JPH06307776A - 雰囲気炉用断熱ライニング方法 - Google Patents
雰囲気炉用断熱ライニング方法Info
- Publication number
- JPH06307776A JPH06307776A JP9982693A JP9982693A JPH06307776A JP H06307776 A JPH06307776 A JP H06307776A JP 9982693 A JP9982693 A JP 9982693A JP 9982693 A JP9982693 A JP 9982693A JP H06307776 A JPH06307776 A JP H06307776A
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- Japan
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- furnace
- castable
- heat
- heat insulating
- studs
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 雰囲気炉の炉内雰囲気を、短時間に安定かつ
変動を抑制し、雰囲気制御性にすぐれ、且つ断熱ブロッ
クのライニング方法を提供する。 【構成】 断熱ブロックに耐熱棒状スタッドを埋設し、
炉壁鉄皮に前記耐熱棒状スタッドを炉内側より挿入し、
ボルトで締結する断熱ライニング方法において、雰囲気
炉の炉内側に気体通過圧力が雰囲気炉炉内圧力以上であ
るキャスタブル、鉄皮側に断熱材を配した、複層断熱ブ
ロックを鉄皮内面に装着した後に、鉄皮外側から耐熱棒
状スタッドのネジ部をシールキャップで密閉する。 【効果】 炉内雰囲気ガスを吸気することがないので、
炉内雰囲気の変更を短時間で行うことができ、スタッド
とネジ隙間からガス漏れ防止が図れ操業が安定するので
連続焼鈍炉の雰囲気慣性が小さくなり、炉内雰囲気の制
御が容易となると共に、施工時間の短縮と併せ、炉の稼
働率の向上が図れる。
変動を抑制し、雰囲気制御性にすぐれ、且つ断熱ブロッ
クのライニング方法を提供する。 【構成】 断熱ブロックに耐熱棒状スタッドを埋設し、
炉壁鉄皮に前記耐熱棒状スタッドを炉内側より挿入し、
ボルトで締結する断熱ライニング方法において、雰囲気
炉の炉内側に気体通過圧力が雰囲気炉炉内圧力以上であ
るキャスタブル、鉄皮側に断熱材を配した、複層断熱ブ
ロックを鉄皮内面に装着した後に、鉄皮外側から耐熱棒
状スタッドのネジ部をシールキャップで密閉する。 【効果】 炉内雰囲気ガスを吸気することがないので、
炉内雰囲気の変更を短時間で行うことができ、スタッド
とネジ隙間からガス漏れ防止が図れ操業が安定するので
連続焼鈍炉の雰囲気慣性が小さくなり、炉内雰囲気の制
御が容易となると共に、施工時間の短縮と併せ、炉の稼
働率の向上が図れる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、雰囲気制御性に優れた
雰囲気炉のライニング方法に関する。
雰囲気炉のライニング方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、金属材の熱処理に使用する雰囲
気炉のライニングは断熱れんがあるいは断熱繊維（断熱
ボード）によるライニングが主体でスタッドを介して炉
壁鉄皮内面に溶接支持していたが、近年、ガス雰囲気の
制御性が厳しく、内張り断熱材の低通気性化及び補修性
が重要となってきた。
気炉のライニングは断熱れんがあるいは断熱繊維（断熱
ボード）によるライニングが主体でスタッドを介して炉
壁鉄皮内面に溶接支持していたが、近年、ガス雰囲気の
制御性が厳しく、内張り断熱材の低通気性化及び補修性
が重要となってきた。
【０００３】例えば、ストリップの連続焼鈍炉の場合、
加熱帯、均熱帯を連設したものや、加熱帯、脱炭帯、還
元帯それに冷却帯等を連設したものがあり、それぞれの
帯域では、所望の雰囲気への調整を雰囲気ガスにて速や
かに置換し、連続焼鈍あるいは連続脱炭を行っている。
加熱帯、均熱帯を連設したものや、加熱帯、脱炭帯、還
元帯それに冷却帯等を連設したものがあり、それぞれの
帯域では、所望の雰囲気への調整を雰囲気ガスにて速や
かに置換し、連続焼鈍あるいは連続脱炭を行っている。
【０００４】本発明者等は所望の焼鈍炉内雰囲気ガスの
調整手段として、焼鈍炉内の内張り耐火物に着目し、特
願平３−１６７２６１号として通気性の少ない緻密質キ
ャスタブルの一体施工方法を提案した。即ち、合成ムラ
イトを主骨材とし、７４μm 以上の溶融シリカを０．５
〜１０重量％と、かつ平均粒径３μm 以下の非晶質シリ
カと平均径５μm 以下のアルミナを合量で４〜１５重量
％含有する緻密質キャスタブルを使用する。また、キャ
スタブルの支持方法は一般的に耐熱性のスタッドを炉壁
鉄皮に溶接固定しキャスタブルを流し込む施工方法また
は不定形ブロックに埋設した耐熱性のスタッドを炉壁鉄
皮に溶接固定する方法が一般的である。
調整手段として、焼鈍炉内の内張り耐火物に着目し、特
願平３−１６７２６１号として通気性の少ない緻密質キ
ャスタブルの一体施工方法を提案した。即ち、合成ムラ
イトを主骨材とし、７４μm 以上の溶融シリカを０．５
〜１０重量％と、かつ平均粒径３μm 以下の非晶質シリ
カと平均径５μm 以下のアルミナを合量で４〜１５重量
％含有する緻密質キャスタブルを使用する。また、キャ
スタブルの支持方法は一般的に耐熱性のスタッドを炉壁
鉄皮に溶接固定しキャスタブルを流し込む施工方法また
は不定形ブロックに埋設した耐熱性のスタッドを炉壁鉄
皮に溶接固定する方法が一般的である。
【０００５】さらに、実開平４−９０８９６号公報は耐
熱性のスタッド固定方法の簡略化として、アングル等の
金物の一方に予め複数のアンカー（スタッドを示す）を
溶接したアンカー付き金物の他方に突出させたボルトを
炉壁鉄皮に穿設した貫通孔に通してナットで締めて固定
してなる施工方法が開示されている。
熱性のスタッド固定方法の簡略化として、アングル等の
金物の一方に予め複数のアンカー（スタッドを示す）を
溶接したアンカー付き金物の他方に突出させたボルトを
炉壁鉄皮に穿設した貫通孔に通してナットで締めて固定
してなる施工方法が開示されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来の耐熱スタッドを
炉壁鉄皮に溶接固定する方法は現地でキャスタブルを流
し込む施工方法では有用であるが、雰囲気制御性に優れ
た雰囲気炉ではキャスタブルの添加水分が乾燥時に炉内
側に気化し、露点の制御等に影響し、乾燥時間の延長等
の問題がある。このため、事前施工及び添加水分を乾燥
除去したキャスタブルブロックが必要となる。この場
合、耐熱スタッドを炉壁鉄皮に溶接固定することは困難
である。また、前述の実開平４−９０８９６号公報によ
りネジきりした耐熱スタッドを炉壁鉄皮に穿設した貫通
孔に通して炉壁鉄皮表面側でナットで締めて固定するだ
けでは、炉殻鉄皮の開口部とスタッドとの間に空隙がで
き雰囲気ガスのシール性が悪く雰囲気の安定性に欠け、
被処理材に品質的に不良箇所が生じる一因にもなる。
炉壁鉄皮に溶接固定する方法は現地でキャスタブルを流
し込む施工方法では有用であるが、雰囲気制御性に優れ
た雰囲気炉ではキャスタブルの添加水分が乾燥時に炉内
側に気化し、露点の制御等に影響し、乾燥時間の延長等
の問題がある。このため、事前施工及び添加水分を乾燥
除去したキャスタブルブロックが必要となる。この場
合、耐熱スタッドを炉壁鉄皮に溶接固定することは困難
である。また、前述の実開平４−９０８９６号公報によ
りネジきりした耐熱スタッドを炉壁鉄皮に穿設した貫通
孔に通して炉壁鉄皮表面側でナットで締めて固定するだ
けでは、炉殻鉄皮の開口部とスタッドとの間に空隙がで
き雰囲気ガスのシール性が悪く雰囲気の安定性に欠け、
被処理材に品質的に不良箇所が生じる一因にもなる。
【０００７】また、炉内側のキャスタブルの気体通過圧
力が雰囲気炉炉内圧力以下の場合、雰囲気ガスは容易に
キャスタブルの気孔の中に浸潤するので、雰囲気ガスを
変更する時キャスタブルの気孔の中より徐々にしみだ
し、たとえ雰囲気導入ガスを新たに切替えても、変更前
のガスと混合になり切替え後のガス雰囲気の安定に長時
間を要し好ましくない。
力が雰囲気炉炉内圧力以下の場合、雰囲気ガスは容易に
キャスタブルの気孔の中に浸潤するので、雰囲気ガスを
変更する時キャスタブルの気孔の中より徐々にしみだ
し、たとえ雰囲気導入ガスを新たに切替えても、変更前
のガスと混合になり切替え後のガス雰囲気の安定に長時
間を要し好ましくない。
【０００８】本発明の目的は、雰囲気炉の炉内雰囲気
を、短時間に安定かつ変動を抑制し、雰囲気制御性のす
ぐれたライニング構造の提供と断熱材の取り付け、取り
外し作業が短時間で可能な施工方法を提供することにあ
る。
を、短時間に安定かつ変動を抑制し、雰囲気制御性のす
ぐれたライニング構造の提供と断熱材の取り付け、取り
外し作業が短時間で可能な施工方法を提供することにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の雰囲気炉用断熱
ライニング方法は、雰囲気炉のガス制御が必要な帯域に
おいて断熱ブロックに耐熱棒状スタッドを埋設し、炉壁
鉄皮に前記耐熱棒状スタッドを炉内側より挿入し、ボル
トで締結する断熱ライニング方法において、雰囲気炉の
炉内側に気体通過圧力が雰囲気炉炉内圧力以上であるキ
ャスタブル、鉄皮側に断熱材を配した、複層断熱ブロッ
クを鉄皮内面に装着した後に鉄皮外側から耐熱棒状スタ
ッドのネジ部をシールキャップで密閉することを特徴と
する。
ライニング方法は、雰囲気炉のガス制御が必要な帯域に
おいて断熱ブロックに耐熱棒状スタッドを埋設し、炉壁
鉄皮に前記耐熱棒状スタッドを炉内側より挿入し、ボル
トで締結する断熱ライニング方法において、雰囲気炉の
炉内側に気体通過圧力が雰囲気炉炉内圧力以上であるキ
ャスタブル、鉄皮側に断熱材を配した、複層断熱ブロッ
クを鉄皮内面に装着した後に鉄皮外側から耐熱棒状スタ
ッドのネジ部をシールキャップで密閉することを特徴と
する。
【００１０】本発明者等は、連続焼鈍炉内の雰囲気変更
の早期化を図るべく実験し、検討したところ連続焼鈍炉
内の炉内雰囲気ガスは気孔の多い断熱れんがやセラミッ
ク繊維製ライニングでは炉壁に吸収されたまま排気さ
れ、雰囲気溜まりとなっていることを解明し、ガスを吸
わない炉壁、即ち目地の無い不定形耐火物の施工が有用
であることをつきとめたが、添加水分及び取り付け方法
に難点があり、非含水ブロックが論理的であるとの知見
を得た。本発明は、この知見に基づいて完成したもので
ある。
の早期化を図るべく実験し、検討したところ連続焼鈍炉
内の炉内雰囲気ガスは気孔の多い断熱れんがやセラミッ
ク繊維製ライニングでは炉壁に吸収されたまま排気さ
れ、雰囲気溜まりとなっていることを解明し、ガスを吸
わない炉壁、即ち目地の無い不定形耐火物の施工が有用
であることをつきとめたが、添加水分及び取り付け方法
に難点があり、非含水ブロックが論理的であるとの知見
を得た。本発明は、この知見に基づいて完成したもので
ある。
【００１１】
【作用】本発明に使用する炉内側のキャスタブルは気体
通過圧力が雰囲気炉炉内圧力以上なので雰囲気炉の雰囲
気ガスを変更する場合、変更前のガスがキャスタブルの
中に浸透しないので、雰囲気炉の雰囲気が変わっても、
変更前の雰囲気ガスが滲み出ることがなく、新しい雰囲
気ガスと混合することがない。また、雰囲気の鉄皮と耐
熱棒状スタッドのネジ部を密閉することで外来空気の炉
内混入がなく、空気による雰囲気汚染がない。
通過圧力が雰囲気炉炉内圧力以上なので雰囲気炉の雰囲
気ガスを変更する場合、変更前のガスがキャスタブルの
中に浸透しないので、雰囲気炉の雰囲気が変わっても、
変更前の雰囲気ガスが滲み出ることがなく、新しい雰囲
気ガスと混合することがない。また、雰囲気の鉄皮と耐
熱棒状スタッドのネジ部を密閉することで外来空気の炉
内混入がなく、空気による雰囲気汚染がない。
