JPH06306076A - ベンズアミド誘導体 - Google Patents

ベンズアミド誘導体

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JPH06306076A
JPH06306076A JP9817693A JP9817693A JPH06306076A JP H06306076 A JPH06306076 A JP H06306076A JP 9817693 A JP9817693 A JP 9817693A JP 9817693 A JP9817693 A JP 9817693A JP H06306076 A JPH06306076 A JP H06306076A
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JP
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amino
azabicyclo
octane
ethyl
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JP9817693A
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English (en)
Inventor
Kiichi Sawai
井 喜 一 澤
Masatsune Kurono
野 昌 庸 黒
Suguru Hayashimoto
元 英 林
Yutaka Baba
場 豊 馬
Toshinao Usui
井 敏 直 臼
Ryoichi Unno
野 良 一 海
Kuninao Baba
場 邦 尚 馬
Kazumasa Nakano
野 万 正 中
Yoshiro Ozeki
関 義 郎 尾
Katsura Tsukamoto
本 桂 塚
Nobuyuki Ito
藤 信 行 伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】 (I) [式中R1は、水素原子、置換基を有するアルキル基
(ハロゲン原子、シクロアルキル基、ヒドロキシ基又は
オキソ基)、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基又は非置換もしくは置換アリールアルキル基を意
味し、R2はアミノ基、ジ置換アミノ基又はアシルアミ
ノ基を意味し、R3はハロゲン原子を意味し、nは0〜
5の整数を意味する]にて示されるベンズアミド化合物
及びその酸付加塩並びに該化合物を主成分とする消化管
用薬剤。 【効果】既知薬剤と比較して強力な薬理活性を示しかつ
低毒性であり、優れた制吐性並びに消化管運動機能改善
性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なベンズアミド化合
物及びその塩、これらの製法並びにこれらを有効成分と
する制吐剤並びに消化管運動機能改善剤に係わる。
【0002】
【従来技術】1960年代に4−アミノ−5−クロロ−
N−[(2−ジエチルアミノ)エチル]−2−メトキシ
ベンズアミド[一般名:メトクロプラミド、メルク・イ
ンデックス(The Merck Index),10
th edition、6019]が制吐剤或いは消化
管運動機能改善剤として開発されて以来、数多くのベン
ズアミド化合物が合成され、その薬理学的評価がなされ
てきている。これら開発の特徴は抗ドパミン作用に基づ
く中枢系の副作用、即ち錐体外路障害並びに内分泌系異
常(乳汁分泌及びプロラクチン血症)を改善することに
ある。一連のベンズアミド誘導体における作用の選択性
と構造との関係は明確ではないが、アミド窒素原子上の
置換基と2位アルコキシ基との相互関係が重要であるこ
とは認識されている[例えば公開公報昭62−1292
79号及びJ.Med.Chem.,第34巻,第61
6頁(1991)に記載]。特開昭56−140992
号には、本発明化合物の上位概念の化合物群が、さらに
はWO92/15590号明細書は、本発明化合物と類
似の4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.
3.0]オクタン5−イル)エチル]−5−クロロ−2
−メトキシベンズアミド及び4−アミノ−N−[(1−
アザビシクロ[3.3.0]オクタン5−イル)メチ
ル]−5−クロロ−2−メトキシベンズアミドが開示さ
れ、ベンゼン環2位エーテル酸素原子上置換基は直鎖又
は分枝状のC1〜6のアルキル基と定義されている。一
方、本発明物質の原料である5−(アミノアルキル)−
1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン類は、宮野等
[日本薬学会第98年会 講演要旨集,第223頁(1
978)に記載]が発表した方法により容易に入手が可
能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、すぐれた制
吐作用並びに消化管運動機能改善作用を有し、且つ中枢
神経系に対する副作用が極めて弱い制吐剤並びに消化管
運動機能改善剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、一般式(I)
【化8】 (I) [式中R1は水素原子、置換基を有するアルキル基(ハ
ロゲン原子、シクロアルキル基、ヒドロキシ基又はオキ
ソ基)、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基又は非置換もしくは置換アリールアルキル基を意味
し、Xはハロゲンを意味する]にて示される化合物とを
塩基の存在下に反応させ、得られる反応生成物を必要に
応じて酸付加塩類に変じることを特徴とする、ベンズア
ミド化合物及びその酸付加塩類により解決される。
【0005】即ち、上記式Iにて示される化合物は制吐
作用並びに消化管運動機能改善作用が強く且つ副作用の
極めて弱いことが確認されたのである。
【0006】式Iにて示される化合物において、置換基
を有するアルキル基とは任意の位置にハロゲン原子、シ
クロアルキル基、ヒドロキシ基又はオキソ基1〜5個を
有する炭素数1〜6のアルキル基を意味し、例えば2−
フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチ
ル、2−ヨードエチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、
シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペ
ンチルメチル、シクロヘキシルメチル、2−オキソプロ
