JPH06300641A - 温度測定器 - Google Patents
温度測定器Info
- Publication number
- JPH06300641A JPH06300641A JP6000574A JP57494A JPH06300641A JP H06300641 A JPH06300641 A JP H06300641A JP 6000574 A JP6000574 A JP 6000574A JP 57494 A JP57494 A JP 57494A JP H06300641 A JPH06300641 A JP H06300641A
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- JP
- Japan
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- temperature
- signal
- display
- switch
- reset
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本体ケースの振り方で前回測温値と現測温値
とを選択的に見ることができるようにする。 【構成】 スイッチ3は図示しない本体ケースを振る毎
に閉じる。本体ケースが1度振りされた場合には、制御
信号発生部18がこれに応答してGRST1信号を
“L”にする。これにより、表示デコーダ24が作動
し、記憶部22に記憶されている前回測温値が表示器1
1に表示される。本体ケースが続けて2度振りされたと
きには、制御信号発生部18がこれに応答してGRST
1信号とGRST2信号を“L”にする。これにより、
表示デコーダ24が作動するとともに、測温部21も作
動し、記憶部22では、そこに記憶されている測温値よ
りも測温部21による現測温値が高いとき、この現測温
値に書き換えられる。従って、表示器11では、現測温
値が表示されることになる。
とを選択的に見ることができるようにする。 【構成】 スイッチ3は図示しない本体ケースを振る毎
に閉じる。本体ケースが1度振りされた場合には、制御
信号発生部18がこれに応答してGRST1信号を
“L”にする。これにより、表示デコーダ24が作動
し、記憶部22に記憶されている前回測温値が表示器1
1に表示される。本体ケースが続けて2度振りされたと
きには、制御信号発生部18がこれに応答してGRST
1信号とGRST2信号を“L”にする。これにより、
表示デコーダ24が作動するとともに、測温部21も作
動し、記憶部22では、そこに記憶されている測温値よ
りも測温部21による現測温値が高いとき、この現測温
値に書き換えられる。従って、表示器11では、現測温
値が表示されることになる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、体温計や機器観測、
保守のための温度測定器に係わり、特に、測定操作に先
立ち、前回の測温結果を確認できる機能を備えた電子式
の温度測定器に関する。 【0002】 【従来の技術】この種電子式測定器は、近年多くの分野
で採用され、特に、家庭用としては、これまでの水銀体
温計に代り、その使用の簡便さから急激に普及しつつあ
る。 【0003】しかし、水銀体温計のような測温操作に先
立って前回の測温結果を確認することができる機能を備
えていないために、前回測温値は測温毎にメモなどをし
ておく必要があるという繁雑さがあった。 【0004】かかる問題を解消するために、記憶機能を
もたせて、電源切断後でも測温結果を保持しておき、必
要に応じてこれを読み出して表示できるようにした電子
式温度測定器が提案された(株式会社 エレクトロニク
スダイジェスト発行 1975年12月10日「CMO
S ICハンドブック」pp.287〜293)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、測温
を開始させるためのスイッチとは別に、記憶部から測温
結果を読み出すための専用の記憶スイッチが設けられて
いるために、回路構成が複雑になるとともに、機器全体
が大型化し、さらに、2つのスイッチを使い分けて操作
しなければならないから、操作が繁雑で誤操作し易く、
主として婦女子が使用する家庭用としては適するもので
はない。 【0006】本発明の目的は、かかる問題を解消し、簡
単な操作でもって前回測定の温度と今回測定の温度とを
知ることができるようにした温度測定器を提供すること
にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ケース内に、該ケースを振ることによっ
て作動するスイッチ、該スイッチの作動に応答してケー
スを1回振ったときには第1の制御信号のみを、続けて
2回振ったときには該第1の制御信号と第2の制御信号
とを発生する制御信号発生部と、該第2の制御信号に応
答して一定周期で温度を測定する測温部と、該第2の制
御信号に応答してリセットされ、記憶している温度デー
タよりも高い温度を示す該測温部の検出温度データを記
憶する記憶部と、該第1の制御信号により該記憶部に記
憶されている温度データが示す温度を表示する表示部と
を有している。 【0008】 【作用】記憶部はリセットされないかぎり温度データを
記憶保持しており、初期状態では、前回測定で得られた
温度データが記憶されている。かかる状態でケースを1
回だけ振ると、制御信号発生部は上記第1の制御信号の
みを発生し、これによって表示部のみが表示動作を開始
する。従って、このときには、記憶部に記憶されている
前回測定の温度データが示す温度が表示部で表示され
る。また、上記の初期状態でケースを続けて2回振った
場合には、制御信号発生部から第1,第2の制御信号が
発生される。この第2の制御信号によって測温部が動作
し、その温度データが記憶部に記憶されている温度デー
タが示す温度よりも高い温度を示すとき、この測温部の
温度データが記憶部に記憶され、これとともに、第1の
制御信号により、記憶部に記憶された温度データが示す
温度が表示部で表示される。 【0009】このようにして、ケースを1回だけ振った
場合には、前回測定の温度データが示す温度が表示部で
表示され、ケースを2回続けて振った場合には、今回測
定の温度データが示す温度が表示部で表示されることに
なる。 【0010】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。 【0011】図1は本発明による温度測定器の一実施例
を示す構成図であって、1は本体ケース、2はセンサ
部、3はスイッチ、4は表示窓、5は回路基板である。 【0012】この実施例は、体温計を例として説明する
が、本発明はこれに限るものではない。 【0013】同図にいて、本体ケース1の先端部には、
サーミスタなどの感熱素子が内蔵されたセンサ部2が設
けられ、さらに、この本体ケース1には、測定された温
度を表示するための表示窓4が設けられている。また、
