JPH06304848A - 工具ホルダ - Google Patents

工具ホルダ

Info

Publication number
JPH06304848A
JPH06304848A JP12071993A JP12071993A JPH06304848A JP H06304848 A JPH06304848 A JP H06304848A JP 12071993 A JP12071993 A JP 12071993A JP 12071993 A JP12071993 A JP 12071993A JP H06304848 A JPH06304848 A JP H06304848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
overload
detectors
holder
holding cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12071993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3271367B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Mase
善明 間瀬
Yukihiro Sakakibara
幸宏 榊原
Munetaka Yogo
宗孝 余吾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Machinery Ltd filed Critical Howa Machinery Ltd
Priority to JP12071993A priority Critical patent/JP3271367B2/ja
Publication of JPH06304848A publication Critical patent/JPH06304848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3271367B2 publication Critical patent/JP3271367B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な信号処理回路を不要とする過負荷検出
用工具ホルダを得る。 【構成】 切削中の工具に過負荷が加わるまでは、変位
検出子31、基準検出子35は回動隙間Sを保って回転
し、近接スイッチ45の前面をA,C位置のように各検
出子31,35が単体で通過しても、あるいはB位置の
ように2つの検出子31,35が隙間Sを保って通過し
ても、円周方向長さが不足しているので近接スイッチ4
5は検出しない。過負荷トルク、あるいは過負荷スラス
トの発生により、両検出子31,35が接近し、これに
より2つの検出子31,35間にまたがる円周方向長さ
が、近接スイッチ45の検知し得る長さとなり、近接ス
イッチ45は検出信号(ON信号)を過負荷信号として
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は切削加工中に回転工具
に過負荷が生じた時に、これを検出して工具切損前に工
具交換や機台停止などを行わせる過負荷検出機能を有す
る工具ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】過負荷トルクのみを検出するものとして
例えば特開平3−245951号がある。また、過負荷
トルクと過負荷スラストを検出するものとして特開平3
−245950号がある。これらは工具保持筒がホルダ
軸に回動自在に支持されており、前者では、過負荷トル
クが、また、後者ではこれに加えて過負荷スラストが工
具保持筒の工具に加わると、内蔵したばねのばね力に抗
して工具保持筒がホルダ軸に対して所定量相対回動し、
互いに臨み合う検出子間の円周方向の相対位置が変化し
て両検出子によって形成される検出域の円周方向長さが
変わり、この変化した検出域を近接スイッチなどのセン
サで検出し、パルス発生器により生成される基準パルス
の数をカウンターでカウントし、このカウントしたパル
ス数と予め設定されている許容値を比較回路で比較し、
工具保持筒とホルダ軸の回転ずれを検出して、過負荷信
号を出力していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、基準
パルスを生成するパルス発生器や、これをカウントする
カウンター及びカウンター内のパルス数と設定値を比較
する比較回路などの複雑な信号処理回路が必要となり、
製造上高価となったり、あるいは複雑な故に故障も生じ
易い欠点もあった。この発明の課題は、これらの複雑な
信号処理回路を一切用いないで過負荷を検出できる工具
ホルダを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、この課題解
決のために、工具保持筒先端の工具が過負荷となるまで
