JPH06301991A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

Info

Publication number
JPH06301991A
JPH06301991A JP11522793A JP11522793A JPH06301991A JP H06301991 A JPH06301991 A JP H06301991A JP 11522793 A JP11522793 A JP 11522793A JP 11522793 A JP11522793 A JP 11522793A JP H06301991 A JPH06301991 A JP H06301991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
track
optical
tracking
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11522793A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiko Sugiyama
治彦 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11522793A priority Critical patent/JPH06301991A/ja
Publication of JPH06301991A publication Critical patent/JPH06301991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からの衝撃や記録媒体の欠陥などで光ス
ポットがトラック横断方向に振られた場合に、確実にト
ラッキングの異常を検出できるようにする。 【構成】 光学的情報記録媒体の情報トラックの両側の
トラッキングトラックに照射されたトラッキング制御用
の光ビームの反射光をそれぞれ検出するための一対の光
センサを有し、この光センサの検出信号をもとに情報ト
ラックに対する光ビームのずれ量を検出して情報の記録
あるいは再生用光ビームのトラッキングを制御する光学
的情報記録再生装置において、前記一対の光センサの検
出信号のレベルをそれぞれ検出するためのレベル検出手
段を設け、このレベル検出手段の検出レベルが各々情報
トラック反射光量レベルになったときに、光ビームのト
ラッキング異常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的情報記録媒体に
情報を光学的に記録したり、あるいは記録情報を光学的
に再生する光学的情報記録再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスクや追記型ディ
スクなどを利用した電子ファイルシステム、あるいは消
去可能な光磁気材料、相転移型材料を用いた光ディスク
システムなどの光学的情報記録再生装置の研究開発や商
品化が盛んに行われている。特に、こうした記録再生装
置の中では光記録媒体としてカード状の記録媒体(以下
光カードという)を用いた光カードシステムが注目され
ている。即ち、光カードはその形態から手軽に持ち運べ
ること、大きさの割にはディスクよりも情報の記録容量
が大きいことなどの特徴があり、今後光カードは大きな
需要が見込まれている。
【0003】ところで、光カードのような光記録媒体に
情報を記録する場合は、記録すべき情報信号に応じて強
度変調され、かつ微小光スポットに絞られた光ビームを
記録媒体面に走査することによって、光学的に検出可能
な記録ピット列とて情報が記録される。また、情報を再
生する場合は、情報が記録されない程度のパワーの光ビ
ームで情報トラックを走査し、その反射光を検出して情
報が再生される。情報の記録や再生を行う際には、光ビ
ームの焦点を媒体面に合わせるフォーカシング制御や光
ビームが情報トラックから逸脱しないように制御するト
ラッキング制御が行われる。
【0004】図14はこうした光学的情報記録再生装置
の一例を示した図で、特開昭62−239333号公報
に開示された装置を示した図である。図中1は光源とし
て設けられた半導体レーザであり、この半導体レーザ1
から射出された光ビームはコリメータレンズ2で平行化
された後、回析格子3によって3つの光ビームに分割さ
れる。この分割された各光ビームは偏光ビームスプリッ
タ4で反射され、また対物レンズ5によりそれぞれ集光
されて光カード6上に3つの光スポットS1,S2,S
3として結像される。光カード6で反射された光ビーム
は再び対物レンズ5を通り、偏光ビームスプリッタ4を
透過して入射光ビームと分離される。そして、この光ビ
ームはミラー7で反射され、センサレンズ8、シリンド
リカルレンズ9で集光されて光センサ10−1,10−
2,10−3で検出される。この光センサは図15に示
すように中央の4分割光センサ10−2の両側に光セン
サ10−1,10−3が配置された構成となっており、
光カード6で反射された光スポットS1〜S3がそれぞ
れ対応する光センサ10−1〜10−3で検出される。
【0005】中央の4分割光センサ10−2の対向する
2つ組の検出片の検出信号は、図示しない演算回路でそ
れぞれ加算され、得られた加算値の差をとることで、前
述のシリンドリカルレンズ9で導入された非点収差が検
出され、非点収差法によるフォーカシング誤差信号が生
成される。フォーカシング誤差信号はフォーカシング制
御回路(図示せず)に送られ、ここで対物レンズ5をフ
ォーカス方向に微小移動させることで光ビームの焦点を
カード面に合わせるフォーカシング制御が行われる。ま
た、情報を再生する場合は、4分割光センサ10−2の
各検出片の総和信号をもとに情報が再生される。
【0006】一方、光センサ10−1,10−3の検出
信号は差動増幅器11で差動検出され、端子12からト
ラッキング誤差信号ST として出力される。トラッキン
グ誤差信号ST はトラッキング制御回路(図示せず)に
送られ、ここでトラッキング誤差信号ST をもとにトラ
ッキングアクチュエータ13を制御し、対物レンズ5を
トラッキング方向に微小移動させることにより、光スポ
ットを光カード6の情報トラックに追従して走査させる
トラッキング制御が行われる。半導体レーザ1や対物レ
ンズ5、光センサ10−1〜10−3などの光学素子は
光ヘッド19として一体化され、光カード6のトラック
横断方向に移動して所望のトラックにアクセスできるよ
うに構成されている。なお、光ヘッド19は情報トラッ
ク方向には固定された構造である。これに対し、光カー
ド6は図示しない移動機構により矢印R方向に往復移動
でき、固定された光ヘッド19に対して光カード6が往
復移動することで、光ヘッド19の光スポットが光カー
ド6の情報トラック上に走査される。
【0007】光カード6は図16に示すように中央の記
録領域20内に複数のトラッキングトラック21が平行
に等間隔を置いて配されており、各トラッキングトラッ
ク21の間には情報を記録するための情報トラックが設
けられている。また、光カード6の構造としては、プラ
スチックなどの基板上に銀塩系、染料系などの記録層が
形成され、更に記録層に凹凸の段差を設けたり、あるい
は反射率の異なる材料の層を形成することで、トラッキ
ングトラック21が形成されている。そして、こうした
段差構造や反射率の違いによってトラッキングトラック
21と情報トラックが区分されている。
【0008】光ヘッド19から照射された3つの光スポ
ットは図17に示すように光スポットS1,S3の一部
がそれぞれトラッキングトラック21−1,21−2に
かかるように照射され、光スポットS2がその間の情報
トラック22−1に照射される。ここで、光スポットS
1〜S3がトラック横断方向にずれたとすると、光セン
サ10−1,10−3で検出される光スポットS1,S
3の反射光量にアンバランスが生じ、これらの反射光量
を差動検出する差動増幅器11のトラッキング誤差信号
はずれの量及び方向に応じて変化し、光スポットのずれ
量を示した偏差信号となる。従って、光スポットS1〜
S3がずれていないときはトラッキング誤差信号は零と
なり、このトラッキング誤差信号が零となるように対物
レンズ5を駆動してフォードバックをかけることで、記
録、再生用の光スポットS2を情報トラック22−1に
追従して走査させるトラッキング制御が行われる。図1
7の14は情報トラック上に記録された情報ピットであ
る。なお、光スポットS1とS3をトラッキングトラッ
クにかかるように照射する場合は、光スポットの光強度
分布は中央部が強度の高いガウシアン分布であるので、
光スポットS1,S3のそれぞれの半分がトラッキング
トラックにかかるようにすると、トラックずれによる光
量変化が大きくなり、精度のよいトラッキング制御を行
うことができる。
【0009】図18は光カード情報記録再生装置の他の
例を示した構成図で、ここでは全体的な構成を示してあ
る。光カード6はシャトル39に搭載され、プーリ3
2,33に巻回されたベルト34をモータ24で回転駆
動することで、光カード6は図中の矢印A方向に往復移
動する。モータ24は制御プロセッサ(図示せず)の指
示に基づいてモータサーボ35で制御され、光カード6
はこの制御によって直線的に往復移動する。光カード6
の上面には光ヘッド23が設けられており、光カード6
の情報トラック上に記録、あるいは再生用の光ビームが
照射される。光ヘッド23は光源の半導体レーザ1、コ
リメータレンズ2、偏光ビームスプリッタ25、1/4
波長板30、対物レンズ5、光センサ26などの光学素
子から構成され、光ヘッド23が固定であるのに対して
光カード6が往復移動することで、光ヘッド23の光ビ
ームが光カード6の情報トラック上を走査する。また、
光ヘッド23はステッピングモータ27の駆動により光
カード1のトラック横断方向に移動でき、制御プロセッ
サの指示に基づいてステッピングモータ27を制御する
ことで、光ヘッド23を光カード6の指定されたトラッ
クにアクセスできるように構成されている。
【0010】光ヘッド23の半導体レーザ1の光ビーム
はコリメータレンズ2で平行化された後、偏光ビームス
プリッタ25、1/4波長板30を通り、更に対物レン
ズ5で集光され、光カード6上に微小光スポットとして
結像される。半導体レーザ1はレーザドライバ28によ
って駆動され、情報の記録時には半導体レーザ1の光ビ
ームは記録すべき情報信号に応じて強度変調される。即
ち、記録データはコンピュータ18からインターフェイ
ス17を介してエンコーダ29へ送られ、所定の変調方
式で変調される。レーザドライバ28ではその変調され
た記録信号に従って半導体レーザ1の光ビームを強度変
調し、光カード6の情報トラック上に強度変調された光
ビームを走査することで一連の情報が記録される。ま
た、情報の再生時には半導体レーザ1の光強度は情報が
記録されない程度の再生パワーに制御され、この再生パ
ワーの光ビームを情報トラック上に走査することで記録
情報の再生が行われる。即ち、光カード6に照射された
光ビームは媒体面で反射されその反射光は光センサ26
で検出される。光センサ26の検出信号は情報トラック
上の情報ピットの有無により強度変調を受け、情報ピッ
トに対応して光量の異なる信号として検出される。光セ
ンサ26の検出信号はプリアンプ36で電気信号に変換
された後、デコーダ16に送られ、ここで所定の復調処
理などを行って再生データが生成される。得られた再生
データはインターフェイス17を介してコンピュータ1
8へ転送される。
【0011】情報の記録時あるいは再生時には、オート
フォーカシングサーボ37で光センサ26の検出信号を
もとにフォーカス誤差信号が生成され、それを用いてフ
ォーカシング制御が行われる。即ち、光ヘッド23内の
フォーカスアクチュエータ(図示せず)を制御して対物
レンズ5をフォーカス方向に微小移動させることで光ビ
ームが媒体面に焦点を結ぶようにフォーカシング制御が
行われる。また、オートトラッキングサーボ38では光
センサ26の検出信号をもとにトラッキング誤差信号が
生成され、それをもとにトラッキング制御が行われる。
即ち、光ヘッド23内のトラッキングアクチュエータを
制御して対物レンズ5をトラッキング方向に微小移動さ
せることで光ビームがトラックに追従して走査するよう
にトラッキング制御が行われる。フォーカシング制御や
トラッキング制御の方式としてはいくつかの方法が提案
されているが、例えば光源の光ビームをグレーティング
などで複数の光ビームに分割し、光カード6には予めフ
ォーカシング用またはトラッキング用にトラックをプリ
フォーマットしておき、複数の光ビームのうち少くとも
1つの光ビームを用いて情報の記録や再生を行い、他の
光ビームによってフォーカシング用やトラッキング用の
誤差信号を検出する方式がある。
【0012】通常、光ヘッド23は予め決められたホー
ムポジションに位置しており、コンピュータ18からイ
ンターフェイス17を介して記録あるいは再生命令が発
行されると、光ヘッド23はステッピングモータ27の
駆動によりトラック横断方向に移動し、指示されたトラ
ックが検索される。目的のトラックを検索する場合、例
えば図19に示すようにトラッキングトラック401
402 ,403 の各延長線上に予めトラック番号を記録
したトラック番号記録領域41を設けたり、あるいは図
20に示すように各トラッキングトラック401 ,40
2 ,403 の間にトラック番号記録領域41を設けて、
これらの領域に記録されたトラック番号を読み取り、目
的のトラック番号と照合して目的のトラックであるか否
かを判別する方法が採られている。図19、図20の4
2は情報トラックに記録された記録ピットである。
【0013】こうして目的のトラックに到達すると、前
述のように光ビームを情報トラックに走査して情報の記
録や再生が行われる。但し、光カードのような光記録媒
体は磁気記録媒体に比べてエラー率が高いので、情報を
記録する場合は、記録したデータを直ちに再生し、記録
データと比較して正しく記録できたかどうかをチェック
するベリファイを行うのが一般的である。もちろん、ベ
リファイの結果、エラーが検出されると、同じ情報トラ
ックあるいは他の代替トラックに再記録が行われる。ま
た、こうしたベリファイを行うには、記録速度を早める
ために、光ビームの走査の往路で情報を記録し、復路で
ベリファイを行うのが一般的である。ベリファイの方法
としては種々提案されているが、例えば特開平1−14
9236号公報で提案されているように、2つの光スポ
ットを相前後して走査し、先行する光スポットで記録
し、その後に続く光スポットで記録情報を再生してベリ
ファイを行うという方法がある。
【0014】図21は光カードの情報トラックのセクタ
構成を示した図である。ここでは、セクタタイプ0〜7
の7つのタイプを示しており、例えばセクタタイプ0は
1トラックが1セクタ、セクタタイプ2は1トラックが
2セクタ、セクタタイプ4は1トラックが6セクタとし
て構成されている。43はトラッキングトラック、44
は各トラッキングトラックの間に設けられた情報トラッ
クで、各情報トラック44の両端部にはそれぞれ情報ト
ラックの物理的な位置を表わす物理トラック番号45が
プリフォーマットされている。46はセクタタイプ0の
情報記録位置、47はセクタタイプ1の情報記録位置を
示しており、セクタタイプによって情報の記録位置が異
なっている。A0 〜A7 及びB0 〜B7 はプリフォーマ
ットの開始位置と情報の記録開始位置間の物理的な距離
を表わし、各セクタタイプによって異なっている。
【0015】こうした光カードに情報を記録する場合
は、一般には情報のほかにプリアンブル、同期マーク、
エラー訂正情報(ECC:Error Correction Code)、ポ
ストアンサンブルなどを付加して記録される。ECCを
付加する場合は、図22に示すようにユーザデータを
(M×N)バイトのマトリックスに展開した後に、各行
及び各列にkバイトのECCが付加され、記録データと
して(M+k)×(N+k)のバイトに拡張される。そ
のため、セクタタイプが変わると、記録情報列(M+
k)×(N+k)が変化し、情報再生時には記録情報と
同一のセクタタイプを指定して再生が行われる。情報の
記録は図21の情報トラック44の図面上左端部からF
方向の往路、R方向の復路というように連続的に記録す
るか、あるいはその逆に右端部から往路、復路というよ
うに連続的に記録される。
【0016】一方、情報を記録する場合は、外部装置か
らトラック番号とセクタタイプ、あるいはセクタ番号と
セクタタイプが指定される。そこで、情報記録再生装置
では指定された位置に空いている記録領域があるかどう
かのチェックが行われる。このチェックは、ブランクチ
ェックと呼ばれている。こうしたブランクチェックは指
定されたセクタあるいはトラック上の情報を再生するこ
とでチェックされ、未記録であったときに空き領域があ
ると判定される。
【0017】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、図14
で説明したように情報の記録再生を行うにはトラッキン
グ制御が不可欠であるが、精度よくトラッキング制御を
行っていても外部から機械的な衝撃があったり、光カー
ドに欠陥があった場合は、光スポットS1〜S3がトラ
ック横断方向に振られることがある。そのため、隣のト
ラックに光スポットが移動して既に記録された情報の上
から更に情報を記録してしまうというような問題が生じ
る。そこで、こうした問題点を解決するものとして、例
えば特開平2−16625号公報で提案されているよう
に、トラッキング正常時にはピット上に位置しない光ス
ポット(図15では、光スポットS1,S3)が記録ピ
ット上に位置したときにトラッキング異常として検出す
る方法がある。即ち、衝撃などで光スポットがずれる
と、隣接トラックの記録ピットにより光スポットの反射
光量が変わるため、これを利用してトラッキングの異常
を検出しようというものである。しかし、こうした方法
では情報トラックに記録ピットがない場合は、トラッキ
ング異常を検出できないまま、情報トラックからの反射
光でトラッキングをかけたと誤認してしまい、光スポッ
トを情報トラックではなくトラッキングトラック上に走
査してしまうという問題があった。
【0018】また、従来の記録再生装置においては、光
ビームのトラック方向の走査範囲は一定であり、例えば
図23に示すようにA−B間、即ち光ビームがトラッキ
ングトラック及び情報トラックを外れない範囲で光カー
ドの左端から右端まで光ビームが走査される。しかし、
図18に示したような従来の装置では、記録ベリファイ
中に図23の情報トラックのVE付近でベリファイエラ
ーが検出されたとしても図23のBの位置(右端)まで
光ビームが走査方向を反転させている。つまり情報トラ
ックの中途でベリファイエラーが検出されても、そのト
ラックの残りの領域も光ビームが走査され、エラーの検
出された位置とBの位置までの走査時間は無駄となって
いた。
【0019】更に、図21で説明したように情報の記録
前にはブランクチェックが行われるのであるが、ブラン
クチェックの際にセクタタイプの指定を間違えたり、セ
クタタイプが不明であった場合には、記録済みデータの
再生ができないために、例え指定されたセクタやトラッ
クにデータが記録されていてもデータがないと誤認して
しまい、既に記録済のデータの上から重ね書きをしてし
まう恐れがあった。
【0020】また、前述した従来の情報記録再生装置で
は、指示されたトラックに情報を記録あるいは再生する
には、記録や再生の前に光ビームを指定されたトラック
へ移動させるトラックジャンプが行われる。しかし、従
来の装置ではトラックジャンプの際には、次のような問
題があった。この問題について図24及び図25をもと
に説明する。図24は光カードの記録面を示した図で、
a は情報トラック、HPは情報トラックへのアクセス
の基準位置となるホームポジションである。情報トラッ
クはホームポジションHPに近いほうから順にTa1,T
a2,Ta3というように配列され、この中には既に情報が
記録されたトラックと未記録のトラックがある。図25
は図24の一部を拡大して示した図で、既記録情報トラ
ックには記録ピットPによって情報が記録されている。
図25のTb はトラッキングトラックである。
【0021】ここで、隣接トラックへトラックジャンプ
を行う場合は、トラッキングサーボをオフして動作モー
ドがトラックジャンプモードに切り換えられ、光ビーム
は現在の情報トラックから隣接トラックへ向けてジャン
プを開始する。しかし、光ビームがトラックを横断して
いく途中には、前述のように既に記録されたピットがあ
ったり、ごみや傷が付いたりしていることがある。その
ため、トラック上の記録ピットやごみ、傷の影響によっ
て光ビームがトラックを横断するときに偽のトラック誤
差信号を発生し、光ビームが隣りのトラックに到達して
いないにも拘らずトラッキングサーボがオンしてジャン
プ動作が終了し、正確にトラックジャンプが行えないと
いう問題があった。
【0022】本発明は上記従来の問題点を解決し、外部
からの衝撃や記録媒体の欠陥などで光スポットがトラッ
ク横断方向に振られた場合に、確実にトラッキングの異
常を検出できるように光学的情報記録再生装置を提供す
ることを目的としたものである。
【0023】また、本発明はベリファイエラーが発生し
た場合に、光ビームの無駄な走査をなくし、実質的な記
録再生時間を早めるようにした光学的情報記録再生装置
を提供することを目的としたものである。
【0024】更に、本発明はセクタタイプが間違って指
定されたり、セクタタイプが不明であったりした場合で
も、セクタタイプを正確に判別し、ブランクチェックを
正しく行うことができる光学的情報記録再生装置を提供
することを目的としたものである。
【0025】また、本発明はジャンプ途中の記録ピット
などで光スポットのジャンプ動作が途中で終了すること
なく、正確に隣りのトラックまでジャンプさせることが
できる光学的情報記録再生装置を提供することを目的と
したものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光学的
情報記録媒体の情報トラックの両側のトラッキングトラ
ック照射されたトラッキング制御用の光ビームの反射光
をそれぞれ検出するための一対の光センサを有し、この
光センサの検出信号をもとに情報トラックに対する光ビ
ームのずれ量も検出して情報の記録あるいは再生用光ビ
ームのトラッキングを制御する光学的情報記録再生装置
において、前記一対の光センサの検出信号のレベルをそ
れぞれ検出するためのレベル検出手段を設け、このレベ
ル検出手段の検出レベルが各々情報トラック反射光量レ
ベルになったときに、光ビームのトラッキング異常を検
出することを特徴とする光学的情報記録再生装置によっ
て達成される。
【0027】また、本発明の目的は、光ヘッドと複数の
直線状の情報トラックを有する記録媒体を相対的に往復
移動させて、前記光ヘッドの光ビームを記録媒体の情報
トラックに走査すると共に、この走査の往路及び復路で
情報の記録あるいは再生を行う光学的情報記録再生装置
において、前記情報トラックに情報を記録した後のベリ
ファイ時に、ベリファイエラーが発生した位置を検出す
るための手段と、検出されたベリファイエラーの発生位
置が予め決められた所定の位置よりも手前であるか通り
過ぎているかを判断するための手段とを設け、この判断
手段の判断の結果、ベリファイエラーの発生位置が所定
位置よりも手前であった場合には、光ビームを元の走査
端に反転させることを特徴とする光学的情報記録再生装
置によって達成される。
【0028】更に、本発明の目的は、光ヘッドと複数の
直線状の情報トラックを有する記録媒体を相対的に往復
移動させて前記光ヘッドの光ビームを記録媒体の情報ト
ラックに走査すると共に、この走査の一方向でのみ情報
の記録あるいは再生を行う光学的情報記録再生装置にお
いて、前記情報トラックに情報を記録した後のベリファ
イ時に、ベリファイエラーが発生した場合は、光ビーム
を元の走査端に反転させることを特徴とする光学的情報
記録再生装置によって達成される。
【0029】また、本発明の目的は、光ヘッドと複数の
直線状の情報トラックを有する記録媒体を相対的に往復
移動させることにより、前記光ヘッドの光ビームを記録
媒体の情報トラックに走査して情報の記録あるいは再生
を行う光学的情報記録再生装置において、前記情報トラ
ックの先頭から記録済みデータの先頭までの距離を検出
するための手段と、この検出結果に基づいて情報トラッ
クのセクタタイプを判別するための手段とを設け、得ら
れたセクタタイプをもとに情報トラックのデータを再生
して情報トラックの空き領域を確認するためのブランク
チェックを行うことを特徴とする光学的情報記録再生装
置によって達成される。
【0030】更に、本発明の目的は、光学的情報記録媒
体に光ビームを照射して情報の記録または再生を行う光
学的情報記録再生装置において、前記記録媒体の情報ト
ラック及びその両側に設けられたトラッキングトラック
にそれぞれ光ビームを照射するための手段と、前記トラ
ッキングトラックに照射された光ビームの戻り光を検出
して前記情報トラックに照射される光ビームのトラッキ
ングを制御する第1のトラッキング制御手段と、前記情
報トラックに照射された光ビームの戻り光を検出して該
情報トラックに照射される光ビームのトラッキングを制
御する第2のトラッキング制御手段とを設け、前記記録
媒体の隣接する情報トラックと情報トラックの間には、
光ビームを隣接トラックヘ案内するためのガイドトラッ
クを形成し、前記光ビームを情報トラック上に走査する
場合は、前記第1のトラッキング制御手段によって光ビ
ームのトラッキングを制御し、前記光ビームを隣接する
情報トラックにジャンプさせる場合には、前記第2のト
ラッキング制御手段の制御によって光ビームを前記ガイ
ドトラックで案内しながら隣接トラックへジャンプさせ
ることを特徴とする光学的情報記録再生装置によって達
成される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。まず、本発明の光学的情報記録再生
装置の第1実施例について説明する。図1は第1実施例
の全体的な構成を示した構成図である。図1において、
50は光カード情報記録再生装置、51は上位制御装置
であるところの外部装置である。光カード情報記録再生
装置50は外部装置51に接続され、外部装置51の指
示に基づいて記録、再生を実行する。光カード情報記録
再生装置50内のプロセッサ52は、装置内の各部を総
括的に制御する制御回路で、外部装置51との通信もプ
ロセッサ52で不図示のインターフェイスを介して行わ
れる。
【0032】光カード6が装置本体に挿入された場合、
プロセッサ52では光カード移動制御部53に指示して
カード送りモータ54を駆動し、図示しない搬送機構に
よって光カード6を装置内の所定位置へ搬送する。ま
た、プロセッサ52では光カード6が所定位置へ搬送さ
れると、同様に光カード移動制御部53に指示して光カ
ード6をその長辺方向に往復移動させる。AT/AF制
御部55では光カード6の往復移動が開始されると、光
ヘッド19の光ビームをカード面に焦点を合わせるオー
トフォーカス制御と光ビームを情報トラックに追従して
走査させるオートトラッキング制御が行われる。フォー
カス制御としては前述のような非点収差方式、トラッキ
ング制御としては3ビーム方式が採用されている、光ヘ
ッド19は図14に示したものと同じで、半導体レーザ
や光センサなど種々の光学素子から構成されている。ま
た、光ヘッド19は光カード6のトラック横断方向に移
動でき、プロセッサ52から所定のトラックへ移動する
ように指示されると、光ヘッド移動制御部56でヘッド
送りモータ57が制御され、光ヘッド19は目的のトラ
ックへアクセスされる。変復調部58では、情報記録時
に情報信号が所定の変調方式で変調され、再生時には光
ヘッド19内の光センサの検出信号をもとに得られた再
生信号が2値化、復調されて再生データが作成される。
【0033】情報を記録する場合は、外部装置51から
記録命令が発行され、記録データ、記録するトラック番
号またはセクタ番号がインターフェイス(図示せず)を
介して光カード情報記録再生装置50へ送信される。プ
ロセッサ52ではこれらの情報を受けると、前述のよう
に光カード移動制御部53に指示して光カード6を往復
移動させると共に、光ヘッド19の現在位置と指示され
た位置から移動距離を求め、光ヘッド移動制御部56に
移動量と移動方向を与えて目的のトラックへの移動を指
示する。これにより、光ヘッド19は目的のトラックへ
向けて移動を開始し、指示された移動量を移動すると、
プロセッサ52では光ヘッド19の現在位置を確認し、
目的トラックと差異がある場合は、光ヘッド移動制御部
56に微小修正移動を指示する。即ち、プロセッサ52
では光カード6の情報トラックの片側あるいは両側に予
め記録されたトラック番号を変復調部58で再生して、
目的のトラックであるか否かを確認し、目的のトラック
でなければ現在位置と目的トラックの差から更に微小移
動を指示する。こうして目的のトラックに到達すると、
プロセッサ52から変復調部58に記録データが送ら
れ、変復調部58では記録データがMFMなどの所定の
変調方式で変調される。レーザ駆動回路(図示せず)で
は得られた変調信号をもとに光ヘッド19内の半導体レ
ーザの光ビームが強度変調され、情報トラック上にこの
強度変調された光ビームを走査することで一連の情報が
記録される。
【0034】一方、情報を再生する場合は、外部装置5
1から再生命令が発行され、再生すべきトラック番号ま
たはセクタ番号、セクタタイプなどの情報が送信され
る。プロセッサ52ではこうした情報を受けると、記録
時と全く同様に指示された位置へ光ヘッド19を移動さ
せる。目的の位置へ到達すると、情報トラック上に光ビ
ームが走査され、このとき変復調部58では光センサの
検出信号をもとに記録情報が再生され、得られた再生デ
ータはプロセッサ52へ送られる。もちろん、再生時の
光ビームは情報が記録されない程度の再生パワーに設定
される。プロセッサ52では再生データにエラーがある
かどうかチェックされ、エラーのないことが確認された
ら再生データは外部装置51へ転送される。もし、エラ
ーがあれば再度データを再生する処理が行われる。
【0035】図2はAT/AF制御部55内に設けられ
たトラッキング異常検出回路の具体例を示した回路図で
ある。なお、図2では図14の従来装置と同一部分は同
一符号を付してある。図2において、10−1及び10
−3は光センサを構成するトラッキング制御用の光セン
サである。実際には、光センサ10−1と10−3の間
に4分割の光センサ10−2が設けられているのである
が、ここでは省略して示してある。光センサ10−1,
10−3の検出信号は差動増幅器11で差動検出され、
端子12からトラッキング誤差信号ST として出力され
る。トラッキング誤差信号ST は前述のように光スポッ
トのずれ量とずれの方向を表わす偏差信号で、AT/A
F制御部55ではこの信号が零となるように対物レンズ
を微小移動することでオートトラッキング制御が行われ
る。
【0036】59は光センサ10−1の検出信号aの信
号レベルを検出するための信号レベル検出回路、60は
光センサ10−3の検出信号bの信号レベルを検出する
ための信号レベル検出回路である。信号レベル検出回路
59,60ではそれぞれ光センサ10−1,10−3の
信号が情報トラック反射光量レベルになったときにハイ
レベル信号が出力される。つまり、トラッキング制御用
の光スポットS1,S3は図17で説明したようにトラ
ッキングトラックにその一部がかかるように照射される
のであるが、この状態から光スポットS1,S3がずれ
て、情報トラック上に照射されるようになると、光セン
サ10−1,10−3の検出信号は情報トラック反射光
量レベルになり、これが信号レベル検出回路59,60
で検出される。信号レベル検出回路59,60の出力信
号はアンドゲート61でアンドがとられ、2つの出力信
号がともにハイレベルであったときにハイレベルの信号
が出力される。即ち、光センサ10−1,10−3の検
出信号を監視し、2つの検出信号が共に情報トラック反
射光量レベルなったときに、アンドゲート61からハイ
レベルのトラッキング異常検出信号が出力されるように
構成されている。
【0037】次に、上記トラッキング異常検出回路の具
体的な動作を図3に基づいて説明する。図3(A)は光
カード6のトラッキングトラックと情報トラックを拡大
して示した図で、21−1〜21−3はそれぞれトラッ
キングトラック、22−1,22−2は情報トラックで
ある。情報トラック22−1には既に光スポットの走査
によって記録ピット(黒丸で示す)が記録され、現在の
光スポットの位置は次の情報トラック22−2の左端部
である。また、トラッキングトラック21−2には図に
示すように部分的に欠損があり、光スポットがこの欠損
を通過するときはその欠損のために正常なトラッキング
誤差信号が得られず、図中の矢印A方向に飛ばされるも
のとする。
【0038】まず、現在の光スポットの位置X1では、
光スポットS1及びS3は各々トラッキングトラック2
1−2,21−3にかかるように照射されているので、
光センサ10−1,10−3の出力信号a,bは図3
(B),(C)のように、トラッキングトラックと情報
トラックからの反射光量レベルとなり、情報トラック反
射光量レベルよりも低いレベルにある。従って、この状
態では信号レベル検出回路59,60の出力信号c,d
は図3(D),(E)のようにローレベルとなりアンド
ゲート61の出力信号eも図3(F)のようにローレベ
ルである。ここまでは、トラッキング制御は正常であ
る。次いで、光スポットS1〜S3が更に進むと、前述
のようにトラッキングトラックの欠損のために光スポッ
トS1〜S3はそれぞれA方向に飛ばされ、光センサ1
0−1及び10−3の出力信号a,bは図3(B),
(C)に示すように光スポットの移動に伴なう反射率の
違いによって上昇していく。そして、2つの光スポット
S1,S3が情報トラック上に位置すると、光センサ1
0−1,10−3の出力信号a,bは情報トラック反射
光量レベルとなり、信号レベル検出回路59,60の出
力信号c,dは、図3(D),(E)のように信号a,
bが情報トラック反射光量レベルとなった時点でそれぞ
れハイレベルに反転する。アンドゲート61の出力信号
eは図3(F)に示すように2つの信号c,dが共にハ
イレベルになった時点でハイレベルとなり、この信号が
トラッキング異常検出信号として出力される。
【0039】こうして3つの光スポットはA方向に向け
て移動し、位置X2,X3,X4を通って更に隣のトラ
ックヘ移動していく。光スポットS1,S3は位置X2
では丁度トラッキングトラックと記録ピットの中間に位
置し、位置X3では光スポットS1が隣の情報トラック
22−1の記録ピット上に位置している。従って、位置
X3では光センサ10−1の出力信号aは図3(B)の
ように記録ピットの影響によって振動し、信号レベル検
出回路59の出力信号cもハイレベルになったり、ロー
レベルになったりする。一方、光センサ10−3の出力
信号bは光スポットS3がトラッキングトラック21−
2を通るので、図3(C)のようにレベルが低下し、こ
れに伴って信号レベル検出回路60の出力信号dは図3
(E)のようにローレベルに反転する。従って、この時
点ではアンドゲート61の出力信号eは再びローレベル
となり、トラッキング異常検出信号は解除された状態と
なる。光スポットが更に移動し、位置X4に到達する
と、光スポットS1,S3がトラッキングトラック21
−1,21−2を通るため、光センサ10−1,10−
3の出力信号a,bは低下し、信号レベル検出回路5
9,60の出力もそれに応じて変化する。なお、情報記
録時に光スポットS1〜S3が走査する場合、光スポッ
トは強度変調されているのであるが、これは光スポット
S2のみで、光スポットS1とS3はアンプのゲインを
切り換えることによって一定パワーに制御される。従っ
て、図3(B),(C)のように信号a,bには変調成
分は表われない。
【0040】トラッキング異常検出信号はシステムコン
トローラ(図示せず)へ出力され、システムコントロー
ラでは変復調部58に指示して光ビームの変調動作を停
止させる。これにより、光ビームは情報が記録されない
程度の低パワーに強度が落され、3つの光スポットはこ
の状態でA方向に飛ばされる。もし、トラッキング異常
検出信号が出力されなければ、X2の位置では光センサ
10−1,10−3の出力信号a,bは同じであるの
で、差動増幅器11の出力は零となり、あたかも正常に
トラッキング制御が働いていように動作してしまう。そ
のため、光スポットS2が隣の情報トラック22−1に
入り込み、無許可の情報を記録したり、記録ピットの上
から2重に記録したりすることになる。また、X2の位
置で隣のトラックに記録ピットがあった場合は、光セン
サ10−1,10−3の出力信号は同じにならないの
で、3つ光スポットはA方向に飛ばされ、図3(A)に
示すように通過していく途中で斜め方向に記録ピットが
記録されることになる。
【0041】本実施例では、トラッキング制御用の光ス
ポットS1,S3を検出する光センサ10−1,10−
3の出力信号が共に情報トラック反射光量レベルになっ
たとき、即ち光スポットS1,S3が各々情報トラック
上に位置したときにトラッキング異常検出信号を出力し
て光ビームの強度を低下させるようにしたので、隣の情
報トラックに記録ピットがない場合でも、確実にトラッ
キングの異常を検出することができる。従って、外部か
ら衝撃があったり、光カード上に欠陥があった場合に、
光スポットのトラッキング外れを確実に検出できると共
に、トラッキング外れに起因して生じる2重記録による
データ破壊も確実に防止でき、装置の信頼性を大幅に向
上することができる。
【0042】なお、実施例では光センサ10−1,10
−3の出力信号をそれぞれ信号レベル検出回路59,6
0で検出し、更にこの検出信号をアンドゲート61でア
ンドをとるように構成したが、これに限ることなく例え
ば光センサ10−1,10−3の出力信号を加算し、得
られた加算信号をレベル検出するようにしてもよい。ま
た、信号レベル検出回路としては信号レベルの上限と下
限を決めておいてこの範囲から外れたときにハイレベル
の信号c,dを出力するようにしておけば、トラッキン
グのための信号a,bが一定の範囲内にあるときのみト
ラッキングが正常に行われることになり、より精度の高
いトラッキング制御を行うことが可能である。更に、ト
ラッキング異常検出信号は図3(F)に示したように光
スポットが移動する途中でローレベルに反転することが
あるので、アンドゲート61の出力にフリップフロップ
回路などを設けて一度トラッキング異常検出信号が出力
されたらそれをラッチするように構成するのが望まし
い。また、トラッキング異常検出信号をリトリガブル・
モノステーブルマルチバイブレータに入力してトラッキ
ング異常検出信号が出力されている時間をカウンタなど
によって測定し、その結果によって光カードの欠陥の大
きさなどトラッキングを阻害する要因の大きさを推定す
ることも可能である。
【0043】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この実施例はベリファイ中にエラーが発生したとき
にエラーの発生位置に応じて走査方向を反転するかその
まま走査するか時間の早い方を選択し、無駄な走査をし
ないように改良したものである。なお、ここでは図18
に示した情報記録再生装置によって光カードに情報の記
録、再生を行うものとする。但し、本実施例では、光カ
ードの移動に伴なってパルス状の信号を出力するリニア
エンコーダとこのリニアエンコーダのパルス信号をカウ
ントするカウンタが設けられている。カウンタのカウン
ト値は図示しない制御プロセッサへ光カードの移動距離
を表わす信号として出力される。通常、カウンタでは光
カードの往路、復路でそれぞれリニアエンコーダのパル
ス信号をカウントし、所定の数をカウントして光カード
が所定の停止位置に到達すると、カウンタはリセットが
かけられ、光カードが反対方向へ向けて移動すると、再
びカウントを開始するように構成されている。もちろ
ん、リニアエンコーダのスリットは光カードの移動距離
を正確に示すのに十分な幅となっている。
【0044】図4は本実施例で用いる光カードの記録面
を示した図である。図中651 ,652 ,…は光カード
6の記録面に等間隔で平行に設けられたトラッキングト
ラック、661 ,662 ,…はそのトラッキングトラッ
クの間に設けられた情報トラックである。各情報トラッ
クの先頭には、情報トラックを識別するためのトラック
番号671 ,672 ,…がプリフォーマットされ、指示
された情報トラックに光ヘッド23をアクセスする場合
は、このトラック番号を読み出して目的のトラックであ
るかどうかが検索される。A,Bは光カード6の反転位
置を表わし、AとB間で光ビームが走査される。また、
光カード6としては、図5に示すよう各情報トラックの
両側にトラック番号671 ,672 ,…をプリフォーマ
ットしてもよい。
【0045】次に、本実施例の動作を図18に示した情
報記録再生装置及び図6のフローチャートに基づいて説
明する。なお、記録、再生動作については図18で詳述
したので、ここではベリファイ時の動作について説明す
る。図6において、まず図4または図5の情報トラック
に情報が記録されると、その直後に記録情報が読み出さ
れ、記録データと比較して正確に情報を記録できたかど
うかの記録確認、いわゆるベリファイが行われる(S
1)。このベリファイ中に光カード6のエンドポジショ
ンまでベリファイエラーを検出することなく到達した場
合は(S2)、制御プロセッサ(図示せず)はモータサ
ーボ35を制御して光カード6の移動を停止し(S
3)、1トラックの記録動作を正常に終了した旨をイン
ターフェイス17を介してコンピュータ18へ通知して
動作を終了する。もし、記録情報が複数トラック分あれ
ば、同様に1トラックごとに情報の記録とベリファイを
行って全ての情報を記録していく。
【0046】一方、記録中にベリファイエラーが検出さ
れた場合は、制御プロセッサはレーザドライバ28を制
御して光源である半導体レーザの記録パワーをオフ、即
ち記録パワーを低パワーに落とし(S4)、同時に現在
の光ビームの照射位置がどの位置にあるかを検出する
(S5)。この場合、制御プロセッサでは前述したリニ
アエンコーダのパルス信号をカウントするカウンタのカ
ウント値によって光ビームの現在の照射位置が検出され
る。次いで、制御プロセッサでは光ビームの現在位置が
光カード6の反転位置の手前であるか、反転位置を通過
しているかを判断する(S6)。ここで言う反転位置
は、例えば図23に示した光カードでAからBに向かっ
て光ビームを走査し、VEの位置で制御プロセッサがベ
リファイエラーを検出した場合に、VEの位置で光カー
ド6を減速、停止、反転、加速してAの位置に戻る時間
A と、VEの位置で反転せずにそのままBに向かって
光カード6を移動させてBに到達する時間TB を比べ
て、TA <TB を満たす位置の中でTA が最大になる位
置をいう。つまり、反転位置というのはベリファイエラ
ーの発生した位置がAに戻った方が時間の早い限界の位
置のことを言い、この反転位置を越えていたらそのまま
Bに進んだ方が早いことになる。
【0047】制御プロセッサでは、ベリファイエラーの
発生位置が反転位置の手前であった場合は、モータサー
ボ35を制御して光カード6を一旦停止させた後、移動
方向を反転させる(S7)。また、ベリファイエラーの
発生位置が反転位置を通過していれば、光カード6の移
動方向は変更せずにそのまま移動させる。そして、制御
プロセッサでは光カード6が反転した場合、そのまま移
動させた場合で、各々光カード6がエンドポシションに
到達したかどうかを判断し(S8)、エンドポジション
に到達すれば光カード6の移動を停止させ(S3)、ま
たインターフェイス17を介してコンピュータ18に記
録エラーが発生したことを通知する。こうして光カード
6はエンドポジションに進んで光ビームはA,Bいずれ
かの記録開始位置に移動し、制御プロセッサではコンピ
ュータ18の指示に従って同じ情報トラックあるいは別
の代替トラックに再記録を行う。
【0048】本実施例では、情報の記録中にベリファイ
エラーが発生した場合に、エラーの発生位置を検出し、
そのエラー発生位置に応じて光カードを反転させるか、
あるいはそのまま移動させるか光カードの移動を制御す
ることにより、従来のような無駄な走査がなくなり、光
カードをいずれか移動時間の早い方に移動させることが
できる。従って、光ビームを次の記録開始位置まで移動
させる時間を従来に比べて大幅に短縮でき、実質的な記
録速度を高速化することができる。
【0049】なお、光カードの情報の記録方向が一方向
に設定されている装置においては、ベリファイエラーを
検出するとエラーの発生位置にかかわらず半導体レーザ
の記録パワーをオフし、光カードを反転させて光ビーム
を記録開始に戻せば光ビームの無駄な走査を避けること
ができる。また、以上の実施例ではトラッキングやフォ
ーカシングの制御方式、あるいは光カードの種類(追記
型、書き換え可能型など)について特に説明しなかった
が、本発明はこれらの種類によらず適用できることは言
うまでもない。
【0050】図7は本発明の第3実施例を示した構成図
である。この実施例は前述のようなブランクチェックを
行う場合に、セクタタイプがわからなくても正しくブラ
ンクチェックを行えるように改良したものである。始め
に、図7の情報記録再生装置について説明する。図7に
おいて、70は光カード6を情報記録媒体として記録や
再生を行う情報記録再生装置(以下、ドライブという)
で、ここではインターフェイス71を介して上位制御装
置である外部装置(図示せず)に接続されている。ドラ
イブ70内のMPU72はROM、RAMを内蔵したマ
イクロプロセッサで、装置内の各部を統括的に制御す
る。例えば、MPU72はカード送りモータ73を制御
し、光カード6を装置内の所定位置へ搬送したり、機外
へ排出したりする搬送動作を制御する。また、光カード
6を機内の所定位置において往復移動させるように制御
する。更に、MPU72はヘッド送りモータ74を制御
し、後述する光ヘッド75を光カード6のトラック横断
方向に移動させて光ヘッドを指示されたトラックにアク
セスする。
【0051】光ビーム照射光学系76は光源の半導体レ
ーザやそのレーザ光束を微小光スポットに絞るための対
物レンズなどから構成され、光カード6の記録面に記録
や再生用の光ビーム照射する。光検出器77はその光ビ
ームの光カード6からの反射光を検出するためのセンサ
である。AFアクチュエータ78は光ビーム照射光学系
76内の対物レンズをフォーカシング方向に、ATアク
チュエータ79は対物レンズをトラッキング方向にそれ
ぞれ微小移動させるもので、対物レンズの両方向への微
小移動によって、光ビームのトラッキング制御とフォー
カシング制御が行われる。以上の光ビーム照射光学系7
6、光検出器77、AF及びATアクチュエータ78,
79は光ヘッド75として一体化されている。光ヘッド
75は通常固定されており、これに対し光カード6が往
復移動することで、光ビームは光カード6の情報トラッ
ク上を走査し、情報の記録や再生が行われる。
【0052】AT/AF制御回路80は光検出器77の
検出信号をもとにトラッキング誤差信号やフォーカシン
グ誤差信号を生成し、それに基づいてATアクチュエー
タ78、AFアクチュエータ79をそれぞれ制御する。
これにより、光ビーム照射光学系76から光カードに照
射された光ビームのトラッキング制御とフォーカシング
制御が行われ、光ビームは記録面に合焦しつつ情報トラ
ック上を走査する。情報を記録する場合、外部装置から
記録命令が発行され、記録データ、記録するトラック番
号やセクタ番号、セクタタイプなどの情報がインターフ
ェイス71を介してMPU72へ送信される。MPU7
2は後述するように光ヘッド75を指定された位置へア
クセスし、また記録データを変復調回路81へ転送す
る。変復調回路81はMPU72から送られた情報信号
に応じて光ビーム照射光学系76の半導体レーザの光ビ
ームを強度変調し、この変調された光ビームを情報トラ
ックに走査することによって指示されたトラックあるい
はセクタ上に一連の情報が記録される。また、変復調回
路81では情報の再生時には、光検出器77の出力信号
をもとに情報を再生し、更に復調処理などを行って再生
データを生成する。得られた再生データはMPU72の
制御によりインターフェイス71を介して外部装置へ転
送される。
【0053】トラック番号再生回路82は光検出器77
の検出信号をもとに光カード6の各情報トラックに記録
されたトラック番号を再生し、MPU72に通知する。
光ヘッド75が指定された情報トラックにアクセスする
場合は、MPU72はトラック番号再生回路72のトラ
ック番号と目的のトラック番号を照合して光ヘッド75
を指示されたトラックへアクセスする。また、図7では
図示していないが、装置内には光カード6の走査方向に
おける光ビームの位置情報を得るために、リニアエンコ
ーダとそのエンコーダから出力されるパルス信号をカウ
ントするためのポジションカウンタが設けられている。
【0054】基本的な動作は以上の通りであるが、ここ
でブランクチェックを行うときの動作について図8のフ
ローチャートをもとに説明する。図8において、まず外
部装置から情報の記録が指示された場合、前述のように
トラック番号やセクタ番号などが指定され、このとき同
時にブランクチェックが指示される(S1)。MPU7
2はこの指示を受けると、ヘッド送りモータ74を制御
して光ヘッド75を指示された位置へ移動させる(S
2)。光ヘッド75を目的のトラックにアクセスする場
合、MPU72は光ヘッド75の現在位置と目的位置の
差から移動距離を求めて光ヘッド75を目的の位置へシ
ークさせる。光ヘッド75のシーク動作が終了すると、
MPU72はAT/AF制御回路80にトラッキング制
御を指示すると共に、カード送りモータ73を制御して
光カード6の往復移動を開始させる(S3)。MPU7
2は到達した情報トラック上を再生パワーの光ビームで
走査するよう制御し、情報トラックのプリフォーマット
を検出する(S4)。即ち、変復調回路81で2値化、
復調されたデータをもとにプリフォーマットを検出す
る。
【0055】光カード6の情報トラックは図21で説明
したように先頭位置にトラック番号が記録され、所定間
隔を置いてデータの記録領域が設けられている。トラッ
ク番号の先頭位置とデータ記録領域の先頭位置との間隔
n はセクタタイプによって異なり、従ってこの間隔A
n を測定することでセクタタイプを判別することが可能
である。なお、ここでいうプリフォーマットとは図21
に示したトラック番号の記録された領域のことを指して
おり、MPU72は光ビームを走査した直後にプリフォ
ーマットを検出することになる。また、プリフォーマッ
トを検出する場合、光カード6の表面のごみや傷などに
よって発生する単発的な疑似信号をデータと誤認するの
を避けるために、例えばリトリガブル・モノステーブル
マルチバイブレータなどを用いて記録データのように連
続で光量の変化が生じるときのみデータ記録領域と認識
できるようにデータの検出に工夫するのが望ましい。
【0056】こうしてプリフォーマットが検出される
と、MPU72は前述したポジションカウンタをスター
トさせる(S5)。また、光ビームがプリフォーマット
領域を走査することでトラック番号再生回路82ではト
ラック番号が再生され、MPU72では得られたトラッ
ク番号と指定されたトラック番号を照合して目的のトラ
ック番号であるか否かの確認を行う(S6)。もし、目
的のトラックでなければポジションカウンタをリセット
し(S7)、再びS2に戻って先に到達した情報トラッ
クと目的のトラックの差をもとに光ヘッド75の光ビー
ムを改めて目的のトラックに移動させる。MPU72で
は更にプリフォーマットの検出(S4)、ポジションカ
ウンタの再スタート(S5)、トラック番号の再確認を
行い(S6)、目的のトラックであれば、変復調回路8
1の再生データを監視することによって情報トラックに
既に記録されているセクタデータが検出されるかどうか
を判定する(S8)。MPU72は光カード6が停止位
置に到達するまでセクタデータの監視を行っており(S
9)、光カード6が停止するまでセクタデータが検出さ
れなければ、そのトラックは未記録であるので空領域で
あると判定し(S13)、外部装置に指定されたトラッ
クまたはセクタはブランクであることを通知する(S1
4)。
【0057】一方、セクタデータが検出された場合は、
MPU72はポジションカウンタをストップし(S1
0)、得られたカウント値をもとにセクタタイプを判定
する(S11)。即ち、ポジションカウンタのカウント
値は図21のプリフォーマット(トラック番号)の先頭
からデータの先頭までの物理的な距離An を表わしてお
り、MPU72はこの距離を測定することでセクタタイ
プを判別する。情報トラック上のセクタの物理的な位置
はセクタタイプの種類によって固定されており、情報ト
ラックの両端のデータの記録開始位置はセクタタイプに
よって固有となっている。従って、図21の左側からデ
ータが連続的に記録されている場合は、F方向に光ビー
ムを走査して物理的な距離An を測定し、反対に右側か
らデータが記録されている場合は、R方向に光ビームを
走査して物理的な距離Bn を測定する。An とBn は同
じである。ここでは、図21に示したようにセクタタイ
プは0から7まであり、例えば測定された距離がA
0 (またはB0 )であれば、その情報トラックはセクタ
タイプ0、A3 (またはB3 )であるとセクタタイプ
3、A6 (またはB6 )ならばセクタタイプ6と判別す
る。
【0058】MPU72はセクタタイプを判別すると、
光カード6が停止位置まで移動した後、その復路で同じ
トラックのデータを先に判別したセクタタイプで再生す
る(S12)。即ち、光ビームの往路でセクタタイプが
判別できたため、今度は復路で得られたセクタタイプで
データを再生してブランクチェックを行う。ブランクチ
ェックに際しては、例えば再生されたデータのセクタ数
を数えることでその情報トラックのどのセクタまで記録
済みかどうかを判断して未記録のセクタを判別する。こ
うしてブランクチェックが行われ、MPU72では得ら
れた結果を外部装置に通知して(S14)、一連のブラ
ンクチェックの処理を終了する。
【0059】本実施例では、情報トラックのプリフォー
マットの先頭からデータの先頭までの物理的な距離を測
定し、得られた結果をもとにセクタタイプを判別するこ
とにより、セクタタイプを間違えて指定したり、あるい
はセクタタイプが不明であったりした場合でも、正確に
セクタタイプを判別することができる。従って、ブラン
クチェックを正しく行え、従来のように情報トラックに
データが記録されているにも拘らずデータがないと誤認
することがなく、データの重ね書きの発生を未然に防止
することができる。また、光カードの往路でセクタタイ
プの判別、復路でブランクチェックを行うことにより、
特に時間を要することなく、効率的にブランクチェック
が行うことが可能となる。
【0060】図9は本発明の第4実施例を示した構成図
である。この実施例は光ビームのトラックジャンプを光
カードのごみや傷、あるいは記録ピットに関係なく、正
確に行えるように改良した例である。なお、図9では図
7の実施例と同一部分は同一符号を付してある。図9に
おいて、70は光カード6を情報記録媒体として記録や
再生を行う情報記録再生装置で、ここでは主制御装置8
5に外部記憶装置として接続されている。ドライブ70
内のMPU72はROM、RAMを内蔵したマイクロプ
ロセッサで、装置内の各部を統括的に制御する。例えば
MPU72はカード送りモータ73を制御し、光カード
6を装置内の所定位置へ搬送したり、機外へ排出したり
する搬送動作を制御する。また、光カード6を機内の所
定位置においてR方向に往復移動させるように制御す
る。更に、MPU72はヘッド送りモータ74を制御
し、後述する光ヘッド75を光カード6のトラック横断
方向に移動させて光ヘッドを指示されたトラックにアク
セスする。
【0061】光ビーム照射光学系76は光源の半導体レ
ーザやそのレーザ光束を微小光スポットに絞るための対
物レンズなどから構成され、光カード6の記録面に記録
や再生用の光ビームを照射する。光検出器77はその光
ビームの光カード6からの反射光を検出するためのセン
サである。光検出器77は、図15に示したものと同じ
で、中央の4分割センサとその両側の2つの光センサか
ら構成されている。AFアクチュエータ78は光ビーム
照射光学系76内の対物レンズをフォーカシング方向
に、ATアクチュエータ79は対物レンズをトラッキン
グ方向にそれぞれ微小移動させるもので、対物レンズの
両方向への微小移動によって、光ビームのトラッキング
制御とフォーカシング制御が行われる。以上の光ビーム
照射光学系76、光検出器77、AF及びATアクチュ
エータ78,79は光ヘッド75として一体化されてい
る。光ヘッド75は通常固定されており、これに対し光
カード6が往復移動することで、光ビームは光カード6
の情報トラック上を走査し、情報の記録や再生が行われ
る。
【0062】AT/AF制御回路80は光検出器77の
検出信号をもとにトラッキング誤差信号やフォーカシン
グ誤差信号を生成し、それに基づいてATアクチュエー
タ79、AFアクチュエータ78をそれぞれ制御する。
これにより、光ビーム照射光学系76から光カードに照
射された光ビームのトラッキング制御とフォーカシング
制御が行われ、光ビームは記録面に合焦しつつ情報トラ
ック上を走査する。変復調回路81はMPU72から送
られた情報信号に応じて光ビーム照射光学系76の半導
体レーザの光ビームを強度変調し、この変調された光ビ
ームを情報トラックに走査することによってトラック上
に一連の情報が記録される。また、変復調回路81では
情報の再生時には、光検出器77の出力信号をもとに情
報を再生し、再生データを生成する。得られた再生デー
タはMPU72の制御により主制御装置85へ転送され
る。ここで、MPU72は主制御装置85と図示しない
インターフェイスを介して接続され、両者の間では記録
命令や再生命令などコマンド、記録データや再生データ
の送受信が行われる。
【0063】図10は上記光ヘッド75の具体的な構成
を示した分解斜視図である。図中86は光源である半導
体レーザであり、この半導体レーザ86から射出された
発散光束の光ビームはコリメータレンズ87で平行化さ
れた後、ビーム整形プリズム88で所定の光強度分布に
整形される。ビーム整形プリズム88で整形された光ビ
ームは、回折格子89で0次回折光と±1次回折光の3
つの光ビームに分割され、更に偏光ビームスプリッタ9
0を透過して反射プリズム91へ入射する。そして、3
つの光ビームは反射プリズム91で反射され、対物レン
ズ92で集光されることで、光カード6上に3つの微小
光スポットS1,S2,S3として結像される。ここ
で、S1は+1次回折光による光スポット、S2は0次
回折光による光スポット、S3は−1次回折光による光
スポットである。光スポットS1とS3は光カード6の
隣接するトラッキングトラック上に照射され、光スポッ
トS2はトラッキングトラック間の情報トラック上に照
射される。
【0064】光カード6上に照射された3つの光ビーム
は、カード面でそれぞれ反射され、対物レンズ92を通
って再び平行光に戻される。また、反射プリズム91、
偏光ビームスプリッタ90を通って集束レンズ系92に
導かれ、ここで集束されて光検出器77に入射する。光
検出器77は中央の4分割光検出器77bとその両側の
光検出器77a及び77cから構成され、光カード6に
照射された光スポットS1の反射光は光検出77aで、
光スポットS2の反射光は光検出器77bで、光スポッ
トS3の反射光は光検出器77cでそれぞれ検出され
る。光検出器77a〜77cの検出信号は図9のAT/
AF制御回路80に出力され、この制御回路80ではこ
れらの検出信号をもとにATアクチュエータ79及びA
Fアクチュエータ78を制御することにより、トラッキ
ング制御やフォーカシング制御が行われる。
【0065】図11はAT/AF制御回路80内のトラ
ッキング制御回路の具体例を示した回路図である。図中
77a〜77cは光検出器77を構成する光センサで、
このうち光センサ77aと77cの検出信号は加算アン
プ93で加算され、ATadd信号として出力される。ま
た、光センサ77aと77cの検出信号は差動アンプ9
4で差動検出され、ATsub 信号として出力される。A
sub 信号は図示しない割算器によりATadd 信号で割
算され、正規化したトラッキング誤差信号として出力さ
れる。AT/AF制御回路80では得られたトラッング
誤差信号によりATアクチュエータ79を制御し、光ス
ポットS1とS3の戻り光によるトラッキング制御が行
われる。また、4分割光センサ77bの隣接する検出片
同志の検出信号の和信号は差動アンプ95で差動検出さ
れ、ATpush-puLL 信号とて出力される。即ち、光スポ
ットS2の戻り光によるトラッキング誤差信号が生成さ
れいわゆるプッシュプル法によるトラッキング制御が行
われる。以上の光スポットS1とS3の戻り光によるト
ラッキング制御と光スポットS2の戻り光によるトラッ
キング制御は、MPU72の制御によって切り換えら
れ、詳しく後述するように隣接トラックへジャンプする
ときは光スポットS1とS3の戻り光によるトラッキン
グ制御から光スポットS2の戻り光によるトラッキング
制御に切り換えられる。
【0066】図12は4分割光センサ77bの光スポッ
トS2の戻り光によるトラッキング制御回路の他の例を
示した回路図である。4分割光センサ77bの対角位置
同志の検出片の検出信号は加算アンプ96及び97でそ
れぞれ加算され、得られた和信号は更に加算アンプ98
で加算され、ATdpd-add 信号として出力される。ま
た、和信号は差動アンプ99で差動検出され、AT
dpd-sub 信号として出力される。これらの2つの信号は
前記と同様に割算され、正規化したトラッキング誤差信
号が生成される。図12に示したトラッキング制御回路
は、いわゆるDPD(Different Phase Detection)法と
呼ばれるもので、図11のプッシュプル法の代わりに使
用してもよい。
【0067】次に、上記実施例の具体的な動作を図13
に基づいて説明する。図13において、まず1001
1002 ,1003 …は光カードに平行に多数設けられ
たトラッキングトラック、1011 ,1012 ,101
3 …は各トラッキングトラックの間に設けられた情報ト
ラックである。各情報トラックのそれぞれ隣接する情報
トラックの間にはガイドトラック102が設けられてお
り、光スポットが隣接する情報トラックにジャンプする
際には、このガイドトラック102によって隣接トラッ
クへ案内される。また、ガイドトラック102はトラッ
キングトラックと交差しないようにトラッキングトラッ
クには切欠部が形成され、ガイドトラックはこの切欠部
を通って隣接する2つの情報トラックにプリフォーマッ
トされている。なお、ガイドトラック102は、ここで
は各情報トラックの両側に設けられている。
【0068】ここで、3つの光スポットS1〜S3が隣
接する情報トラックにジャンプするときの動作について
説明する。まず、現在の光スポットの位置は情報トラッ
ク1012 のP1で矢印A方向に走査しており、この状
態から隣接する情報トラック1011 へジャンプするも
のとする。MPU72はリニアエンコーダ(図示せず)
から送られるパルス信号をカウントして光スポットの情
報トラック上の現在位置を監視し、光スポットがP2の
位置に到達したことを検知すると、AT/AF制御回路
80にトラッキング制御方式を切り換えるよう制御信号
を出力する。即ち、通常の光スポットの走査は前述のよ
うな光スポットS1とS3のサイドビームの戻り光によ
るトラッキング制御が行われるのであるが、P2の位置
に到達すると、センタビームの光スポットS2の戻り光
によるプッシュプル方式、またはDPD方式に切り換え
るよう制御される。
【0069】これにより、AT/AF制御回路80では
トラッキング制御がプッシュプル方式あるいはDPD方
式に切り換えられ、光スポットS2はガイドトラック1
02の案内によって隣の情報トラック1011 へ移動
し、光スポットS1,S3も同じ位置関係を保ったまま
