JPH0631038A - パチンコ機 - Google Patents
パチンコ機Info
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- JPH0631038A JPH0631038A JP21079592A JP21079592A JPH0631038A JP H0631038 A JPH0631038 A JP H0631038A JP 21079592 A JP21079592 A JP 21079592A JP 21079592 A JP21079592 A JP 21079592A JP H0631038 A JPH0631038 A JP H0631038A
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- Japan
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- opening
- ball
- condition
- special
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特別遊技状態に係る権利発生条件を適正に成
立させると共に、継続満了させる。 【構成】 図柄作動具39の球通過検出により図柄作動
用信号が発生すると、該信号に基いて図柄表示具におい
て図柄が変動する。この表示図柄を判定し、「当り」の成
立時には、特定入賞口45を優先開放条件とした少なく
とも左側半分だけ開放する。特定入賞口45に入ったセ
ーフ球は、選別手段48により特別球と通常球とに選別
処理される。特別検出手段が特別球を検出すると、権利
発生条件が成立される。権利発生条件の成立中に、図柄
作動具39の球通過検出により図柄作動用信号が発生
し、該信号に基いて図柄表示具において変動停止した図
柄が「当り」の成立時には、特定入賞口45を次期開放条
件とした右側半分だけ開放する。
立させると共に、継続満了させる。 【構成】 図柄作動具39の球通過検出により図柄作動
用信号が発生すると、該信号に基いて図柄表示具におい
て図柄が変動する。この表示図柄を判定し、「当り」の成
立時には、特定入賞口45を優先開放条件とした少なく
とも左側半分だけ開放する。特定入賞口45に入ったセ
ーフ球は、選別手段48により特別球と通常球とに選別
処理される。特別検出手段が特別球を検出すると、権利
発生条件が成立される。権利発生条件の成立中に、図柄
作動具39の球通過検出により図柄作動用信号が発生
し、該信号に基いて図柄表示具において変動停止した図
柄が「当り」の成立時には、特定入賞口45を次期開放条
件とした右側半分だけ開放する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ球(遊技球
ともいう)を利用したゲームにおいて、遊技者の最大関
心事とされる特別遊技のための権利発生条件が成立さ
れ、このもとで遊技球が始動入賞口に入ったことに基い
て、可変入賞装置を通常の閉鎖状態から遊技者にとって
有利とされる開成状態に変化させ得るようにゲーム設定
されたパチンコ機に関するものである。
ともいう)を利用したゲームにおいて、遊技者の最大関
心事とされる特別遊技のための権利発生条件が成立さ
れ、このもとで遊技球が始動入賞口に入ったことに基い
て、可変入賞装置を通常の閉鎖状態から遊技者にとって
有利とされる開成状態に変化させ得るようにゲーム設定
されたパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より実施されている多くのパチンコ機
にあって、その型式上の区分の一つとして、一般に「第
3種始動口付きまたは権利タイプ」とも称されているゲ
ーム内容が設定された機種がある。この第3種のパチン
コ機では、パチンコゲームを展開し得る遊技面におい
て、少なくとも特別遊技のための権利発生用手段として
の特定入賞口および特別装置と、開成用手段としての始
動入賞口および可変入賞装置(第3種始動口および第3
種特別電動役物ともいう)を備え、そしてパチンコゲー
ムにおいて、以下の設定条件に基く特別遊技が展開し得
るようになっている。
にあって、その型式上の区分の一つとして、一般に「第
3種始動口付きまたは権利タイプ」とも称されているゲ
ーム内容が設定された機種がある。この第3種のパチン
コ機では、パチンコゲームを展開し得る遊技面におい
て、少なくとも特別遊技のための権利発生用手段として
の特定入賞口および特別装置と、開成用手段としての始
動入賞口および可変入賞装置(第3種始動口および第3
種特別電動役物ともいう)を備え、そしてパチンコゲー
ムにおいて、以下の設定条件に基く特別遊技が展開し得
るようになっている。
【0003】(a) 特定入賞口に入ったセーフ球に対し
て、特別装置が所定の条件で作動されたことに基いて、
権利発生条件が成立される。 (b) この権利発生条件の成立において、遊技球が始動
入賞口で入賞検出されたことに基いて開成条件が成立さ
れる。 (c) そして開成条件の成立に対して、可変入賞装置が
設定パターン(開放時間および入賞球個数の制限付き)に
基いて開成作動される。 (d) 以降、権利発生条件の成立において、開成条件の
成立毎に基いて開成作動が設定回数まで継続可能とされ
る。
て、特別装置が所定の条件で作動されたことに基いて、
権利発生条件が成立される。 (b) この権利発生条件の成立において、遊技球が始動
入賞口で入賞検出されたことに基いて開成条件が成立さ
れる。 (c) そして開成条件の成立に対して、可変入賞装置が
設定パターン(開放時間および入賞球個数の制限付き)に
基いて開成作動される。 (d) 以降、権利発生条件の成立において、開成条件の
成立毎に基いて開成作動が設定回数まで継続可能とされ
る。
【0004】但しこの種のパチンコ機にあっては、前述
した特別遊技状態に係る規定事項の一つとして、当該権
利発生条件の成立中において、特定入賞口から入ったセ
ーフ球により前記特別装置が再度作動された場合には、
その時点で同権利が消滅されて特別遊技状態が解除さ
れ、前記可変入賞装置を元の閉鎖状態に復帰保持させる
ことが絶対的要件として規定されている。言換えると、
権利発生条件の成立中に同権利の消滅もあり得ることが
要件の一つともされている。
した特別遊技状態に係る規定事項の一つとして、当該権
利発生条件の成立中において、特定入賞口から入ったセ
ーフ球により前記特別装置が再度作動された場合には、
その時点で同権利が消滅されて特別遊技状態が解除さ
れ、前記可変入賞装置を元の閉鎖状態に復帰保持させる
ことが絶対的要件として規定されている。言換えると、
権利発生条件の成立中に同権利の消滅もあり得ることが
要件の一つともされている。
【0005】それだけに第3種のパチンコ機では、権利
発生条件の成立中に消滅を招くことなく前述の特別遊技
状態を好適に継続満了し得ることが肝要とされており、
このため遊技盤面の構成(一般にゲージ設定とも呼ばれ
ている遊技領域の設計)に際しては、前記権利発生用手
段の選定および配置、そしてこれに関係する遊技釘の配
設等を図り、前述の「但し書き」に規定される不利益な事
態をできるだけ生じ難くするように工夫することが重要
な事項の一つともされている。
発生条件の成立中に消滅を招くことなく前述の特別遊技
状態を好適に継続満了し得ることが肝要とされており、
このため遊技盤面の構成(一般にゲージ設定とも呼ばれ
ている遊技領域の設計)に際しては、前記権利発生用手
段の選定および配置、そしてこれに関係する遊技釘の配
設等を図り、前述の「但し書き」に規定される不利益な事
態をできるだけ生じ難くするように工夫することが重要
な事項の一つともされている。
【0006】ちなみに前記権利発生手段については、各
種形態のものが選択して使用されている。例えば特定入
賞口には、一定開口広さの入賞具およびセーフ球の選別
通路や検出手段等を有する入賞口や遊技面の所定位置で
の球検出、または図柄判定に基いて作動される電動入賞
具等が使用されている。一方特別装置には、特定入賞口
に入ったセーフ球の内から適宜選別手段で選別された特
別球により作動される検出スイッチやセーフ球の検出条
件で作動判定される図柄判定手段等が利用されている。
そしてこれら特定入賞口および特別装置は、多くの場合
互いに組合わされたユニット部品形態のものとして実施
されている。
種形態のものが選択して使用されている。例えば特定入
賞口には、一定開口広さの入賞具およびセーフ球の選別
通路や検出手段等を有する入賞口や遊技面の所定位置で
の球検出、または図柄判定に基いて作動される電動入賞
具等が使用されている。一方特別装置には、特定入賞口
に入ったセーフ球の内から適宜選別手段で選別された特
別球により作動される検出スイッチやセーフ球の検出条
件で作動判定される図柄判定手段等が利用されている。
そしてこれら特定入賞口および特別装置は、多くの場合
互いに組合わされたユニット部品形態のものとして実施
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の第3種
パチンコ機にあって、前記「但し書き」の規定に係る事
態、つまり遊技者間で俗に「パンク状態」とも呼ばれてい
る権利消滅の事態をできるだけ回避するべく、権利発生
条件の成立に関連してパチンコ球の打込み方向を変更す
るようになしたタイプのものが実施されつつある。すな
わちパチンコ機の基本形態として、機の正面右下部の打
球発射部位からパチンコ球を1球ずつ打出して正面時計
回りで左側上方から遊技盤面内に打込んでパチンコゲー
ムを展開する前提において、この種のパチンコ機の場合
ではパチンコ球の打込み態様について、権利発生条件
の成立前の初期段階では、遊技盤面内の縦央左寄り側に
打込み、権利発生条件の成立以後の継続終了までは縦
央右寄り側に打ち変え、そして権利発生条件の成立終
了後の初期状態復帰では再び元の左寄り側に打ち戻すこ
とを条件として、これに適するゲージ設定をなした遊技
盤において、左打ちと右打ちとに打ち変えてゲームを展
開するようになっている。
パチンコ機にあって、前記「但し書き」の規定に係る事
態、つまり遊技者間で俗に「パンク状態」とも呼ばれてい
る権利消滅の事態をできるだけ回避するべく、権利発生
条件の成立に関連してパチンコ球の打込み方向を変更す
るようになしたタイプのものが実施されつつある。すな
わちパチンコ機の基本形態として、機の正面右下部の打
球発射部位からパチンコ球を1球ずつ打出して正面時計
回りで左側上方から遊技盤面内に打込んでパチンコゲー
ムを展開する前提において、この種のパチンコ機の場合
ではパチンコ球の打込み態様について、権利発生条件
の成立前の初期段階では、遊技盤面内の縦央左寄り側に
打込み、権利発生条件の成立以後の継続終了までは縦
央右寄り側に打ち変え、そして権利発生条件の成立終
了後の初期状態復帰では再び元の左寄り側に打ち戻すこ
