JP2900715B2 - 工具ホルダ - Google Patents

工具ホルダ

Info

Publication number
JP2900715B2
JP2900715B2 JP4206078A JP20607892A JP2900715B2 JP 2900715 B2 JP2900715 B2 JP 2900715B2 JP 4206078 A JP4206078 A JP 4206078A JP 20607892 A JP20607892 A JP 20607892A JP 2900715 B2 JP2900715 B2 JP 2900715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool holder
holder
tool
spring
movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4206078A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05200651A (ja
Inventor
哲也 桶谷
宏隆 西川
善明 間瀬
幸宏 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Kogyo KK
Original Assignee
Howa Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Kogyo KK filed Critical Howa Kogyo KK
Priority to JP4206078A priority Critical patent/JP2900715B2/ja
Publication of JPH05200651A publication Critical patent/JPH05200651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2900715B2 publication Critical patent/JP2900715B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドリル、タップ等の
折損予知を行なう工具ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】ドリル等による切削加工中に切粉の排出
が不良であると切削トルクが増えてドリルがねじ切れた
り、あるいはドリルが摩耗した状態で一定送りで加工す
ると過大なスラスト力を生じ、これによってドリルが座
屈することがあった。
【0003】上記のような過大なトルク及びスラスト荷
重を検出する工具ホルダとして、本出願人が先に出願し
たものがあり(特願平2−41678号)、これは、ホ
ルダ軸に工具保持筒を円周及び軸方向に夫々移動可能に
支持し、工具保持筒をスラスト荷重設定ばねで前方へ付
勢し、ホルダ軸の外周と工具保持筒の外周とに設けた複
数の検出子を互いに間に臨ませ、ホルダ軸と工具保持筒
をつなぐ伝達トルク設定用のねじりコイルばねのねじり
力で検出子を当接させ、その当接部に軸方向に対して大
きな角度で傾斜している傾斜面を設けそれらの傾斜面ど
うしの係合によって工具保持筒の軸方向移動を円周方向
回動に変換し、過負荷トルクのみならず過負荷スラスト
荷重も、工具保持筒とホルダ軸の所定量の回転ずれとし
て取出すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、工具
保持筒とホルダ軸との間には、スラスト荷重設定ばねと
伝達トルク設定用のねじりコイルばねの2つのばねが介
在されており、各ばねを別々に調整、管理する手間がか
かり、また、部品点数も増える問題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するために、ホルダ体に工具保持体を円周方向と軸方向
に夫々移動可能に支持し、ホルダ体と工具保持体間に切
削負荷設定用のばねを介装してホルダ体に対して工具保
持体を軸方向前方と、回転方向とに付勢し、切削中に工
具保持体に生ずる切削負荷が前記ばねの設定負荷より大
きくなった時に生じる工具保持体のホルダ体に対する相
対移動を検出するようにして成る工具ホルダであって、
ホルダ体と工具保持体間に、工具保持体の、ホルダ体に
対する軸方向前方移動と工具ホルダ回転方向と同方向の
円周方向移動との間の双方向変換と、工具保持体の、ホ
ルダ体に対する軸方向後退移動と前記回転方向と逆方向
の円周方向移動との間の双方向変換とを行なう変換機構
介在させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の工具ホルダでは、工具保持体をホルダ
