JPH06306036A - フェニルグリオキシル酸アニリド誘導体及びそれを含有する除草剤効果延長剤 - Google Patents
フェニルグリオキシル酸アニリド誘導体及びそれを含有する除草剤効果延長剤Info
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- JPH06306036A JPH06306036A JP9792793A JP9792793A JPH06306036A JP H06306036 A JPH06306036 A JP H06306036A JP 9792793 A JP9792793 A JP 9792793A JP 9792793 A JP9792793 A JP 9792793A JP H06306036 A JPH06306036 A JP H06306036A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 チオールカーバメート系除草剤の低薬量化、
枯殺効果持続時間の延長および処理適期幅の拡大等の除
草性能の改善に有効な新規化合物の創製。 【構成】 フェニルグリオキシル酸アニリド誘導体(例
えば、N−2,6−ジメチルフェニルフェニルグリオキ
シルアミド)、およびこれを含有する水田用除草剤効果
延長剤。該誘導体は、フェニルグリオキシル酸の反応性
誘導体とアニリン誘導体とを塩基の存在下で反応させて
製造することができる。
枯殺効果持続時間の延長および処理適期幅の拡大等の除
草性能の改善に有効な新規化合物の創製。 【構成】 フェニルグリオキシル酸アニリド誘導体(例
えば、N−2,6−ジメチルフェニルフェニルグリオキ
シルアミド)、およびこれを含有する水田用除草剤効果
延長剤。該誘導体は、フェニルグリオキシル酸の反応性
誘導体とアニリン誘導体とを塩基の存在下で反応させて
製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェニルグリオキシル
酸アニリド誘導体およびそれを含有する除草剤効果延長
剤に関する。
酸アニリド誘導体およびそれを含有する除草剤効果延長
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、水田に発生するイネ科雑草用
除草剤として、チオールカーバメート系、アセトアミド
系等の諸種の化合物が開発されてきた。これらの化合物
は、単剤もしくは混合剤の形態で水田用除草剤として広
範に使用され、農作業の省力化、生産性の向上に重要な
役割を果たしている。しかしながら、近年の水田農作業
の多様化や環境に対する影響への配慮から、施用薬量を
できる限り少なくし、なおかつ処理適期幅の拡大、効果
持続期間の延長等の除草性能の改善が望まれている。
除草剤として、チオールカーバメート系、アセトアミド
系等の諸種の化合物が開発されてきた。これらの化合物
は、単剤もしくは混合剤の形態で水田用除草剤として広
範に使用され、農作業の省力化、生産性の向上に重要な
役割を果たしている。しかしながら、近年の水田農作業
の多様化や環境に対する影響への配慮から、施用薬量を
できる限り少なくし、なおかつ処理適期幅の拡大、効果
持続期間の延長等の除草性能の改善が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、イネ科
雑草用除草剤の有効成分である前記チオールカーバメー
ト系化合物について、低薬量化、枯殺効果持続時間の延
長および処理適期幅の拡大等の除草性能の改善を目的と
して鋭意検討を重ねた。その結果、文献未記載のある種
のフェニルグリオキシル酸アニリド誘導体を創製し、さ
らに該化合物がチオールカーバメート系化合物の除草性
能を大幅に改善する作用を有することを見いだし本発明
を完成するに至った。
雑草用除草剤の有効成分である前記チオールカーバメー
ト系化合物について、低薬量化、枯殺効果持続時間の延
長および処理適期幅の拡大等の除草性能の改善を目的と
して鋭意検討を重ねた。その結果、文献未記載のある種
のフェニルグリオキシル酸アニリド誘導体を創製し、さ
らに該化合物がチオールカーバメート系化合物の除草性
能を大幅に改善する作用を有することを見いだし本発明
を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、下記一般式(I):
ば、下記一般式(I):
【0005】
【化3】
【0006】[式中、Xは、ハロゲン原子、シアノ基、
ニトロ基、低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級
アルコキシ基、低級ハロアルコキシ基、低級アルコキシ
カルボニル基または低級アルキルカルボニル基を示し、
nは1〜3の整数を示す。]で表わされるフェニルグリ
オキシル酸アニリド誘導体、および該誘導体を含有する
水田用除草剤効果延長剤が提供される。
ニトロ基、低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級
アルコキシ基、低級ハロアルコキシ基、低級アルコキシ
カルボニル基または低級アルキルカルボニル基を示し、
nは1〜3の整数を示す。]で表わされるフェニルグリ
オキシル酸アニリド誘導体、および該誘導体を含有する
水田用除草剤効果延長剤が提供される。
【0007】
【発明の具体的説明】上記一般式(I)で表される本発
明のフェニルグリオキシル酸アニリド誘導体についてさ