とを条件として、これに適するゲージ設定をなした遊技
盤において、左打ちと右打ちとに打ち変えてゲームを展
開するようになっている。
【0008】しかしこのような打ち変えタイプのパチン
コ機では、その殆どの場合において遊技盤の構成(ゲー
ジ設定)、そしてゲーム態様が変則的となっている。す
なわち他の各種パチンコ機にあっては、遊技盤の標準的
な構成として縦央を基準にみて、左側と右側とが略対称
的にゲージ設定されていることに対し、この種のパチン
コ機では前記権利発生用手段や開成用手段を含めて左右
非対称でしかも不揃い配設されており、遊技盤全体が著
しく変則的となってしまい、決して見栄えのよいものと
は言えなかった。またこの種のパチンコ機では、ゲーム
内容を充分把握していない不慣れな遊技者にとっては、
左打ちと右打ちとの打ち変えにかなりの戸惑いを感じる
と共に、打ち変えの時期を知らないために早期に権利を
消滅(パンク状態)させてしまい、不快感さえ覚えること
がある。このため本来のゲーム内容設定の優位性が遊技
者に充分反映されず、むしろ逆に大きな違和感、損失感
だけを持たれてしまう問題があった。
コ機では、その殆どの場合において遊技盤の構成(ゲー
ジ設定)、そしてゲーム態様が変則的となっている。す
なわち他の各種パチンコ機にあっては、遊技盤の標準的
な構成として縦央を基準にみて、左側と右側とが略対称
的にゲージ設定されていることに対し、この種のパチン
コ機では前記権利発生用手段や開成用手段を含めて左右
非対称でしかも不揃い配設されており、遊技盤全体が著
しく変則的となってしまい、決して見栄えのよいものと
は言えなかった。またこの種のパチンコ機では、ゲーム
内容を充分把握していない不慣れな遊技者にとっては、
左打ちと右打ちとの打ち変えにかなりの戸惑いを感じる
と共に、打ち変えの時期を知らないために早期に権利を
消滅(パンク状態)させてしまい、不快感さえ覚えること
がある。このため本来のゲーム内容設定の優位性が遊技
者に充分反映されず、むしろ逆に大きな違和感、損失感
だけを持たれてしまう問題があった。
【0009】それだけにこの第3種パチンコ機では、通
常的とされる左打ち用の標準ゲージ設定の遊技盤をもっ
て、前述した「但し書き」の規定に係る権利消滅事態をで
きるだけ発生しないように工夫して本来のゲーム内容を
好適に展開し得ることが望まれ、これを全うし得る機械
の提案が強く希求されている。
常的とされる左打ち用の標準ゲージ設定の遊技盤をもっ
て、前述した「但し書き」の規定に係る権利消滅事態をで
きるだけ発生しないように工夫して本来のゲーム内容を
好適に展開し得ることが望まれ、これを全うし得る機械
の提案が強く希求されている。
【0010】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在す
る前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、通常の左打ちによる標準的なパチンコ
ゲームを展開し得るもとで、権利発生条件の成立に係る
スタート手段ともされる特定入賞口を図柄判定による
「当り」成立時における開放決定条件に基いて開閉制御さ
せて、遊技者の最大関心事である特別遊技状態に係る権
利発生条件を適正に成立させ得ると共に、継続満了させ
得るようにして、好適な特別遊技状態を展開し得るよう
になした第3種タイプのパチンコ機を提供することを目
的とする。
る前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、通常の左打ちによる標準的なパチンコ
ゲームを展開し得るもとで、権利発生条件の成立に係る
スタート手段ともされる特定入賞口を図柄判定による
「当り」成立時における開放決定条件に基いて開閉制御さ
せて、遊技者の最大関心事である特別遊技状態に係る権
利発生条件を適正に成立させ得ると共に、継続満了させ
得るようにして、好適な特別遊技状態を展開し得るよう
になした第3種タイプのパチンコ機を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、発射部位か
ら打出した遊技球を時計方向の左側上方を介して遊技盤
内に打込んでパチンコゲームを展開し、権利発生条件の
成立状態のもとで可動式入賞装置の開成作動を含む特別
遊技を出現させることのできるパチンコ機において、通
入した遊技球を検出して図柄変動用信号を発生し得る図
柄作動具と、この図柄変動用信号に基いて図柄を変動制
御した結果で、「当りまたは外れ」を表示判定し得る図柄
表示具と、この図柄の「当り」成立時に特定入賞口に係る
開放条件を決定制御する開放決定制御部と、前記図柄の
「当り」成立時における開放決定制御条件に従い、特定入
賞口を優先開放条件とした少なくとも左側開放と、次期
開放条件とした右側開放とに切換え可能に開放作動し得
る特定入賞具と、この特定入賞口から入ったセーフ球を
特別球と通常球とに適宜割合で選別処理する選別手段
と、特別球を検出し得る特別検出手段と、前記電気的な
構成手段および開放決定制御部を含めて入出力制御する
制御装置とを備え、前記図柄の「当り」成立時における特
定入賞口の優先開放条件において、同入賞口から入った
セーフ球から選別された特別球を検出した場合に基い
て、前記権利発生条件を成立させ、この権利発生条件の
成立中にあって、図柄の「当り」成立時における特定入賞
口の次期開放条件において、同入賞口に入ったセーフ球
から選別された特別球を検出した場合に基いて、当該の
権利発生条件を消滅させ得るように設定してなることを
特徴とする。
所期の目的を好適に達成するため本発明は、発射部位か
ら打出した遊技球を時計方向の左側上方を介して遊技盤
内に打込んでパチンコゲームを展開し、権利発生条件の
成立状態のもとで可動式入賞装置の開成作動を含む特別
遊技を出現させることのできるパチンコ機において、通
入した遊技球を検出して図柄変動用信号を発生し得る図
柄作動具と、この図柄変動用信号に基いて図柄を変動制
御した結果で、「当りまたは外れ」を表示判定し得る図柄
表示具と、この図柄の「当り」成立時に特定入賞口に係る
開放条件を決定制御する開放決定制御部と、前記図柄の
「当り」成立時における開放決定制御条件に従い、特定入
賞口を優先開放条件とした少なくとも左側開放と、次期
開放条件とした右側開放とに切換え可能に開放作動し得
る特定入賞具と、この特定入賞口から入ったセーフ球を
特別球と通常球とに適宜割合で選別処理する選別手段
と、特別球を検出し得る特別検出手段と、前記電気的な
構成手段および開放決定制御部を含めて入出力制御する
制御装置とを備え、前記図柄の「当り」成立時における特
定入賞口の優先開放条件において、同入賞口から入った
セーフ球から選別された特別球を検出した場合に基い
て、前記権利発生条件を成立させ、この権利発生条件の
成立中にあって、図柄の「当り」成立時における特定入賞
口の次期開放条件において、同入賞口に入ったセーフ球
から選別された特別球を検出した場合に基いて、当該の
権利発生条件を消滅させ得るように設定してなることを
特徴とする。
【0012】
【作用】パチンコ機では、図柄作動具の球通過検出によ
り図柄作動用信号が発生すると、該信号に基いて図柄表
示具において図柄が変動する。この表示図柄を判定し、
「当り」の成立時には、特定入賞口を優先開放条件とした
少なくとも左側半分だけ開放する。特定入賞口に入った
セーフ球は、選別手段により特別球と通常球とに選別処
理される。そして特別検出手段が特別球を検出すること
により、権利発生条件が成立される。
り図柄作動用信号が発生すると、該信号に基いて図柄表
示具において図柄が変動する。この表示図柄を判定し、
「当り」の成立時には、特定入賞口を優先開放条件とした
少なくとも左側半分だけ開放する。特定入賞口に入った
セーフ球は、選別手段により特別球と通常球とに選別処
理される。そして特別検出手段が特別球を検出すること
により、権利発生条件が成立される。
【0013】権利発生条件の成立中において、前記図柄
作動具の球通過検出により図柄作動用信号が発生し、該
信号に基いて図柄表示具において変動停止した図柄が
「当り」の成立時には、特定入賞口を次期開放条件とした
右側半分だけ開放することにより、特別球の検出による
権利の消滅は好適に回避される。
作動具の球通過検出により図柄作動用信号が発生し、該
信号に基いて図柄表示具において変動停止した図柄が
「当り」の成立時には、特定入賞口を次期開放条件とした
右側半分だけ開放することにより、特別球の検出による
権利の消滅は好適に回避される。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係るパチンコ機につき、好適
な実施例を挙げて添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
な実施例を挙げて添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
【0015】先ず、図1および図2に全体が略示される
本実施例のパチンコ機の概要について説明すると、外枠
1に組付けられた前枠2において、ガラス扉3と上球皿
5および球送り装置6等がセットされた前面開閉板4と
が共に横開き可能に組付けられており、下部には下球皿
7および打球発射装置8等が夫々設置されている。また
前枠2の内側における収容枠体9のセット口(図示せず)
に、後述の遊技盤Pが着脱交換可能に収容セットされて
いる一方、収容枠体9の裏側に後述の機構セット盤Mが
着脱可能にセットされている。なお、図中の符号10は
発射レールを示す。
本実施例のパチンコ機の概要について説明すると、外枠
1に組付けられた前枠2において、ガラス扉3と上球皿
5および球送り装置6等がセットされた前面開閉板4と
が共に横開き可能に組付けられており、下部には下球皿
7および打球発射装置8等が夫々設置されている。また
前枠2の内側における収容枠体9のセット口(図示せず)
に、後述の遊技盤Pが着脱交換可能に収容セットされて
いる一方、収容枠体9の裏側に後述の機構セット盤Mが
着脱可能にセットされている。なお、図中の符号10は
発射レールを示す。
【0016】前記機構セット盤Mでは、図2に示すよう
に、盤本体11の中央部に成形された窓口12の下方に
アウト球用の排出路13と、セーフ球用の集合排出路1
4とが互いに画成されており、この集合排出路14の下
流部に、全てのセーフ球を1球ずつ検出停留させて通出
処理し得る電動検出形式のセーフ球処理装置15が設置
されている。一方盤本体11の上部から右側下部に亘
り、賞球用の貯留タンク16、2列路の整流樋17、1
列路の送出樋18が連設されており、この送出樋18の
下部に、賞球を1球ずつカウント検出して所要個数を排
出し得る電動検出形式の賞球排出装置19がケース単位
で設置されている。そしてこの排出装置19の下方に、