本体ケース1内には、一部本体ケース1を開いて示すよ
うに、後述する各種回路が設けられた回路基板5が取り
つけられ、この回路基板5にスイッチ3が搭載されてい
る。 【0014】スイッチ3は、本体ケース1の部分Aをつ
かんで本体ケース1を振ると、作動するように構成され
ており、その原理を図2によって説明する。 【0015】即ち、重量が比較的大きい移動体6は、引
張りバネなどの復帰手段7により、矢印a,b方向に移
動可能に支持されているが、この復帰手段7は移動体6
を矢印b方向に付勢している。そして、この移動体6の
移動経路中に、通常互いに離間せるスイッチ接片81,
82が設けられ、少なくともスイッチ接片81は弾性を有
している。 【0016】そこで、本体ケース1(図1)を上記のよ
うに振ることによって移動体6に矢印a方向の遠心力を
加えると、移動体6は復帰手段7の付勢力に抗して矢印
a方向に移動し、遂には、移動体6がスイッチ接片81
に当ってそれを撓ませ、スイッチ接片81をスイッチ接
片82に接触させる。この状態がスイッチ3の作動状態
である。その後、復帰手段7の付勢力により、移動体6
は矢印b方向に引き戻され、スイッチ接片81,82は互
いに離れてスイッチ3は非作動状態となる。 【0017】ところで、スイッチ3は、後述するよう
に、所定時間以上作動状態が続く必要がある。このため
に、移動体6がスイッチ接片81,82を接触させた後、
上記所定時間以上移動体6をそのままの状態に保持する
必要がある。 【0018】図3(a)はかかるスイッチ3の一具体例
を示す断面図であって、9は円筒、10は保持手段であ
り、図2に対応する部分には同一符号をつけている。 【0019】図3(a)において、円筒9の内部に復帰
手段7に支持されて移動体6が移動可能に設けられ、ま
た、円筒9の外部から内部に突出してスイッチ接片
81,82が設けられており、図2で説明したようにな
り、移動体6が矢印a方向に移動することにより、この
移動体6がスイッチ接片81に当ってスイッチ接片81を
スイッチ接片82に接触させる。 【0020】さらに、円筒9の内面には、板バネなどか
らなる複数の保持手段10が取りつけられている。これ
ら保持手段10は、図3(b)に示すように、円筒片状
をなして一方の端部がわずかに曲折して突起部10’を
なしている。一方、円筒9には、その突起部10’が嵌
合するように、貫通孔9’が設けられ、これに突起部1
0’を嵌め込んで接着材などで固定し、保持手段10を
円筒9に取りつける。 【0021】図3(a)に戻って、このように一端が円
筒9に固定された保持手段10は、その他端が互いに近
づくように、円筒9の内面に対して傾斜している。移動
体6は、矢印a方向の移動により、まず、保持手段10
に当接し、さらに勢いをもってスイッチ接片81に当っ
てこれとスイッチ接片82とを接触させて停止する。こ
のとき、移動体6は保持手段10によって挾持されてい
る。 【0022】停止した移動体6は、スイッチ接片8
1(及びスイッチ接片82)の反発力と復帰手段7の付勢
力との作用により、停止後矢印aとは逆方向に移動しよ
うとするが、保持手段10によって直ちには移動するこ
とができない。スイッチ接片81(及びスイッチ接片
82)、復帰手段7、保持手段10夫々の弾性係数を適
当に設定することにより、保持手段10の挾持力に打ち
勝ち、遂には移動体6を保持手段10の挾持状態から解
放して元の位置に復帰させることができる。これによう
にして、スイッチ接片81,82は所定の時間だけ接触状
態に保持することができる。 【0023】図4はスイッチ3の他の具体例を示すもの
であって、特に、図3に示すような別個の保持手段10
を設けず、スイッチ接片81を保持手段に兼用したもの
である。 【0024】即ち、円筒9の内面に一方のスイッチ接片
82を取りつけ、このスイッチ接片82に対向するように
可撓性のスイッチ接片81を取りつけている。移動体6
は、矢印a方向に移動すると、スイッチ接片81に当
り、スイッチ接片81は撓んでスイッチ接片82と接触す
る。このスイッチ接片81の撓みにより、移動体6はス
イツチ接片81と円筒9の内面とで挾持される。その
後、所定時間を経て移動体6は復帰手段7によって引き
戻され、スイッチ接片81とスイッチ接片82とは離間す
る。 【0025】また、これらに限らず、例えば、図3にお
いて、移動体6をマグネットとし、スイッチ81,82を
リードスイッチの接片とすることにより、スイッチ
81,82を、移動体6がこれらに近接している期間、互
いに接触させるようにするなど、任意の変形が可能であ
る。 【0026】図5は本体ケース1(図1)内の各部品の
配置を示すものであって、回路基板5上に、スイッチ3
と温度表示を行なう表示器11とが取りつけられてお
り、スイッチ3のスイッチ接片81,82と表示器11の
端子とは、回路基板5に設けられた回路配線の所定の端
子(図示せず)に接続されている。また、表示器11が
図1に示した表示窓4に対向するように、回路基板5が
本体ケース1内に配置され、表示器11で表示された温
度が表示窓4から観察できるようになっている。 【0027】センサ部2には、図5(b)に示すよう
に、サーミスタなどの感熱素子12が設けられ、この感
熱素子12の端子がリード線13を介して回路基板5の
回路配線の所定の端子に接続されている。図5(a)に
ついても同様である。 【0028】なお、図5(a)は、スイッチ3と表示器
11とを本体ケース1の幅方向に配置したものであり、
同図(b)はそれらを本体ケース1の長さ方向に配列し
たものである。 【0029】回路基板5に形成されている回路は、セン
サ部2で検出された温度を表示器11で表示するための
表示回路であるが、以下、かかる表示回路の具体例を説
明する。 【0030】図6はかかる表示回路の一具体例を示すブ
ロック図であって、14は発振器、15,16はカウン
タ、17はRS型のラッチ回路、18は制御信号発生
部、19はカウンタ、20は制御部、21は測温部、2
2は記憶部、23は測定範囲外検出部、24は表示デコ
ーダ、25はRS型のラッチ回路、26は立下りエッジ
検出部、27,29はナンドゲート、30,32,33
はインバータであり、前出図面に対応する部分には同一
符号をつけている。 【0031】同図において、発振器14やカウンタ1
5,16,19、ラッチ回路17,25、制御部20、
測温部21、表示デコーダ24、立下りエッジ検出部2
6は、夫々、リセット端子Rに供給される信号が高レベ
ル(以下、“H”という)のとき、リセット状態にあ
る。 【0032】スイッチ3のスイッチ接片81,82(図
2)が接触していないとき(この状態を、以下、スイッ
チ3が開いているから非作動状態といい、スイッチ接片
81,82が接触している状態を、スイッチ3が閉じてい
るから作動状態という)、ナンドゲート27の一方の入
力が“H”であり、また、カウンタ16とラッチ回路1
7は、そのリセット入力が“H”となってリセットされ
ている。 【0033】発振器14はCR発振器や水晶発振器など