ピル、3−オキソブチル等を挙げることができる。シク
ロアルキル基とは炭素数3〜8のものを意味し、例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル等を挙げることができる。アルケニル基と
は、酸素原子に隣接する炭素原子以外の位置に二重結合
を1〜2個有する炭素数3〜6のものを意味し、例えば
アリル、2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、4
−もしくは5−ヘキセニル等を挙げることができ、アル
キニル基とは、1−2位間以外の位置に三重結合を1個
有する、炭素数3〜6のものを意味し、例えば2−プロ
ピニル、3−ブチニル、5−ヘキシニル等を挙げること
ができる。アリール基の例としては、フェニル、ナフチ
ル等を挙げることができ、置換アリール基の例としては
ハロゲン原子、低級アルキル基、トリフルオロメチル
基、ヒドロキシル基、低級アルコキシル基、ニトロ基、
シアノ基、カルボキシル、低級アルコキシカルボニル
基、カルバモイル基、アミノ基、低級アルキルカルボニ
ル基から〜選ばれる1〜5個の基で置換されているアリ
ール基等を挙げることができる。ジ置換アミノ基の例と
しては、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、モルホリ
ノ、ピペリジノ、1−ピロリジニル、4−メチル−1−
ピペラジニル等を挙げることができ、アシルアミノ基の
例としてはアセチルアミノ、プロピオニルアミノ等を挙
げることができる。ハロゲン原子とはフッ素、塩素、臭
素、または沃素であることができる。
【0007】本発明において式Iの化合物の塩とは薬学
的に許容し得る塩を意味しており、塩形成用の酸の例と
して具体的には塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸および
フマール酸、シュウ酸、マレイン酸、リンゴ酸、酒石
酸、メタンスルホン酸等の有機酸を挙げることができ
る。
【0008】本発明方法によれば、上記式Iにて示され
る化合物は、下記A又はB項に記載の方法で製造するこ
とができる。 [A] 式
【化9】 (II) (式中R1、R2及びR3は前記の意味を有する)にて
示される化合物又はその反応性誘導体と式
【化10】 (III) (式中nは前記の意味を有する)にて示される化合物と
を反応させる方法。
【0009】式IIの化合物の反応性誘導体としては、
例えば低級アルキルエステル、活性エステル、酸無水
物、酸ハライド(特に酸クロリド)等を挙げることがで
きる。活性エステルの例としてはp−ニトロフェニルエ
ステル、2,4,5−トリクロロフェニルエステル、ペ
ンタクロロフェニルエステル、シアノメチルエステル、
N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、N−ヒドロキ
シ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドエ
ステル、N−ヒドロキシピペリジンエステル、8−ヒド
ロキシキノリンエステル、2−ヒドロキシフェニルエス
テル、2−ヒドロキシ−4,5−ジクロロフェニルエス
テル、2−ヒドロキシピリジンエステル、2−ピリジル
チオールエステル等を挙げることができ、酸無水物とし
ては、対称酸無水物又は混合酸無水物が用いられ、混合
酸無水物の例としてはクロル炭酸エチル、クロル炭酸イ
ソブチル、クロル炭酸ベンジル、クロル炭酸フェニル等
とのクロル炭酸エステルとの酸混合無水物、又はイソ吉
草酸、ピバリン酸等のアルカン酸との混合酸無水物等を
挙げることができる。
【0010】式IIの化合物を用いる場合には、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、N,
N’−カルボニルジイミダゾ−ル、1−エトキシカルボ
ニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン等の縮
合剤又は三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン、塩
化チオニル、四塩化ケイ素等の縮合剤の存在下に反応さ
せることができる。
【0011】式IIの化合物又はその反応性誘導体と式
IIIの化合物との反応は、不活性溶媒中−30〜15
0℃で0.5〜24時間攪拌することにより行うことが
でき、溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類、塩化
メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素
類、ピリジン、キノリン、酢酸エチル、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ア
セトン、エチレングリコール、水等を挙げることがで
き、これらの溶媒はそれぞれ単独で又は2種以上の混合
溶媒として用いることができる。本反応は必要に応じて
塩基の存在下に行われ、塩基としては炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等の炭酸アルカリ、炭酸水素ナトリウム等
の炭酸水素アルカリ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の水酸化アルカリ、トリエチルアミン、N−メチル
モルホリン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、キ
ノリン等の第三級アミンを用いることができ、又式II
Iの化合物の過剰量で兼ねることもできる。
【0012】[B] 式
【化11】 (IV) [式中R2は、アミノ基、ジ置換アミノ基又はアシルア
ミノ基を意味し、R3はハロゲン原子を意味し、nは0
〜5の整数を意味する]にて示される化合物と式 R1−X (V) [式中R1は、置換基を有するアルキル基(ハロゲン原
子、シクロアルキル基、ヒドロキシ基又はオキソ基)、
シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は非
置換もしくは置換アリールアルキル基を意味する]にて
示される化合物とを塩基の存在下に反応させる方法。
【0013】この合成方法において、塩基としては上記
[A]法に関して述べたものを使用することができる。
反応は不活性溶媒中20〜150℃で0. 5〜10時間
攪拌することにより行うことができ、この場合の溶媒と
してはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類、N,N,−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリルト
リアミド、ピリジン等を用いることができる。
【0014】尚、上記[A]に記載の出発物質として用
いられる式IIの化合物は例えばKato等[J.Me
d.Chem.,第34巻,第616頁(1991)に
記載]の方法に準じて合成することができ又[B]に記
載の式(IV)の化合物はKato等[Chem.Ph
arm.Bull.,第40巻,第1470頁(199
2)に記載]の方法に順じて合成することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明による新規なベンズアミド化合物
又はその塩は市場にて入手容易な化合物又はこれから容
易に合成し得る化合物を原料として容易に合成すること
ができる。本発明による化合物及びその塩は公知のメト
クロプラミドに優る制吐作用並びに消化管運動機能改善
作用を示し、又シサプリドと比較するも優るとも劣らな
い消化管運動機能改善作用を示し、且つドパミン由来に
よる副作用が極めて低い。従って、本発明は有効性が高
く且つ安全な制吐剤並びに消化管運動機能改善剤を提供
するという効果を有している。
【0016】
【医薬とする場合の剤型及び投与量】本発明による化合
物またはその塩を有効成分として製剤化する場合の剤型
に制限はなく、従って錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、
顆粒剤、坐剤のような固形製剤となすことも、溶液、懸
濁液、乳剤のような液状製剤となす事もでき製剤化は常
法により行うことができる。
【0017】固形製剤の場合にはデンプン、乳糖、グル
コース、燐酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、
アラビアゴム等の賦形剤を用いることができ、必要であ
れば滑沢剤、崩壊剤、被覆剤、着色剤等も使用すること
ができる。液状製剤の場合には安定剤、溶解補助剤、懸
濁化剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤等を含有していること
ができる。
【0018】本発明による化合物またはその塩は安全性
が極めて高く、医薬として用いる場合の投与量はその種
類、剤型、疾患の程度、患者の年齢等の要素に依存する
が、通常成人に対して0.01〜50mg/日程度が適
当である。
【0019】
【実施例等】次に、製造例、薬効薬理試験例及び製剤例
により本発明を具体的に説明する。
【0020】(1)参考例 1 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)メチル]−5−クロロ−2−
ヒドロキシベンズアミド 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)メチル]−5−クロロ−2−
メトキシベンズアミド6.18gをナトリウム エチル
メルカプチド2.40gの無水N,N−ジメチルホルム
アミド溶液(30ml)に加え、90〜100℃にて3
時間加熱攪拌後、減圧下に溶媒を留去した。残留物を水
(40ml)及び塩化メチレン(40ml)にて分配
後、水層を0.1N塩酸にて中和し、クロロホルムにて
抽出した。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムにて乾
燥後、減圧下に溶媒を留去することにより、所望の化合
物を定量的に得た。本品は何等これ以上の精製すること
なく次の反応に用いた。 Massスペクトル(EI/DI )m/z :310 (M),110
【0021】(2)製造例 1 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)メチル]−2−[(2ーブタ
ノンー3ーイル)オキシ]−5ークロロベンズアミド 参考例1に記載の方法で得た4−アミノ−N−[2−
(1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イ
ル)メチル]−5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアミ
ド5.00g、炭酸カリウム5.00g、ヨウ化ナトリ
ウム0.48g、3−クロロ−2−ブタノン1.72g
及び無水N,N−ジメチルホルムアミド70mlの混合
物を25℃にて6時間攪拌した。反応後、減圧下に溶媒
を留去し、残渣を塩化メチレン(25ml)及び水(2
5ml)にて分配した。塩化メチレン層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、残留物をアル
ミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホル
ム/メタノール=100/1)にて精製することにより
所望の化合物5.20g(収率84.8%)を得た。 融点:58-61 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :380 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3332,2952,1640,159
5,1258max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :1.60-1.90 (8H ,mu
ltiplet) 1.62 (3H ,doublet) 2.20 (3H ,singlet) 2.50-2.70 (2H,multiplet) 2.90-3.00 (2H,multiplet) 3.41 (2H ,multiplet) 4.35 (2H ,broad) 4.69 (1H ,quartet) 6.04 (1H ,singlet) 8.10 (1H ,broad) 8.16 (1H ,singlet)
【0022】(3)参考例 2 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
ヒドロキシベンズアミド A法 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
メトキシベンズアミド8.80gをナトリウム エチル
メルカプチド3.31gの無水N,N−ジメチルホルム
アミド溶液(40ml)に加え、90〜100℃にて3
時間加熱攪拌後、減圧下に溶媒を留去した。残留物を水
(40ml)及び塩化メチレン(40ml)にて分配
後、水層を0.1N塩酸にて中和することにより析出す
る結晶を濾取し、所望の化合物8.13g(収率96.
