JPH06300738A - 磁粉探傷用磁粉液槽 - Google Patents
磁粉探傷用磁粉液槽Info
- Publication number
- JPH06300738A JPH06300738A JP9110493A JP9110493A JPH06300738A JP H06300738 A JPH06300738 A JP H06300738A JP 9110493 A JP9110493 A JP 9110493A JP 9110493 A JP9110493 A JP 9110493A JP H06300738 A JPH06300738 A JP H06300738A
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- JP
- Japan
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- magnetic
- liquid tank
- liquid
- particle
- magnetic powder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動装置に連結した複数の振動板を、液槽の
底部近くに配し、磁粉液に振動を与え、沈澱・堆積した
磁粉を底面より離脱浮上させ、容易に所定の濃度の磁粉
液に再分散できる磁粉探傷用磁粉液槽を得る。 【構成】 液槽1の上部に振動装置2を設置し、その下
部に伝達軸3を介して複数の振動板4を液槽1の底部近
くに配設し、補助手段として液槽の側面に取り出し口1
b及び取り入れ口1cとコック9a,9b及び9c,9
dを設け、パイプ8a及び8bの中間に循環ポンプ7を
設置して循環回路を構成してなる磁粉探傷用磁粉液槽。
底部近くに配し、磁粉液に振動を与え、沈澱・堆積した
磁粉を底面より離脱浮上させ、容易に所定の濃度の磁粉
液に再分散できる磁粉探傷用磁粉液槽を得る。 【構成】 液槽1の上部に振動装置2を設置し、その下
部に伝達軸3を介して複数の振動板4を液槽1の底部近
くに配設し、補助手段として液槽の側面に取り出し口1
b及び取り入れ口1cとコック9a,9b及び9c,9
dを設け、パイプ8a及び8bの中間に循環ポンプ7を
設置して循環回路を構成してなる磁粉探傷用磁粉液槽。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、磁粉探傷装置に
使用する磁粉液を得るための磁粉探傷用磁粉液槽に関す
る。
使用する磁粉液を得るための磁粉探傷用磁粉液槽に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に磁粉探傷装置として、鉄等よりな
る被検査物をAC磁化法又はDC磁化法で磁化し、これ
に磁粉液撒布を行い、傷等の欠陥部分に付着した蛍光磁
粉がブラックライトの照射により明瞭に発光し、目視に
より容易に傷等の欠陥部分が判別することができるよう
にしたものが提案されている。
る被検査物をAC磁化法又はDC磁化法で磁化し、これ
に磁粉液撒布を行い、傷等の欠陥部分に付着した蛍光磁
粉がブラックライトの照射により明瞭に発光し、目視に
より容易に傷等の欠陥部分が判別することができるよう
にしたものが提案されている。
【0003】磁粉液槽は、磁粉探傷装置に付随する撒布
用の磁粉液を何時でも使用可能な状態で貯蔵する装置で
ある。また、磁粉液は磁粉を水、白灯油等の液体に分散
したものである。この磁粉は平均粒径が8μ前後の不定
形で、その表面に蛍光塗料等を含んだ着色剤を塗布した
蛍光磁粉である。
用の磁粉液を何時でも使用可能な状態で貯蔵する装置で
ある。また、磁粉液は磁粉を水、白灯油等の液体に分散
したものである。この磁粉は平均粒径が8μ前後の不定
形で、その表面に蛍光塗料等を含んだ着色剤を塗布した
蛍光磁粉である。
【0004】磁粉は比重が大きく、粒子サイズも大き
く、又不均一であり、又分散液の粘度は低いため、磁粉
液を放置しておくと磁粉は沈降し液槽の底や内壁に堆積
する。
く、又不均一であり、又分散液の粘度は低いため、磁粉