であって、基準クロックMCKを発生する。この基準ク
ロックMCKはカウンタ15で所定の周波数に分周さ
れ、カウンタ16,19及び表示デコーダ24に供給さ
れる。発振器14とカウンタ15とは、ナンドゲート2
7の出力信号をインバータ30で反転して得られるMC
K・ON信号によって作動、非作動状態に切換えられ
る。 【0034】カウンタ16とラッチ回路17とは、スイ
ッチ3が作動したことを判定するための判定部を構成し
ている。この判定部において、カウンタ16は、スイッ
チ3のチヤタリングによる誤動作を防止するものであっ
て、先に説明したように、本体ケース1(図1)を振る
ことにより、スイッチ3が作動して所定期間(約0.1
秒)以上閉じていると、オーバーフローし、そのQ出力
が低レベル(以下、“L”という)から“H”に反転す
る。また、ラッチ回路17はカウンタ16のQ出力の立
下りエッジでセットされ、これとともに、そのQ_出力
(即ち、Q出力とは反転の関係にある出力、以下同様)
は“H”から“L”に反転する。カウンタ16とラッチ
回路17とは、スイッチ3が開状態ではリセット状態に
あり、スイッチ3が閉状態でリセットが解除されるか
ら、スイッチ3が作動して閉状態となる毎に、ラッチ回
路17のQ_出力は、“H”から“L”に反転し、スイ
ッチ3が開状態になる毎に、そのQ_出力は“L”から
“H”に反転する。 【0035】制御信号発生部18はラッチ回路17のQ
_出力に応答し、制御信号であるEN信号、GRST1
信号及びGRST2信号を発生する。これら制御信号
は、初期状態では、“H”であるが、予め定められた一
定時間内に1回だけケース本体1が振られ、スイッチ3
が1回だけ閉状態となるときには、EN信号とGRST
1信号とが“L”となり、次に1回だけケース本体1が
振られないかぎり、そのまま“L”となっている。ま
た、この一定時間内に2回続けてケース本体1が振ら
れ、スイッチ3が2回閉状態となるときには、最初の振
りでEN信号とGRST1信号とが“L”となり、次の
振りでEN信号が“H”に復帰するとともに、GRST
2信号が“L”となる。これらGRST1,2信号は、
次に1回だけケース本体1が振られないかぎり、そのま
ま“L”となっている。 【0036】このようにして発生されるGRST1信号
は表示デコーダ24のリセット端子Rに供給されるとと
もに、ナンドゲート27にも供給される。GRST1信
号が“H”のとき、表示デコーダ24はリセット状態に
あり、表示器11はブランク表示している(即ち、何も
表示していない)。また、GRSTl信号が“L”とな
ると、表示デコーダ24はリセットが解除され、表示器
11は所定のデータを表示する。 【0037】制御信号発生部18から発生されるGRS
T2信号は、カウンタ19、制御部20、測温部21、
ラッチ回路25及び立下りエッジ検出部26のリセット
端子Rに供給されるとともに、インバータ32で反転さ
れてナンドゲート29に供給される。 【0038】カウンタ19はカウンタ15からのクロッ
クをさらに分周する。所定分周比のQl出力は制御部2
0に供給され、測温部21での測温タイミングを制御す
る。Ql出力の2倍の分周比のQm出力はラッチ回路25
にセット入力として供給される。ラッチ回路25は、リ
セット解除後、カウンタ19のQm出力の最初の立下り
エッジでセットされ、そのQ_出力は“H”から“L”
に反転する。このQ_出力は既にリセット解除されてい
る立下りエッジ検出部26に供給され、その立下りエッ
ジを表わすMAX・R信号が形成される。このMAX・
R信号はD型フリップフロップからなる記憶部22をリ
セットし、これまで保持されていた前回測温値を消去さ
せる。また、ラッチ回路25のQ_出力はナンドゲート
29にも供給される。 【0039】測温部21は、リセットが解除されると、
カウンタ9のQl出力の1周期毎に1回づつ温度を測定
し、このQl出力の立下りエッジ直前毎に温度測定が完
了する。そして、Ql出力の立下りエッジに同期してそ
のとき得られた測温値と記憶部22に保持されている測
温値とを比較し、そのときに得られた測温値(以下、現
測温値という)が大きいときには、測温値21はMAX
・φ信号を発生し、記憶部22に、これまで保持されて
いた測温値に代えて現測温値を書き込む。従って、記憶
部22には、測温部11がリセット解除された後、これ
まで得られた測温値のうち、最大のものが保持されるこ
とになる。 【0040】記憶部22に保持されている測温値は読み
出され、測温範囲外検出部23に供給される。測定範囲
外検出部23は、記憶部12から読み出された測温値が
所定の測定範囲外である場合、表示器15でその旨を表
示するために、測温値に代えて固定の数値や記号,模様
などを表わすデータを表示デコーダ14に供給する。 【0041】ここで、上記所定の測定範囲を32.0〜
42.0℃とする。MAX・R信号によってリセットさ
れる前の記憶部12に保持されている前回の温度測定に
よる測温値、即ち、前回測温値を表示する場合、これが
32.0℃未満のときには、測定範囲外検出部23によ
り、「32.0℃」と表示され、42.0℃を越えると
きには、「42.0℃」と表示される。また、MAX・
R信号によってリセットされた後の記憶部22から読み
出された測温値が32.0℃未満のときには、「LO
℃」が、42.0℃を越えるときには、「HI℃」が夫
々表示器15で表示される。このように、所定の測定範
囲外の前回測温値と表示内容を異ならせるために、測定
範囲外検出部23は制御信号発生部18から出力される
EN信号によって制御される。即ち、このEN信号は、
前回測温値の表示期間では、“L”であり、現測温値の
表示期間では、“H”である。 【0042】表示デコーダ24は、表示器11とともに
表示部を形成しており、GRST1信号が“L”となっ
たことによってリセット解除されると、測定範囲外検出
部23の出力をデコードし、表示器11で上記の表示を
行なわせるが、さらに、インバータ33からプリセット
端子PRに供給される“H”のDisPR信号によって
プリセットされ、表示器11にその全セグメントが点灯
するような信号を供給する。 【0043】次に、この実施例の動作を説明するが、ま
ず、予め定められた一定時間内に1回だけ本体ケース1
が振られて(以下、このように本体ケース1が振られる
のを1度振りという)1回だけスイッチ3が閉状態にな
る場合の動作を各部の動作タイミングを示す図7を用い
て説明する。 【0044】非使用状態でも、記憶部22には、前回測
温値N’xが保持されている。この状態でも電源電圧V
DDが印加されていて表示器11は作動状態にあり、制御
信号発生部18はリセットが解除されるが、そこから出
力されるEN信号とGRST1信号とは“H”である。
従って、表示デコーダ24はリセット状態にあって表示
器11はブランク表示している。また、ナンドゲート2
7のスイッチ3側の入力は“H”であり、他の入力であ
るGRST1信号も“H”であるから、このナンドゲー
