JPH0630724U - 記録表示計器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続作業性を良くすると共にコストを抑えた
記録表示計器を提供することである。 【構成】 アコーデオン状ケーブル４，５の２箇所の折
り目の裏側に、それぞれ丸棒８ａ，８ｂ、９ａ，９ｂを
取付け、丸棒８ａ，８ｂをジョイントパイプ６内に、丸
棒９ａ，９ｂをジョイントパイプ７内に差し込み、ケー
ブル４，５を並列に連結した。 【作用】 記録・表示計本体２をハウジング３に対して
出入する時に、ケーブル４，５が丸棒を支えとして一体
に引き延ばされたり折り畳まれたりする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、記録・表示計本体とこの本体を収納するハウジングとを備えた記録 表示計器に関し、詳細には記録・表示計本体とハウジングを接続するケーブルの 構造を改良してなる記録表示計器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

記録・表示計本体と、この本体を収納するハウジングとを備えた記録表示計器 では、記録・表示計本体とハウジングを何種類かのケーブルで電気的に接続して いる。この場合、接続形態としては、ケーブルを１束に重ねたり、フラットケー ブルをアコーデオン状にし、折り目が一直線状に整合するようにケーブルを並列 に固定したりする。或いは、入出力配線の規格の最も高い配線に全ケーブルを統 一し、ケーブルを１種類にまとめている。

【０００３】 これらのケーブルは、一方側が記録・表示計本体に、そして他方側が通常はハ ウジングの奥に設けられた端子台に、それぞれコネクタ等を介して接続される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

何種類かのケーブルを並列に固定した場合、ケーブルが幅広になって横方向に 嵩張り、この幅広の一体化ケーブルをハウジングの奥の端子台に接続しなければ ならないため、接続作業性が非常に悪い。又、ケーブルを規格の最も高い配線に 統一した場合、規格が低くても良いケーブルまでも高い規格のケーブルを使用す るため、コスト高になる。

【０００５】 従って、本考案の目的は、接続作業性を良くすると共にコストを抑えた記録表 示計器を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するために、本考案の記録表示計器は、記録・表示計本体と、 この本体を収納するハウジングとを備え、記録・表示計本体とハウジングを２種 類以上のケーブルで電気的に接続してなる記録表示計器において、前記２種類以 上のケーブルを同じアコーデオン状にし、このアコーデオン状ケーブルの折り目 に支持棒を取付け、隣接するケーブルの相対する支持棒同士を着脱可能に連結し たことを特徴とする。

【０００７】 この構成により、ケーブルをハウジングに接続する際には、支持棒を分離して 並列に一体化したケーブルを個々に分離しておけば、ケーブルとハウジングの端 子台との接続は、各ケーブル毎に行うことができ、接続作業が容易となる。接続 後には、支持棒を連結してケーブルを並列に一体化しておけば、ハウジングに対 するケーブルの出入が簡単になる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の記録表示計器を実施例に基づいて説明する。 一実施例に係る記録表示計器の構成図を図１に示す。この記録表示計器１は、 記録・表示計本体２と、本体２を収納するハウジング３とを備える。記録・表示 計本体２とハウジング３は、図のように連結及び離脱可能に並列させたアコーデ オン状の２種類のケーブル４，５によって接続されている。

【０００９】 図２及び図３において、この実施例では、２種類のアコーデオン状ケーブル４ ，５の相対する２箇所の折り目の裏側には、それぞれ支持棒としての丸棒８ａ， ８ｂ、９ａ，９ｂが横断方向に取付けられている。各丸棒８ａ，８ｂ、９ａ，９ ｂは、ケーブル４，５の相対側に突出しており、この突出部分を利用して、丸棒 ８ａ，８ｂは両ケーブル４，５間に位置するジョイントパイプ６で、丸棒９ａ， ９ｂは同じく両ケーブル４，５間のジョイントパイプ７で各々連結されている。 この連結は、図４に示すように、ジョイントパイプ６内に２本の丸棒８ａ，８ｂ を差し込むことで行われ、これにより２本の丸棒８ａ，８ｂは一体に固定される 。なお、丸棒９ａ，９ｂも同様に固定されている。

【００１０】 又、ケーブル４，５の一端にはそれぞれコネクタ１０，１１が、他端にはコネ クタ１２，１３が設けられており、記録・表示計本体２側のコネクタ２０，２１ にケーブル４，５のコネクタ１０，１１を接続し、ハウジング３側のコネクタ２ ２，２３にケーブル４，５のコネクタ１２，１３を接続することで、記録・表示 計本体２とハウジング３が電気的につながる。

【００１１】 このように構成した記録表示計器では、記録・表示計本体２とハウジング３を ケーブル４，５で接続する場合、まずジョイントパイプ６，７から各々丸棒８ａ ，８ｂ、９ａ，９ｂを取り外し、ケーブル４，５を分離しておく。その上で、ケ ーブル４の両端のコネクタ１０，１２を記録・表示計本体２側及びハウジング３ 側のコネクタ２０，２２に差し込み、同様にケーブル５の両端のコネクタ１１， １３をコネクタ２１，２３に差し込む。この際、ケーブル４，５が分離している ため、接続作業は容易に行うことができる。

【００１２】 その後、ジョイントパイプ６内に丸棒８ａ，８ｂを、ジョイントパイプ７内に 丸棒９ａ，９ｂを嵌入させ、相対する丸棒を一体に連結する。これによって、ケ ーブル４，５が並列に連結されるため、記録・表示計本体２をハウジング３から 取り出す時には、アコーデオン状に折り畳まれた一体化ケーブル４，５は丸棒を 支えとしてハウジング３から引き延ばされ、反対に記録・表示計本体２をハウジ ング３に収納する時には、ケーブル４，５は丸棒（即ち折り目）で折り畳まれて ハウジング３内に収納される。

【００１３】 図５に別の態様を示す。ここでは、ケーブル４の折り目の裏側には丸棒３０が 取付けられ、ケーブル５の折り目の裏側にはジョイントパイプ３１が取付けられ ている。この場合も、丸棒３０をパイプ３１内に嵌入させたり引き抜いたりする ことで、ケーブル４，５を並列に連結したり切り離したりでき、前記実施例と同 様の作用効果が得られる。

【００１４】 なお、上記実施例では、丸棒をケーブル４，５の２箇所の折り目の裏側に取付 けたが、３箇所の折り目に取付けてもよい。この場合には、ケーブルがアコーデ オン状の形態であることから、真中に位置する折り目の表側に丸棒を取付けるこ とになる。或いは折り目の数が多い場合は、１つおきの折り目若しくは全ての折 り目に丸棒を取付けても構わない。要するに、ケーブルの引き延ばしや折り畳み を容易に行うことができれば、丸棒を取付ける折り目の箇所に制限はない。勿論 、ケーブルを３種類以上使用する場合には、上記と同様にしてケーブルを並列状 に連結すればよい。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の記録表示計器は、記録・表示計本体とハウジン グを接続する２種類以上のケーブルを連結及び離脱可能に並列させる構成とした たので、下記の効果を有する。 （１）記録・表示計本体とハウジングをケーブルで接続する際には、ケーブルを 分離しておくことにより接続作業が容易になる。 （２）接続後にはケーブルを並列に連結しておくことで、一体化ケーブルをアコ ーデオン状に折り畳んでハウジング内に収納することができる。 （３）規格が高低に異なるケーブルであっても、各ケーブルを高い規格に統一す る必要がなく、コストを抑えることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る記録表示計器の構成を
示す斜視図である。

【図２】図１に示す記録表示計器において、並列に連結
したケーブルによる記録・表示計本体とハウジングとの
接続例を示す図である。

【図３】アコーデオン状ケーブルへの丸棒の取付状態を
示す図である。

【図４】図１に示すアコーデオン状ケーブルの連結状態
を示す図である。

【図５】アコーデオン状ケーブルの別の連結状態を示す
図である。

【符号の説明】

１ 記録表示計器 ２ 記録・表示計本体 ３ ハウジング ４，５ アコーデオン状ケーブル ６，７ ジョイントパイプ ８ａ，８ｂ 丸棒（支持棒） ９ａ，９ｂ 丸棒（支持棒）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】記録・表示計本体と、この本体を収納する
   ハウジングとを備え、記録・表示計本体とハウジングを
   ２種類以上のケーブルで電気的に接続してなる記録表示
   計器において、 前記２種類以上のケーブルを同じアコーデオン状にし、
   このアコーデオン状ケーブルの折り目に支持棒を取付
   け、隣接するケーブルの相対する支持棒同士を着脱可能
   に連結したことを特徴とする記録表示計器。