JPH06305741A - ガラス光学素子の成形方法 - Google Patents

ガラス光学素子の成形方法

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JPH06305741A
JPH06305741A JP12053793A JP12053793A JPH06305741A JP H06305741 A JPH06305741 A JP H06305741A JP 12053793 A JP12053793 A JP 12053793A JP 12053793 A JP12053793 A JP 12053793A JP H06305741 A JPH06305741 A JP H06305741A
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JP
Japan
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glass
crucible
molten glass
molding
melting crucible
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JP12053793A
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Hiroshi Ito
弘 伊藤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/64Spinning, centrifuging or using g-force to distribute the glass

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 計量した量の溶融ガラスを成形型に供給して
光学素子の成形を行う。 【構成】 まず、計量されたガラス素材2をガラス溶融
坩堝3内に収容して加熱炉13内で溶融する。次に、坩
堝3を支持軸4a,4bを中心に回動して、ガラス流出
口3aを下型23の成形面23aに向けるとともに、エ
アシリンダ20のシャフト21を下動して坩堝3を自由
落下させ、当接部材26でその自由落下を停止する。こ
れにより、坩堝3内の溶融ガラスには下向きの慣性力が
作用し、溶融ガラスは、ガラス流出口3aから成形面2
3a上に一度に全て供給される。その後、下型23を上
型27の直下に移動し、エアシリンダ29の加圧力で溶
融ガラスをプレス成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融ガラスを成形型の
成形面上に供給し、その後成形型間でプレス成形するガ
ラス光学素子の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記ガラス光学素子の成形方法に
あって、溶融ガラスを成形面上に供給する方法として
は、例えば特開平1−164737号公報に開示されて
いる。上記供給方法は、ガラス溶融物の貯留部の垂直断
面形状が扇形ないし扇形類似形状であって、該扇形の要
の位置にガラス溶融物の出口を有する炉を、該出口を回
動中心として傾動させてガラス溶融物を流出させるもの
で、ガラス溶融物を一定の供給速度で定量的に成形面上
への供給を可能とすることを目的としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の供給方
法は、炉から溶融ガラスを供給する際に溶融ガラスに作
用する重力でのみ落下させているので、特に炉内での残
量が少なくなった時に溶融ガラスが炉壁面との濡れ性に
よって落下しなくなり、この残留したガラスのために供
給する溶融ガラス重量のばらつきが生ずる問題があっ
た。この傾向は供給する所望の溶融ガラス重量が少なく
なるほど顕著になる。また、ガラスが流出するまでの時
間を短くコントロールできないので、初期に流出したガ
ラスの固化した表面に、後から流出したガラス滴が重な
った状態で供給される。この場合は、ガラスの重なった
界面が消失しないので、これから得た成形品は光学素子
として使用することができない問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来技術における問題点に
鑑みてなされたもので、坩堝内の計量された溶融ガラス
の流出を短時間の内に全て成形型に供給することが可能
で、所望の重量の溶融ガラスをばらつきなく成形型に供
給でき、かつ成形品の外観品質が保証できるガラス光学