ト27の出力をインバータ30で反転して得られるMC
K・ON信号は“H”であり、発振器14とカウンタ1
5とはリセット状態にある。 【0045】さらに、制御信号発生部18から出力され
るGRST2信号も“H”であり、カウンタ19,制御
部20,測温部21,ラッチ回路25及び立下りエッジ
検出部26もリセット状態にある。“H”のGRST2
信号はインバータ32で反転されてナンドゲート29に
供給され、さらに、ラッチ回路25の“H”のQ_出力
もナンドゲート29に供給されるから、このナンドゲー
ト29の出力をインバータ33で反転して得られるDi
sPR信号は“L”である。 【0046】かかる状態において、スイッチ3を閉じる
と、カウンタ16とラッチ回路17とはリセットが解除
され、また、ナンドゲート27のスイッチ3側の入力が
“H”から“L”に反転するから、MCK・ON信号は
“L”となって発振器14とカウンタ15もリセットが
解除される。従って、発振器14は基準クロックMCK
を発生し、これをカウンタ15が分周する。 【0047】カウンタ16はこのカウンタ15が出力す
るクロックをカウントするが、スイッチ3が約0.1秒
以上閉じていると、カウンタ16はオーバーフローし、
そのQ出力は“L”から“H”に反転する。この反転に
よってラッチ回路17がセットされ、そのQ_出力が
“H”から“L”に反転する。このQ_出力の立下りエ
ッジに制御信号発生部18が応答し、EN信号とGRS
T1信号とが“H”から“L”に反転する。そして、G
RST1信号が“L”になったことにより、表示デコー
ダ24はリセットが解除される。 【0048】そこで、表示デコーダ24には、記憶部2
2から前回測温値N’xが読み出されて測定範囲外検出
部23を介して供給される。この前回測温値N’xはデ
コードされ、表示器11にこれに応じた数値「T’x
℃」が表示される。この場合、この前回測温値N’xが
所定の測定範囲外であるときには、先に述べたように、
「32.0℃」あるいは「42.0℃」と固定した数値
が表示される。 【0049】なお、このとき、制御信号発生部18から
出力されるGRST2信号は“H”のままに保持され
る。 【0050】その後、スイッチ3が開かれると、カウン
タ16とラッチ回路17とは再びリセット状態となり、
ラッチ回路17のQ_出力は“L”から“H”に反転す
る。しかし、制御信号発生部18はこれに応答せず、E
N信号とGRST1信号は“L”のままであり、GRS
T2信号は“H”のままである。従って、ナンドゲート
27のスイッチ3側の入力が“H”となってもMCK・
ON信号は“L”であり、発振器14とカウンタ15ト
は作動し続ける。 【0051】このようにして、上記の一定時間内に1回
だけスイッチ3が閉じた場合には、カウンタ19や制御
部20,測温部21などに“H”のGRST2信号が供
給されたままであって、これらは非作動状態にあり、表
示器11で表示されるのは、記憶部22に記憶されてい
る前回測温値N’xが示す温度だけである。即ち、上記
の一定時間内に1回だけ本体ケース1を振ることによ
り、表示器11で前回測温値N’xが示す温度を表示さ
せることができる。 【0052】その後、本体ケース1が振られることによ
ってスイッチ3が作動すると、カウンタ16とラッチ回
路17とがリセット解除される。この場合もMCK・O
N信号は“L”に保持されるから、発振器14とカウン
タ15は作動状態にある。そこで。カウンタ16はカウ
ンタ15からのクロックをカウントし、約0.1秒後オ
ーバーフローすると、ラッチ回路17はセットされてそ
のQ_出力は“H”から“L”に反転する。制御信号発
生部18はこれに応答し、GRST1信号は“L”から
“H”に反転する。従って、表示デコーダ24はリセッ
トされ、表示器11はブランク表示する。 【0053】次に、上記一定時間内に本体ケース1を続
けて2回振った場合(以下、このように本体ケース1が
振られるのを2度振りという)のこの具体例の動作を、
各部の動作タイミングを示す図8を用いて説明する。 【0054】2度振りの場合、スイッチ3は2回続けて
閉状態となる。そのうちの最初の閉状態では、上記と同
様の動作が行なわれてEN信号とGRST1信号とが
“H”となり、表示器11で前回測温値N’xが示す温
度が表示される。 【0055】スイッチ3が一旦開状態となり(上記のよ
うに、これには制御信号発生部18は応答せず、EN信
号とGRST1信号とはそのまま“H”、GRST2信
号はそのまま“L”であって、表示器11で前回測温値
N’xが示す温度がそのまま表示され続ける)、上記一
定時間内に再び本体ケース1が振られてスイッチ3が閉
状態になると、上記のようにして、カウンタ16がオー
バーフローすることによってラッチ回路17がセットさ
れ、そのQ_出力が“H”から“L”に反転する。この
Q_出力の立下りエッジに制御信号発生部18が応答
し、EN信号が“L”から“H”に反転するとともに、
GRST2信号とが“H”から“L”に反転する。GR
ST1信号はそのまま“L”状態に保持される。 【0056】このようにGRST2信号が“L”となる
ことにより、カウンタ19はリセットが解除されてカウ
ンタ15からのクロックをカウントし始めるとともに、
制御部20,測温部21,ラッチ回路25及び立下りエ
ッジ検出部26もリセットが解除される。 【0057】また、GRST2信号が“H”から“L”
に反転したことにより、ナンドゲート29のインバータ
32側の入力は“H”となり、他方のラッチ回路25側
の入力もこのとき“H”であるから、DisPR信号は
“L”から“H”に反転し、表示デコーダ24はプリセ
ットされる。この結果、表示デコーダ24は温度範囲外
検出部23からのデータの受入れが禁止され、表示器1
1の全セグメントが点灯される。 【0058】このように、表示器11の全セグメントを
点灯させることにより、表示デコーダ24や表示器11
が正常に作動することを、測温開始に先立って確認でき
る。 【0059】カウンタ19がカウントし続けて所定数n
をカウントし、さらにカウントしてカウント値が2nに
なると、Ql出力が“H”から“L”に反転するととも
に、Qm出力が“L”から“H”に反転する。このQm出
力の立下りエッジでラッチ回路25はセットされ、その
Q_出力は“H”から“L”に反転する。このQ_出力の
立下りエッジは立下りエッジ検出部26で検出されてM
AX・R信号が形成され、これによって記憶部22がリ
セットされる。この結果、記憶部22では、前回測温値
N’xが消去されて値0が保持される。 【0060】また、ラッチ回路25のQ_出力が“L”
になったことにより、ナンドゲート29の出力は“H”
となり、従って、DisPR信号は“L”となって表示
デコーダ24はプリセットが解除される。この結果、表
示デコーダ24には、記憶部22から読み出される測温
値が測定範囲外検出部23を介して供給されるが、この
場合、この測温値は0であって測定範囲外、即ち32.