らに詳細に説明する。一般式(I)の化合物における置
換基Xのとり得る原子および基の具体例を以下に示す。ハロゲン原子 :例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を
挙げることができる。低級アルキル基 :例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基等の如き炭素数1〜3の低級
アルキル基を挙げることができる。低級ハロアルキル基 :例えば、ブロモメチル基、ジクロ
ロメチル基、トリフルオロメチル基、2−ヨードエチル
基、1−クロロエチル基等の如き、上記の低級アルキル
基の水素原子の少なくとも1つがハロゲン原子で置換さ
れている基を挙げることができる。
明のフェニルグリオキシル酸アニリド誘導体についてさ
らに詳細に説明する。一般式(I)の化合物における置
換基Xのとり得る原子および基の具体例を以下に示す。ハロゲン原子 :例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を
挙げることができる。低級アルキル基 :例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基等の如き炭素数1〜3の低級
アルキル基を挙げることができる。低級ハロアルキル基 :例えば、ブロモメチル基、ジクロ
ロメチル基、トリフルオロメチル基、2−ヨードエチル
基、1−クロロエチル基等の如き、上記の低級アルキル
基の水素原子の少なくとも1つがハロゲン原子で置換さ
れている基を挙げることができる。
【0008】低級アルコキシ基:例えば、メトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基等の
如き炭素数1〜3の低級アルコキシ基を挙げることがで
きる。低級ハロアルコキシ基 :例えば、トリフルオロメトキシ
基、クロロジフルオロメトキシ基、2−クロロエトキシ
基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、3−
クロロプロポキシ基等の如き、上記の低級アルコキシ基
の水素原子の少なくとも1つがハロゲン原子で置換され
ている基を挙げることができる。低級アルコキシカルボニル基 :例えば、メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボ
ニル基、i−プロポキシカルボニル基等のの如き炭素数
2〜4の低級アルコキシカルボニル基を挙げることがで
きる。低級アルキルカルボニル基 :例えば、アセチル基、プロ
ピオニル基、n−ブチリル基、i−ブチリル基等の如き
炭素数2〜5の低級アルキルカルボニル基を挙げること
ができる。中でも、前記一般式(I)におけるXnが、
2,6−ジクロロ基、2,6−ジメチル基、または2,
6−ジエチル基であることが好ましい。
エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基等の
如き炭素数1〜3の低級アルコキシ基を挙げることがで
きる。低級ハロアルコキシ基 :例えば、トリフルオロメトキシ
基、クロロジフルオロメトキシ基、2−クロロエトキシ
基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、3−
クロロプロポキシ基等の如き、上記の低級アルコキシ基
の水素原子の少なくとも1つがハロゲン原子で置換され
ている基を挙げることができる。低級アルコキシカルボニル基 :例えば、メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボ
ニル基、i−プロポキシカルボニル基等のの如き炭素数
2〜4の低級アルコキシカルボニル基を挙げることがで
きる。低級アルキルカルボニル基 :例えば、アセチル基、プロ
ピオニル基、n−ブチリル基、i−ブチリル基等の如き
炭素数2〜5の低級アルキルカルボニル基を挙げること
ができる。中でも、前記一般式(I)におけるXnが、
2,6−ジクロロ基、2,6−ジメチル基、または2,
6−ジエチル基であることが好ましい。
【0009】次に本発明における前記一般式(I)の化
合物は、例えば下記の反応式に示す方法で製造すること
ができる。
合物は、例えば下記の反応式に示す方法で製造すること
ができる。
【0010】
【化4】
【0011】[式中、Xおよびnは、前記一般式(I)
における定義と同じ意味を示し、Yは、ハロゲン原子ま
たはOCOOR(但し、Rは低級アルキル基を示す。)
を示す。] 即ち、本発明化合物(I)は、式(II)で表わされるフ
ェニルグリオキシル酸の反応性誘導体と、式(III)で
表されるアニリン誘導体とを塩基の存在下で、反応させ
ることにより得ることができる。反応温度は、0℃から
160℃もしくは溶媒の沸点の範囲で任意に設定でき
る。反応は無溶媒でも行えるが、溶媒としては例えばベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、エーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、
クロロホルム、アセトン、メチルイソブチルケトン、酢
酸エチル、ヘキサン等の溶媒が使用できる。反応時間
は、設定条件によって変化するが,通常10分〜12時
間で終了させることができる。式(II)で表されるフェ
