JPH06301096A - ビデオカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、非常に簡単な構成により、ビデオ
撮影中でも、簡単に写真撮影が行えるビデオカメラを提
供することを目的とする。 【構成】 本発明のビデオカメラは、レンズ付きフイル
ム２を位置決め保持するためのアダプター３と、レンズ
付きフイルム２の一端面を押圧して挟持するための弾性
片３ｃとを有し、アダプター３にレンズ付きフイルム２
を所定位置に装着するとともに、ビデオカメラ本体１に
アダプター３を所定位置に装着することにより、レンズ
付きフイルム２の光軸とビデオカメラの光軸とがほぼ平
行となるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ（カメラ
一体型ＶＴＲ）に関するものであり、特に簡単な構成で
ビデオ撮影時に、必要に応じて写真撮影を可能にするも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ビデオカメラは大幅な小型軽量化
が図られており、その持ち運びが非常に手軽になったた
め、ビデオ撮影の機会が非常に増えてきている。

【０００３】ところが、場面によっては、ビデオ映像と
してではなく写真として残しておきたい場合も多々あ
り、写真撮影用のカメラも依然として欠かせないものと
なっている。

【０００４】しかし、ビデオカメラ及び写真撮影用のカ
メラの両方を持ち運ぼうとすると、ともにコンパクトに
なったとは言え非常に荷物になるため、その選択はユー
ザーにとって非常に悩みの種であった。

【０００５】近年の傾向としては、安価なレンズ付きフ
イルム（使いきりカメラ）が非常に普及し、どこでも簡
単に入手できるとともに、画質もそこそこ満足できるも
のになってきているので、わざわざ現地まで写真撮影用
のカメラを持参しないで、ビデオカメラだけを持参し
て、この手軽なレンズ付きフイルムを現地で入手して利
用するユーザーが増え始めている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
ビデオ撮影を行っている最中に、あるシーンの写真撮影
も行おうとすると、同時に行うことはほとんど不可能に
近く、またビデオカメラを写真撮影用のカメラに持ち換
える必要があるため、シャッターチャンスを逃すこと
が、非常に多かった。

【０００７】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、非常に簡単な構成により、ビデオ撮影中でも、簡単
に写真撮影が行えるビデオカメラを提供することを目的
とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のビデオカメラは、レンズ付きフイルムを位
置決め保持するためのアダプターと、レンズ付きフイル
ムの一端面を押圧して挟持するための弾性片とを備え、
アダプターにレンズ付きフイルムを所定位置に装着する
とともに、ビデオカメラ本体にアダプターを所定位置に
装着することにより、レンズ付きフイルムの光軸とビデ
オカメラの光軸とがほぼ平行になるように構成されてい
る。

【０００９】

【作用】この構成により、本発明のビデオカメラは、レ
ンズ付きフイルムをアダプターにより確実に保持できる
とともに、アダプターをビデオカメラ本体の所定位置に
装着するだけで、ビデオカメラとレンズ付きフイルムと
の光軸をほぼ平行にすることができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明のビデオカメラの一実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。

【００１１】図１は本実施例の外観構成を示す分解斜視
図である。図において、１はビデオカメラ本体であり、
大きさ及び形状は本実施例に限定されるものではなく、
録画機能を有するものであれば、本発明の技術思想は全
ての機種に適用可能なものである。なお、ビデオカメラ
本体１はレンズ部１ａ、録画ボタン１ｂ、ファインダー
１ｃ、マイク１ｄ等から成っている。

【００１２】２はレンズ付きフイルムであり、レンズ部
２ａ、シャッター２ｂ、ファインダー２ｃ等から構成さ
れている。なお、レンズ付きフイルム２は、各社から市
販されているものが適用可能である。

【００１３】３はアダプターであり、プラスチック等の
合成樹脂で一体成形されており、載置部３ａ、突起部３
ｂ、弾性片３ｃ、Ｕ字状脚部３ｄから構成されている。

【００１４】すなわち、載置部３ａは、レンズ付きフイ
ルム２を載せるための台であり、レンズ付きフイルム２
の大きさが各社により少しずつ異なるので、少し大きめ
に構成されている。突起部３ｂは、レンズ付きフイルム
２の前面と当接するものであり、レンズ部２ａの近傍を
覆わない程度に突出している。弾性片３ｃは、レンズ付
きフイルム２を後面から押圧し、突起部３ｂとで挟持す
ることによりレンズ付きフイルム２を確実に保持するた
めのものであり、レンズ付きフイルム２の多少の大きさ
の差異はこの弾性片３ｃにより吸収されるものである。
Ｕ字状脚部３ｄは、アダプター３を確実にビデオカメラ
本体１の上部に固定させるものであり、ビデオカメラ本
体１上部の外観形状に沿った形状に形成されるととも
に、より確実に保持するためにある程度の弾性を有して
いる。なお、ビデオカメラ本体１上部の外観形状が複雑
でＵ字状脚部３ｄではしっかりと固定できないものも存
在するので、その場合はビデオカメラ本体１上部の平面
部分を利用してＵ字状脚部３ｄに代えて両面接着テープ
等によりアダプター３の固定を確実に行えばよい。

【００１５】ここで、アダプター３は、レンズ付きフイ
ルム２をアダプター３の所定位置に装着し、ビデオカメ
ラ本体１の所定位置に装着した際に、丁度シャッター２
ｂの位置が載置部３ａのほぼ真上近傍にくるように設計
されているとともに、レンズ付きフイルム２およびビデ
オカメラ本体１のレンズ系の光軸がほぼ平行となるよう
に設計されている。

【００１６】これにより、シャッター２を押した際に、
その勢いでレンズ付きフイルム２の落下や、傾き、位置
ずれ等が生じることを防止することができるとともに、
写真撮影をする際にわざわざレンズ付きフイルム２のフ
ァインダー２ｃを改めて覗く必要がなくなり、ビデオカ
メラ本体１のファインダー１ｃを見るだけで写真撮影を
行うことができる。

【００１７】さらに、ビデオカメラの画角をレンズ付き
フイルムの画角よりも少し狭くなるように設計してやれ
ば、ビデオカメラ本体１のファインダー１ｃで見えてい
るものをそのまま安心して確実に写真として残すことが
できる。

【００１８】なお、レンズ付きフイルム２をアダプター
３の所定位置に装着できるように、あらかじめレンズ付
きフイルム２の表面にアダプター３と当接する位置を示
す目印２ｄを付けておくと、確実に、しかも簡単にレン
ズ付きフイルム２のセッティングが可能となる。

【００１９】また、アダプター３をビデオカメラ本体１
の所定位置に装着できるように、アダプター３とビデオ
カメラ本体１との係合が一義的に決まるような相互の形
状を生かした構成にしておくと、例えば、録画ボタン１
ｂを覆うことがないなど、確実に、しかも簡単にアダプ
ター３のセッティングが可能となる。

【００２０】なお、この技術思想の応用としては、録画
ボタンとレンズ付きフイルムのシャッターボタンとを機
械的にあるいは電気的につないで連動させ、ボタンの押
し込む度合や押し込む長さに応じて、例えば、深く押し
込んだときにのみシャッターが切れる等の工夫をするこ
とにより、より確実にビデオ撮影を行いながら写真撮影
も行うことが可能となる。

【００２１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、アダプターを用いるだけでレンズ付きフイル
ムのビデオカメラ本体への着脱が簡単にしかも確実に行
えるとともに、所定位置に装着するだけで両者の光軸調
整を行うことなくほぼ一致させることができるため、非
常に簡単な構成で、ビデオ撮影中でも、簡単に写真撮影
が行えるビデオカメラを実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のビデオカメラの一実施例の外観構成を
示す分解斜視図

【符号の説明】

１ ビデオカメラ本体 １ａ レンズ部 １ｂ 録画ボタン １ｃ ファインダー １ｄ マイク ２ レンズ付きフイルム ２ａ レンズ部 ２ｂ シャッター ２ｃ ファインダー ３ アダプター ３ａ 載置部 ３ｂ 突起部 ３ｃ 弾性片 ３ｄ Ｕ字状係合部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビデオカメラ本体に着脱自在に設けら
   れ、レンズ付きフイルムを位置決め保持するためのアダ
   プターと、前記アダプターに設けられ前記レンズ付きフ
   イルムの一端面を押圧して挟持するための弾性片とを備
   え、前記アダプターに前記レンズ付きフイルムを所定位
   置に装着するとともに、前記ビデオカメラ本体に前記ア
   ダプターを所定位置に装着することにより、前記レンズ
   付きフイルムの光軸と前記ビデオカメラの光軸とがほぼ
   平行となるように構成されたことを特徴とするビデオカ
   メラ。
2. 【請求項２】 レンズ付きフイルムをアダプターの所定
   位置に装着した際に、前記レンズ付きフイルムのシャッ
   ター部が前記アダプターのほぼ真上近傍に来ることを特
   徴とする請求項１記載のビデオカメラ。
3. 【請求項３】 ビデオカメラ本体へのアダプターの装着
   は、前記アダプターの下部に設けられるとともに、前記
   ビデオカメラ本体の外観形状に添って設けられた弾性を
   有する略Ｕ字状の脚部が、前記ビデオカメラ本体を挟持
   することにより行われることを特徴とする請求項１記載
   のビデオカメラ。
4. 【請求項４】 ビデオカメラ本体へのアダプターの装着
   は、前記アダプターの下面と前記ビデオカメラ本体上面
   とを両面接着テープにより係合させることにより行われ
   ることを特徴とする請求項１記載のビデオカメラ。
5. 【請求項５】 レンズ付きフイルムの表面に、このレン
   ズ付きフイルムとアダプターとが所定の関係で当接する
   位置を示す目印を付したことを特徴とする請求項１記載
   のビデオカメラ。
6. 【請求項６】 ビデオカメラの画角をレンズ付きフイル
   ムの画角よりも狭くなるように設定したことを特徴とす
   る請求項１記載のビデオカメラ。
7. 【請求項７】 ビデオカメラ本体に着脱自在に設けら
   れ、レンズ付きフイルムを位置決め保持するためのビデ
   オカメラ用アダプターであって、前記レンズ付きフイル
   ムの一端面を押圧して挟持するための弾性片を有し、前
   記レンズ付きフイルムを所定位置に装着するとともに、
   前記ビデオカメラ本体の所定位置に装着した際に、前記
   レンズ付きフイルムの光軸と前記ビデオカメラの光軸と
   をほぼ平行にさせることを特徴とするビデオカメラ用ア
   ダプター。