JPH06302732A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Publication number
JPH06302732A
JPH06302732A JP1470294A JP1470294A JPH06302732A JP H06302732 A JPH06302732 A JP H06302732A JP 1470294 A JP1470294 A JP 1470294A JP 1470294 A JP1470294 A JP 1470294A JP H06302732 A JPH06302732 A JP H06302732A
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JP
Japan
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insertion hole
case
screw
protrusion
base
Prior art date
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Application number
JP1470294A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kayano
和夫 榧野
Eiji Kono
栄次 河野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基台とケースとの接合はがれを防止するととも
に、両者を接合したときに隙間が生じるのを防止し、更
には、基台等の厚さに関係なく、かつ安定した力で両者
を接合することを目的とする。 【構成】樹脂製のケース2の第1の挿入孔2aに嵌合凹
部7を設け、基台としての金属製の放熱板4の第2の挿
入孔4aに雌ねじ8を設けた。接合ピン3に嵌合突部5
aと雄ねじ5cとを設けた。そして、接合ピン3の雄ね
じ5cを雌ねじ8に螺合させ、嵌合突部5aを嵌合凹部
7に嵌合させて、ケース2と放熱板4とを互いに圧接し
た状態で接合するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に係り、詳し
くは半導体素子を搭載する基台と、半導体素子を格納す
るケースとを接合するとともに、半導体装置をねじ止め
するためのねじを挿入することが可能な接合部材を備え
た半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体装置においては例
えば図7に示すようなものがある。この半導体装置は図
示しない半導体素子を搭載した基板30に、その半導体
素子から発生する熱を放熱するための基台としての金属
製の放熱板31が固着されている。又、基板30及び放
熱板31上には半導体素子を保護するゲル状の保護樹脂
32がシーリングされている。そして、放熱板31には
半導体素子を格納する樹脂製のケース33が接着剤34
を介して接着されている。又、放熱板31及びケース3
3には半導体装置を放熱フィン等にねじ止めするための
ねじ挿入孔31a,33aがそれぞれ形成されている。
ねじ挿入孔33aにはねじの締め過ぎによるその周囲の
割れを防止するために、金属製のスリーブ35が挿入固
定されている。
【0003】上記のように構成された半導体装置は、ス
リーブ35及びねじ挿入孔31aに図示しないねじを挿
通させて放熱フィン等にねじ止めすることにより取付け
られる。このとき、ねじの締付力は放熱板31及びスリ
ーブ35が受けることになるため、ねじを締め過ぎても
ねじ挿入孔33a周囲の部分が割れるのを防止できる。
【0004】又、別の半導体装置として特開平4−11
1345号公報に示されるものが提案されている。この
半導体装置は図8に示すように、金属リング41をケー
ス42の取付けねじ挿入孔42aに嵌挿させた状態で、
その先端部を半径方向外側へ押し拡げる(いわゆる、カ
シメ加工する)ことにより突部43を設けている。そし
て、この突部43をケース42の下側段部42bに係止
固定させた構成となっている。この構成によれば、ねじ
の締め過ぎによるねじ挿入孔42aの周囲の割れを防止
することができるとともに、金属リング41が搬送中に
ケース42から脱落するのを防止することができる。
【0005】更に、図9において別の半導体装置として
特開平1−293544号公報に示されるように、放熱
板51とケース52とを金属リング53を介して接合す
るようにしたものが提案されている。すなわち、金属リ
ング53の上部外周に第1の係合凹部54が突部53
a,53bにより形成され、下部外周に第2の係合凹部
55が突部53b,53cにより形成されている。又、
第2の係合凹部55及び突部53cは4分割されるとと
もに、突部53cはテーパ状に形成されている。そし
て、上記した金属リング53はその第1の係合凹部54
にケース52がインサート成形により係合された状態
で、突部53cが放熱板51の取付用孔51aに圧入さ
れる。この圧入によって、突部53cが取付用孔51a
の周縁部に係止され、取付用孔51aと第2の係合凹部
55とが係合されて、放熱板51とケース52とが接着
剤56を介して接合される。
【0006】上記したように金属リング53を備えた半
導体装置においては、放熱板51とケース52との位置
ずれが生じることがないため、ねじの締付けが確実に行
われる。又、第2の係合凹部55と放熱板51とが係合
しているため、金属リング53を介したねじの締付け力
の大半を放熱板51で受けとめることができ、ケース5
2の割れを防止できる。
【0007】又、別の半導体装置として、図10におい
て実開昭63−167743号公報に示されるように、
樹脂ケース60と筒状のねじ挿入孔61とを一体に形成
したものが提案されている。すなわち、筒状のねじ挿入
孔61は金属板ベース62の取付用孔62aに挿入さ
れ、ねじ挿入孔61の下端が取付用孔62aにカシメ加
工されて挿入固定されている。そして、ねじ挿入孔61
にねじを挿入することにより放熱フィン等に固定可能と
なっている。上記した構成では、ねじ挿入孔61が取付
用孔62aにカシメ加工されることにより、金属板ベー
ス62が締付けられてケース60と金属板ベース62と
が接合される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スリーブ3
5をねじ挿入孔33aに挿入固定したものや、金属リン
グ41をねじ挿入孔42aにカシメにより固定した半導
体装置においては、スリーブ35や金属リング41が単
にねじの締付時におけるケースの割れ防止のために設け
られている。従って、装置の温度変動により保護樹脂3
2の膨張圧が増大したときに、ケースと放熱板との接合
はがれの発生を防止することができないという問題点が
ある。このため、接着剤によるケースと放熱板との接合
力を向上させるために、ケース及び放熱板の接合面積を
大きくして、接着剤の塗布面積を大きくする必要があっ
た。しかし、そのためにはケース及び放熱板に別途スペ
ースを設けなければならず、半導体素子の搭載スペース
が狭くなるという新たな問題が生じる。
【0009】又、上記した金属リング53によってケー
ス52と放熱板51とがそれぞれ接合された半導体装置
においては、第1及び第2の係合凹部54,55にケー
ス52及び放熱板51が係合した構成となっている。こ
のため、両者の接合はがれを防止することはできても、
ケース33にソリが生じていたり、接着剤56の塗布に
ムラがあった場合、ケース33と放熱板31とを接合し
たときに両者の間に隙間が生じてしまうという問題点が
ある。
【0010】又、金属リング53の第1の係合凹部54
にはケース52がインサート成形されて係合され、第2
の係合凹部55には放熱板51が圧入されることにより
係合される。従って、第2の係合凹部55の幅と同じ厚
さに放熱板51を加工する必要があり、その金属放熱板
51の加工精度が要求されるという問題点がある。
【0011】又、金属リング41の先端部をカシメ加工
して突部43を設けることによりねじ挿入孔42aに係
止させる半導体装置や、ねじ挿入孔61の下端をカシメ
加工して取付用孔62aに挿入固定した半導体装置で
は、次のような問題点がある。すなわち、突部43及び
ねじ挿入孔61がカシメ加工されたときに、スプリング
バック現象によって、弾性変形して若干元の形に戻るこ
とがある。そして、この弾性変形によって、金属リング
41がねじ挿入孔42aに確実に係止されずがたついた
り、ねじ挿入孔61による金属板ベース62の均一で安
定した締付力が得られないという問題点がある。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は基台とケースとの接合は
がれを防止するとともに、両者を接合したときに隙間が
生じるのを防止し、更には、基台等の厚さに関係なく、
かつ安定した力で両者を接合することができる半導体装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、半導体素子を搭載する基
台と、半導体素子を格納するケースとを接合する接合部
材を備えた半導体装置であって、前記接合部材を筒状に
形成し、その外周面に雄ねじ及び突部を設け、前記ケー
スに前記接合部材を挿入するための第1の挿入孔を形成
するとともに、前記基台に同じく接合部材を挿入するた
めの第2の挿入孔を形成し、前記第1の挿入孔又は第2
の挿入孔のいずれか一方の内周面に前記雄ねじと螺合す
る雌ねじを設けた。
【0014】又、請求項2に記載の発明は、前記雌ねじ
が設けられていない前記第1の挿入孔又は第2の挿入孔
のいずれか一方の開口部には、接合部材の突部が収容さ
れ、かつ係合する凹部が設けられていることを要旨とす
る。
【0015】又、請求項3に記載の発明は、前記雌ねじ
が設けられていない前記第1の挿入孔又は第2の挿入孔
のいずれか一方の内径は、他方の内径よりも大きくなっ
ており、前記接合部材には、第1の挿入孔又は第2の挿
入孔のいずれか一方と係合する第1の突部と、いずれか
一方の厚さよりも若干短い長さを有し、かつその内径よ
りも小さい突出幅を有する第2の突部とが設けられてい
ることを要旨とする。
【0016】
【作用】このように構成された請求項1に記載の発明に
よれば、接合部材はその外周面に設けられた雄ねじが第
1の挿入孔又は第2の挿入孔のいずれか一方の内周面に
設けられた雌ねじと螺合しつつ、第1及び第2の挿入孔
に挿入される。このとき、螺合は接合部材の外周面に設
けられた突部が、第1の挿入孔又は第2の挿入孔のいず
れか一方の開口部と係合するまで行われる。そして、こ
の係合により、接合部材の締付力が突部とケース又は基
台のいずれか一方との間に他方を挟んだ状態で作用し
て、両者が互いに圧接接合される。
【0017】従って、接着剤の接着面積を増大させるこ
となく、基台とケースとが隙間なく接合されるととも
に、両者の接合はがれが防止される。又、接合部材の雄
ねじと、第1の挿入孔又は第2の挿入孔のいずれか一方
の内周面に設けられた雌ねじとを螺合するようにしてい
るため、例えば、基台の厚さは螺合できる厚さであれば
よい。従って、その基台の厚さを接合部材の寸法に合わ
せる必要がなく、厚さに関係なく両者が接合される。
又、ねじの締付けにより基台とケースとを接合するよう
にしているため、均一で安定した締付力で両者が接合さ
れる。
【0018】請求項2に記載の発明では、接合部材の螺
合はその外周面に設けられた突部が、第1の挿入孔又は
第2の挿入孔のいずれか一方の開口部に設けられた凹部
に収容され、かつ係合するまで行われる。従って、ケー
スと基台とを確実に接合することができるとともに、接
合部材の突部が第1の挿入孔又は第2の挿入孔のいずれ
か一方に形成された凹部に収容されているため、目立つ
ことがなく半導体装置としての外観が良くなる。
【0019】請求項3に記載の発明では、接合部材の螺
合はその外周面に設けられた第2の突部が第1の挿入孔
又は第2の挿入孔のいずれか一方に収容されつつ、第1
の突部がそのいずれか一方と係合するまで行われる。係
合時における締付力は第1の突部とケース又は基台のい
ずれか一方との間に他方を挟んだ状態で作用する。この
とき、過剰な締付力が作用した場合には、第1の挿入孔
又は第2の挿入孔のいずれか一方の厚さと第2の突部の
長さとの差が縮まって、第2の突部は第1の挿入孔又は
第2の挿入孔のいずれか一方の開口部周縁と接触する。
そして、第2の突部は第1の突部とケース又は基台のい
ずれか一方との間に他方と同じように挟まれた状態で介
在することになる。この結果、その締付力は挟まれた位
置にあるケース又は基台に過剰に作用することがなく、
接合部材の締付け過ぎによるケースの割れが防止され
る。
【0020】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明の半導体装置をモジュール
