JPH06304451A - 分離装置 - Google Patents
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- JPH06304451A JPH06304451A JP12338393A JP12338393A JPH06304451A JP H06304451 A JPH06304451 A JP H06304451A JP 12338393 A JP12338393 A JP 12338393A JP 12338393 A JP12338393 A JP 12338393A JP H06304451 A JPH06304451 A JP H06304451A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電気泳動法により被処理液から懸濁質を分離す
る場合、懸濁質を充分に脱水した取扱の容易なケ−キと
して低電力量で分離できる分離装置を提供する。 【構成】液面に垂直に配設し、上端を液面上空間におい
て駆動プ−リ−3で支持したエンドレスベルト5により
電着析出用電極を形成し、液面上におけるエンドレスベ
ルト電極部分の表面に接して電着析出物の剥ぎ取り手段
81を設けた。
る場合、懸濁質を充分に脱水した取扱の容易なケ−キと
して低電力量で分離できる分離装置を提供する。 【構成】液面に垂直に配設し、上端を液面上空間におい
て駆動プ−リ−3で支持したエンドレスベルト5により
電着析出用電極を形成し、液面上におけるエンドレスベ
ルト電極部分の表面に接して電着析出物の剥ぎ取り手段
81を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気泳動により被処理液
から懸濁質を分離する場合に使用する分離装置に関する
ものである。
から懸濁質を分離する場合に使用する分離装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】水中に分散・懸濁するコロイド粒子、固
体微粒子等の懸濁質を媒体から分離する場合、電気泳動
法を使用することがある。この分離方法の概要は、電極
間での電界の作用下、界面電解作用により、懸濁質と媒
体とを異極性イオンになし、懸濁質を一方の電極に向
け、液媒体を他方の電極に向けそれぞれ移動させて一方
の電極表面に電着・析出させ、この電着析出物をスクレ
−パで剥ぎ取って回収することにあり、通常、懸濁質が
陰性イオンとされ、陽極に懸濁質が電着・析出されてい
く。
体微粒子等の懸濁質を媒体から分離する場合、電気泳動
法を使用することがある。この分離方法の概要は、電極
間での電界の作用下、界面電解作用により、懸濁質と媒
体とを異極性イオンになし、懸濁質を一方の電極に向
け、液媒体を他方の電極に向けそれぞれ移動させて一方
の電極表面に電着・析出させ、この電着析出物をスクレ
−パで剥ぎ取って回収することにあり、通常、懸濁質が
陰性イオンとされ、陽極に懸濁質が電着・析出されてい
く。
【0003】従来、この陽極としては、水平軸線を有す
るドラム型電極の下半部を液面下に浸漬し、ドラム型電
極を回転させつつその表面に懸濁質を電着・析出させ、
この電着析出物を液面上のドラム表面でスクレ−パによ
り剥ぎ取るものが公知である。
るドラム型電極の下半部を液面下に浸漬し、ドラム型電
極を回転させつつその表面に懸濁質を電着・析出させ、
この電着析出物を液面上のドラム表面でスクレ−パによ
り剥ぎ取るものが公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このドラム型陽極にお
ける電着析出物の移送状態を観察すると、液中でのドラ
ム型陽極表面の電着・析出物においては、多含水状態の
スラリ−状であり、ドラム回転により液面上に引き上げ
られると脱水が進行し、ケ−キ状に近づいて行く。
ける電着析出物の移送状態を観察すると、液中でのドラ
ム型陽極表面の電着・析出物においては、多含水状態の
スラリ−状であり、ドラム回転により液面上に引き上げ
られると脱水が進行し、ケ−キ状に近づいて行く。
【0005】しかしながら、この脱水は自然脱水に依存
し、ドラム表面が比較的緩い勾配であるために、懸濁質
の種類によっては、ドラム型陽極の回転速度を相当に低
速にしなければ、脱水が不充分となり、スラリ−状態か
ら脱しきれずに、剥ぎ取りが困難となり、その後の処
理、例えば、焼却処理にも多大なコストを要することが
ある。他方、ドラム型電極の回転速度を低速にすると、
電着・析出効率の低下が避けられない。
し、ドラム表面が比較的緩い勾配であるために、懸濁質
の種類によっては、ドラム型陽極の回転速度を相当に低
速にしなければ、脱水が不充分となり、スラリ−状態か
ら脱しきれずに、剥ぎ取りが困難となり、その後の処
理、例えば、焼却処理にも多大なコストを要することが
ある。他方、ドラム型電極の回転速度を低速にすると、
電着・析出効率の低下が避けられない。
【0006】また、上記の電着・析出においては、電気
分解による電極面でのガスの発生があり、ドラムの回転
速度を低速にすると、液中のドラム下半部のドラム面で
は、勾配が比較的緩やかであるために、ガスが滞留し易
く、ガス層が形成されて電着・析出効率の低下が余儀な
くされる。
分解による電極面でのガスの発生があり、ドラムの回転
速度を低速にすると、液中のドラム下半部のドラム面で
は、勾配が比較的緩やかであるために、ガスが滞留し易
く、ガス層が形成されて電着・析出効率の低下が余儀な
くされる。
【0007】このように、上記のドラム型陽極において
は、高速回転すると、電着・析出された懸濁質を充分に
脱水し難く、その電着析出物の剥ぎ取り処理、その後の
焼却処理等が困難になり、または、低速回転して充分な
脱水を行うと、ガス抜き不良も重なって高効率の電着・
析出を保障し難く、エネルギ−消費量が多くなり、高脱
水と低消費エネルギ−の両者を共に充足させることは容
易ではない。
は、高速回転すると、電着・析出された懸濁質を充分に
脱水し難く、その電着析出物の剥ぎ取り処理、その後の
焼却処理等が困難になり、または、低速回転して充分な
脱水を行うと、ガス抜き不良も重なって高効率の電着・
析出を保障し難く、エネルギ−消費量が多くなり、高脱
水と低消費エネルギ−の両者を共に充足させることは容
易ではない。
【0008】本発明の目的は、電気泳動法により被処理
液から懸濁質を分離する場合、懸濁質を充分に脱水した
取扱の容易なケ−キとして、低電力量で分離できる分離
装置を提供することにある。
液から懸濁質を分離する場合、懸濁質を充分に脱水した
取扱の容易なケ−キとして、低電力量で分離できる分離
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の分離装置は、電
気泳動により被処理液の懸濁質と液媒体とを互いに逆方
向に移動させ、懸濁質を一方の電極上に電着・析出させ
て懸濁質を分離する方法において使用する装置であり、
液面に垂直に配設し、上端を液面上空間において駆動プ
−リ−で支持したエンドレスベルトにより上記一方の電
極を形成し、液面上におけるエンドレスベルト電極部分
の表面に接して電着析出物の剥ぎ取り手段を設けたこと
を特徴とする構成であり、電着析出物の剥ぎ取り手段と
しては、スクレ−パを使用し、該スクレ−パを液面上に
おけるエンドレスベルト電極部分の降下走行側の表面に
接して設けることができる。
気泳動により被処理液の懸濁質と液媒体とを互いに逆方
向に移動させ、懸濁質を一方の電極上に電着・析出させ
て懸濁質を分離する方法において使用する装置であり、
液面に垂直に配設し、上端を液面上空間において駆動プ
−リ−で支持したエンドレスベルトにより上記一方の電
極を形成し、液面上におけるエンドレスベルト電極部分
の表面に接して電着析出物の剥ぎ取り手段を設けたこと
を特徴とする構成であり、電着析出物の剥ぎ取り手段と
しては、スクレ−パを使用し、該スクレ−パを液面上に
おけるエンドレスベルト電極部分の降下走行側の表面に
接して設けることができる。
【0010】
【作用】液面上の電極部分が垂直面であるから、電極の
回転移動に伴い、電極表面の電着析出物が液面上に出て
上昇する間に、良好な水切りで、効率よく脱水される。
また、液中での電気分解によって電極面からガスが発生
しても、液面下の電極部分も垂直面であるから、ガスを
速やかに浮上させて、迅速にガス抜きすることができ、
ガス層を発生させることなく、高効率の電着・析出が保
障される。
回転移動に伴い、電極表面の電着析出物が液面上に出て
上昇する間に、良好な水切りで、効率よく脱水される。
また、液中での電気分解によって電極面からガスが発生
しても、液面下の電極部分も垂直面であるから、ガスを
速やかに浮上させて、迅速にガス抜きすることができ、
ガス層を発生させることなく、高効率の電着・析出が保
障される。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例を示す説明図である。図1に
おいて、1は被処理液(コロイド粒子、固体微粒子、油
分等が分散、懸濁された水)を満たしたタンクである。
2はタンクの上部空間に取り付けたフレ−ム、3はフレ
−ムに軸支した駆動プ−リ−、4はプ−リ−駆動モ−タ
である。5はエンドレスベルト陽極であり、上記の駆動
プ−リ−3に吊支し、垂直に配設してある。6は液中の
エンドレスベルト陽極下端に載設したアイドリングプ−
リ−である。
る。図1は本発明の実施例を示す説明図である。図1に
おいて、1は被処理液(コロイド粒子、固体微粒子、油
分等が分散、懸濁された水)を満たしたタンクである。
2はタンクの上部空間に取り付けたフレ−ム、3はフレ
−ムに軸支した駆動プ−リ−、4はプ−リ−駆動モ−タ
である。5はエンドレスベルト陽極であり、上記の駆動
プ−リ−3に吊支し、垂直に配設してある。6は液中の
エンドレスベルト陽極下端に載設したアイドリングプ−
リ−である。
【0012】7,7は固定式の陰極であり、エンドレス
ベルト陽極5の両側に所定の距離を隔てて上記フレ−ム
2に取着してある。81は液面上において、エンドレス
ベルト陽極5の降下走行側の表面に接して設けた導電製
のスクレ−パ(例えば、導電ゴムまたはプラスチック
製)、82はシュ−トである。9は直流電源であり、各
極を陰極7に直接並びにスクレ−パ81を介してエンド
レスベルト陽極5に接続してある。
ベルト陽極5の両側に所定の距離を隔てて上記フレ−ム
2に取着してある。81は液面上において、エンドレス
ベルト陽極5の降下走行側の表面に接して設けた導電製
のスクレ−パ(例えば、導電ゴムまたはプラスチック
製)、82はシュ−トである。9は直流電源であり、各
極を陰極7に直接並びにスクレ−パ81を介してエンド
レスベルト陽極5に接続してある。
【0013】図1において、プ−リ−3を駆動してエン
ドレスベルト陽極5を回転させると共に両電極5,7を
課電し、両電極5,7間に電界を作用させると、被処理
液中の懸濁質が陰性イオンに、液媒体が陽性イオンにな
り、懸濁質がエンドレスベルト陽極5に、液媒体が陰極
7に向かってそれぞれ移動し、液中において、陽極5の
表面に懸濁質が電着・析出していく。この場合、電解作
用のために、陽極面にガスが発生するが、この陽極面が
垂直面であるから、発生ガスは速やかに浮上し、ガスの
滞留がなく高効率の懸濁質の電着・析出を保障できる。
ドレスベルト陽極5を回転させると共に両電極5,7を
課電し、両電極5,7間に電界を作用させると、被処理
液中の懸濁質が陰性イオンに、液媒体が陽性イオンにな
り、懸濁質がエンドレスベルト陽極5に、液媒体が陰極
7に向かってそれぞれ移動し、液中において、陽極5の
表面に懸濁質が電着・析出していく。この場合、電解作
用のために、陽極面にガスが発生するが、この陽極面が
垂直面であるから、発生ガスは速やかに浮上し、ガスの
滞留がなく高効率の懸濁質の電着・析出を保障できる。
【0014】上記のエンドレスベルト陽極5上に電着・
析出された懸濁質の液中での状態は、多含水状態であっ
てスラリ−状である。このスラリ−がエンドレスベルト
陽極5の回動に伴い液面上に移送されると、エンドレス
ベルト陽極5の上昇中に脱水されつつ、固まって保形性
のよいケ−キに成っていく。
析出された懸濁質の液中での状態は、多含水状態であっ
てスラリ−状である。このスラリ−がエンドレスベルト
陽極5の回動に伴い液面上に移送されると、エンドレス
ベルト陽極5の上昇中に脱水されつつ、固まって保形性
のよいケ−キに成っていく。
【0015】この場合、エンドレスベルト陽極5の表面
が垂直面であるから、水切り性がよく、脱水が高速度で
進められ、電着析出物がスクレ−パに達するまでに、脱
水が充分に進んだ固い保形性のあるケ−キ状態に到達さ
せることが容易である。従って、スクレ−パで電着析出
物を壊すことなく剥ぎ取ることができ、その剥ぎ取り物
の運搬を容易に行うことができる。また、低含水率のた
めに、焼却処理も容易である。
が垂直面であるから、水切り性がよく、脱水が高速度で
進められ、電着析出物がスクレ−パに達するまでに、脱
水が充分に進んだ固い保形性のあるケ−キ状態に到達さ
せることが容易である。従って、スクレ−パで電着析出
物を壊すことなく剥ぎ取ることができ、その剥ぎ取り物
の運搬を容易に行うことができる。また、低含水率のた
めに、焼却処理も容易である。
【0016】電着析出物が除去され、表面が元の良電着
性に回復されたエンドレスベルト陽極5は、更に液面上
から液中に侵入して再度、電着析出を繰り返していく。
性に回復されたエンドレスベルト陽極5は、更に液面上
から液中に侵入して再度、電着析出を繰り返していく。
【0017】上記において、エンドレスベルト陽極5の
走行速度を速くしても、上記の優れた水切り作用のため
に低含水を充分に保障でき、従って、上記のガス滞留の
排除とエンドレスベルト陽極5の高速走行とによって懸
濁質の電着・析出速度を高めて(3m/min以下とする
ことが好ましい)分離処理の高速化を図り得、かかるも
とでも、上記低含水率ケ−キに基づく利益を充分に確保
できる。
走行速度を速くしても、上記の優れた水切り作用のため
に低含水を充分に保障でき、従って、上記のガス滞留の
排除とエンドレスベルト陽極5の高速走行とによって懸
濁質の電着・析出速度を高めて(3m/min以下とする
ことが好ましい)分離処理の高速化を図り得、かかるも
とでも、上記低含水率ケ−キに基づく利益を充分に確保
できる。
【0018】上記において、陽極5と陰極7との間の距
離は、装置の大きさ、液の懸濁質濃度、電気伝導度、浮
遊析出物の発生、適正電流密度や電圧等に応じて設定さ
れ、その間隔を調整可能とするように、陰極を取り付け
ることが望ましい。
離は、装置の大きさ、液の懸濁質濃度、電気伝導度、浮
遊析出物の発生、適正電流密度や電圧等に応じて設定さ
れ、その間隔を調整可能とするように、陰極を取り付け
ることが望ましい。
【0019】上記のスクレ−パに代え、エンドレスベル
ト陽極の上端にエンドレスベルト陽極と同調して走行さ
せるベルトコンベヤを設け、電着析出物をエンドレスベ
ルト陽極からこのベルトコンベヤに転移させ、当該ベル
トコンベヤによって搬出してもよい。
ト陽極の上端にエンドレスベルト陽極と同調して走行さ
せるベルトコンベヤを設け、電着析出物をエンドレスベ
ルト陽極からこのベルトコンベヤに転移させ、当該ベル
トコンベヤによって搬出してもよい。
【0020】また、液上のエンドレスベルト電極内側
に、その内面の付随的な電着析出物を除去するための補
助スクレ−パを設けることもできる。上記のエンドレス
ベルト陽極5には、白金メッキしたステンレスやチタン
シ−トを用いることができ、巾や長さは単位時間当たり
の電着・析出量に応じて設定される。
に、その内面の付随的な電着析出物を除去するための補
助スクレ−パを設けることもできる。上記のエンドレス
ベルト陽極5には、白金メッキしたステンレスやチタン
シ−トを用いることができ、巾や長さは単位時間当たり
の電着・析出量に応じて設定される。
【0021】上記エンドレスベルト陽極5のエッジは、
先端効果による過度の析出を防止するために絶縁被覆を
設けるか、鋭角を丸めて電解緩和を図ることが好まし
い。また、エンドレスベルト陽極5の内側面に絶縁被覆
を設けることもでき、この場合、上記の補助スクレ−パ
は不要である。
先端効果による過度の析出を防止するために絶縁被覆を
設けるか、鋭角を丸めて電解緩和を図ることが好まし
い。また、エンドレスベルト陽極5の内側面に絶縁被覆
を設けることもでき、この場合、上記の補助スクレ−パ
は不要である。
【0022】上記において、固定電極7への固体ケ−キ
の堆積、固定電極7の腐食による被処理液の汚損等を防
止するために、固定電極7の近傍(固定電極から3cm
〜1mm程度の位置)に電極膜を設けることが好まし
い。
の堆積、固定電極7の腐食による被処理液の汚損等を防
止するために、固定電極7の近傍(固定電極から3cm
〜1mm程度の位置)に電極膜を設けることが好まし
い。
【0023】なお、上記の実施例においては、懸濁質が
陰性イオンになる場合について説明したが、懸濁質が陽
性イオンになる場合もあり、この場合、エンドレスベル
ト電極が陰極とされ、固定電極が陽極とされる。
陰性イオンになる場合について説明したが、懸濁質が陽
性イオンになる場合もあり、この場合、エンドレスベル
ト電極が陰極とされ、固定電極が陽極とされる。
【0024】本発明の分離装置は、懸濁液からの固体微
粒子、コロイド粒子の分離以外に、油分が分散された乳
濁液からの油分の分離・回収にも使用できる。油分を回
収する場合は、上記のエンドレスベルト電極に同じくプ
−リ−駆動式で無課電のスチ−ルエンドレスベルトまた
は油付着性のゴムまたはプラスチックエンドレスベルト
を補助的にオイルスキマ−として並設することもでき
る。
粒子、コロイド粒子の分離以外に、油分が分散された乳
濁液からの油分の分離・回収にも使用できる。油分を回
収する場合は、上記のエンドレスベルト電極に同じくプ
−リ−駆動式で無課電のスチ−ルエンドレスベルトまた
は油付着性のゴムまたはプラスチックエンドレスベルト
を補助的にオイルスキマ−として並設することもでき
る。
【0025】本発明の分離装置を使用すれば、コロイド
粒子、固体微粒子または油分が分散・懸濁されている排
水から、コロイド粒子、固体微粒子を低含水率のケ−キ
状態で、または、高油分率で、しかも低電力量にて分離
・回収できる。このことは、以下の実施例についての運
転結果からも明らかである。
粒子、固体微粒子または油分が分散・懸濁されている排
水から、コロイド粒子、固体微粒子を低含水率のケ−キ
状態で、または、高油分率で、しかも低電力量にて分離
・回収できる。このことは、以下の実施例についての運
転結果からも明らかである。
【0026】実施例 図1において、エンドレスベルト陽極5には巾20cm
の白金メッキのチタン製ベルトを使用し、駆動プ−リ−
3並びにアイドリングプ−リ−6の径をともに15cm
にし、エンドレスベルト陽極5の液中浸漬長さを50c
mとした。スクレ−パ−81の材質は、導電性ゴムと
し、このスクレ−パ−を液面上から約40cmの位置で
エンドレスベルトの降下走行側の表面に接触させた。陰
極7には、ステンレスを使用し、陰極7と陽極5間の距
離は3cm〜30cmの範囲で調整可能とした。エンド
レスベルト陽極5の走行速度は、毎分10cm〜100
cmの範囲で任意に設定できるようにした。
の白金メッキのチタン製ベルトを使用し、駆動プ−リ−
3並びにアイドリングプ−リ−6の径をともに15cm
にし、エンドレスベルト陽極5の液中浸漬長さを50c
mとした。スクレ−パ−81の材質は、導電性ゴムと
し、このスクレ−パ−を液面上から約40cmの位置で
エンドレスベルトの降下走行側の表面に接触させた。陰
極7には、ステンレスを使用し、陰極7と陽極5間の距
離は3cm〜30cmの範囲で調整可能とした。エンド
レスベルト陽極5の走行速度は、毎分10cm〜100
cmの範囲で任意に設定できるようにした。
【0027】運転例1 ラテックス約5%を含むエマルジョン排水200リット
ルを、上記実施例を使用し、エンドレスベルト陽極の走
行速度30cm/分,電極間距離6cm,課電直流電圧
40Vのもとで分離処理したところ、毎時1452gで
含水率64%にてラテックスを回収できた。乾燥懸濁質
1kg当たりの消費電力は1.93KWHであった。
ルを、上記実施例を使用し、エンドレスベルト陽極の走
行速度30cm/分,電極間距離6cm,課電直流電圧
40Vのもとで分離処理したところ、毎時1452gで
含水率64%にてラテックスを回収できた。乾燥懸濁質
1kg当たりの消費電力は1.93KWHであった。
【0028】運転例2 COD2700PPMの含油排水200リットルを、上記実施例を
使用し、エンドレスベルト陽極の走行速度20cm/
分,電極間距離10cm,課電直流電圧60Vのもとで
分離処理したところ、毎時1100gで油を回収でき
た。油1kg当たりの消費電力は1.43KWHであっ
た。
使用し、エンドレスベルト陽極の走行速度20cm/
分,電極間距離10cm,課電直流電圧60Vのもとで
分離処理したところ、毎時1100gで油を回収でき
た。油1kg当たりの消費電力は1.43KWHであっ
た。
【0029】運転例3 ウエハダイシング排水を限外濾過膜で処理したコロイド
状金属シリコン微粒子含有量50000ppmの懸濁液
200リットルを、上記実施例を使用し、エンドレスベ
ルト陽極の走行速度60cm/分,電極間距離2cm,
電流密度0.35mA/cm2のもとで分離処理したところ、
毎時320gの金属シリコン微粒子を回収できた。金属
シリコン1kg当たりの消費電力は0.16KWHであっ
た。この回収した金属シリコンは純度が高くウエハ原料
として利用可能である。
状金属シリコン微粒子含有量50000ppmの懸濁液
200リットルを、上記実施例を使用し、エンドレスベ
ルト陽極の走行速度60cm/分,電極間距離2cm,
電流密度0.35mA/cm2のもとで分離処理したところ、
毎時320gの金属シリコン微粒子を回収できた。金属
シリコン1kg当たりの消費電力は0.16KWHであっ
た。この回収した金属シリコンは純度が高くウエハ原料
として利用可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明の分離装置は、上述した通りの構
成であり、懸濁液から電気泳動により懸濁質を取扱の容
易な含水率の低い状態で、充分な電着・析出速度を保持
しつつ回収でき、消費電力量も低く、懸濁排水、エマル
ジョン排水からの固形物、油分の回収に極めて有用であ
る。
成であり、懸濁液から電気泳動により懸濁質を取扱の容
易な含水率の低い状態で、充分な電着・析出速度を保持
しつつ回収でき、消費電力量も低く、懸濁排水、エマル
ジョン排水からの固形物、油分の回収に極めて有用であ
る。
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
3 駆動プ−リ− 4 モ−タ− 5 エンドレスベルト電極 6 アイドリングプ−リ− 7 固定電極 81 スクレ−パ 9 直流電源
Claims (2)
- 【請求項1】電気泳動により被処理液の懸濁質と媒体と
を互いに逆方向に移動させ、懸濁質を一方の電極上に電
着・析出させて懸濁質を分離する方法において使用する
装置であり、液面に垂直に配設し、上端を液面上空間に
おいて駆動プ−リ−で支持したエンドレスベルトにより
上記一方の電極を形成し、液面上におけるエンドレスベ
ルト電極部分の表面に接して電着析出物の剥ぎ取り手段
を設けたことを特徴とする分離装置。 - 【請求項2】電着析出物の剥ぎ取り手段としてスクレ−
パを使用し、該スクレ−パを液面上におけるエンドレス
ベルト電極部分の降下走行側の表面に接して設けた請求
項1記載の分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12338393A JPH06304451A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12338393A JPH06304451A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06304451A true JPH06304451A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14859226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12338393A Pending JPH06304451A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06304451A (ja) |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP12338393A patent/JPH06304451A/ja active Pending
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