4%)を得た。 B法 製造例9の方法で得た4−アミノ−N−[2−(1−ア
ザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イル)エチ
ル]−5−クロロ−2−ベンジルオキシベンズアミド1
0.0gのエタノール溶液(50ml)に触媒量の10
%パラジウム炭素を加え、水素ガス雰囲気下に20℃に
て3時間攪拌し、触媒を瀘去後、減圧化に溶媒を留去す
ることにより、所望の化合物を定量的に得た。 尚
[A]及び[B]法で得られた化合物は何等これ以上の
精製をすることなく次の反応に用いた。 Massスペクトル(EI/DI )m/z :323 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3324,2924,1650,158
8,1501max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :1.90-2.30 (10H,mu
ltiplet) 3.10-3.20 (2H,multiplet) 3.45 (2H ,multiplet) 3.50-3.70 (2H,multiplet) 6.25 (1H ,singlet) 7.64 (1H ,singlet)
【0023】(4)製造例 2 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−2−[(2−ブタ
ノン−3−イル)オキシ]−5ークロロベンズアミド 参考例2に記載の方法で得た4−アミノ−N−[2−
(1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イ
ル)エチル]−5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアミ
ド7.67g,炭酸カリウム8.00g,ヨウ化ナトリ
ウム0.71g、3−クロロ−2−ブタノン2.53g
及び無水N,N−ジメチルホルムアミド80mlの混合
物を25℃にて6時間攪拌した。反応後、減圧下に溶媒
を留去し、残渣を塩化メチレン(50ml)及び水(5
0ml)にて分配した。塩化メチレン層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、残留物をアル
ミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホル
ム/メタノール=100/1)にて精製することにより
所望の化合物8.50g(収率91.1%)を得た。 融点:39-40 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :393 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3344,2952,1627,159
8,1258max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :1.66 (3H,doublet) 1.80-2.30 (10H ,multiplet) 2.22 (3H ,singlet) 2.70-2.90 (2H,multiplet) 3.50-3.70 (4H,multiplet) 4.51 (2H ,broad) 4.77 (1H ,quartet) 6.13 (1H ,singlet) 8.05 (1H ,singlet) 8.34 (1H ,broad)
【0024】(5)製造例 3 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
(2−フルオロエトキシ)ベンズアミド 参考例2に記載の方法で得た4−アミノ−N−[2−
(1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イ
ル)エチル]−5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアミ
ド2.85gの無水N,N−ジメチルホルムアミド溶液
(30ml)に60%水素化ナトリウム388mgを加
え、室温にて30分攪拌後、1−クロロ−2−フルオロ
エタン0.68mlを加え60℃にて20時間攪拌し
た。反応液を氷水に注加することにより析出する結晶を
濾取し、アルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:クロロホルム/メタノール=100/1)にて精製
後、クロロホルムより再結晶することにより所望の化合
物2.00g(収率61.3%)を得た。 融点:160-162 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :369 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3393,2959,1642,158
3,1509max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :1.52-1.85 (10H,mu
ltiplet) 2.54-2.62 (2H,multiplet) 2.95-3.03 (2H,multiplet) 3.43-3.51 (2H,multiplet) 4.25 (2H ,double triplet) 4.38 (2H ,broad) 4.77 (2H ,double triplet) 6.27 (1H ,singlet) 7.90 (1H ,broad) 8.09 (1H ,singlet)
【0025】(6)製造例 4 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド 5−(2−アミノエチル)−1−アザビシクロ[3.
3.0]オクタン5.03gの無水ピリジン用液(80
ml)に、攪拌下0℃にて三塩化リン1.50gの無水
ピリジン溶液(15ml)を滴下し、その後20℃にて
60分攪拌を続けた。本反応液に4−アミノ−5−クロ
ロ−2−ベンジルオキシ安息香酸4.40gの無水ピリ
ジン溶液(70ml)を加え90℃にて3時間反応後、
減圧下に溶媒を留去し、残留物をクロロホルム(100
ml)にて処理し不溶物を濾去した。クロロホルム溶液
を10%炭酸水素ナトリウム溶液、水の順で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、アルミナカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=10
0/1)にて精製後、クロロホルム/ジエチルエーテル
より再結晶することにより所望の化合物3.50g(収
率52.8%)を得た。 融点:136-138 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :405 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3478,2957,1638,159
5,1510max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :1.53-1.83 (10H,mu
ltiplet) 2.53-2.62 (2H,multiplet) 2.93-3.02 (2H,multiplet) 3.44-3.52 (2H,multiplet) 4.37 (2H ,quartet) 4.43 (2H ,broad) 6.25 (1H ,singlet) 7.74 (1H ,broad) 8.05 (1H ,singlet)
【0026】(7)製造例 5 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
シクロプロピルメトキシベンズアミド 参考例2に記載の方法で得た4−アミノ−N−[2−
(1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イ
ル)エチル]−5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアミ
ド2.00gの無水N,N−ジメチルホルムアミド溶液
(15ml)に60%水素化ナトリウム247mgを加
え、室温にて30分攪拌後,シクロプロピルメチルブロ
ミド0.63mlを加え60℃にて2時間攪拌した。反
応液を氷水に注加することにより析出する結晶を濾取
し、アルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ク
ロロホルム/メタノール=100/1)にて精製後、ク
ロロホルム/ジエチルエーテルより再結晶することによ
り所望の化合物0.91g(収率70.0%)を得た。 融点:135-136 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :377 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3439,2951,1640,158
8,1500max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :0.34-0.40 (2H ,mu
ltiplet) 0.65-0.72 (2H,multiplet) 1.21-1.33 (1H,multiplet) 1.56-1.86 (10H ,multiplet) 2.54-2.63 (2H,multiplet) 2.96-3.04 (2H,multiplet) 3.45-3.53 (2H,multiplet) 3.85 (2H ,doublet) 4.31 (2H ,broad) 6.23 (1H ,singlet) 8.09 (1H ,broad) 8.10 (1H ,singlet)
【0027】(8)製造例 6 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
シクロヘキシルメトキシベンズアミド 参考例2に記載の方法で得た4−アミノ−N−[2−
(1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イ
ル)エチル]−5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアミ
ド1.00gの無水N,N−ジメチルホルムアミド溶液
(10ml)に60%水素化ナトリウム136mgを加
え、室温にて30分攪拌後、シクロヘキシルメチルブロ
ミド0.47mlを加え60℃にて4時間攪拌した。減
圧下に溶媒を留去後残留物をを氷水処理することにより
析出する結晶を濾取し、アルミナカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:クロロホルム)にて精製後、クロロホ
ルム/ジエチルエーテルより再結晶することにより所望
の化合物1.50g(収率64.4%)を得た。 融点:145-147 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :419 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3440,2950,1641,158
5,1505max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :0.97-1.90 (21H,mu
ltiplet) 2.52-2.63 (2H,multiplet) 2.94-3.05 (2H,multiplet) 3.42-3.53 (2H,multiplet) 3.84 (2H ,doublet) 4.30 (2H ,broad) 6.26 (1H ,singlet) 7.91 (1H ,broad triplet) 8.09 (1H ,singlet)
【0028】(9)製造例 7 2−アリルオキシ−4−アミノ−N−[2−(1−アザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イル)エチル]
−5−クロロベンズアミド塩酸塩 参考例2に記載の方法で得た4−アミノ−N−[2−
(1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イ
ル)エチル]−5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアミ
ド3.24gの無水N,N−ジメチルホルムアミド溶液
(40ml)に60%水素化ナトリウム400mgを加
え、室温にて30分攪拌後、臭化アリル1.33gを加
え60℃にて18時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去
後,残渣をクロロホルム(70ml)及び水(30m
l)にて分配した。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥し、減圧下に溶媒を留去後、残留物をアルミ
ナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム
/メタノール=100/1)にて精製した。この物を常
法により塩酸塩とした後、エタノール/イソプロパノー
ルより再結晶することにより所望の化合物3.63g
(収率90.7%)を得た。 融点:189-192 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :363 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3373,2804,1620,159
5,1495max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :1.83-2.07 (10H,mu
ltiplet) 3.06 (2H ,multiplet) 3.39 (4H ,multiplet) 4.66 (2H ,double double doublet) 5.33 (1H ,double double triplet) 5.41 (1H ,double double triplet) 5.89 (2H ,broad) 6.12 (1H ,double double triplet) 6.51 (1H ,singlet) 7.67 (1H ,singlet) 7.99 (1H ,broad) 11.0 (1H ,broad)
【0029】(10)製造例 8 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
(2−プロピニル)オキシベンズアミド 参考例2に記載の方法で得た4−アミノ−N−[2−
(1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イ
ル)エチル]−5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアミ
ド3.24gの無水N,N−ジメチルホルムアミド溶液
(40ml)に60%水素化ナトリウム400mgを加
え、室温にて30分攪拌後、臭化プロパルギル1.31
gを加え60℃にて18時間攪拌した.減圧下に溶媒を
留去後、残渣をクロロホルム(70ml)及び水(30
ml)にて分配した。クロロホルム層を無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥し、減圧下に溶媒を留去後、残留物をアル
ミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレ
ン/メタノール=100/1)にて精製した。この物を
常法により塩酸塩とした後、エタノール/イソプロパノ
ールより再結晶することにより所望の化合物2.45g
(収率61.5%)を得た。 融点:194-196 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :361 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3304,2791,1634,158
9,1506max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :1.85-2.07 (10H,mu
ltiplet) 3.08 (2H ,double triplet) 3.37 (4H ,multiplet) 3.67 (1H ,triplet) 4.87 (2H ,doublet) 5.95 (2H ,broad) 6.57 (1H ,singlet) 7.69 (1H ,singlet) 8.01 (1H ,broad) 10.7 (1H ,broad)
【0030】(11)製造例 9 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
ベンジルオキシベンズアミド 5−(2−アミノエチル)−1−アザビシクロ[3.
3.0]オクタン18.5gの無水ピリジン溶液(50
0ml)に、攪拌下0℃にて三塩化リン5.49gの無
水ピリジン溶液(100ml)を滴下し、その後20℃
にて60分攪拌を続けた。本反応液に4−アミノ−2−
ベンジルオキシ−5ークロロ安息香酸16.7gを加え
90℃にて4時間反応後、減圧下に溶媒を留去し、残留
物をクロロホルム(100ml)にて処理し不溶物を濾
去した。クロロホルム溶液を10%炭酸水素ナトリウム
溶液、水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
減圧下に溶媒を留去した。残留物をエタノールから再結
晶することにより所望の化合物22.6g(収率90.
8%)を得た。 融点:153-154 ℃ Massスペクトル(EI/DI )m/z :313 (M),110 IRスペクトル ν KBr cm -1:3304,2947,1628,158
3,1502max NMR スペクトル(CDCl3 )δppm :1.43-1.56 (4H ,mu
ltiplet) 1.58-1.77 (6H,multiplet) 2.51 (2H ,double triplet) 2.89 (2H ,multiplet) 3.41 (2H ,double triplet) 4.37 (2H ,broad) 5.11 (2H ,singlet) 6.31 (1H ,singlet) 7.39 (5H ,multiplet) 8.11 (1H ,singlet) 8.11 (1H ,broad)
【0031】(12)薬理試験例 1 制吐作用試験 製造例1、2において得られた化合物並びに対照薬物と
してのメトクロプラミドを被検薬とし,Matsuki
等[Japan. J.Pharmacol.,第48
巻,第303頁(1988年)に記載]の方法に従って
制吐作用試験を実施した。即ち、スンクスの頚静脈に挿
入したカニューレを介して無麻酔下に0.01N塩酸ま
たは蒸留水に溶解した薬物を静脈内投与、続いてシスプ
ラチン40mg/kgを静脈内投与し、投与後180分
間の嘔吐発現を観察した。結果は下記表1に示されると
おりであり、本発明による化合物は嘔吐に対して強い抑
制作用を有していることが判明した。
【0032】
【表1】 制吐作用試験 被検薬物 用量 嘔吐発現例数/試験例数 (mg/kg) 製造例1 1.0 1/2 10 0/2 製造例2 1.0 1/2 10 0/2 メトクロ 1.0 2/2 プラミド 10 0/2
【0033】(13)薬理試験例 2 消化管運動機能改善作用試験 製造例において得られた化合物並びに対照薬としてのメ
トクロプラミド及びシサプリドを被検薬とし、横地[日
薬理誌,第92巻,第297頁(1988)に記載]等
の方法に従って胃内容物排出促進作用試験を実施した。
即ち、ラットを24時間絶食後、0.01N塩酸、蒸留
水、0.1%酒石酸又は0.5%CMC−Naに溶解し
た薬物を0.01,0.1,1.0及び10mg/kg
の割合で尾静脈内投与或いは0.3,1.0,3.0及
び10mg/kgの割合で経口投与し、尾静脈内投与の
場合はに直後に、又経口投与の場合は30分後に一定量
の色素(フェノールレッド 100μg/ml)を経口
投与した。色素投与15分後に幽門・噴門部を結紮して
胃を摘出し、胃内に残存する色素量を560nmでの吸
光度測定により求め、胃内排出率[100−(残存色素
量/投与色素量)X100]及び胃内容排出促進率
[((被検薬物群の排出率−コントロール群の排出率)
/コントロール群の排出率)X100]及びED50
算出した。結果は表2に示す通りであり、本発明による
化合物ことに製造例2〜5にあっては既知薬剤と比べ10
倍以上に強力な胃内容物排出促進作用を有する化合物群
であることが判明した。
【0034】
【表2】 胃内容物排出促進作用試験 尾静脈内投与 経口投与 被検薬物 ED50 ED50 (mg/kg) (mg/kg) 製造例1 5.95 製造例2 0.15 製造例3 0.98 製造例4 1.32 製造例5 0.31 製造例7 5.03 製造例8 5.59 製造例9 3.32 メトクロプラミド 10.1 シサプリド 1.89 6.37
【0035】(14)薬理試験例 3 抗ドパミン作用試験 製造例5の化合物並びに対照薬としてのメトクロプラミ
ド及びシサプリドを0.01N塩酸、0.1%酒石酸又
は蒸留水に溶解後10mg/kgの割合で尾静脈内に投
与し、投与後120分間に亘りカタレプシー及び眼瞼下
垂誘発の有無を観察した。結果は表3に示す通りであ
り、本発明による化合物に抗ドパミン作用は認めらなか
った。
【0036】
【表3】 抗ドパミン作用試験 被検薬物 カタレプシー 眼瞼下垂 発現率(%) 発現率(%) 製造例5 0 0 メトクロプラミド 40 80 シサプリド 10 90
【0037】(15)製剤例 1(錠剤〜経口型製剤
例) 下記諸成分を配合して、常法により錠剤を製造した。 製造例5による化合物 2.0(mg) 乳糖 136.0 コーンスターチ 60.0 ステアリン酸マグネシウム 2.0 200.0mg/錠
【0038】(18)製剤例 4(注射剤) 下記諸成分を配合して,常法により注射剤を製造し,無
菌下にバイアルに装填した。 製造例5による化合物 0.05 (mg) 塩化ナトリウム 8.00 注射用蒸留水 適量 1ml/バイアル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬 場 豊 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内 (72)発明者 臼 井 敏 直 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内 (72)発明者 海 野 良 一 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内 (72)発明者 馬 場 邦 尚 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内 (72)発明者 中 野 万 正 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内 (72)発明者 尾 関 義 郎 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内 (72)発明者 塚 本 桂 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内 (72)発明者 伊 藤 信 行 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (I) [式中R1は、水素原子、置換基を有するアルキル基
    (ハロゲン原子、シクロアルキル基、ヒドロキシ基又は
    オキソ基)、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキ
    ニル基又は非置換もしくは置換アリールアルキル基を意
    味し、R2はアミノ基、ジ置換アミノ基又はアシルアミ
    ノ基を意味し、R3はハロゲン原子を意味し、nは0〜
    5の整数を意味する]にて示されるベンズアミド化合物
    及びその酸付加塩類。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物が、 4−アミノ−N−[(1−アザビシクロ[3.3.0]
    オクタン−5−イル)メチル]−2−[(2−ブタノン
    −3−イル)オキシ]−5−クロロベンズアミド 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
    0]オクタン−5−イル)エチル]−2−[(2−ブタ
    ノン−3−イル)オキシ]−5−クロロベンズアミド 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
    0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
    (2−フルオロエトキシ)ベンズアミド 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
    0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
    (2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミド 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
    0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
    シクロプロピルメトキシベンズアミド 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
    0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
    シクロヘキシルメトキシベンズアミド 2−アリルオキシ−4−アミノ−N−[2−(1−アザ
    ビシクロ−[3.3.0]オクタン−5−イル)エチ
    ル]−5−クロロベンズアミド4−アミノ−N−[2−
    (1−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イ
    ル)エチル]−5−クロロ−2−(2−プロピニル)オ
    キシベンズアミド 4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.3.
    0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−2−
    ベンジルオキシベンズアミド及びその酸付加塩類である
    ベンズアミド誘導体。
  3. 【請求項3】 式 【化2】 (I) [式中R1は、水素原子、置換基を有するアルキル基
    (ハロゲン原子、シクロアルキル基、ヒドロキシ基又は
    オキソ基)、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキ
    ニル基又は非置換もしくは置換アリールアルキル基を意
    味し、R2はアミノ基、ジ置換アミノ基又はアシルアミ
    ノ基を意味し、R3はハロゲン原子を意味し、nは0〜
    5の整数を意味する]にて示されるベンズアミド化合物
    及びその酸付加塩類の製法において、式 【化3】 (II) (式中R1、R2及びR3は前記の意味を有する)にて
    示される化合物又はその反応性誘導体と式 【化4】 (III) (式中nは前記の意味を有する)にて示される化合物と
    を脱水剤の存在下に反応させ、得られる反応生成物を必
    要に応じて酸付加塩類に変じることを特徴とする、ベン
    ズアミド化合物及びその酸付加塩類の製法。
  4. 【請求項4】 式 【化5】 (I) [式中R1は、水素原子、置換基を有するアルキル基
    (ハロゲン原子、シクロアルキル基、ヒドロキシ基又は
    オキソ基)、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキ
    ニル基又は非置換もしくは置換アリールアルキル基を意
    味し、R2はアミノ基、ジ置換アミノ基又はアシルアミ
    ノ基を意味し、R3はハロゲン原子を意味し、nは0〜
    5の整数を意味する]にて示されるベンズアミド化合物
    及びその酸付加塩類の製法において、式 【化6】 (IV) [式中R2は、アミノ基、ジ置換アミノ基又はアシルア
    ミノ基を意味し、R3はハロゲン原子を意味し、nは0
    〜5の整数を意味する]にて示される化合物と式 R1−X (V) [式中R1は、水素原子、置換基を有するアルキル基
    (ハロゲン原子、シクロアルキル基、ヒドロキシル基又
    はオキソ基)、シクロアルキル基、アルケニル基、アル
    キニル基又は非置換もしくは置換アリールアルキル基を
    意味し、Xはハロゲンを意味する]にて示される化合物
    とを塩基の存在下に反応させ、得られる反応生成物を必
    要に応じて酸付加塩類に変じることを特徴とする、ベン
    ズアミド化合物及びその酸付加塩類の製法。
  5. 【請求項5】 式 【化7】 (I) (式中R1、R2、R3及びnは前記の意味を有する)
    にて示されるベンズアミド化合物及びその塩の少なくと
    も1種を有効成分として含有している事を特徴とする、
    制吐剤並びに消化管運動機能改善剤。
  6. 【請求項6】 有効成分が、 a)4−アミノ−N−[(1−アザビシクロ[3.3.
    0]オクタン−5−イル)メチル]−2−[(2−ブタ
    ノン−3−イル)オキシ]−5−クロロベンズアミド b)4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.
    3.0]オクタン−5−イル)エチル]−2−[(2−
    ブタノン−3−イル)オキシ]−5−クロロベンズアミ
    ド c)4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.
    3.0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−
    2−(2−フルオロエトキシ)ベンズアミド d)4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.
    3.0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−
    2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアミ
    ド e)4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.
    3.0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−
    2−シクロプロピルメトキシベンズアミド f)4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.
    3.0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−
    2−シクロヘキシルメトキシベンズアミド g)2−アリルオキシ−4−アミノ−N−[2−(1−
    アザビシクロ[3.3.0]オクタン−5−イル)エチ
    ル]−5−クロロベンズアミド h)4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.
    3.0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−
    2−(2−プロピニル)オキシベンズアミド i)4−アミノ−N−[2−(1−アザビシクロ[3.
    3.0]オクタン−5−イル)エチル]−5−クロロ−
    2−ベンジルオキシベンズアミド あるいは、これらの化合物の薬学的に許容し得る塩の少
    なくとも1種からなる請求項5記載の制吐並びに消化管
    運動機能改善剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0691340A1 (en) * 1994-07-05 1996-01-10 Sanwa Kagaku Kenkyusho Co., Ltd. 1-Azabicyclo 3.3.0 octan derivative, salt thereof, process for the preparation of same and use thereof

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EP0691340A1 (en) * 1994-07-05 1996-01-10 Sanwa Kagaku Kenkyusho Co., Ltd. 1-Azabicyclo 3.3.0 octan derivative, salt thereof, process for the preparation of same and use thereof

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