0℃未満であるから、測定範囲外検出部23から「LO
℃」を表わすデータが表示デコーダ24に供給され、従
って、表示器11ではこれが表示される。 【0061】カウンタ9のカウント値が3nとなると、
Ql出力が“L”から“H”に反転し、制御部20がこ
の反転を検出して信号を測温部21に送る。 【0062】一方、測温部21では、カウンタ9の上記
Ql出力の立下りエッジの直前で1回目の測温が完了し
ており、制御部20から信号を受けると、記憶部22か
ら測温値を読み出して現測温値N1と比較する。この場
合、読み出された測温値は0であるから、現測温値N1
の方が大きく、従って、測温部21はMAX・φ信号を
記憶部22に送り、現測温値N1を記憶部22に書き込
む。この結果、表示器11には、測温値N1に対する表
示値「T1℃」が表示されることになる。 【0063】なお、カウンタ9がnだけカウントする期
間を、ここでは、約0.7秒に設定しており、従って、
Ql出力の周期は約1.4秒、Qm出力の周期は約2.8
秒となる。従って、表示器11の全セグメントの点灯期
間は約1.4秒であり、先の「LO℃」が表示される期
間は約0.7秒である。 【0064】これに対して、前回測温値N’xの表示期
間は、本体ケース1の最初の振りと次の振りとの時間間
隔で決まるものであり、その間ユーザは表示器11の表
示内容を見ることができないから、表示器11は全セグ
メントの点灯から動作開始したのと同じになる。 【0065】さらにカウンタ19がカウントし続け、カ
ウント値が4nとなると、そのQl出力は“H”から
“L”に反転し、次にカウント値が5nとなると、その
Ql出力は“L”から“H”に反転する。これにともな
って、測温部21は、その直前に得られた現測温値N2
と記憶部22に保持されている測温値N1とを比較し、
現測温値N2の方が大きいときには、記憶部22で現測
温値N2に書き換えられる。これにより、表示器11で
は、この測温値N2に対する表示値「T2℃」が表示され
る。 【0066】このようにして、その後スイッチ3が作動
しない限り、カウンタ19はカウントを続行し、約1.
4秒間の2nカウント毎のQl出力の立下りエッジ時点
で現測温値と記憶部22で保持されている測温値とが比
較され、現測温値の方が大きいときには、記憶部22で
現測温値に書き換えられる。従って、表示器11ではこ
れまで測定された最大の温度が表示され、温度が上昇す
るにつれて表示される温度値が更新される。 【0067】なお、カウン19のQm出力は4nカウン
トする毎に立ち上がるが、ラッチ回路25はそのままセ
ット状態に保持され、上記の測温動作が続行される。 【0068】その後、スイッチ3が作動すると、カウン
タ16とラッチ回路17とがリセット解除される。この
場合もMCK・ON信号は“L”に保持されるから、発
振器14とカウンタ15は作動状態にある。そこで。カ
ウンタ16はカウンタ15からのクロックをカウント
し、約0.1秒後オーバーフローすると、ラッチ回路1
7はセットされてそのQ_出力は“H”から“L”に反
転する。制御信号発生部18はこれに応答し、GRST
1信号は“L”から“H”に反転する。従って、表示デ
コーダ24はリセットされ、表示器11はブランク表示
する。 【0069】これとともに、GRST2信号も“L”か
ら“H”に反転し、カウンタ9,制御部10,測温部1
1,ラッチ回路25及び立下りエッジ検出部26がリセ
ットされる。この場合、MAX・R信号は発生しないか
ら、記憶部22には、これまでの最大の測温値Nxがそ
のまま保持される。この測温値Nxは、次回の測温に際
しての前回測温値となる。 【0070】さらにまた、ナンドゲート27の一方の入
力であるGRST1信号は“H”であり、また、スイッ
チ1側の他方の入力は、スイッチ1が閉じていることに
より、“L”であるから、MCK・ON信号は“L”で
あるが、次に、スイッチ1が開かれると、ナンドゲート
27の2入力はともに“H”となり、従って、MCN・
ON信号は“H”となって発振器14とカウンタ15と
は非作動状態となる。勿論、カウンタ16とラッチ回路
17もリセット状態となる。 【0071】このようにして測温動作が完了し、システ
ムが停止する。 【0072】なお、後述する制御信号発生部18の具体
例の説明から明らかになるが、本体ケース1を最初1度
振りし、その後2度振りする場合、最初の一度振りで
は、図7で説明したように、表示器11に前回測温値が
表示され、その後の2度振りにより、GRST2信号も
“L”となって、表示器11の全セグメントの点灯、
「LO℃」表示値、現測温値の最大値表示が行なわれ
る。このような使い方をすれば、前回測温値と現測温値
とを見ることができるが、とにかく本体ケース1を2度
振りすれば、測温が行なわれて現測温値を知ることがで
きる。 【0073】また、本体ケース1を最初2度振りして現
測温値を表示するようにし、その後さらに本体ケース1
を2度振りする場合には、そのまま現測温値の表示が続
行される。2度振り後に1度振りすると、動作が停止す
ることは上記の通りである。 【0074】以上のように、この実施例では、スイッチ
3の開閉の回数を異ならせることにより、前回測温値と
現測温値とが選択的に表示され、しかも、このスイッチ
3の開閉は本体ケース1を振るだけでなされるものであ
るから、操作が非常に簡単になる。特に、体温計の場
合、従来の水銀体温計と同様に、本体ケース1を振ると
いう使用者の動作でもって前回測温値の表示,測温の開
始,停止や測温値の表示がなされるから、婦女子でも、
抵抗を感じることなく、簡単に取り扱うことができる。 【0075】また、測温値が測定範囲外の場合には、前
回測温値と現測温値とで異なる数値や記号,模様を表示
するようにしているが、これによって、前回測温値と現
測温値とが明確に区別できる。 【0076】さらに、測温開始前、記憶部22はリセッ
トされて記憶内容が0となり、この結果、表示器11で
は「LO℃」が表示されるが、これによって、測温が開
始されたことを確認できる。 【0077】さらにまた、測温を開始させる場合には、
その開始前に表示器11が全セグメントを点灯すること
により、表示デコーダ24と表示器15とが正常に動作
することを確認できる。 【0078】図9は図6での制御信号発生部18の一具
体例を示すブロック図であって、36は1ビットバイナ
リカウンタからなるカウンタ、37はモノマルチバイブ
レータ、38,39は立下りエッジ検出部、40はエッ
ジ検出部、41はRS型のラッチ回路、42,43,4
4はアンドゲート、46はインバータであり、図6に対
応する部分には同一符号をつけている。 【0079】図9において、カウンタ36はラッチ回路
