JPH06308059A - 蛍光x線分析装置およびx線照射角設定方法 - Google Patents

蛍光x線分析装置およびx線照射角設定方法

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JPH06308059A
JPH06308059A JP9334693A JP9334693A JPH06308059A JP H06308059 A JPH06308059 A JP H06308059A JP 9334693 A JP9334693 A JP 9334693A JP 9334693 A JP9334693 A JP 9334693A JP H06308059 A JPH06308059 A JP H06308059A
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慎一 寺田
Kazuo Nishihagi
一夫 西萩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検物の位置および角度調整を迅速、かつ高
精度に行うことができる蛍光X線分析装置およびX線照
射角設定方法を提供する。 【構成】 蛍光X線分析装置1aは、X線管11と、分
光結晶12と、コリメータ13aと、被検物10を支持
するための移動テーブル14と、テーブル制御部15
と、コリメータ13bと、X線カウンタ21と、蛍光X
線B3を検出するための検出器16と、比例増幅器18
と、波高分析器19と、データ処理器20などで構成さ
れており、さらに、X線ビームB2が照射される検査領
域付近に光ビームL1を照射するためのレーザ光源30
と、被検物10の表面で反射した光ビームL1の位置を
検出するための光センサアレイ31などが設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば半導体ウエハ
などの被検物に励起X線を照射して、被検物から発生す
る蛍光X線を、エネルギー分散方式(EDX,Energy D
ispersiveX−ray spectrometer)などで分析するための
蛍光X線分析装置、および被検物に対するX線の照射角
を設定するX設定照射角設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば光学的に平滑な平面を有
する半導体ウエハなどの被検物に、低い入射角度でX線
を照射することによって、被検物の表面に付着した試料
からの蛍光X線を検出する全反射蛍光X線分析装置(To
tal Reflection X−rayFluorescence)が知られてお
り、励起X線を被検物表面上で全反射させることによっ
て、被検物の表面近傍のみの情報を高S/N比で得るこ
とができる。
【0003】さらに、X線発生源の対陰極から発生する
特性X線を、分光結晶とスリットなどから成る分光手段
によって単一の特性X線を分離してから、被検物に照射
するモノクロ全反射蛍光X線分析装置(特願平1−27
2124号)が提案されており、励起X線の単色化によ
ってバックグランドノイズが低減されて微量元素の検出
限界が向上するため、特にIC用の半導体ウエハ上の微
量金属汚染検出の分野で急速に普及している。
【0004】図4は、従来の蛍光X線分析装置の一例を
示す概略構成図である。この蛍光X線分析装置は、X線
ビームB1を発生するためのX線管61と、X線ビーム
B1の中から単一の特性X線から成るX線ビームB2を
分離するための分光結晶62と、他の特性X線を遮るた
めのコリメータ63と、半導体ウエハなどの被検物60
を支持するための移動テーブル64と、移動テーブル6
4の3次元位置およびX線ビームB2に対する角度を設
定するためのテーブル制御部65と、被検物60から発
生する蛍光X線B3を検出するための検出器66と、検
出器66から出力される電気信号を所定レベルまで増幅
するための前置増幅器67などで構成されており、さら
に検出器66の両側に被検物60の両端部までの距離を
測定するための2つの距離センサ68,69が設けられ
る。X線ビームB2は、被検物60の表面に対して全反
射する角度、たとえば0.06度程度の角度で入射する
ことによって、被検物60の表面近傍に反する情報、た
とえば微量付着物の成分情報を得ることができる。
【0005】各距離センサ68,69は、被検物60に
向けてレーザ光をそれぞれ出射して、被検物60で反射
される位置の変化を検出するものであり、検出された各
レーザ光の反射位置の間を直線で内挿することによっ
て、検出器66の直下付近の被検物60の垂直位置およ
び傾きを推定することが可能となっている。
【0006】図5は、従来の蛍光X線分析装置の他の例
を示す構成図である。この蛍光X線分析装置は、X線ビ
ームB1を発生するためのX線管71と、X線ビームB
1の中から単一の特性X線から成るX線ビームB2を分
離するための分光結晶72と、他の特性X線を遮るため
のコリメータ73aと、半導体ウエハなどの被検物70
を支持するための移動テーブル74と、X線ビームB2
以外の散乱X線を遮るためのコリメータ73bと、X線
ビームB2のX線強度を計測するためのX線カウンタ8
1と、移動テーブル74の3次元位置およびX線ビーム
B2に対する角度を設定するためのテーブル制御部75
と、被検物70から発生する蛍光X線B3を検出するた
めの検出器76と、検出器76から出力される電荷パル
スの時間積分値を波高に持つ階段状の電圧パルスに変換
する前置増幅器77と、前置増幅器77から出力される
電圧パルスの立上がり幅に比例した波高を有するパルス
に波形整形するための比例増幅器78と、比例増幅器7
8から出力される各波高値の計数率を測定する波高分析
器79と、波高分析器79やX線カウンタ81で測定さ
れたデータを処理したり、テーブル制御部75へ指令を
出すためのデータ処理器80などで構成されている。X
線ビームB2は、図4と同様に、被検物70の表面に対
して全反射する角度、たとえば0.06度程度の角度で
入射することによって、被検物70の表面近傍に関する
情報、たとえば微量付着物の成分情報を得ることができ
る。
【0007】図5の蛍光X線分析装置において、被検物
70に対するエネルギー線の照射角設定方法が、特願平
2−400231号等で提案されている。
【0008】図6は、この照射角設定方法を示す工程図
である。先ず図6(a)において、X線管71またはX
線管71と分光結晶72などから成るX線源82から出
射されたX線ビームB2が、X線カウンタ81に直接入
射することによって、X線ビームB2のX線強度を計測
して、この初期強度値をデータ処理器80内のメモリ等
に記憶する。このとき、被検物70はX線ビームB2を
遮らない位置に設定され、さらにX線源82に向けて僅
かに傾けておく。
【0009】次に図6(b)において、データ処理器8
0からの指令に基づきテーブル制御部75が移動テーブ
ル74を駆動して、被検物70を徐々に上昇させなが
ら、X線カウンタ81によってX線強度を計測する。被
検物70がX線ビームB2を少しずつ遮って、X線カウ
ンタ81が出力するX線強度が基準値、たとえば初期強
度値の半分に達した時点で、被検物70の上昇を停止す
る。
【0010】次に図6(c)において、今度はデータ処
理器80からの指令に基づき、被検物70の傾きを水平
に近づく方向に徐々に角変位させながら、X線強度を計
測して、X線カウンタ81が出力する強度値が極大に達
した時点で、被検物70の角変位を停止する。このとき
のX線強度の極大値が基準値より大きければ、被検物7
0はX線ビームB2に対して平行でないと判断し、次の
図6(d)において、図6(b)と同様に、被検物70
を徐々に上昇させてX線強度が基準値になるように、被
検物70の垂直位置を制御する。
【0011】次に図6(e)において、図6(c)と同
様に、被検物70を徐々に角変位させて、X線強度が極
大値になるように制御する。
【0012】こうして、被検物70の上昇および角変位
を繰返して、上昇操作による基準値と角変位操作による
極大値とが等しくなった時点で、X線ビームB2の進行
方向と被検物70の検査面とが平行に設定される。その
後、X線ビームB2に対する入射角度が所定の全反射角
度になるように、テーブル制御部75が移動テーブル7
4を駆動して、被検物70に対するX線ビームの照射角
度の設定を完了する。
【0013】このように、励起X線ビームそのものを調
整に用いるため、正確な位置および角度調整が可能にな
るため、仮にX線ビーム軸が経時的に変動しても、調整
によってその変動誤差を吸収することができる。また、
被検物70の周縁部が自重によって湾曲して下がったと
しても、蛍光X線を発生する中心付近は正しく調整され
る。さらに、被検物としてパターン形成済みの半導体ウ
エハを計測する場合、半導体ウエハの最上面に対して所
望の入射角度を設定することが可能になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した蛍光X線
分析装置では、X線ビームB2の入射位置および方向と
は独立した光学器を用いているため、距離センサ68,
69による位置および角度調整が完全であっても、X線
ビームB2と被検物60との相対位置は必ずしも正確に
設定されるとは限らない。特に、X線管61や分光結晶
62の交換や補修作業によって、X線ビームB2の主軸
が変化した場合には、X線ビームB2と距離センサ6
8,69との相対位置を再調整する必要がある。また、
この相対位置は装置内の温度変化によって大きく変動す
る恐れがある。
【0015】また、感度上昇のため蛍光X線をできるだ
け多く検出するには、検出器66を被検物60に極めて
接近して配置する必要があるため、距離センサ68,6
9の測定領域と、蛍光X線発生領域とを一致させて配置
することが困難である。したがって、距離センサ68,
69は被検物60のX線発生領域とは異なる別の領域の
位置を計測して、これらの計測値を用いて蛍光X線発生
領域の位置および傾きを内挿して求める。そのため、被
検物60の表面が湾曲すると、正確な位置および傾きが
得られないという課題がある。
【0016】さらに、距離センサ68,69から出た光
は、被検物60の表面に対して略垂直に入射するため、
被検物の材質により光の吸収や透過または表面状態によ
る光の散乱などの影響を受けると、反射光の強度が不足
して、距離センサ68,69が誤動作する恐れがある。
特に、被検物60としてパターン形成済みの半導体ウエ
ハを計測する場合に、光の散乱や回折が生じて計測不良
になるという課題がある。
【0017】一方、図5に示した蛍光X線分析装置で
は、移動テーブル74の高さ調整と角度調整を交互に行
いながらX線カウンタ81を用いてX線強度を計測して
いるため、計測に時間がかかるという課題がある。
【0018】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ため、被検物の位置および角度調整を迅速、かつ高精度
に行うことができる蛍光X線分析装置およびX線照射角
設定方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検物の検査
面に対して所定角度でX線ビームを照射するためのX線
ビーム照射手段と、前記検査面に付着した試料から発生
する蛍光X線を検出するための蛍光X線検出手段と、前
記検査面近傍を通過するX線ビームの強度を検出するた
めのX線ビーム検出手段と、前記被検物を支持し、かつ
当該検査面の3次元位置および前記X線ビームに対する
角度を制御する被検物支持手段とを備える蛍光X線分析
装置において、前記X線ビームが照射される前記検査面
の検査領域付近に光ビームを照射するための光ビーム照
射手段と、前記検査面から反射した光ビームの位置を検
出するための光ビーム位置検出手段とを備えることを特
徴とする蛍光X線分析装置である。
【0020】また本発明は、被検物の検査面に対するX
線ビームの照射角を設定するX線照射角設定方法におい
て、前記被検物を前記X線ビームの進行方向に対して略
垂直方向に移動させながら、前記被検物が遮る前記X線
ビームの強度変化を検出して、前記被検物の高さを設定
する工程と、前記被検物の検査面に、前記X線ビーム進
行方向と所定角度を成す光ビームを照射して、当該検査
面で反射される光ビームの位置を検出することによっ
て、前記被検物の角度を設定する工程とを含むことを特
徴とするX線照射角設定方法である。
【0021】
【作用】本発明に従えば、被検物の表面近傍を通過する
X線ビームの強度を検出するためのX線ビーム検出手段
を用いて被検物の高さ検出を行うとともに、検査面の検
査領域付近に光ビームを照射して、当該検査面から反射
した光ビームの位置を検出するための光ビーム位置検出
手段を用いて被検物の角度検出を行うことができる。し
たがって、光ビーム位置の検出時間が短いため、被検物
の角度調整が迅速化される。また、蛍光X線を発生する
検査領域と、調整用の光ビームが照射される領域とを一
致させることができるため、当該検査領域の高さおよび
角度を高精度で検出することができる。
【0022】また本発明に従えば、被検物をX線ビーム
の進行方向に対して略垂直方向に移動させながら、被検
物が遮るX線ビームの強度変化を検出して、被検物の高
さを設定する工程と、被検物の検査面に対して光ビーム
を照射して、当該検査面で反射される光ビーム位置を検
出する工程とを含むことによって、光ビーム位置の検出
時間が短いため、被検物の角度調整が迅速になるととも
に、蛍光X線を発生する検査領域の高さおよび角度調整
を高精度で設定することができる。
【0023】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である蛍光X線分
析装置1aを示す構成図である。この蛍光X線分析装置
1aは、X線ビームB1を発生するためのX線管11
と、X線ビームB1の中から単一の特性X線から成るX
線ビームB2を分離するための分光結晶12と、他の特
性X線を遮るためのコリメータ13aと、半導体ウエハ
などの被検物10を支持するための移動テーブル14
と、X線ビームB2以外の散乱X線を遮るためのコリメ
ータ13bと、X線ビームB2のX線強度を検出するた
めの、シンチレーションカウンタなどのX線カウンタ2
1と、移動テーブル14の3次元位置およびX線ビーム
B2に対する角度を設定するためのテーブル制御部15
と、被検物10から発生する蛍光X線B3を検出するた
めのリチウムドリフト型Si検出器などの検出器16
と、検出器16から出力される電荷パルスの立上がり幅
に比例した波高を有するパルスに波形整形するための比
例増幅器18と、比例増幅器18から出力される各波高
値の計数率を測定する波高分析器19と、波高分析器1
9やX線カウンタ21で測定されたデータを処理した
り、テーブル制御部15へ指令を出すためのデータ処理
器20などで構成されており、さらに、X線ビームB2
が照射される被検物10の検査領域付近に光ビームL1
を照射するためのレーザ光源30と、被検物10の表面
で反射した光ビームL1の位置を検出するための、1次
元CCD(電荷結合素子)などの光センサアレイ31が
設けられている。
【0024】X線ビームB2は、被検物10の表面に対
して全反射する角度、たとえば0.06度程度の角度で
入射することによって、被検物10の表面近傍に関する
情報、たとえば微量付着物の成分情報を得ることができ
る。
【0025】図2は、本発明の一実施例であるX線照射
角設定方法を示す工程図である。先ず最初に、図6に示
した手順に従って、X線ビームB2だけを用いて被検物
10および移動テーブル14の3次元位置および角度を
調整して、図6(e)に示すように、X線ビームB2の
進行方向と被検物10の表面とが平行になる状態に設定
する。次に、この状態で、レーザ光源30から出射され
る光ビームL1を被検物10の表面に照射して、被検物
10の表面で反射された光ビームL1を光センサアレイ
31で受光して、受光した光強度分布の最大となる位置
の画素配列番号Nをデータ処理器30内のメモリに記憶
する。こうして、分析開始から第1番目の被検物10が
基準位置にある場合の光ビームL1の受光位置を予め定
めておき、第2番目以降の被検物10は以下の手順で調
整を行う。
【0026】先ず図2(a)において、新たな被検物1
0を移動テーブル14に載せる動作に併せて、X線管1
1またはX線管11と分光結晶12などから成るX線源
22から出射されたX線ビームB2が、X線カウンタ2
1に直接入射することによって、X線ビームB2のX線
強度を計測して、この初期強度値をデータ処理器20内
のメモリに記憶する。このとき、被検物10は、X線ビ
ームB2を遮らない位置に設定される。
【0027】次に、図2(b)において、データ処理器
20からの指令に基づきテーブル制御部15が移動テー
ブル14を駆動して、被検物10を徐々に上昇させなが
ら、X線カウンタ21によってX線強度を計測する。被
検物10がX線ビームB2を少しずつ遮って、X線カウ
ンタ21が出力するX線強度が基準値、たとえば初期強
度値の半分に達した時点で、被検物10の上昇を停止す
る。
【0028】次に、図2(c)において、レーザ光源3
0から出射される光ビームL1を被検物10の表面に入
射させ、被検物10の表面で反射した光ビームL1を光
センサアレイ31で受光して、このときの受光した光強
度分布の最大となる位置の画素配列番号Mを計測する。
このとき、計測された画素配列番号Mが、基準として記
憶した画素配列番号Nと異なる場合、次の関係式(1)
を用いて、水平方向に対する被検物10の表面の角度誤
差Δθを算出する。
【0029】 D × sinΔθ = P × (M−N) …(1) ここで、Dは被検物10での反射位置と光センサアレイ
31との距離であり、Pは光センサアレイ31の画素ピ
ッチである。したがって、被検物10を角度Δθだけ角
変位させることによって、光ビームL1の受光位置を速
やかに初期の基準位置に一致させることができる。
【0030】このときのX線強度が基準値より大きけれ
ば、被検物10はX線ビームB2に対して平行でないと
判断し、次の図2(d)において、図2(b)と同様
に、被検物10を徐々に上昇させて、X線強度が再び基
準値になるように、被検物10の垂直位置を制御する。
【0031】次に、図2(e)において、図2(c)と
同様に、被検物10で反射した光ビームL1の受光位置
と初期の基準位置との差を計測して、式(1)を用いて
被検物10の角度誤差Δθを算出する。
【0032】こうして、被検物10の上昇および角変位
を繰返して、X線強度が基準値に設定され、かつ、光ビ
ームL1の受光位置が初期の基準位置に設定された時点
で、被検物10が平行位置、すなわちX線ビームB2の
進行方向と検査面とが平行に設定される。その後、X線
ビームB2に対する入射角度が所定の全反射角度になる
ように、テーブル制御部15が移動テーブル14を駆動
して、被検物10に対するX線ビームの照射角の設定を
迅速に完了することができる。
【0033】このようにして角度調整の迅速化および高
精度化が可能になる。さらに、光ビームL1を被検物1
0の表面に対して低い角度で入射させることによって、
被検物表面で全反射が実現するため、たとえばガラス板
などの透明な被検物に対しても調整可能となる。また、
被検物10の表面が粗面であって光ビームL1を散乱す
るようなときは、図6で示した従来の方法に切換えるこ
とが可能になる。
【0034】図3は、本発明の他の実施例である蛍光X
線分析装置1bを示す構成図である。本実施例におい
て、蛍光X線分析装置1bは図1に示したものと同様で
あるが、被検物10の角度を計測するためのレーザ光源
32および光センサアレイ33をもう1組追加している
点が相違する。このように、2本の光ビームL1,L2
を用いて被検物10の角度誤差を計測することによっ
て、測定範囲および測定精度をさらに向上させることが
可能となる。
【0035】なお、以上の各実施例において、被検物1
0で反射した光ビームL1,L2が直接光センサアレイ
31,33で受光される例を説明したが、光センサアレ
イ31,33の分解能が足らないときは、光センサアレ
イ31,33の前に凹レンズを配置して光ビームL1,
L2の角変位を拡大することによって、角度誤差Δθの
測定精度をより向上させることができる。また、光セン
サアレイ31,33として1次元CCDを用いる例を説
明したが、1次元PSD(光位置検出素子)を用いても
構わず、また2次元光センサアレイを用いても同様に計
測することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、被
検物の角度調整作業が迅速化されるとともに、検査領域
の位置および角度を直接計測することがてきるため、高
精度の位置決めが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である蛍光X線分析装置1a
を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例であるX線照射角設定方法を
示す工程図である。
【図3】本発明の他の実施例である蛍光X線分析装置1
bを示す構成図である。
【図4】従来の蛍光X線分析装置の一例を示す概略構成
図である。
【図5】従来の蛍光X線分析装置の他の例を示す構成図
である。
【図6】図5の蛍光X線分析装置において使用されるX
線照射角設定方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1a,1b 蛍光X線分析装置 10 被検物 11 X線管 12 分光結晶 13a,13b コリメータ 14 移動テーブル 15 テーブル制御部 16 検出器 17 前置増幅器 18 比例増幅器 19 波高分析器 20 データ処理器 21 X線カウンタ 30,32 レーザ光源 31,33 光センサアレイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物の検査面に対して所定角度でX線
    ビームを照射するためのX線ビーム照射手段と、 前記検査面に付着した試料から発生する蛍光X線を検出
    するための蛍光X線検出手段と、 前記検査面近傍を通過するX線ビームの強度を検出する
    ためのX線ビーム検出手段と、 前記被検物を支持し、かつ当該検査面の3次元位置およ
    び前記X線ビームに対する角度を制御する被検物支持手
    段とを備える蛍光X線分析装置において、 前記X線ビームが照射される前記検査面の検査領域付近
    に光ビームを照射するための光ビーム照射手段と、 前記検査面から反射した光ビームの位置を検出するため
    の光ビーム位置検出手段とを備えることを特徴とする蛍
    光X線分析装置。
  2. 【請求項2】 被検物の検査面に対するX線ビームの照
    射角を設定するX線照射角設定方法において、 前記被検物を前記X線ビームの進行方向に対して略垂直
    方向に移動させながら、前記被検物が遮る前記X線ビー
    ムの強度変化を検出して、前記被検物の高さを設定する
    工程と、 前記被検物の検査面に、前記X線ビーム進行方向と所定
    角度を成す光ビームを照射して、当該検査面で反射され
    る光ビームの位置を検出することによって、前記被検物
    の角度を設定する工程とを含むことを特徴とするX線照
    射角設定方法。
JP09334693A 1993-04-20 1993-04-20 蛍光x線分析装置およびx線照射角設定方法 Expired - Lifetime JP3286010B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010139482A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Fuji Electric Holdings Co Ltd X線ビームの断面強度分布を測定するための方法
JP2010256259A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Rigaku Corp 全反射蛍光x線分析装置
JP2014106079A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Showa Denko Kk 全反射蛍光x線分析方法および全反射蛍光x線分析装置
JP2015184041A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社日立ハイテクサイエンス X線分析装置

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