上下の各球皿5,7側に連絡される第1および第2の賞
球排出路20,21が成形されている。
に、盤本体11の中央部に成形された窓口12の下方に
アウト球用の排出路13と、セーフ球用の集合排出路1
4とが互いに画成されており、この集合排出路14の下
流部に、全てのセーフ球を1球ずつ検出停留させて通出
処理し得る電動検出形式のセーフ球処理装置15が設置
されている。一方盤本体11の上部から右側下部に亘
り、賞球用の貯留タンク16、2列路の整流樋17、1
列路の送出樋18が連設されており、この送出樋18の
下部に、賞球を1球ずつカウント検出して所要個数を排
出し得る電動検出形式の賞球排出装置19がケース単位
で設置されている。そしてこの排出装置19の下方に、
上下の各球皿5,7側に連絡される第1および第2の賞
球排出路20,21が成形されている。
【0017】なお機構セット盤Mにおけるその余の構成
として、図2に略示するように、前記整流樋17と送出
樋18との直交連絡部分に、2列の賞球を1球ずつ交互
に受入れて単列化する球送り整列機構部22が装備され
ている。また第1の賞球排出路20と球抜き路23との
連絡部分に、操作用スイッチ24の検出条件に基いて制
御作動されて、賞球排出装置19から排出される賞球を
球抜き路23へ排出させる切換え球抜き装置25が設置
されている。そして第2の賞球排出路21の途上に、賞
球の充満量を検出して前記打球発射装置8を一旦作動不
能化させ得る賞球充満検出装置26が設置されている。
一方盤本体11の各部分にターミナル基盤Tと、遊技盤
P側の各種電気的部品の制御に係る第1制御装置C
1と、セーフ球の検出処理に対する賞球排出の制御に係
る第2制御装置C2等が夫々セットされている。
として、図2に略示するように、前記整流樋17と送出
樋18との直交連絡部分に、2列の賞球を1球ずつ交互
に受入れて単列化する球送り整列機構部22が装備され
ている。また第1の賞球排出路20と球抜き路23との
連絡部分に、操作用スイッチ24の検出条件に基いて制
御作動されて、賞球排出装置19から排出される賞球を
球抜き路23へ排出させる切換え球抜き装置25が設置
されている。そして第2の賞球排出路21の途上に、賞
球の充満量を検出して前記打球発射装置8を一旦作動不
能化させ得る賞球充満検出装置26が設置されている。
一方盤本体11の各部分にターミナル基盤Tと、遊技盤
P側の各種電気的部品の制御に係る第1制御装置C
1と、セーフ球の検出処理に対する賞球排出の制御に係
る第2制御装置C2等が夫々セットされている。
【0018】前述した本実施例のパチンコ機の遊技主体
とされる前記遊技盤Pでは、図1、図3および図4に略
示するように、前面に取着されて正面左側に遊技球用の
飛走路32を形成した略渦巻状のレール31内に、各種
の遊技部品がアウト口33を通る縦央線を基準にみて左
右対称状に配置されている。すなわち遊技盤面の左右の
各側上下部において、ランプ付き回転案内具34および
ランプ具35と、2種類の普通入賞具36A,36B
と、入賞球(セーフ球)をスイッチ38で検出して開成用
始動信号を発信可能な始動入賞具37(第3種始動口と
もいう)が夫々2個ずつ配置されている。一方縦央の上
下各部において通過した遊技球をスイッチ40が検出し
て図柄変動用信号を発信可能な図柄作動具39(図柄作
動通過口ともいう)と、特別球の検出判定に基いて特別
遊技状態に係る権利発生条件を成立可能とする後述の権
利発生用の入賞判定装置Sと、権利発生条件の成立にお
いて、開成条件の成立に基いて設定パターンで開成作動
可能とされた電動開閉形式の大入賞装置V(第3種特別
電動役物ともいう)が夫々1個ずつ配置されている。
とされる前記遊技盤Pでは、図1、図3および図4に略
示するように、前面に取着されて正面左側に遊技球用の
飛走路32を形成した略渦巻状のレール31内に、各種
の遊技部品がアウト口33を通る縦央線を基準にみて左
右対称状に配置されている。すなわち遊技盤面の左右の
各側上下部において、ランプ付き回転案内具34および
ランプ具35と、2種類の普通入賞具36A,36B
と、入賞球(セーフ球)をスイッチ38で検出して開成用
始動信号を発信可能な始動入賞具37(第3種始動口と
もいう)が夫々2個ずつ配置されている。一方縦央の上
下各部において通過した遊技球をスイッチ40が検出し
て図柄変動用信号を発信可能な図柄作動具39(図柄作
動通過口ともいう)と、特別球の検出判定に基いて特別
遊技状態に係る権利発生条件を成立可能とする後述の権
利発生用の入賞判定装置Sと、権利発生条件の成立にお
いて、開成条件の成立に基いて設定パターンで開成作動
可能とされた電動開閉形式の大入賞装置V(第3種特別
電動役物ともいう)が夫々1個ずつ配置されている。
【0019】そこで、前述の特別遊技状態に関与する遊
技部品の主たるものについて詳述する。
技部品の主たるものについて詳述する。
【0020】先ず前記権利発生用の入賞判定装置Sで
は、図5〜図7に示すように縦長の器体41の各部にお
いて、前記図柄変動用信号に基いて図柄変動して「当
り、外れ」の条件を判定表示する図柄表示具42と、図
柄判定「当り」時に係る開成決定信号に基いて特定入賞口
45を左右何れかに開放する電動開閉形式の特定入賞具
44と、特定入賞口45に入ったセーフ球を特別球と通
常球との何れかに選別する選別手段48と、特別球の検
出に基いて前述の権利発生条件を成立可能とする特別検
出手段62が組込まれて、装置S全体が1つのユニット
化部品に構成されて取扱い得るようになっている。
は、図5〜図7に示すように縦長の器体41の各部にお
いて、前記図柄変動用信号に基いて図柄変動して「当
り、外れ」の条件を判定表示する図柄表示具42と、図
柄判定「当り」時に係る開成決定信号に基いて特定入賞口
45を左右何れかに開放する電動開閉形式の特定入賞具
44と、特定入賞口45に入ったセーフ球を特別球と通
常球との何れかに選別する選別手段48と、特別球の検
出に基いて前述の権利発生条件を成立可能とする特別検
出手段62が組込まれて、装置S全体が1つのユニット
化部品に構成されて取扱い得るようになっている。
【0021】このような入賞判定装置Sにおいて、前記
図柄表示具42ではドットマトリックス表示形態例のも
のが器体41の上部中央に設置されており、そして表示
可能な図柄例を数字やアルファベット文字等として予め
設定された特定図柄を表示した場合に「当り」判定、これ
以外の図柄を表示した場合に「外れ」判定に設定されてい
る。但しこの表示具42は、前記図柄作動具39の検出
に対して前記第2制御装置C2から発信される図柄変動
用信号の1つずつに1回毎変動制御されることにおい
て、前記特定入賞具44の作動前時(特定入賞口45の
閉鎖時)に変動可能とされている。これに合わせて図柄
作動具39の検出条件(図柄変動用信号)は、第1制御装
置C1内に設定個数(例えば4個)まで記憶保留可能とさ
れ、その保留状態が器体41に配置された保留ランプ4
3の点灯、消灯の切換えに基いて表示されるようになっ
ている。
図柄表示具42ではドットマトリックス表示形態例のも
のが器体41の上部中央に設置されており、そして表示
可能な図柄例を数字やアルファベット文字等として予め
設定された特定図柄を表示した場合に「当り」判定、これ
以外の図柄を表示した場合に「外れ」判定に設定されてい
る。但しこの表示具42は、前記図柄作動具39の検出
に対して前記第2制御装置C2から発信される図柄変動
用信号の1つずつに1回毎変動制御されることにおい
て、前記特定入賞具44の作動前時(特定入賞口45の
閉鎖時)に変動可能とされている。これに合わせて図柄
作動具39の検出条件(図柄変動用信号)は、第1制御装
置C1内に設定個数(例えば4個)まで記憶保留可能とさ
れ、その保留状態が器体41に配置された保留ランプ4
3の点灯、消灯の切換えに基いて表示されるようになっ
ている。
【0022】なおこの図柄表示具42については、1
桁、2桁、3桁等の何れかの表示態様において、「当り」
用の特定図柄を1種類(1通り)または複数類(複通り)に
設定してもよい。勿論これ以外の表示形態例で別の図柄
(識別情報)を表示するものであってもよく、何れの表示
態様にあっても所要の「当り」判定確率に設定すればよ
い。
桁、2桁、3桁等の何れかの表示態様において、「当り」
用の特定図柄を1種類(1通り)または複数類(複通り)に
設定してもよい。勿論これ以外の表示形態例で別の図柄
(識別情報)を表示するものであってもよく、何れの表示
態様にあっても所要の「当り」判定確率に設定すればよ
い。
【0023】前記特定入賞具44では、前述の権利発生
条件の成立に係る初期条件を現出させるためのもので、
前記器体41の前側上部に特定入賞口45を構成する左
右一対の開閉羽根46,46が傾動可能に配設されて、
図6に示す如く、器体41の裏側に配設された左右の各
電磁ソレノイド47,47に対して個々の連繋部分を介
して単独で連繋されている。そして前記図柄表示具42
による「当り」判定時において、前記第1制御装置C1か
ら発信される開放決定条件信号に従って、左右何れか一
方のソレノイド47が通電励磁されることにより、当該
側の羽根46が開動されて特定入賞口45を左側半分と
右側半分とに区分して片開きさせ得るようになってい
る。
条件の成立に係る初期条件を現出させるためのもので、
前記器体41の前側上部に特定入賞口45を構成する左
右一対の開閉羽根46,46が傾動可能に配設されて、
図6に示す如く、器体41の裏側に配設された左右の各
電磁ソレノイド47,47に対して個々の連繋部分を介
して単独で連繋されている。そして前記図柄表示具42
による「当り」判定時において、前記第1制御装置C1か
ら発信される開放決定条件信号に従って、左右何れか一
方のソレノイド47が通電励磁されることにより、当該
側の羽根46が開動されて特定入賞口45を左側半分と
右側半分とに区分して片開きさせ得るようになってい
る。
【0024】すなわちこの入賞具44は、第1制御装置
C1の開放決定制御部で設定された条件に従って、片側
開放制御されるもとで、「当り」成立前の初期段階では両
側のソレノイド47,47の停止および羽根46,46の
起立閉鎖により通常の作動前状態に保持されており、そ
して権利発生条件の成立前における「当り」成立時には、
左用の開放決定条件信号に従って左側のソレノイド47
の作動に伴なう羽根46の片開きとされる。一方権利発
生条件の成立中における「当り」成立時には、逆に右用の
開放決定条件信号に従って右側のソレノイド47の作動
に伴なう羽根46の片開きとされた開放条件に設定され
ている。これにより、特定入賞口45が開放条件の優先
順に従って交互的に開放可能とされる。
C1の開放決定制御部で設定された条件に従って、片側
開放制御されるもとで、「当り」成立前の初期段階では両
側のソレノイド47,47の停止および羽根46,46の
