JP3097550U - カメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置 - Google Patents
カメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3097550U JP3097550U JP2003002425U JP2003002425U JP3097550U JP 3097550 U JP3097550 U JP 3097550U JP 2003002425 U JP2003002425 U JP 2003002425U JP 2003002425 U JP2003002425 U JP 2003002425U JP 3097550 U JP3097550 U JP 3097550U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- camera
- mobile terminal
- lens
- lens device
- equipped mobile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Telephone Set Structure (AREA)
Abstract
【課題】カメラ付き携帯端末に装着することにより、カメラによる望遠又は広角での撮影を可能にするカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置を提供する。
【解決手段】このカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置は、望遠用の凸レンズ又は広角用の凹レンズを設けたレンズ枠部10の後部を、カメラ付き携帯端末50のカメラ部分51に取り付けることにより、望遠又は広角による効果を持たせる。レンズ枠部20の後部の凹部25を、カメラ付き携帯端末50のカメラ部分に取り付けた嵌合片40に嵌め込むことにより、カメラ付き携帯端末のカメラ部分に着脱可能に取り付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】このカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置は、望遠用の凸レンズ又は広角用の凹レンズを設けたレンズ枠部10の後部を、カメラ付き携帯端末50のカメラ部分51に取り付けることにより、望遠又は広角による効果を持たせる。レンズ枠部20の後部の凹部25を、カメラ付き携帯端末50のカメラ部分に取り付けた嵌合片40に嵌め込むことにより、カメラ付き携帯端末のカメラ部分に着脱可能に取り付ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、カメラ付きの携帯電話に取り付けることにより、カメラによるワイド又はアップでの撮影を可能にするコンバージョンレンズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話の普及に伴い、通話機能やメールの送受信機能に加えて、撮影した画像を送信できるカメラ付きの携帯電話が提供されてきている。また、携帯電話以外の携帯端末についてもカメラ付きの機種が提供されている。
【0003】
このカメラ付き携帯電話は、電話機本体の一部にCCD素子やCMOSセンサを用いたカメラが搭載されており、カメラ部分を対象に向けて電話機本体を操作することで撮影ができ、かつその撮影した画像データを送信するなどの処理が可能となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述したこれまでのカメラ付き携帯電話においては、電話本体そのものが小型であることから搭載するカメラの機能が制限され、固定焦点距離の小型のカメラであり、光学式のズーム機能等は備えられていない。このため、屋内や狭い場所などでワイドに撮影したい場合や、撮影位置が限られていて対象をよりアップで撮りたい時等には対処することができないという不都合がある。この事情は、携帯電話以外の携帯端末に備えられたカメラについても同様である。
【0005】
本考案の目的は、上記従来の欠点を解決するため、カメラ付きの携帯電話に取り付けることにより、カメラの焦点距離を変えてよりワイド又はアップでの撮影を可能にするコンバージョンレンズ装置を提供することにある。
【0006】
また、本考案の他の目的は、カメラ付き携帯端末に装着しない場合には、通常の望遠鏡としても使用することができる、非常に便利なコンバージョンレンズ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本考案は、カメラ付き携帯端末に装着することにより、カメラによる望遠、広角又は接写での撮影を可能にするカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置であって、望遠用の凸レンズ又は広角用の凹レンズを設けたレンズ枠部の後部に形成した凹部を、前記カメラ付き携帯端末のカメラ部分に設けた嵌合片に嵌め込むことにより、前記カメラ付き携帯端末に装着する構造としたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の本考案によれば、前記レンズ枠部の前記凹部の内側と、前記嵌合片の外側又は内側に、前記凹部を前記嵌合片に嵌め込んだ状態で互いに係合する係合部を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の本考案によれば、前記レンズ枠部の前部に凸レンズを設け、後部に凹レンズを設けることにより、前記カメラ付き携帯電話に装着することで望遠による効果を持たせ、前記カメラ付き携帯電話に装着しない状態で、望遠鏡として機能するように構成したことを特徴とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本考案の第1の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の外観斜視図を図1に、それを携帯電話へ取り付けた状態を図2に、その縦断面図を図3に示す。この第1の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置10は、カメラ付き携帯電話に装着することにより望遠レンズとして機能する。