体に対して前方へ付勢するばねをホルダ体との間に介在
させると、変換機構によって工具保持体がホルダ体に対
して回転方向と同方向へ付勢され、その結果このばね1
つでスラスト荷重、伝達トルクを設定できる。また、こ
のばねは工具保持体をホルダ体に対して回転方向へ付勢
するねじりコイルばねであってもよく、この円周方向付
勢力は変換機構によって工具保持体のホルダ体に対する
軸方向前方移動となり、やはり、このねじりコイルばね
1つでスラスト荷重、伝達トルクが設定される。
【0007】
【実施例】図1,図2において、工作機械のスピンドル
1と一体連結するホルダ体2と、先端に工具4を保持す
るコレットチャック5を備えた工具保持体6から成る本
発明の第1実施例の工具ホルダ7について説明する。ホ
ルダ体2はテーパ部2a,テーパ部2aと一体の把持部
2b及び把持部2b中心より下方に伸びる支持軸3から
なる。この支持軸3には、保持筒9の外周に連結筒10
を一体螺合させ、この両部材によってつくられる中空内
に支持筒11を嵌入して構成される工具保持体6が嵌め
込まれている。この嵌め込み状態において、支持軸11
に穿設された支持孔11aと支持軸3外周とに、夫々対
向して、工具ホルダ7の回転軸に対して傾斜するガイド
溝(リード溝)12が刻設され、このガイド溝12間に
ボール13を介在させ、ホルダ体2に対する工具保持体
6の軸方向後退移動(主軸1に近づく方向の移動)と工
具ホルダ7の回転方向と逆方向の円周方向移動との間で
双方向に移動方向を変換させ、また、ホルダ体2に対す
る工具保持体6の軸方向前方移動(主軸1から遠ざかる
方向の移動)と工具ホルダ7の回転方向と同方向の円周
方向移動との間で双方向に移動方向を変換させる変換機
構14が構成されている。また、15は支持筒11内に
設けられ、ボール13の循環を行なうためのリターンチ
ューブである。
【0008】前記のように工具ホルダ7内部に設けられ
た変換機構14はボールねじ構造であり、ボール13と
支持軸3及び支持筒11とは転がり接触しており、摩擦
力が小さく、そのリード角は9度程度である。
【0009】前記工具保持体6の連結筒10には、切削
負荷設定用のねじりコイルばね16の一端が接続され、
ばね16他端は、ホルダ体2の把持部2bに連結され、
加工時ホルダ体2の回転を工具保持体6に伝達してい
る。また、連結筒10には、図3に示すように多数の係
止孔17と係脱する左右2本のピン18が植設された検
出リング19が把持部2bとの間に介在したばね20に
よって下方に付勢され、連結筒10に検出リング19が
一体に取り付けられている。従ってねじりコイルばね1
6のねじり強さは、検出リング19をばね力に抗して後
方(図2上方)へ動かして、係止孔17と位置決めピン
18の係合を外し、その状態で連結筒10を円周方向へ
回動した後、検出リング19の係止孔17と位置決めピ
ン18を係合させることにより調整される。また、ねじ
りコイルばね16のねじり強さは工具4にかかるスラス
ト荷重とトルクの両方に対応するように最大許容スラス
ト荷重と最大許容トルクのうちで小さい方の値以下に対
応して設定されこのねじりコイルばね16によって、工
具保持体6はホルダ体2に対して回転方向(図5の矢印
方向)に付勢され、また、前記変換機構14を介して軸
方向前方に付勢され、このねじりコイルばね16でトル
ク、スラストの両方を負荷している。
【0010】検出リング19の外周には図4に示すよう
に、円周方向に等角度間隔(図5に示す角度θ(120
度)おき)の3つの変位検出子21が形成されている。
図5に示すように変位検出子21は工具ホルダの回転方
向両縁が後述の近接スイッチ35による検出開始又は検
出終了を示す検出表示部22,23となっている。
【0011】隣り合う変位検出子21間へ向かって、把
持部2bから3つの基準検出子(突起部)24が突設さ
れている。各基準検出子24は図5に示すように中央が
突出した階段状を成し、中央突出部25の回転方向両縁
が後述の近接スイッチ35による検出開始又は検出終了
を示す一対の検出表示部26,27となっており、回転
方向120度の間に、検出表示部26,23間及び検出
表示部22,27間で一対の回転ずれの検出域28,2
9が形成され、このような検出域28,29が円周方向
一周の間に三対設けてある。これらの検出域28,29
を検出した時近接スイッチ35はOFFとなる。前記ね
じりコイルばね16のねじり力及び変換機構14によっ
て変位検出子21の一側面と突起部24の低段部30の
一側面30aとが当接している時、低段部30の他側面
30bと対向する検出表示部23との間には僅かな円周
方向の遊び(図5のa、絶対値2aに対応するパルスカ
ウント値が後述の設定値tより大となるようにしてあ
る)があるようにしてあり、前記一対の検出域28,2
9と中央突出部25及び変位検出子21の円周方向長さ