17のQ_出力の立下りエッジ毎に1ずつカウントし、
そのQ出力はカウント毎に反転する。モノマルチバイブ
レータ(以下、MMという)37、立下りエッジ検出部
38及びアンドゲート42は本体ケース1が続けて振ら
れた回数(従って、スイッチ3(図6)が続けて作動す
る回数)を検出する作動回数検出回路を構成しており、
本体ケース1の1度振りのときには、アンドゲート42
からはパルスSTは得られないが、2度振りのときに、
アンドゲート42からパルスSTが得られ、これによっ
てラッチ回路41はセットされる。 【0080】即ち、MM37はラッチ回路17のQ_出
力の立上りエッジ毎にトリガされ、このトリガによって
“H”となる出力信号をアンドゲート42に供給する。
立下りエッジ検出部38はラッチ回路17のQ_出力の
各立下りエッジを表わすパルスDE1を出力する。この
パルスDE1はMM37の出力信号が“H”となる期間
アンドゲート42を通過してパルスSTとなる。ここ
で、MM37の出力信号が“H”となる期間は、本体ケ
ース1が2度振りされた場合に、本体ケース1のその1
回目の振りによるラッチ回路17のQ_出力に立上りエ
ッジから本体ケース1のその次の振りによるそのQ_出
力の立下りエッジまでの時間より若干長く設定され、使
用者の本体ケース1を振る速度を勘案して設定されるこ
とはいうまでもない。従って、本体ケース1の1回目の
振りにともなってラッチ回路17のQ_出力の立下りエ
ッジを表わすパルスDE1はアンドゲート42を通過す
ることはできず、2回目の振りによるパルスDE1がア
ンドゲート42を通過する。これによって、本体ケース
1が1度振りされたのか、2度振りされたのかが判定さ
れ、2度振りされたときのみラッチ回路41がセットさ
れる。 【0081】カウンタ36は、2度振りされたときに
は、そのQ出力は2回続けて反転し、初期レベルに戻
る。カウンタ36及びラッチ回路41は夫々、電源投入
時あるいは適当なリセット手段によってリセット可能で
あり、このとき、カウンタ36のQ出力は“L”、ラッ
チ回路41のQ_出力は“H”であって、これらが初期
レベルである。 【0082】ラッチ回路41のQ_出力の立上り及び立
下りエッジはエッジ検出部40で検出され、これらのエ
ッジを表わすパルスEGはカウンタ36のリセットに用
いられる。これは、ラッチ回路41がリセットされたと
き、必ずカウンタ36もリセットさせて表示回路を停止
させるためのものである。 【0083】また、MM37の出力信号の立下りエッジ
が立下りエッジ検出部39で検出され、この立下りエッ
ジを表わすパルスDE2がアンドゲート43に供給され
る。このバルスDE2は、カウンタ36のQ出力が
“H”のときのみアンドゲート43を通過し、パルスR
Eとしてラッチ回路41をリセットする。これにより。
ラッチ回路41がセットされた後、本体ケース1が1度
振りされると、ラッチ回路41は必ずリセットされる。
本体ケース1が2度振りされた場合には、立下りエッジ
検出部39がパルスDE2を発生する前に、カウンタ3
6のQ出力は2回続けて反転して“L”となるから、ラ
ッチ回路41はリセットされない。ラッチ回路41がリ
セットされた後、本体ケース1が1度振りされてラッチ
回路41がリセットされると、エッジ検出部40はパル
スEGを発生し、これによってカウンタ36もリセット
される。 【0084】EN信号はカウンタ36のQ出力をインバ
ータ46で反転したものであり、GRST2信号はラッ
チ回路41のQ_出力である。また、GRST1信号は
EN信号とGRST2信号をアンドゲート44で処理し
て得られる信号である。 【0085】まず、本体ケース1を1度振りされ、スイ
ッチ3(図6)が1回だけ作動する場合のこの具体例の
動作を、図10のタイミングチャートを用いて説明す
る。 【0086】本体ケース1を振ってスイッチ3が作動す
ると、先に説明したように、ラッチ回路17のQ_出力
は“H”から“L”に反転し、カウンタ36は1だけカ
ウントする。この結果、そのQ出力は“L”から“H”
に反転してEN信号は“H”から“L”に反転し、GR
ST1信号も“H”から“L”に反転して前回測温値が
表示される。 【0087】一方、ラッチ回路17のQ_出力の立下り
エッジで立下りエッジ検出部38はDE1パルスを発生
するが、ラッチ回路17が、先述のように、リセットさ
れてそのQ_出力が““H”となるまではMM37の出
力信号は“H”とならないので、ラッチ回路41はリセ
ットされず、そのQ_出力、従って、GRST2信号は
“H”のままに保持される。 【0088】その後、再び本体ケース1が1度振りされ
ると、ラッチ回路17のQ出力の立上りエッジでカウン
タ36は1だけカウントし、そのQ出力は“H”から
“L”に反転してEN信号は“L”から“H”に反転す
る。この場合も、MM37、立下りエッジ検出部38及
びアンドゲート42は上記のように動作し、ラッチ回路
41はセットされない。従って、GRST1信号も
“L”から“H”に反転し、表示回路が停止する。 【0089】次に、本体ケース1が2度振りされた場合
の動作を、図11のタイミングチャートを用いて説明す
る。 【0090】この場合には、スイッチ3の1回目の作動
にともなうラッチ回路17のQ_出力の立下りエッジで
カウンタ36のQ出力は“H”となるが、スイッチ3の
2回目の作動にともなうラッチ回路17のQ_出力の立
下りエッジで直ぐに“L”になる。従って、EN信号は
このQ_出力の“H”となる期間だけ“L”となる。こ
のとき、EN信号が“L”となるとともに、GRST1
信号も“L”となり、表示デコーダ24(図6)がリセ
ットされる。従って、わずかな期間であるが、前回測温
値の表示が行なわれる。 【0091】一方、先に説明したように、ラッチ回路4
1はラッチ回路17のQ_出力の2回目の立下りエッジ
でセットされ、そのQ_出力、即ちGRST2信号は
“H”から“L”に反転する。これと同時に、上記のよ
うに、カウンタ36のQ出力は“H”から“L”に反転
してEN信号は“L”から“H”に反転するから、GR
ST1信号はそのまま“L”に保持され、表示器11で
の全セグメントの点灯、「LO℃」の表示、現測温値の
最大値表示が行なわれる。 【0092】この場合、ラッチ回路41のQ_出力の立
下りエッジでエッジ検出部40からパルスEGが発生す
るが、ラッチ回路17のQ_出力の立下りエッジによ
り、カウンタ36はそのQ出力が既に“H”から“L”
に反転されるので、特に問題はない。また、立下りエッ
ジ検出部39でもMM37の出力信号の立下りエッジ毎
にパルスDE2が発生されるが、このときには、カウン
タ36のQ出力は“L”であるから、ラッチ回路41は
