、温度センサ9の抵抗値に比例した電圧を検出するこ
とによって電池7の温度上昇率または温度上昇値を算出
して、電池7の満充電を検出するものである。
【0035】また、充電制御回路3は、電池7の満充電
を検出すると、制御端子P3から出力されていたハイレ
ベルを周期的にローレベルにしてその間正極端子T1か
ら充電電流を引き込むようにし、これにより電池7にト
リクル充電電流を供給する。
【0036】また、充電制御回路3の検出端子P4と電
源回路2のアースラインとの間には、電流制限抵抗を介
してフォトカプラPCの発光ダイオード及びツェナーダ
イオードZDが直列に接続されている。一方、フォトカ
プラPCのフォトトランジスタは、コンデンサC3に並
列に接続されている。
【0037】次に、この充電回路の動作について説明す
る。交流電源が接続され、電池パック6が電池接続部4
に接続されると、電源ラインの電圧Vinにより電池7及
び起動抵抗R1を通って電流が流れ、コンデンサC3が
充電されて、バイアス電圧Vbが上昇する。そして、こ
のバイアス電圧VbがFET10のスレショルド電圧Vt
hを越えると、FET10がオンし始めて電流が流れ始
める。このとき電流は、電池7から、ダイオードD3、
コンデンサCの経路、及びダイオードD4、巻線Lの経
路を通って、ダイオードD6を介してFET10に流れ
る。巻線Lに電流が流れ始めると、巻線L2に巻数比に
応じた電圧が誘起されるため、FET10のゲート電圧
が更に上昇して、FET10が完全にオンになり、自励
発振を開始する。
【0038】FET10がオンすると、接続点Aの電圧
がバイアス電圧Vb以下となるので、コンデンサC3の
電荷が抵抗R3及びダイオードD5からなるバイアス制
御回路及びFET10を通して放電され、これによりコ
ンデンサC3のバイアス電圧Vbが低下する。そして、
バイアス電圧Vbが上記スレショルド電圧Vthよりも低
くなると、FET10はオフとなる。バイアス電圧Vb
が低下すると、FET10のオン期間は短くなり、一
方、FET10のオン期間が短くなると、コンデンサC
3の電荷の放電量が減少するため、コンデンサC3の電
位が上昇し、バイアス電圧Vbを安定する方向に負帰還
が働くため発振は安定するようになっている。
【0039】このようにして、図4の波形図に示すよう
な動作が行われることとなる。図4(a)は接続点Aの
電圧波形を示している。接続点Aの電圧は、巻線Lのイ
ンダクタンス及びコンデンサCの容量で定まる周波数の
正弦波で、2Vinのピーク電圧を示す。
【0040】図4(b)はFET10のゲート電圧波形
を示している。FET10のゲートには、バイアス電圧
Vbと巻線L2の誘起電圧との和が印加される。そし
て、図に示すように、ゲート電圧が上昇した点で、FE
T10のスレショルド電圧Vthを越え、FET10がオ
ンして、図4(c)に示すようなFET電流ItがFE
T10に流れる。
【0041】この動作中に、巻線L及びコンデンサCか
らなる共振回路には、図4(d)に示すような共振電流
Ikが流れている。そして、図4(c)に示すFET電
流Itによって、この共振電流Ikが減衰しないようにな
っている。従って、端子T1,T2間の電池7には、共
振電流IkがダイオードD1〜D4で全波整流された図
4(e)に示す整流電流Idと、図4(c)のFET電
流Itとが、充電電流として供給される。
【0042】そして、電池7の充電が進み、充電制御回
路3により電池7の満充電が検出されると、制御端子P
3から周期的にローレベル信号を出力することによっ
て、トリクル充電制御が開始される。
【0043】充電動作中に、電池パック6が電池接続部
4から取り外される場合には、まず、電池接続部4の制
御端子T3が開放される。従って、充電制御回路3の検
出端子P4の電圧レベルが上昇し、温度センサ9に流れ
ていた電流が、電流制限抵抗を介してフォトカプラPC
の発光ダイオード及びツェナーダイオードZDに流れ
る。この電流によって発光ダイオードが発光し、フォト
カプラPCのフォトトランジスタがオンするので、コン
デンサC3が短絡されてFET10のゲート電圧が低下
し、発振が停止する。そして、この発振停止後に、電池
接続部4の正極端子T1及び負極端子T2が開放され
る。
【0044】電池パック6の端子T1’〜T3’を上記
図3のように形成したことにより、電池パック6の取り
外しに際して、発振が停止する前に電池接続部4の端子
T1,T2が開放されると共振電流Ikが流れなくなっ
て異常電圧が発生し、FET10が破壊されるという虞
れを確実に防止することができる。なお、フォトカプラ
PCのフォトトランジスタは、FET10のゲート−ソ
ース間に接続しても、同様の効果が得られる。
【0045】図1の充電回路では、電源電圧Vinと接続
点Aとの間の電圧は、ピーク−ピークで入力電圧の2倍
になる。例えば、交流電源が商用電源100Vの場合に
は、約140×2=280Vとなる。従って、電池接続
部4の端子T1,T2間に、例えばNi−Cd電池が2
セル(約3V)接続される場合でも、20セル(約30
V)接続される場合でも、充電電流はほぼ一定となるの
で、出力電圧に無関係の充電回路を実現することができ
る。なお、整流平滑回路1を倍電圧整流回路で構成する
と、電源電圧Vinと接続点Aとの間の電圧は、約560
Vとなるので、充電電流を更に一定化することができ
る。
【0046】共振電流Ikは、 Ik=It/R・√(C/L) となる。但し、R:共振回路の抵抗分と電池7の内部抵
抗との和、L:巻線Lのインダクタンス、C:コンデン
サCの容量、It:FET電流である。
【0047】上式より、共振電流Ikは、FET電流I
t、すなわち交流電源からの入力電流の数倍から10倍
程度の値とすることができる。従って、入力電流より大
きい充電電流が得られるので、充電回路の効率は、従来
のトランスを用いた場合と同等にできるとともに、急速
充電に適用可能な充電回路が実現できる。
【0048】また、ダイオードD1〜D4からなる整流
ブリッジ回路の交流入力端子T4,T5にコンデンサC
及び巻線Lを接続し、整流出力端子の正極端子T1に整
流平滑回路1の電源ラインを接続した、すなわち電池7
に対してコンデンサC及び巻線Lからなる共振回路とF
ET10を直列に接続したので、共振電流Ikと、この
共振電流Ikを維持するFET電流Itとの両方を充電電
流として電池7に供給することができる。また、ダイオ
ードD1〜D4は、耐圧レベルとして電池電圧レベルを
有するものが使用できるので、小型で低価格の素子を用
いることができる。
【0049】また、起動抵抗R1を負極端子T2に接続
したので、電池パック6が接続されるまでは起動電流が
流れないため、発振が開始することはない。このような
構成を採用することにより、起動抵抗R1を電源ライン
に接続した場合に電池パック6が接続されない状態で交
流電源が接続されたときに充電制御回路3の電源が安定
してフォトカプラPCが動作するまでに発振開始してF
ET10などの回路部品が破壊する事態を防止すること
ができる。
【0050】また、並列共振回路の巻線Lに磁気結合さ
れた巻線L2、コンデンサC3からなるバイアス電圧発
生回路及び抵抗R3とダイオードD5とからなるバイア
ス制御回路を用いて自励発振回路を構成したので、発振
回路を簡易な構成で実現できる。
【0051】なお、共振電流Ikは、電力的には無効電
流であるが、この値の電流が流れていることには間違い
なく、位相差があって無効電流であっても、電池7を充
電するのには有効な電流である。
【0052】この共振電流Ikが増大すると、電力的に
は無効電力、すなわち無効電流が大部分を占めるため、
力率が低下することになる。しかし、無効電流が流れる
のは、充電回路の巻線L、コンデンサC及びダイオード
D1〜D4の部分に限定されており、入力電流から見た
充電回路全体としては、従来の充電回路と同等の力率に
なっている。
【0053】次に、本発明に係る充電回路の第2実施例
について、図5の回路図を用いて説明する。なお、第1
実施例と同一物には同一符号を付し、説明を省略する。
【0054】第2実施例では、充電電流の生成方法は第
1実施例と同様であるが、その2次電池への供給方法が
異なっている。すなわち、第1実施例では、電池7は共
振回路と直列に接続されているが、第2実施例では、並
列に接続されている。
【0055】巻線LとコンデンサCとは、一端が整流平
滑回路1の電源ラインに接続され、他端が接続点Aで互
いに接続されている。また、整流平滑回路1の電源ライ
ンと電池接続部4の正極端子T1との間には、ダイオー
ドD7及び抵抗R7とが直列に接続され、電池接続部4
の負極端子T2は、接続点Aに接続されている。また、
起動抵抗R1は、電源ラインに接続されている。
【0056】この回路の動作について説明すると、共振
回路の共振電流は、ダイオードD7で整流されて、端子
T1,T2間に接続された電池7に充電電流として供給
される。なお、抵抗R7で電圧降下するので、電池7に
過電圧が印加されることはない。
【0057】このように、第1実施例と同様に、大きい
充電電流が得られるので、急速充電が可能な充電回路が
実現できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、並列共振回路に流れる共振電流を整流して2次
電池に供給するようにしたので、2次電池の出力電圧に
関わりなく、ほぼ一定の充電電流を得ることができる。
また、入力電流より大きい充電電流が得られるので、急
速充電を行うことができる。
【0059】また、請求項2の発明によれば、コイルに
磁気結合する帰還巻線を備え、自励発振回路は、帰還巻
線がスイッチング素子のスイッチング制御端に接続され
て構成されているので、簡易な構成で自励発振回路を構
成することができる。
【0060】また、請求項3の発明によれば、整流回路
を4個の整流素子からなるブリッジ回路で構成し、並列
共振回路は、コイル及びコンデンサの一端をスイッチン
グ素子に接続し、コイル及びコンデンサの他端をブリッ
ジ回路の交流入力端子にそれぞれ接続し、2次電池は、
整流出力端子の正極及び負極間に接続するように構成し
たので、2次電池の出力電圧に関わりなく、ほぼ一定の
充電電流を得ることができる。また、入力電流より大き
