JPH06305745A - 光学ガラスレンズ用成形型 - Google Patents

光学ガラスレンズ用成形型

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JPH06305745A
JPH06305745A JP9620393A JP9620393A JPH06305745A JP H06305745 A JPH06305745 A JP H06305745A JP 9620393 A JP9620393 A JP 9620393A JP 9620393 A JP9620393 A JP 9620393A JP H06305745 A JPH06305745 A JP H06305745A
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JP
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gate
cavity
mold
runner
molten glass
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Withdrawn
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JP9620393A
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English (en)
Inventor
Shuhei Maeda
修平 前田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06305745A publication Critical patent/JPH06305745A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/70Horizontal or inclined press axis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/71Injecting molten glass into the mould cavity

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】成形品にひけなどの欠陥が生じることがなく、
再現性が高い光学ガラスレンズ用成形型を提供する。 【構成】固定金型11と、可動金型12と、キャビティ
14に溶融ガラス16を充填(じゅうてん)するための
流路を形成するランナ21と、該ランナ21とキャビテ
ィ14の間に形成されたゲート部22と、先端を該ゲー
ト部22に臨ませて進退させられるゲートカットピン2
4を有する。そして、該ゲートカットピン24の先端の
キャビティ14側の側面は、成形品の周縁の形状に対応
させて湾曲させられる。したがって、ゲートカットピン
24を前進させることによってゲートカットすることが
できるとともに、ゲート部22の除去加工が不要である
ため、ゲート部22の断面積を大きくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学ガラスレンズ用成
形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ガラスレンズを成形する場
合、ガラス塊から予備成形体(ガラスプランク)を作
り、これを研削し、研磨して所望の最終形状にする成形
方法が提供されている。ところが、前記成形方法によっ
て成形すると、あらかじめ削り代を考慮して予備成形体
をその分だけ大きく作る必要があるだけでなく、研削や
研磨の工程が複雑になり、コストが高くなってしまう。
【0003】また、リピートプレス法においては、あら
かじめ溶融し固化したガラスを必要量だけ切断し、研削
などを施して所定の形状の予備成形品(プリフォーム)
を成形し、該予備成形品を高精度の成形面を有する成形
型内に投入して高温で加熱しながら加圧するようになっ
ている。ところが、光学ガラスレンズの面精度及び寸法
精度を達成するためには、予備成形品の重量を十分に調
整するとともに、研削などの工程において面粗度を十分
に仕上げる必要があり、前記予備成形品を成形する作業
が煩わしく、コストが高くなってしまう。
【0004】さらに、溶融状態のガラス(以下、「溶融
ガラス」という。)を直接プレスするダイレクトプレス
法においては、流出オリフィスから流出され、又は押し
出された溶融ガラスが必要量だけ切断され、成形型内に
直接落下させられるか、シュートを介して投入されるよ
うになっている。しかしながら、鋏(はさみ)で溶融ガ
ラスを切断する必要があるため、溶融ガラスの粘度が高
い場合には、切断された溶融ガラスの先端や後端に不均
一な切断跡(シャーマーク)が発生したり、成形型のキ
ャビティ内に溶融ガラスが十分に行き渡らず、完全な光
学ガラスレンズを得ることができない。逆に粘度が低い
場合には、鋏によって溶融ガラスを切断することが困難
になってしまう。
【0005】そこで、射出ノズルと成形型を密着させ、
溶融ガラスを射出してキャビティ内に充填(じゅうて
ん)するものが提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の光学ガラスレンズ用成形型においては、溶融ガラス
の圧縮性がプラスチックと比べて小さいため、射出ノズ
ルからキャビティまでの流路が長い場合、絞りなどがあ
って流路が複雑な場合、また、ゲート部が細い場合に
は、高圧で溶融ガラスを射出してもキャビティ内に完全
に充填することができず、成形品としての光学ガラスレ
ンズにひけなどの欠陥が生じやすいだけでなく、再現性
が低下してしまう。
【0007】また、溶融ガラスは非常に高温であり、温
度の変化に伴って粘度も大きく変化してしまう。したが
って、ゲート部が細い場合には、ゲート部を通る間に溶
融ガラスの粘度が高くなり、成形が困難になってしま
う。さらに、成形後のガラスは極めて脆(もろ)いた
め、離型時にゲート部から成形品部分にかけて亀裂(き
れつ)が発生しやすい。また、成形品を完成させるため
にゲート部の除去加工が必要になり、特に、ゲート部が
大きいほど除去加工が煩わしくなってしまう。
【0008】本発明は、前記従来の光学ガラスレンズ用
成形型の問題点を解決して、成形品にひけなどの欠陥が
生じることがなく、再現性が高く、かつ、離型時の作業
が容易であり、ゲート部の除去加工が不要になる光学ガ
ラスレンズ用成形型を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の光
学ガラスレンズ用成形型においては、固定金型と、該固
定金型に対向して進退自在に設けられ、固定金型と接触
したときにキャビティを形成する可動金型と、前記固定
金型及び可動金型の少なくともいずれか一方において、
前記キャビティ内に溶融ガラスを充填するための流路を
形成するランナと、該ランナとキャビティの間に形成さ
れたゲート部と、先端を該ゲート部に臨ませて進退させ
られるゲートカットピンを有する。
【0010】そして、該ゲートカットピンの先端のキャ
ビティ側の側面は、成形品の周縁の形状に対応させて湾
曲させられる。また、本発明の他の光学ガラスレンズ用
成形型においては、固定金型と、該固定金型に対向して
進退自在に設けられ、固定金型と接触したときにキャビ
ティを形成する可動金型と、前記固定金型及び可動金型
の少なくともいずれか一方において、前記キャビティ内
に溶融ガラスを充填するための流路を形成するランナ
と、該ランナとキャビティの間に形成されたゲート部
と、先端を該ゲート部に臨ませて、しかも、先端の端面
をキャビティに対向させて進退させられるゲート部押込
ピンを有する。
【0011】そして、該ゲート部押込ピンの先端の端面
は、成形品の周縁の形状に対応させて湾曲させられる。
【0012】
【作用】本発明によれば、前記のように光学ガラスレン
ズ用成形型においては、固定金型と、該固定金型に対向
して進退自在に設けられ、固定金型と接触したときにキ
ャビティを形成する可動金型と、前記固定金型及び可動
金型の少なくともいずれか一方において、前記キャビテ
ィ内に溶融ガラスを充填するための流路を形成するラン
ナと、該ランナとキャビティの間に形成されたゲート部
と、先端を該ゲート部に臨ませて進退させられるゲート
カットピンを有する。
【0013】まず、可動金型を固定金型に接触させて型
締めを行った後、溶融ガラスをキャビティ内に充填させ
る。その後、ゲートカットピンを前進させてゲートカッ
トし、キャビティとランナを分離する。この場合、ゲー
トカットピンの先端のキャビティ側の側面は、成形品の
周縁の形状に対応させて湾曲させられる。したがって、
ゲートカットが終了した時に前記ゲートカットピンの先
端のキャビティ側の側面によって成形品の周縁が形成さ
れる。
【0014】次に、キャビティ内の溶融ガラスを徐冷し
た後、ゲートカットピンを後退させ、可動金型を後退さ
せて型開きを行い、成形品を取り出す。また、本発明の
他の光学ガラスレンズ用成形型においては、固定金型
と、該固定金型に対向して進退自在に設けられ、固定金
型と接触したときにキャビティを形成する可動金型と、
前記固定金型及び可動金型の少なくともいずれか一方に
おいて、前記キャビティ内に溶融ガラスを充填するため
の流路を形成するランナと、該ランナとキャビティの間
に形成されたゲート部と、先端を該ゲート部に臨ませ
て、しかも、先端の端面をキャビティに対向させて進退
させられるゲート部押込ピンを有する。
【0015】まず、可動金型を固定金型に接触させて型
締めを行った後、溶融ガラスをキャビティ内に充填させ
る。その後、ゲート部押込ピンを前進させて、前記ゲー
ト部の溶融ガラスをキャビティ内に押し込みながら、ゲ
ート部を塞(ふさ)ぐようにしてゲートカットし、キャ
ビティとランナを分離する。この場合、ゲート部押込ピ
ンの先端の端面は、成形品の周縁の形状に対応させて湾
曲させられる。したがって、ゲートカットが終了した時
に前記端面によって成形品の周縁が形成される。
【0016】次に、キャビティ内の溶融ガラスを徐冷し
た後、ゲート部押込ピンを後退させ、可動金型を後退さ
せて型開きを行い、成形品を取りだす。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す光学ガラスレンズ用成形型の断面図、図2は本発明
の第1の実施例におけるゲートカットピンの作動状態図
である。図において、11は固定金型、12は該固定金
型11に対向して設けられ、図示しないタイバーに沿っ
て矢印A方向に進退し、固定金型11と接離させられる
可動金型であり、前記固定金型11と共に成形型を構成
する。そのために、前記可動金型12には図示しない型
開閉装置が連結されていて、該型開閉装置によって型閉
じ、型締め及び型開きを行うことができる。
【0018】前記可動金型12を固定金型11に接触さ
せた時に、両金型11,12間に図示しない成形品に対
応する形状を有するキャビティ14が形成される。な
お、P.L.は固定金型11と可動金型12の合わせ面
を形成するパーティングラインである。また、15は射
出ノズルであり、該射出ノズル15の中心軸がパーティ
ングラインP.L.と一致するように設けられるととも
に図示しない加熱シリンダの先端に一体的に形成され、
該射出ノズル15から溶融ガラス16が射出される。該
射出ノズル15は矢印B方向に進退させることができ、
前進させられると前記固定金型11及び可動金型12に
ノズルタッチして溶融ガラス16を射出し、保圧が終了
すると後退させられる。
【0019】前記射出ノズル15内には、射出プランジ
ャ18が矢印C方向に進退することができるように配設
されている。そのため、射出プランジャ18の後端に図
示しない駆動装置が接続され、該駆動装置は図示しない
制御装置によって制御され、射出速度及び射出圧力が調
整される。また、成形型の各部にセンサ(熱電対)が取
り付けられていて、各部の温度が検出され、前記制御装
置に送られる。
【0020】そして、前記射出プランジャ18を前進さ
せると、射出ノズル15の前端部に溜(た)められた溶
融ガラス16が射出され、ランナ21及びゲート部22
を通ってキャビティ14内に充填される。前記ランナ2
1及びゲート部22は前記パーティングラインP.L.
に沿って形成される。また、24は先端を前記ゲート部
22に臨ませて、成形品の軸(光学ガラスレンズの光
軸)に平行に設けられたゲートカットピンであり、後端
には図示しない駆動装置が接続されていて、矢印D方向
に進退させられる。そして、溶融ガラス16を図2に示
すようにキャビティ14内に充填した後、前記ゲートカ
ットピン24を前進させることによって、ゲートカット
することができる。
【0021】この場合、前記ゲートカットピン24は先
端24aに鋭利なカット面を有しており、容易にゲート
カットすることができるようになっている。また、先端
24aのキャビティ14側の側面を成形品の周縁の形状
に対応させて湾曲させることによって、ゲート部22の
除去加工を不要にすることができる。なお、前記固定金
型11及び可動金型12には、図示しない温調装置、成
形品を取り出すための成形品取出装置等が設けられる。
また、射出ノズル15を進退させるための図示しない駆
動装置が設けられるとともに、加熱シリンダにはガラス
を溶融させるための図示しない加熱装置が設けられる。
【0022】図3はキャビティ、ゲート部及びランナ部
の横断面図である。図の(a)はランナ21の第1の例
を、(b)はランナ21の第2の例を示している。図に
おいて、12は可動金型、14はキャビティ、21はラ
ンナ、22はゲート部、24はゲートカットピンであ
る。図の(a)のようにランナ21を鉛直方向に形成し
た場合には、ランナ21を短くすることができるため、
溶融ガラス16(図1)を不健全に冷却することなくキ
ャビティ14内に溶融ガラス16を十分に充填すること
ができる。
【0023】また、ランナ21の形状は特定されるもの
ではなく図の(b)のように任意の形状を採用すること
ができる。次に、前記構成の光学ガラスレンズ用成形型
の動作について説明する。まず、図示しない型開閉装置
を駆動して可動金型12を固定金型11に接触させ、型
締めを行う。この時、前記ゲートカットピン24は後退
位置に置かれる。次に、可動金型12及び固定金型11
を予熱し、一方、図示しない加熱シリンダを加熱してガ
ラスを溶融させる。
【0024】続いて、射出ノズル15を前進させてノズ
ルタッチを行う。そして、射出プランジャ18を前進さ
せると、射出ノズル15の前端部に溜められた溶融ガラ
ス16が射出され、ランナ21及びゲート部22を通っ
てキャビティ14内に充填される。その後、所定の圧力
でキャビティ14内の溶融ガラス16を保圧し、ゲート
部22の温度が設定温度になると、ゲートカットピン2
4を前進させてゲートカットし、キャビティ14とラン
ナ21を分離する。この場合、前記設定温度はガラスの
徐冷点以上で軟化点以下の温度に設定する。
【0025】次に、前記射出プランジャ18に加えられ
ていた圧力を低下させて除圧し、射出ノズル15を後退
させる。そして、キャビティ14内の溶融ガラス16を
徐冷した後、ゲートカットピン24を後退させる。最後
に、可動金型12を後退させて型開きを行い、図示しな
い成形品取出装置によって図示しない成形品を取り出
す。
【0026】このように、ゲートカットピン24を前進
させることによってゲートカットすることができるとと
もに、ゲート部22の除去加工が不要であるため、ゲー
ト部22の断面積を大きくすることができる。したがっ
て、溶融ガラス16がキャビティ14内に充填される間
に不健全に冷却されるのを抑制することができ、成形条
件の範囲が広がるとともに、成形品にひけなどの欠陥が
生じるのを防止し、品質を向上させることができる。ま
た、再現性が高くなる。
【0027】さらに、成形型内で成形品とランナ21が
分離されるため、離型時にゲート部22から成形品部分
にかけて亀裂が発生することがなくなり、作業が容易に
なる。また、成形品を完成させるためのゲート部22の
除去加工が不要になり、作業が簡素化される。次に、本
発明の第2の実施例について説明する。
【0028】図4は本発明の第2の実施例を示す光学ガ
ラスレンズ用成形型の断面図、図5は本発明の第2の実
施例におけるゲートカットピンの作動状態図である。図
4の(a)は光学ガラスレンズ用成形型の縦断面図、
(b)は光学ガラスレンズ用成形型の横断面図である。
図において、11は固定金型、12は該固定金型11に
対向して設けられ、図示しないタイバーに沿って矢印A
方向に進退し、固定金型11と接離させられる可動金型
であり、前記固定金型11と共に成形型を構成する。そ
のために、前記可動金型12には図示しない型開閉装置
が連結されていて、該型開閉装置によって型閉じ、型締
め及び型開きを行うことができる。
【0029】前記可動金型12を固定金型11に接触さ
せた時に、両金型11,12間に図示しない成形品に対
応する形状を有するキャビティ14が形成される。な
お、P.L.は固定金型11と可動金型12の合わせ面
を形成するパーティングラインである。また、15は射
出ノズルであり、該射出ノズル15の中心軸がパーティ
ングラインP.L.と一致するように設けられるととも
に図示しない加熱シリンダの先端に一体的に形成され、
該射出ノズル15から溶融ガラス16が射出される。該
射出ノズル15は矢印B方向に進退させることができ、
前進させられると前記固定金型11及び可動金型12に
ノズルタッチして溶融ガラス16を射出し、保圧が終了
すると後退させられる。
【0030】前記射出ノズル15内には、射出プランジ
ャ18が矢印C方向に進退することができるように配設
されている。そのため、射出プランジャ18の後端に図
示しない駆動装置が接続され、該駆動装置は図示しない
制御装置によって制御され、射出速度及び射出圧力が調
整される。また、光学ガラスレンズ用成形型の各部にセ
ンサ(熱電対)が取り付けられていて、各部の温度が検
出され、前記制御装置に送られる。
【0031】そして、前記射出プランジャ18を前進さ
せると、射出ノズル15の前端部に溜められた溶融ガラ
ス16が射出され、ランナ21及びゲート部22を通っ
てキャビティ14内に充填される。前記ランナ21及び
ゲート部22は前記パーティングラインP.L.に沿っ
て固定金型11内に形成される。また、31は先端31
aを前記ゲート部22に臨ませて、しかも、先端31a
の端面をキャビティ14に対向させて設けられたゲート
部押込ピンであり、後端には図示しない駆動装置が接続
されていて、矢印E方向に進退させられる。
【0032】そして、溶融ガラス16を図5に示すよう
にキャビティ14内に充填した後、前記ゲート部押込ピ
ン31を前進させることによって、前記ゲート部22の
溶融ガラス16をキャビティ14内に押し込みながら、
ゲート部22を塞ぐようにしてゲートカットすることが
できる。この場合、前記ゲート部押込ピン31は先端3
1aの端面を成形品の周縁の形状に対応させて湾曲させ
ることによって、ゲート部22の除去加工を不要にする
ことができる。
【0033】なお、前記固定金型11及び可動金型12
には、図示しない温調装置、成形品を取り出すための成
形品取出装置等が設けられる。また、射出ノズル15を
進退させるための図示しない駆動装置が設けられるとと
もに、加熱シリンダにはガラスを溶融させるための図示
しない加熱装置が設けられる。次に、前記構成の光学ガ
ラスレンズ用成形型の動作について説明する。
【0034】まず、型開閉装置を駆動して可動金型12
を固定金型11に接触させ、型締めを行う。この時、前
記ゲート部押込ピン31は後退位置に置かれる。次に、
可動金型12及び固定金型11を予熱し、一方、加熱シ
リンダを加熱してガラスを溶融させる。続いて、射出ノ
ズル15を前進させてノズルタッチを行う。そして、射
出プランジャ18を前進させると、射出ノズル15の前
端部に溜められた溶融ガラス16が射出され、ランナ2
1及びゲート部22を通ってキャビティ14内に充填さ
れる。
【0035】その後、所定の圧力でキャビティ14内の
溶融ガラス16を保圧し、ゲート部22の温度が設定温
度になると、前記ゲート部押込ピン31を前進させるこ
とによって、前記ゲート部22の溶融ガラス16をキャ
ビティ14内に押し込みながら、ゲート部22を塞ぐよ
うにしてゲートカットする。この場合、前記設定温度は
ガラスの徐冷点以上で軟化点以下の温度に設定する。
【0036】次に、前記射出プランジャ18に加えられ
ていた圧力を低下させて除圧し、射出ノズル15を後退
させる。そして、キャビティ14内の溶融ガラス16を
徐冷した後、ゲート部押込ピン31を後退させる。最後
に、可動金型12を後退させて型開きを行い、図示しな
い成形品取出装置によって成形品を取り出す。
【0037】このように、ゲート部押込ピン31を前進
させることによってゲートカットすることができるとと
もに、ゲート部22の除去加工が不要であるため、ゲー
ト部22の断面積を大きくすることができる。したがっ
て、溶融ガラス16がキャビティ14内に充填される間
に不健全に冷却されるのを抑制することができ、成形条
件の範囲が広がるとともに、成形品にひけなどの欠陥が
生じるのを防止し、品質を向上させることができる。ま
た、再現性が高くなる。
【0038】しかも、前記ゲート部押込ピン31を前進
させることによって、前記ゲート部22の溶融ガラス1
6をキャビティ14内に押し込みながら、ゲート部22
を塞ぐようにしてゲートカットするため、キャビティ1
4内の溶融ガラス16の圧力を高くすることができ、成
形品にひけが発生したり、成形品が不均質になったりす
るのを一層抑制することができる。
【0039】さらに、成形型内で成形品とランナ21が
分離されるため、離型時にゲート部22から成形品部分
にかけて亀裂が発生することがなくなり、作業が容易に
なる。また、成形品を完成させるためのゲート部22の
除去加工が不要になり、作業が簡素化される。なお、本
発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の
趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば光学ガラスレンズ用成形型は、固定金型と、該固定
金型に対向して進退自在に設けられ、固定金型と接触し
たときにキャビティを形成する可動金型と、前記固定金
型及び可動金型の少なくともいずれか一方において、前
記キャビティ内に溶融ガラスを充填するための流路を形
成するランナと、該ランナとキャビティの間に形成され
たゲート部と、先端を該ゲート部に臨ませて進退させら
れるゲートカットピンを有する。
【0041】そして、該ゲートカットピンの先端のキャ
ビティ側の側面は、成形品の周縁の形状に対応させて湾
曲させられる。したがって、ゲートカットピンを前進さ
せることによってゲートカットすることができるととも
に、ゲート部の除去加工が不要であるため、ゲート部の
断面積を大きくすることができる。その結果、溶融ガラ
スがキャビティ内に充填される間に不健全に冷却される
のを抑制することができ、成形条件の範囲が広がるとと
もに、成形品にひけなどの欠陥が生じるのを防止し、品
質を向上させることができる。また、再現性が高くな
る。
【0042】さらに、成形型内で成形品とランナが分離
されるため、離型時にゲート部から成形品部分にかけて
亀裂が発生することがなくなり、作業が容易になる。ま
た、成形品を完成させるためのゲート部の除去加工が不
要になり、作業が簡素化される。また、本発明の他の光
学ガラスレンズ用成形型においては、固定金型と、該固
定金型に対向して進退自在に設けられ、固定金型と接触
したときにキャビティを形成する可動金型と、前記固定
金型及び可動金型の少なくともいずれか一方において、
前記キャビティ内に溶融ガラスを充填するための流路を
形成するランナと、該ランナとキャビティの間に形成さ
れたゲート部と、先端を該ゲート部に臨ませて、しか
も、先端の端面をキャビティに対向させて進退させられ
るゲート部押込ピンを有する。
【0043】そして、該ゲート部押込ピンの先端のキャ
ビティ側の側面は、成形品の周縁の形状に対応させて湾
曲させられる。したがって、ゲート部押込ピンを前進さ
せることによってゲートカットすることができるととも
に、ゲート部の除去加工が不要であるため、ゲート部の
断面積を大きくすることができる。その結果、溶融ガラ
スがキャビティ内に充填される間に不健全に冷却される
のを抑制することができ、成形条件の範囲が広がるとと
もに、成形品にひけなどの欠陥が生じるのを防止し、品
質を向上させることができる。また、再現性が高くな
る。
【0044】しかも、前記ゲート部押込ピンを前進させ
ることによって、前記ゲート部の溶融ガラスをキャビテ
ィ内に押し込みながら、ゲート部を塞ぐようにしてゲー
トカットするため、キャビティ内の溶融ガラスの圧力を
高くすることができ、成形品にひけが発生したり、成形
品が不均質になったりするのを一層抑制することができ
る。
【0045】さらに、成形型内で成形品とランナが分離
されるため、離型時にゲート部から成形品部分にかけて
亀裂が発生することがなくなり、作業が容易になる。ま
た、成形品を完成させるためのゲート部の除去加工が不
要になり、作業が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す光学ガラスレンズ
用成形型の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるゲートカットピ
ンの作動状態図である。
【図3】キャビティ、ゲート部及びランナ部の横断面図
である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す光学ガラスレンズ
用成形型の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例におけるゲートカットピ
ンの作動状態図である。
【符号の説明】
11 固定金型 12 可動金型 14 キャビティ 15 射出ノズル 16 溶融ガラス 18 射出プランジャ 21 ランナ 22 ゲート部 24 ゲートカットピン 24a,31a 先端 31 ゲート部押込ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定金型と、(b)該固定金型に
    対向して進退自在に設けられ、固定金型と接触したとき
    にキャビティを形成する可動金型と、(c)前記固定金
    型及び可動金型の少なくともいずれか一方において、前
    記キャビティ内に溶融ガラスを充填するための流路を形
    成するランナと、(d)該ランナとキャビティの間に形
    成されたゲート部と、(e)先端を該ゲート部に臨ませ
    て進退させられるゲートカットピンを有するとともに、
    (f)該ゲートカットピンの先端のキャビティ側の側面
    を成形品の周縁の形状に対応させて湾曲させたことを特
    徴とする光学ガラスレンズ用成形型。
  2. 【請求項2】 (a)固定金型と、(b)該固定金型に
    対向して進退自在に設けられ、固定金型と接触したとき
    にキャビティを形成する可動金型と、(c)前記固定金
    型及び可動金型の少なくともいずれか一方において、前
    記キャビティ内に溶融ガラスを充填するための流路を形
    成するランナと、(d)該ランナとキャビティの間に形
    成されたゲート部と、(e)先端を該ゲート部に臨ませ
    て、しかも、先端の端面をキャビティに対向させて進退
    させられるゲート部押込ピンを有するとともに、(f)
    該ゲート部押込ピンの先端の端面を成形品の周縁の形状
    に対応させて湾曲させたことを特徴とする光学ガラスレ
    ンズ用成形型。
JP9620393A 1993-04-22 1993-04-22 光学ガラスレンズ用成形型 Withdrawn JPH06305745A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8177229B2 (en) * 2008-06-16 2012-05-15 Xerox Corporation Sheet transport roller system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8177229B2 (en) * 2008-06-16 2012-05-15 Xerox Corporation Sheet transport roller system

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