【0011】
図において、本実施の形態によるコンバージョンレンズ装置10は、レンズ枠部20に、対物側の凸レンズ21と接眼側の凹レンズを固着して構成されている。
【0012】
レンズ枠部20は、前方に向かって次第に広がる筒状に形成されており、その対物側の前方部分に凸レンズ21が超音波溶着等の手法によって固着され、接眼側の後方部分に凹レンズ22が超音波溶着等の手法によって固着されている。
【0013】
コンバージョンレンズ装置10は、この凸レンズ21と凹レンズ22によってガリレイ式の望遠鏡としての機能を備えており、凹レンズ22側から覗くことにより一定の倍率で対象を近づけて見ることができる。このコンバージョンレンズ装置の倍率については、凸レンズ21と凹レンズ22の焦点距離によって決定されるので、所定の倍率が得られるように凸レンズ21と凹レンズ22を選択する。
【0014】
レンズ枠部20の後方部分は、図3に示すように、携帯電話側に装着するための凹部25が形成されている。
【0015】
また、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51には、上記レンズ枠部20の凹部25に嵌る嵌合片40が貼り付けられている。
【0016】
この嵌合片40は、合成樹脂等の材質によって図示のように円筒状に形成されており、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51のレンズを覆わないように位置決めして両面テープ又は接着剤等によって貼り付けられる。
【0017】
嵌合片40の外径は、レンズ枠部20の凹部25の内径とほぼ等しく形成されており、レンズ枠部20の凹部25を嵌合片40に嵌め込む場合に、多少のきつさをもって嵌ることによってコンバージョンレンズ装置10が安定した状態で保持されるように構成されている。
【0018】
また、嵌合片40の周囲部分には弾力を持たせるための切り込み部40aが設けられている。
【0019】
さらに、レンズ枠部20の後部には、所持用の紐環60が連結環によって取り付けられている。
【0020】
実際の使用において、コンバージョンレンズ装置10をカメラ付き携帯電話50に装着する場合には、レンズ枠部20の凹部25の部分を、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51に貼り付けた嵌合片40に被せるようにして装着する。これにより、凹部25が嵌合片40に嵌り込むことにより、図2に示すような状態で、一定の保持力を持って装着されることになる。
【0021】
この状態で、カメラ付き携帯電話50を操作してカメラによる撮影を行なえば、コンバージョンレンズ装置10の望遠効果によって対象を拡大したアップでの撮影が可能となる。
【0022】
また、カメラ付き携帯電話50のストラップ部分に紐環60を利用して取り付ければ、常にカメラ付き携帯電話50と一緒にして持ち運ぶことができて便利であり、紛失も防止できる。
【0023】
加えて、撮影しない場合でも、上記のようにコンバージョンレンズ装置10を望遠鏡として用いることができるので、極めて有用である。
【0024】
さらに、コンバージョンレンズ装置10のレンズ枠部20、凸レンズ21、凹レンズ22を合成樹脂製とすれば、コンバージョンレンズ装置10を極めて小型軽量とすることができ、かつ安価に提供することができる。
【0025】
次に、本考案の第2の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置について図4、図5を参照して説明する。図4は本考案の第2の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置の外観斜視図、図5はその縦断面図である。
【0026】
第2の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置100は、カメラ付き携帯電話に装着することにより広角(ワイド)レンズとして機能する。
【0027】
このコンバージョンレンズ装置100は、第1の実施の形態と異なり、レンズ枠部120に、凹レンズ122のみを固着して構成されている。レンズ枠部120は、第1の実施の形態と同じように、前方に向かって次第に広がる筒状に形成されており、凹レンズ122が超音波溶着等の手法によって固着されている。
【0028】
コンバージョンレンズ装置100は、この凹レンズ122によって広角レンズとしての機能を有しており、どの程度の広角倍率とするかは、凹レンズ122の焦点距離によって決定されるので、所定の倍率が得られるように凹レンズ122を選択する。
【0029】
レンズ枠部120の後方部分に、凹部25が形成されている点、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51に、嵌合片40が貼り付けられている点、所持用の紐環60が連結環によって取り付けられている点については、第1の実施の形態と同様である。
【0030】
実際の使用において、第1の実施の形態と同様に、コンバージョンレンズ装置100のレンズ枠部120の凹部25の部分を、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51に貼り付けた嵌合片40に嵌り込むことにより装着する。
