JPH06310969A - 移相器 - Google Patents

移相器

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JPH06310969A
JPH06310969A JP11761993A JP11761993A JPH06310969A JP H06310969 A JPH06310969 A JP H06310969A JP 11761993 A JP11761993 A JP 11761993A JP 11761993 A JP11761993 A JP 11761993A JP H06310969 A JPH06310969 A JP H06310969A
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JP
Japan
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phase
phase shifter
circuit
input
phase change
Prior art date
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Pending
Application number
JP11761993A
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English (en)
Inventor
Kazumi Shiikuma
一実 椎熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で且つ半導体チップに作製可能な移相器
を提供する。 【構成】 抵抗器と可変容量素子とからなる遅延回路
と、直流信号を遮断するための容量素子とを有し、前記
遅延回路を所望段数だけ縦続接続し、且つ前記容量素子
を前記縦続接続された遅延回路を挟んで入力側及び出力
側の双方に設ける。前記可変容量素子は直流信号によっ
て容量を変化させることができるもので、望ましくは可
変容量ダイオードである。この可変容量素子の容量を変
化させることで遅延回路の位相遅れ量を変化させること
ができ、正確な移相量を得ることができるとともに、移
相器を広帯域化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力波の位相を変化させ
る移相器に係り、例えばマイクロ波帯の位相変調回路な
どで使用される移相器に関する。
【0002】
【従来の技術】2相位相変調や4相位相変調などを実現
する位相変調回路では、移相器を用いて、1つの発振器
から位相の異なる搬送波を生成している。
【0003】図4は、マイクロ波帯における4相位相変
調回路のブロック構成図である。
【0004】同図において、局部発振器101から出力
された搬送波の一方を90゜移相器102に入力させる
ことで、互いに位相が直交する搬送波が得られる。これ
らの搬送波を0−180゜変調器103及び104に入
力し、変調信号で変調し、それらの出力を合成すること
により、所望の4相位相変調出力を得ることができる。
【0005】このような90゜移相器102は、従来、
1/4波長の分布定数線路を基本として構成されてい
た。
【0006】図5は、従来の90゜移相器の一例を示す
基本構成図である。
【0007】この従来の移相器は、入力端111、終端
器112、出力端113及び114、及び4本の1/4
波長分布定数線路115、116、117、及び118
から構成されている。
【0008】同図において、入力端111から搬送波を
入力した場合、分布定数線路115を伝搬して出力端1
13に現れる出力搬送波は入力搬送波の位相から90゜
遅れ、分布定数線路115及び117と分布定数線路1
16及び118とを伝搬して出力端114に現れる出力
搬送波は入力搬送波の位相から180゜遅れる。
【0009】このために、出力端113及び114に現
れる2つの出力搬送波の位相差は90゜となり、互いに
直交した搬送波が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の移相器は、1/4波長の分布定数線路を基本として
構成されているために、例えば4相位相変調回路に適用
しようとすると、1/4波長の長さの線路領域を確保す
る必要があり、回路の小型化およびモノリシックIC化
の点で不利であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、より小
型で且つ半導体チップに作製可能な移相器を提供するこ
とにある。
【0012】本発明による移相器は、抵抗器と可変容量
素子とからなる位相変化回路と、直流信号を遮断するた
めの容量素子とを有し、前記位相変化回路を所望段数だ
け縦続接続し、且つ前記容量素子を前記縦続接続された
位相変化回路を挟んで入力側及び出力側の双方に設けた
ことを特徴とする。
【0013】前記可変容量素子は直流信号によって容量
を変化させることができるもので、望ましくは可変容量
ダイオードである。
【0014】
【作用】可変容量素子の容量を変化させることで位相変
化回路の位相差量を変化させることができ、正確な移相
量を得ることができるとともに、移相器を広帯域化でき
る。
【0015】直流を遮断する容量素子により、位相変化
回路の可変容量素子への直流信号の印加が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明による移相器の一実施例を
示す回路図である。
【0018】本実施例では、入力端子1から搬送波が入
力し、出力端子2から90゜移相が遅れた搬送波が出力
する。また、容量制御端子3には後述する可変容量素子
の容量を変化させるための直流信号が与えられる。
【0019】本実施例は、位相変化回路としてのRC遅
延回路4が3段縦続接続され、それを挟んで入力側及び
出力側にコンデンサC1及びC2がそれぞれ直列接続され
た構成を有する。RC遅延回路4は搬送波の位相を所定
量だけ遅らせ、コンデンサC1及びC2は直流を遮断す
る。
【0020】RC遅延回路4は1個の抵抗器Rと1個の
可変容量素子Dとから構成され、可変容量素子Dは逆バ
イアス電圧によってpn接合間容量を変化させることが
できる可変容量ダイオードである。
【0021】RC遅延回路4において、抵抗器Rは入出
力間に直列接続され、その抵抗器Rの一方の端子に可変
容量素子Dのn側端子が接続されp側端子は接地されて
いる。RC遅延回路4の位相変化量は抵抗器R及び可変
容量素子Dの各値によって決定される。ここでは3段縦
続接続で90゜の位相変化量を達成したいから、1つの
RC遅延回路4で30゜の位相変化量が得られるように
抵抗器Rの抵抗値及び可変容量素子Dの制御電圧値を決
定すればよい。
【0022】なお、RC遅延回路4の縦続段数は3段に
限定されるものではないが、1段又は2段で構成すると
1段あたりの位相変化量を大きくする必要があり好まし
くない。
【0023】可変容量素子Dの容量は容量制御端子3か
ら入力する直流電圧によって制御される。ここでは、2
段目の可変容量素子D2に容量制御端子3が接続されて
いるが、コンデンサC1及びC2によって直流が遮断され
ているために、容量制御端子3からの直流電圧は各RC
遅延回路4の可変容量素子D1〜D3に共通に印加され
る。
【0024】このように、本実施例は、抵抗器、コンデ
ンサ、及びダイオードのみから構成された90゜移相器
であるから、通常の半導体技術によって容易に半導体チ
ップ上に作製することができる。
【0025】次に、本実施例の適用例について説明す
る。
【0026】図2は、本実施例を用いた4相位相変調回
路のブロック図である。
【0027】同図において、搬送波入力端子10に入力
した搬送波は分波器11によって同相の2波に分波さ
れ、一方の搬送波は可変減衰器12に、他方の搬送波は
本実施例の90゜移相器13に、それぞれ入力する。
【0028】可変減衰器12は、外部からの減衰量制御
電圧によって搬送波の通過減衰量を変化させることがで
き、例えば図3に示すようにPINダイオードと抵抗器
を用いて実現することができる。
【0029】90゜移相器13は、上述したように容量
制御端子3からの直流電圧によって可変容量素子の容量
値を変化させることができ、それによって移相器として
の移相量を調整することができる。
【0030】可変減衰器12によって減衰量を調整され
た一方の搬送波は0−180゜変調器14へ入力し、9
0゜移相器13によって90゜移相された他方の搬送波
は0−180゜変調器15へ入力する。
【0031】0−180゜変調器14及び15では各搬
送波が変調信号によって2相位相変調され、それら出力
が出力合成器16によって合成され、4相移相変調され
た出力として出力端子17から出力される。
【0032】次に、上記4相位相変調回路の動作を説明
する。
【0033】分波器11によって分波された同相の搬送
波は可変減衰器12と90゜位相器13とに入力する。
この時、可変減衰器12と移相器13とは若干の調整が
必要である。
【0034】移相器13の側は、可変減衰器12を通過
する搬送波に対して位相差が90゜になるように、容量
制御端子3に印加される直流電圧を調整する。また、可
変減衰器12の側は、移相器13を通過する搬送波が減
衰するために、その減衰量と等しくなるように減衰量制
御信号により減衰量を調整する。
【0035】こうして、減衰量が等しく位相差が90゜
の2つの搬送波が変調器14及び15に入力する。
【0036】なお、本実施例では90゜移相器について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
他の位相差を生じさせる移相器であっても本発明が適用
できることは明白である。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る移相器は抵抗器及び容量素子などで移相器を構成でき
るために、移相器を半導体チップ上に形成することが可
能となり、例えば4相位相変調回路において0−180
゜変調器とともにモノリシックIC化することで回路の
小型化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移相器の一実施例を示す回路図で
ある。
【図2】本実施例を用いた4相位相変調回路のブロック
図である。
【図3】可変減衰器の一例を示す回路図である。
【図4】マイクロ波帯における4相位相変調回路のブロ
ック構成図である。
【図5】従来の90゜移相器の一例を示す基本構成図で
ある。
【符号の説明】
1 入力端子 2 出力端子 3 容量制御端子 4 RC遅延回路 R1 抵抗器 R2 抵抗器 R3 抵抗器 C1 直流遮断コンデンサ C2 直流遮断コンデンサ D1 可変容量ダイオード D2 可変容量ダイオード D3 可変容量ダイオード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力波の位相を所望量だけ変化させる移
    相器において、 抵抗器と、直流信号により容量を変化させることができ
    る可変容量素子と、からなる位相変化回路が所望段数だ
    け縦続接続され、 前記縦続接続された位相変化回路を挟んで入力側及び出
    力側の双方に直流信号を遮断するための容量素子を設け
    た、 ことを特徴とする移相器。
  2. 【請求項2】 前記可変容量素子はp型半導体とn型半
    導体との間の接合容量を利用した素子であることを特徴
    とする請求項1記載の移相器。
  3. 【請求項3】 前記可変容量素子は直流逆バイアス電圧
    により前記接合容量を変化させる素子であることを特徴
    とする請求項2記載の移相器。
  4. 【請求項4】 前記移相変化回路は遅延回路であること
    を特徴とする請求項1記載の移相器。
  5. 【請求項5】 搬送波の位相を90゜変化させる移相器
    において、 抵抗器と、直流信号により容量を変化させることができ
    る可変容量素子と、からなる位相変化回路がn段(nは
    正整数)縦続接続され、 前記n段の位相変化回路を挟んで入力側及び出力側の双
    方に直流信号を遮断するための容量素子を設けた、 ことを特徴とする移相器。
  6. 【請求項6】 前記位相変化回路の1段の位相変化量は
    90/n(゜)であることを特徴とする請求項5記載の
    移相器。
  7. 【請求項7】 前記搬送波はマイクロ波帯周波数を有す
    ることを特徴とする請求項5記載の移相器。
JP11761993A 1993-04-22 1993-04-22 移相器 Pending JPH06310969A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005104364A1 (ja) * 2004-04-19 2005-11-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 群遅延調整回路、群遅延調整システムおよび群遅延調整方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5673916A (en) * 1979-11-22 1981-06-19 Sony Corp Phase shifter
JPH0232611A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Nec Corp 抵抗減衰器

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960702