Lは全て同じ(30度)に設定してある。
【0012】前記検出域28,29を検出する近接スイ
ッチ35は、図1に示すように主軸ヘッド36の前面に
固着したブラケット37に1個取付けてある。この近接
スイッチ35からの信号は図6に示す過負荷トルク(又
はスラスト荷重)の判別手段40へ送られるようにして
ある。
【0013】判別手段40において、41は周波数−電
圧変換器42と電圧−周波数変換器43により近接スイ
ッチ35からの信号パルスを平均し、所定倍数逓倍して
スピンドル1の1回転で所定数の基準パルスを発生する
ようにしたスピンドル角度パルス発生器、44は近接ス
イッチ35の信号の立下りで立上り、立上りで立下がる
(近接スイッチ35がOFFの間開く)ゲート回路、4
5はゲート回路44が開いている間に入力されてくるス
ピンドル角度パルスPsを加算又は減算するカウンタ、
46は近接スイッチ35のON、OFF信号の1周期で
カウンタ45に対する加算又は減算指令を切換えると共
に、立上りで判定指令信号を比較回路47へ出力する加
算、減算切換回路、47は判定指令があった時にカウン
タ45内のカウント値が設定回路48で予め設定される
設定値tを越えたかを判定する比較回路、49は比較回
路47で判定後に前記カウンタ45をリセットするリセ
ット回路、50は比較回路47での比較結果が設定値t
を越えたときに過負荷トルク(又はスラスト)検出信号
を出力信号として出力する出力回路である。前記設定値
tは切削前の無負荷時に近接スイッチ35が前記一対の
検出域28,29を検出した時のカウンタ45のパルス
カウント値の差に許容値を加えたものが設定される。製
作誤差がないとすると、この実施例では一対の検出域2
8,29でのパルスカウント値の差はゼロとなる。
【0014】さて、前記のような構成によれば、正常切
削時ホルダ体2の回転は、ねじりコイルばね16を介し
て工具保持体6へ伝えられ加工が行なわれる。近接スイ
ッチ35からはON、OFF信号が繰り返し出力され
る。検出域28ではOFFとなり、この間にゲート回路
44が開き加算、減算切換回路46の加算指令のもとに
カウンタ45内にスピンドル角度パルスPsが加算さ
れ、近接スイッチ35が中央突出部25を検出してON
となるとゲート回路44が閉じ減算に切換わり、再び近
接スイッチ35が検出域29を検出してOFFとなると
カウンタ45内に先程加算したパルスカウント値からス
ピンドル角度パルスPsを減じ、近接スイッチ35が変
位検出子21を検出してONとなると、判定指令信号が
出力されてカウンタ45内のカウント値が設定値tと比
較される。正常加工の場合、ねじりコイルばね16およ
び変換機構14により変位検出子21の一側面と基準検
出子24の低段部30の一側面30aとが当接した状態
なので検出域28,29の長さは同一であるからカウン
タ45内のカウント値はゼロとなり、過負荷トルクの出
力信号は出されない。
【0015】次に、工具摩耗により、過負荷スラスト荷
重のみが工具4に生じた場合について説明する。ねじり
コイルばね16のねじり強さを超える過負荷スラスト荷
重が工具4に生じるまではねじりコイルばね16はねじ
られず、変位検出子21と基準検出子24とは図5に示
す関係にある。工具4に過負荷スラスト荷重が生じる
と、工具保持体6がホルダ体2に対して後退し、この軸
方向移動が変換機構14によって回転方向と逆方向の円
周方向回動に変換される。従って工具保持体6の外周に
設けられた変位検出子21が基準検出子24に対して回
転遅れを生じ、相対的に基準検出子24が図5に示す遊
びaだけ回動して低段部30の側面30bが検出表示部
23に当接する。この相対回動により検出域28の円周
方向長さはL−aに、また検出域29の円周方向長さは
L+aとなる。従って検出域28で加算し、検出域29
で減算した結果は−2aとなり、その絶対値2aは設定
値tより大となるので出力回路50から過負荷スラスト
の出力信号が出力される。この過負荷スラストの出力信
号によって、スピンドル駆動モータに停止指令を出力し
たり、あるいはステップバック動作を指令したり、更に
はこの出力信号を寿命カウンタで計数し、寿命カウンタ
内の計数値が所定回数を超えたときに、加工途中でもそ
の工具と同一の新しい工具に工具交換を行なう。
【0016】また、過負荷トルクのみが生じた場合に
は、工具保持体6がホルダ体2に対して回転遅れ(回転
方向と逆方向の円周方向回動)を生じ、この回転遅れは
工具保持体6のホルダ体2に対する軸方向後退移動とな
り、結果として軸方向のスラスト荷重のみが生じた場合
と同様となる。過負荷トルクと過負荷スラストの両方が
同時に生じても同様の作用となる。
【0017】次に、図7において第2実施例について説
明する。この工具ホルダ55は、ホルダ筒56、支持筒
11及び支承筒58を備えたホルダ体2と、支持軸3の
下部外周に検出筒59を一体螺合してなる工具保持体6
とで構成されている。ホルダ筒56は、上部に形成され
たテーパ部56a,テーパ部56aと一体の把持部56
b及び把持部56bより下方にのびる筒部56cからな
り、この筒部56cの嵌入孔60内に支持筒11を嵌入
し、下方よりこの嵌入孔60に支承筒58外周を一体螺
合させてホルダ体2が構成されている。この支持筒11
の支持孔11aに、工具保持体6の支持軸3上部を嵌め
込み、この嵌め込み状態で、支持孔11aと、支持軸3
上部外周とに、前記第1実施例と同様に夫々ガイド溝1
2を刻設し、このガイド溝12間に、ボール13を介在
させ、変換機構14が構成されている。又支承軸58内
周と支持軸3の略中間部外周との間に玉軸受52を介在
させてある。
【0018】前記ホルダ体2のテーパ部56a内部に嵌
入孔60へ開口した中心孔62が穿設され、この中心孔
62下部には、中心孔62に挿入される円柱ブロック6
3の鍔部63aを係止する段部62aが設けられ、この
円柱ブロック63下端面と前記支持軸3上端面とに夫々
穿設された支持穴63b,3a間に鋼球66を介在さ
せ、更に円柱ブロック63をばね67によって下方に付
勢し支持機構68が構成されている。この支持機構68
の円柱ブロック63と鋼球66及び支持軸3上端面と鋼
球66間の押付力によってホルダ体2の回転を工具保持
体6に伝達している。また工具に生じる切削負荷を受け
るばね67の圧縮強さは、プルスタッド69を取り外し
このばね67を異なる圧縮強さを有するばねと交換する
ことによって調整できる。
【0019】前記ホルダ体2を構成するホルダ筒56の
外周に一体螺合される基準検出子24及び工具保持体6
を構成する検出筒59外周に形成される変位検出子21
の形状、構成等は第1実施例と同様である。また、過負
荷トルク(又はスラスト荷重)の判別手段40等も第1
実施例と同様である。
【0020】次に、工具摩耗により、過負荷スラスト荷
重のみ(過負荷トルクのみ又は過負荷スラストと過負荷
トルクが同時に生じた場合も同様である)が工具に生じ
た場合について説明する。穴明け加工時ばね67の圧縮
強さを超える過負荷スラスト荷重が工具に生じるまでは
支持機構68によって、ホルダ体2の回転は工具保持体
6に伝えられ加工が行なわれる。また、支持機構68及
び変換機構14によって、図5に示すように変位検出子
21の一側面と基準検出子24の低段部30の一側面3
0aとが当接した状態となり、過負荷スラスト荷重の出
力信号は出されない。工具に過負荷スラスト荷重が生じ
ると、支持機構68において、ばね67が後方に移動す
ると共に鋼球66と円柱ブロック63との圧接点ですべ
りが発生する。従って、工具保持体6はホルダ体2に対
して後退し、この軸方向移動が変換機構14によって円
周方向回動に変換され、変位検出子21が基準検出子2
4に対して回転方向と逆方向へ所定角度(本実施例の場
合遊びa)回動する。この回動によって検出域28,2
9間でカウントされるパルス数に差が生じるので、これ
により過負荷スラスト荷重の検出信号が出力信号として
出力される。
【0021】更に図8〜11に基づいて、第3実施例を
説明する。工具ホルダ200において、ホルダ体2はそ
の把持部2bから前方に筒部201が突設してある。筒
部201の中心に穿設した支持孔202に、工具保持体
6の支持軸203が玉軸受204を介して軸方向と円周
方向に移動可能に支持してある。支持孔202に連続す
るホルダ体2内の中心孔205には、圧接ブロック20
6が軸方向移動可能に嵌装され、ホルダ体2の後端に螺
合したプルスタッド207との間に切削負荷設定用の圧
縮ばね208が介在され、圧接ブロック206が鋼球2
09を介して前記支持軸203を前方へ付勢し、鋼球2
09の押付力でホルダ体2の回転を工具保持体6に伝達
するようにしてある。前記圧縮ばね208のばね力は、
工具4にかかるスラスト荷重とトルクの両方に対応する
ように最大許容スラスト荷重と最大許容トルクのうちで
小さい方の値以下に対応して設定され、1つの圧縮ばね
208でトルク、スラストの両方を負荷するようになっ
ている。
【0022】支持軸203の後端には、図9に示すよう
に左右にカム溝211が削設してある。カム溝211の
形状は図11に示すように、軸方向後方に向かって下が
り勾配となるように形成してある。また、前記ホルダ体
2の筒部201にはカム溝211と対向した位置にガイ
ドピン210が夫々植設され、ガイドピン210の内端
部がカム溝211内に摺接可能に嵌入されている。従っ
てこれらのガイドピン210とカム溝211によってホ
ルダ体2に対する工具保持体6の軸方向後退移動(主軸
1に近づく方向の移動)と工具ホルダ200の回転方向
と逆方向の円周方向移動との間で双方向に移動方向を変
換させ、また、ホルダ体2に対する工具保持体6の軸方
向前方移動と工具ホルダ200の回転方向と同方向の円
周方向移動との間で双方向に移動方向を変換させる変換
機構214が構成され、前記圧縮ばね208のばね力で
工具保持体6はホルダ体2に対し、軸方向前方と、回転
方向と同方向とに付勢されている。
【0023】次に支持軸203と共に工具保持体6を構
成する検出筒215の後端外周には円周方向に120度
間隔で変位検出子216が突設してある。また、変位検
出子216の間に臨むようにホルダ体2の把持部2bか
ら基準検出子217が円周方向に120度間隔で前方に
突設してある。基準検出子217は低段部217aと突
出部217bから成り、低段部217a、突出部217
b及び変位検出子216の円周方向長さは夫々30度に
設定してある。そして、過負荷スラスト荷重や過負荷ト
ルクが無い状態では、圧縮ばね208のばね力で前記変
換機構214を介して検出筒215が図15のZ方向
(回転方向と同じ)へ付勢されているので低段部217
aと変位検出子216が当接した状態を保つ。またこの
時のガイドピン210の位置はカム溝211に対して図
11に示す実線位置である。
【0024】この工具ホルダ200では、過負荷スラス
ト荷重及び、又は過負荷トルクが工具4にかかるまで
は、圧縮ばね208のばね力により変位検出子216と
基準検出子217とは図10の関係を保ちつつ回転し、
加工する。この状態では例えば近接スイッチ35が変位
検出子216の検出表示部216cでONとなって、次
の基準検出子217の検出表示部217cで再びONと
なる間の距離は60度で一定であり、過負荷信号は出力
されない。しかし、過負荷スラスト荷重が工具4にかか
ると、鋼球209が圧接ブロック206を介して圧縮ば
ね208を圧縮し、工具保持体6が後退し、変換機構2
14によりガイドピン210に沿ってガイド溝211が
案内されて変位検出子216が後退しつつ前記Z方向と
逆方向に回転する。この時、鋼球209と圧接ブロック
206間はすべりを生じる。このようにして変位検出子
216が回転すると、検出表示部216c,217cの
間隔が変化するので、この間隔の変化をとらえて、定常
時の値(前記60度)と比較し、予め設定してある許容
値を外れた場合に過負荷信号を出力する。また、過負荷
トルク発生時には、工具保持体6がホルダ体2に対して
相対回転するので、変位検出子216は変換機構214
を介して回転しつつ後退することになる。尚、過負荷の
検出は特公昭51−15630号で周知のように工具保
持体のホルダ体に対する後退移動を検知するようにして
あってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明では工具保持体と
ホルダ体の間に、ホルダ体に対する工具保持体の軸方向
前方移動とホルダ体の回転方向との間の双方向変換と、
移動方向を逆の関係にした双方向変換を行なわせる変換
機構を介在させたので、切削負荷設定用のばねを、工具
保持体をホルダ体に対して前方へ付勢するばねか、又は
回転方向方向と同方向へ付勢するばねの何れか一方を採
用すれば、このばねによってトルク及びスラストの両方
の値を設定でき、切削負荷設定用ばねの数を1つにでき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の工具ホルダの正面図である。
【図2】第1実施例の工具ホルダの拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】第1実施例の工具ホルダの変位検出子と基準検
出子の円周方向全周の展開図である。
【図6】制御装置のブロック図である。
【図7】第2実施例の断面図である。
【図8】第3実施例の断面図である。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【図10】第3実施例の工具ホルダの変位検出子と基準
検出子の円周方向全周の展開図である。
【図11】第3実施例の変換機構の説明図である。
【符号の説明】
2 ホルダ体、 3 支持軸、 6 工具保持体、7,
55,200 工具ホルダ、 11a 支持孔、12
ガイド溝、 13 ボール、 14,214 変換機
構、21,24,216,217 検出子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−23953(JP,A) 特開 平5−96451(JP,A) 実開 平2−4706(JP,U) 特公 昭54−6102(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 17/09 B23Q 31/38 B23Q 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダ体に工具保持体を円周方向と軸方
    向に夫々移動可能に支持し、ホルダ体と工具保持体間に
    切削負荷設定用のばねを介装してホルダ体に対して工具
    保持体を軸方向前方と、回転方向とに付勢し、切削中に
    工具保持体に生ずる切削負荷が前記ばねの設定負荷より
    大きくなった時に生じる工具保持体のホルダ体に対する
    相対移動を検出するようにして成る工具ホルダであっ
    て、ホルダ体と工具保持体間に、工具保持体の、ホルダ
    体に対する軸方向前方移動と工具ホルダ回転方向と同方
    向の円周方向移動との間の双方向変換と、工具保持体
    の、ホルダ体に対する軸方向後退移動と前記回転方向と
    逆方向の円周方向移動との間の双方向変換とを行なう変
    換機構を介在させたことを特徴とする工具ホルダ。
JP4206078A 1991-01-30 1992-07-08 工具ホルダ Expired - Fee Related JP2900715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4206078A JP2900715B2 (ja) 1991-01-30 1992-07-08 工具ホルダ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3189391 1991-01-30
JP3-31893 1991-01-30
JP4206078A JP2900715B2 (ja) 1991-01-30 1992-07-08 工具ホルダ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3255868A Division JPH0796181B2 (ja) 1991-01-30 1991-09-06 工具ホルダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05200651A JPH05200651A (ja) 1993-08-10
JP2900715B2 true JP2900715B2 (ja) 1999-06-02

Family

ID=26370408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4206078A Expired - Fee Related JP2900715B2 (ja) 1991-01-30 1992-07-08 工具ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2900715B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0413045Y2 (ja) * 1988-06-17 1992-03-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05200651A (ja) 1993-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950004664B1 (ko) 공구홀더
KR930011854B1 (ko) 공구의 과부하 검출장치
US4429775A (en) Clutch type torque control device for air driver
CA2043874A1 (en) Keyless chuck
US4401308A (en) Scroll chuck device
JP2900715B2 (ja) 工具ホルダ
JPH0796181B2 (ja) 工具ホルダ
JPH0160362B2 (ja)
JP3255257B2 (ja) 工具の負荷異常検出システム
JPH0354811Y2 (ja)
US4810138A (en) Tap holder
JP3271367B2 (ja) 工具ホルダ
JP3341268B2 (ja) 工具ホルダ
JPH0890320A (ja) 工具ホルダ
JP2751643B2 (ja) 工具ホルダ
JP2783052B2 (ja) 工具ホルダ
JPH0741520B2 (ja) 過負荷トルク、スラスト検出用工具ホルダ
JP2007044769A (ja) タッピングユニット
JPH0794106B2 (ja) 過負荷トルク、スラスト検出用工具ホルダ
JPH0631569A (ja) 工具ホルダ
JPH0346242B2 (ja)
JP3594325B2 (ja) 複合加工装置
JPH0357373Y2 (ja)
JPS6328742B2 (ja)
JPH06143013A (ja) 工具ホルダのしきい値設定方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees