JPH06304323A - 遊技機用釘間隔測定装置、遊技機管理システムおよび遊技機管理プログラム - Google Patents

遊技機用釘間隔測定装置、遊技機管理システムおよび遊技機管理プログラム

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JPH06304323A
JPH06304323A JP11933893A JP11933893A JPH06304323A JP H06304323 A JPH06304323 A JP H06304323A JP 11933893 A JP11933893 A JP 11933893A JP 11933893 A JP11933893 A JP 11933893A JP H06304323 A JPH06304323 A JP H06304323A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技機からの出玉データ、稼働時間、障害釘
間隔とを関係付けて表示し各遊技機を管理可能な遊技機
管理システムおよび管理プログラムを提供する。 【構成】 中央管理制御装置51は、遊技機の全発射球
数データと全排出賞球数データとから全発射球数に対す
る全排出賞球数に関する毎日の指標値である割数値を演
算し、特定機種又は特定の遊技機に関する1又は2以上
の特定の釘の想定する釘間隔値又は想定する出玉データ
又は想定する稼働時間のうちのいずれか1つ又は2つが
外部入力装置53から入力された場合には、対応する残
りのデータを画像表示装置53等に表示させるように制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機等の遊技機
を管理する遊技機管理システムおよび遊技機管理プログ
ラムに係り、特に、遊技機からの毎日の全発射球数デー
タと毎日の全排出賞球数データと毎日の稼働時間データ
と、遊技盤上の障害釘の間隔値データとから各データ間
の相関関係を外部出力し、その相関関係により各遊技機
を管理可能な遊技機管理システムおよび遊技機管理プロ
グラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコホール等の遊技店におけ
るパチンコ機等の遊技機、特に、毎日の全発射球数に対
する毎日の全排出球数(遊技球の入賞領域への入賞によ
り排出される全排出賞球)に関する出玉データを管理す
るシステムやプログラムとして各種のものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の遊
技機管理システムあるいは遊技機管理プログラムにおい
ては、特定の機種又は遊技機の釘調整と出玉、又は稼働
時間との相関関係を把握可能な遊技機管理システムは知
られておらず、その開発が望まれていた。本発明は、上
記の課題を解決するためになされたものであり、遊技機
からの出玉データ又は遊技機の稼働時間と、遊技盤上の
障害釘の間隔とから各データを関係付けて表示し、各遊
技機を管理可能な遊技機管理システムおよび遊技機管理
プログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る遊技機管理システムは、遊技盤を有
し、遊技者の操作により発射されるとともに当該遊技盤
上に植設された障害釘により流下方向を変化させられた
遊技球が当該遊技盤上の入賞領域に入賞した場合には所
定数の賞球を排出し、毎日の全発射球数データと毎日の
全排出賞球数データと毎日の稼働時間データとを出力す
る複数の遊技機と、前記複数の遊技機の障害釘のうち任
意の1対の障害釘の間隔を測定し釘間隔データとして出
力する釘間隔測定装置と、前記複数の遊技機のうちの各
々の遊技機における前記釘間隔データと前記全発射球数
データと前記全排出賞球数データと前記稼働時間データ
とを受け取り記憶して全遊技機を管理する遊技機管理装
置と、当該遊技機管理装置に外部から指令入力可能な外
部入力装置と、前記遊技機管理装置からの出力を外部出
力するデータ出力装置と、を備えた遊技機管理システム
であって、前記遊技機管理装置は、前記全発射球数デー
タと全排出賞球数データとから全発射球数に対する全排
出賞球数に関する毎日の指標値である出玉データを演算
し、特定機種又は特定の遊技機に関する1又は2以上の
特定の釘の想定する釘間隔値又は想定する出玉データ又
は想定する稼働時間のうちのいずれか1つ又は2つが前
記外部入力装置から入力された場合には、対応する残り
のデータを前記データ出力装置から外部出力させるよう
に制御するように構成される。また、本発明に係る遊技
機管理プログラムは、遊技盤を有し、遊技者の操作によ
り発射されるとともに当該遊技盤上に植設された障害釘
により流下方向を変化させられた遊技球が当該遊技盤上
の入賞領域に入賞した場合には所定数の賞球を排出し、
毎日の全発射球数データと毎日の全排出賞球数データと
毎日の稼働時間データとを出力する複数の遊技機と、前
記複数の遊技機の障害釘のうち任意の1対の障害釘の間
隔を測定し釘間隔データとして出力する釘間隔測定装置
と、前記複数の遊技機のうちの各々の遊技機における前
記釘間隔データと前記全発射球数データと前記全排出賞
球数データと前記稼働時間データとを受け取り全遊技機
を管理する遊技機管理装置と、当該遊技機管理装置に外
部から指令入力可能な外部入力装置と、前記遊技機管理
装置からの出力を外部出力するデータ出力装置と、を備
えた遊技機管理システムにおいて前記各装置を制御する
遊技機管理プログラムであって、任意の時刻における各
遊技機の釘間隔調整後の前記釘間隔データを前記釘間隔
測定装置から出力させ前記遊技機管理装置に記憶させる
第1ステップと、次いで当該釘間隔調整後の毎日の前記
全発射球数データ及び毎日の前記排出賞球数データ及び
毎日の稼働時間データとを各遊技機から出力させ前記遊
技機管理装置に記憶させる第2ステップと、次いで前記
全発射球数データと全排出賞球数データとから全発射球
数に対する全排出賞球数に関する毎日の指標値である出
玉データを前記遊技機管理装置に演算させ記憶させる第
3ステップと、特定機種又は特定の遊技機に関する1又
は2以上の特定の釘の想定する釘間隔値又は想定する出
玉データ又は想定する稼働時間のうちのいずれか1つ又
は2つが前記外部入力装置から入力された場合には、対
応する残りのデータを前記データ出力装置から外部出力
させるように前記遊技機管理装置を制御する第4ステッ
プと、を備えて構成される。また、上記の遊技機管理シ
ステム及び遊技機管理プログラムにおいては、釘間隔値
だけでなく、各障害釘の曲がりの方向もデータとして取
り入れ、想定する釘間隔値及び釘曲がり方向又は想定す
る出玉データ又は想定する稼働時間のうちのいずれか1
つ又は2つと前記外部入力装置から入力された場合に
は、対応する残りのデータを前記データ出力装置から外
部出力させるようにしてもよい。
【0005】
【作用】上記構成を有する本発明に係る遊技機管理シス
テムおよび遊技機管理プログラムによれば、特定機種又
は特定の遊技機に関する1又は2以上の特定の釘の想定
する釘間隔値又は想定する出玉データ又は想定する稼働
時間のうちのいずれか1つ又は2つが前記外部入力装置
から入力された場合には、対応する残りのデータを前記
データ出力装置から画像表示又は印刷出力等により遊技
店管理者等に外部出力することができるので、営業上の
指標値として重要な出玉データと稼働時間と特定の釘の
釘間隔値とを関連付けて総覧することができ、遊技店全
体の毎日の営業戦略を効果的かつ短時間で立てることが
可能となる。また、上記の遊技機管理システム及び遊技
機管理プログラムにおいては、釘間隔値だけでなく、各
障害釘の曲がりの方向もデータとして取り入れ、想定す
る釘間隔値及び釘曲がり方向又は想定する出玉データ又
は想定する稼働時間のうちのいずれか1つ又は2つと前
記外部入力装置から入力された場合には、対応する残り
のデータを前記データ出力装置から外部出力することが
できるので、出玉データと稼働時間と特定の釘の釘間隔
値及び釘曲がり方向とを関連付けて総覧することがで
き、遊技店全体の毎日の営業戦略をさらに効果的に立て
ることが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。本発明の一実施例である遊技機管理システム1
00の構成を図1に示す。図に示すように、この遊技機
管理システム100は、管理される遊技機であるパチン
コ遊技機56と、このパチンコ遊技機56の遊技盤上に
植設され発射されたパチンコ遊技球の流下方向を変化さ
せる1対の障害釘の間隔を測定する釘間隔測定装置であ
るネイルゲージ機1と、これらのパチンコ遊技機56、
ネイルゲージ機1に接続される 遊技機管理装置である
中央管理制御装置51と、この中央管理制御装置51に
機種毎又は個々の遊技機に対し指定すべき特定の釘の想
定釘間隔値又は想定出玉データ又は想定稼働時間等を入
力設定可能な外部入力装置53と、特定機種又は特定の
遊技機に関する1又は2以上の特定の釘の想定する釘間
隔値又は想定する出玉データ又は想定する稼働時間のう
ちのいずれか1つ又は2つが外部入力装置53から入力
された場合には、対応する残りのデータを画像として外
部表示可能な画像表示装置52と、特定機種又は特定の
遊技機に関する1又は2以上の特定の釘の想定する釘間
隔値又は想定する出玉データ又は想定する稼働時間のう
ちのいずれか1つ又は2つが外部入力装置53から入力
された場合には、対応する残りのデータを印刷出力可能
な印刷出力装置55と、これらの各データ、釘調整の履
歴等を記憶媒体等に格納可能な外部記憶装置54と、を
備えている。
【0007】次に、本システムにおける手順を説明す
る。本システムにおいては、まず、上記の各パチンコ遊
技機56の障害釘の間隔を、例えば毎日の営業終了後に
上記ネイルゲージ機1により測定し、その釘間隔データ
を中央管理制御装置51が取り込み、一旦上記の外部記
憶装置54等に格納する。
【0008】この釘間隔データは、毎日の釘調整履歴と
して、例えば、釘調整履歴台帳などとして印刷出力が可
能である。
【0009】次に、中央管理制御装置51は、各パチン
コ遊技機56の毎日の全発射球数と、毎日の全排出賞球
数等の各種の出玉に関するデータ、及び各パチンコ遊技
機56の毎日の稼働時間データを各パチンコ遊技機56
から常時収集している。この出玉データは、遊技店の営
業実績でもあるので、例えば、毎日出玉状況などとして
印刷出力可能である。
【0010】そして、中央管理制御装置51は、全発射
球数データと全排出賞球数データとから全発射球数に対
する全排出賞球数に関する毎日の指標値である出玉デー
タを演算し、外部記憶装置54内に記憶させる。
【0011】ここに、上記の出玉データとは、出玉率、
出玉割数値、営業割数等のデータをいう。ここに出玉率
とは、各パチンコ機の発射された遊技球の数(以下「ア
ウト球数」という)の累積値をPとし、そのパチンコ機
に補給された遊技球の数(以下「セーフ球数」という)
の累積値をQとした場合、そのパチンコ機のその日の出
玉率K1 は、例えば下式 K1 =100×Q÷P ……………(1) で表わされる。
【0012】また、そのパチンコ機のその日の出玉割数
値K2 は、例えば下式 K2 =10×Q÷P ……………(2) で表わされる。この出玉割数K2 は、機械割数とも言わ
れる。
【0013】そして、そのパチンコ機のその日の営業割
数K3 は、例えば下式 K3 ={(P−Q)×(−1)×u+S}÷S ……………(3) で表わされる。ここに、uはパチンコ玉あるいはスロッ
トコインの単価(u円/玉あるいはu円/枚)を表わ
し、Sは売上金額を表わしている。
【0014】上記の各出玉データK1 ,K2 ,K3 にお
ける各パチンコ機のアウト球数の累積値P、及びその遊
技機に補給されたセーフ球数の累積値Qは、同一機種の
パチンコ機全体に関する発射遊技球数の累積値、及びそ
の機種への補給遊技球数の累積値として計算してもよ
い。この場合には、上式(1)〜(3)により、そのパ
チンコ機機種全台のその日の出玉データK1 〜K3 が計
算されることになる。
【0015】次に、実際の遊技機管理システムの画像表
示装置に表示される表示画像の例(図2ないし図4)に
基づいて、本実施例のさらに具体的な動作を説明する。
【0016】図2は、上記の遊技機管理システムにおけ
る画像表示装置52の画面上に表示される本システムの
初期メニューの例を示した図である。図2においては、
この遊技店内の特定のパチンコ機種(この場合は「ブル
ーハワイ」)の全台について、これから、特定の釘の釘
幅(釘間隔)値、上記の出玉データの一つである出玉割
数値、又は台の稼働時間のうち、釘幅により検索を開始
するところを示している。
【0017】図2の画面において、この機種の特定の釘
A,B,Cの条件欄に想定する釘間隔値を外部入力装置
53のキーボード(図示せず)等により入力する。この
場合、釘A,B,Cのすべてについて入力する必要はな
く、例えば釘Aのみについて入力してもかまわない。ま
た、一つの釘については、複数の釘間隔条件(図2の画
面では3つの条件まで)が入力できるように構成されて
いる。この釘間隔条件欄には、例えば、11.00mm
(パチンコ球の平均的直径)を基準として1/100m
mを単位とする整数値で入力することができる。すなわ
ち、釘間隔11.40mm以上11.60mm以下につ
いて検索したい場合には、釘Aの条件1欄に「40〜6
0」のように入力する。釘間隔が11.45mmの場合
のみについて検索したい場合には、「45〜45」のよ
うに入力するか、あるいは「45〜 」のように入力
すればよい。
【0018】以上の想定釘幅値の数値入力が終了した
ら、キーボード上のスペースキー等で定着し、画面右下
部の「確認ボタン」を、カーソルをキーボードによりそ
の位置に移動させてキーボード上の「改行キー」等を押
す。あるいは、タッチペンで直接画面上の「確認ボタ
ン」位置をチェックしてもよい。そのほか、マウスのポ
インタにより画面上の「確認ボタン」位置をクリックし
てもよい。
【0019】上記において、例えば、釘Aの釘幅値を
「45〜45」のように入力し確認ボタンを押す動作を
行うと、画面は図3のように変わる。すなわち、釘Aの
幅が11.45mmの条件で、釘B,釘Cについては記
憶しているすべての条件の件数を列挙表示する。図3に
おいて、カーソルが位置しているケースは、釘Aの釘幅
が11.45mm、釘Bの釘幅が11.09mm、釘C
の釘幅が11.10mmのケースを示しており、過去の
データとしては10件ある、ということを示している。
【0020】遊技店管理者等は、図3の画面で、知りた
いケースの位置にカーソルを合わせて「スペースキー」
等で選択し、画面左下部の「確認ボタン」にカーソルを
移動させてキーボード上の「改行キー」等を押す。ある
いは、タッチペンで直接画面上の「確認ボタン」位置を
チェックしてもよい。そのほか、マウスのポインタによ
り画面上の「確認ボタン」位置をクリックしてもよい。
【0021】上記のようにして、例えば3つの釘幅のケ
ースを選択し「確認ボタン」を押すと、画面は図4のよ
うに変化する。すなわち、釘Aの幅が11.20mmの
ケース1と、釘Aの幅が11.25mmのケース2と、
釘Aの幅が11.30mmのケース3である。この3つ
のケースについて、画面中央部にこの機種での過去の出
玉に関するデータが抽出されて表示される。
【0022】図4の画面中央部の表において、出玉割数
値とは上記の式(2)に示す値であり、稼働時間とは現
在着目している釘間隔(例えば11.20mmの釘間
隔)においてその機種(例えば「ブルーハワイ」等)全
体として見た場合の毎日の稼働時間の平均値である。
【0023】特賞とはいわゆる「大当たり」状態のこと
をいい、特賞確率とは特賞に至るまでにスタータ(例え
ば図柄の可変表示を行う表示器等)が動作した、現在着
目している釘間隔(例えば11.20mmの釘間隔)に
おいてその機種(例えば「ブルーハワイ」等)全体とし
て見た場合の平均回数をあらわしている。すなわち、確
率210とは、大当たりになるまでにスタータが平均2
10回動作した、ということを示している。
【0024】また、特賞出玉平均とは、現在着目してい
る釘間隔(例えば11.20mmの釘間隔)においてそ
の機種(例えば「ブルーハワイ」等)全体として見た場
合の、大当たりになったときの平均の排出賞球数を示し
ている。
【0025】また、スタート平均とは、現在着目してい
る釘間隔(例えば11.20mmの釘間隔)においてそ
の機種(例えば「ブルーハワイ」等)全体として見た場
合の上記のスタータが動作を開始するまでに発射したパ
チンコ球の数の平均値を示している。すなわち、スター
ト平均値が15.7ということは、スタータが動作を開
始するまでに平均15.7球を発射した、ということを
表わしている。
【0026】遊び率とは、上記のセーフ球数をQ、アウ
ト球数をPとしたときのQ/Pで表わされる値で、発射
した球の数に対して賞球として戻ってきた数の比率を示
している。この値も、現在着目している釘間隔(例えば
11.20mmの釘間隔)においてその機種(例えば
「ブルーハワイ」等)全体として見た場合の値である。
【0027】上記のような指標値を表示することによ
り、遊技店の管理者等は、釘間隔値と出玉データと稼働
時間とを対比して検討することができ、遊技店の毎日の
営業戦略を効果的かつ迅速に立てることが可能となる。
【0028】本実施例の遊技機管理システムは、釘間隔
値による検索にとどまらず、想定する出玉データを上記
と同様にして数値入力し、釘間隔と稼働時間との対比を
行うこともできるし、稼働時間で検索して釘間隔と出玉
データとの対比を行うこともできる。また、検索は、1
つのデータのみ、例えば釘間隔のみで行うだけでなく、
釘間隔と稼働時間の2つにより対応する出玉データを検
索することや、釘間隔と出玉データの2つにより対応す
る稼働時間を検索すること、あるいは、出玉データと稼
働時間の2つにより対応する釘間隔値を検索することも
できる。
【0029】さらに、2つの釘のそれぞれの曲がりの方
向もデータとして取り入れ、上記の割数、釘間隔値、稼
働時間データとの関係において検索を行うことも可能で
ある。すなわち、釘の頭を正面から見た場合に、時計の
文字盤を基準として、釘の頭がどの方向を向いているか
をデータとして入力するのである。すなわち、垂直上方
であれば「方向0(または12)」、垂直上方から右上
方向へ30°の方向であれば「方向1」、垂直上方から
右上方向へ60°の方向であれば「方向2」、右方向に
真横の方向であれば「方向3」、右真横から右下方向へ
30°の方向であれば「方向4」、右真横から右下方向
へ60°の方向であれば「方向5」、垂直下方であれば
「方向6」、垂直下方から左下方向へ30°の方向であ
れば「方向7」、垂直下方から左下方向へ60°の方向
であれば「方向8」、左方向に真横の方向であれば「方
向9」、左真横から左上方向へ30°の方向であれば
「方向10」、左真横から左上方向へ60°の方向であ
れば「方向11」、というようにして、2つの釘のそれ
ぞれについてデータをとり、入力するのである。
【0030】上記の出玉割数値、釘間隔値、稼働時間、
釘方向等は、印刷出力装置55により印刷出力も可能で
ある。
【0031】次に、本発明の一実施例に用いられている
ネイルゲージ機1の構成を図5及び図6に示す。このネ
イルゲージ機1は、図に示すように、釘係止突起3を設
けた接触ゲージ部2と、この接触ゲージ部2に接続する
杆体4と、この杆体4の動きにより遊技機障害釘の釘間
隔を計測しデータ表示・データ出力等を行う計測制御部
5と、を備えて構成される。計測制御部5には、測定動
作のON(動作実行)、OFF(動作停止)を行うスイ
ッチ6、測定した釘間隔データをディジタル値で数値表
示するデータ表示窓9、操作キー28、電源スイッチ2
3、全データ消去キー30、テンキー36が設けられて
いる。上記の釘係止突起3、接触ゲージ部2、杆体4
は、左右2つの部分に分かれている。
【0032】ここで、このネイルゲージ機1における接
触ゲージ部2R,2Lおよび釘係止突起3R,3Lの構
成と遊技機の障害釘との関係を図6に基づいて説明す
る。図6は、図5における接触ゲージ部2R,2Lおよ
び釘係止突起3R,3Lをその後方側、すなわち、計測
制御部5の側から眺めた図である。図に示すように、こ
の接触ゲージ部2R,2Lは、パチンコ機等の遊技機に
用いられる遊技球と略同一の形状を持つ鋼球(例えば、
直径10.99 〜11.04 mmの鋼球)を2個の分球部に分割
した形状を有しており、その後方から見ると、等しい最
大厚みB(例えば、長さ5.495 〜5.52mm)を持つ。そ
して、2個の分球部2R,2Lは所定の対向間隙Gを配
して互いに対向するように配置される。また、この2個
の分球部2R,2Lの厚みが最大(すなわち厚みB)と
なる点である最厚点P1 およびP2 においてこの2個の
分球部2R,2Lが遊技機障害釘40,40の内法間隔
の点である内法点P3 およびP4 に各々接触するとき、
釘係止突起3R,3Lが丁度遊技機障害釘40,40の
頭部に接触するように釘係止突起3R,3Lが設けられ
ている。
【0033】遊技機障害釘40の直径をA(例えば、1.
85mm)とすると、遊技機障害釘40,40の内法間隔
Dおよび釘中心間隔Lは、それぞれ下記の式、 D=2×B+G ……………(4) L=2×B+G+A ……………(5) により求められる。
【0034】この場合、上記の例では、遊技機障害釘4
0,40の点P3 とP5 のなす中心角、および点P4 と
P6 のなす中心角は、両者とも90度の例について説明
したが、これは、必ずしも90度である必要はなく、例
えば、75度、120度等であってもかまわない。要
は、このネイルゲージ機1を使用する測定者が、測定す
べき1対の遊技機障害釘40,40にこの釘係止突起3
R,3Lを係止(載置)させたとき、自動的に接触ゲー
ジ部の2個の分球部2R,2Lの2個の最厚点がP1 と
P2 が障害釘40,40の2個の内法点P3 とP4 に接
触するように上記分球部2R,2Lおよび釘係止突起3
R,3Lとが形成されていればよいのである。
【0035】そして、上記杆体4R,4Lは、図示はし
ないが、各々回動軸のまわりに回動自在に支持され、杆
体4R,4Lの間にはバネが設けられ、杆体4R,4L
は、その外側へ開く方向に付勢されている。したがっ
て、2個の分球部2R,2Lは、測定すべき1対の遊技
機障害釘の間隔に応じて自在に追随する。また、杆体4
R,4Lの尾部には、歯車の歯列の一部が形成され、そ
れらの歯列は図示しない平歯車等の歯と噛み合ってい
る。
【0036】この平歯車は、歯車回動軸に取り付けられ
ており、回動自在に設けられている。また、歯車回動軸
には、回転位置検出用の図示しないディスクが取り付け
られており、このディスクの上面と下面とを挟み込むよ
うにして図示しないロータリーエンコーダが設けられて
いる。このロータリーエンコーダは、ディスクの回転変
化を2値データとして出力する。
【0037】また、スイッチ6からのON/OFF制御
信号は、計測制御部5内の図示しないデータ処理基板に
伝えられる。そして、データ処理基板で演算出力された
ディジタル計測データは、図示しないデータ表示器に送
られ、データ表示窓9を通して測定者に表示される。さ
らに、データ処理基板で演算出力されたディジタル計測
データは、図示しない外部接続コネクタ等を介して外部
に転送出力される。上記のような構成により、釘間隔を
1/100mm単位で計測することが可能である。
【0038】上記のネイルゲージ機1には、図5に示す
ように、上記ネイルゲージ機1に外部から制御指令を与
えるための操作キー28等を設けてもよい。また、計測
された釘間隔データは逐次データ転送するようにしても
よいし、1台の遊技機のデータ、あるいは遊技店におけ
る1つの遊技機の島ごとの全データを一旦RAM等に格
納し、全データ収集後にまとめてデータ転送してもかま
わない。
【0039】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0040】例えば、上記実施例においては、出玉デー
タの例として、出玉率、出玉割数値、営業割数を挙げて
説明したが、これは、遊技機の出玉状況を示す指標値で
あれば、どのような値であってもよい。
【0041】また、上記の各データ、すなわち、出玉デ
ータ、稼働時間データ、釘間隔データ等については、一
般の統計理論に基づいて、平均値や偏差値等の統計値の
算出処理が行なわれる。従って、統計上非常に起こりに
くいケースや、データとして余りにも飛び離れている値
等は計算から除外して平均値を算出する等の処理は適宜
に行なわれるものとする。例えば、ある所定時間(30
分など)以下の稼働時間データ値、ある所定時間以上の
稼働時間データ値などは平均稼働時間値の算出上は除外
される。
【0042】そして、本発明に用いるコンピュータシス
テムとしては、中央コンピュータから集計ボックスと補
給コンピュータを介して各パチンコ機(各台)等に接続
されるシステムであってもよいし、あるいは、中央コン
ピュータから一旦サブコンピュータに接続され、各パチ
ンコ機が並設された「島」をコントロールする島コント
ローラ及び各パチンコ機をコントロールする台コントロ
ーラを介して各パチンコ機(各台)等に接続されるシス
テムであってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本発明に係る遊技機管理システムおよび遊技機管理プロ
グラムによれば、特定機種又は特定の遊技機に関する1
又は2以上の特定の釘の想定する釘間隔値又は想定する
出玉データ又は想定する稼働時間のうちのいずれか1つ
又は2つが前記外部入力装置から入力された場合には、
対応する残りのデータを前記データ出力装置から画像表
示又は印刷出力等により遊技店管理者等に外部出力する
ことができるので、営業上の指標値として重要な出玉デ
ータと稼働時間と特定の釘の釘間隔値とを関連付けて総
覧することができ、遊技店全体の毎日の営業戦略を効果
的かつ短時間で立てることが可能となる。そして、測定
精度の高い釘間隔測定装置と遊技機管理装置とが接続さ
れているので、上記のようにして釘調整した後の遊技機
の営業実績をも追跡できるので、釘調整と出玉、稼働時
間との関係がさらに明確に把握できる、という利点を有
している。また、上記の遊技機管理システム及び遊技機
管理プログラムにおいては、釘間隔値だけでなく、各障
害釘の曲がりの方向もデータとして取り入れ、想定する
釘間隔値及び釘曲がり方向又は想定する出玉データ又は
想定する稼働時間のうちのいずれか1つ又は2つと前記
外部入力装置から入力された場合には、対応する残りの
データを前記データ出力装置から外部出力することがで
きるので、出玉データと稼働時間と特定の釘の釘間隔値
及び釘曲がり方向とを関連付けて総覧することができ、
遊技店全体の毎日の営業戦略をさらに効果的に立てるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である遊技機管理システムの
全体構成を示す概念ブロック図である。
【図2】図1に示す遊技機管理システムの画像表示装置
に表示される表示画像の例を示す図(1)である。
【図3】図1に示す遊技機管理システムの画像表示装置
に表示される表示画像の例を示す図(2)である。
【図4】図1に示す遊技機管理システムの画像表示装置
に表示される表示画像の例を示す図(3)である。
【図5】図1に示すネイルゲージ機の一例の構成を示す
斜視図である。
【図6】図5に示すネイルゲージ機における接触ゲージ
部および釘係止突起の構成と障害釘との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ネイルゲージ機 2R,2L 接触ゲージ部 3R,3L 釘係止突起 4R,4L 杆体 5 計測制御部 6 スイッチ 9 データ表示窓 23 電源スイッチ 28 操作キー 30 全データ消去キー 36 テンキー 40 障害釘 51 中央管理制御装置 52 画像表示装置 53 外部入力装置 54 外部記憶装置 55 印刷出力装置 56 パチンコ遊技機 100 遊技機管理システム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機用釘間隔測定装置、遊技
機管理システムおよび遊技機管理プログラム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機等の遊技機
を管理する遊技機管理システムおよび遊技機管理プログ
ラムに係り、特に、遊技機からの毎日の全発射球数デー
タと毎日の全排出賞球数データと毎日の稼働時間データ
と、遊技盤上の障害釘の間隔値データとから各データ間
の相関関係を外部出力し、その相関関係により各遊技機
を管理可能な遊技機用釘間隔測定装置、遊技機管理シス
テムおよび遊技機管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコホール等の遊技店におけ
るパチンコ機等の遊技機、特に、毎日の全発射球数に対
する毎日の全排出球数(遊技球の入賞領域への入賞によ
り排出される全排出賞球)に関する出玉データを管理す
るシステムやプログラムとして各種のものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の遊
技機管理システムあるいは遊技機管理プログラムにおい
ては、特定の機種又は遊技機の釘調整と出玉、又は稼働
時間との相関関係を把握可能な遊技機管理システムは知
られておらず、その開発が望まれていた。本発明は、上
記の課題を解決するためになされたものであり、遊技機
からの出玉データ又は遊技機の稼働時間と、遊技盤上の
障害釘の間隔とから各データを関係付けて表示し、各遊
技機を管理可能な遊技機用釘間隔測定装置、遊技機管理
システムおよび遊技機管理プログラムを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る遊技機用釘間隔測定装置は、遊技球と
略同一形状の球を分割してなる2個の分球部の各々に1
個ずつ釘係止突起を設けるとともに当該2個の分球部を
所定の対向間隙を配して対向させ当該2個の釘係止突起
および当該2個の分球部上の最大厚みの点である最厚点
において測定すべき1対の遊技機障害釘の内法間隔をな
す2個の内法点に接触するように構成された釘接触ゲー
ジ手段と、当該釘接触ゲージ手段の2個の分球部が測定
すべき1対の前記障害釘に自在に追随するように前記対
向間隙を伸縮調整するゲージ間隙調整手段と、動作制御
信号を発することにより測定動作の実行または測定動作
の停止を制御する動作制御手段と、測定を実行すべき当
該動作制御信号が発せられた場合には、その時点におけ
る前記2個の最厚点間の距離の読取値を読取ディジタル
データ信号として出力するゲージ間隔読取手段と、測定
すべき1対の遊技機障害釘の内法間隔値を当該読取ディ
ジタルデータ信号に基づいて算出し出力するデータ演算
手段と、を備えて構成される。また、本発明に係る遊技
機管理システムは、遊技盤を有し、遊技者の操作により
発射されるとともに当該遊技盤上に植設された障害釘に
より流下方向を変化させられた遊技球が当該遊技盤上の
入賞領域に入賞した場合には所定数の賞球を排出し、毎
日の全発射球数データと毎日の全排出賞球数データと毎
日の稼働時間データとを出力する複数の遊技機と、前記
複数の遊技機のうちの各々の遊技機における釘間隔デー
タと前記全発射球数データと前記全排出賞球数データと
前記稼働時間データとを受け取り記憶して全遊技機を管
理する遊技機管理装置と、当該遊技機管理装置に外部か
ら指令入力可能な外部入力装置と、前記遊技機管理装置
からの出力を外部出力するデータ出力装置と、を備えた
遊技機管理システムであって、前記遊技機管理装置は、
前記全発射球数データと全排出賞球数データとから全発
射球数に対する全排出賞球数に関する毎日の指標値であ
る出玉データを演算し、特定機種又は特定の遊技機に関
する1又は2以上の特定の釘の想定する釘間隔値又は想
定する出玉データ又は想定する稼働時間のうちのいずれ
か1つ又は2つが前記外部入力装置から入力された場合
には、対応する残りのデータを前記データ出力装置から
外部出力させるように制御するように構成される。ま
た、本発明に係る遊技機管理プログラムは、遊技盤を有
し、遊技者の操作により発射されるとともに当該遊技盤
上に植設された障害釘により流下方向を変化させられた
遊技球が当該遊技盤上の入賞領域に入賞した場合には所
定数の賞球を排出し、毎日の全発射球数データと毎日の
全排出賞球数データと毎日の稼働時間データとを出力す
る複数の遊技機と、前記複数の遊技機のうちの各々の遊
技機における釘間隔データと前記全発射球数データと前
記全排出賞球数データと前記稼働時間データとを受け取
り全遊技機を管理する遊技機管理装置と、当該遊技機管
理装置に外部から指令入力可能な外部入力装置と、前記
遊技機管理装置からの出力を外部出力するデータ出力装
置と、を備えた遊技機管理システムにおいて前記各装置
を制御する遊技機管理プログラムであって、釘間隔調整
後の毎日の前記全発射球数データ及び毎日の前記排出賞
球数データ及び毎日の稼働時間データとを各遊技機から
出力させ前記遊技機管理装置に記憶させる第1ステップ
と、次いで前記全発射球数データと全排出賞球数データ
とから全発射球数に対する全排出賞球数に関する毎日の
指標値である出玉データを前記遊技機管理装置に演算さ
せ記憶させる第2ステップと、特定機種又は特定の遊技
機に関する1又は2以上の特定の釘の想定する釘間隔値
又は想定する出玉データ又は想定する稼働時間のうちの
いずれか1つ又は2つが前記外部入力装置から入力され
た場合には、対応する残りのデータを前記データ出力装
置から外部出力させるように前記遊技機管理装置を制御
する第3ステップと、を備えて構成される。また、上記
の遊技機管理システム及び遊技機管理プログラムにおい
ては、釘間隔値だけでなく、各障害釘の曲がりの方向も
データとして取り入れ、想定する釘間隔値及び釘曲がり
方向又は想定する出玉データ又は想定する稼働時間のう
ちのいずれか1つ又は2つと前記外部入力装置から入力
された場合には、対応する残りのデータを前記データ出
力装置から外部出力させるようにしてもよい。
【0005】
【作用】上記構成を有する本発明に係る遊技機用釘間隔
測定装置によれば、測定すべき1対の遊技機障害釘の間
に釘接触ゲージ手段を挿入し、釘係止突起の夫々を遊技
機障害釘と係合させれば、自動的に釘接触ゲージ手段の
最厚部が遊技機障害釘の2個の内法点に接触するので、
このときの最厚部間の間隔値が釘間隔値を与える。した
がって、釘に接触させる釘接触ゲージ手段が最適な位置
に到達したか否かの判断は不要であり熟練測定者でなく
ても容易に釘間隔の正確な測定ができる。また、測定者
が、測定すべき1対の遊技機障害釘に釘接触ゲージ手段
を挿入し、係合あるいは接触させた後、ゲージ間隔読取
手段がその時点の釘間隔値を電気的データ、例えばディ
ジタルデータとして出力する。したがって、従来のアナ
ログ式の釘間隔測定装置と比べ、指針等が落ち着くまで
の時間等も含め、測定データをディジタル値で自動的に
表示可能であり、読取誤差も生じない。さらに、読み取
ったデータを直接コンピュータ等にデータ転送等すれ
ば、即座にデータの整理あるいは処理が可能で、改めて
データ入力を行う必要はない。また、上記構成を有する
本発明に係る遊技機管理システムおよび遊技機管理プロ
グラムによれば、特定機種又は特定の遊技機に関する1
又は2以上の特定の釘の想定する釘間隔値又は想定する
出玉データ又は想定する稼働時間のうちのいずれか1つ
又は2つが前記外部入力装置から入力された場合には、
対応する残りのデータを前記データ出力装置から画像表
示又は印刷出力等により遊技店管理者等に外部出力する
ことができるので、営業上の指標値として重要な出玉デ
ータと稼働時間と特定の釘の釘間隔値とを関連付けて総
覧することができ、遊技店全体の毎日の営業戦略を効果
的かつ短時間で立てることが可能となる。また、上記の
遊技機管理システム及び遊技機管理プログラムにおいて
は、釘間隔値だけでなく、各障害釘の曲がりの方向もデ
ータとして取り入れ、想定する釘間隔値及び釘曲がり方
向又は想定する出玉データ又は想定する稼働時間のうち
のいずれか1つ又は2つと前記外部入力装置から入力さ
れた場合には、対応する残りのデータを前記データ出力
装置から外部出力することができるので、出玉データと
稼働時間と特定の釘の釘間隔値及び釘曲がり方向とを関
連付けて総覧することができ、遊技店全体の毎日の営業
戦略をさらに効果的に立てることが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。本発明の一実施例である遊技機管理システム1
00の構成を図1に示す。図に示すように、この遊技機
管理システム100は、管理される遊技機であるパチン
コ遊技機56と、このパチンコ遊技機56の遊技盤上に
植設され発射されたパチンコ遊技球の流下方向を変化さ
せる1対の障害釘の間隔を測定する釘間隔測定装置であ
る釘間隔測定器1と、これらのパチンコ遊技機56、釘
間隔測定器1に接続される 遊技機管理装置である中央
管理制御装置51と、この中央管理制御装置51に機種
毎又は個々の遊技機に対し指定すべき特定の釘の想定釘
間隔値又は想定出玉データ又は想定稼働時間等を入力設
定可能な外部入力装置53と、特定機種又は特定の遊技
機に関する1又は2以上の特定の釘の想定する釘間隔値
又は想定する出玉データ又は想定する稼働時間のうちの
いずれか1つ又は2つが外部入力装置53から入力され
た場合には、対応する残りのデータを画像として外部表
示可能な画像表示装置52と、特定機種又は特定の遊技
機に関する1又は2以上の特定の釘の想定する釘間隔値
又は想定する出玉データ又は想定する稼働時間のうちの
いずれか1つ又は2つが外部入力装置53から入力され
た場合には、対応する残りのデータを印刷出力可能な印
刷出力装置55と、これらの各データ、釘調整の履歴等
を記憶媒体等に格納可能な外部記憶装置54と、を備え
ている。
【0007】次に、本システムにおける手順を説明す
る。本システムにおいては、まず、上記の各パチンコ遊
技機56の障害釘の間隔を、例えば毎日の営業終了後に
上記釘間隔測定器1により測定し、その釘間隔データを
中央管理制御装置51が取り込み、一旦上記の外部記憶
装置54等に格納する。この場合、釘間隔データは釘間
隔測定器以外の手段で測定し、外部入力装置53から直
接入力してもかまわない。
【0008】この釘間隔データは、毎日の釘調整履歴と
して、例えば、釘調整履歴台帳などとして印刷出力が可
能である。
【0009】次に、中央管理制御装置51は、各パチン
コ遊技機56の毎日の全発射球数と、毎日の全排出賞球
数等の各種の出玉に関するデータ、及び各パチンコ遊技
機56の毎日の稼働時間データを各パチンコ遊技機56
から常時収集している。この出玉データは、遊技店の営
業実績でもあるので、例えば、毎日出玉状況などとして
印刷出力可能である。
【0010】そして、中央管理制御装置51は、全発射
球数データと全排出賞球数データとから全発射球数に対
する全排出賞球数に関する毎日の指標値である出玉デー
タを演算し、外部記憶装置54内に記憶させる。
【0011】ここに、上記の出玉データとは、出玉率、
出玉割数値、営業割数等のデータをいう。ここに出玉率
とは、各パチンコ機の発射された遊技球の数(以下「ア
ウト球数」という)の累積値をPとし、そのパチンコ機
に補給された遊技球の数(以下「セーフ球数」という)
の累積値をQとした場合、そのバチンコ機のその日の出
玉率K1は、例えば下式 K1=100×Q÷P ……………(1) で表わされる。
【0012】また、そのパチンコ機のその日の出玉割数
値K2は、例えば下式 K2=10×Q÷P ……………(2) で表わされる。この出玉割数K2は、機械割数とも言わ
れる。
【0013】そして、そのパチンコ機のその日の営業割
数K3は、例えば下式 K3={(P−Q)×(−1)×u+S}÷S×10 ……………(3) で表わされる。ここに、uはパチンコ玉あるいはスロッ
トコインの単価(u円/玉あるいはu円/枚)を表わ
し、Sは売上金額を表わしている。
【0014】上記の各出玉データK1,K2,K3にお
ける各パチンコ機のアウト球数の累積値P、及びその遊
技機に補給されたセーフ球数の累積値Qは、同一機種の
パチンコ機全体に関する発射遊技球数の累積値、及びそ
の機種への補給遊技球数の累積値として計算してもよ
い。この場合には、上式(1)〜(3)により、そのパ
チンコ機機種全台のその日の出玉データK1〜K3が計
算されることになる。
【0015】次に、実際の遊技機管理システムの画像表
示装置に表示される表示画像の例(図2ないし図4)に
基づいて、本実施例のさらに具体的な動作を説明する。
【0016】図2は、上記の遊技機管理システムにおけ
る画像表示装置52の画面上に表示される本システムの
初期メニューの例を示した図である。図2においては、
この遊技店内の特定のパチンコ機種(この場合は「ブル
ーハワイ」)の全台について、これから、特定の釘の釘
幅(釘間隔)値、上記の出玉データの一つである出玉割
数値、又は台の稼働時間のうち、釘幅により検索を開始
するところを示している。
【0017】図2の画面において、この機種の特定の釘
A,B,Cの条件欄に想定する釘間隔値を外部入力装置
53のキーボード(図示せず)等により入力する。この
場合、釘A,B,Cのすべてについて入力する必要はな
く、例えば釘Aのみについて入力してもかまわない。ま
た、一つの釘については、複数の釘間隔条件(図2の画
面では3つの条件まで)が入力できるように構成されて
いる。この釘間隔条件欄には、例えば、11.00mm
(パチンコ球の平均的直径)を基準として1/100m
mを単位とする整数値で入力することができる。すなわ
ち、釘間隔11.40mm以上11.60mm以下につ
いて検索したい場合には、釘Aの条件1欄に「40〜6
0」のように入力する。釘間隔が11.45mmの場合
のみについて検索したい場合には、「45〜45」のよ
うに入力するか、あるいは「45〜 」のように入力
すればよい。
【0018】以上の想定釘幅値の数値入力が終了した
ら、画面右下部の「確認ボタン」を押す。あるいは、タ
ッチペンで直接画面上の「確認ボタン」位置をチェック
してもよい。そのほか、マウスのポインタにより画面上
の「確認ボタン」位置をクリックしてもよい。
【0019】図3において、例えば、釘A、釘B,釘C
については機種別に記憶している最大1000件の条件
の件数を列挙表示できる。図3において、カーソルが位
置しているケースは、釘Aの釘幅が11.45mm、釘
Bの釘幅が11.09mm、釘Cの釘幅が11.10m
mのケースを示しており、過去のデータとしては10件
ある、ということを示している。
【0020】遊技店管理者等は、図3の画面で、知りた
いケースの位置にカーソルを合わせて「スペースキー」
等で選択し、画面左下部の「確認ボタン」にカーソルを
移動させてキーボード上の「改行キー」等を押す。ある
いは、タッチペンで直接画面上の「確認ボタン」位置を
チェックしてもよい。そのほか、マウスのポインタによ
り画面上の「確認ボタン」位置をクリックしてもよい。
【0021】上記のようにして、例えば3つの釘幅のケ
ースを選択し「確認ボタン」を押すと、画面は図4のよ
うに変化する。すなわち、釘Aの幅が11.20mmの
ケース1と、釘Aの幅が11.25mmのケース2と、
釘Aの幅が11.30mmのケース3である。この3つ
のケースについて、画面中央部にこの機種での過去の出
玉に関するデータが抽出されて表示される。
【0022】図4の画面中央部の表において、出玉割数
値とは上記の式(2)に示す値であり、稼働時間とは現
在着目している釘間隔(例えば11.20mmの釘間
隔)においてその機種(例えば「ブルーハワイ」等)全
体として見た場合の毎日の稼働時間の平均値である。
【0023】特賞とはいわゆる「大当たり」状態のこと
をいい、特賞確率とは特賞に至るまでにスタータ(例え
ば図柄の可変表示を行う表示器等)が動作した、現在着
目している釘間隔(例えば11.20mmの釘間隔)に
おいてその機種(例えば「ブルーハワイ」等)全体とし
て見た場合の平均回数をあらわしている。すなわち、確
率210とは、大当たりになるまでにスタータが平均2
10回動作した、ということを示している。
【0024】また、特賞出玉平均とは、現在着目してい
る釘間隔(例えば11.20mmの釘間隔)においてそ
の機種(例えば「ブルーハワイ」等)全体として見た場
合の、大当たりになったときの平均の排出賞球数を示し
ている。
【0025】また、スタート平均とは、下式 (アウト球数−特賞中アウト球数)/(スタート球数−
特賞中スタート球数) で表わされる値である。上記において、スタート球数と
は、現在着目している釘間隔(例えば11.20mmの
釘間隔)においてその機種(例えば「ブルーハワイ」
等)全体として見た場合の上記のスタータが動作を開始
するまでに発射したパチンコ球の数を示している。すな
わち、スタート球数が15.7ということは、スタータ
が動作を開始するまでに平均15.7球を発射した、と
いうことを表わしている。
【0026】遊び率とは、下式 (セーフ球数−特賞中セーフ球数)/(アウト球数−特
賞中アウト球数) で表わされる値であり、発射した球の数に対して賞球と
して戻ってきた数の比率を示している。この値も、現在
着目している釘間隔(例えば11.20mmの釘間隔)
においてその機種(例えば「ブルーハワイ」等)全体と
して見た場合の値である。
【0027】上記のような指標値を表示することによ
り、遊技店の管理者等は、釘間隔値と出玉データと稼働
時間とを対比して検討することができ、遊技店の毎日の
営業戦略を効果的かつ迅速に立てることが可能となる。
【0028】本実施例の遊技機管理システムは、釘間隔
値による検索にとどまらず、想定する出玉データを上記
と同様にして数値入力し、釘間隔と稼働時間との対比を
行うこともできるし、稼働時間で検索して釘間隔と出玉
データとの対比を行うこともできる。また、検索は、1
つのデータのみ、例えば釘間隔のみで行うだけでなく、
釘間隔と稼働時間の2つにより対応する出玉データを検
索することや、釘間隔と出玉データの2つにより対応す
る稼働時間を検索すること、あるいは、出玉データと稼
働時間の2つにより対応する釘間隔値を検索することも
できる。
【0029】さらに、2つの釘のそれぞれの曲がりの方
向もデータとして取り入れ、上記の割数、釘間隔値、稼
働時間データとの関係において検索を行うことも可能で
ある。すなわち、釘の頭を正面から見た場合に、時計の
文字盤を基準として、釘の頭がどの方向を向いているか
をデータとして入力するのである。すなわち、垂直上方
であれば「方向0(または12)」、垂直上方から右上
方向へ30°の方向であれば「方向1」、垂直上方から
右上方向へ60°の方向であれば「方向2」、右方向に
真横の方向であれば「方向3」、右真横から右下方向へ
30°の方向であれば「方向4」、右真横から右下方向
へ60°の方向であれば「方向5」、垂直下方であれば
「方向6」、垂直下方から左下方向へ30°の方向であ
れば「方向7」、垂直下方から左下方向へ60°の方向
であれば「方向8」、左方向に真横の方向であれば「方
向9」、左真横から左上方向へ30°の方向であれば
「方向10」、左真横から左上方向へ60°の方向であ
れば「方向11」、というようにして、2つの釘のそれ
ぞれについてデータをとり、入力するのである。
【0030】上記の出玉割数値、釘間隔値、稼働時間、
釘方向等は、印刷出力装置55により印刷出力も可能で
ある。
【0031】次に、本発明の一実施例に用いられている
釘間隔測定器1の構成を図5及び図6に示す。この釘間
隔測定器1は、図に示すように、釘係止突起3を設けた
接触ゲージ部2と、この接触ゲージ部2に接続する杆体
4と、この杆体4の動きにより遊技機障害釘の釘間隔を
計測しデータ表示・データ出力等を行う計測制御部5
と、を備えて構成される。計測制御部5には、測定動作
のON(動作実行)、OFF(動作停止)を行うスイッ
チ6、測定した釘間隔データをディジタル値で数値表示
するデータ表示窓9、操作キー28、電源スイッチ2
3、全データ消去キー30、テンキー36が設けられて
いる。上記の釘係止突起3、接触ゲージ部2、杆体4
は、左右2つの部分に分かれている。
【0032】ここで、この釘間隔測定器1における接触
ゲージ部2R,2Lおよび釘係止突起3R,3Lの構成
と遊技機の障害釘との関係を図6に基づいて説明する。
図6は、図5における接触ゲージ部2R,2Lおよび釘
係止突起3R,3Lをその後方側、すなわち、計測制御
部5の側から眺めた図である。図に示すように、この接
触ゲージ部2R,2Lは、パチンコ機等の遊技機に用い
られる遊技球と略同一の形状を持つ鋼球(例えば、直径
10.99〜11.04mmの鋼球)を2個の分球部に
分割した形状を有しており、その後方から見ると、等し
い最大厚みB(例えば、長さ5.495〜5.52m
m)を持つ。そして、2個の分球部2R,2Lは所定の
対向間隙Gを配して互いに対向するように配置される。
また、この2個の分球部2R,2Lの厚みが最大(すな
わち厚みB)となる点である最厚点P1およびP2にお
いてこの2個の分球部2R,2Lが遊技機障害釘40,
40の内法間隔の点である内法点P3およびP4に各々
接触するとき、釘係止突起3R,3Lが丁度遊技機障害
釘40,40の頭部に接触するように釘係止突起3R,
3Lが設けられている。
【0033】遊技機障害釘40の直径をA(例えば、
1.85mm)とすると、遊技機障害釘40,40の内
法間隔Dおよび釘中心間隔Lは、それぞれ下記の式、 D=2×B+G ……………(4) L=2×B+G+A ……………(5) により求められる。
【0034】この場合、上記の例では、遊技機障害釘4
0,40の点P3とP5のなす中心角、および点P4と
P6のなす中心角は、両者とも90度の例について説明
したが、これは、必ずしも90度である必要はなく、例
えば、75度、120度等であってもかまわない。要
は、この釘間隔測定器1を使用する測定者が、測定すべ
き1対の遊技機障害釘40,40にこの釘係止突起3
R,3Lを係止(載置)させたとき、自動的に接触ゲー
ジ部の2個の分球部2R,2Lの2個の最厚点がP1と
P2が障害釘40,40の2個の内法点P3とP4に接
触するように上記分球部2R,2Lおよび釘係止突起3
R,3Lとが形成されていればよいのである。
【0035】そして、上記杆体4R,4Lは、図示はし
ないが、各々回動軸のまわりに回動自在に支持され、杆
体4R,4Lの間にはバネが設けられ、杆体4R,4L
は、その外側へ開く方向に付勢されている。したがっ
て、2個の分球部2R,2Lは、測定すべき1対の遊技
機障害釘の間隔に応じて自在に追随する。また、杆体4
R,4Lの尾部には、歯車の歯列の一部が形成され、そ
れらの歯列は図示しない平歯車等の歯と噛み合ってい
る。
【0036】この平歯車は、歯車回動軸に取り付けられ
ており、回動自在に設けられている。また、歯車回動軸
には、回転位置検出用の図示しないディスクが取り付け
られており、このディスクの上面と下面とを挟み込むよ
うにして図示しないロータリーエンコーダが設けられて
いる。このロータリーエンコーダは、ディスクの回転変
化を2値データとして出力する。
【0037】また、スイッチ6からのON/OFF制御
信号は、計測制御部5内の図示しないデータ処理基板に
伝えられる。そして、データ処理基板で演算出力された
ディジタル計測データは、図示しないデータ表示器に送
られ、データ表示窓9を通して測定者に表示される。さ
らに、データ処理基板で演算出力されたディジタル計測
データは、図示しない外部接続コネクタ等を介して外部
に転送出力される。上記のような構成により、釘間隔を
1/100mm単位で計測することが可能である。
【0038】上記の釘間隔測定器1には、図5に示すよ
うに、上記釘間隔測定器1に外部から制御指令を与える
ための操作キー28等を設けてもよい。また、計測され
た釘間隔データは逐次データ転送するようにしてもよい
し、1台の遊技機のデータ、あるいは遊技店における1
つの遊技機の島ごとの全データを一旦RAM等に格納
し、全データ収集後にまとめてデータ転送してもかまわ
ない。あるいは、釘間隔測定器等で測定したデータを上
記の外部入力装置53から直接データ入力してもかまわ
ない。
【0039】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0040】例えば、上記実施例においては、出玉デー
タの例として、出玉率、出玉割数値、営業割数を挙げて
説明したが、これは、遊技機の出玉状況を示す指標値で
あれば、どのような値であってもよい。
【0041】また、上記の各データ、すなわち、出玉デ
ータ、稼働時間データ、釘間隔データ等については、一
般の統計理論に基づいて、平均値や偏差値等の統計値の
算出処理が行なわれる。従って、統計上非常に起こりに
くいケースや、データとして余りにも飛び離れている値
等は計算から除外して平均値を算出する等の処理は適宜
に行なわれるものとする。例えば、ある所定時間(30
分など)以下の稼働時間データ値、ある所定時間以上の
稼働時間データ値などは平均稼働時間値の算出上は除外
される。
【0042】そして、本発明に用いるコンピュータシス
テムとしては、中央コンピュータから集計ボックスと補
給コンピュータを介して各パチンコ機(各台)等に接続
されるシステムであってもよいし、あるいは、中央コン
ピュータから一旦サブコンピュータに接続され、各パチ
ンコ機が並設された「島」をコントロールする島コント
ローラ及び各パチンコ機をコントロールする台コントロ
ーラを介して各パチンコ機(各台)等に接続されるシス
テムであってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本発明に係る遊技機用釘間隔測定装置によれば、測定す
べき1対の遊技機障害釘の間に釘接触ゲージ手段を挿入
し、釘係止突起の夫々を遊技機障害釘と係合させれば、
自動的に釘接触ゲージ手段の最厚部が遊技機障害釘の2
個の内法点に接触するので、このときの最厚部間の間隔
値が釘間隔値を与える。したがって、釘に接触させる釘
接触ゲージ手段が最適な位置に到達したか否かの判断は
不要であり熟練測定者でなくても容易に釘間隔の正確な
測定ができる。また、測定者が、測定すべき1対の遊技
機障害釘に釘接触ゲージ手段を挿入し、係合あるいは接
触させた後、ゲージ間隔読取手段がその時点の釘間隔値
を電気的データ、例えばディジタルデータとして出力す
る。したがって、従来のアナログ式の釘間隔測定装置と
比べ、指針等が落ち着くまでの時間等も含め、測定デー
タをディジタル値で自動的に表示可能であり、読取誤差
も生じない。さらに、読み取ったデータを直接コンピュ
ータ等にデータ転送等すれば、即座にデータの整理ある
いは処理が可能で、改めてデータ入力を行う必要はな
い。また、上記構成を有する本発明に係る遊技機管理シ
ステムおよび遊技機管理プログラムによれば、特定機種
又は特定の遊技機に関する1又は2以上の特定の釘の想
定する釘間隔値又は想定する出玉データ又は想定する稼
働時間のうちのいずれか1つ又は2つが前記外部入力装
置から入力された場合には、対応する残りのデータを前
記データ出力装置から画像表示又は印刷出力等により遊
技店管理者等に外部出力することができるので、営業上
の指標値として重要な出玉データと稼働時間と特定の釘
の釘間隔値とを関連付けて総覧することができ、遊技店
全体の毎日の営業戦略を効果的かつ短時間で立てること
が可能となる。そして、測定精度の高い釘間隔測定装置
と遊技機管理装置とが接続されているので、上記のよう
にして釘調整した後の遊技機の営業実績をも追跡できる
ので、釘調整と出玉、稼働時間との関係がさらに明確に
把握できる、という利点を有している。また、上記の遊
技機管理システム及び遊技機管理プログラムにおいて
は、釘間隔値だけでなく、各障害釘の曲がりの方向もデ
ータとして取り入れ、想定する釘間隔値及び釘曲がり方
向又は想定する出玉データ又は想定する稼働時間のうち
のいずれか1つ又は2つと前記外部入力装置から入力さ
れた場合には、対応する残りのデータを前記データ出力
装置から外部出力することができるので、出玉データと
稼働時間と特定の釘の釘間隔値及び釘曲がり方向とを関
連付けて総覧することができ、遊技店全体の毎日の営業
戦略をさらに効果的に立てることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である遊技機管理システムの
全体構成を示す概念ブロック図である。
【図2】図1に示す遊技機管理システムの画像表示装置
に表示される表示画像の例を示す図(1)である。
【図3】図1に示す遊技機管理システムの画像表示装置
に表示される表示画像の例を示す図(2)である。
【図4】図1に示す遊技機管理システムの画像表示装置
に表示される表示画像の例を示す図(3)である。
【図5】図1に示す釘間隔測定器の一例の構成を示す斜
視図である。
【図6】図5に示す釘間隔測定器における接触ゲージ部
および釘係止突起の構成と障害釘との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】 1 釘間隔測定器 2R,2L 接触ゲージ部 3R,3L 釘係止突起 4R,4L 杆体 5 計測制御部 6 スイッチ 9 データ表示窓 23 電源スイッチ 28 操作キー 30 全データ消去キー 36 テンキー 40 障害釘 51 中央管理制御装置 52 画像表示装置 53 外部入力装置 54 外部記憶装置 55 印刷出力装置 56 パチンコ遊技機 100 遊技機管理システム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤を有し、遊技者の操作により発射
    されるとともに当該遊技盤上に植設された障害釘により
    流下方向を変化させられた遊技球が当該遊技盤上の入賞
    領域に入賞した場合には所定数の賞球を排出し、毎日の
    全発射球数データと毎日の全排出賞球数データと毎日の
    稼働時間データとを出力する複数の遊技機と、 前記複数の遊技機の障害釘のうち任意の1対の障害釘の
    間隔を測定し釘間隔データとして出力する釘間隔測定装
    置と、 前記複数の遊技機のうちの各々の遊技機における前記釘
    間隔データと前記全発射球数データと前記全排出賞球数
    データと前記稼働時間データとを受け取り記憶して全遊
    技機を管理する遊技機管理装置と、 当該遊技機管理装置に外部から指令入力可能な外部入力
    装置と、 前記遊技機管理装置からの出力を外部出力するデータ出
    力装置と、 を備えた遊技機管理システムであって、 前記遊技機管理装置は、前記全発射球数データと全排出
    賞球数データとから全発射球数に対する全排出賞球数に
    関する毎日の指標値である出玉データを演算し、特定機
    種又は特定の遊技機に関する1又は2以上の特定の釘の
    想定する釘間隔値又は想定する出玉データ又は想定する
    稼働時間のうちのいずれか1つ又は2つが前記外部入力
    装置から入力された場合には、対応する残りのデータを
    前記データ出力装置から外部出力させるように制御する
    ことを特徴とする遊技機管理システム。
  2. 【請求項2】 前記釘間隔測定装置は、 前記遊技球と略同一形状の球を分割してなる2個の分球
    部の各々に1個ずつ釘係止突起を設けるとともに当該2
    個の分球部を所定の対向間隙を配して対向させ当該2個
    の釘係止突起および当該2個の分球部上の最大厚みの点
    である最厚点において測定すべき1対の前記障害釘の内
    法間隔をなす2個の内法点に接触するように構成された
    釘接触ゲージ手段と、 当該釘接触ゲージ手段の2個の分球部が測定すべき1対
    の前記障害釘に自在に追随するように前記対向間隙を伸
    縮調整するゲージ間隙調整手段と、 動作制御信号を発することにより測定動作の実行または
    測定動作の停止を制御する動作制御手段と、 測定を実行すべき当該動作制御信号が発せられた場合に
    は、その時点における前記2個の最厚点間の距離の読取
    値を読取ディジタルデータ信号として出力するゲージ間
    隔読取手段と、 測定すべき1対の遊技機障害釘の内法間隔値を当該読取
    ディジタルデータ信号に基づいて算出し出力するデータ
    演算手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載した遊技機管
    理システム。
  3. 【請求項3】 遊技盤を有し、遊技者の操作により発射
    されるとともに当該遊技盤上に植設された障害釘により
    流下方向を変化させられた遊技球が当該遊技盤上の入賞
    領域に入賞した場合には所定数の賞球を排出し、毎日の
    全発射球数データと毎日の全排出賞球数データと毎日の
    稼働時間データとを出力する複数の遊技機と、 前記複数の遊技機の障害釘のうち任意の1対の障害釘の
    間隔を測定し釘間隔データとして出力する釘間隔測定装
    置と、 前記複数の遊技機のうちの各々の遊技機における前記釘
    間隔データと前記全発射球数データと前記全排出賞球数
    データと前記稼働時間データとを受け取り全遊技機を管
    理する遊技機管理装置と、 当該遊技機管理装置に外部から指令入力可能な外部入力
    装置と、 前記遊技機管理装置からの出力を外部出力するデータ出
    力装置と、 を備えた遊技機管理システムにおいて前記各装置を制御
    する遊技機管理プログラムであって、 任意の時刻における各遊技機の釘間隔調整後の前記釘間
    隔データを前記釘間隔測定装置から出力させ前記遊技機
    管理装置に記憶させる第1ステップと、 次いで当該釘間隔調整後の毎日の前記全発射球数データ
    及び毎日の前記排出賞球数データ及び毎日の稼働時間デ
    ータとを各遊技機から出力させ前記遊技機管理装置に記
    憶させる第2ステップと、 次いで前記全発射球数データと全排出賞球数データとか
    ら全発射球数に対する全排出賞球数に関する毎日の指標
    値である出玉データを前記遊技機管理装置に演算させ記
    憶させる第3ステップと、 特定機種又は特定の遊技機に関する1又は2以上の特定
    の釘の想定する釘間隔値又は想定する出玉データ又は想
    定する稼働時間のうちのいずれか1つ又は2つが前記外
    部入力装置から入力された場合には、対応する残りのデ
    ータを前記データ出力装置から外部出力させるように前
    記遊技機管理装置を制御する第4ステップと、 を備えたことを特徴とする遊技機管理プログラム。
  4. 【請求項4】 遊技盤を有し、遊技者の操作により発射
    されるとともに当該遊技盤上に植設された障害釘により
    流下方向を変化させられた遊技球が当該遊技盤上の入賞
    領域に入賞した場合には所定数の賞球を排出し、毎日の
    全発射球数データと毎日の全排出賞球数データと毎日の
    稼働時間データとを出力する複数の遊技機と、 前記複数の遊技機の障害釘のうち任意の1対の障害釘の
    間隔と各障害釘の曲がり方向を測定し釘間隔データとし
    て出力する釘間隔測定装置と、 前記複数の遊技機のうちの各々の遊技機における前記釘
    間隔データと前記全発射球数データと前記全排出賞球数
    データと前記稼働時間データとを受け取り記憶して全遊
    技機を管理する遊技機管理装置と、 当該遊技機管理装置に外部から指令入力可能な外部入力
    装置と、 前記遊技機管理装置からの出力を外部出力するデータ出
    力装置と、 を備えた遊技機管理システムであって、 前記遊技機管理装置は、前記全発射球数データと全排出
    賞球数データとから全発射球数に対する全排出賞球数に
    関する毎日の指標値である出玉データを演算し、特定機
    種又は特定の遊技機に関する1又は2以上の特定の釘の
    想定する釘間隔値及び釘曲がり方向又は想定する出玉デ
    ータ又は想定する稼働時間のうちのいずれか1つ又は2
    つが前記外部入力装置から入力された場合には、対応す
    る残りのデータを前記データ出力装置から外部出力させ
    るように制御することを特徴とする遊技機管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 遊技盤を有し、遊技者の操作により発射
    されるとともに当該遊技盤上に植設された障害釘により
    流下方向を変化させられた遊技球が当該遊技盤上の入賞
    領域に入賞した場合には所定数の賞球を排出し、毎日の
    全発射球数データと毎日の全排出賞球数データと毎日の
    稼働時間データとを出力する複数の遊技機と、 前記複数の遊技機の障害釘のうち任意の1対の障害釘の
    間隔と各障害釘の曲がりの方向を測定し釘間隔データと
    して出力する釘間隔測定装置と、 前記複数の遊技機のうちの各々の遊技機における前記釘
    間隔データと前記全発射球数データと前記全排出賞球数
    データと前記稼働時間データとを受け取り全遊技機を管
    理する遊技機管理装置と、 当該遊技機管理装置に外部から指令入力可能な外部入力
    装置と、 前記遊技機管理装置からの出力を外部出力するデータ出
    力装置と、 を備えた遊技機管理システムにおいて前記各装置を制御
    する遊技機管理プログラムであって、 任意の時刻における各遊技機の釘間隔調整後の前記釘間
    隔データを前記釘間隔測定装置から出力させ前記遊技機
    管理装置に記憶させる第1ステップと、 次いで当該釘間隔調整後の毎日の前記全発射球数データ
    及び毎日の前記排出賞球数データ及び毎日の稼働時間デ
    ータとを各遊技機から出力させ前記遊技機管理装置に記
    憶させる第2ステップと、 次いで前記全発射球数データと全排出賞球数データとか
    ら全発射球数に対する全排出賞球数に関する毎日の指標
    値である出玉データを前記遊技機管理装置に演算させ記
    憶させる第3ステップと、 特定機種又は特定の遊技機に関する1又は2以上の特定
    の釘の想定する釘間隔値及び釘曲がり方向又は想定する
    出玉データ又は想定する稼働時間のうちのいずれか1つ
    又は2つが前記外部入力装置から入力された場合には、
    対応する残りのデータを前記データ出力装置から外部出
    力させるように前記遊技機管理装置を制御する第4ステ
    ップと、 を備えたことを特徴とする遊技機管理プログラム。
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