JPH06308064A - 粘着剤塗工面の検査方法 - Google Patents

粘着剤塗工面の検査方法

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JPH06308064A
JPH06308064A JP9776393A JP9776393A JPH06308064A JP H06308064 A JPH06308064 A JP H06308064A JP 9776393 A JP9776393 A JP 9776393A JP 9776393 A JP9776393 A JP 9776393A JP H06308064 A JPH06308064 A JP H06308064A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
adhesive
temperature
coating roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP9776393A
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English (en)
Inventor
Seiji Konno
清二 近野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH06308064A publication Critical patent/JPH06308064A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放射温度計を使用して粘着剤塗工面の転写不
良、及び粘着剤塗工後の乾燥工程で発生する粘着剤塗工
面の発泡を検出する検査方法を提供する。 【構成】放射温度計4は塗工ロール2に近接して塗工ロ
ール2の面に対して垂直になるように設置され、この放
射温度計4は検出部5に接続され、この検出部5で検出
された信号は変換指示器6においてアナログ信号(4〜
20mA)に変換され、読取り用のメーターリレー7に送
り込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤塗工面の検査方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、接着構造物等の非破壊検査の方
法としては、赤外線撮像カメラを利用して対象物を撮影
し、赤外線画像上に現れるスポットを観測することによ
り接着部の欠陥を判別する方法が知られている。例え
ば、オプティカルソーラリフレクターを貼ったハニカム
サンドイッチパネルの加工において、接着剤を硬化させ
るため加熱されたパネルの表面温度を測定し、接着部に
欠陥があると正常に接着された部分に比べて温度が低く
なり、温度分布に差異が生じて赤外線画像上にスポット
となって現れることを利用して欠陥を検査する方法が特
開平3-172747号公報に開示されている。
【0003】又、粘着テープ等の製造工程で塗工面の塗
工状態を監視する方法として、一般にCCDカメラを利
用した画像処理装置や、レーザー光線を利用した検査装
置が使われている。
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、粘着剤
塗工面への粘着剤の転写不良の検査方法として、上記の
赤外線撮像カメラによる方法では、出力された信号を演
算処理する必要があり、この演算処理に時間を要し、応
答速度が遅いという欠点があり、連続生産工程では迅速
に対応できない問題がある。又、検査装置として非常に
高価につくといった点も指摘される。
【0004】一方、粘着剤塗工面の粘着剤の発泡等の異
常に関しては、CCDカメラによる画像処理やレーザー
光線による検出方法においては、前者の方法は粘着剤の
発泡により地合が悪くなり微分による2値化が不可能と
なったり、又、粘着剤の発泡による表面の光沢の変化な
どにより検出が不可能であったり、後者の方法では粘着
剤の発泡によりレーザー光線が乱反射してしまって検出
が困難であったりする問題がある。
【0005】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたものであり、その目的とするところは、上記の
問題点を解消し、迅速に検査でき、使用する装置も安価
な検査方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
おいては、粘着テープ基材等に粘着剤を塗工ロールによ
り転写して塗工するに際して、粘着剤塗工面への粘着剤
の転写不良の検出を放射温度計を使用して塗布ロールの
表面温度を測定することにより迅速に検出することを手
段とした。又、請求項2記載の本発明においては、粘着
テープ基材等に粘着剤を塗工後、粘着剤の乾燥工程で発
生する粘着剤塗工面の発泡による異常を、放射温度計を
使用して粘着剤塗工面の表面温度を測定することにより
迅速に検出することを手段とした。
【0007】
【作用】請求項1記載の本発明においては、塗工ロール
の粘着剤が塗工面である粘着テープ基材等に完全に転写
されずに塗工ロールの表面に残った場合、この粘着剤の
付着部分の塗工ロールの表面は、粘着剤による加温と保
温効果で、他の完全に転写されて粘着剤のない部分より
温度が高くなる。従って、塗工ロールの表面温度を、複
数の放射温度計により連続的に測定することにより、通
常の塗工ロールの表面温度に対して、転写不良の発生し
た箇所で急に温度変化が現れるので、これを検出してや
ればよい。
【0008】請求項2記載の本発明においては、粘着剤
塗工面の発泡による異常は、上塗り粘着剤の初期温度が
高過ぎた場合や、厚みが厚過ぎた場合に発生するもの
で、この状態で乾燥工程に入って加熱されると、発泡を
起こした部分では比熱の差が生じて、この発泡部分の温
度が上昇する。従って、粘着剤の塗工面を複数の放射温
度計により連続的に測定することにより、粘着剤の発泡
による異常箇所で急に温度変化が現れるので、これを検
出してやればよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 〔実施例1〕図1は、請求項1記載の本発明の粘着剤塗
工面の検査方法の一実施態様を示す正面図である。図1
において、1は粘着テープ基材で、1aは粘着剤を塗工
された粘着テープであり、この粘着テープ1aは図示し
ない次工程の乾燥機に搬送されてゆくようになされてい
る。2は粘着剤の塗工用の塗工ロールであり、下部に設
置されたバックアップロール3と塗工ロール2との隙間
を粘着テープ基材1が巻回されて塗工ロール2が粘着剤
を粘着テープ基材1に転写するようになされている。
【0010】4は、本発明の粘着剤塗工面の検査方法に
おいて使用される放射温度計であり、塗工ロール2に近
接して複数個が塗工ロール2の幅方向に一直線に並べて
設置されて、後述する温度監視のシステムの検出部に接
続されている。
【0011】図2は、請求項1記載の本発明の粘着剤塗
工面の検査方法における温度監視のシステムの説明図で
ある。図2において、放射温度計4は塗工ロール2に近
接して塗工ロール2の面に対して垂直になるように設置
され、この放射温度計4は検出部5に接続され、この検
出部5で検出された信号は変換指示器6においてアナロ
グ信号(4〜20mA)に変換され、読取り用のメーター
リレー7に送り込まれるシステムとなされている。
【0012】本実施例においては、アクリル系の粘着剤
を使用して粘着テープ基材に塗工するテストを実施し
た。
【0013】本実施例の温度監視のシステムとして、ジ
ャパン・センサー社製(検出部:IDM−5NB−1
A、変換指示器:TSS−5NA−1)を使用し、放射
温度計の波長範囲6.5〜10.5μm、放射温度計の
塗工ロールからの検出距離を150mmに設定した。
【0014】この結果、通常の塗工状態における塗工ロ
ールの表面温度は70℃、管理範囲は±5℃であるが、
塗工ロールに粘着剤が残り転写不良の箇所を検出した場
合、+30℃の温度上昇があり、表示温度は100℃を
示すことより直ちに異常の発見が可能となった。以上の
結果から、粘着剤の塗工状態において2点の温度管理、
即ち塗工時の塗工ロールの標準温度管理と転写不良の温
度管理を実施すれば転写不良の管理が可能であることが
確認できた。
【0015】〔実施例2〕図3は、請求項2記載の本発
明の粘着剤塗工面の検査方法の一実施態様を示す正面図
である。図3において、8は粘着剤塗工後の粘着テープ
で、9は遠赤外線ヒーター等を使用した乾燥機で、粘着
テープ8は、図示しない塗工ロールによる粘着剤塗工
後、乾燥機9内に搬送されて乾燥され、乾燥機9を出て
ガイドロール10を通過し後、支持ロール11、11に
より水平状態で搬送され巻取ロール13により巻取られ
るようになされている。
【0016】12は放射温度計で、粘着テープ8が上記
説明の水平部を通過する際に、上方から粘着テープ8に
対して垂直に設置されて粘着テープ8の表面温度を検出
するようになされている。この放射温度計12は後述す
る温度監視のシステムの検出部に接続されている。
【0017】図4は、請求項2記載の本発明の粘着剤塗
工面の検査方法における温度監視のシステムの説明図で
ある。図4において、放射温度計12は設定器(パソコ
ン)14に接続され、この設定器(パソコン)14に警
報器15が接続されてテシステムが構成されている。こ
の設定器(パソコン)14に設定した温度以上の温度が
放射温度計12により検出されて信号が送り込まれれ
ば、直ちに警報機15が作動するように仕組まれてい
る。
【0018】本実施例においては、絶縁用塩化ビニル樹
脂のテープ基材に天然ゴムを主体にした溶剤型の粘着剤
を塗工したもの、及びクルパック紙基材に天然ゴムを主
体にした溶剤型の粘着剤を塗工したものについて、塗工
後の乾燥工程において発泡による異常の検出テストを実
施した。尚、前者は乾燥工程の後に冷却工程があるのに
対して、後者はこの工程がない点が相違する。
【0019】本実施例の温度監視のシステムとして、ジ
ャパン・センサー社製(検出部:IDM−5NA−A、
変換指示器:TSS−5NA−1)を使用し、放射温度
計には波長範囲6〜10.5μmのものを使用した。
【0020】粘着テープ3種類についての発泡による異
常の検出テスト結果を表1に示す。表1においてみられ
るように、発泡のない良品部の温度に対して発泡の発生
した部分の温度は5.5〜10℃の温度上昇がみられ
た。この結果から、5℃以上の温度上昇に対して警報等
を作動させるようにすればよいことが判明した。
【0021】
【表1】
【0022】本発明の粘着剤塗工面の検査方法において
は、塗工される粘着剤の種類はアクリル系、エマルジョ
ン型のものなどほとんどの種類に適用され、又、粘着剤
の微小な発泡でも瞬時にして検出できる検査方法である
ことが確認された。又、この結果を実際の製造工程に応
用する場合には、粘着テープ基材の幅方向の両端2箇所
か、中央に1箇所加えて3箇所の測定点で実施すればよ
い。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の本発明においては、粘着
テープ基材等に粘着剤を塗工ロールにより塗工するに際
して、粘着剤塗工面への粘着剤の転写不良を放射温度計
により迅速に検出でき、しかも安価な費用でもって実施
できる。請求項2記載の本発明においては、粘着テープ
基材等に粘着剤を塗工後、粘着剤の乾燥工程で発生する
粘着剤塗工面の発泡を放射温度計により迅速に検出で
き、しかも安価な費用でもって実施できる。従って、粘
着剤塗工面の検査方法として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本発明の粘着剤塗工面の検査方
法の一実施態様を示す正面図。
【図2】請求項1記載の本発明の粘着剤塗工面の検査方
法における温度監視のシステムの説明図。
【図3】請求項2記載の本発明の粘着剤塗工面の検査方
法の一実施態様を示す正面図。
【図4】請求項1記載の本発明の粘着剤塗工面の検査方
法における温度監視のシステムの説明図。
【符号の説明】
1 粘着テープ基材 2 塗工ロール 4、12 放射温度計 5 検出部 6 変換指示器 7 メーターリレー 8 粘着テープ 9 乾燥機 14 設定器(パソコン) 15 警報器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着テープ基材等に塗工ロールにより転写
    して粘着剤を塗工するに際して、粘着剤塗工面への粘着
    剤の転写不良を放射温度計により検出することを特徴と
    する粘着剤塗工面の検査方法。
  2. 【請求項2】粘着テープ基材等に粘着剤を塗工後、粘着
    剤の乾燥工程で発生する粘着剤塗工面の発泡を放射温度
    計により検出することを特徴とする粘着剤塗工面の検査
    方法。
JP9776393A 1993-04-23 1993-04-23 粘着剤塗工面の検査方法 Pending JPH06308064A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281376A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Yokogawa Electric Corp 露点温度検出器
JP2012225728A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Shohoku Laminate Co Ltd 接着剤の塗布状態検査方法と装置
JP2013134217A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Nippon Zeon Co Ltd 塗布層の検査方法、及び、複層フィルムの製造方法

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