い充電電流が得られるので、急速充電を行うことができ
る。また、共振電流が整流された電流とスイッチング素
子に流れる電流との両方を充電電流として2次電池に供
給することができるので、更に充電電流を増大できる。
【0061】また、請求項4の発明によれば、2次電池
が接続されるまで自励発振回路が発振動作を開始しない
ようにしたので、2次電池が接続されないまま発振開始
したときに整流出力端子の正極及び負極間に発生する虞
れのある異常電圧を防止することができる。従って、ス
イッチング素子などの回路部品の破壊を確実に防止でき
る。
【0062】また、請求項5の発明によれば、2次電池
を取り外すときに、整流出力端子の正極または負極が開
放される前に自励発振回路の発振を停止させるようにし
たので、発振動作中に整流出力端子の正極または負極が
開放されたときに整流出力端子の正極及び負極間に発生
する虞れのある異常電圧を防止することができる。従っ
て、スイッチング素子などの回路部品の破壊を確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る充電回路の第1実施例を示す回路
図である。
【図2】充電される電池パックの回路図である。
【図3】電池パックの端子形状を示す説明図である。
【図4】各部の電圧または電流の波形図で、(a)は接
続点Aの電圧、(b)はFET10のゲート電圧、
(c)はFET電流、(d)は共振電流、(e)は共振
電流が全波整流された電流を示している。
【図5】本発明に係る充電回路の第2実施例を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 整流平滑回路 2 電源回路 3 充電制御回路 4 電池接続部 5 発振回路 6 電池パック 7 電池 8 トランス 9 温度センサ 10 FET BD1,BD2 ブリッジダイオード C,C1〜C3 コンデンサ D1〜D7 ダイオード L,L2 巻線 PC フォトカプラ R1〜R4 抵抗 T1 正極端子 T2 負極端子 T3 制御端子 T4,T5 交流入力端子 T1’〜T3’ 電池パックの端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36 H02M 3/155 H01M 10/42 - 10/48

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から2次電池に充電電流を供給
    する充電回路において、コイルとコンデンサとからなる
    並列共振回路と、この並列共振回路に直列接続されたス
    イッチング素子を有し、上記並列共振回路を自励発振さ
    せる自励発振回路と、上記並列共振回路に流れる共振電
    流を整流して上記2次電池に供給する整流回路とを備え
    たことを特徴とする充電回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の充電回路において、上記
    コイルに磁気結合された帰還巻線を備え、上記自励発振
    回路は、上記帰還巻線が上記スイッチング素子のスイッ
    チング制御端に接続されて構成されていることを特徴と
    する充電回路。
  3. 【請求項3】 上記整流回路は、4個の整流素子からな
    り、一対の交流入力端子と正極及び負極からなる一対の
    整流出力端子とを有し、上記整流出力端子の正極が上記
    直流電源に接続されたブリッジ回路で構成されてなり、
    上記並列共振回路は、上記コイル及びコンデンサの一端
    が上記スイッチング素子に接続され、上記コイル及びコ
    ンデンサの他端が上記ブリッジ回路の交流入力端子にそ
    れぞれ接続されてなり、上記2次電池は、上記整流出力
    端子の正極及び負極間に接続されるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の充電回路。
  4. 【請求項4】 上記自励発振回路は、上記ブリッジ回路
    の整流出力端子の負極と上記スイッチング素子のスイッ
    チング制御端との間に接続された起動抵抗を備えたこと
    を特徴とする請求項3記載の充電回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の充電回路において、検出
    端子を有し、この検出端子が開放されると、上記スイッ
    チング素子のスイッチング制御端への電力供給を停止し
    て上記自励発振回路の発振を停止させる発振停止回路を
    備え、上記2次電池は、上記整流出力端子の正極に接続
    される正極端子、上記整流出力端子の負極に接続される
    負極端子及び上記検出端子に接続される第3端子を有し
    て着脱可能に構成されるとともに、取り外されるとき
    に、まず上記第3端子と上記検出端子との接続が開放さ
    れるように上記正極端子、上記負極端子及び上記第3端
    子が構成されていることを特徴とする充電回路。
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