液を放置しておくと磁粉は沈降し液槽の底や内壁に堆積
する。
【0005】磁粉探傷装置が稼働中は、液槽はボンプに
よる循環式攪拌や、攪拌板を回転させる等の攪拌法が採
られ、磁粉の沈降、沈澱を防止している。しかし夜間や
休日等磁粉探傷装置が長時間停止している場合、磁粉液
の品種によっては沈澱した磁粉は、片栗粉が沈澱して容
器底部に強固に付着するのに似た現象を呈し、再分散さ
せるには単なる循環式では困難であり、種々の手段が試
みられている。
よる循環式攪拌や、攪拌板を回転させる等の攪拌法が採
られ、磁粉の沈降、沈澱を防止している。しかし夜間や
休日等磁粉探傷装置が長時間停止している場合、磁粉液
の品種によっては沈澱した磁粉は、片栗粉が沈澱して容
器底部に強固に付着するのに似た現象を呈し、再分散さ
せるには単なる循環式では困難であり、種々の手段が試
みられている。
【0006】図2に磁粉液槽の従来例を示す。液槽21
上部にモータMと減速機22を配し、この減速機22よ
り回転する如くなされた攪拌軸23によりひねりの向き
を変えた攪拌板24a及び24bを回転させる。この攪
拌板24a及び24bにより下降及び上昇の流れを生
じ、これによって磁粉液5を攪拌循環させ、磁粉6の沈
降を防止する。
上部にモータMと減速機22を配し、この減速機22よ
り回転する如くなされた攪拌軸23によりひねりの向き
を変えた攪拌板24a及び24bを回転させる。この攪
拌板24a及び24bにより下降及び上昇の流れを生
じ、これによって磁粉液5を攪拌循環させ、磁粉6の沈
降を防止する。
【0007】又、取り出し口21a及び取り入れ口21
bにコック9a,9dと9b,9c、パイプ8a,8d
と8b,8cを接続し、ポンプ7により磁粉液の循環、
移送を行う。
bにコック9a,9dと9b,9c、パイプ8a,8d
と8b,8cを接続し、ポンプ7により磁粉液の循環、
移送を行う。
【0008】この様な磁粉6の沈降防止装置は、最初か
ら磁粉6が良く分散した磁粉液5に用いたときは、その
作用の好結果が期待できるが、長時間にわたって沈澱し
た磁粉6を再分散させるには、より大型で強力な攪拌板
24a及び24bによる回転攪拌運動が必要になる。
ら磁粉6が良く分散した磁粉液5に用いたときは、その
作用の好結果が期待できるが、長時間にわたって沈澱し
た磁粉6を再分散させるには、より大型で強力な攪拌板
24a及び24bによる回転攪拌運動が必要になる。
【0009】又ポンプによる循環も、その取り出し取り
入れ口の位置やポンプの種類等充分に検討したものを用
いても、単なる循環では効果が少ない。そこで吐出部先
端にノズルを装着し、沈澱堆積した磁粉に液の局所的な
放射を行い、その堆積磁粉を堀り起こし、舞上げる方法
が考えられる。しかし広い底面積をもつ液槽では多数の
ノズルが必要となり、又循環、吐出用の大型ポンプが必
要となる。
入れ口の位置やポンプの種類等充分に検討したものを用
いても、単なる循環では効果が少ない。そこで吐出部先
端にノズルを装着し、沈澱堆積した磁粉に液の局所的な
放射を行い、その堆積磁粉を堀り起こし、舞上げる方法
が考えられる。しかし広い底面積をもつ液槽では多数の
ノズルが必要となり、又循環、吐出用の大型ポンプが必
要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら大型で強
力な攪拌板の回転や大型ポンプによる循環は、磁粉液5
の温度上昇や磁粉6表面に塗布された蛍光塗料の剥離の
発生等の問題が生じた。
力な攪拌板の回転や大型ポンプによる循環は、磁粉液5
の温度上昇や磁粉6表面に塗布された蛍光塗料の剥離の
発生等の問題が生じた。
【0011】本発明は斯る点に鑑み、沈澱・堆積した磁
粉を容易に再分散できるようにした磁粉探傷用磁粉液槽
を提供することを目的とする。
粉を容易に再分散できるようにした磁粉探傷用磁粉液槽
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁粉探傷用磁粉
液槽は、例えば図1に示す如く、水、白灯油等の液体に
磁粉6を分散するようにした磁粉探傷用磁粉液槽におい
て、磁粉液槽1に振動手段2を設け、その振動手段2に
より磁粉液5を振動するようにしたものである。
液槽は、例えば図1に示す如く、水、白灯油等の液体に
磁粉6を分散するようにした磁粉探傷用磁粉液槽におい
て、磁粉液槽1に振動手段2を設け、その振動手段2に
より磁粉液5を振動するようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明の磁粉探傷用磁粉液槽によれば、振動手
段2により磁粉液5に振動を与えることにより沈澱堆積
した磁粉6を液槽1の底面や内壁から離脱浮上させ、所
定の濃度の磁粉液5に容易に再分散させることが出来
る。
段2により磁粉液5に振動を与えることにより沈澱堆積
した磁粉6を液槽1の底面や内壁から離脱浮上させ、所
定の濃度の磁粉液5に容易に再分散させることが出来
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の磁粉探傷用磁粉液槽の一実施例
を図1に基づいて詳細に説明する。この図1において前
述した図2の対応する部分には、同一符号を付してその
詳細説明は省略する。
を図1に基づいて詳細に説明する。この図1において前
述した図2の対応する部分には、同一符号を付してその
詳細説明は省略する。
【0015】図1において、1は液槽で例えばステンレ
ス等により作られる。その容量は磁粉探傷装置の大きさ
や被検査物の寸法等により決まるが、比較的大きい。形
状は例えば円筒形で、下部はゆるやかな傾斜の円錐形と
し、その内面はコーナーのない滑らかな構造となってい
る。
ス等により作られる。その容量は磁粉探傷装置の大きさ
や被検査物の寸法等により決まるが、比較的大きい。形
状は例えば円筒形で、下部はゆるやかな傾斜の円錐形と
し、その内面はコーナーのない滑らかな構造となってい
る。
【0016】この液槽1の上面には蓋1aを配し、この
蓋1aの中心部の上側に振動装置2が取付台2aを介し
て設置される。振動装置2は、液槽の形状や容量により
選択されるが、本例では例えばACソレノイドのバイブ
レータ装置を用いる。
蓋1aの中心部の上側に振動装置2が取付台2aを介し
て設置される。振動装置2は、液槽の形状や容量により
選択されるが、本例では例えばACソレノイドのバイブ
レータ装置を用いる。
【0017】この振動装置2の下部から、取付台2a及
び蓋1aの中心を貫通して垂直に伝達軸3aが配出され
る。そして垂直の伝達軸3aの先端は左右に伸びた水平
伝達軸3bと接合される。さらにこの水平伝達軸3bか
らは、垂直に液槽1の底部近くまで達する複数の垂直支
軸3cが導出される。
び蓋1aの中心を貫通して垂直に伝達軸3aが配出され
る。そして垂直の伝達軸3aの先端は左右に伸びた水平
伝達軸3bと接合される。さらにこの水平伝達軸3bか
らは、垂直に液槽1の底部近くまで達する複数の垂直支
軸3cが導出される。
【0018】これらの垂直支軸3cの先端に振動板4が
固定される。夫々の振動板4は液槽1底面に向かって平
行に又は所定の角度を保って配される。振動板4の形状
は例えば平板状であるが、円錐形の液槽1の底面に対応
した円弧状としても良い。またそれらの振動板4の面
積、数量はもとより、振動板4と液槽1の底面との間隔
及び振動板4同志の間隔等も分散効率の大きな要因とな
る。
固定される。夫々の振動板4は液槽1底面に向かって平
行に又は所定の角度を保って配される。振動板4の形状
は例えば平板状であるが、円錐形の液槽1の底面に対応
した円弧状としても良い。またそれらの振動板4の面
積、数量はもとより、振動板4と液槽1の底面との間隔
及び振動板4同志の間隔等も分散効率の大きな要因とな
る。
【0019】液槽1の側面には、取り出し口1b及び取
り入れ口1cを配する。これら取り出し口1b及び取り
入れ口1cはコック9a及び9bを介してパイプ8a及
び8bで結ばれる。これらのパイプ8a及び8bの中間
には、例えば渦巻型ポンプ等の循環ポンプ7を配し循環
回路が形成される。さらにパイプ8a及び8bの外側に
コック9c及び9dを介してパイプ8c及び8dを配