【００１２】
【実施例】以下に、本発明について一実施例に基づき図
面を参照して詳細に説明する。図２は本発明に用いる、
断熱ブロックの施工方法を示す概略縦断面図で、１は炉
内側のキャスタブルを、２は鉄皮側の断熱材を示す。以
下、本発明の断熱ブロックの製造方法について述べる。
先ず、成形用枠体９にキャスタブル１を所定厚みｄ1 に
なるように流し込み、ついで耐熱棒状スタッド３のネジ
部１０が突出するようにし、強度に応じて複数本埋設す
る。キャスタブル１が硬化後、成形用枠体１０を取り外
し、更に、乾燥により脱水を行った後に断熱材２、例え
ば施工が容易なセラミック繊維を所定厚みｄ2 になるよ
うに耐熱棒状スタッド３に刺通できる。
面を参照して詳細に説明する。図２は本発明に用いる、
断熱ブロックの施工方法を示す概略縦断面図で、１は炉
内側のキャスタブルを、２は鉄皮側の断熱材を示す。以
下、本発明の断熱ブロックの製造方法について述べる。
先ず、成形用枠体９にキャスタブル１を所定厚みｄ1 に
なるように流し込み、ついで耐熱棒状スタッド３のネジ
部１０が突出するようにし、強度に応じて複数本埋設す
る。キャスタブル１が硬化後、成形用枠体１０を取り外
し、更に、乾燥により脱水を行った後に断熱材２、例え
ば施工が容易なセラミック繊維を所定厚みｄ2 になるよ
うに耐熱棒状スタッド３に刺通できる。
【００１３】図１は断熱ブロックの雰囲気炉の鉄皮への
施工要領を示す概略縦断面図で、前記断熱ブロック（以
下単にブロックと言う）の耐熱棒状スタッド３のネジ部
１０を焼鈍炉の鉄皮４に設けたスタッド挿入孔５に挿通
し、ボルト６にて締結後、シールキャップ７に取付ける
シールキャップの取付けは鉄皮温度が５０℃以上の場合
には溶接８が好ましいが、鉄皮温度が５０℃未満の常温
程度の場合は、必ずしも溶接することはなくシールテー
プを用いてネジ切りをしたシールキャップを装着しても
よい。
施工要領を示す概略縦断面図で、前記断熱ブロック（以
下単にブロックと言う）の耐熱棒状スタッド３のネジ部
１０を焼鈍炉の鉄皮４に設けたスタッド挿入孔５に挿通
し、ボルト６にて締結後、シールキャップ７に取付ける
シールキャップの取付けは鉄皮温度が５０℃以上の場合
には溶接８が好ましいが、鉄皮温度が５０℃未満の常温
程度の場合は、必ずしも溶接することはなくシールテー
プを用いてネジ切りをしたシールキャップを装着しても
よい。
【００１４】本発明に用いるキャスタブルの特性はキャ
スタブルの気体通過圧力が雰囲気炉炉内圧力より大きい
ものが良く、本発明者等の種々実験した結果、キャスタ
ブル内の雰囲気ガスの浸透が少なく、且つ、雰囲気ガス
を切替えた場合、残留ガスが切り換えた後にも滲み出し
を防止するには雰囲気炉炉内圧力より水中高さで１０倍
以上高い気体通過圧力が好ましい。例えば、雰囲気炉内
雰囲気ガスが１cmＨ2Ｏであればキャスタブルは１０cm
Ｈ2 Ｏ以上、炉内雰囲気ガスが１０cmＨ2 Ｏの場合はキ
ャスタブルの気体通過圧力は１００cmＨ2 Ｏ以上あれば
よい。
スタブルの気体通過圧力が雰囲気炉炉内圧力より大きい
ものが良く、本発明者等の種々実験した結果、キャスタ
ブル内の雰囲気ガスの浸透が少なく、且つ、雰囲気ガス
を切替えた場合、残留ガスが切り換えた後にも滲み出し
を防止するには雰囲気炉炉内圧力より水中高さで１０倍
以上高い気体通過圧力が好ましい。例えば、雰囲気炉内
雰囲気ガスが１cmＨ2Ｏであればキャスタブルは１０cm
Ｈ2 Ｏ以上、炉内雰囲気ガスが１０cmＨ2 Ｏの場合はキ
ャスタブルの気体通過圧力は１００cmＨ2 Ｏ以上あれば
よい。
【００１５】表１はキャスタブル例及び従来使用してい
た断熱材例の各種物性の測定結果を示す。なお、物性測
定値は電気炉で１１０℃の温度で２４時間乾燥後テスト
を行った結果を示す。同表に示す各物性は以下の条件で
行ったものである。 見掛け気孔率：日本工業規格Ｒ２２０５に準ずる。 通気率（気体通過圧力測定）：ＰＲＥ（欧州連合規格）
Ｒ１６−７２に準ずる。
た断熱材例の各種物性の測定結果を示す。なお、物性測
定値は電気炉で１１０℃の温度で２４時間乾燥後テスト
を行った結果を示す。同表に示す各物性は以下の条件で
行ったものである。 見掛け気孔率：日本工業規格Ｒ２２０５に準ずる。 通気率（気体通過圧力測定）：ＰＲＥ（欧州連合規格）
Ｒ１６−７２に準ずる。
【００１６】表１のキャスタブルで雰囲気炉炉内圧力が
非常に高い場合や雰囲気制御が厳しい炉ではキャスタブ
ルＡの使用が好ましい。本発明に用いるキャスタブルＡ
としては、例えばＡｌ2 Ｏ3 ４０〜７０重量％、ＳｉＯ
2 ２０〜３０重量％、残部がバインダーである。またＡ
ｌ2 Ｏ3 ２０〜５０重量％、ＳｉＯ2 ２０〜３０重量
％、コージェライト３０〜５０重量％、残部がバインダ
ーであるものでもよい。一般的な雰囲気炉炉内圧力であ
る１cm水中高さ以下の操業ではキャスタブルＢまたはＣ
の使用が可能である。キャスタブルＢはＡｌ2 Ｏ3 ４０
〜７０重量％、ＳｉＯ2 ２０〜３０重量％、残部がバイ
ンダーである。また、Ａｌ2 Ｏ3 ２０〜５０重量％、Ｓ
ｉＯ2 ２０〜３０重量％、コージェライト３０〜５０重
量％、残部がバインダーであるものでもよい。Ｃの化学
成分割合は前記キャスタブルＢと同一でよいが、断熱性
を向上させるために見掛気孔率を３０〜６０容積％にる
ように気孔の大きい原料を使用したものがよい。
非常に高い場合や雰囲気制御が厳しい炉ではキャスタブ
ルＡの使用が好ましい。本発明に用いるキャスタブルＡ
としては、例えばＡｌ2 Ｏ3 ４０〜７０重量％、ＳｉＯ
2 ２０〜３０重量％、残部がバインダーである。またＡ
ｌ2 Ｏ3 ２０〜５０重量％、ＳｉＯ2 ２０〜３０重量
％、コージェライト３０〜５０重量％、残部がバインダ
ーであるものでもよい。一般的な雰囲気炉炉内圧力であ
る１cm水中高さ以下の操業ではキャスタブルＢまたはＣ
の使用が可能である。キャスタブルＢはＡｌ2 Ｏ3 ４０
〜７０重量％、ＳｉＯ2 ２０〜３０重量％、残部がバイ
ンダーである。また、Ａｌ2 Ｏ3 ２０〜５０重量％、Ｓ
ｉＯ2 ２０〜３０重量％、コージェライト３０〜５０重
量％、残部がバインダーであるものでもよい。Ｃの化学
成分割合は前記キャスタブルＢと同一でよいが、断熱性
を向上させるために見掛気孔率を３０〜６０容積％にる
ように気孔の大きい原料を使用したものがよい。
【００１７】鉄皮側に配置する断熱材は鉄皮等の変形に
よりブロックと鉄皮に隙間を生じさせないために、鉄皮
に沿って密着させることが可能な可縮性が必要であり、
２０％以上の可縮性があるセラミック繊維の使用が好ま
しい。ブロックの断熱材が２層以上の場合、炉内側のキ
ャスタブルと鉄皮側の可縮性断熱材の中間層は使用温度
及び必要熱伝導率に応じた各種断熱材例えば、セラミッ
ク繊維を耐用温度別に配置することができる。
よりブロックと鉄皮に隙間を生じさせないために、鉄皮
に沿って密着させることが可能な可縮性が必要であり、
２０％以上の可縮性があるセラミック繊維の使用が好ま
しい。ブロックの断熱材が２層以上の場合、炉内側のキ
ャスタブルと鉄皮側の可縮性断熱材の中間層は使用温度
及び必要熱伝導率に応じた各種断熱材例えば、セラミッ
ク繊維を耐用温度別に配置することができる。
【００１８】本発明に用いる耐熱棒状スタッド３はステ
ンレスが好ましく、長さはキャスタブル１の厚みｄ1 と
断熱材２の厚みｄ2 の和Ｄ（ｄ1 ＋ｄ2 ）より３０〜５
０mm短いものが好ましくスタッド３のＹ型部はｄ1 内に
埋設される大きさでよい。また、スタッド３の直径はキ
ャスタブル１と断熱材２の重量が加わった強度を垂直に
支える大きさでよく、通常８〜２０mmφあれば実用上の
問題はない。スタッドのネジ部１０の長さは鉄皮４の厚
みとナット６の厚みを加えた長さ以上で、シールキャッ
プ内に納まる長さでよい。
ンレスが好ましく、長さはキャスタブル１の厚みｄ1 と
断熱材２の厚みｄ2 の和Ｄ（ｄ1 ＋ｄ2 ）より３０〜５
０mm短いものが好ましくスタッド３のＹ型部はｄ1 内に
埋設される大きさでよい。また、スタッド３の直径はキ
ャスタブル１と断熱材２の重量が加わった強度を垂直に