素子の成形方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のガラス光学素子の成形方法は、計量された
ガラス素材を坩堝内に収容して溶融加熱炉内で溶融する
工程と、ガラス素材を溶融した後に坩堝のガラス流出口
を第1成形型の成形面に向けるべく坩堝を溶融加熱炉内
で運動させる工程と、坩堝の運動を第1成形型の成形面
の近傍で減速または停止して慣性力により坩堝のガラス
流出口から溶融ガラスを流出させて上記成形面上に供給
する工程と、供給した溶融ガラスを第1成形型と第2成
形型によりプレス成形する工程とから構成した。
【0006】
【作用】まず、計量されたガラス素材は、坩堝内で溶融
加熱炉により溶融される。そして、坩堝のガラス流出口
を第1の成形型面に向けるべく坩堝を運動させること
で、溶融ガラスには速度が生ずる。次に坩堝を第1の成
形型の成形面近傍で減速または停止させると、溶融ガラ
スには運動方向と反対方向の加速度が生じる。そして、
この時、溶融ガラスには、この加速度の方向と反対方向
に加速度に応じた慣性力が作用するので、溶融ガラスは
成形面に向けられた坩堝のガラス流出口から流出してい
く。この慣性力Mは上記加速度a(つまり溶融ガラスの
初期の運動速度および減速パターンによる)を制御する
ことによって自由に設定することができる。因みに、慣
性力Mは、以下の式で表わされる。 M=a×m (mは供給する溶融ガラスの質量) 従って、この慣性力の作用によって坩堝内の計量された
溶融ガラスの流出を短時間の内に全て成形型に供給する
ことが可能となる。因って、所望の重量の溶融ガラスを
ばらつきなく成形型に供給でき、かつ成形品の外観品質
が保証できる。
【0007】
【実施例1】図において1は、計量されたガラス素材2
を溶融する際に用いるガラス溶融坩堝3を保持する昇降
部材で、ベース5上に固定した第1の支持台6の側面
(図において右側面)にスライドガイド7を介して上下
動自在に取付けられている。昇降部材1は、支持腕1
a,1bを下方に延在させた凹状に形成されており、支
持腕1a,1bとの間にガラス溶融坩堝3が配置されて
いる。
【0008】ガラス溶融坩堝3は、溶融ガラスに対して
反応性の低い材料、例えば白金,金,イリジウム,アル
ミナ,石英ガラス等により形成され、ガラス素材2を投
入しかつ溶融された溶融ガラスを排出するガラス流出口
3aが設けられている。ガラス溶融坩堝3の対向する両
側面3bには、同軸上に位置するように支持軸4a,4
bが固定されている。支持軸4a,4bは、昇降部材1
の支持腕1a,1bの下部に回動可能に取付けられ、支
持腕1a,1bを介してガラス溶融坩堝3が昇降部材1
に回動自在に設けられている。一方の支持軸4bの端部
にはプーリ8が固着されており、昇降部材1の上端面1
cに取付けたパルスモータ9の回転軸に固着したプーリ
10と上記プーリ8間に張設したベルト11により、パ
ルスモータ9の回転が連動してプーリ8を介しガラス溶
融坩堝3に伝達されるようになっている。パルスモータ
9は、図示を省略したコントローラによって、ガラス溶
融坩堝3のガラス流出口3aが上方および下方を向いて
固定されるように、その回転駆動が制御されている。
【0009】ガラス溶融坩堝3の上方には、ガラス素材
投入ガイド12が昇降部材1の支持腕1a,1bに固定
されて配置されている。ガラス素材投入ガイド12は、
成形品に対応した所定の重量に計量されたガラス素材2
をガラス溶融坩堝3内に投入するためのもので、その排
出口12aは、ガラス溶融坩堝3のガラス流出口3aが
上方に向いた位置で対向するように、ガラス素材投入ガ
イド12の下部に設けられている。
【0010】ガラス溶融坩堝3を取り付けた支持腕1
a,1bを囲うように、上下に開口部を形成した筒状の
加熱炉13が配置されている。加熱炉13は、昇降部材
1の昇降軸aと同軸になるように第1の支持台6に固定
されており、誘導加熱あるいは電気抵抗による加熱方式
などによってガラス溶融坩堝3内のガラス素材2を所望
の温度に加熱し得るように構成されている。
【0011】上記昇降部材1の上端面1cには、ワイヤ
14の一端が固着されている。ワイヤ14は、第1の支
持台6の上端面6aに固着したT字状腕15の両端で回
転自在に設けた滑車16,17を介して第1の支持台6
の左側方(昇降部材1を設けた反対側)に案内されてい
る。このワイヤ14の他端には、所定重量がバランサー
18が吊るされ、昇降部材1の重量とバランサー18の
重量との差によって、昇降部材1の見かけの重量を設定
し得るようになっている。昇降部材1の図面右側方の側
面には、その先端近傍で鉛直方向に貫通した穴1eを設