起立閉鎖により通常の作動前状態に保持されており、そ
して権利発生条件の成立前における「当り」成立時には、
左用の開放決定条件信号に従って左側のソレノイド47
の作動に伴なう羽根46の片開きとされる。一方権利発
生条件の成立中における「当り」成立時には、逆に右用の
開放決定条件信号に従って右側のソレノイド47の作動
に伴なう羽根46の片開きとされた開放条件に設定され
ている。これにより、特定入賞口45が開放条件の優先
順に従って交互的に開放可能とされる。
【0025】なおこの特定入賞具44については、例え
ば左右の開閉部材が前後に傾動開閉する形態のものや、
後述する変更例の如く左右水平方向に開閉移動する形態
のものであってもよく、更にはその他の形態のものも適
宜採用可能である。何れの形態であっても、左右の片開
きについては、開閉部材を共に同一開放時間に設定する
ことを基本例として、互いに別異開放時間に変更設定し
てもよい。
ば左右の開閉部材が前後に傾動開閉する形態のものや、
後述する変更例の如く左右水平方向に開閉移動する形態
のものであってもよく、更にはその他の形態のものも適
宜採用可能である。何れの形態であっても、左右の片開
きについては、開閉部材を共に同一開放時間に設定する
ことを基本例として、互いに別異開放時間に変更設定し
てもよい。
【0026】前記選別手段48では、前述の特定入賞具
44の開放中に特定入賞口45から入った全てのセーフ
球を、権利発生に有効とされる特別球と無効とされる通
常球とに適宜割合で選別するもので、前記器体41の前
側下部に成形された円形の遊回室49内に、略円筒形の
回転選別体50が交換可能に組込まれて器体41裏側の
モータ54で回転されるようになっている。そして回転
選別体50においては、外周に1つの特別受け部51と
複数個(図示3個)の通常球受け部52とが成形されてい
ると共に、外周円弧面が球止め面53として形成されて
いる。そしてこの選別体50の回転中において、器体4
1側に画成された後述の球通入経路R1の通出口57に
対して、全ての球受け部51,52が整合連通し得ると
共に、全ての球止め面53が閉鎖し得るようになってい
る。一方、特別球受け部51が後述の特別通出経路R2
に、また全ての通常球受け部52が後述の通常通出経路
R3に夫々整合連通し得るよう構成されている。
44の開放中に特定入賞口45から入った全てのセーフ
球を、権利発生に有効とされる特別球と無効とされる通
常球とに適宜割合で選別するもので、前記器体41の前
側下部に成形された円形の遊回室49内に、略円筒形の
回転選別体50が交換可能に組込まれて器体41裏側の
モータ54で回転されるようになっている。そして回転
選別体50においては、外周に1つの特別受け部51と
複数個(図示3個)の通常球受け部52とが成形されてい
ると共に、外周円弧面が球止め面53として形成されて
いる。そしてこの選別体50の回転中において、器体4
1側に画成された後述の球通入経路R1の通出口57に
対して、全ての球受け部51,52が整合連通し得ると
共に、全ての球止め面53が閉鎖し得るようになってい
る。一方、特別球受け部51が後述の特別通出経路R2
に、また全ての通常球受け部52が後述の通常通出経路
R3に夫々整合連通し得るよう構成されている。
【0027】なおこの選別手段48では、電源投入状態
でモータ54が連続駆動されているもとで、回転選別体
50が例えば時計方向へ定速回転される。そして夫々の
球受け部51,52が選別体50の90°間隔位置にお
いて共に外周から半径内方向へUの字状に開口成形され
ており、全ての通常球受け部52が共に同一深さとされ
ていることに対して、特別球受け部51のみが球の略半
径分深く成形されている。ちなみにモータ54は可逆転
型式のもので、一方向回転駆動される。回転選別体50
の回転条件(速度、方向、停止の有無)や球受け部51,
52の数、位置、形状(サイズ)等については、別形態に
設定してもよく、また選別体50自体を選択交換可能に
してもよい。
でモータ54が連続駆動されているもとで、回転選別体
50が例えば時計方向へ定速回転される。そして夫々の
球受け部51,52が選別体50の90°間隔位置にお
いて共に外周から半径内方向へUの字状に開口成形され
ており、全ての通常球受け部52が共に同一深さとされ
ていることに対して、特別球受け部51のみが球の略半
径分深く成形されている。ちなみにモータ54は可逆転
型式のもので、一方向回転駆動される。回転選別体50
の回転条件(速度、方向、停止の有無)や球受け部51,
52の数、位置、形状(サイズ)等については、別形態に
設定してもよく、また選別体50自体を選択交換可能に
してもよい。
【0028】一方前述の選別手段48に関連する前記球
通入経路R1は、図6に示す如く、器体41の上部に開
口されて前記特定入賞具44の開放時に特定入賞口45
と連通される通入口55と、器体41裏側に形成された
案内路56と、器体41中央部に形成されて前記遊回室
49の上周部に開口連通された通出口57とをもって一
連に構成されている。そして通出口57の出口が、前記
回転選別体50の各球受け部51,52の入口と整合し
得、また各球止め面53,53で閉鎖される。これに対
して前記特別通出経路R2および通常通出経路R3は、前
記遊回室49の裏板部49aの各所要部位に開口された
各々の通入口58,60と、遊回室49の裏側に形成さ
れた各々の通出路59,61とをもって一連に構成され
て互いには区画されている。そして夫々の通入口58,
60が対応された特別球受け部51の出口のみと、全て
の通常球受け部52の出口のみとに整合し得る。
通入経路R1は、図6に示す如く、器体41の上部に開
口されて前記特定入賞具44の開放時に特定入賞口45
と連通される通入口55と、器体41裏側に形成された
案内路56と、器体41中央部に形成されて前記遊回室
49の上周部に開口連通された通出口57とをもって一
連に構成されている。そして通出口57の出口が、前記
回転選別体50の各球受け部51,52の入口と整合し
得、また各球止め面53,53で閉鎖される。これに対
して前記特別通出経路R2および通常通出経路R3は、前
記遊回室49の裏板部49aの各所要部位に開口された
各々の通入口58,60と、遊回室49の裏側に形成さ
れた各々の通出路59,61とをもって一連に構成され
て互いには区画されている。そして夫々の通入口58,
60が対応された特別球受け部51の出口のみと、全て
の通常球受け部52の出口のみとに整合し得る。
【0029】なお図7に例示するように、回転選別体5
0の回転中心を基準にみて、特別側の通入口58は、特
別球受け部51の深さに適合する半径r2をもって右上
部に開口され、一方通常側の通入口60は、全ての通常
球受け部52の深さに適合する半径r3をもって左下部
に開口されている。そして何れの通入口58,60につ
いても、当該球受け部51,52内のセーフ球(特別球、
通常球)を好適に受入れ得るように遊回室49の円周方
向に長くなる略楕円形状に形成されている。
0の回転中心を基準にみて、特別側の通入口58は、特
別球受け部51の深さに適合する半径r2をもって右上
部に開口され、一方通常側の通入口60は、全ての通常
球受け部52の深さに適合する半径r3をもって左下部
に開口されている。そして何れの通入口58,60につ
いても、当該球受け部51,52内のセーフ球(特別球、
通常球)を好適に受入れ得るように遊回室49の円周方
向に長くなる略楕円形状に形成されている。
【0030】そして前記特別検出手段62では、特別ス
イッチとも称されて球通過形式の磁気センサスイッチ例
のものが、前述の特別通出経路R2の所要部位に着脱可
能に設置されており、前記選別手段48から選別通出さ
れた特別球(回転選別体50の特別球受け部51内のセ
ーフ球)を、検出口部で通過検出し得るようになってい
る。そしてこの検出作動時の信号に基いて、前述の権利
発生条件が成立可能とされる。
イッチとも称されて球通過形式の磁気センサスイッチ例
のものが、前述の特別通出経路R2の所要部位に着脱可
能に設置されており、前記選別手段48から選別通出さ
れた特別球(回転選別体50の特別球受け部51内のセ
ーフ球)を、検出口部で通過検出し得るようになってい
る。そしてこの検出作動時の信号に基いて、前述の権利
発生条件が成立可能とされる。
【0031】前述した権利発生用の入賞判定装置Sにお
けるその余の構成を付記すると、装置S自体の応用性
(汎用性)を高めることを前提として、前記球通入経路R
1の通出口57にセーフ球用の検出スイッチ68を、ま
た前記器体41の中央部にこの検出スイッチの検出信号
に基いて作動し得る別の図柄表示具69を、夫々着脱選
択条件に応じてセットし得るようになっている。一方前
記選別手段48のモータ54が可逆転型式のものが使用
される場合に合わせて、前記通常通出経路R3側にも、
前記特別検出手段62が置換設置できるようになってい
る。なおこれらの変更可能な構成については、後に説明
する。
けるその余の構成を付記すると、装置S自体の応用性
(汎用性)を高めることを前提として、前記球通入経路R
1の通出口57にセーフ球用の検出スイッチ68を、ま
た前記器体41の中央部にこの検出スイッチの検出信号
に基いて作動し得る別の図柄表示具69を、夫々着脱選
択条件に応じてセットし得るようになっている。一方前
記選別手段48のモータ54が可逆転型式のものが使用
される場合に合わせて、前記通常通出経路R3側にも、
前記特別検出手段62が置換設置できるようになってい
る。なおこれらの変更可能な構成については、後に説明
する。
【0032】一方開成作動用の前記大入賞装置Vでは、
図3および図4に略示するように器体63に開口された
大入賞口64に対して前後傾動形式の開閉扉65が設置
され、この開閉扉65が器体63裏側の電磁ソレノイド
66に対して、適宜連繋部分を介して連繋されている。
そして前述の権利発生条件の成立状態において、前記始
動入賞口37の検出に基く開成条件の成立時毎に、ソレ
ノイド66が設定条件で通電励磁されて開閉扉65が開
放され、この間にセーフ球を器体63内のカウント用ス
イッチ67で1球ずつカウント検出し得るようになって
いる。
図3および図4に略示するように器体63に開口された
大入賞口64に対して前後傾動形式の開閉扉65が設置
され、この開閉扉65が器体63裏側の電磁ソレノイド
66に対して、適宜連繋部分を介して連繋されている。
そして前述の権利発生条件の成立状態において、前記始
動入賞口37の検出に基く開成条件の成立時毎に、ソレ
ノイド66が設定条件で通電励磁されて開閉扉65が開
放され、この間にセーフ球を器体63内のカウント用ス
イッチ67で1球ずつカウント検出し得るようになって
いる。
【0033】ここで、前述した遊技盤Pにおける主たる
遊技部品に係る制御態様について付記すると、前記各ス
イッチ38,40,62,67、図柄表示具42、モータ
54、記憶保留用の保留ランプ43および各ソレノイド
47,66は、図9に要約例示するように、前記第1制
御装置C1の夫々の入力回路75,75および駆動回路7
6,76に接続されて、主体である図柄判定制御部7
1、開放決定制御部73、開成作動制御部74により入
出力制御されるようになっている。そしてこの制御態様
にあって、図10に要約例示するゲーム進行順序(段階)
に基いて、本実施例の第3種パチンコ機における特別遊
技のパチンコゲームが展開されるものである。なお図9
および図10において、前述した各構成部品を符号を以
って明記し、また個々の入出力制御態様を後の作用説明
で明らかにする。
遊技部品に係る制御態様について付記すると、前記各ス
イッチ38,40,62,67、図柄表示具42、モータ
54、記憶保留用の保留ランプ43および各ソレノイド
47,66は、図9に要約例示するように、前記第1制
御装置C1の夫々の入力回路75,75および駆動回路7
6,76に接続されて、主体である図柄判定制御部7
1、開放決定制御部73、開成作動制御部74により入
出力制御されるようになっている。そしてこの制御態様
にあって、図10に要約例示するゲーム進行順序(段階)
に基いて、本実施例の第3種パチンコ機における特別遊
技のパチンコゲームが展開されるものである。なお図9
および図10において、前述した各構成部品を符号を以
って明記し、また個々の入出力制御態様を後の作用説明
で明らかにする。
【0034】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例のパチンコ機の作用について説明する。前記パチンコ
機では、遊技に供された状態(電源投入済みの各部通電
状態)のもとで、所要の遊技操作を行なうことにより、
打球発射装置8と球送り装置6との関連協働に基いて、
上球皿5内のパチンコ球(遊技球)が、1球ずつ機内の発
射部位に送込まれて打出され、発射レール10および遊
技盤Pのレール31の飛走路32に亘り、時計回りで左
側上方へ飛走して遊技面内に打込まれる。このもとで、
最も標準的とされている左打ち態様において、遊技球が
面内の左寄り上部(図1および図3中の入賞判定装置S
における特定入賞具44の左上方あたり)に向けて打込
まれるパチンコゲームの展開進行過程で、アウト口33
と、各々の入賞具(但し通常では符号36A,36B,3
7のみとされる)に入った夫々の遊技球が、アウト球
と、セーフ球とされて、最終的には機構セット盤Mの各
排出路13,14から機外へ排出される。但し権利発生
条件の成立前において、始動入賞口37に遊技球が入っ
てスイッチ38で検出されても開成用信号は発生されな
い。
例のパチンコ機の作用について説明する。前記パチンコ
機では、遊技に供された状態(電源投入済みの各部通電
状態)のもとで、所要の遊技操作を行なうことにより、
打球発射装置8と球送り装置6との関連協働に基いて、
上球皿5内のパチンコ球(遊技球)が、1球ずつ機内の発
射部位に送込まれて打出され、発射レール10および遊
技盤Pのレール31の飛走路32に亘り、時計回りで左
側上方へ飛走して遊技面内に打込まれる。このもとで、
最も標準的とされている左打ち態様において、遊技球が
面内の左寄り上部(図1および図3中の入賞判定装置S
における特定入賞具44の左上方あたり)に向けて打込
まれるパチンコゲームの展開進行過程で、アウト口33
と、各々の入賞具(但し通常では符号36A,36B,3
7のみとされる)に入った夫々の遊技球が、アウト球
と、セーフ球とされて、最終的には機構セット盤Mの各
排出路13,14から機外へ排出される。但し権利発生
条件の成立前において、始動入賞口37に遊技球が入っ
てスイッチ38で検出されても開成用信号は発生されな
い。
【0035】一方、前記セーフ球に対する褒賞として、
集合排出路14から導出される全てのセーフ球が、セー
フ球処理装置15で1球ずつ停留検出確認されることに
おいて、セーフ球検出信号に対して第2制御装置C2か
ら発信される球排出指令に応答して、賞球排出装置19
が1回分ずつ制御作動されて所定個数の賞球をカウント
排出し終わる。そして排出された賞球は、第1賞球排出
路20を介して優先的に上球皿5側へ排出され、次いで
第2賞球排出路21を介して下球皿7側へ排出される。
なおセーフ球処理装置15は、賞球排出装置19の当該
回の制御作動(賞球排出)終了後の信号に基いて、一旦解
放状態に制御されてセーフ球を通出処理させ、その後に
元の停留検出状態に復帰される。
集合排出路14から導出される全てのセーフ球が、セー
フ球処理装置15で1球ずつ停留検出確認されることに
おいて、セーフ球検出信号に対して第2制御装置C2か
ら発信される球排出指令に応答して、賞球排出装置19
が1回分ずつ制御作動されて所定個数の賞球をカウント
排出し終わる。そして排出された賞球は、第1賞球排出
路20を介して優先的に上球皿5側へ排出され、次いで
第2賞球排出路21を介して下球皿7側へ排出される。
なおセーフ球処理装置15は、賞球排出装置19の当該
回の制御作動(賞球排出)終了後の信号に基いて、一旦解
放状態に制御されてセーフ球を通出処理させ、その後に
元の停留検出状態に復帰される。
【0036】ところでこのパチンコ機では、前述した標
準的な左打ち態様によるパチンコゲームにおいて、図柄
作動具39への球通過を前提とした図柄判定条件と開放
決定条件とに基く特定入賞口45の開放作動、この特定
入賞口45に入ったセーフ球の特別検出に基く権利発生
条件の成立、この成立中における開成条件の成立毎に基
く大入賞装置Vの開成作動を含めた特別遊技が主体とさ
れる。そこでこの特別遊技について、各図を参照して以
下に詳述する。なお電源投入時において、入賞判定装置
Sにおける図柄表示具42は、通電可動状態のまま停止
されており、一方選別手段48では、モータ54の連続
駆動に従い回転選別体50が時計方向へ定速回転されて
いる状態にある。
準的な左打ち態様によるパチンコゲームにおいて、図柄
作動具39への球通過を前提とした図柄判定条件と開放
決定条件とに基く特定入賞口45の開放作動、この特定
入賞口45に入ったセーフ球の特別検出に基く権利発生
条件の成立、この成立中における開成条件の成立毎に基
く大入賞装置Vの開成作動を含めた特別遊技が主体とさ
れる。そこでこの特別遊技について、各図を参照して以
下に詳述する。なお電源投入時において、入賞判定装置
Sにおける図柄表示具42は、通電可動状態のまま停止
されており、一方選別手段48では、モータ54の連続
駆動に従い回転選別体50が時計方向へ定速回転されて
いる状態にある。
【0037】先ず、特別遊技の初期段階(始動用条件か
ら権利発生条件の成立まで)として、遊技球が図柄作動
具39を通過したことにより、スイッチ40の検出信号
が図9中の入力回路75を介して図柄判定制御部71に
入力される。これに対して同制御部71では、この検出
入力に対して乱数データ部72から抽出されたデータ
(当り、外りの何れか一つ)を一旦記憶すると共に、この
データに応答する図柄制御情報を駆動回路76から出力
する。これにより図5および図6の入賞判定装置Sの図
柄表示具42が変動制御されて、所定の図柄を設定時間
に亘り変動した後停止表示する。そして制御部71で
は、この表示図柄を判定して、予じめ設定された所定の
図柄条件に対して「当り」の有効、これ以外の図柄条件に
対して「外れ」の無効に夫々処理する。
ら権利発生条件の成立まで)として、遊技球が図柄作動
具39を通過したことにより、スイッチ40の検出信号
が図9中の入力回路75を介して図柄判定制御部71に
入力される。これに対して同制御部71では、この検出
入力に対して乱数データ部72から抽出されたデータ
(当り、外りの何れか一つ)を一旦記憶すると共に、この
データに応答する図柄制御情報を駆動回路76から出力
する。これにより図5および図6の入賞判定装置Sの図
柄表示具42が変動制御されて、所定の図柄を設定時間
に亘り変動した後停止表示する。そして制御部71で
は、この表示図柄を判定して、予じめ設定された所定の
図柄条件に対して「当り」の有効、これ以外の図柄条件に
対して「外れ」の無効に夫々処理する。
【0038】前述した図柄判定による「当り」成立の情報
が図9中の開放決定制御部73に入力されるもとで、同
制御部73では、常に「当り」成立時における権利発生条
件の成立の有無を確認判断して、同権利の成立前である
ことの優先条件において、左用の開放決定制御情報を駆
動回路76から出力する。これにより入賞判定装置Sの
特定入賞具44では、左側の電磁ソレノイド47が設定
時間に亘り通電励磁されることに従い、左側の開閉羽根
46が傾倒されて特定入賞口45を左側半分だけ開放す
る(図8(a)参照)。この状態において特定入賞口45
は、遊技盤Pの左斜上方に向けて開口されている。この
ため前述した左打ちのパチンコゲーム中に遊技球が特定
入賞口45に対して入り易くなり、左側開放口部から入
ったセーフ球は、そのまま球通入経路R1を通入して入
賞判定装置S下方の選別手段48へ導入される。
が図9中の開放決定制御部73に入力されるもとで、同
制御部73では、常に「当り」成立時における権利発生条
件の成立の有無を確認判断して、同権利の成立前である
ことの優先条件において、左用の開放決定制御情報を駆
動回路76から出力する。これにより入賞判定装置Sの
特定入賞具44では、左側の電磁ソレノイド47が設定
時間に亘り通電励磁されることに従い、左側の開閉羽根
46が傾倒されて特定入賞口45を左側半分だけ開放す
る(図8(a)参照)。この状態において特定入賞口45
は、遊技盤Pの左斜上方に向けて開口されている。この
ため前述した左打ちのパチンコゲーム中に遊技球が特定
入賞口45に対して入り易くなり、左側開放口部から入
ったセーフ球は、そのまま球通入経路R1を通入して入
賞判定装置S下方の選別手段48へ導入される。
【0039】なお特定入賞具44の開放作動中におい
て、複数個の遊技球が特定入賞口45に入ることもあり
得、この結果複数個のセーフ球が球通入経路R1に導入
されることがある。また同入賞具44は、設定時間経過
後には左側の電磁ソレノイド47が停電消磁されること
に従い、開閉羽根46が元の閉鎖位置に起立復帰して特
定入賞口45を全閉した初期状態に戻される。
て、複数個の遊技球が特定入賞口45に入ることもあり
得、この結果複数個のセーフ球が球通入経路R1に導入
されることがある。また同入賞具44は、設定時間経過
後には左側の電磁ソレノイド47が停電消磁されること
に従い、開閉羽根46が元の閉鎖位置に起立復帰して特
定入賞口45を全閉した初期状態に戻される。
【0040】そして前述のように特定入賞口45から入
って球通入経路R1に導入されたセーフ球は、以降選別
手段48により適宜割合で特別球と通常球とに選別処理
される。すなわち同経路R1の通出口57内に導入され