に具体化した第1実施例を図1〜図4に従って説明す
る。
【0021】図2に示すように、モジュール1を構成す
る樹脂製のケース2は、その四箇所のコーナ部に凹部が
形成された箱状に形成され、各コーナ部には樹脂製のケ
ース2と後記する放熱板4とを接合する接合部材として
の接合ピン3がそれぞれ配設されている。
【0022】図1に示すように、前記接合ピン3は前記
樹脂製ケース2に形成された第1の挿入孔2aと、銅製
からなる放熱板4に形成された第2の挿入孔4aに挿着
されている。この接合ピン3は金属製からなり筒状のコ
ア5を備えている。コア5の上部外周面には突部として
の嵌合突部5aが周設されるとともに、下部外周面には
雄ねじ5cが形成されている。雄ねじ5cはコア5の外
周面から突出して形成されており、雄ねじ5cと嵌合突
部5aとの間には、溝5bが形成されている。図3,図
4に示すように、嵌合突部5aの上面には締付用溝6が
四箇所に亘って等間隔に形成されており、接合ピン3の
第1及び第2の挿入孔2a,4aへのドライバ等による
締付が可能となっている。
【0023】図1に示すように、第1の挿入孔2aの上
部開口部側には嵌合突部5aと嵌合する嵌合凹部7が形
成されている。又、放熱板4の第2の挿入孔4aの内周
面には雄ねじ5cと螺合する雌ねじ8が形成されてい
る。そして、接合ピン3の雄ねじ5cと雌ねじ8とが螺
合するとともに、嵌合突部5aと嵌合凹部7とが嵌合し
た状態でケース2と放熱板4とが接合されている。な
お、ケース2と放熱板4との間及び、ケース2の端部に
形成されたフランジ2bと放熱板4の端面との間には接
着剤9が介在されている。
【0024】放熱板4上にはケース2内において図示し
ない半導体素子を搭載した基板10が固着されるととも
に、基板10及び放熱板4上には半導体素子を保護する
ゲル状の保護樹脂11がシーリングされている。又、ケ
ース2内には保護樹脂11とは別に内部全体を保護する
封止樹脂12が注入されている。なお、13は基板10
上に半田付けされた電極(鎖線にて図示)であり、基板
10と外部に設けられた制御部(図示せず)とのインタ
ーフェースの役割を有しており、封止樹脂12により固
定される。
【0025】上記のように構成されたモジュール1を組
立てる場合、ケース2の底面に接着剤9を塗布してケー
ス2と放熱板4とを仮接合する。このとき、ケース2の
フランジ2bの内面にも接着剤9を塗布する。次に、接
合ピン3を雄ねじ5c側から第1の挿入孔2aに挿入し
て、その雄ねじ5cと第2の挿入孔4aの雌ねじ8とを
螺合させる。このとき、マイナスドライバ(図示せず)
の先端を締付用溝6に合わせて接合ピン3を回転させる
ことにより、雄ねじ5cと雌ねじ8とが螺合される。
又、この螺合はその外周面に設けられた嵌合突部5a
が、ケース2に設けられた嵌合凹部7に収容され、かつ
嵌合するまで行われる。そして、この嵌合により接合ピ
ン3の締付力が嵌合突部5aと放熱板4との間にケース
2を挟んだ状態で作用して、放熱板4とケース2とが互
いに圧接接合されたモジュール1を得る。このとき、ケ
ース2と放熱板4とが互いに圧接されることにより接着
剤9が押し広げられて、その一部が接合ピン3の溝5b
と第1の挿入孔2aとの間に充填される。
【0026】上記したように本実施例のモジュール1に
おいては、接合ピン3によりケース2と放熱板4とが互
いに圧接された状態で接合されるため、モジュール1の
温度変動によりゲル状の保護樹脂11の膨張圧が増大し
ても、ケース2と放熱板4との接合はがれが発生するこ
とはない。従って、接着剤の塗布面積を得るために別途
スペースを設けて接合する必要がなくなり、半導体素子
の実装スペースを狭くすることなく両者を接合すること
ができる。又、接合ピン3の締付けによってケース2と
放熱板4とを接合するようにしているため、ケース2に
ソリが生じていたり、接着剤9の塗布にムラがあって
も、ケース2と放熱板4とを接合したときに両者の間に
隙間が生じるのを防止することができる。
【0027】この結果、モジュール1の信頼性を高める
ことができ、保護樹脂11の使用温度範囲を広げること
ができるとともに、保護樹脂11が漏れることがないた
め周辺が汚れることがなくなり設置場所の自由度が高く
なる。
【0028】又、接合ピン3と放熱板4とを螺合させて
接合するようにしたことにより、その雄ねじ5cがある
程度放熱板4の雌ねじ8と螺合していればよく、放熱板
4の厚さを雄ねじ5cの寸法に合わせて加工する必要が
なくなる。従って、その放熱板4の厚さの加工精度が要
求されることなく両者を接合させることができる。
【0029】又、接合ピン3の締付けによりケース2と
放熱板4とを接合するようにしているため、カシメによ
る締付けとはことなり、均一で安定した締付力で両者を
接合することができる。又、接合ピン3が第1及び第2
の挿入孔2a,4aに挿入された状態ではがたつくこと
はない。
【0030】更に、ケース2と放熱板4とを接合ピン3
によって締付けた状態では、嵌合突部5aが第1の挿入
孔2aに形成された嵌合凹部7に収容されているため、
目立つことがなく半導体装置としての外観を良くするこ
とができる。
【0031】又、モジュール1を図示しないねじ等によ
って取付ける場合、そのねじ等を接合ピン3に挿通させ
て締付固定するようにしている。このとき、ねじの締付
力はケース2や放熱板4でなく接合ピン3が受けること
になるため、締付け時におけるケース2の割れを防止す
ることができる。
【0032】又、ケース2と放熱板4とが互いに圧接さ
れる際に、接着剤9が押し広げられて、その一部が接合
ピン3の溝5bと第1の挿入孔2aとの間に充填される
ことにより、接合ピン3が接着剤9によって固定され
る。このため、その接合ピン3の雄ねじ5cがゆるむの
を防止することができる。
【0033】(第2実施例)次に第2実施例について説
明する。この実施例では、第1の挿入孔2a及び接合ピ
ン3の構成が異なる。
【0034】図5,図6に示すように、第1の挿入孔2
aの内径D1 は、第2の挿入孔の内径D2 よりも大きく
なっている。接合ピン3には第1の挿入孔2aに設けら
れた嵌合凹部7と嵌合する第1の突部としての嵌合突部
5aが設けられている。又、接合ピン3には嵌合凹部7
の下部に位置し、突出した部分となっている第1の挿入
孔2aの厚さWよりも若干短い長さLを有し、かつ第1
の挿入孔2aの内径D1 よりも小さな突出幅D3 を有す
る第2の突部としてのストッパ14が設けられている。
【0035】上記構成において、接合ピン3を第1及び
第2の挿入孔2a,4aに挿着する際の雄ねじ5cと雌
ねじ4cとの螺合は、ストッパ14が第1の挿入孔2a
に収容されつつ、嵌合突部5aが嵌合凹部7と嵌合する
まで行われる。この嵌合時における締付力は嵌合突部5
aと放熱板4との間にケース2を挟んだ状態で作用す
る。このとき、過剰な締付力が作用した場合には、第1
の挿入孔2aの厚さWとストッパ14の長さLとの差が
縮まって、ストッパ14は第2の挿入孔4aの開口部周
縁と接触する。そして、ストッパ14は嵌合突部5aと
放熱板4との間にケース2と同じように挟まれた状態で
介在することになる。この結果、その締付力はストッパ
14の介在によって、挟まれた位置にあるケース2に過
剰に作用することがなく、接合ピン3の締め過ぎによる
ケース2の割れを防止することができる。
【0036】なお、本発明は以下のように具体化するこ
ともできる。 (1)上記第1及び第2実施例では、ケース2の第1の
挿入孔2aの上部開口部側に嵌合凹部7を形成し、放熱
板4の第2の挿入孔4aの内周面に雌ねじ8を形成した
が、逆に第1の挿入孔2aに雌ねじ8を形成し、第2の
挿入孔4aの下部開口部側に嵌合凹部7を形成して、接
合ピン3を挿着するようにしてもよい。又、嵌合凹部7
を形成せずに接合ピン3を挿着するようにしてもよい。
【0037】(2)第1の挿入孔2aの嵌合凹部7と嵌
合する嵌合突部5aの突出長さを、嵌合凹部7と係合す
る範囲内で短くしてもよい。又、嵌合突部5aをコア5
の全周に設けずに、締付用溝6を形成できるよう(例え
ば、90度毎に4方向)に形成してもよい。
【0038】(3)本発明でいう基台は半導体素子を搭
載する台であって、半導体素子の熱を放散するための熱
伝導性を有する銅、アルミニウム等の金属あるいはセラ
ミック等の放熱板のみならず、熱伝導性を有しない樹脂
製のものを含むものとする。
【0039】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。請
求項1に記載の半導体装置において、接合部材の外周面
に設けられた雄ねじと突部との間には溝部が設けられて
いることを特徴とする半導体装置。このように構成すれ
ば、溝部に接着剤を充填することができ、接合部材がゆ
るむのを防止することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、基台とケースとの接合はがれを防止すると
ともに、両者を接合したときに隙間が生じるのを防止
し、更には、基台等の厚さに関係なく、かつ安定した力
で両者を接合することができるという優れた効果を奏す
る。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加えてケースと基台とを確実に接合することができる
とともに、接合部材の突部が第1の挿入孔又は第2の挿
入孔のいずれか一方に形成された凹部に収容されている
ため、目立つことがなく半導体装置としての外観を良く
することができる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加えてケースと基台とを確実に接合することができる
とともに、接合部材を挿着する際に過剰な締付力がケー
ス又は基台に作用しても、そのケース又は基台が割れる
のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の半導体装置を示す要部断
面図である。
【図2】同じく、半導体装置を示す斜視図である。
【図3】同じく、接合ピンを示す斜視図である。
【図4】同じく、接合ピンを示す断面図である。
【図5】第2実施例の半導体装置を示す要部断面図であ
る。
【図6】同じく、接合ピンを示す断面図である。
【図7】従来例の半導体装置を示す要部断面図である。
【図8】別の従来例の半導体装置を示す要部断面図であ
る。
【図9】別の従来例の半導体装置を示す要部断面図であ
る。
【図10】別の従来例の半導体装置を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1…半導体装置としてのモジュール、2…ケース、2a
…第1の挿入孔、3…接合部材としての接合ピン、4…
基台としての放熱板、4a…第2の挿入孔、5…接合ピ
ンを構成するコア、5a…突部及び第1の突部としての
嵌合突部、5c…雄ねじ、7…嵌合凹部、8…雌ねじ、
14…第2の突部としてのストッパ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を搭載する基台と、半導体素
    子を格納するケースとを接合する接合部材を備えた半導
    体装置であって、 前記接合部材を筒状に形成し、その外周面に雄ねじ及び
    突部を設け、前記ケースに前記接合部材を挿入するため
    の第1の挿入孔を形成するとともに、前記基台に同じく
    接合部材を挿入するための第2の挿入孔を形成し、前記
    第1の挿入孔又は第2の挿入孔のいずれか一方の内周面
    に前記雄ねじと螺合する雌ねじを設けた半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記雌ねじが設けられていない前記第1
    の挿入孔又は第2の挿入孔のいずれか一方の開口部に
    は、接合部材の突部が収容され、かつ係合する凹部が設
    けられている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記雌ねじが設けられていない前記第1
    の挿入孔又は第2の挿入孔のいずれか一方の内径は、他
    方の内径よりも大きくなっており、前記接合部材には、
    第1の挿入孔又は第2の挿入孔のいずれか一方と係合す
    る第1の突部と、いずれか一方の厚さよりも若干短い長
    さを有し、かつその内径よりも小さい突出幅を有する第
    2の突部とが設けられている請求項1又は2に記載の半
    導体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9521737B2 (en) 2012-11-28 2016-12-13 Mitsubishi Electric Corporation Power module

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