ニルグリオキシル酸の反応性誘導体としては、対応する
酸塩化物、酸臭化物、酸無水物等が使用可能であり、塩
基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエ
チルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン等、または式(III)で表さ
れるアニリン誘導体自体を使用することも可能である。
生成物(I)は常法によって反応混合物から単離するこ
とができ、再結晶、カラムクロマトグラフィー等により
容易に精製することができる。
における定義と同じ意味を示し、Yは、ハロゲン原子ま
たはOCOOR(但し、Rは低級アルキル基を示す。)
を示す。] 即ち、本発明化合物(I)は、式(II)で表わされるフ
ェニルグリオキシル酸の反応性誘導体と、式(III)で
表されるアニリン誘導体とを塩基の存在下で、反応させ
ることにより得ることができる。反応温度は、0℃から
160℃もしくは溶媒の沸点の範囲で任意に設定でき
る。反応は無溶媒でも行えるが、溶媒としては例えばベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、エーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、
クロロホルム、アセトン、メチルイソブチルケトン、酢
酸エチル、ヘキサン等の溶媒が使用できる。反応時間
は、設定条件によって変化するが,通常10分〜12時
間で終了させることができる。式(II)で表されるフェ
ニルグリオキシル酸の反応性誘導体としては、対応する
酸塩化物、酸臭化物、酸無水物等が使用可能であり、塩
基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエ
チルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン等、または式(III)で表さ
れるアニリン誘導体自体を使用することも可能である。
生成物(I)は常法によって反応混合物から単離するこ
とができ、再結晶、カラムクロマトグラフィー等により
容易に精製することができる。
【0012】上記本発明化合物は、イネ科雑草用除草剤
の有効成分であるチオールカーバメート系化合物の除草
性能改善作用、即ち有効成分の低薬量化、枯殺効果持続
期間の延長、処理適期幅の拡大等の作用を有しており、
本発明化合物をチオールカーバメート系化合物と組み合
わせて使用することにより、除草性能の大幅な改善が達
成され得る。本発明化合物と組み合わせて用いることが
できるチオールカーバメート系化合物(以下これを「化
合物A群」ということがある)としては、例えば、S−
(1−メチル−1−フェニルエチル)ピペリジン−1−
カルボチオエート[特公昭 56-36167 号公報参照。以下
この化合物を「化合物A−1」ということがある。]、
S−4−クロロベンジルジエチルチオカーバメート[農
薬取扱いの手引(ThePesticide Manual)、第9版、115
50頁、1991年、英国穀物保護評議会(TheBritish Crop
Protection Council)参照。]、S−エチルアゼパン−
1−カーボチオエート[農薬取扱いの手引、第9版、56
35頁、1991年、英国穀物保護評議会参照。]等が挙げら
れる。
の有効成分であるチオールカーバメート系化合物の除草
性能改善作用、即ち有効成分の低薬量化、枯殺効果持続
期間の延長、処理適期幅の拡大等の作用を有しており、
本発明化合物をチオールカーバメート系化合物と組み合
わせて使用することにより、除草性能の大幅な改善が達
成され得る。本発明化合物と組み合わせて用いることが
できるチオールカーバメート系化合物(以下これを「化
合物A群」ということがある)としては、例えば、S−
(1−メチル−1−フェニルエチル)ピペリジン−1−
カルボチオエート[特公昭 56-36167 号公報参照。以下
この化合物を「化合物A−1」ということがある。]、
S−4−クロロベンジルジエチルチオカーバメート[農
薬取扱いの手引(ThePesticide Manual)、第9版、115
50頁、1991年、英国穀物保護評議会(TheBritish Crop
Protection Council)参照。]、S−エチルアゼパン−
1−カーボチオエート[農薬取扱いの手引、第9版、56
35頁、1991年、英国穀物保護評議会参照。]等が挙げら
れる。
【0013】上記「化合物A群」と本発明化合物(以下
「化合物B群」ということがある)との配合割合は、必
ずしも厳密に制限されるものではなく、最終産物である
除草剤組成物を適用する場所、対象作物、対象雑草およ
び時期等に応じて適宜広範囲に変え得るが、一般的には
「化合物A群」1重量部に対して「化合物B群」を0.
0001〜1重量部、好ましくは0.005〜0.5重
量部の割合で配合するのが適当である。上記の「化合物
A群」と「化合物B群」との組成物に他の除草剤を組み
合わせて、さらに防除対象草種の拡大、処理適期幅の拡
大および薬量の減量等を図ることもできる。
「化合物B群」ということがある)との配合割合は、必
ずしも厳密に制限されるものではなく、最終産物である
除草剤組成物を適用する場所、対象作物、対象雑草およ
び時期等に応じて適宜広範囲に変え得るが、一般的には
「化合物A群」1重量部に対して「化合物B群」を0.
0001〜1重量部、好ましくは0.005〜0.5重
量部の割合で配合するのが適当である。上記の「化合物
A群」と「化合物B群」との組成物に他の除草剤を組み
合わせて、さらに防除対象草種の拡大、処理適期幅の拡
大および薬量の減量等を図ることもできる。
【0014】本発明化合物を含有する上記除草剤組成物
は、他の成分を何ら添加せずに単独で充分使用可能であ
るが、通常は固体担体、液体担体および界面活性剤等、
種々の製剤用補助剤と混合して乳剤、水和剤、フロアブ
ル剤、粒剤および粉剤等に調製して使用される。製剤に
際して用いられる担体もしくは希釈剤としては、一般に
使用される固体または液体の担体が挙げられる。固体担
体としては、例えば、カオリナイト群、モンモリロナイ
ト群、イライト群およびポリゴスカイト群等で代表され
るクレー類、もしくはパイロフィライト、アタパルジャ
イト、セピオライト、カオリナイト、ベントナイト、バ
ーミキュライト、雲母、タルク等;石膏、炭酸カルシウ
ム、ドロマイト、けいそう土、マグネシウム石灰、りん
灰石、ゼオライト、無水ケイ酸、合成ケイ酸カルシウム
等の、その他無機物質;大豆粉、タバコ粉、クルミ粉、
小麦粉、木粉、でんぷんおよび結晶セルロース等の植物
性有機物質;クマロン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコール、ケト
ン樹脂、エステルガム、コーバルガムおよびダンマルガ
ム等の合成または天然の高分子化合物;カルナウバロウ
および蜜ロウ等のワックス類あるいは尿素等が例示でき
る。
は、他の成分を何ら添加せずに単独で充分使用可能であ
るが、通常は固体担体、液体担体および界面活性剤等、
種々の製剤用補助剤と混合して乳剤、水和剤、フロアブ
ル剤、粒剤および粉剤等に調製して使用される。製剤に
際して用いられる担体もしくは希釈剤としては、一般に
使用される固体または液体の担体が挙げられる。固体担
体としては、例えば、カオリナイト群、モンモリロナイ
ト群、イライト群およびポリゴスカイト群等で代表され
るクレー類、もしくはパイロフィライト、アタパルジャ
イト、セピオライト、カオリナイト、ベントナイト、バ
ーミキュライト、雲母、タルク等;石膏、炭酸カルシウ
ム、ドロマイト、けいそう土、マグネシウム石灰、りん
灰石、ゼオライト、無水ケイ酸、合成ケイ酸カルシウム
等の、その他無機物質;大豆粉、タバコ粉、クルミ粉、
小麦粉、木粉、でんぷんおよび結晶セルロース等の植物
性有機物質;クマロン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコール、ケト
ン樹脂、エステルガム、コーバルガムおよびダンマルガ
ム等の合成または天然の高分子化合物;カルナウバロウ
および蜜ロウ等のワックス類あるいは尿素等が例示でき
る。
【0015】適当な液体担体としては、例えば、ケロシ
ン、鉱油、スピンドル油およびホワイトオイル等のパラ
フィン系またはナフテン系炭化水素;キシレン、エチル
ベンゼン、クメンおよびメチルナフタリン等の芳香族炭
化水素;トリクロルエチレン、モノクロルベンゼンおよ
びオルトクロルトルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサ
ンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、アセトフェノンおよびイソホロン等のケト
ン類;酢酸エチル、酢酸アミル、エチレングリコ−ルア
セテート、ジエチレングリコールアセテート、マレイン
酸ジブチルおよびコハク酸ジエチル等のエステル類;メ
タノール、n−ヘキサノール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、シクロヘキサノールおよびベンジ
ルアルコール等のアルコール類;エチレングリコールエ
チルエーテルおよびジエチレングリコールブチルエーテ
ル等のエーテルアルコール類;ジメチルホルムアミドお
よびジメチルスルホキシド等の極性溶媒あるいは水等が
挙げられる。
ン、鉱油、スピンドル油およびホワイトオイル等のパラ
フィン系またはナフテン系炭化水素;キシレン、エチル
ベンゼン、クメンおよびメチルナフタリン等の芳香族炭
化水素;トリクロルエチレン、モノクロルベンゼンおよ
びオルトクロルトルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサ
ンおよびテトラヒドロフラン等のエーテル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、アセトフェノンおよびイソホロン等のケト
ン類;酢酸エチル、酢酸アミル、エチレングリコ−ルア
セテート、ジエチレングリコールアセテート、マレイン
酸ジブチルおよびコハク酸ジエチル等のエステル類;メ
タノール、n−ヘキサノール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、シクロヘキサノールおよびベンジ
ルアルコール等のアルコール類;エチレングリコールエ
チルエーテルおよびジエチレングリコールブチルエーテ
ル等のエーテルアルコール類;ジメチルホルムアミドお
よびジメチルスルホキシド等の極性溶媒あるいは水等が
挙げられる。
【0016】その他に本発明の化合物および除草剤化合
物の乳化、分散、湿潤、展着、拡展、結合、崩壊性調
節、有効成分安定化、流動性改良、防錆、凍結防止等の
目的で界面活性剤その他の補助剤を使用することもでき
る。本発明化合物を含有する除草剤組成物には、界面活
性剤であれば非イオン性、陰イオン性、陽イオン性およ
び両性イオン性のいずれもが使用可能であるが、通常は
非イオン性および/または陰イオン性の海面活性剤が使
用される。適当な非イオン性界面活性剤としては、例え
ば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコールおよび
オレイルアルコール等の高級アルコールにエチレンオキ
シドを重合付加させた化合物;ブチルナフトールおよび
オクチルナフトール等のアルキルナフトールにエチレン
オキシドを重合付加させた化合物;パルミチン酸、ステ
アリン酸およびオレイン酸等の高級脂肪酸にエチレンオ
キシドを重合付加させた化合物;ソルビタン等の多価ア
ルコールの高級脂肪酸エステルおよびそれにエチレンオ
キシドを重合付加させた化合物;およびエチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドをブロック重合付加させた化合
物等が挙げられる。
物の乳化、分散、湿潤、展着、拡展、結合、崩壊性調
節、有効成分安定化、流動性改良、防錆、凍結防止等の
目的で界面活性剤その他の補助剤を使用することもでき
る。本発明化合物を含有する除草剤組成物には、界面活
性剤であれば非イオン性、陰イオン性、陽イオン性およ
び両性イオン性のいずれもが使用可能であるが、通常は
非イオン性および/または陰イオン性の海面活性剤が使
用される。適当な非イオン性界面活性剤としては、例え
ば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコールおよび
オレイルアルコール等の高級アルコールにエチレンオキ
シドを重合付加させた化合物;ブチルナフトールおよび
オクチルナフトール等のアルキルナフトールにエチレン
オキシドを重合付加させた化合物;パルミチン酸、ステ
アリン酸およびオレイン酸等の高級脂肪酸にエチレンオ
キシドを重合付加させた化合物;ソルビタン等の多価ア
ルコールの高級脂肪酸エステルおよびそれにエチレンオ
キシドを重合付加させた化合物;およびエチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドをブロック重合付加させた化合
物等が挙げられる。
【0017】適当な陰イオン性界面活性剤としては、例
えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびオレイルアルコー
ル硫酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、
スルホこはく酸ジオクチルエステルナトリウムおよび2
−エチルヘキセンスルホン酸ナトリウム等のアルキルス
ルホン酸塩;イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム、メチレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、
リグニンスルホン酸ナトリウムおよびドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム等のアリールスルホン酸塩等が挙
げられる。さらに、前記組成物には、製剤の性状を改善
してその効果を高める目的で、カゼイン、ゼラチン、ア
ルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースおよびポリビニルアルコール等の高分子化合物
やその他の補助剤を併用することもできる。上記の担体
および種々の補助剤は製剤の剤形、適用場面等を考慮し
て、使用目的に応じてそれぞれ単独で、または組み合わ
せて適宜使用される。
えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびオレイルアルコー
ル硫酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、
スルホこはく酸ジオクチルエステルナトリウムおよび2
−エチルヘキセンスルホン酸ナトリウム等のアルキルス
ルホン酸塩;イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム、メチレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、
リグニンスルホン酸ナトリウムおよびドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム等のアリールスルホン酸塩等が挙
げられる。さらに、前記組成物には、製剤の性状を改善
してその効果を高める目的で、カゼイン、ゼラチン、ア
ルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースおよびポリビニルアルコール等の高分子化合物
やその他の補助剤を併用することもできる。上記の担体
および種々の補助剤は製剤の剤形、適用場面等を考慮し
て、使用目的に応じてそれぞれ単独で、または組み合わ
せて適宜使用される。
【0018】このようにして得られた各種製剤形におけ
る除草剤有効成分含有率は、製剤形により種々変化する
が、通常0.001〜99重量%が適当であり、好まし
くは0.01〜50重量%が最も適当である。製剤型が
水和剤であれば、例えば除草剤有効成分を通常0.00
5〜20重量%含有し、残部は固体担体および分散湿潤
剤であって、必要に応じて保護コロイド剤、消泡剤等が
加えられる。粒剤であれば、例えば除草剤有効成分を通
常0.01〜20重量%含有し、残部は固体担体および
界面活性剤である。除草剤有効成分は固体担体と均一に
混合されているか、あるいは固体担体の表面に均一に固
着または吸着されており、その粒径は約0.2〜1.5
mmである。乳剤であれば、例えば除草剤有効成分を通
常0.01〜80重量%、乳化剤を約5〜20重量%含
有しており、残部は液体担体であるが、必要に応じて展
着剤および防錆剤等が加えられる。フロアブル剤であれ
ば、例えば除草剤有効成分化合物を通常0.005〜5
0重量%、分散湿潤剤を3〜10重量%含有しており、
残部は水であるが、必要に応じて保護コロイド剤、防腐
剤および消泡剤等が加えられる。さらに、前記組成物に
殺虫剤、殺菌剤および植物生長調節剤等を適宜配合する
ことにより、省力防除剤とすることもできる。
る除草剤有効成分含有率は、製剤形により種々変化する
が、通常0.001〜99重量%が適当であり、好まし
くは0.01〜50重量%が最も適当である。製剤型が
水和剤であれば、例えば除草剤有効成分を通常0.00
5〜20重量%含有し、残部は固体担体および分散湿潤
剤であって、必要に応じて保護コロイド剤、消泡剤等が
加えられる。粒剤であれば、例えば除草剤有効成分を通
常0.01〜20重量%含有し、残部は固体担体および
界面活性剤である。除草剤有効成分は固体担体と均一に
混合されているか、あるいは固体担体の表面に均一に固
着または吸着されており、その粒径は約0.2〜1.5
mmである。乳剤であれば、例えば除草剤有効成分を通
常0.01〜80重量%、乳化剤を約5〜20重量%含
有しており、残部は液体担体であるが、必要に応じて展
着剤および防錆剤等が加えられる。フロアブル剤であれ
ば、例えば除草剤有効成分化合物を通常0.005〜5
0重量%、分散湿潤剤を3〜10重量%含有しており、
残部は水であるが、必要に応じて保護コロイド剤、防腐
剤および消泡剤等が加えられる。さらに、前記組成物に
殺虫剤、殺菌剤および植物生長調節剤等を適宜配合する
ことにより、省力防除剤とすることもできる。
【0019】
【実施例】次に本発明の前記式(I)に属する化合物の
合成例を具体的に説明する。 実施例1N-(2,6-ジメチル)フェニルフェニルグリオキシルアミド
の製造 2,6-ジメチルアニリン(0.72g)、トリエチルアミン
(0.92ml)及びジエチルエーテル(20ml)の混合物を氷
冷し、フェニルグリオキシル酸クロライド(1.01g)の
ジエチルエーテル(3ml)溶液を滴下した後、30分室
温で撹拌した。反応混合物を希塩酸、飽和食塩水で洗浄
した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶
媒を留去後、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標題
化合物(1.1g)を得た。収率:72%。1 H−NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm):2.30
(s)6H;7.10-7.21(m)3H;7.52(t)2H;7.66(t)1H;8.36-
8.47(m)3H
合成例を具体的に説明する。 実施例1N-(2,6-ジメチル)フェニルフェニルグリオキシルアミド
の製造 2,6-ジメチルアニリン(0.72g)、トリエチルアミン
(0.92ml)及びジエチルエーテル(20ml)の混合物を氷
冷し、フェニルグリオキシル酸クロライド(1.01g)の
ジエチルエーテル(3ml)溶液を滴下した後、30分室
温で撹拌した。反応混合物を希塩酸、飽和食塩水で洗浄
した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶
媒を留去後、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標題
化合物(1.1g)を得た。収率:72%。1 H−NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm):2.30
(s)6H;7.10-7.21(m)3H;7.52(t)2H;7.66(t)1H;8.36-
8.47(m)3H
【0020】実施例2N-(2,6-ジエチル)フェニルフェニルグリオキシルアミド
の製造 実施例1と同様の方法で標題化合物(1.31g)を得た。
収率:78%。1 H−NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm):1.22
(t)6H;2.64(q)4H;7.18(d)2H;7.29(d)1H;7.52(t)2
H;7.67(t)1H;8.39(bs)1H;8.42(d)2H
の製造 実施例1と同様の方法で標題化合物(1.31g)を得た。
収率:78%。1 H−NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm):1.22
(t)6H;2.64(q)4H;7.18(d)2H;7.29(d)1H;7.52(t)2
H;7.67(t)1H;8.39(bs)1H;8.42(d)2H
【0021】これらの実施例によって製造された化合
物、および同様の方法を用いて製造された化合物の融点
を表1に示す。
物、および同様の方法を用いて製造された化合物の融点
を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】次に、本発明の化合物を用いた製造例の数
様態を示す。なお、下記製剤例中の「部」は重量基準で
ある。 製剤例1(粒剤) 下記の各成分を下記配合比にて混合した後に適量の水を
添加して混練し、通常の押し出し造粒機を用いて造粒し
た。次いでこれを乾燥し、さらに(14〜32メッシュに
て)篩分して粒剤を得た。 化合物番号(18) 0.1重量% 化合物A−1 10 重量% ホワイトカーボン 10 重量% ベントナイト 30 重量% タルク 45.9重量% リグニンスルホン酸 3 重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1 重量%
様態を示す。なお、下記製剤例中の「部」は重量基準で
ある。 製剤例1(粒剤) 下記の各成分を下記配合比にて混合した後に適量の水を
添加して混練し、通常の押し出し造粒機を用いて造粒し
た。次いでこれを乾燥し、さらに(14〜32メッシュに
て)篩分して粒剤を得た。 化合物番号(18) 0.1重量% 化合物A−1 10 重量% ホワイトカーボン 10 重量% ベントナイト 30 重量% タルク 45.9重量% リグニンスルホン酸 3 重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1 重量%
【0024】製剤例2(水和剤) 下記の各成分を下記配合比にてよく粉砕混合して水和剤
を得た。 化合物番号(18) 0.1重量% 化合物A−1 10 重量% ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物 2 重量% ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル 1 重量% カオリナイト 86.9重量%
を得た。 化合物番号(18) 0.1重量% 化合物A−1 10 重量% ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物 2 重量% ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル 1 重量% カオリナイト 86.9重量%
【0025】製剤例3(乳剤) 下記の各成分を下記配合比にて充分に混合して乳剤を得
た: 化合物番号(18) 0.5重量% 化合物A−1 50 重量% ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 5 重量% ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 5 重量% キシレン 39.5重量%
た: 化合物番号(18) 0.5重量% 化合物A−1 50 重量% ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 5 重量% ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 5 重量% キシレン 39.5重量%
【0026】以下に本発明化合物を含有する除草剤組成
物の試験例を挙げ、本発明の奏する効果を具体的に説明
する。 試験例1(処理葉令別試験) 水田土壌および化成肥料をいれた1/5000aのワグ
ネルポットに適量の水を加えて充分に撹拌した後、さら
に水を注加し3cmの湛水状態にした。次に予め温室内
で生育させた2葉期の水稲苗を2本1株としてポットあ
たり2株移植し、ノビエの種子を一定量ずつ播種した。
播種後、ノビエ1葉期、2葉期および2.5葉期に、表
2に示した化合物B群と化合物A−1との組み合わせを
実施例1に準じて調製した粒剤を、それぞれ30kg/
haとなるようにポットに散布した。薬剤処理20日後
に殺草効果および水稲薬害程度を調査した。下記の基準
で評価した結果を表2に示す。
物の試験例を挙げ、本発明の奏する効果を具体的に説明
する。 試験例1(処理葉令別試験) 水田土壌および化成肥料をいれた1/5000aのワグ
ネルポットに適量の水を加えて充分に撹拌した後、さら
に水を注加し3cmの湛水状態にした。次に予め温室内
で生育させた2葉期の水稲苗を2本1株としてポットあ
たり2株移植し、ノビエの種子を一定量ずつ播種した。
播種後、ノビエ1葉期、2葉期および2.5葉期に、表
2に示した化合物B群と化合物A−1との組み合わせを
実施例1に準じて調製した粒剤を、それぞれ30kg/
haとなるようにポットに散布した。薬剤処理20日後
に殺草効果および水稲薬害程度を調査した。下記の基準
で評価した結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】試験例2(残効性試験) 水田土壌を充填した170cm2プラスチックポットを
軽く代かきした後、3cmに湛水して3日間静置した。
その後、表3に示した化合物B群と化合物A−1の組み
合わせで製剤例1に準じて調製した粒剤を、それぞれ3
0kg/haとなるようにポットに処理した。さらにノ
ビエの催芽種子を上記ポット当たり10粒ずつ播種し
た。播種は、薬剤処理5日後、10日後、15日後、2
0日後、25日後および30日後の6時期に行った。各
ノビエ催芽種子の播種15日後に調査を行い、試験例1
の評価基準に従って殺草効果を判定した。その結果を表
3に示す。
軽く代かきした後、3cmに湛水して3日間静置した。
その後、表3に示した化合物B群と化合物A−1の組み
合わせで製剤例1に準じて調製した粒剤を、それぞれ3
0kg/haとなるようにポットに処理した。さらにノ
ビエの催芽種子を上記ポット当たり10粒ずつ播種し
た。播種は、薬剤処理5日後、10日後、15日後、2
0日後、25日後および30日後の6時期に行った。各
ノビエ催芽種子の播種15日後に調査を行い、試験例1
の評価基準に従って殺草効果を判定した。その結果を表
3に示す。
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】一般に、イネ科雑草用除草剤の有効成分
であるチオールカーバメート系化合物(「化合物A
群」)は水田に施用されると徐々に減少し、最終的には
イネ科雑草枯殺効果が消失する。しかし、上記の表2お
よび表3から明らかなように、本発明化合物を含有する
除草剤組成物では、水田において「化合物A群」の水中
濃度が高濃度で持続するため、処理適期幅の拡大、イネ
科雑草枯殺効果持続期間の延長が可能となるばかりでな
く、さらに、施用薬量の減量も期待できる。本発明化合
物を含有する除草剤組成物は、イネに対して薬害を与え
ることなしに、水田に発生するノビエ等のイネ科雑草を
低薬量かつ広い処理適期幅で確実に防除でき、しかも後
次発生を許さない優れたイネ科雑草防除用除草剤となる
ものである。また、本発明化合物を含有する除草剤組成
物にさらに他の除草剤を組み合わせて防除対象雑草種を
増やし、1回の処理で確実に防除可能な省力除草剤とす
ることも可能である。
であるチオールカーバメート系化合物(「化合物A
群」)は水田に施用されると徐々に減少し、最終的には
イネ科雑草枯殺効果が消失する。しかし、上記の表2お
よび表3から明らかなように、本発明化合物を含有する
除草剤組成物では、水田において「化合物A群」の水中
濃度が高濃度で持続するため、処理適期幅の拡大、イネ
科雑草枯殺効果持続期間の延長が可能となるばかりでな
く、さらに、施用薬量の減量も期待できる。本発明化合
物を含有する除草剤組成物は、イネに対して薬害を与え
ることなしに、水田に発生するノビエ等のイネ科雑草を
低薬量かつ広い処理適期幅で確実に防除でき、しかも後
次発生を許さない優れたイネ科雑草防除用除草剤となる
ものである。また、本発明化合物を含有する除草剤組成
物にさらに他の除草剤を組み合わせて防除対象雑草種を
増やし、1回の処理で確実に防除可能な省力除草剤とす
ることも可能である。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 [式中、Xは、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、低
級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級アルコキシ
基、低級ハロアルコキシ基、低級アルコキシカルボニル
基または低級アルキルカルボニル基を示し、nは1〜3
の整数を示す。]で表わされるフェニルグリオキシル酸
アニリド誘導体。 - 【請求項2】一般式(I) 【化2】 [式中、Xは、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、低
級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級アルコキシ
基、低級ハロアルコキシ基、低級アルコキシカルボニル
基または低級アルキルカルボニル基を示し、nは1〜3
の整数を示す。]で表わされるフェニルグリオキシル酸
アニリド誘導体の少なくとも一種を含有する水田用除草
剤効果延長剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9792793A JPH06306036A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | フェニルグリオキシル酸アニリド誘導体及びそれを含有する除草剤効果延長剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9792793A JPH06306036A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | フェニルグリオキシル酸アニリド誘導体及びそれを含有する除草剤効果延長剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06306036A true JPH06306036A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14205318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9792793A Pending JPH06306036A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | フェニルグリオキシル酸アニリド誘導体及びそれを含有する除草剤効果延長剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06306036A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6624184B1 (en) * | 1998-10-29 | 2003-09-23 | Bristol-Myers Squibb Company | Amide and diamide inhibitors of IMPDH enzyme for use in treating IMPDH-associated disorders |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP9792793A patent/JPH06306036A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6624184B1 (en) * | 1998-10-29 | 2003-09-23 | Bristol-Myers Squibb Company | Amide and diamide inhibitors of IMPDH enzyme for use in treating IMPDH-associated disorders |
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