し、磁粉液撒布オイルパンへの供給及び回収回路が形成
される。
り入れ口1cを配する。これら取り出し口1b及び取り
入れ口1cはコック9a及び9bを介してパイプ8a及
び8bで結ばれる。これらのパイプ8a及び8bの中間
には、例えば渦巻型ポンプ等の循環ポンプ7を配し循環
回路が形成される。さらにパイプ8a及び8bの外側に
コック9c及び9dを介してパイプ8c及び8dを配
し、磁粉液撒布オイルパンへの供給及び回収回路が形成
される。
【0020】以上のような液槽1に、鉄粉の表面に蛍光
塗料が塗布された磁粉6所定量と水又は白灯油を加えて
所定の濃度の磁粉液5を直接調整する。あるいは他のタ
ンクにて所定の濃度の分散液として作製した磁粉液5を
液槽1に注入して、磁粉探傷用磁粉液槽は構成してな
る。
塗料が塗布された磁粉6所定量と水又は白灯油を加えて
所定の濃度の磁粉液5を直接調整する。あるいは他のタ
ンクにて所定の濃度の分散液として作製した磁粉液5を
液槽1に注入して、磁粉探傷用磁粉液槽は構成してな
る。
【0021】本例の磁粉探傷用磁粉液槽の動作を次に説
明する。所定の濃度の磁粉液5を内蔵した液槽1は、磁
粉探傷装置が稼働中は、液槽1の左右側面に続いて設け
られたコック9a及び9bを開栓とし、その外側に配さ
れたコック9c及び9dは閉栓とする。磁粉液5は循環
ポンプ7により、パイプ8a及び8bの循環回路を回流
する。
明する。所定の濃度の磁粉液5を内蔵した液槽1は、磁
粉探傷装置が稼働中は、液槽1の左右側面に続いて設け
られたコック9a及び9bを開栓とし、その外側に配さ
れたコック9c及び9dは閉栓とする。磁粉液5は循環
ポンプ7により、パイプ8a及び8bの循環回路を回流
する。
【0022】しかし磁粉6は、例えば天然のベンガラ
(α−Fe2 O3 )を粉砕、還元して鉄粉とし、その表
面に蛍光塗料を塗布して作製したものである。平均粒径
は8μ前後であるが、大きく拡がった粒度分布の不定形
の粒子である。水や白灯油に凝集することなく均一に分
散させ循環を行っても、粒径の大きい磁粉6は沈降し液
槽1の底部に沈澱し易い。
(α−Fe2 O3 )を粉砕、還元して鉄粉とし、その表
面に蛍光塗料を塗布して作製したものである。平均粒径
は8μ前後であるが、大きく拡がった粒度分布の不定形
の粒子である。水や白灯油に凝集することなく均一に分
散させ循環を行っても、粒径の大きい磁粉6は沈降し液
槽1の底部に沈澱し易い。
【0023】磁粉探傷装置の休止時例えば夜間や休日に
は、循環ポンプ7は停止する。従って磁粉液5の循環は
行われず磁粉6の沈降は進み、液槽1の底面及び内壁に
沈澱堆積する。この場合磁粉液5の品種によっては、そ
の磁粉6の表面状態により沈澱した磁粉6は、水に溶か
した片栗粉が容器底部に強固に付着するのに似た現象を
呈し、再分散させることは困難である。
は、循環ポンプ7は停止する。従って磁粉液5の循環は
行われず磁粉6の沈降は進み、液槽1の底面及び内壁に
沈澱堆積する。この場合磁粉液5の品種によっては、そ
の磁粉6の表面状態により沈澱した磁粉6は、水に溶か
した片栗粉が容器底部に強固に付着するのに似た現象を
呈し、再分散させることは困難である。
【0024】そこで液槽1の上面の蓋1aの中心部に取
付台2aを介して設置された振動装置2を作動させる。
この振動は振動装置2の下部から配出された垂直伝達軸
3a、水平伝達軸3b、さらに複数の垂直支軸3cに伝
わり、それらの垂直支軸3cの先端に固定された振動板
4を上下に振動する。
付台2aを介して設置された振動装置2を作動させる。
この振動は振動装置2の下部から配出された垂直伝達軸
3a、水平伝達軸3b、さらに複数の垂直支軸3cに伝
わり、それらの垂直支軸3cの先端に固定された振動板
4を上下に振動する。
【0025】この振動板4の振動周波数は50〜100
Hzの低周波で充分効果があるが、沈澱・堆積の度合の
大きい場合周波数を高くした方が良い結果が得られた。
しかし極度に高い周波数の振動を加えると、磁粉6の表
面の蛍光塗料が剥離することがあり注意を要する。また
その振幅は振動板4の形状・寸法にもよるが、一般に大
きい方が攪拌性は増大する。しかし振動装置2も大型装
置が必要となるので、効率と経済性を考慮して決める。
Hzの低周波で充分効果があるが、沈澱・堆積の度合の
大きい場合周波数を高くした方が良い結果が得られた。
しかし極度に高い周波数の振動を加えると、磁粉6の表
面の蛍光塗料が剥離することがあり注意を要する。また
その振幅は振動板4の形状・寸法にもよるが、一般に大
きい方が攪拌性は増大する。しかし振動装置2も大型装
置が必要となるので、効率と経済性を考慮して決める。
【0026】長い時間にわたって沈澱・堆積した磁粉6
は、所定の周波数と振幅の上下の振動を振動板4より受
けた分散液5により堀り起こされ、舞上がる。そして循
環ポンプ7の回転により液槽1の側面の取り出し口1b
からパイプ8a及び8bを経て取り入れ口1cに通じる
循環回路の流れに乗り、液槽1内の磁粉液5の濃度は徐
々に高まる。
は、所定の周波数と振幅の上下の振動を振動板4より受
けた分散液5により堀り起こされ、舞上がる。そして循
環ポンプ7の回転により液槽1の側面の取り出し口1b
からパイプ8a及び8bを経て取り入れ口1cに通じる
循環回路の流れに乗り、液槽1内の磁粉液5の濃度は徐
々に高まる。
【0027】このような振動装置2の作動と循環回路の
還流により液槽1の底面及び内壁に沈澱した磁粉6をす
べて離脱させ、磁粉液5の濃度を所定値以上に上げた時
点で再分散作業は完了する。この時点で振動装置2は停
止し、循環ポンプ7のみの駆動による循環攪拌とし、何
時でも磁化した被検査物への撒布用の磁粉液を供給可能
な状態で保つ如くする。
還流により液槽1の底面及び内壁に沈澱した磁粉6をす
べて離脱させ、磁粉液5の濃度を所定値以上に上げた時
点で再分散作業は完了する。この時点で振動装置2は停
止し、循環ポンプ7のみの駆動による循環攪拌とし、何
時でも磁化した被検査物への撒布用の磁粉液を供給可能
な状態で保つ如くする。
【0028】即ちコック9cを開き、コック9bは閉
じ、パイプ8cを通して液槽1内の均一分散した磁粉液
5を磁粉探傷装置の磁粉液撒布装置へ移送する。また被
検査物への磁粉液撒布後、オイルパンに回収した磁粉液
5は、コック9a及び9cを閉じ、コック9d及び9b
は開くことにより、パイプ8dを経て取り入れ口1cよ
り液槽1にもどされる。そして常時は、コック9c及び
9dは閉じた状態で、循環攪拌により定常な磁粉液5を
維持してなる。
じ、パイプ8cを通して液槽1内の均一分散した磁粉液
5を磁粉探傷装置の磁粉液撒布装置へ移送する。また被
検査物への磁粉液撒布後、オイルパンに回収した磁粉液
5は、コック9a及び9cを閉じ、コック9d及び9b
は開くことにより、パイプ8dを経て取り入れ口1cよ
り液槽1にもどされる。そして常時は、コック9c及び
9dは閉じた状態で、循環攪拌により定常な磁粉液5を
維持してなる。
【0029】以上本例の磁粉探傷用磁粉液槽は、振動装
置2を液槽1の上部中心に設置し、その振動を伝達軸3
a,3b及び3cを介して液槽底部近くに配した複数の
振動板4に伝え、磁粉液5を振動し、長時間磁粉探傷装
置の休止により沈澱堆積した磁粉6を、液槽1の底面や
内壁から離脱浮上舞上がらせ、循環ポンプ7の併用によ
り所定の濃度の磁粉液5に容易に分散させることができ
る。
置2を液槽1の上部中心に設置し、その振動を伝達軸3
a,3b及び3cを介して液槽底部近くに配した複数の
振動板4に伝え、磁粉液5を振動し、長時間磁粉探傷装
置の休止により沈澱堆積した磁粉6を、液槽1の底面や
内壁から離脱浮上舞上がらせ、循環ポンプ7の併用によ
り所定の濃度の磁粉液5に容易に分散させることができ
る。
【0030】本例では、振動装置にACソレノイドのバ
イブレータ装置を用い、液槽の上部に設置したが、この
代わりに振動装置として例えば振動モータを用いたり、
又は振動子を用いることもできる。その装置の設置場所
も液槽1の側面、底面又は液中もあり、振動軸3は無く
振動子自体の振動板でも同様な効果が得られる。
イブレータ装置を用い、液槽の上部に設置したが、この
代わりに振動装置として例えば振動モータを用いたり、
又は振動子を用いることもできる。その装置の設置場所
も液槽1の側面、底面又は液中もあり、振動軸3は無く
振動子自体の振動板でも同様な効果が得られる。
【0031】また本例では、長時間休止後に振動を加え
る如くしているが、循環ポンプ7の作動中、常時又は間
欠点に微少振幅の振動を併せ行ってもよい。
る如くしているが、循環ポンプ7の作動中、常時又は間
欠点に微少振幅の振動を併せ行ってもよい。
【0032】さらに取付台2aを回転又は反転可能と
し、振動板4の数、寸法を減じても効率の良い再分散が
得られる。
し、振動板4の数、寸法を減じても効率の良い再分散が
得られる。
【0033】尚本発明は上述の実施例に限らず、本発明
の要旨を逸脱することなくその他種々の変形・変更が可
能である。
の要旨を逸脱することなくその他種々の変形・変更が可
能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、磁粉探傷用磁粉液槽に
振動装置4を配し、磁粉探傷装置が長時間にわたって休
止した際生じる沈澱・堆積した磁粉6を、磁粉液5に振
動を与え液槽1の底部及び内壁から離脱浮上舞上がら
せ、循環ポンプの併用により所定の濃度の磁粉液5が、
蛍光塗料の剥離や、磁粉の破壊の発生もなく、容易に再
分散することができる効果がある。
振動装置4を配し、磁粉探傷装置が長時間にわたって休
止した際生じる沈澱・堆積した磁粉6を、磁粉液5に振
動を与え液槽1の底部及び内壁から離脱浮上舞上がら
せ、循環ポンプの併用により所定の濃度の磁粉液5が、
蛍光塗料の剥離や、磁粉の破壊の発生もなく、容易に再
分散することができる効果がある。
【図1】本発明の磁粉探傷用磁粉液槽の一実施例の断面
図である。
図である。
【図2】従来の磁粉探傷用磁粉液槽の例の断面図であ
る。
る。
1 液槽 1b,1c 取り出し口及び取り入れ口 2 振動手段(振動装置) 3 伝達軸 3a 垂直伝達軸 3b 水平伝達軸 3c 伝達支軸 4 振動板 5 磁粉液 6 磁粉 7 循環ポンプ 8a,8b,8c,8d パイプ 9a,9b,9c,9d コック
Claims (1)
- 【請求項1】 水、白灯油等の液体に磁粉を分散するよ
うにした磁粉探傷用磁粉液槽において、磁粉液槽に振動
手段を設け、該振動手段により磁粉液を振動し、上記磁
粉を浮上するようにしたことを特徴とする磁粉探傷用磁
粉液槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9110493A JPH06300738A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 磁粉探傷用磁粉液槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9110493A JPH06300738A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 磁粉探傷用磁粉液槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06300738A true JPH06300738A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=14017222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9110493A Pending JPH06300738A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 磁粉探傷用磁粉液槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06300738A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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