支える大きさでよく、通常８〜２０mmφあれば実用上の
問題はない。スタッドのネジ部１０の長さは鉄皮４の厚
みとナット６の厚みを加えた長さ以上で、シールキャッ
プ内に納まる長さでよい。
【００１９】
【表１】
【００２０】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。 （１）連続焼鈍炉のような雰囲気炉に適用することによ
って、炉内雰囲気ガスを吸気することがないので、炉内
雰囲気の変更を短時間で行うことができる。 （２）スタッド挿入孔の外側をシールキャップでシール
することで、スタッドとネジ間隙からガス漏れ防止が図
れ、操業が安定する。 （３）従って、連続焼鈍炉のような雰囲気炉の雰囲気慣
性が小さくなり、炉内雰囲気の制御が容易となる共に、
施工時間の短縮と併せ、炉の稼働率の向上が図れる。
ができる。 （１）連続焼鈍炉のような雰囲気炉に適用することによ
って、炉内雰囲気ガスを吸気することがないので、炉内
雰囲気の変更を短時間で行うことができる。 （２）スタッド挿入孔の外側をシールキャップでシール
することで、スタッドとネジ間隙からガス漏れ防止が図
れ、操業が安定する。 （３）従って、連続焼鈍炉のような雰囲気炉の雰囲気慣
性が小さくなり、炉内雰囲気の制御が容易となる共に、
施工時間の短縮と併せ、炉の稼働率の向上が図れる。
【図１】本発明にかかる断熱ブロック雰囲気炉への施工
要領を示す概略縦断面図。
要領を示す概略縦断面図。
【図２】ブロックの施工方法を示す概略縦断面図。
１ キャスタブル ２ 断熱材 ３ 耐熱棒状スタッド ４ 鉄皮 ５ 鉄皮スタッド挿入孔 ６ ナット ７ シールキャップ ８ 溶接 ９ 成形用型枠 １０ スタッドネジ部
Claims (2)
- 【請求項１】 断熱ブロックに耐熱棒状スタッドを埋設
し、雰囲気炉鉄皮に前記耐熱棒状スタッドを炉内側より
挿入し、ボルトで締結する断熱ライニング方法におい
て、雰囲気炉の炉内側にキャスタブル、鉄皮側に断熱材
を配した、複層断熱ブロックを雰囲気炉の鉄皮内面に装
着した後に、雰囲気炉の鉄皮外側から耐熱棒状スタッド
のネジ部をシールキャップで密閉することを特徴とする
雰囲気炉用断熱ライニング方法。 - 【請求項２】 キャスタブルは気体通過圧力が雰囲気炉
炉内圧力以上であることを特徴とする請求項１記載の雰
囲気炉用断熱ライニング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9982693A JPH06307776A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 雰囲気炉用断熱ライニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9982693A JPH06307776A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 雰囲気炉用断熱ライニング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06307776A true JPH06307776A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14257632
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9982693A Withdrawn JPH06307776A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 雰囲気炉用断熱ライニング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06307776A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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