リセットされることはない。 【0093】その後、本体ケース1が1度振りされる
と、それによるラッチ回路17のQ_出力の立下りエッ
ジでカウンタ36が1だけカウントし、そのQ出力は
“H”となる。また、ラッチ回路17のQ_出力の立上
りエッジでMM37がトリガされ、一定期間“H”の出
力信号が生ずるが、この出力信号の立下りエッジで立下
りエッジ検出部39からパルスDE2が発生する。この
とき、カウンタ36のQ出力は“H”であるから、アン
ドゲート43からパルスREが出力され、ラッチ回路4
1はリセットされる。この結果、GRST2信号は
“L”から“H”に反転して測温動作が停止する。 【0094】ラッチ回路41がリセットされることによ
り、そのQ_出力の立上りエッジでエッジ検出部40か
らパルスEGが発生し、カウンタ36がリセットされて
そのQ出力は“H”から“L”に反転する。このため、
EN信号は“L”から“H”に反転し、GRST1信号
も“L”から“H”に反転して表示回路の動作が停止す
る。 【0095】次に、最初本体ケース1を1度振りし、そ
の後2度振りする場合の動作を、図12のタイミングチ
ャートを用いて説明する。 【0096】最初の一度振りでは、図10で説明したよ
うに、カウンタ36のQ出力は“H”であって、EN信
号及びGRST1信号は“L”であり、ラッチ回路41
からのGRST2信号は“H”である。このとき、前回
測温値が表示されている。 【0097】次に、本体ケース1の2度振りが行なわれ
ると、ラッチ回路17のQ_出力の最初の立下りエッジ
でカウンタ36のQ出力は“H”から“L”に反転して
EN信号は“L”から“H”に反転し、ラッチ回路17
のQ_出力の次の立下りエッジでカウンタ36のQ出力
は“L”から“H”に反転してEN信号は“H”から
“L”に反転する。 【0098】また、先に説明したように、ラッチ回路1
7のQ_出力の2回目の立下りエッジでラッチ回路41
はセットされ、GRST2信号は“H”から“L”に反
転する。このGRST2信号の立下りエッジでエッジ検
出部40からEGパルスが発生し、カウンタ36はリセ
ットされる。従って、カウンタ36のQ出力は、ラッチ
回路17のQ_出力の2回目の立下りエッジで“L”か
ら“H”となるが、上記のEGパルスにより、直ちに
“H”から“L”に反転する。 【0099】このようにして、本体ケース1を1度振り
して前回測温値を表示した後、さらに2度振りすると、
EN信号は“H”となってGRST2信号が“L”とな
り、表示器11の全セグメントの点灯、「LO℃」表示
値、現測温値の最大値表示が行なわれる。 【0100】本体ケース1を最初2度振りして現測温値
を表示するようにした後、さらに、本体ケース1を2度
振りした場合には、そのまま現測温値の表示が続行され
る。この場合のタイミングチャートを図13に示すが、
本体ケース1の2回目の2度振りによる動作は、ラッチ
回路41からのGRST2信号が“L”である点を除い
て1回目の2度振りによる動作と同じであり、説明は省
略する。 【0101】以上のように、この制御信号発生部18に
よると、本体ケース1を1度振りするか、2度振りする
かによって表示される測温値が異なる。なお、前回測温
値、現測温値が表示された後、本体ケース1を1度振り
すると、表示回路の動作が停止する。 【0102】以上、表示回路の具体例を説明したが、電
源電圧VDDは本体ケース1内に電池を内蔵して常時各部
に印加するようにしてもよいが、プッシュスイッチなど
を設けて電源電圧VDDを必要に応じて印加、遮断するよ
うにしてもよい。また、電源電圧VDDとしては、商用交
流電圧を整流したものであってもよい。 【0103】なお、上記の説明では、具体的な数値を示
したが、これらは単なる一例にすぎず、この発明がこれ
らの値によって限定されるものではない。 【0104】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、単一のスイッチの作動の違いでもって、前回測温値
と現測温値との切換え表示や測温動作の開始及び停止を
行なわせることができ、しかも、該スイッチは本体ケー
スを振ることによって作動するように構成されているも
のであるから、本体ケースを振るという従来の水銀体温
計と同様の操作でもって動作し、操作がきわめて簡単で
あって取り扱いが極めて容易であり、さらに、構成が簡
単で小型化することができるという優れた効果を得るこ
とができる。
保守のための温度測定器に係わり、特に、測定操作に先
立ち、前回の測温結果を確認できる機能を備えた電子式
の温度測定器に関する。 【0002】 【従来の技術】この種電子式測定器は、近年多くの分野
で採用され、特に、家庭用としては、これまでの水銀体
温計に代り、その使用の簡便さから急激に普及しつつあ
る。 【0003】しかし、水銀体温計のような測温操作に先
立って前回の測温結果を確認することができる機能を備
えていないために、前回測温値は測温毎にメモなどをし
ておく必要があるという繁雑さがあった。 【0004】かかる問題を解消するために、記憶機能を
もたせて、電源切断後でも測温結果を保持しておき、必
要に応じてこれを読み出して表示できるようにした電子
式温度測定器が提案された(株式会社 エレクトロニク
スダイジェスト発行 1975年12月10日「CMO
S ICハンドブック」pp.287〜293)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、測温
を開始させるためのスイッチとは別に、記憶部から測温
結果を読み出すための専用の記憶スイッチが設けられて
いるために、回路構成が複雑になるとともに、機器全体
が大型化し、さらに、2つのスイッチを使い分けて操作
しなければならないから、操作が繁雑で誤操作し易く、
主として婦女子が使用する家庭用としては適するもので
はない。 【0006】本発明の目的は、かかる問題を解消し、簡
単な操作でもって前回測定の温度と今回測定の温度とを
知ることができるようにした温度測定器を提供すること
にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ケース内に、該ケースを振ることによっ
て作動するスイッチ、該スイッチの作動に応答してケー
スを1回振ったときには第1の制御信号のみを、続けて
2回振ったときには該第1の制御信号と第2の制御信号
とを発生する制御信号発生部と、該第2の制御信号に応
答して一定周期で温度を測定する測温部と、該第2の制
御信号に応答してリセットされ、記憶している温度デー
タよりも高い温度を示す該測温部の検出温度データを記
憶する記憶部と、該第1の制御信号により該記憶部に記