【0031】
この状態で、カメラ付き携帯電話50を操作してカメラによる撮影を行なえば、コンバージョンレンズ装置100の広角効果によってよりワイドな撮影が可能となる。
【0032】
また、カメラ付き携帯電話50のストラップ部分に紐環60を利用して取り付ければ、常にカメラ付き携帯電話50と一緒にして持ち運ぶことができて便利であり、紛失も防止できる。
【0033】
次に、本考案の第3の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置について図6、図7を参照して説明する。
【0034】
この第3の実施の形態は、上述した第1及び第2のの実施の形態によるコンバージョンレンズ装置10、100の凹部25と、嵌合片40の他の構成例であり、その他の部分の構成は上記第1及び第2の実施の形態と同様である。
【0035】
第3の実施の形態においては、凹部25の内周面と嵌合片40の外周面に、互いに係合する係合部26と41を設けている。
【0036】
凹部25の係合部26と嵌合片40の係合部41は、図示のように略L字形状の突起であり、互いの係合部が突き当たらないように凹部25を嵌合片40に嵌め込んで回すことにより、嵌合片40の係合突起41が係合突起26に係合してコンバージョンレンズ装置が抜け落ちないようになっている。
【0037】
次に、本考案の第4の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置について図8、図9を参照して説明する。
【0038】
この第4の実施の形態は、上述した第1及び第2のの実施の形態によるコンバージョンレンズ装置10、100の凹部25と、嵌合片40の他の構成例であり、その他の部分の構成は上記第1及び第2の実施の形態と同様である。
【0039】
第4の実施の形態においては、凹部25の内側と嵌合片40の内側にに、互いに係合する係合突起26aと41aを設けている。
【0040】
この凹部25の係合突起26a及び嵌合片40の係合突起41aは、図示のような形状に形成されており、凹部25を嵌合片40に嵌め込んで回すことにより、嵌合片40の係合突起41aが係合突起26aに係合してコンバージョンレンズ装置が抜け落ちないようになっている。
【0041】
なお、本考案は上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0042】
上記実施の形態では、本考案のコンバージョンレンズ装置をカメラ付き携帯電話に装着する場合について説明したが、携帯電話に限らず、それ以外のカメラ付き携帯端末にも同様に使用することが可能なのは言うまでもない。また、上記第1の実施の形態において、レンズを凸レンズのみとして、接写撮影を行うためのコンバージョンレンズ装置として構成することも可能である。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置によれば、カメラ付き携帯電話等の携帯端末のカメラ部分に取り付けることより、簡単に望遠又は広角による効果がえられる。よって、屋内や狭い場所でよりワイドな撮影が可能になり、撮影位置が限られていたりもっとアップで撮りたい時には迫力ある画像を撮影することができるようになる。
【0044】
さらに、レンズ枠部の凹部を携帯端末のカメラ部分に取り付けた嵌合片に嵌め込む構造とすると共に、その凹部と嵌合片に互いに嵌った状態で係合する係合部を設けたことにより、コンバージョンレンズ装置が抜け落ちることなく安定した状態で装着することができる。
【0045】
また、携帯端末の機種に限定されることなく、種々の機種のカメラ付き携帯端末又は携帯電話に汎用的に使用することができる。
【0046】
また、携帯電話に装着しない場合には、それ単体で望遠鏡としても利用することができ、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の外観斜視図である。
【図2】本考案の第1の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の分解斜視図である。
【図3】本考案の第1の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の縦断面図である。
【図4】本考案の第2の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の外観斜視図である。
【図5】本考案の第2の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の縦断面図である。
【図6】本考案の第3の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の凹部と嵌合片の他の構造例を示す部分拡大図である。
【図7】本考案の第3の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の凹部と嵌合片の断面図である。
【図8】本考案の第4の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の凹部と嵌合片の他の構造例を示す部分拡大図である。
【図9】本考案の第4の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の凹部と嵌合片の断面図である。
【符号の説明】
10、100:コンバージョンレンズ装置
20、120:レンズ枠部
21:凸レンズ
22、122:凹レンズ
25:凹部
26:係合部
26a:係合部
30:磁石
40:嵌合片
40a:切り込み部
41:係合部
41a:係合部
50:カメラ付き携帯電話
51:カメラ部分
60:紐環
【考案の属する技術分野】
本考案は、カメラ付きの携帯電話に取り付けることにより、カメラによるワイド又はアップでの撮影を可能にするコンバージョンレンズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話の普及に伴い、通話機能やメールの送受信機能に加えて、撮影した画像を送信できるカメラ付きの携帯電話が提供されてきている。また、携帯電話以外の携帯端末についてもカメラ付きの機種が提供されている。
【0003】
このカメラ付き携帯電話は、電話機本体の一部にCCD素子やCMOSセンサを用いたカメラが搭載されており、カメラ部分を対象に向けて電話機本体を操作することで撮影ができ、かつその撮影した画像データを送信するなどの処理が可能となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述したこれまでのカメラ付き携帯電話においては、電話本体そのものが小型であることから搭載するカメラの機能が制限され、固定焦点距離の小型のカメラであり、光学式のズーム機能等は備えられていない。このため、屋内や狭い場所などでワイドに撮影したい場合や、撮影位置が限られていて対象をよりアップで撮りたい時等には対処することができないという不都合がある。この事情は、携帯電話以外の携帯端末に備えられたカメラについても同様である。
【0005】
本考案の目的は、上記従来の欠点を解決するため、カメラ付きの携帯電話に取り付けることにより、カメラの焦点距離を変えてよりワイド又はアップでの撮影を可能にするコンバージョンレンズ装置を提供することにある。
【0006】
また、本考案の他の目的は、カメラ付き携帯端末に装着しない場合には、通常の望遠鏡としても使用することができる、非常に便利なコンバージョンレンズ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本考案は、カメラ付き携帯端末に装着することにより、カメラによる望遠、広角又は接写での撮影を可能にするカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置であって、望遠用の凸レンズ又は広角用の凹レンズを設けたレンズ枠部の後部に形成した凹部を、前記カメラ付き携帯端末のカメラ部分に設けた嵌合片に嵌め込むことにより、前記カメラ付き携帯端末に装着する構造としたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の本考案によれば、前記レンズ枠部の前記凹部の内側と、前記嵌合片の外側又は内側に、前記凹部を前記嵌合片に嵌め込んだ状態で互いに係合する係合部を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の本考案によれば、前記レンズ枠部の前部に凸レンズを設け、後部に凹レンズを設けることにより、前記カメラ付き携帯電話に装着することで望遠による効果を持たせ、前記カメラ付き携帯電話に装着しない状態で、望遠鏡として機能するように構成したことを特徴とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本考案の第1の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の外観斜視図を図1に、それを携帯電話へ取り付けた状態を図2に、その縦断面図を図3に示す。この第1の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置10は、カメラ付き携帯電話に装着することにより望遠レンズとして機能する。
【0011】
図において、本実施の形態によるコンバージョンレンズ装置10は、レンズ枠部20に、対物側の凸レンズ21と接眼側の凹レンズを固着して構成されている。
【0012】
レンズ枠部20は、前方に向かって次第に広がる筒状に形成されており、その対物側の前方部分に凸レンズ21が超音波溶着等の手法によって固着され、接眼側の後方部分に凹レンズ22が超音波溶着等の手法によって固着されている。
【0013】
コンバージョンレンズ装置10は、この凸レンズ21と凹レンズ22によってガリレイ式の望遠鏡としての機能を備えており、凹レンズ22側から覗くことにより一定の倍率で対象を近づけて見ることができる。このコンバージョンレンズ装置の倍率については、凸レンズ21と凹レンズ22の焦点距離によって決定されるので、所定の倍率が得られるように凸レンズ21と凹レンズ22を選択する。
【0014】
レンズ枠部20の後方部分は、図3に示すように、携帯電話側に装着するための凹部25が形成されている。
【0015】
また、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51には、上記レンズ枠部20の凹部25に嵌る嵌合片40が貼り付けられている。
【0016】
この嵌合片40は、合成樹脂等の材質によって図示のように円筒状に形成されており、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51のレンズを覆わないように位置決めして両面テープ又は接着剤等によって貼り付けられる。
【0017】
嵌合片40の外径は、レンズ枠部20の凹部25の内径とほぼ等しく形成されており、レンズ枠部20の凹部25を嵌合片40に嵌め込む場合に、多少のきつさをもって嵌ることによってコンバージョンレンズ装置10が安定した状態で保持されるように構成されている。
【0018】
また、嵌合片40の周囲部分には弾力を持たせるための切り込み部40aが設けられている。
【0019】
さらに、レンズ枠部20の後部には、所持用の紐環60が連結環によって取り付けられている。
【0020】
実際の使用において、コンバージョンレンズ装置10をカメラ付き携帯電話50に装着する場合には、レンズ枠部20の凹部25の部分を、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51に貼り付けた嵌合片40に被せるようにして装着する。これにより、凹部25が嵌合片40に嵌り込むことにより、図2に示すような状態で、一定の保持力を持って装着されることになる。
【0021】
この状態で、カメラ付き携帯電話50を操作してカメラによる撮影を行なえば、コンバージョンレンズ装置10の望遠効果によって対象を拡大したアップでの撮影が可能となる。
【0022】
また、カメラ付き携帯電話50のストラップ部分に紐環60を利用して取り付ければ、常にカメラ付き携帯電話50と一緒にして持ち運ぶことができて便利であり、紛失も防止できる。
【0023】
加えて、撮影しない場合でも、上記のようにコンバージョンレンズ装置10を望遠鏡として用いることができるので、極めて有用である。
【0024】
さらに、コンバージョンレンズ装置10のレンズ枠部20、凸レンズ21、凹レンズ22を合成樹脂製とすれば、コンバージョンレンズ装置10を極めて小型軽量とすることができ、かつ安価に提供することができる。
【0025】
次に、本考案の第2の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置について図4、図5を参照して説明する。図4は本考案の第2の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置の外観斜視図、図5はその縦断面図である。
【0026】
第2の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置100は、カメラ付き携帯電話に装着することにより広角(ワイド)レンズとして機能する。
【0027】
このコンバージョンレンズ装置100は、第1の実施の形態と異なり、レンズ枠部120に、凹レンズ122のみを固着して構成されている。レンズ枠部120は、第1の実施の形態と同じように、前方に向かって次第に広がる筒状に形成されており、凹レンズ122が超音波溶着等の手法によって固着されている。
【0028】
コンバージョンレンズ装置100は、この凹レンズ122によって広角レンズとしての機能を有しており、どの程度の広角倍率とするかは、凹レンズ122の焦点距離によって決定されるので、所定の倍率が得られるように凹レンズ122を選択する。
【0029】
レンズ枠部120の後方部分に、凹部25が形成されている点、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51に、嵌合片40が貼り付けられている点、所持用の紐環60が連結環によって取り付けられている点については、第1の実施の形態と同様である。
【0030】
実際の使用において、第1の実施の形態と同様に、コンバージョンレンズ装置100のレンズ枠部120の凹部25の部分を、カメラ付き携帯電話50のカメラ部分51に貼り付けた嵌合片40に嵌り込むことにより装着する。
【0031】
この状態で、カメラ付き携帯電話50を操作してカメラによる撮影を行なえば、コンバージョンレンズ装置100の広角効果によってよりワイドな撮影が可能となる。
【0032】
また、カメラ付き携帯電話50のストラップ部分に紐環60を利用して取り付ければ、常にカメラ付き携帯電話50と一緒にして持ち運ぶことができて便利であり、紛失も防止できる。
【0033】
次に、本考案の第3の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置について図6、図7を参照して説明する。
【0034】
この第3の実施の形態は、上述した第1及び第2のの実施の形態によるコンバージョンレンズ装置10、100の凹部25と、嵌合片40の他の構成例であり、その他の部分の構成は上記第1及び第2の実施の形態と同様である。
【0035】
第3の実施の形態においては、凹部25の内周面と嵌合片40の外周面に、互いに係合する係合部26と41を設けている。
【0036】
凹部25の係合部26と嵌合片40の係合部41は、図示のように略L字形状の突起であり、互いの係合部が突き当たらないように凹部25を嵌合片40に嵌め込んで回すことにより、嵌合片40の係合突起41が係合突起26に係合してコンバージョンレンズ装置が抜け落ちないようになっている。
【0037】
次に、本考案の第4の実施の形態によるコンバージョンレンズ装置について図8、図9を参照して説明する。
【0038】
この第4の実施の形態は、上述した第1及び第2のの実施の形態によるコンバージョンレンズ装置10、100の凹部25と、嵌合片40の他の構成例であり、その他の部分の構成は上記第1及び第2の実施の形態と同様である。
【0039】
第4の実施の形態においては、凹部25の内側と嵌合片40の内側にに、互いに係合する係合突起26aと41aを設けている。
【0040】
この凹部25の係合突起26a及び嵌合片40の係合突起41aは、図示のような形状に形成されており、凹部25を嵌合片40に嵌め込んで回すことにより、嵌合片40の係合突起41aが係合突起26aに係合してコンバージョンレンズ装置が抜け落ちないようになっている。
【0041】
なお、本考案は上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0042】
上記実施の形態では、本考案のコンバージョンレンズ装置をカメラ付き携帯電話に装着する場合について説明したが、携帯電話に限らず、それ以外のカメラ付き携帯端末にも同様に使用することが可能なのは言うまでもない。また、上記第1の実施の形態において、レンズを凸レンズのみとして、接写撮影を行うためのコンバージョンレンズ装置として構成することも可能である。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置によれば、カメラ付き携帯電話等の携帯端末のカメラ部分に取り付けることより、簡単に望遠又は広角による効果がえられる。よって、屋内や狭い場所でよりワイドな撮影が可能になり、撮影位置が限られていたりもっとアップで撮りたい時には迫力ある画像を撮影することができるようになる。
【0044】
さらに、レンズ枠部の凹部を携帯端末のカメラ部分に取り付けた嵌合片に嵌め込む構造とすると共に、その凹部と嵌合片に互いに嵌った状態で係合する係合部を設けたことにより、コンバージョンレンズ装置が抜け落ちることなく安定した状態で装着することができる。
【0045】
また、携帯端末の機種に限定されることなく、種々の機種のカメラ付き携帯端末又は携帯電話に汎用的に使用することができる。
【0046】
また、携帯電話に装着しない場合には、それ単体で望遠鏡としても利用することができ、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の外観斜視図である。
【図2】本考案の第1の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の分解斜視図である。
【図3】本考案の第1の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の縦断面図である。
【図4】本考案の第2の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の外観斜視図である。
【図5】本考案の第2の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の縦断面図である。
【図6】本考案の第3の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の凹部と嵌合片の他の構造例を示す部分拡大図である。
【図7】本考案の第3の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の凹部と嵌合片の断面図である。
【図8】本考案の第4の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の凹部と嵌合片の他の構造例を示す部分拡大図である。
【図9】本考案の第4の実施の形態によるカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置の凹部と嵌合片の断面図である。
【符号の説明】
10、100:コンバージョンレンズ装置
20、120:レンズ枠部
21:凸レンズ
22、122:凹レンズ
25:凹部
26:係合部
26a:係合部
30:磁石
40:嵌合片
40a:切り込み部
41:係合部
41a:係合部
50:カメラ付き携帯電話
51:カメラ部分
60:紐環
Claims (3)
- カメラ付き携帯端末に装着することにより、カメラによる望遠、広角又は接写での撮影を可能にするカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置であって、
望遠用の凸レンズ又は広角用の凹レンズを設けたレンズ枠部の後部に形成した凹部を、前記カメラ付き携帯端末のカメラ部分に設けた嵌合片に嵌め込むことにより、前記カメラ付き携帯端末に装着する構造としたことを特徴とするカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置。 - 前記レンズ枠部の前記凹部の内側と、前記嵌合片の外側又は内側に、前記凹部を前記嵌合片に嵌め込んだ状態で互いに係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置。
- 前記レンズ枠部の前部に凸レンズを設け、後部に凹レンズを設けることにより、前記カメラ付き携帯電話に装着することで望遠による効果を持たせ、前記カメラ付き携帯電話に装着しない状態で、望遠鏡として機能するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002425U JP3097550U (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | カメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002425U JP3097550U (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | カメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3097550U true JP3097550U (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=43251352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003002425U Expired - Fee Related JP3097550U (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | カメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097550U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101149925B1 (ko) * | 2011-11-28 | 2012-05-31 | 권무형 | 스마트 폰용 카메라 렌즈 모듈 |
JP2017139005A (ja) * | 2012-02-15 | 2017-08-10 | 日立マクセル株式会社 | 肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法 |
WO2021011553A1 (en) * | 2019-07-15 | 2021-01-21 | Torrey Pines Logic, Inc. | Afocal attachment for a telescope |