は、工具ホルダ内のばね力で工具保持筒とホルダ軸の検
出子間に所定量の回動隙間が保たれ、過負荷となると工
具保持筒とホルダ軸間に相対回動を生じてそれらの検出
子間の円周方向の相対位置が変化することをセンサでと
らえるようにした過負荷検出システムにおいて、前記各
検出子の円周方向長さを、夫々各検出子単体ではセンサ
が検知不能で、過負荷時に両者が接近した接近位置関係
となったときに検知可能な長さに設定し、かつ、両者間
の回動隙間は、過負荷となるまでは両者が接近位置関係
とならない隙間に設定されていることを特徴とする。
【0005】
【作用】この発明の工具ホルダでは、工具負荷が過負荷
となるまでは工具保持筒とホルダ軸に設けた検出子が接
近位置関係とならず、従ってセンサは検出子を検出しな
い。工具負荷が過負荷となって工具保持筒がホルダ軸に
対して相対回動して検出子が接近位置関係となると、2
つの検出子を合せた長さがセンサ検知可能長さとなるの
で、センサは接近位置関係となった2つの検出子を検出
して、検出信号を出力する。このように過負荷となるま
では全く検出信号が無く、過負荷となると検出信号が出
力されるので、センサからの検出信号の有無で過負荷が
判り、従来のような複雑な信号処理回路が不要となる。
【0006】
【実施例】次に、図面において本願の工具ホルダ1の実
施例について説明する。ホルダ軸2は、テーパシャンク
に形成されたホルダ本体3にホルダ軸側検出リング4を
ねじ止めして構成されている。ホルダ本体3の中心より
前方に突出する支持筒部5内には、スラスト力伝達ピン
6が軸方向移動自在に嵌装され、このスラスト力伝達ピ
ン6は、ホルダ本体3の取付孔7内に設けたスラスト荷
重設定ばね8により前方に付勢されている。このスラス
ト荷重設定ばね8は、後述の工具保持筒11に保持され
た工具12にかかるスラスト荷重を受けるもので、バネ
力の設定値は使用される工具と対応する過負荷スラスト
荷重であり、この設定荷重を越えるまでは軸線方向にた
わまない。
【0007】次に、工具保持筒11は工具12を保持す
るコレットチャック部13後端に、支持スリーブ14の
フランジ部14aをねじ止めして構成されている。この
支持スリーブ14内周面と、前記支持筒部5外周面の間
にはころがり軸受15が介在され、ホルダ軸2に対して
工具保持筒11は回動自在かつ軸方向移動自在に支持さ
れている。尚、このころがり軸受15は多数のボール1
6を剛性の高い保持器17で転動自在に保持し螺旋状に
配列した周知のものである。また、支持スリーブ14の
フランジ部14aと前記ホルダ軸側検出リング4は、ホ
ルダ軸2の回転を工具保持筒11へ伝えるねじりコイル
ばね18により連結され、ホルダ軸2に対して工具保持
筒11を工具ホルダ1の回転方向と同方向(図3矢印
Z)へ付勢している。このねじりコイルばね18は、一
部が前記ころがり軸受15の外側を囲むように即ち前記
ころがり軸受15の外側で一部が軸線方向位置を重ねて
配設されており、従って工具ホルダ1は比較的全長が短
く、小型軽量となる。前記支持スリーブ14のフランジ
部14aには後方に伸びる上下一対の位置決めピン21
が植設されている(図2に示す)。この一対の位置決め
ピン21は、保持筒側検出リング22の内側フランジ部
22aに円周方向等ピッチで多数穿設された係止孔23
のうち2つの係止孔23内に係止されている。検出リン
グ22はフランジ部14a外周面とホルダ軸側検出リン
グ4の内周面に支持されて円周方向に回動自在でかつ、
軸方向に所定量移動可能となっており、その内側フラン
ジ部22aと前記ホルダ軸側の検出リング4前面との間
に介装した検出リング付勢バネ24により前方に付勢さ
れている。従って、前記ねじりコイルばね18のねじり
強さは、検出リング22をばね力に抗して後方(図1の
右方)へ動かして検出リング22の係止孔23と支持ス
リーブ14の位置決めピン21の係合を外し、その状態
でホルダ軸2に対して工具保持筒11を円周方向へ回動
した後、他の係止孔23内に位置決めピン21を係合さ
せることにより調整自在とされ、使用される工具12と
対応する過負荷トルク荷重に設定されている。
【0008】検出リング22の外周には図2,3に示す
ように、複数個の凹部30(本図では4個)が削設され
てその間が円周方向に等角度間隔(図3(a)に示す角
度θ(90度)おき)の4つの変位検出子31に形成さ
れている。変位検出子31のスピンドル側端には45度
の傾斜面31aが形成してある。検出リング4には、前
方へ円周方向に90度間隔で4つの基準検出子35が突
設され、各基準検出子35の回転方向(図4のZ方向)
前方には、前記傾斜面31aと当接する45度の傾斜面
36が形成してある。これらの傾斜面31a,36は過
負荷スラスト荷重で変位検出子31が軸方向後方へ移動
するとこれを、変位検出子31の回動に変換する変換機
構37を構成する。各基準検出子35と変位検出子31
とは互いにその間に臨んでおり、前記ねじりコイルばね
18のばね力により工具保持筒11がホルダ軸2に対し
てZ方向に付勢されて前記傾斜面31a,36が当接し
ている状態(過負荷でない状態)では、変位検出子31
と基準検出子35間には回動隙間Sが存在するようにし
てある。
【0009】各検出子31,35の円周方向長さは、主
軸ヘッド27の前面に取付けたブラケット40にねじ込
まれて、ナット41により、検出子31,35に対して
ホルダ軸2の半径方向位置を調整可能とした近接スイッ
チ(センサ)45の動作特性に基づいて設定される。即
ち、近接スイッチ45と検出31,35の距離がある距
離Tのとき、夫々の検出子31,35の円周方向長さ
は、図3(a)のA,C位置で示すように、近接スイッ
チ45の前面を検出子31(35)が単体で通過したと
き、近接スイッチ45が検出不能な長さLであって、両
検出子31,35が図3(b),(c)のように過負荷
により接した接近位置関係となったとき、両者を合わせ
た長さ2Lは近接スイッチ45が検出可能な長さとなる
ように設定される。距離Tが変更されれば、この長さL
も変更される。そして、前記回動隙間Sは図3(a)の
B位置のように、近接スイッチ45の前方を2つの検出
子31,35がその隙間Sを保って通過してもこれを検
知し得ない間隔に設定してある。
【0010】近接スイッチ45は工作機械の制御装置5
0に接続され、近接スイッチ45からの検出子検出信号
(ON信号)が入力されると過負荷を判別して、直ちに
主軸28をステップバックさせ、あるいは、この検出信
号を計数して工具の寿命を判定して工具交換を行わせる
ようにしてある。
【0011】この構成の工具ホルダ1では、正常切削時
(過負荷でない時)には、ホルダ軸2の回転はねじりコ
イルばね18を介して工具保持筒11へ伝えられ、加工
が行われる。過負荷でないとき、ねじりコイルばね18
のばね力で傾斜面31a,36が当接しており、変位検
出子31と基準検出子35は、図3(a)の状態を保っ
て回転する。この時検出子31,35が近接スイッチ4
5に対してA,B,C何れの位置関係となっても、検出
子31,35の円周方向長さが不足しているため近接ス
イッチ45は検出子31,35を検出せず、また、凹部
30では近接スイッチ45はOFFのままなので、回転
中の工具ホルダの全周にわたって検出信号(ON信号)
は出力されない。
【0012】工具12の切れ味が低下して工具12に加
わるトルクがねじりコイルばね18で設定した伝達トル
クを越えると、変位検出子31が基準検出子35に対し
て回転遅れを生じ、相対的に基準検出子35が回動隙間
Sだけ回転して両検出子31,35は円周方向に接した
接近位置関係となり(図3(b))、この時、2つの検
出子31,35を合せた円周方向長さは近接スイッチ4
5の特性から検出可能な長さ2Lとなるので、近接スイ
ッチ45は検出信号(ON信号)を制御装置50へ過負
荷信号として出力する。制御装置50は、この信号によ
りステップバック等の工具保護動作、あるいは工具交換
動作を、工作機へ指令する。
【0013】一方、工具摩耗で過負荷スラストが工具1
2に生じると、工具保持筒11がスラスト荷重設定ばね
8のばね力に抗してホルダ軸2に対して軸方向に相対的
に後退し、傾斜面31a,36の係合で図3(c)のよ
うに検出子31,35が上述したと同じように接近位置
関係となり、これによって2つの検出子31,35が近
接スイッチ45で検出され、過負荷スラストが検出され
る。過負荷トルクと過負荷スラストの両方が同時に発生
した場合も同様である。
【0014】本実施例では過負荷トルク、過負荷スラス
トの両方を検知できる工具ホルダ構造で説明したが、過
負荷トルクのみを検知できる構造であってもよい。ま
た、変換機構をホルダ外周部に設けたもので説明した
が、ホルダ内部に変換機構を有するものでもよい。ま
た、変位、基準検出子の組は4組に限らず、更に多数で
あってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のようにこの発明の工具ホルダによ
れば、過負荷となるまでは工具保持筒とホルダ軸の検出
子は接近位置関係になく、過負荷となると工具保持筒が
ホルダ軸に対して相対回動して接近位置関係となり、し
かも検出子の円周方向長さを、検出子を検知するために
工具ホルダと組合せて用いられるセンサとの関係におい
て、検出子単体ではセンサが検知不能で、両検出子が接
近位置関係になったときのみにセンサが検出可能となる
長さとしてあるので、過負荷となるまではセンサから検
出子検出信号は全く出力されず、過負荷となったときに
検出子検出信号を出力するようにでき、この検出信号の
有無のみで過負荷の発生を知ることができ、従来のよう
な複雑な信号処理回路が不要となり、故障の少ない過負
荷検知システムが構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具ホルダの縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面拡大図である。
【図3】変位・基準検出子の円周方向展開図である。
【符号の説明】
2 ホルダ軸、 8 スラスト荷重設定ばね、 11
工具保持筒、12 工具、 18 ねじりコイルばね、
31 変位検出子、31a 傾斜面、 35 基準検
出子、 36 傾斜面、45 近接スイッチ、 S 回
動隙間、 L 検出子の円周方向長さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具保持筒をホルダ軸に対して回動自在
    に支持し、ホルダ軸側の検出子と工具保持筒側の検出子
    とを円周方向に所定量の相対回動を許すように互いに臨
    ませ、工具保持筒とホルダ軸間に、トルク伝達のための
    ばねを介在させ、工具保持筒先端の工具が過負荷となる
    までは、このばね力で検出子間に前記所定量の回動隙間
    が保たれ、過負荷となると工具保持筒とホルダ軸間に相
    対回動を生じてそれらの検出子間の円周方向の相対位置
    が変化することをセンサでとらえるようにした過負荷検
    出システムにおいて、前記各検出子の円周方向長さを、
    夫々各検出子単体ではセンサが検知不能で、過負荷時に
    両者が接近した接近位置関係となったときに検知可能な
    長さに設定し、かつ、両者間の回動隙間は、過負荷とな
    るまでは両者が接近位置関係とならない隙間に設定され
    ていることを特徴とする工具ホルダ。
JP12071993A 1993-04-22 1993-04-22 工具ホルダ Expired - Fee Related JP3271367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12071993A JP3271367B2 (ja) 1993-04-22 1993-04-22 工具ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12071993A JP3271367B2 (ja) 1993-04-22 1993-04-22 工具ホルダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06304848A true JPH06304848A (ja) 1994-11-01
JP3271367B2 JP3271367B2 (ja) 2002-04-02

Family

ID=14793310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12071993A Expired - Fee Related JP3271367B2 (ja) 1993-04-22 1993-04-22 工具ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3271367B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3271367B2 (ja) 2002-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950004664B1 (ko) 공구홀더
KR930011854B1 (ko) 공구의 과부하 검출장치
JPH03184703A (ja) ドリルチャック
JPH06304848A (ja) 工具ホルダ
US4570950A (en) Compensating chuck
JPH071291A (ja) 工具ホルダ
US4810138A (en) Tap holder
JP3255257B2 (ja) 工具の負荷異常検出システム
JPH0740202A (ja) 工具ホルダ
US11014260B2 (en) Holder assembly for a circular saw tool
JPH03245950A (ja) 過負荷トルク、スラスト検出用工具ホルダ
JP2751643B2 (ja) 工具ホルダ
JP2900715B2 (ja) 工具ホルダ
JPH0890320A (ja) 工具ホルダ
JPH0794106B2 (ja) 過負荷トルク、スラスト検出用工具ホルダ
JPH1086023A (ja) 工具ホルダ
JPH0732982B2 (ja) 工具保持筒の支持構造
JPH0744436Y2 (ja) 工具ホルダにおける過負荷トルク検出装置
JPH0796181B2 (ja) 工具ホルダ
JP2783052B2 (ja) 工具ホルダ
JPH07204909A (ja) 両面チャック
JPH03202255A (ja) 工具ホルダ
JPS6144722Y2 (ja)
JP2535269Y2 (ja) コレットチャック
JPH10277820A (ja) 工作機械の主軸装置及びそれに用いる工具ホルダ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees