JPH06307409A - バルブのオーバーラップ部補正方法 - Google Patents

バルブのオーバーラップ部補正方法

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JPH06307409A
JPH06307409A JP10067293A JP10067293A JPH06307409A JP H06307409 A JPH06307409 A JP H06307409A JP 10067293 A JP10067293 A JP 10067293A JP 10067293 A JP10067293 A JP 10067293A JP H06307409 A JPH06307409 A JP H06307409A
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JP
Japan
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pressure oil
servo valve
flow rate
spool
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP10067293A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Anzai
哲也 安西
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプールを組込み、まず、流量特性を測定し
てオーバーラップ量を把握し、このオーバーラップ量を
ソフトウエアパラメータとして扱い、追加加工を不要と
して調整加工工数の大幅な軽減を図ることにある。 【構成】 スプール9を移動させて流量の開閉を行なう
サーボバルブ1の開口部のオーバーラップ量を把握する
ために流量特性を測定し、この流量特性の測定結果得ら
れたオーバーラップ量を基にしてパラメータ化し、この
パラメータ値を前記スプール9の移動量を指令する指令
値に加算あるいは減算して前記スプール9位置を制御し
最適な流量を設定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばサーボバルブ
の開口部に対するスプールのオーバーラップ部を自動的
に調整するバルブのオーバーラップ部補正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、バルブとして例えばサーボバルブ
のスプール部の構造としては、図7に示されているごと
き構造となっている。すなわち、サーボバルブ101
は、バルブ本体103内にスリーブ105が組込まれ、
このスリーブ105内を左右へ移動し油路107A,1
07Bの開閉を行なうスプール109が装着されてい
る。
【0003】このサーボバルブ101は、電気的指令を
スプール109の変位量に変換し、スプール109が移
動した際の油路107A,107Bの開口面積の大小に
よって油の流量を制御するものである。しかしながら実
際の製品行程では、流量特性の測定を行ない、図6に示
すような流量特性を把握する。この図6に示した流量特
性を図5に示すような理想の流量特性となるようにスプ
ール109の端面109A,109Bあるいは開口部で
ある油路107A,107Bの追加加工を前提としてい
るのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のサーボバルブ101では、オーバーラップ量が仕様
範囲に入るまでスプール109の端面109A,109
Bあるいは開口部である油路107A,107Bの追加
加工の作業が行なわれ、膨大な調整工数を要するという
問題があった。ここでいうオーバーラップ量とは、流量
制御の不感帯部をいい、スプール109の加工寸法と開
口部である油路107A,107Bの加工位置のバラツ
キから、スプール109とスリーブ105、あるいはス
プール109とバルブ本体103の組み合せにより個々
に異なり、オーバーラップ量は零を理想として加工調整
されている。なお、追加加工を前提としているため、調
整加工前時点ではオーバーラップ状態である。
【0005】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ために、スプールを組込み、まず、流量特性を測定して
オーバーラップ量を把握し、このオーバーラップ量を基
にしてパラメータとして扱い、追加加工を不要として調
整加工工数の大幅な軽減を図ったバルブのオーバーラッ
プ部補正方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、スプールを移動させて流路の開閉を行
なうバルブの開口部のオーバーラップ量を把握するため
に流量特性を測定し、この流量特性の測定結果得られた
オーバーラップ量を基にしてパラメータ化し、このパラ
メータ値を前記スプールの移動量を指令する指令値に加
算あるいは減算して前記スプール位置を制御し最適な流
量を設定するバルブのオーバーラップ部補正方法であ
る。
【0007】
【作用】この発明のバルブのオーバーラップ部補正方法
を採用することにより、まず、バルブを組み付けして、
バルブの持つ流量特性を測定する。そして、入力指令と
制御流量の相関関係をグラフ化して、そのグラフからオ
ーバーラップ量を把握しパラメータ化する。このパラメ
ータ値をスプールの移動量を指令する指令値に加算ある
いは減算してスプール位置を制御し流量を設定する。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、バルブとしては、本実施例ではサ
ーボバルブを対象として説明する。
【0009】図2を参照するに、サーボバルブ1は既に
公知の構成のものであるため、詳細な図示と説明を省略
するが、サーボバルブ1のバルブ本体3には圧油流入口
Pとタンクへの戻り口Tと圧油流出口AおよびBが設け
られている。そしてバルブ本体3内にはスリーブ5が装
着され、このスリーブ5内に弁体7を備えたスプール9
が左右方向へ移動自在に装着されている。
【0010】上記構成により、スプール9を左右方向へ
移動させることにより、図示を省略したが油圧発生源よ
り接続された圧油流入口Pより圧油流出口Aに圧油が流
れ、圧油流出口Bとタンクへの戻り口Tとが連通されて
タンク(図示省略)へ排油される。また、スプール9の
切換移動により圧油流入口Pより圧油流出口Bに圧油が
流れ、圧油流出口Aとタンクへの戻り口Tとが連通され
てタンクへ排油される。更に、圧油流入口P、圧油流出
口A,Bとタンクへの戻り口Tとをすべてクローズする
ことができる。
【0011】上述したごときサーボバルブ1はスプール
9とスリーブ5との組み合せであるが、スプール9を直
接バルブ本体3に組み合せても可能である。
【0012】次に、サーボバルブ1のオーバーラップ部
補正方法について詳細に説明する。まず、サーボバルブ
1の組み付けを行ない、流量特性を測定する。この流量
特性は図5に示されている状態が理想状態の流量特性を
示している。すなわち、スプール9とスリーブ5とのオ
ーバーラップ部が零であり指令値PX に対し制御流量Q
X が正しく得られる。しかしながらスプール9の加工寸
法とスリーブ5の開口部の加工位置のバラツキから、図
6に示されているごとくオーバーラップ部が+側に
A 、−側にRB が発生する。
【0013】この流量特性を測定するには、例えば図4
に示された方法にて行なう。すなわち、タンク11から
油ポンプ13の作動によりサーボバルブ1の圧油流入口
Pへ圧油が供給され、サーボバルブ1のスプールを作動
させ圧油流入口Pと圧油流出口Aを連通し、圧油流出口
Aより流量計15へ圧油を供給し、流量の計測が行なわ
れる。なお、流量計15の戻り油はサーボバルブ1の圧
油流出口Bより戻り口Tよりタンク11へ排油される。
なお、流量計15の構成は市販品であり説明を省略する
が、例えば、2個のツールを回転子として直接流量を計
測するものとか、動圧式流量計とか、ロータリーピスト
ン型とか、スライドベーン流量計とかが知られている。
上述したごとき手段により流量特性を測定し、入口指
令値Pxと制御流量Qx の相関関係をグラフ化する。こ
のグラフから+側、−側それぞれのオーバーラップ量R
A ,RB を把握する。なお、従来の製造方法であれば、
このオーバーラップ量RA ,RB に基づいて仕様の範囲
に収まるよう、スリーブ5に加工されている開口部を例
えば放電加工等において追加加工を行なうか、あるいは
スプール9の弁体7の端面の追加加工作業を行なう。し
かし、本実施例ではオーバーラップ量をソフトウエアパ
ラメータとして扱う。
【0014】前述した流量特性を測定した結果、オーバ
ーラップ量をパラメータ化しておき位置決め制御を行な
う。
【0015】その流量制御としては、図1を参照する
に、マイナス側にX、プラス側にYのオーバーラップ量
があった場合、マイナス側に指令する必要ある流量制御
の時、X分を加算して指令する。すなわち、例えば原点
Oへ位置決めすべく現在位置をP1 とした時、オーバー
ラップ分を考慮しないとQ1 の流量となる。このことは
2 への位置決め分となっていまい、正確な原点Oへの
位置決めはできない。
【0016】そこで加算指令を行なって、P1 指令の
時、更にオーバーラップ量Xを加えP3=X+Cによる
指令の状態を作り出す。すなわち、P3 の時の流量Q2
は図1で示すようにP1 指令時に原点Oに位置決め制御
する流量となる。
【0017】なお、プラス側のオーバーラップ量Yにつ
いても上述した考え方と全く同様な考え方で制御され
る。
【0018】前述したごとき流量制限を行なうサーボバ
ルブ1の制御装置17としては、図3を参照するに、油
圧系統19としてタンク11より油圧ポンプ13よりサ
ーボバルブ1の圧油流入口Pへ送られ、サーボバルブ1
の切換えにより圧油流入口Pより圧油流出口Aへ圧油が
流れ、機器である例えばシリンダ21へ圧油は供給さ
れ、シリンダ21を作動せしめる。なお、シリンダ21
よりの排油はサーボバルブ1の圧油流出口Bよりタンク
11への戻り口Tを通りタンク11へ排油される。
【0019】サーボパルブ1の制御装置17は、例えば
NC装置23の指令によりサーボ弁制御部25にてパラ
メータ値を指令値に加算してスプール9の位置を制御す
ることにより位置決め制御する流量となる。
【0020】上述したごとき方法により、パラメータ値
変更のみでオーバーラップ部の補正ができ、従来のごと
く追加加工を行ないながらの設定、あるいは、複数本の
オーバーラップ量の異なるサーボバルブを用意してお
き、動作確認の中で最適なものを見つけ出す等の必要が
ないので大幅な工数軽減を図ることができる。なお、サ
ーボシステムによっては、あえてオーバーラップをつけ
ることもある。これは原点Oでの安定性を目的としてお
り、オーバーラップ分を制御最小分解能としているが、
この場合でも本実施例の方法であるパラメータの変更操
作で簡単に対応することができる。なお更に、パラメー
タ値を指令値に加算あるいは減算する方法は、すでに公
知の方法であるため説明を省略する。
【0021】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
【0022】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れたとおりの構成であるから、まず、サーボバルブの流
量特性を測定してオーバーラップ量を把握し、このオー
バーラップ量を基にしてパラメータとして扱うため、従
来のごとく追加加工を不要とした。このため、調整加工
工数の大幅な軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、サーボバルブのオー
バーラップ部補正方法を示す説明図である。
【図2】図1におけるサーボバルブの断面説明図であ
る。
【図3】図2におけるサーボバルブを組込んだ油圧系統
とサーボバルブの制御装置を示す説明図である。
【図4】サーボバルブの流量特性を測定する測定装置の
説明図である。
【図5】サーボバルブの理想状態の流量特性を示すグラ
フである。
【図6】サーボバルブのオーバーラップ状態の流量特性
を示すグラフである。
【図7】従来例を示し、サーボバルブの部分断面説明図
である。
【符号の説明】
1 サーボバルブ(バルブ) 9 スプール 15 流量計 23 NC装置 25 サーボ弁制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプールを移動させて流路の開閉を行な
    うバルブの開口部のオーバーラップ量を把握するために
    流量特性を測定し、この流量特性の測定結果得られたオ
    ーバーラップ量を基にしてパラメータ化し、このパラメ
    ータ値を前記スプールの移動量を指令する指令値に加算
    あるいは減算して前記スプール位置を制御することを特
    徴とするバルブのオーバーラップ部補正方法。
JP10067293A 1993-04-27 1993-04-27 バルブのオーバーラップ部補正方法 Pending JPH06307409A (ja)

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