けた昇降腕1dが形成されている。
【0012】支持腕1eの先端右方には、ベース5上に
固定した第2の支持台19が配置されている。第2の支
持台19における昇降部材1側の側面には、支持腕1d
の上方となる位置において鉛直方向下向きにエアシリン
ダ20が固定されている。エアシリンダ20のシャフト
21は、支持腕1dの穴1eに貫挿して支持腕1dと相
対移動可能に配置されている。シャフト21の先端に
は、穴1eより大径に形成した抜け止め21bが形成さ
れており、抜け止め21bと支持腕1dを係止して、昇
降部材1が落下するのを防止して、エアシリンダ20に
より所定位置に保持し得るようになっている。すなわ
ち、シャフト21の停止位置により、ガラス溶融坩堝3
を加熱炉13内に停止保持してガラス素材2を所定時間
加熱するとともに、シャフト21を下降動作して昇降部
材1、ガラス溶融坩堝3を自由落下させることができる
ようになっている。
【0013】上記ベース5上には、スライドガイド22
を介して、下型23が矢印A方向へスライド可能に設け
られている。下型23の上端の成形面23aは、所望の
成形品の成形面形状に対応した形状に形成されるととも
に、下型23の外周23bには、下型23を所定の温度
に加熱する加熱ヒータ24が設けられている。ベース5
上の第1の支持台6側にはストッパ25が固定されてお
り、ストツパ25をスライドガイド22の側面部に当接
することにより、下型23の軸が昇降部材1の昇降軸a
と一致するように構成されている。また、スライドガイ
ド22上には、下型23の外周を囲む円筒状の当接部材
2bが下型23と同心となるように固定されている。当
接部材26は、ガラス溶融坩堝3から溶融ガラスを下型
23の成形面23aに供給するときに昇降部材1を保持
するもので、昇降部材1を自由落下させたときに支持腕
1a,1bの下端面1f,1gが当接部材26の上端面
26aに当接して停止し得るようになっている。
【0014】上記第2の支持台19には、所望の成形品
の成形面形状に対応した形状の成形面27aを下向きに
した上型27が、スライドガイド28を介して、プレス
軸b上で上下動自在に設けられている。スライド28に
は、第2の支持台19に固定したエアシリンダ29のシ
ャフトが固着され、上記上下動の駆動がエアシリンダ2
9により行われているようになっている。上型27の外
周27bは、上型27を所定の温度に加熱する加熱ヒー
タ30が設けられている。上記下型23は、図示を省略
した駆動機構により、昇降軸a上の位置からプレス軸b
上の位置に移動自在になっている。ベース5上の第2の
支持台19側にはストッパ31が固定されており、スト
ッバ31とスライドガイド28の側面部に当接させて下
型23をプレス軸b上に位置決めできるようになってい
る。また、上記エアシリンダ29は、下型23をプレス
軸b上に配置した状態で、上型27を下降させて、エア
シリンダ29の加圧力により下型23の成形面23a上
に供給した溶融ガラスに所定のプレス圧を加えることが
できるようになっている。
【0015】次に、光学ガラスSF11のレンズを成形
する場合を例にとりながら、本実施例の作用を示す。ま
ず、ガラス溶融坩堝3のガラス流出口3aを上方に向け
た状態で、所望の成形品の重量に対応したSF11のガ
ラス素材2をガラス素材投入ガイド12によってガラス
溶融坩堝3内に投入する。次に、加熱炉13によってガ
ラス素材2を粘度10〜103 ポアズになるように加熱
する。ガラス素材2が所定粘度に加熱された後、パルス
モータ9を回転駆動しプーリ10,ベルト11およびプ
ーリ8を介してガラス溶融坩堝3を反転させながら、エ
アシリンダ20のシャフト21を下降させて昇降部材1
を自由落下させ、支持腕1a,1bの下端面1f,1g
を当接部材26上端面26に当てつけて停止させる。こ
のとき、ガラス溶融坩堝3内の溶融ガラスに運動方向と
反対方向に加速度が生じるため、溶融ガラスに生じてい
る慣性力によって、ガラス溶融坩堝3内の溶融ガラス
は、ガラス溶融坩堝3の反転により下方に向けられたガ
ラス流出口3aから成形面23a上に一度に全て滴下す
る。なお、この慣性力は昇降部材1の速度によって変化
させることができる。
【0016】次に、下型23をスライドガイド22を介
してスライドさせてプレス軸b上に移動させ、ガラス転
移点温度付近に加熱した上型27をエアシリンダ29に
より下降して、下型23上の溶融ガラスを所定のプレス
圧力でプレス成形するとともにガラス転移点付近まで冷
却し、成形面23a,27aの形状を転写する。供給さ
れた溶融ガラス重量は所望の成形品重量にほぼ一致して
いるので、ガラスのはみだし、またはガラス不足による
外径ばらつき等の形状不良が生ずることはない。成形後
は型から成形品を取り出して、図示しないアニール炉で
所定の徐冷を経て歪を取り除き、ガラス光学素子として
使用することができる。
【0017】本実施例によれば、溶融ガラスに生ずる慣
性力により、所望の重量に計量した溶融ガラスをばらつ
きなく一度に下型23に供給でき、かつ成形品の外観品
質の良い光学素子を成形することができる。
【0018】本実施例では、昇降部材1を停止する時、
当接部材26に当接させているが、当接部材26にダン
パーやバネの作用を持たせて、当接時の減速パターンを
適宜緩和させてもよい。これにより、溶融ガラスに作用
させる慣性力を変化させることができる。また、ガラス
溶融坩堝3のガラス流出口3aの方向切り替え手段は本
実施例の手段に限定されず、適宜実施することができ
る。さらに、昇降部材1の下降動作は全てエアシリンダ
ー20の作動によるようにしてもよい。そして、ガラス
溶融坩堝3に投入するガラス素材2は固形状態のものに
限らず、計量容器で計量された溶融ガラスを投入するよ
うにしてもよい。
【0019】
【実施例2】図2は、本発明の実施例2の実施に使用す
る成形装置を一部断面にして示す正面図である。本実施
例に使用する成形装置は、溶融ガラスに慣性力を加える
ための機構、ガラス素材の加熱炉の構成およびそれに付
随する機構が実施例1の成形装置と異なり、下型23の
加熱機構、下型23のベース5上でのスライド機構、上
型27の加熱およびプレス機構は同様に構成されてい
る。
【0020】図において、40は回動軸で、ベース5上
に固定した支持部材(図示省略)により回動自在に保持
されている。回動軸40は、ベース5上に固定したモー
タ41とベルト42を介して連結され、モータ41の回
転により回動駆動されるようになっている。回動軸40
には、回動軸40と一体となって回動軸40を中心に回
動される回動腕43が固着されている。
【0021】回動腕43は、端部付近で回動軸40に固
着され、その長い側の端部にはガラス溶融坩堝3がその
側面部3bで固定されている。一方、回動軸40を挟ん
でガラス溶融坩堝3と反対の短い側の回動腕43端部に
は、バランサー44が固定され、回動軸40を支点にし
て回動腕43がほぼ釣りあってスムーズに回動できるよ
うになっている。
【0022】また、ベース5上には、回動腕43の回動
を停止させ、回動腕43を支持するストッパ45,46
が回動軸40の両側に固定されている。回動軸40の図
面左側のストッパ45は、ガラス素材2の溶融位置で、
回動腕43を水平、かつその先端に固定したガラス溶融
坩堝3のガラス流出口3aが上方に向いた状態で保持す
るようになっている。一方、回動軸40の図面右側のス
トッパ46は、溶融ガラスの供給位置で、回動腕43を
水平、かつガラス溶融坩堝3のガラス流出口3aが下方
に向いた状態で保持するようになっている。
【0023】上記ガラス素材2の溶融位置には、ガラス
溶融坩堝3内のガラス素材2を加熱溶融可能なように、
その内部にガラス溶融坩堝3を収納する加熱炉47がベ
ース5上に設けられている。また、ガラス素材2の供給
位置には、ガラス溶融坩堝3内の溶融ガラスを加熱保温
可能なように、ガラス溶融坩堝3を内部に収納する加熱
炉48がベース5上に設けられている。加熱炉47,4
8には、回動腕43の回動側にガラス溶融坩堝3の出入
口47a,48aが形成され、ガラス溶融坩堝3の回動
動作を妨げないような形状に構成されている。さらに、
加熱炉48の底部には、ガラス溶融坩堝3の溶融ガラス
を加熱炉48外に排出するための開口部が形成されてい
る。
【0024】加熱炉47の上面には、支持部材49を介
してガラス素材投入ガイド12が固定されている。ガラ
ス投入ガイド12は、成形品に対応した所定の重量に計
量されたガラス素材2をガラス溶融坩堝3内に投入する
ためのもので、その投入口12aは、回動腕43がスト
ッパ45で支持されて上方に向いたガラス溶融坩堝3の
ガラス流出口3aの上方に位置するように設けられてい
る。
【0025】一方、溶融ガラスの供給位置には、下型2
3がベース5上でスライド配置され、その成形面23が
下方に向いたガラス溶融坩堝3のガラス流出口3aの直
下に位置するようにストッパ25により下型23が位置
決め可能になっている。
【0026】次に光学ガラスSF11のレンズを成形す
る場合を例にとりながら、本実施例の作用を示す。ま
ず、回動腕43をストッパ45で支持した状態で、所望
の成形品の重量に対応したSF11のガラス素材2をガ
ラス素材投入ガイド12によってガラス溶融坩堝3内に
投入する。次に加熱炉47によってガラス素材2を粘度
10〜103ポアズになるように加熱する。ガラス素材
2が所定粘度に加熱された後、パルスモータ41を回転
駆動してベルト42を介して回動腕43を回動し、ガラ
ス溶融坩堝3を溶融位置から供給位置へ速度Vで回動さ
せて、回動腕43をストッパ46に当接して停止する。
この時、ガラス溶融坩堝3内の溶融ガラスに生じている
慣性力によって、溶融ガラスはガラス流出口3aから下
型23の成形面23a上に一度に全て滴下する。なお、
このときに生ずる慣性力は回動腕43の回動角速度、回
動腕43の腕の長さによって変化させることができる。
【0027】次に、下型23をベース5上でスライドさ
せてプレス軸b上に移動させ、ガラス転移点付近に加熱
した上型27をエアシリンダー29により下降して、下
型23上の溶融ガラスを所定のプレス圧力でプレス成形
するとともにガラス転移点付近まで冷却し、成形面23
a,27aの形状を転写する。供給された溶融ガラス重
量は所望の成形品重量にほぼ一致しているので、ガラス
のはみだし、またはガラス不足による外径ばらつき等の
形状不良が生ずることはない。成形後は型から成形品を
取り出して、図示しないアニール炉で所定の徐冷を経て
歪を取り除き、ガラス光学素子として使用することがで
きる。
【0028】本実施例によれば、溶融ガラスに生ずる慣
性力により所望の重量の溶融ガラスをばらつきなく一度
に下型23に供給でき、かつ成形品の外観品質の良い光
学素子を成形することができるとともに、実施例1に使
用した成形装置のようにガラス溶融坩堝3を自転させる
機構を省略できる利点がある。
【0029】なお、本実施例の変形例として以下のよう
に構成して実施することができる。溶融ガラスを成形型
に供給する供給位置は、ガラス溶融坩堝3内のガラス素
材2を加熱する際の回動腕43の停止位置から180度
の位置でなくともよく、例えば90度の位置としてもよ
い。また、下型23はスライドせずに供給位置で固定と
し、上型27のプレス軸bと下型23の固定軸とを一致
させて、溶融ガラスを下型23に供給した後、回動腕4
3を反転させてから上型27を下降させてプレスを行う
ようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明のガラス光学素子
の成形方法によれば、坩堝内の計量された溶融ガラス
を、自重に加えて慣性力を作用させて坩堝から成形型に
短時間の内に全て供給することが可能になる。因って、
所望の重量の溶融ガラスをばらつきなく成形型に供給で
き、かつ成形品の外観品質が良好なガラス光学素子を成
形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の実施の使用する成形装置を
一部断面にして示す正面図である。
【図2】本発明の実施例2の実施の使用する成形装置を
一部断面にして示す正面図である。
【符号の説明】
2 ガラス素材 3 ガラス溶融坩堝 3a ガラス流出口 13 47 48 加熱炉 13 下型 27 上型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計量されたガラス素材を坩堝内に収容し
    て溶融加熱炉内で溶融する工程と、ガラス素材を溶融し
    た後に坩堝のガラス流出口を第1成形型の成形面に向け
    るべく坩堝を溶融加熱炉内で運動させる工程と、坩堝の
    運動を第1成形型の成形面の近傍で減速または停止して
    慣性力により坩堝のガラス流出口から溶融ガラスを流出
    させて上記成形面上に供給する工程と、供給した溶融ガ
    ラスを第1成形型と第2成形型によりプレス成形する工
    程とを有することを特徴とするガラス光学素子の成形方
    法。
JP12053793A 1993-04-23 1993-04-23 ガラス光学素子の成形方法 Withdrawn JPH06305741A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100306126B1 (ko) * 1999-04-06 2001-09-24 하재호 고주파 유도 가열원리를 이용한 금형 가열장치
WO2001083386A1 (de) * 2000-04-27 2001-11-08 Schott Glas Verfahren zur herstellung von dünnen glasartikeln durch pressen

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