たセーフ球は、連続回転中の回転選別体50の何れかの
球止め面53に当接して一時的に通出阻止されることが
ある場合を含み、何れかの球受け部51,52が通出口
57と整合した際に同球受け部内に落入して保留され
る。従って当該の球受け部が特別球受け部51であれば
特別球として、一方通常球受け部52であれば通常球と
して選別されることになる。そして選別体50の回転進
行過程において、特別球は、特別球受け部51が特別通
出経路R2の通入口58と整合した際に、一方通常球
は、通常球受け部52が通常通出経路R3の通入口60
と整合した際に、夫々当該の通入口58,60から通出
路59,61に通出される。
って球通入経路R1に導入されたセーフ球は、以降選別
手段48により適宜割合で特別球と通常球とに選別処理
される。すなわち同経路R1の通出口57内に導入され
たセーフ球は、連続回転中の回転選別体50の何れかの
球止め面53に当接して一時的に通出阻止されることが
ある場合を含み、何れかの球受け部51,52が通出口
57と整合した際に同球受け部内に落入して保留され
る。従って当該の球受け部が特別球受け部51であれば
特別球として、一方通常球受け部52であれば通常球と
して選別されることになる。そして選別体50の回転進
行過程において、特別球は、特別球受け部51が特別通
出経路R2の通入口58と整合した際に、一方通常球
は、通常球受け部52が通常通出経路R3の通入口60
と整合した際に、夫々当該の通入口58,60から通出
路59,61に通出される。
【0041】なおこのセーフ球選別処理において、各々
の球受け部51,52に対する通入口58,60の半径位
置r2,r3により、通常球受け部52の通常球は、特別
側の通入口58に通入し得ないまま通過移送されて、本
来の通常側の通入口60から通出される。また前記球通
入経路R1内に複数個(多くて2〜3回)のセーフ球が導
入されている場合においては、先行セーフ球が前述のよ
うに何れかの球受け部51,52に受入れられて選別処
理されることに続いて、次行セーフ球が当該の球受け面
53で一旦通出阻止された後に、次の球受け部51,5
2に受入れられて同様に選別処理される。但し、複数個
のセーフ球が何れも特別球受け部51に入ることはな
い。
の球受け部51,52に対する通入口58,60の半径位
置r2,r3により、通常球受け部52の通常球は、特別
側の通入口58に通入し得ないまま通過移送されて、本
来の通常側の通入口60から通出される。また前記球通
入経路R1内に複数個(多くて2〜3回)のセーフ球が導
入されている場合においては、先行セーフ球が前述のよ
うに何れかの球受け部51,52に受入れられて選別処
理されることに続いて、次行セーフ球が当該の球受け面
53で一旦通出阻止された後に、次の球受け部51,5
2に受入れられて同様に選別処理される。但し、複数個
のセーフ球が何れも特別球受け部51に入ることはな
い。
【0042】そうして前述の選別手段48で選別された
特別球が特別通出経路R2から通出されることにおい
て、特別検出手段62は、特別球が検出口部を通過した
ことに対して検出作動してその信号を、図9中の入力回
路75を介して開成作動制御部74に入力する。これに
より同制御部74の権利判定制御に基いて、前述した特
別遊技状態に係る権利発生条件が成立されて、同権利に
係る設定条件の達成時まで有効に保留される。
特別球が特別通出経路R2から通出されることにおい
て、特別検出手段62は、特別球が検出口部を通過した
ことに対して検出作動してその信号を、図9中の入力回
路75を介して開成作動制御部74に入力する。これに
より同制御部74の権利判定制御に基いて、前述した特
別遊技状態に係る権利発生条件が成立されて、同権利に
係る設定条件の達成時まで有効に保留される。
【0043】前述のように特別遊技の初期段階ゲームに
おいて、入賞判定装置Sを利用して権利発生条件が成立
されたことにより、特別遊技の開成段階とされる。すな
わち権利発生条件の成立状態において、左打ちゲームに
従って遊技球が始動入賞具37に入ってスイッチ38で
検出されると、その信号が図9中の入力回路75を介し
て開成作動制御部74に入力されることにより、同制御
部74では、開成条件の成立判定制御に基いてその開成
制御情報を駆動回路76から出力する。これにより大入
賞装置Vでは、電磁ソレノイド66が設定時間に亘り通
電励磁されることに従い、開閉扉65が開動されて大入
賞口64を開放する。この結果、左打ちゲームのままで
大入賞口64に対して多く遊技球が入賞し易くなり、同
口64に入ったセーフ球がカウント用スイッチ67で検
出されて裏側へ通出される。
おいて、入賞判定装置Sを利用して権利発生条件が成立
されたことにより、特別遊技の開成段階とされる。すな
わち権利発生条件の成立状態において、左打ちゲームに
従って遊技球が始動入賞具37に入ってスイッチ38で
検出されると、その信号が図9中の入力回路75を介し
て開成作動制御部74に入力されることにより、同制御
部74では、開成条件の成立判定制御に基いてその開成
制御情報を駆動回路76から出力する。これにより大入
賞装置Vでは、電磁ソレノイド66が設定時間に亘り通
電励磁されることに従い、開閉扉65が開動されて大入
賞口64を開放する。この結果、左打ちゲームのままで
大入賞口64に対して多く遊技球が入賞し易くなり、同
口64に入ったセーフ球がカウント用スイッチ67で検
出されて裏側へ通出される。
【0044】以降は権利発生条件の成立のもとで、前述
と同様に開成条件が成立されることに対応して大入賞装
置Vが開成作動されることになり、遊技者にとってセー
フ球に対する多くの賞球が正当に獲得できる特別有利な
ゲームが好適に展開される。
と同様に開成条件が成立されることに対応して大入賞装
置Vが開成作動されることになり、遊技者にとってセー
フ球に対する多くの賞球が正当に獲得できる特別有利な
ゲームが好適に展開される。
【0045】但しこの特別遊技状態においては、大入賞
装置Vの開成作動に係る基本的な制限事項について、こ
の種のパチンコ機で規定されているように、電磁ソレノ
イド66の通電可動時間と、大入賞口64に入ったセー
フ球の入賞個数(カウント個数)との何れかが早く達成さ
れた時点で当該回の開成作動が終了される。そして開成
条件の適時成立毎の前提で設定回数までの開成作動が継
続可能とされる。
装置Vの開成作動に係る基本的な制限事項について、こ
の種のパチンコ機で規定されているように、電磁ソレノ
イド66の通電可動時間と、大入賞口64に入ったセー
フ球の入賞個数(カウント個数)との何れかが早く達成さ
れた時点で当該回の開成作動が終了される。そして開成
条件の適時成立毎の前提で設定回数までの開成作動が継
続可能とされる。
【0046】なお前述した本実施例パチンコ機の特別遊
技に係るパチンコゲームにおいて、図柄表示具42、特
定入賞具44および大入賞装置Vの作動前および作動中
に発生した複数の図柄変動用信号(図柄作動具39の遊
技球検出信号)は、設定個数(最高4個)までが記憶保留
可能にされて保留ランプ43で点灯表示され、これ以上
の分は保留されないまま無効処理される。これに対して
図柄表示具42は、1信号1作動条件に基いて図柄変動
制御されることの前提にあって、特定入賞具44の作動
前閉鎖状態時、前記権利発生条件の成立中および大入賞
装置Vの開成作動中において、保留信号分を含めて毎回
変動可能とされる。
技に係るパチンコゲームにおいて、図柄表示具42、特
定入賞具44および大入賞装置Vの作動前および作動中
に発生した複数の図柄変動用信号(図柄作動具39の遊
技球検出信号)は、設定個数(最高4個)までが記憶保留
可能にされて保留ランプ43で点灯表示され、これ以上
の分は保留されないまま無効処理される。これに対して
図柄表示具42は、1信号1作動条件に基いて図柄変動
制御されることの前提にあって、特定入賞具44の作動
前閉鎖状態時、前記権利発生条件の成立中および大入賞
装置Vの開成作動中において、保留信号分を含めて毎回
変動可能とされる。
【0047】ところで本実施例のパチンコ機では、前述
した特別遊技に係るパチンコゲーム中において、大入賞
装置Vの開成作動が進行されている一方で、これとは別
に図柄作動用信号が発生すれば、この信号に応答した図
柄変動を開始条件として、前述と同様な初期段階のゲー
ムが展開可能であり、また現実として開成作動と併行し
て展開されることがある。
した特別遊技に係るパチンコゲーム中において、大入賞
装置Vの開成作動が進行されている一方で、これとは別
に図柄作動用信号が発生すれば、この信号に応答した図
柄変動を開始条件として、前述と同様な初期段階のゲー
ムが展開可能であり、また現実として開成作動と併行し
て展開されることがある。
【0048】すなわち前述のように図柄作動具39での
遊技球通過検出に基く図柄変動用信号に応答して、図柄
表示具42が変動制御される前提において、図9中の図
柄判定制御部71における判定制御により「当り」が成立
された場合には、この「当り」成立の情報を受けた開放決
定制御部73では、現時点における権利発生条件の成立
の有無を確認判断して、権利の成立中であることの次期
条件において、右用の開放決定制御情報を駆動回路76
から出力する。これにより前記入賞判定装置Sの特定入
賞具44における右側の電磁ソレノイド47が設定時間
に亘り通電励磁されることに従い、右側の開閉羽根46
が傾倒開動されて特定入賞口45を右側半分だけ開放す
る(図8(b)参照)。なお同入賞具44では、設定時間経
過後に右側のソレノイド47が停電消磁されることに従
い、同側の羽根46が元の閉鎖位置に復帰して特定入賞
口45を全閉した初期状態に戻される。
遊技球通過検出に基く図柄変動用信号に応答して、図柄
表示具42が変動制御される前提において、図9中の図
柄判定制御部71における判定制御により「当り」が成立
された場合には、この「当り」成立の情報を受けた開放決
定制御部73では、現時点における権利発生条件の成立
の有無を確認判断して、権利の成立中であることの次期
条件において、右用の開放決定制御情報を駆動回路76
から出力する。これにより前記入賞判定装置Sの特定入
賞具44における右側の電磁ソレノイド47が設定時間
に亘り通電励磁されることに従い、右側の開閉羽根46
が傾倒開動されて特定入賞口45を右側半分だけ開放す
る(図8(b)参照)。なお同入賞具44では、設定時間経
過後に右側のソレノイド47が停電消磁されることに従
い、同側の羽根46が元の閉鎖位置に復帰して特定入賞
口45を全閉した初期状態に戻される。
【0049】前述した特定入賞具44の片開き開放状態
では、特定入賞口45の右側開口部が遊技盤Pの縦央か
ら観て右斜め上方に開口されている。このため特定入賞
口45に遊技球を入賞させようとする意図において、敢
えて前述の左打ちから右打ちに打ち変えて遊技球を右寄
り部側に打込むゲームを展開する場合には、遊技球が同
入賞口45の右側開口部に入り得ることもある。従って
この入賞口45に入った以後のセーフ球は、前述と同様
に球通入経路R1から選別手段48側に導入されて、同
手段48により特別球として選別されて特別通出経路R
2から通出処理されると、これに対して特別検出手段6
2がこの新たな特別球を検出することになる。この結
果、当該の権利発生条件の成立中に同手段62が新たな
特別球を検出したことの条件に基いて、同権利が直ちに
消滅(解消)されてしまうことになる。
では、特定入賞口45の右側開口部が遊技盤Pの縦央か
ら観て右斜め上方に開口されている。このため特定入賞
口45に遊技球を入賞させようとする意図において、敢
えて前述の左打ちから右打ちに打ち変えて遊技球を右寄
り部側に打込むゲームを展開する場合には、遊技球が同
入賞口45の右側開口部に入り得ることもある。従って
この入賞口45に入った以後のセーフ球は、前述と同様
に球通入経路R1から選別手段48側に導入されて、同
手段48により特別球として選別されて特別通出経路R
2から通出処理されると、これに対して特別検出手段6
2がこの新たな特別球を検出することになる。この結
果、当該の権利発生条件の成立中に同手段62が新たな
特別球を検出したことの条件に基いて、同権利が直ちに
消滅(解消)されてしまうことになる。
【0050】しかし現実として、標準的な左打ちを維持
したままゲームが展開されている状況では、権利発生条
件の成立中に特定入賞具44が右側開放状態に変化され
たとしても、遊技球が特定入賞口45に入り難いことか
ら、権利消滅が回避される。すなわち全ての遊技球が遊
技盤Pの左寄り部側に向けて打込まれるゲーム状態にあ
って、遊技盤Pの縦央上部を大きく飛び超えて右側上部
へ変移することや変則飛びの遊技球が発生することも極
めて稀であることから、開放中の特定入賞口45に遊技
球が入賞することは事実上ない程である。従って同入賞
口45でセーフ球が発生することのない状況のもとで、
選別手段48による特別球の選別処理や特別検出手段6
2による特別球の検出が自ずとなくなり、この結果、遊
技者にとって不利益な権利の消滅(パンク状態)が極めて
高い確率を以って好適に回避されることになる。
したままゲームが展開されている状況では、権利発生条
件の成立中に特定入賞具44が右側開放状態に変化され
たとしても、遊技球が特定入賞口45に入り難いことか
ら、権利消滅が回避される。すなわち全ての遊技球が遊
技盤Pの左寄り部側に向けて打込まれるゲーム状態にあ
って、遊技盤Pの縦央上部を大きく飛び超えて右側上部
へ変移することや変則飛びの遊技球が発生することも極
めて稀であることから、開放中の特定入賞口45に遊技
球が入賞することは事実上ない程である。従って同入賞
口45でセーフ球が発生することのない状況のもとで、
選別手段48による特別球の選別処理や特別検出手段6
2による特別球の検出が自ずとなくなり、この結果、遊
技者にとって不利益な権利の消滅(パンク状態)が極めて
高い確率を以って好適に回避されることになる。
【0051】このように本実施例のパチンコ機では、要
約すると他機種の場合と同様な通常の左打ちによる標準
的なパチンコゲームを展開するもとで、図10に例示す
るように、(a)図柄作動用信号に基く図柄表示結果によ
る「当りまたは外れ」の判定制御、(b)当り成立時におけ
る開放決定制御条件に基く特定入賞口45の優先左側開
放または次期右側開放の判定、(c)特定入賞口45に入
ったセーフ球の特別球と通常球との選別処理、(d)特別
検出手段62による特別球の検出、の順序に基いてゲー
ムが進行される。
約すると他機種の場合と同様な通常の左打ちによる標準
的なパチンコゲームを展開するもとで、図10に例示す
るように、(a)図柄作動用信号に基く図柄表示結果によ
る「当りまたは外れ」の判定制御、(b)当り成立時におけ
る開放決定制御条件に基く特定入賞口45の優先左側開
放または次期右側開放の判定、(c)特定入賞口45に入
ったセーフ球の特別球と通常球との選別処理、(d)特別
検出手段62による特別球の検出、の順序に基いてゲー
ムが進行される。
【0052】このもとで前記(b)項の特定入賞口45の
左側優先開放において、(d)項の特別球の検出により権
利発生条件を適正かつ好適に成立させることができる。
一方この権利発生条件の成立中においては、(b)項の特
定入賞口45の右側開放に制限して(d)項の特別球の検
出があり得ることの規定的な要件を具備するもとで、特
別球の検出による権利の消滅を好適に回避させることが
できる。これにより当該の権利発生条件を適正に成立維
持したもとで、大入賞装置Vの開成作動を含む特別遊技
を良好に継続して所期のゲームを行ない得ると共に、楽
しむことができるものである。
左側優先開放において、(d)項の特別球の検出により権
利発生条件を適正かつ好適に成立させることができる。
一方この権利発生条件の成立中においては、(b)項の特
定入賞口45の右側開放に制限して(d)項の特別球の検
出があり得ることの規定的な要件を具備するもとで、特
別球の検出による権利の消滅を好適に回避させることが
できる。これにより当該の権利発生条件を適正に成立維
持したもとで、大入賞装置Vの開成作動を含む特別遊技
を良好に継続して所期のゲームを行ない得ると共に、楽
しむことができるものである。
【0053】
【変更例】本発明の対象とするパチンコ機では、前述し
た実施例だけに制限されず、これを適宜応用、変更して
もよい。例えば図3に示す遊技盤Pにおける各種の遊技
部品について、図柄作動具39をセーフ球発生用の入賞
具形態としたり、始動入賞具37を開閉形態とするこ
と。また大入賞装置Vを、開閉羽根形態とすること等で
ある。
た実施例だけに制限されず、これを適宜応用、変更して
もよい。例えば図3に示す遊技盤Pにおける各種の遊技
部品について、図柄作動具39をセーフ球発生用の入賞
具形態としたり、始動入賞具37を開閉形態とするこ
と。また大入賞装置Vを、開閉羽根形態とすること等で
ある。
【0054】一方権利発生用の入賞判定装置Sでは、図
11および図12に示すような形態のものも提案され
る。すなわち、 (a)特定入賞具44として、器体41の左右両側に開
放中1個の遊技球を受入れてセーフ球とし得る横開きの
開閉部材46を配設した形態とすること。勿論この形
態にあっては、優先開放条件時に左右全開、次期開放条
件時に右側のみの片開きとしてもよい。またこの形態
以外に開放時間とセーフ球1個検出との何れかの条件が
早く達成した時点で閉鎖復帰される形態としてもよい。 (b)選別手段48として、前記球通入経路R1の案内路
56に設置したセーフ球通過形式の検出スイッチ68
と、セーフ球検出信号に基いて作動される例えばデジタ
ル表示形態の図柄表示具69と、同一形状、サイズの複
数個の球受け部52と球止め面53とを形成して、可逆
転駆動形式のモータ54により正回転と逆回転とに適時
切換え制御される回転選別体50とを含む形態とする。
そして図柄表示具69による「外れ」判定時には、モータ
54および回転選別体50が基準停止位置から正回転継
続されて、当該球受け部52のセーフ球を通常球として
選別移送処理する。一方「当り」判定時には、モータ54
および回転選別体50が基準停止位置から逆回転に切換
えられて、当該球受け部52内のセーフ球を特別球とし
て選別移送処理する選別態様のものとする。
11および図12に示すような形態のものも提案され
る。すなわち、 (a)特定入賞具44として、器体41の左右両側に開
放中1個の遊技球を受入れてセーフ球とし得る横開きの
開閉部材46を配設した形態とすること。勿論この形
態にあっては、優先開放条件時に左右全開、次期開放条
件時に右側のみの片開きとしてもよい。またこの形態
以外に開放時間とセーフ球1個検出との何れかの条件が
早く達成した時点で閉鎖復帰される形態としてもよい。 (b)選別手段48として、前記球通入経路R1の案内路
56に設置したセーフ球通過形式の検出スイッチ68
と、セーフ球検出信号に基いて作動される例えばデジタ
ル表示形態の図柄表示具69と、同一形状、サイズの複
数個の球受け部52と球止め面53とを形成して、可逆
転駆動形式のモータ54により正回転と逆回転とに適時
切換え制御される回転選別体50とを含む形態とする。
そして図柄表示具69による「外れ」判定時には、モータ
54および回転選別体50が基準停止位置から正回転継
続されて、当該球受け部52のセーフ球を通常球として
選別移送処理する。一方「当り」判定時には、モータ54
および回転選別体50が基準停止位置から逆回転に切換
えられて、当該球受け部52内のセーフ球を特別球とし
て選別移送処理する選別態様のものとする。
【0055】なおこの選別態様に適合する条件として、
図12中の右側を特別通出経路R2とし、左側を通常通
出経路R3として特別検出手段62を設置する。ちなみ
に図11および図12に示した入賞判定装置Sは、本件
出願人が先に出願した「パチンコ機における権利発生用
の入賞装置」(平成4年1月20日付け出願の実願平4−
6333号)の応用例とされて、特定入賞具44の開成
作動制御条件が前述のように変更設定されるものの、そ
の他は全く同様に構成されているものである。
図12中の右側を特別通出経路R2とし、左側を通常通
出経路R3として特別検出手段62を設置する。ちなみ
に図11および図12に示した入賞判定装置Sは、本件
出願人が先に出願した「パチンコ機における権利発生用
の入賞装置」(平成4年1月20日付け出願の実願平4−
6333号)の応用例とされて、特定入賞具44の開成
作動制御条件が前述のように変更設定されるものの、そ
の他は全く同様に構成されているものである。
【0056】前述した何れの応用、変更例を実施した場
合においても、通常の左打ちによる標準的なパチンコゲ
ームのもとで、前記特定入賞口の優先開放条件において
特別球検出により権利発生条件を適正かつ好適に成立さ
せることができる。そしてこの権利発生条件の成立中に
おいては、特定入賞口の次期開放条件における特別球検
出による権利の消滅を好適に回避させることができるも
のである。
合においても、通常の左打ちによる標準的なパチンコゲ
ームのもとで、前記特定入賞口の優先開放条件において
特別球検出により権利発生条件を適正かつ好適に成立さ
せることができる。そしてこの権利発生条件の成立中に
おいては、特定入賞口の次期開放条件における特別球検
出による権利の消滅を好適に回避させることができるも
のである。
【0057】なおセーフ球に対する賞球の排出条件例と
して、前記普通入賞具36A,36Bに入った夫々のセ
ーフ球と、始動入賞具37および大入賞装置Vに入った
各々のセーフ球とに対する賞球獲得個数が変更されてい
る場合では、各スイッチ38,67のセーフ球検出信号
が第1の制御装置C1に一旦入力記憶されることの条件
にあって、セーフ球処理装置15の検出時点を基準にし
た賞球排出装置19の1回毎の作動により、一定の基準
個数、多数個、少数個の夫々の賞球が区分排出される。
して、前記普通入賞具36A,36Bに入った夫々のセ
ーフ球と、始動入賞具37および大入賞装置Vに入った
各々のセーフ球とに対する賞球獲得個数が変更されてい
る場合では、各スイッチ38,67のセーフ球検出信号
が第1の制御装置C1に一旦入力記憶されることの条件
にあって、セーフ球処理装置15の検出時点を基準にし
た賞球排出装置19の1回毎の作動により、一定の基準
個数、多数個、少数個の夫々の賞球が区分排出される。
【0058】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のパチンコ機
では、遊技盤で展開されるパチンコゲームにおいて、図
柄変動用検出信号に基く図柄表示結果の「当り」成立時に
あって、権利発生条件の成立前には特定入賞口の少なく
とも左側を優先開放させる条件にしたもとで、同入賞口
に入ったセーフ球から適宜選別された特別球の検出に基
いて権利発生条件を成立させることができる。そしてこ
の権利発生条件の成立中において、前記「当り」成立時に
は特定入賞口の右側を次期開放条件に制限したもとで、
同入賞口に入った場合のセーフ球から選別された特別球
の検出もあり得ることの要件を具備する上で、実際には
この特別球の検出をできるだけなくして現時点の権利発
生条件が消滅される事態を好適に回避することができ
る。
では、遊技盤で展開されるパチンコゲームにおいて、図
柄変動用検出信号に基く図柄表示結果の「当り」成立時に
あって、権利発生条件の成立前には特定入賞口の少なく
とも左側を優先開放させる条件にしたもとで、同入賞口
に入ったセーフ球から適宜選別された特別球の検出に基
いて権利発生条件を成立させることができる。そしてこ
の権利発生条件の成立中において、前記「当り」成立時に
は特定入賞口の右側を次期開放条件に制限したもとで、
同入賞口に入った場合のセーフ球から選別された特別球
の検出もあり得ることの要件を具備する上で、実際には
この特別球の検出をできるだけなくして現時点の権利発
生条件が消滅される事態を好適に回避することができ
る。
【0059】従って前述のように権利成立に係る適正な
可否判定制御をなし得る本発明のパチンコ機にあって
は、別のゲーム内容が設定された他機種のパチンコ機の
場合と同様な通常の左打ちによる標準的なパチンコゲー
ムが展開される状況において、当該の権利発生条件を適
正に成立維持したもとで、可変式入賞装置の設定パター
ンによる開成作動を含む特別遊技を良好に継続しながら
行なうことができる。これにより遊技者にとっては、冒
頭で説明したような変則打ちによる戸惑いや違和感がな
くなり、本来のゲームを損失感や不快感を覚えることな
く快適に楽しむことができるものである。
可否判定制御をなし得る本発明のパチンコ機にあって
は、別のゲーム内容が設定された他機種のパチンコ機の
場合と同様な通常の左打ちによる標準的なパチンコゲー
ムが展開される状況において、当該の権利発生条件を適
正に成立維持したもとで、可変式入賞装置の設定パター
ンによる開成作動を含む特別遊技を良好に継続しながら
行なうことができる。これにより遊技者にとっては、冒
頭で説明したような変則打ちによる戸惑いや違和感がな
くなり、本来のゲームを損失感や不快感を覚えることな
く快適に楽しむことができるものである。
【0060】またこのパチンコ機の遊技盤自体を観た場
合、冒頭で述べたような変則打ちに合せた構成(ゲージ
設定)を無理に設定する必要がなく、各種の遊技部品を
左右対称的に配置して、理想的でしかも遊技者にとって
も好感の持てる見栄えのよい遊技面を構成したものとし
得、これによりパチンコ機全体のグレードアップを図る
こともできる。
合、冒頭で述べたような変則打ちに合せた構成(ゲージ
設定)を無理に設定する必要がなく、各種の遊技部品を
左右対称的に配置して、理想的でしかも遊技者にとって
も好感の持てる見栄えのよい遊技面を構成したものとし
得、これによりパチンコ機全体のグレードアップを図る
こともできる。
【図1】実施例に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】パチンコ機の背面図である。
【図3】パチンコ機に収容セットされる遊技盤の正面図
である。
である。
【図4】遊技盤の背面図である。
【図5】遊技盤に配設される入賞判定装置の正面図であ
る。
る。
【図6】入賞判定装置の背面図である。
【図7】入賞判定装置における遊回室の裏板部に開口さ
れた通入口を示す要部正面図である。
れた通入口を示す要部正面図である。
【図8】入賞判定装置における特定入賞具の開放状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図9】パチンコ機における制御系を示す説明図であ
る。
る。
【図10】パチンコ機における特別遊技の権利発生時の
フローチャート図である。
フローチャート図である。
【図11】変更例に係る入賞判定装置の正面図である。
【図12】図11に示す入賞判定装置の背面図である。
39 図柄作動具 42 図柄表示具 44 特定入賞具 45 特定入賞口 48 選別手段 62 特別検出手段 73 開放決定制御部 C1 第1制御装置 P 遊技盤 V 大入賞装置
Claims (1)
- 【請求項1】 発射部位から打出した遊技球を時計方向
の左側上方を介して遊技盤(P)内に打込んでパチンコゲ
ームを展開し、権利発生条件の成立状態のもとで可動式
入賞装置(V)の開成作動を含む特別遊技を出現させるこ
とのできるパチンコ機において、 通入した遊技球を検出して図柄変動用信号を発生し得る
図柄作動具(39)と、この図柄変動用信号に基いて図柄を
変動制御した結果で、「当りまたは外れ」を表示判定し得
る図柄表示具(42)と、この図柄の「当り」成立時に特定入
賞口(45)に係る開放条件を決定制御する開放決定制御部
(73)と、前記図柄の「当り」成立時における開放決定制御
条件に従い、特定入賞口(45)を優先開放条件とした少な
くとも左側開放と、次期開放条件とした右側開放とに切
換え可能に開放作動し得る特定入賞具(44)と、この特定
入賞口(45)から入ったセーフ球を特別球と通常球とに適
宜割合で選別処理する選別手段(48)と、特別球を検出し
得る特別検出手段(62)と、前記電気的な構成手段および
開放決定制御部(73)を含めて入出力制御する制御装置(C
1)とを備え、 前記図柄の「当り」成立時における特定入賞口(45)の優先
開放条件において、同入賞口(45)から入ったセーフ球か
ら選別された特別球を検出した場合に基いて、前記権利
発生条件を成立させ、この権利発生条件の成立中にあっ
て、図柄の「当り」成立時における特定入賞口(45)の次期
開放条件において、同入賞口(45)に入ったセーフ球から
選別された特別球を検出した場合に基いて、当該の権利
発生条件を消滅させ得るように設定してなることを特徴
とするパチンコ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21079592A JP2802562B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | パチンコ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21079592A JP2802562B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | パチンコ機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631038A true JPH0631038A (ja) | 1994-02-08 |
JP2802562B2 JP2802562B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=16595263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21079592A Expired - Lifetime JP2802562B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | パチンコ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802562B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003126405A (ja) * | 2001-11-29 | 2003-05-07 | Toyomaru Industry Co Ltd | 遊技機 |
JP2005168918A (ja) * | 2003-12-12 | 2005-06-30 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2009291361A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Kyoraku Sangyo Kk | パチンコ遊技機 |
US7829811B2 (en) | 2006-09-26 | 2010-11-09 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Rotary switch |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP21079592A patent/JP2802562B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003126405A (ja) * | 2001-11-29 | 2003-05-07 | Toyomaru Industry Co Ltd | 遊技機 |
JP2005168918A (ja) * | 2003-12-12 | 2005-06-30 | Aruze Corp | 遊技機 |
US7829811B2 (en) | 2006-09-26 | 2010-11-09 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Rotary switch |
JP2009291361A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Kyoraku Sangyo Kk | パチンコ遊技機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2802562B2 (ja) | 1998-09-24 |
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