光スポットS2とともに隣のトラックへ移動していく。
もちろん、このときはトラッキングサーボはオンのまま
であり、トラッキング制御方式を光スポットS2の戻り
光による制御に切り換えたことにより、光スポットS1
とS3による制御は解除され、光スポットS2はガイド
トラック102に沿って隣接トラックへ移動していく。
また、ガイドトラック102は情報トラックの幅の丁度
半分の位置にトラッキングトラックに平行に形成され、
それからトラッキングトラックの切欠部を通って隣接ト
ラックへ斜めに延びており、更に隣接トラックの幅の丁
度半分の位置にトラッキングトラックと平行に形成され
ている。従って、光スポットS2がガイドトラック10
2に案内されて隣接トラックにジャンプした場合は、光
スポットS1とS3は丁度トラッキングトラックにかか
るようになっている。
【0070】こうして光スポットS1〜S3が隣の情報
トラック1011 にジャンプし、P3の位置に到達する
と、MPU72はAT/AF制御回路80にトラッキン
グの制御を光スポットS1とS3の戻り光による制御に
切り換えるよう指示する。これにより、トラッキング制
御は再び光スポットS1とS3による制御に切り換えら
れ、3つの光スポットS1〜S3の1トラックのジャン
プ動作が終了する。また、P4の位置から再度元の情報
トラック1012 にジャンプする場合は、P5の位置で
センタビームの光スポットS2の戻り光による制御に切
り換えられ、光スポットS2はガイドトラック102の
案内で情報トラック1012 に移動し、光スポットS1
とS3も同時に隣接トラックへ移動する。そして、P6
の位置に到達すると、再び光スポットS1とS3の戻り
光による制御に切り換えられ、1トラックのジャンプ動
作が終了する。更に、光スポットS1〜S3が逆方向に
走査しているときにジャンプする場合、例えば光スポッ
トの現在位置が情報トラック1012 のP7で、ここか
ら情報トラック1011 にジャンプする場合は、P6の
位置で光スポットS2の戻り光によるトラッキング制御
に切り換えられる。これにより、光スポットS2はガイ
ドトラック102の案内で隣接トラック1011 へ移動
しこれに伴なって光スポットS1とS3もトラッキング
トラック1001 ,1002 へ移動する。そして、P5
の位置に到達すると、光スポットS1とS3の戻り光に
よる制御に切り換えられ、ジャンプ動作が終了する。
【0071】次に、トラッキングトラックには前述のよ
うにガイドトラックを設けたことによって切欠部が形成
されているので、光スポットをトラッキングトラックの
案内によって走査する場合は、切欠部でトラッキング誤
差信号が得られないことになる。そこで、本実施例では
光スポットが切欠部を通過するときは次のような制御が
行われる。まず、3つの光スポットは情報トラック10
3 のP8に位置し、ここからA方向に走査するものと
する。MPU72は同様に光スポットの現在位置を検出
しており、光スポットがP9の位置に到達したことを検
知すると、AT/AF制御回路80にトラッキング制御
をセンタビームの光スポットS2の戻り光による制御に
切り換えるよう指示する。このとき、光スポットS3は
トラッキングトラック1003 の切欠部の手前に位置し
ており、光スポットS3が切欠部にさしかかる前に制御
が切り換えられる。AT/AF制御回路80では、MP
U72の指示に基づいてトラッキング制御を光スポット
S2の戻り光による制御に切り換え、光スポットS2は
ガイドトラック102の案内で矢印A方向に移動する。
また、光スポットS1とS3も光スポットS2の移動に
伴なってトラッキングトラック1003 ,1004 上を
それぞれA方向に移動する。
【0072】光スポットがP9の位置に到達すると、ト
ラッキング制御は再び光スポットS1とS3の戻り光に
よる制御に切り換えられ、引続いて光スポットはトラッ
キングトラックの案内で矢印A方向に走査する。このと
き、光スポットS3は切欠部を通過しているので、トラ
ッキング制御は光スポットS1とS3の戻り光による制
御に支障なく切り換えられる。光スポットがP10の位
置に到達すると、今度は再び光スポットS2の戻り光に
よる制御に切り換えられ、光スポットS2はガイドトラ
ック102の案内でA方向に移動する。光スポットS1
とS3も光スポットS2の移動に伴なってA方向に移動
し、このとき光スポットS1はトラッキングトラック1
004 の切欠部を通過する。そして、光スポットがP1
1の位置に到達すると、トラッキング制御は光スポット
S1とS3の戻り光による制御に切り換えられ、3つの
光スポットはトラッキングトラックの案内で情報トラッ
ク上を走査する。こうして光スポットS1とS3が切欠
部を通過するごとに光スポットS2の戻り光による制御
に切り換えられ、光スポットS1とS3が切欠部を通る
ときはガイドトラックの案内によって走査される。従っ
て、切欠部があっても光スポットは同一トラック上を支
障なく走査することができる。
【0073】本実施例では、光スポットS1とS3の戻
り光を検出してトラッキング制御を行う制御回路と、光
スポットS2の戻り光を検出してトラッキング制御を行
う制御回路を設け、また光カードの情報トラックには光
スポットS2を隣接トラックへ案内するためのガイドト
ラックを形成し、光スポットを隣接トラックへジャンプ
させる場合は、光スポットS1とS3の戻り光によるト
ラッキング制御から光スポットS2の戻り光によるトラ
ッキング制御に切り換えることにより、トラッキングサ
ーボはオン状態のままで、光スポットS2をガイドトラ
ックで案内しながら隣接トラックへジャンプさせること
ができる。従って、光スポットをガイドトラックで案内
しながら隣接トラックへジャンプさせるために、従来の
ように光スポットのジャンプ途中の記録ピットやごみ、
傷などで偽のトラッキング誤差信号が発生してジャンプ
途中でジャンプ動作を終了してしまうということがな
く、光スポットを正確に隣接トラックにジャンプさせる
ことができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次の効果
がある。 (1)トラッキング制御用の光ビームの反射光を検出す
る一対の光センサの検出信号レベルがそれぞれ情報トラ
ック反射光量レベルになったときにトラッキング異常を
検出することにより、隣接トラックに記録ピットがない
場合でも確実にトラッキングの異常を検出でき、トラッ
キング外れによるデータ破壊を確実に防止することがで
きる。 (2)ベリファイエラーの発生位置が所定位置よりも手
前であったときは光ビームを元の走査端に反転させるこ
とにより、無駄な走査をなくして光ビームの次の走査開
始位置までの戻り時間を短縮することができ、実質的な
情報の記録再生速度を早めることができる。 (3)情報の記録あるいは再生を光ビームの走査の一方
向でのみ行う場合は、ベリファイエラーが発生したら光
ビームを元の走査端に反転させることにより、ベリファ
イエラーの発生したときの無駄な走査を一切不要にする
ことができ、実質的な情報の記録再生速度を早めること
ができる。 (4)情報トラックの先頭から記録済みデータまでの距
離をもとにセクタタイプを判別し、得られたセクタタイ
プをもとに情報トラックのブランクチェックを行うこと
により、セクタタイプの指定を間違えたり、セクタタイ
プが不明であった場合でも、正確にセクタタイプを判別
でき、ブランクチェックを正しく行うことができる。従
って、従来のようにデータが記録されているにも拘らず
データがないと誤認するようなことがないので、データ
の重ね書きを未然に防止することができる。 (5)隣接する情報トラック間に光スポット案内用のガ
イドトラックを形成し、光スポットのジャンプ時にはガ
イドトラックで案内して隣接トラックへジャンプさせる
ことにより、従来のような光スポットが隣接トラックに
達していないにも拘らず、途中でジャンプ動作が終了し
てしまうというようなことがなく、光スポットを正確に
隣接トラックへジャンプさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置の第1実施例
を示した構成図である。
【図2】図1の実施例のトラッキング異常検出回路の具
体例を示した回路図である。
【図3】図2のトラッキング異常検出回路の動作を説明
するための図である。
【図4】本発明の第2実施例で使用される光カードの記
録面を示した図である。
【図5】本発明の第2実施例で使用される光カードの記
録面を示した図である。
【図6】本発明の第2実施例の動作を示したフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第3実施例を示した構成図である。
【図8】図7の実施例の動作を示したフローチャートで
ある。
【図9】本発明の第4実施例を示した構成図である。
【図10】図9の実施例の光ヘッドを詳細に示した分解
斜視図である。
【図11】図9の実施例のトラッキング制御回路の具体
例を示した回路図である。
【図12】他のトラッキング制御回路の例を示した図で
ある。
【図13】図9の実施例の光スポットのジャンプ動作を
説明するための図である。
【図14】従来例の光学的情報記録再生装置の光学系を
示した構成図である。
【図15】図14の装置の光センサを詳細に示した図で
ある。
【図16】一般的な光カードを示した平面図である。
【図17】図16の光カードの一部を拡大して示した図
である。
【図18】他の従来例の光カード情報記録再生装置を示
した構成図である。
【図19】光カード上の情報トラック番号記録領域の位
置を示した図である。
【図20】情報トラック番号記録領域の他の位置の例を
示した図である。
【図21】光カードの情報トラックのセクタ構成を示し
た図である。
【図22】データにECCを付加した場合のデータの構
造を示した図である。
【図23】光カードの情報トラックに対する光ビームの
走査範囲を示した図である。
【図24】光カードの記録面のホームポジションと情報
トラックを示した図である。
【図25】図24の情報トラック上の記録ピットを示し
た図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 5 対物レンズ 6 光カード 10−1〜10−3 光センサ 11 差動増幅器 19 光ヘッド 23 光ヘッド 26 光センサ 35 モータサーボ 37 オートフォーカスサーボ 38 オートトラッキングサーボ 50 光カード情報記録再生装置 51 外部装置 52 プロセッサ 55 AT/AF制御部 58 変復調部 59,60 信号レベル検出回路 70 情報記録再生装置 71 インターフェース 72 MPU 75 光ヘッド 77 光検出器 80 AT/AF制御回路 81 変復調回路 82 トラック番号再生回路 85 主制御回路 86 半導体レーザ 77a〜77c 光検出器 89 回折格子 92 対物レンズ 1001 〜1003 トラッキングトラック 1011 〜1013 情報トラック 102 ガイドトラック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報記録媒体の情報トラックの両
    側のトラッキングトラックに照射されたトラッキング制
    御用の光ビームの反射光をそれぞれ検出するための一対
    の光センサを有し、この光センサの検出信号をもとに情
    報トラックに対する光ビームのずれ量も検出して情報の
    記録あるいは再生用光ビームのトラッキングを制御する
    光学的情報記録再生装置において、前記一対の光センサ
    の検出信号のレベルをそれぞれ検出するためのレベル検
    出手段を設け、このレベル検出手段の検出レベルが各々
    情報トラック反射光量レベルになったときに、光ビーム
    のトラッキング異常を検出することを特徴とする光学的
    情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 光ヘッドと複数の直線状の情報トラック
    を有する記録媒体を相対的に往復移動させて、前記光ヘ
    ッドの光ビームを記録媒体の情報トラックに走査すると
    共に、この走査の往路及び復路で情報の記録あるいは再
    生を行う光学的情報記録再生装置において、前記情報ト
    ラックに情報を記録した後のベリファイ時に、ベリファ
    イエラーが発生した位置を検出するための手段と、検出
    されたベリファイエラーの発生位置が予め決められた所
    定の位置よりも手前であるか通り過ぎているかを判断す
    るための手段とを設け、この判断手段の判断の結果、ベ
    リファイエラーの発生位置が所定位置よりも手前であっ
    た場合には、光ビームを元の走査端に反転させることを
    特徴とする光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 光ヘッドと複数の直線状の情報トラック
    を有する記録媒体を相対的に往復移動させて前記光ヘッ
    ドの光ビームを記録媒体の情報トラックに走査すると共
    に、この走査の一方向でのみ情報の記録あるいは再生を
    行う光学的情報記録再生装置において、前記情報トラッ
    クに情報を記録した後のベリファイ時に、ベリファイエ
    ラーが発生した場合は、光ビームを元の走査端に反転さ
    せることを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 光ヘッドと複数の直線状の情報トラック
    を有する記録媒体を相対的に往復移動させることによ
    り、前記光ヘッドの光ビームを記録媒体の情報トラック
    に走査して情報の記録あるいは再生を行う光学的情報記
    録再生装置において、前記情報トラックの先頭から記録
    済みデータの先頭までの距離を検出するための手段と、
    この検出結果に基づいて情報トラックのセクタタイプを
    判別するための手段とを設け、得られたセクタタイプを
    もとに情報トラックのデータを再生して情報トラックの
    空き領域を確認するためのブランクチェックを行うこと
    を特徴とする光学的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記セクタタイプの判別は情報トラック
    の往路の走査で行い前記ブランクチェックは情報トラッ
    クの復路の走査で行うことを特徴とする請求項4の光学
    的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 光学的情報記録媒体に光ビームを照射し
    て情報の記録または再生を行う光学的情報記録再生装置
    において、前記記録媒体の情報トラック及びその両側に
    設けられたトラッキングトラックにそれぞれ光ビームを
    照射するための手段と、前記トラッキングトラックに照
    射された光ビームの戻り光を検出して前記情報トラック
    に照射される光ビームのトラッキングを制御する第1の
    トラッキング制御手段と、前記情報トラックに照射され
    た光ビームの戻り光を検出して該情報トラックに照射さ
    れる光ビームのトラッキングを制御する第2のトラッキ
    ング制御手段とを設け、前記記録媒体の隣接する情報ト
    ラックと情報トラックの間には、光ビームを隣接トラッ
    クヘ案内するためのガイドトラックを形成し、前記光ビ
    ームを情報トラック上に走査する場合は、前記第1のト
    ラッキング制御手段によって光ビームのトラッキングを
    制御し、前記光ビームを隣接する情報トラックにジャン
    プさせる場合には、前記第2のトラッキング制御手段の
    制御によって光ビームを前記ガイドトラックで案内しな
    がら隣接トラックへジャンプさせることを特徴とする光
    学的情報記録再生装置。
JP11522793A 1993-04-20 1993-04-20 光学的情報記録再生装置 Pending JPH06301991A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11522793A JPH06301991A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 光学的情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11522793A JPH06301991A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 光学的情報記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06301991A true JPH06301991A (ja) 1994-10-28

Family

ID=14657504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11522793A Pending JPH06301991A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 光学的情報記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06301991A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5402411A (en) Constant amplitude of tracking error signals generated from a head guide track and a performed track
US4982391A (en) Method and apparatus for accessing a desired track of a recording medium during a stopped state of recording or reproduction
EP0286297B1 (en) Information recording method and apparatus
US6747922B2 (en) Track-jump controlling apparatus and method
US5909414A (en) Optical information recording and reproducing apparatus having a function of preventing overwrite recording
CA1294705C (en) Optical information recording medium and recording-reproducing apparatus
US5128946A (en) Information recording-reproducing method and apparatus
US5436438A (en) Optical information recording and/or reproducing method and apparatus using card-like optical information recording medium
US5144610A (en) Method of recording data on optical card by performing blank checking without scanning an entire track
JPH06301991A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2685637B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JPS6257126A (ja) 光学的情報記録媒体
US5144608A (en) Apparatus for recording and reproducing information on and from a recording medium having a reference position mark
EP0383562B1 (en) Optical information recording and/or reproducing apparatus with device for prohibiting movement of optical head
JP2800155B2 (ja) 情報記録再生方法
JP2728206B2 (ja) 情報記録再生装置
JP3120932B2 (ja) 光学的情報装置
JP2545453B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2728418B2 (ja) 情報記録再生装置
CA1303741C (en) Method of accessing track in still state of recording medium and apparatus therefor
JP2656811B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2612587B2 (ja) 情報記録再生方法
JPH069088B2 (ja) 光学的情報記録再生方法及び光学的情報記録再生装置
JPH01236475A (ja) 情報記録再生装置
JPH0927174A (ja) データ記録方法及びデータ記録再生方法