JPH06305494A - 航空機用シートテーブル - Google Patents
航空機用シートテーブルInfo
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- JPH06305494A JPH06305494A JP9742393A JP9742393A JPH06305494A JP H06305494 A JPH06305494 A JP H06305494A JP 9742393 A JP9742393 A JP 9742393A JP 9742393 A JP9742393 A JP 9742393A JP H06305494 A JPH06305494 A JP H06305494A
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- JP
- Japan
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- joint arm
- leaf spring
- aircraft
- seat
- damper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 航空機の客室に装備する乗客用シートのテー
ブルの開き動作を緩衝する。 【構成】 航空機のシートテーブルは、フレーム上にシ
ートクッションやバックレスト30を備える。シートテ
ーブル100は、フレームに固定された取付軸14に旋
回自在に支持されるジョイントアーム110と、ジョイ
ントアーム110の上端に取付軸140を介して旋回自
在にとりつけらるテーブル130を有する。ジョイント
アーム110の旋回角度は、ジョイントアームの下端部
がフレームに固定されたストッパ16に当接することで
規制される。シートテーブルは常時バックレスト30の
背面側に格納されており、使用時には実線位置に開かれ
る。ジョイントアーム110に固定したサポート部材1
20にFRP製のダンパ用板ばね150をとりつけ、ジ
ョイントアーム110の開き動作を緩衝する。
ブルの開き動作を緩衝する。 【構成】 航空機のシートテーブルは、フレーム上にシ
ートクッションやバックレスト30を備える。シートテ
ーブル100は、フレームに固定された取付軸14に旋
回自在に支持されるジョイントアーム110と、ジョイ
ントアーム110の上端に取付軸140を介して旋回自
在にとりつけらるテーブル130を有する。ジョイント
アーム110の旋回角度は、ジョイントアームの下端部
がフレームに固定されたストッパ16に当接することで
規制される。シートテーブルは常時バックレスト30の
背面側に格納されており、使用時には実線位置に開かれ
る。ジョイントアーム110に固定したサポート部材1
20にFRP製のダンパ用板ばね150をとりつけ、ジ
ョイントアーム110の開き動作を緩衝する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は航空機の旅客用のシート
テーブルに関する。
テーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】図9、図10は本発明を適用する航空機
用の旅客用のシートの概要を示す説明図である。全体を
符号1で示す旅客用シートは、フレーム10上にシート
クッション20を有する。フレーム10にはブラケット
12が立設され、ブラケット12には取付軸14とスト
ッパ16が植設される。取付軸14にはバックレスト3
0が回転自在に支持される。バックレスト30の下端に
固着されたバックレストアーム36は、ブラケット12
に装備された油圧シリンダ17に取付けられる。バック
レスト30は、油圧シリンダ17により任意の角度にリ
クライニングされる。バックレスト30の背面には、後
部座席用のシートテーブル50が開閉自在に装備され
る。シートテーブル50は左右一対のジョイントアーム
52と、ジョイントアーム52に対して旋回自在に支持
されたテーブル55を有する。
用の旅客用のシートの概要を示す説明図である。全体を
符号1で示す旅客用シートは、フレーム10上にシート
クッション20を有する。フレーム10にはブラケット
12が立設され、ブラケット12には取付軸14とスト
ッパ16が植設される。取付軸14にはバックレスト3
0が回転自在に支持される。バックレスト30の下端に
固着されたバックレストアーム36は、ブラケット12
に装備された油圧シリンダ17に取付けられる。バック
レスト30は、油圧シリンダ17により任意の角度にリ
クライニングされる。バックレスト30の背面には、後
部座席用のシートテーブル50が開閉自在に装備され
る。シートテーブル50は左右一対のジョイントアーム
52と、ジョイントアーム52に対して旋回自在に支持
されたテーブル55を有する。
【0003】ジョイントアーム52のテーブル55とは
反対側の端部53はブラケット12の取付軸14に対し
て回動自在に取り付けられる。シートテーブル50は不
使用時にはシート30の背面に接合するように閉じられ
て、ストッパで固定される。使用時には、旅客は前席の
バックシート30の背面に閉じられているシートテーブ
ルのストッパを外し、シートテーブル50を開く。ジョ
イントアーム52の開き角度は、ジョイントアーム52
の先端部53がストッパ16に当接する角度に規制され
る。テーブル55もジョイントアーム52の取付軸54
を中心に開くが、その開き角度もストッパにより規制さ
れる構造を取っている。
反対側の端部53はブラケット12の取付軸14に対し
て回動自在に取り付けられる。シートテーブル50は不
使用時にはシート30の背面に接合するように閉じられ
て、ストッパで固定される。使用時には、旅客は前席の
バックシート30の背面に閉じられているシートテーブ
ルのストッパを外し、シートテーブル50を開く。ジョ
イントアーム52の開き角度は、ジョイントアーム52
の先端部53がストッパ16に当接する角度に規制され
る。テーブル55もジョイントアーム52の取付軸54
を中心に開くが、その開き角度もストッパにより規制さ
れる構造を取っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシートテーブル
50は以上のように構成されていたので、使用時にテー
ブルのストッパを外すと、テーブル55とジョイントア
ーム52は自重により急速に開く。乗客はこの急速な開
き動作を緩衝するためにテーブル55を支えつつ開く必
要がある。この緩衝を怠ると乗客に激しく衝突したり、
手に持っている飲料をこぼす等の不都合の原因となって
いる。本発明はジョイントアームの取付部にダンパ用板
ばねを設けて上述した不都合を解消する航空機用のシー
トテーブルを提供するものである。
50は以上のように構成されていたので、使用時にテー
ブルのストッパを外すと、テーブル55とジョイントア
ーム52は自重により急速に開く。乗客はこの急速な開
き動作を緩衝するためにテーブル55を支えつつ開く必
要がある。この緩衝を怠ると乗客に激しく衝突したり、
手に持っている飲料をこぼす等の不都合の原因となって
いる。本発明はジョイントアームの取付部にダンパ用板
ばねを設けて上述した不都合を解消する航空機用のシー
トテーブルを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のシートテーブル
はジョイントアームの旋回動を緩衝するダンパを備え
る。そして、このダンパは、一方を所定枚数重ねた束と
し、他方の取付け部分を一体とした炭素繊維強化プラス
チックの板ばねであって、板ばねの復元力によって緩衝
を行うものである。また、所定枚数重ねた束の方を、必
要に応じて板ばねよりもはるかに伸びの大きい材料で接
着し、板ばねが破損しても飛び散らないようにしたもの
である。この板ばねを、テーブルを支えるジョイントア
ームに取り付けることにより、上途の課題を解決するも
のである。
はジョイントアームの旋回動を緩衝するダンパを備え
る。そして、このダンパは、一方を所定枚数重ねた束と
し、他方の取付け部分を一体とした炭素繊維強化プラス
チックの板ばねであって、板ばねの復元力によって緩衝
を行うものである。また、所定枚数重ねた束の方を、必
要に応じて板ばねよりもはるかに伸びの大きい材料で接
着し、板ばねが破損しても飛び散らないようにしたもの
である。この板ばねを、テーブルを支えるジョイントア
ームに取り付けることにより、上途の課題を解決するも
のである。
【0006】
【作用】シートテーブルをバックレストの背面の格納位
置から使用位置に開くときに、テーブルとジョイントア
ームは自重により急速に開こうとする。板ばねはこのジ
ョイントアームの旋回動を緩衝し、ジョイントアームは
緩やかに開かれる。
置から使用位置に開くときに、テーブルとジョイントア
ームは自重により急速に開こうとする。板ばねはこのジ
ョイントアームの旋回動を緩衝し、ジョイントアームは
緩やかに開かれる。
【0007】
【実施例】図1は本発明のシートテーブルの全体構成を
示す側面図、図2は用部の拡大側面図、図3はダンパ用
の板ばねの斜視図である。全体を符号100で示すシー
トテーブルは、前席のバックレスト30を支持するフレ
ームにとりつける取付軸14に対して旋回自在に支持さ
れる。シートテーブル100は、一対のジョイントアー
ム110と、ジョイントアーム110に対して旋回自在
にとりつけられるテーブル130とを有する。ジョイン
トアーム110の下端部はサポート部材120を介して
シートフレームのブラケットに植された取付軸14に旋
回自在に支持される。ジョイントアーム110の旋回角
度は、ジョイントアーム110の先端部112がシート
フレームのブラケットに植設されたストッパ16に当接
することで規制される。サポート部材120上面は湾曲
面122に形成されていて、この湾曲面122にダンパ
用板ばね150の一端側が取付具160によりとりつけ
られる。シートテーブル100は、非使用時にはバック
レスト30のストッパ35でバックレスト30の背面に
係止されている。
示す側面図、図2は用部の拡大側面図、図3はダンパ用
の板ばねの斜視図である。全体を符号100で示すシー
トテーブルは、前席のバックレスト30を支持するフレ
ームにとりつける取付軸14に対して旋回自在に支持さ
れる。シートテーブル100は、一対のジョイントアー
ム110と、ジョイントアーム110に対して旋回自在
にとりつけられるテーブル130とを有する。ジョイン
トアーム110の下端部はサポート部材120を介して
シートフレームのブラケットに植された取付軸14に旋
回自在に支持される。ジョイントアーム110の旋回角
度は、ジョイントアーム110の先端部112がシート
フレームのブラケットに植設されたストッパ16に当接
することで規制される。サポート部材120上面は湾曲
面122に形成されていて、この湾曲面122にダンパ
用板ばね150の一端側が取付具160によりとりつけ
られる。シートテーブル100は、非使用時にはバック
レスト30のストッパ35でバックレスト30の背面に
係止されている。
【0008】図3はダンパ用板ばね150の構造を示す
説明図である。このダンパ用板ばね150は炭素繊維強
化プラスチック(FRP)を板状に成形し、一方を板ば
ね用要素152を複数枚重ね合わせただけの構成とし、
他方を一体とする取付部154を構成する。そして、取
付部154に穴156を設けて取付具160によりサポ
ート部材120に固定する構造を採用している。
説明図である。このダンパ用板ばね150は炭素繊維強
化プラスチック(FRP)を板状に成形し、一方を板ば
ね用要素152を複数枚重ね合わせただけの構成とし、
他方を一体とする取付部154を構成する。そして、取
付部154に穴156を設けて取付具160によりサポ
ート部材120に固定する構造を採用している。
【0009】ダンパ用板ばね150の領域Aにあっては
複数枚の板ばね要素152は、互いに重ねあわせただけ
の構造であり、合せ面153は接着されていない。もっ
とも、板ばね要素が破損した場合のことを考慮して、伸
びの大きい接着剤で接着しておくこともできる。しか
し、取付部154を構成する領域Bにあっては、板ばね
要素の合わせ面155は溶着されている。したがって、
このダンパ用板ばね150は、取付部154を固定して
全体を折り曲げようとすると、板ばね要素152の合せ
面153でスリップを生じ、そのスリップの際の摩擦力
により折り曲げに対する緩衝作用を得ることができる。
複数枚の板ばね要素152は、互いに重ねあわせただけ
の構造であり、合せ面153は接着されていない。もっ
とも、板ばね要素が破損した場合のことを考慮して、伸
びの大きい接着剤で接着しておくこともできる。しか
し、取付部154を構成する領域Bにあっては、板ばね
要素の合わせ面155は溶着されている。したがって、
このダンパ用板ばね150は、取付部154を固定して
全体を折り曲げようとすると、板ばね要素152の合せ
面153でスリップを生じ、そのスリップの際の摩擦力
により折り曲げに対する緩衝作用を得ることができる。
【0010】図4はシートテーブルを前述のバックレス
トの背面に閉じて格納した状態を示し、図5はシートテ
ーブルを使用する状態を示す。シートテーブルを閉じた
状態にあっては、ジョイントアーム110の先端部11
2は、ストッパ16とは当接せず、ダンパ用板ばね15
0のみがストッパ16に当接している。この状態からシ
ートテーブルを開くと、ジョイントアーム110は取付
軸14を中心として矢印A方面へ旋回する。この作動に
より、ダンパ用板ばね150はストッパ16に接したま
ま引き上げられる。そこで、ダンパ用板ばね150の上
面とストッパ16の接触部157で摩擦力が発生し、ダ
ンピング作用を得ることができる。
トの背面に閉じて格納した状態を示し、図5はシートテ
ーブルを使用する状態を示す。シートテーブルを閉じた
状態にあっては、ジョイントアーム110の先端部11
2は、ストッパ16とは当接せず、ダンパ用板ばね15
0のみがストッパ16に当接している。この状態からシ
ートテーブルを開くと、ジョイントアーム110は取付
軸14を中心として矢印A方面へ旋回する。この作動に
より、ダンパ用板ばね150はストッパ16に接したま
ま引き上げられる。そこで、ダンパ用板ばね150の上
面とストッパ16の接触部157で摩擦力が発生し、ダ
ンピング作用を得ることができる。
【0011】また、互いに積層された板ばね要素152
は、曲げに対して復元力を発生し、その合わせ面153
で剪断スリップを起すので、その際の摩擦力もダンピン
グ作用を発生させる。ジョイントアーム110の上端部
は、テーブル130と軸140により旋回自在に支持す
る。
は、曲げに対して復元力を発生し、その合わせ面153
で剪断スリップを起すので、その際の摩擦力もダンピン
グ作用を発生させる。ジョイントアーム110の上端部
は、テーブル130と軸140により旋回自在に支持す
る。
【0012】図6、図7は本発明の他の実施例を示す。
このシートテーブル200は、先に説明したシートテー
ブル100と同様に、前席のバックレスト30を支持す
るフレームに取り付けられる取付軸14に旋回自在に取
り付けられるジョイントアーム110を有する。ジョイ
ントアーム110のサポート部材120に一端部を固定
されたダンパ用板ばね150の他端部はストッパ16に
当接され、ジョイントアーム110の旋回動を緩衝す
る。ジョイントアーム110の上端部にはテーブル13
0が支持軸C1を中心に旋回自在に取り付けられる。本
シートテーブルにあっては、この支持軸C1にロータリ
ーダンパーを装備している。
このシートテーブル200は、先に説明したシートテー
ブル100と同様に、前席のバックレスト30を支持す
るフレームに取り付けられる取付軸14に旋回自在に取
り付けられるジョイントアーム110を有する。ジョイ
ントアーム110のサポート部材120に一端部を固定
されたダンパ用板ばね150の他端部はストッパ16に
当接され、ジョイントアーム110の旋回動を緩衝す
る。ジョイントアーム110の上端部にはテーブル13
0が支持軸C1を中心に旋回自在に取り付けられる。本
シートテーブルにあっては、この支持軸C1にロータリ
ーダンパーを装備している。
【0013】図8はロータリーダンパーの一例を示す。
本ロータリーダンパー300は、複数の遊星歯車装置3
10を直列に連結して増速比を大きく構成してある。ジ
ョイントアーム110にはベアリング112のアウター
レースが固着され、そのインナーレースは入力軸315
を回転自在に支持する。入力軸はその中央部でテーブル
アーム132を貫通支持するとともに、その先端部はス
プライン317を介して遊星歯車装置310のキャリア
320に連結される。キャリア320は、プラネットギ
ア330を回転自在に支持し、プラネットギア330は
円筒上のギアケース305の内周部に固着したインター
ナルギア340とサンギア350に同時に噛み合う。ギ
アケース305の側面はジョイントアーム110に固着
される。サンギア350は2段目の遊星歯車装置のキャ
リアに入力され、更に増速される。最終的な増速比は、
緩衝すべきトルク(テーブルの重さ)により選択される
が、遊星歯車装置を3個直列に連結することで、例え
ば、1:100、1:150の増速比を得ることができ
る。
本ロータリーダンパー300は、複数の遊星歯車装置3
10を直列に連結して増速比を大きく構成してある。ジ
ョイントアーム110にはベアリング112のアウター
レースが固着され、そのインナーレースは入力軸315
を回転自在に支持する。入力軸はその中央部でテーブル
アーム132を貫通支持するとともに、その先端部はス
プライン317を介して遊星歯車装置310のキャリア
320に連結される。キャリア320は、プラネットギ
ア330を回転自在に支持し、プラネットギア330は
円筒上のギアケース305の内周部に固着したインター
ナルギア340とサンギア350に同時に噛み合う。ギ
アケース305の側面はジョイントアーム110に固着
される。サンギア350は2段目の遊星歯車装置のキャ
リアに入力され、更に増速される。最終的な増速比は、
緩衝すべきトルク(テーブルの重さ)により選択される
が、遊星歯車装置を3個直列に連結することで、例え
ば、1:100、1:150の増速比を得ることができ
る。
【0014】出力軸360の他端部はギアケース305
と同一軸線を有する外筒380に支持され、出力軸36
0の途中には円板362と、円板362に側部を支持さ
れるブレーキ部材370が取り付けられる。入力軸31
5の回転は増速して出力軸360に伝達され、ブレーキ
部材270は遠心力で拡張し、外筒380の内側に摺接
してブレーキ力を発生する。外筒380の外側はパイプ
302の内周面に固着され、パイプ116はギアケース
に取り付けられジョイントアーム110に連結される。
と同一軸線を有する外筒380に支持され、出力軸36
0の途中には円板362と、円板362に側部を支持さ
れるブレーキ部材370が取り付けられる。入力軸31
5の回転は増速して出力軸360に伝達され、ブレーキ
部材270は遠心力で拡張し、外筒380の内側に摺接
してブレーキ力を発生する。外筒380の外側はパイプ
302の内周面に固着され、パイプ116はギアケース
に取り付けられジョイントアーム110に連結される。
【0015】次に本シートテーブル200の使用位置へ
の旋回動作を説明する。バックレストの背面に格納され
たシートテーブル200のテーブル130は、バックレ
スト30に固定されたブラケット34に回動自在に取り
付けられたストッパ35により保持されている。乗客が
このストッパ35を解放すると、テーブル130は自重
により軸C1を中心に矢印X方向に旋回し始める。この
とき、ダンパ用板ばね150の復元力による軸C2まわ
りのモーメントは、シートテーブル200全体のモーメ
ントより大きくなるように板ばね150のばね定数を設
定しておく。これにより、テーブル130が軸C1を中
心に旋回する間はジョイントアーム110は旋回せず、
初期の姿勢を保つ。テーブル130が軸C1を中心に矢
印X方向に旋回する動作は、ロータリーダンパー300
により緩衝され、テーブル130は静かに開く。テーブ
ル130が軸C1まわりに設定位置まで開くと、ストッ
パにより制止される。
の旋回動作を説明する。バックレストの背面に格納され
たシートテーブル200のテーブル130は、バックレ
スト30に固定されたブラケット34に回動自在に取り
付けられたストッパ35により保持されている。乗客が
このストッパ35を解放すると、テーブル130は自重
により軸C1を中心に矢印X方向に旋回し始める。この
とき、ダンパ用板ばね150の復元力による軸C2まわ
りのモーメントは、シートテーブル200全体のモーメ
ントより大きくなるように板ばね150のばね定数を設
定しておく。これにより、テーブル130が軸C1を中
心に旋回する間はジョイントアーム110は旋回せず、
初期の姿勢を保つ。テーブル130が軸C1を中心に矢
印X方向に旋回する動作は、ロータリーダンパー300
により緩衝され、テーブル130は静かに開く。テーブ
ル130が軸C1まわりに設定位置まで開くと、ストッ
パにより制止される。
【0016】テーブル130が設定位置まで開いたとき
のシートテーブル200全体の軸C2まわりのモーメン
トと、テーブル130がストッパに突き当たったときの
緩衝力は、板ばね150の復元力によるモーメントより
大きくなるため、ジョイントアーム110は、軸C2を
中心として矢印Y方向に旋回を開始する。ジョイントア
ーム110が設定位置まで開くと、ストッパ16により
規制され、テーブル130の上面は水平となり、使用位
置に設定される。以上のように、乗客がストッパ35を
解放してから、テーブル130が使用位置まで開く全て
の動作は緩衝を受けて穏やかな動作となる。したがっ
て、テーブルが急激に開いて乗客の体や持ち物に衝突す
る不具合は解消される。なお、本実施例ではロータリー
ダンパーとして遊星歯車を使用するものを説明したが、
油圧式のロータリーダンパーやガバナー式のダンパーを
用いることもできる。
のシートテーブル200全体の軸C2まわりのモーメン
トと、テーブル130がストッパに突き当たったときの
緩衝力は、板ばね150の復元力によるモーメントより
大きくなるため、ジョイントアーム110は、軸C2を
中心として矢印Y方向に旋回を開始する。ジョイントア
ーム110が設定位置まで開くと、ストッパ16により
規制され、テーブル130の上面は水平となり、使用位
置に設定される。以上のように、乗客がストッパ35を
解放してから、テーブル130が使用位置まで開く全て
の動作は緩衝を受けて穏やかな動作となる。したがっ
て、テーブルが急激に開いて乗客の体や持ち物に衝突す
る不具合は解消される。なお、本実施例ではロータリー
ダンパーとして遊星歯車を使用するものを説明したが、
油圧式のロータリーダンパーやガバナー式のダンパーを
用いることもできる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のように、航空機のシート
テーブルにあって、一端部がシートフレームに固定され
る取付軸に対して旋回自在に支持されるとともに、フレ
ームに固定されるストッパにより旋回角度を規制される
ジョイントアームと、ジョイントアームの多端部に旋回
自在に支持されるテーブルとを有し、ジョイントアーム
とストッパとの間に配設されるダンパ用の板ばねを備え
たものである。ダンパ用の板ばねは炭素繊維強化プラス
チック材の板ばね要素を複数枚積層した構成を有し、そ
の一端部はジョイントアームに固定され、多端部はスト
ッパに摺動自在に押圧される。
テーブルにあって、一端部がシートフレームに固定され
る取付軸に対して旋回自在に支持されるとともに、フレ
ームに固定されるストッパにより旋回角度を規制される
ジョイントアームと、ジョイントアームの多端部に旋回
自在に支持されるテーブルとを有し、ジョイントアーム
とストッパとの間に配設されるダンパ用の板ばねを備え
たものである。ダンパ用の板ばねは炭素繊維強化プラス
チック材の板ばね要素を複数枚積層した構成を有し、そ
の一端部はジョイントアームに固定され、多端部はスト
ッパに摺動自在に押圧される。
【0018】この構成により乗客がシートテーブルを使
用位置に開く際に、ジョイントアームは板ばねのダンピ
ング作用によりゆっくりと旋回し、乗客に激しく衝突す
ることがない。したがって、乗客やその持ち物等の保護
を図ることができる。なお、積層される板ばね要素を伸
びが大きい接着剤で摺動自在に接着しておくことによ
り、板ばねが破損した場合でも破片が周囲に散乱するこ
とを防止することができる。板ばねが破損した場合で
も、ダンピング機能だけが失われるだけで、シートテー
ブルの開閉機能は確保できる。さらにジョイントアーム
とテーブルとの旋回軸にロータリーダンパーを装備する
ことにより、一層穏やかな動作を得ることができる。
用位置に開く際に、ジョイントアームは板ばねのダンピ
ング作用によりゆっくりと旋回し、乗客に激しく衝突す
ることがない。したがって、乗客やその持ち物等の保護
を図ることができる。なお、積層される板ばね要素を伸
びが大きい接着剤で摺動自在に接着しておくことによ
り、板ばねが破損した場合でも破片が周囲に散乱するこ
とを防止することができる。板ばねが破損した場合で
も、ダンピング機能だけが失われるだけで、シートテー
ブルの開閉機能は確保できる。さらにジョイントアーム
とテーブルとの旋回軸にロータリーダンパーを装備する
ことにより、一層穏やかな動作を得ることができる。
【図1】本発明の実施例を示す側面図。
【図2】要部の側面図。
【図3】ダンパ用板ばねの説明図。
【図4】本発明の作用を示す説明図。
【図5】本発明の作用を示す説明図。
【図6】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図7】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図8】ロータリーダンパーの説明図。
【図9】本発明を適用するシートテーブルの斜視図。
【図10】本発明を適用するシートテーブルの斜視図。
10 フレーム 12 ブラケット 14 取付軸 16 ストッパ 100 シートテーブル 110 ジョイントアーム 120 サポート部材 130 テーブル 150 ダンパ用板ばね 152 板ばね要素 154 取付部 160 取付具
Claims (7)
- 【請求項1】 一方の端部が航空機のシートフレームに
対して取付軸を介して旋回自在に支持されるジョイント
アームと、シートフレームに固定されてジョイントアー
ムの先端部が当接することによりジョイントアームの旋
回角度が規制されるストッパと、ジョイントアームの他
方の端部に旋回自在に支持されるテーブルとを備えた航
空機のシートテーブルにおいて、一方の端部が取付部を
介してジョイントアームに固定されるとともに、他方の
端部がストッパに対して摺動自在に押圧されるダンパ用
板ばねを備える航空機用シートテーブル。 - 【請求項2】 ジョイントアームにダンパ用板ばねを固
定するためのサポート部材を備える請求項1記載の航空
機用シートテーブル。 - 【請求項3】 サポート部材はジョイントアームの先端
部がストッパに近接する方向に旋回するのに対応してダ
ンパ用板ばねをより折り曲げる方向にダンパ用板ばねを
固定する請求項1又は2記載の航空機用シートテーブ
ル。 - 【請求項4】 ダンパ用板ばねは、炭素繊維強化プラス
チック製の板ばね要素を複数枚積層されるとともに、取
付部は一体に形成されてなる請求項1、2又は3記載の
航空機用シートテーブル。 - 【請求項5】 積層する板ばね要素の積層面に伸びの大
きな接着剤を塗布してなる請求項4記載の航空機用シー
トテーブル。 - 【請求項6】 一方の端部が航空機のシートフレームに
対して取付軸を介して旋回自在に支持されるジョイント
アームと、シートフレームに固定されてジョイントアー
ムの先端部が当接することによりジョイントアームの旋
回角度が規制されるストッパと、ジョイントアームの他
方の端部に旋回自在に支持されるテーブルとを備えた航
空機のシートテーブルにおいて、ジョイントアームの端
部のテーブルの旋回軸にロータリーダンバーを備えると
ともに、一方の端部が取付部を介してジョイントアーム
に固定されるとともに、他方の端部がストッパに対して
摺動自在に押圧されるダンパ用板ばねを備える航空機用
シートテーブル。 - 【請求項7】 ダンパ用板ばねの復元力によるモーメン
トは、テーブルが格納位置からロータリーダンパーによ
り緩衝されつつ開いて、規定位置まで達したときに、ジ
ョイントアームを開きはじめる値に設定される請求項6
記載の航空機用シートテーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9742393A JPH06305494A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 航空機用シートテーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9742393A JPH06305494A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 航空機用シートテーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06305494A true JPH06305494A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14192028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9742393A Pending JPH06305494A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 航空機用シートテーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06305494A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006341752A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Shiroki Corp | シート背面用テーブルの支持構造 |
CN111094064A (zh) * | 2017-07-20 | 2020-05-01 | 强尼·A·赛特费尔德 | 可展开的桌子组件 |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP9742393A patent/JPH06305494A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006341752A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Shiroki Corp | シート背面用テーブルの支持構造 |
CN111094064A (zh) * | 2017-07-20 | 2020-05-01 | 强尼·A·赛特费尔德 | 可展开的桌子组件 |
KR20200056981A (ko) * | 2017-07-20 | 2020-05-25 | 조니 에이. 새터필드 | 전개 가능한 테이블 조립체 |
JP2020529363A (ja) * | 2017-07-20 | 2020-10-08 | サターフィールド、ジョニー・エー. | 展開可能テーブル組立体 |
CN111094064B (zh) * | 2017-07-20 | 2022-10-14 | 强尼·A·赛特费尔德 | 可展开的桌子组件 |
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