CN115362411A (zh) * | 2020-03-31 | 2022-11-18 | 日本电产株式会社 | 带抖动修正功能的光学单元及带抖动修正功能的光学单元的制造方法 |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003002425U patent/JP3097550U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101149925B1 (ko) * | 2011-11-28 | 2012-05-31 | 권무형 | 스마트 폰용 카메라 렌즈 모듈 |
JP2017139005A (ja) * | 2012-02-15 | 2017-08-10 | 日立マクセル株式会社 | 肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法 |
JP2017211998A (ja) * | 2012-02-15 | 2017-11-30 | マクセルホールディングス株式会社 | 肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法 |
US10216697B2 (en) | 2012-02-15 | 2019-02-26 | Maxell Holdings, Ltd. | Management system for skin condition measurement analysis information and management method for skin condition measurement analysis information |
JP2021108175A (ja) * | 2012-02-15 | 2021-07-29 | マクセルホールディングス株式会社 | 肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法 |
JP7270666B2 (ja) | 2012-02-15 | 2023-05-10 | マクセル株式会社 | 肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法 |
WO2021011553A1 (en) * | 2019-07-15 | 2021-01-21 | Torrey Pines Logic, Inc. | Afocal attachment for a telescope |
CN115362411A (zh) * | 2020-03-31 | 2022-11-18 | 日本电产株式会社 | 带抖动修正功能的光学单元及带抖动修正功能的光学单元的制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8760518B2 (en) | Photographing apparatus, photographing system and photographing method | |
KR101149925B1 (ko) | 스마트 폰용 카메라 렌즈 모듈 | |
US20070280677A1 (en) | Auxiliary lens attachment for cellular telephones | |
KR20150104183A (ko) | 파노라마 카메라 | |
ES2659076T3 (es) | Procedimiento y sistema para una aplicación de cámara de inicio rápido en una cámara y un terminal de radio móvil equipado con cámara | |
JP3097550U (ja) | カメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置 | |
FI112837B (fi) | Matkaviestin | |
KR101855790B1 (ko) | 전방위 카메라용 제어 워치 | |
US20080036913A1 (en) | Electronic device | |
JP3113332U (ja) | 携帯機器用のコンバージョンレンズ装置 | |
JP3099615U (ja) | カメラ用コンバージョンレンズ装置 | |
JP2006106340A (ja) | 防水カメラ | |
JP3096603U (ja) | カメラ付き携帯端末用のコンバージョンレンズ装置 | |
JP2002253328A (ja) | ハンドストラップ取付部を有するカメラ付モバイル機器 | |
JP3155214U (ja) | 携帯電話撮影用スタンド | |
JP2010028328A (ja) | カメラシステム及びアダプタ | |
WO2017197690A1 (zh) | 一种移动终端自拍装置 | |
JP4398378B2 (ja) | カメラを備えた携帯可能な通信装置 | |
JP2005202305A (ja) | コンバージョンレンズ装置 | |
JP6852760B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2004361659A (ja) | 携帯端末 | |
JP2006049936A (ja) | カメラ付き携帯通信端末およびそれに用いる付加レンズ装置 | |
JP2004158930A (ja) | カメラ内蔵の携帯型電子機器 | |
JP2005148471A (ja) | 撮影装置 | |
JP2005024599A (ja) | 撮像ユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |