JPH06309682A - 光ディスク用ピックアップ - Google Patents

光ディスク用ピックアップ

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JPH06309682A
JPH06309682A JP11770193A JP11770193A JPH06309682A JP H06309682 A JPH06309682 A JP H06309682A JP 11770193 A JP11770193 A JP 11770193A JP 11770193 A JP11770193 A JP 11770193A JP H06309682 A JPH06309682 A JP H06309682A
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JP
Japan
Prior art keywords
tracking
center
optical disk
leaf spring
objective lens
Prior art date
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Application number
JP11770193A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Uota
幸彦 魚田
Tomoyuki Ishida
友之 石田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、トラッキングの際の対物レンズの
ローリングモード共振を低減させて、正確なトラッキン
グが行なわれ得るようにした、光ディスク用ピックアッ
プを提供すること。 【構成】 対物レンズ11を保持するレンズ保持部12
が、板バネ13を介して固定部に二軸方向に移動可能に
支持されている、光ディスク用ピックアップにおいて、
上記板バネ13によるレンズ保持部12の回転中心C
が、当該レンズ保持部の重心Gに対して、光ディスク側
もしくは光ディスクと反対側に位置し、かつ上記レンズ
保持部の重心Gと上記二軸方向への駆動力の作用点Fが
一致するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに対して信
号を記録したり再生するために使用される光ディスク用
ピックアップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような光ディスク用ピックア
ップは、例えば図3に示すように構成されている。図5
(A)は従来の光ディスク用ピックアップの概略平面図
であり、図5(B)はその概略側面図である。図におい
て、光ディスク用ピックアップ1は、対物レンズ2と、
この対物レンズ2を保持しているコイルボビン3とを備
えている。
【0003】上記コイルボビン3は、ベース部4に対し
て、このベース部4との間に張架された板バネ5によっ
て、互いに垂直な二方向、すなわち矢印Aで示すトラッ
キング方向及び、矢印Bで示すフォーカシング方向に移
動可能に支持されている。
【0004】ここで、図6は光ディスク用ピックアップ
1を説明の便宜のため簡略化して示している。板バネ5
は、図4に示すように、対物レンズ2に関して、左右両
側に配設されている。
【0005】この板バネ5は、対物レンズ2の光軸に垂
直な上下二つの水平部分5a,5bと、この水平部分5
a,5bを両端部分で連結しかつ斜めに内側に向かって
延びる取付部分5c,5dとから構成されている。取付
部分5cは、コイルボビン3に取り付けられ、また取付
部分5dは、ベース部4に取り付けられている。
【0006】したがって、コイルボビン3は、水平部分
5a,5bの弾性に基づいて、ベース部4に対して、フ
ォーカシング方向に移動可能に支持されている。また、
コイルボビン3は、取付部分5c,5dの弾性に基づい
て、ベース部4に対して、トラッキング方向に移動可能
に支持されている。
【0007】また、上記コイルボビン3には、トラッキ
ング用コイル6が巻回されている。トラッキング用コイ
ル6に対向して、ベース部4上には、マグネット8が固
定配置されている。これにより、トラッキング用コイル
6に通電した場合には、このコイル6により発生する磁
気が、マグネット8に作用することによって、コイルボ
ビン3全体が、矢印Aで示すトラッキング方向に移動さ
れることになる。
【0008】さらに、図示しないフォーカシング用コイ
ルに上記マグネット8が作用する。これにより、コイル
に通電した場合、コイルボビン3全体が、矢印Bで示す
フォーカシング方向に移動されることになる。
【0009】このように構成された光ディスク用ピック
アップ1によれば、図示しない光源からの光が、対物レ
ンズ2を介して、光ディスク9の表面に集束される。そ
して、この光ディスク9の表面で反射された光が、再び
対物レンズ2を通って、図示しない光検出部に入射す
る。これにより、光ディスク9の表面に記録された情報
が読み出される。その際、コイルボビン3に巻回された
トラッキング用コイル6および図示しないフォーカシン
グ用コイルへの通電を適宜に制御することにより、フォ
ーカシング及びトラッキングが行なわれ得るようになっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の光ディスク用ピックアップ1においては、コイル
ボビン3を支持する板バネ5は、図6(A)に示すよう
に、中心線Mに関して略上下対称に形成されている。こ
のため、板バネによるコイルボビン3の回転中心Cは、
上記中心線M上に位置することになる。これに対して、
コイルボビン3全体の重心G及びトラッキング用コイル
6による駆動力の作用点Fは、設計上は、同じ位置にな
るように構成されている。
【0011】しかしながら、実際に組み立てられた光デ
ィスク用ピックアップ1においては、上記回転中心C
と、重心G及び作用点Fとは、個々の製品のバラツキ等
によって、必ずしも一致しなくなってしまう。
【0012】このため、重心Gについては、コイルボビ
ン3に搭載されたバランサ3aの重量を変更することに
より、調整される。また、作用点Fについては、ベース
部4へのマグネット8の取付位置をスペースの許す範囲
で変更すれば、ある程度調整される。ところが、上述し
た回転中心Cについては、変更することができない。こ
のため、特にマグネット8の取り付け位置の変更等にお
いて調整の自由度が低いことから、製品のバラツキ等に
より上記3点のずれが発生しやすい。
【0013】したがって、トラッキングの際に、トラッ
キング用コイル6とマグネット8の作用によって、作用
点Fに駆動力が作用した場合、対物レンズ2を支持する
コイルボビン3が、トラッキング方向に移動する際に、
ローリングが発生してしまうことになる。
【0014】さらに、例えばCD,MD等の比較的トラ
ッキング方向の移動速度が遅い場合には、ローリング量
は、比較的小さいが、MO等のデータ記録再生用光ディ
スクの場合には、トラッキング方向の移動速度が比較的
高速であることから、ローリング量が大きくなると共
に、ローリングモード共振が発生してしまい、正確なト
ラッキングが行なわれ得なくなってしまうという問題が
あった。
【0015】本発明は、以上の点に鑑み、トラッキング
の際の対物レンズのローリングモード共振を制御しすい
範囲で起こさせ、正確なトラッキングが行なわれ得るよ
うにした、光ディスク用ピックアップを提供することを
目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、対物レンズを保持するレンズ保持部が、板バネを
介して固定部に二軸方向に移動可能に支持されている、
光ディスク用ピックアップにおいて、上記板バネによる
レンズ保持部の回転中心が、当該レンズ保持部の重心に
対して、光ディスク側もしくは光ディスクと反対側に位
置し、かつ上記レンズ保持部の重心と上記二軸方向への
駆動力の作用点が一致するように構成されている、光デ
ィスク用ピックアップにより、達成される。
【0017】本発明による光ディスク用ピックアップ
は、好ましくは、板バネの下側の剛性が高められるよう
に、前記板バネの下側部分に、接着剤が塗布されてい
る。
【0018】また、本発明による光ディスク用ピックア
ップは、好ましくは、前記板バネが、上下方向に関して
非対称に形成され、板バネの下側の剛性が高められてい
る。
【0019】
【作用】上記構成によれば、レンズ保持部の回転中心
が、重心に対して光ディスクの側もしくは光ディスクの
反対側に位置している。したがって、重心付近にトラッ
キングのための駆動力が作用したとき、レンズ保持部
は、僅かにローリングすることになるが、対物レンズの
光軸は、その光ディスクの表面との交点が、トラッキン
グに先行して、トラッキング方向に移動することにな
る。
【0020】このため、トラッキングのためのサーボ系
は、当該サーボ系の構成に基づいて、レンズ保持部の重
心付近に対するトラッキング方向の制御を、先行して行
なうことになる。かくして、レンズ保持部のトラッキン
グ方向の移動は、より迅速にかつ正確に行なわれ得るこ
とになる。
【0021】前記板バネの下側部分に、接着剤が塗布さ
れている場合には、この下側部分が、接着剤によって強
度が高められる。したがって、レンズ保持部の回転中心
が、強度の高い方に移動することになる。
【0022】また、前記板バネが、上下方向に関して非
対称に形成されている場合には、板バネの形状に基づい
て、剛性が上下非対称となり、強度がアンバランスとな
る。したがって、回転中心が、強度が高められた方に移
動することになる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
2を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0024】図1は、本発明による光ディスク用ピック
アップの第一の実施例を示している。図において、光デ
ィスク用ピックアップ10は、対物レンズ11と、この
対物レンズ11を保持しているレンズ保持部としてのコ
イルボビン12とを有している。
【0025】上記コイルボビン12は、図示しないベー
ス部に対して、このベース部との間に張架された板バネ
13によって、互いに垂直な二方向、すなわち矢印Aで
示すトラッキング方向及び、矢印Bで示すフォーカシン
グ方向に移動可能に支持されている。
【0026】ここで、板バネ13は、図1(B)に示す
ように、対物レンズ11に関して、左右両側に配設され
ている。この板バネ13は、対物レンズ11の光軸に垂
直な上下二つの水平部分13a,13bと、この水平部
分13a,13bを両端部分で連結しかつ斜めに内側に
向かって延びる取付部分13c,13dとから構成され
ている。この取付部分13cは、コイルボビン12に取
り付けられ、また取付部分13dは、ベース部に取り付
けられている。
【0027】したがって、コイルボビン12は、水平部
分13a,13bの弾性に基づいて、ベース部に対し
て、フォーカシング方向に移動可能に支持されている。
また、コイルボビン12は、取付部分13c,13dの
弾性に基づいて、ベース部に対して、トラッキング方向
に移動可能に支持されている。
【0028】また、上記コイルボビン12には、図示し
ないトラッキング用コイル及びフォーカシング用コイル
が巻回されている。このトラッキング用コイルに対向し
て、ベース部上には、マグネット(図示せず)が固定配
置されている。これにより、トラッキング用コイルに通
電した場合には、このトラッキング用コイルにより発生
する磁気が、マグネットに作用することによって、コイ
ルボビン12全体が、矢印Aで示すトラッキング方向に
移動されることになる。
【0029】さらに、上記マグネットの存在により、フ
ォーカシング用コイルに通電した場合、コイルボビン1
2全体が、矢印Bで示すフォーカシング方向に移動され
ることになる。
【0030】さらに、光ディスク用ピックアップ10に
おいては、板バネ13の下方の水平部分13bの両端付
近に、接着剤14が塗布されている。
【0031】本実施例による光ディスク用ピックアップ
10は、以上のように構成されており、図示しない光源
からの光が、対物レンズ11を介して、光ディスク15
の表面に集束される。そして、この光ディスク15の表
面で反射された光が、再び対物レンズ11を通って、図
示しない光検出部に入射する。これにより、光ディスク
15の表面に記録された情報が読み出される。その際、
コイルボビン12に巻回された各コイルへの通電を適宜
に制御することにより、フォーカシング及びトラッキン
グが行なわれ得るようになっている。
【0032】この場合、コイルボビン12を支持する板
バネ13は、図1(A)に示すように、中心線Mに関し
て上下対称に形成されている。さらに、板バネ13は、
その下方の水平部分13bの両端に接着剤14が塗布さ
れている。このため、板バネ13は、下方の水平部分1
3bの強度が高められることになる。
【0033】したがって、この実施例では、レンズ保持
部を含むコイルボビン12の回転中心Cは、この実施例
の場合、上記中心線Mより下方に位置することになる。
これに対して、コイルボビン3全体の重心G及びトラッ
キング用コイルによる駆動力の作用点Fは、上記中心線
M付近に位置するように、従来と同様に調整されてい
る。
【0034】かくして、光ディスク用ピックアップ10
においては、トラッキングの際には、トラッキング用コ
イルとマグネットの作用によって、作用点Fに駆動力が
作用する。これにより、対物レンズ11を支持するコイ
ルボビン12は、トラッキング方向に移動するが、同時
に、僅かにローリングが発生する。このローリングによ
り、図2に示すように、対物レンズ11の光軸は、その
光ディスク15の表面との交点Kが、トラッキングに先
行して、トラッキング方向に移動することになる。
【0035】このため、トラッキングのためのサーボ系
は、コイルボビン12に含まれるレンズ保持部の重心付
近に対するトラッキング方向の制御を、先行して行なう
ことになる。この様子は図3に具体的に示されている。
図3は、レンズ保持部を含むコイルボビン12をトラッ
キング方向へ動かす際のスライドサーボの様子を示して
いる。
【0036】図において、GEは、サーボゲイン(利
得)を示し、PHはGEとの関係でサーボ系に入力され
る信号と、このサーボ系から、制御のため出力される信
号との位相差を示す位相差曲線である。図示されている
ように、この実施例において、意図的に生じさせたロー
リングにより、位相差曲線PHはローリング周波数が入
ると図に表れているように上に凸のピークRを示す。こ
のため、サーボゲインGEが0dBの際に、このサーボ
系において発振が生じる0degのとの間に位相余裕f
cだけ生じる。
【0037】反対に、従来のタイプのピックアップであ
ると、上記ローリングが生じたときには、対物レンズの
光軸は、その光ディスクの表面との交点が、トラッキン
グに遅れて、トラッキング方向に移動することになる。
このときのローリング周波数は図3の場合と異なり、下
に凸のピークが発生するため、サーボゲインGが0dB
のときには、位相差曲線Pが0degを下回る。このた
め、サーボ系は発振してしまい、制御不能となるもので
ある。
【0038】このように、本実施例では、レンズ保持部
のトラッキング方向の移動は、より迅速にかつ正確に行
なわれ得ることになると共に、トラッキングサーボ系に
有利な方向へローリング共振を発生させることが可能と
なる。
【0039】図4は、本発明による光ディスク用ピック
アップの第二の実施例を示している。図4において、光
ディスク用ピックアップ20は、対物レンズ21と、こ
の対物レンズ21を保持しているコイルボビン22とを
有している。
【0040】上記コイルボビン22は、図示しないベー
ス部に対して、このベース部との間に張架された板バネ
23によって、互いに垂直な二方向、すなわち矢印Aで
示すトラッキング方向及び、矢印Bで示すフォーカシン
グ方向に移動可能に支持されている。
【0041】ここで、板バネ23は、図2(B)に示す
ように、対物レンズ21に関して、左右両側に配設され
ている。この板バネ23は、対物レンズ21の光軸に垂
直な上下二つの水平部分23a,23bと、この水平部
分23a,23bを両端部分で連結しかつ斜めに内側に
向かって延びる取付部分23c,23dとから構成され
ている。この取付部分23cは、コイルボビン22に取
り付けられ、また取付部分23dは、ベース部に取り付
けられている。
【0042】したがって、コイルボビン22は、水平部
分23a,23bの弾性に基づいて、ベース部に対し
て、フォーカシング方向に移動可能に支持されている。
また、コイルボビン22は、取付部分23c,23dの
弾性に基づいて、ベース部に対して、トラッキング方向
に移動可能に支持されている。
【0043】また、上記コイルボビン22には、図示し
ないトラッキング用コイル及びフォーカシング用コイル
が巻回されている。このトラッキング用コイルに対向し
て、ベース部上には、マグネット(図示せず)が固定配
置されている。これにより、トラッキング用コイルに通
電した場合には、このトラッキング用コイルにより発生
する磁気が、マグネットに作用することによって、コイ
ルボビン22全体が、矢印Aで示すトラッキング方向に
移動されることになる。
【0044】さらに、上記マグネットの存在により、フ
ォーカシング用コイルに通電した場合、コイルボビン2
2全体が、矢印Bで示すフォーカシング方向に移動され
ることになる。
【0045】さらに、本実施例光ディスク用ピックアッ
プ20においては、板バネ23は、中心線Mに対して、
上下非対称に成形されている。すなわち、取付部分23
c,23dが、下方寄りに形成されている。
【0046】この光ディスク用ピックアップ20は、以
上のように構成されており、図示しない光源からの光
が、対物レンズ21を介して、光ディスク25の表面に
集束される。そして、この光ディスク25の表面で反射
された光が、再び対物レンズ21を通って、図示しない
光検出部に入射する。これにより、光ディスク25の表
面に記録された情報が読み出される。その際、コイルボ
ビン22に巻回された各コイルへの通電を適宜に制御す
ることにより、フォーカシング及びトラッキングが行な
われ得るようになっている。
【0047】この場合、コイルボビン22を支持する板
バネ23は、図2(A)に示すように、中心線Mに関し
て下方寄りに形成されている。このため、この実施例で
は、板バネ23は、下方の強度が高められることにな
る。したがって、コイルボビン22の回転中心Cは、上
記中心線Mより下方に位置することになる。これに対し
て、コイルボビン12全体の重心G及び駆動力の作用点
Fは、上記中心線M付近に位置するように、従来と同様
に調整されている。
【0048】かくして、光ディスク用ピックアップ20
においては、トラッキングの際には、トラッキング用コ
イルとマグネットの作用によって、作用点Fに駆動力が
作用する。これにより、対物レンズ21を支持するコイ
ルボビン22は、トラッキング方向に移動するが、同時
に、僅かにローリングが発生する。
【0049】このローリングにより、対物レンズ21の
光軸は、その光ディスク25の表面との交点が、トラッ
キングに先行して、トラッキング方向に移動することに
なる。このため、トラッキングのためのサーボ系は、レ
ンズ保持部の重心付近に対するトラッキング方向の制御
を、先行して行なうことになる。この作用は、第1の実
施例において、図2および図3で説明したのと同様であ
り、かくして、レンズ保持部のトラッキング方向の移動
は、より迅速にかつ正確に行なわれ得ることになると共
に、トラッキングサーボ系に有利な方向へローリング共
振を発生させることが可能となる。
【0050】このように以上の実施例では、いずれも、
レンズ保持部の回転中心が、重心に対して光ディスクと
は反対側に位置しているので、対物レンズの光軸は、そ
の光ディスクの表面との交点が、トラッキングに先行し
て、トラッキング方向に移動することになる。したがっ
て、レンズ保持部のトラッキング方向の移動は、より迅
速にかつ正確に行なわれ得る。かくして、トラッキング
サーボ系が安定化され、正確なトラッキングが行なわれ
得ることになる。
【0051】さらに、光ディスクに対するアクセス時に
おける静定性が改善されるような、調整が可能となる。
上記板バネの下側部分に、接着剤が塗布されている場合
には、レンズ保持部の回転中心が、強度の高い方に移動
することになるので、従来の板バネに対して、接着剤を
塗布するだけの作業によって、回転中心の調整が行なわ
れ得るので、比較的低コストで構成されることになる。
【0052】また、上記板バネが、上下方向に関して非
対称に形成されている場合には、回転中心が、強度が高
められた方に移動することになるので、従来の板バネの
成形の際のプレス型またはエッチングの際の版下を変更
するだけで、特に工程を追加することなく、製造され
る。したがって、比較的低コストで構成されることにな
る。。
【0053】尚、上述した実施例においては、対物レン
ズ11と一体にフォーカシング用コイル及びトラッキン
グ用コイルが構成されている、所謂ムービングコイル型
の光ディスク用ピックアップに関して説明されている。
しかし、これに限らず、他の型式の光ディスク用ピック
アップに本発明を適用できることは明らかである。
【0054】また、上述の実施例では、いずれも回転中
心Cは、重心Gよりも光ディスクに関して遠い位置に設
定されている。しかし、これに限らず、図1の実施例と
反対に板バネ13の上側に接着剤を塗布したり、図2の
実施例と板バネ23の形状を変えたりして、重心Gより
光ディスクに近接した箇所に回転中心Cが位置するよう
にしてもよい。これによって、ピックアップのタイプや
特性によっては、これらの実施例より、トラッキングサ
ーボ上有利な構成とすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ト
ラッキングの際の対物レンズのローリングモード共振を
制御しすい範囲で起こさせ、正確なトラッキングが行な
われ得るようにした、光ディスク用ピックアップを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク用ピックアップの第一
の実施例の要部を示す(A)概略側面及び(B)概略正
面図である。
【図2】図1の光ディスク用ピックアップがローリング
したときの状態を示す概略側面図である。
【図3】図1の光ディスク用ピックアップがローリング
を生じたときの(スライド)トラッキングサーボ系の様
子を示す図である。
【図4】本発明による光ディスク用ピックアップの第二
の実施例の要部を示す(A)概略側面及び(B)概略正
面図である。
【図5】従来の光ディスク用ピックアップの一例を示す
(A)平面図及び(B)側面図図である。
【図6】図5の光ディスク用ピックアップの要部を示す
(A)概略側面図及び(B)概略正面図である。
【符号の説明】
10 光ディスク用ピックアップ 11 対物レンズ 12 コイルボビン 13 板バネ 14 接着剤 15 光ディスク 20 光ディスク用ピックアップ 21 対物レンズ 22 コイルボビン 23 板バネ 25 光ディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するレンズ保持部が、
    板バネを介して固定部に二軸方向に移動可能に支持され
    ている、光ディスク用ピックアップにおいて、 上記板バネによるレンズ保持部の回転中心が、当該レン
    ズ保持部の重心に対して、光ディスク側もしくは光ディ
    スクと反対側に位置し、 かつ上記レンズ保持部の重心と上記二軸方向への駆動力
    の作用点が一致するように構成されていることを特徴と
    する、光ディスク用ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記板バネの下側部分に、板バネの下側
    の剛性が高められるように、接着剤が塗布されているこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の光ディスク用ピック
    アップ。
  3. 【請求項3】 前記板バネが、上下方向に関して非対称
    に形成されていることにより、この板バネの下側の剛性
    が高められていることを特徴とする、請求項1に記載の
    光ディスク用ピックアップ。
JP11770193A 1993-04-21 1993-04-21 光ディスク用ピックアップ Pending JPH06309682A (ja)

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