憶されている温度データが示す温度を表示する表示部と
を有している。 【0008】 【作用】記憶部はリセットされないかぎり温度データを
記憶保持しており、初期状態では、前回測定で得られた
温度データが記憶されている。かかる状態でケースを1
回だけ振ると、制御信号発生部は上記第1の制御信号の
みを発生し、これによって表示部のみが表示動作を開始
する。従って、このときには、記憶部に記憶されている
前回測定の温度データが示す温度が表示部で表示され
る。また、上記の初期状態でケースを続けて2回振った
場合には、制御信号発生部から第1,第2の制御信号が
発生される。この第2の制御信号によって測温部が動作
し、その温度データが記憶部に記憶されている温度デー
タが示す温度よりも高い温度を示すとき、この測温部の
温度データが記憶部に記憶され、これとともに、第1の
制御信号により、記憶部に記憶された温度データが示す
温度が表示部で表示される。 【0009】このようにして、ケースを1回だけ振った
場合には、前回測定の温度データが示す温度が表示部で
表示され、ケースを2回続けて振った場合には、今回測
定の温度データが示す温度が表示部で表示されることに
なる。 【0010】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。 【0011】図1は本発明による温度測定器の一実施例
を示す構成図であって、1は本体ケース、2はセンサ
部、3はスイッチ、4は表示窓、5は回路基板である。 【0012】この実施例は、体温計を例として説明する
が、本発明はこれに限るものではない。 【0013】同図にいて、本体ケース1の先端部には、
サーミスタなどの感熱素子が内蔵されたセンサ部2が設
けられ、さらに、この本体ケース1には、測定された温
度を表示するための表示窓4が設けられている。また、
本体ケース1内には、一部本体ケース1を開いて示すよ
うに、後述する各種回路が設けられた回路基板5が取り
つけられ、この回路基板5にスイッチ3が搭載されてい
る。 【0014】スイッチ3は、本体ケース1の部分Aをつ
かんで本体ケース1を振ると、作動するように構成され
ており、その原理を図2によって説明する。 【0015】即ち、重量が比較的大きい移動体6は、引
張りバネなどの復帰手段7により、矢印a,b方向に移
動可能に支持されているが、この復帰手段7は移動体6
を矢印b方向に付勢している。そして、この移動体6の
移動経路中に、通常互いに離間せるスイッチ接片81,
82が設けられ、少なくともスイッチ接片81は弾性を有
している。 【0016】そこで、本体ケース1(図1)を上記のよ
うに振ることによって移動体6に矢印a方向の遠心力を
加えると、移動体6は復帰手段7の付勢力に抗して矢印
a方向に移動し、遂には、移動体6がスイッチ接片81
に当ってそれを撓ませ、スイッチ接片81をスイッチ接
片82に接触させる。この状態がスイッチ3の作動状態
である。その後、復帰手段7の付勢力により、移動体6
は矢印b方向に引き戻され、スイッチ接片81,82は互
いに離れてスイッチ3は非作動状態となる。 【0017】ところで、スイッチ3は、後述するよう
に、所定時間以上作動状態が続く必要がある。このため
に、移動体6がスイッチ接片81,82を接触させた後、
上記所定時間以上移動体6をそのままの状態に保持する
必要がある。 【0018】図3(a)はかかるスイッチ3の一具体例
を示す断面図であって、9は円筒、10は保持手段であ
り、図2に対応する部分には同一符号をつけている。 【0019】図3(a)において、円筒9の内部に復帰
手段7に支持されて移動体6が移動可能に設けられ、ま
た、円筒9の外部から内部に突出してスイッチ接片
81,82が設けられており、図2で説明したようにな
り、移動体6が矢印a方向に移動することにより、この
移動体6がスイッチ接片81に当ってスイッチ接片81を
スイッチ接片82に接触させる。 【0020】さらに、円筒9の内面には、板バネなどか
らなる複数の保持手段10が取りつけられている。これ
ら保持手段10は、図3(b)に示すように、円筒片状
をなして一方の端部がわずかに曲折して突起部10’を
なしている。一方、円筒9には、その突起部10’が嵌
合するように、貫通孔9’が設けられ、これに突起部1
0’を嵌め込んで接着材などで固定し、保持手段10を
円筒9に取りつける。 【0021】図3(a)に戻って、このように一端が円
筒9に固定された保持手段10は、その他端が互いに近
づくように、円筒9の内面に対して傾斜している。移動
体6は、矢印a方向の移動により、まず、保持手段10
に当接し、さらに勢いをもってスイッチ接片81に当っ
てこれとスイッチ接片82とを接触させて停止する。こ
のとき、移動体6は保持手段10によって挾持されてい
る。 【0022】停止した移動体6は、スイッチ接片8
1(及びスイッチ接片82)の反発力と復帰手段7の付勢
力との作用により、停止後矢印aとは逆方向に移動しよ
うとするが、保持手段10によって直ちには移動するこ
とができない。スイッチ接片81(及びスイッチ接片
82)、復帰手段7、保持手段10夫々の弾性係数を適
当に設定することにより、保持手段10の挾持力に打ち
勝ち、遂には移動体6を保持手段10の挾持状態から解
放して元の位置に復帰させることができる。これによう
にして、スイッチ接片81,82は所定の時間だけ接触状
態に保持することができる。 【0023】図4はスイッチ3の他の具体例を示すもの
であって、特に、図3に示すような別個の保持手段10
を設けず、スイッチ接片81を保持手段に兼用したもの
である。 【0024】即ち、円筒9の内面に一方のスイッチ接片
82を取りつけ、このスイッチ接片82に対向するように
可撓性のスイッチ接片81を取りつけている。移動体6
は、矢印a方向に移動すると、スイッチ接片81に当
り、スイッチ接片81は撓んでスイッチ接片82と接触す
る。このスイッチ接片81の撓みにより、移動体6はス
イツチ接片81と円筒9の内面とで挾持される。その
後、所定時間を経て移動体6は復帰手段7によって引き
戻され、スイッチ接片81とスイッチ接片82とは離間す
る。 【0025】また、これらに限らず、例えば、図3にお
いて、移動体6をマグネットとし、スイッチ81,82を
リードスイッチの接片とすることにより、スイッチ
81,82を、移動体6がこれらに近接している期間、互
いに接触させるようにするなど、任意の変形が可能であ
る。 【0026】図5は本体ケース1(図1)内の各部品の
配置を示すものであって、回路基板5上に、スイッチ3
と温度表示を行なう表示器11とが取りつけられてお
り、スイッチ3のスイッチ接片81,82と表示器11の
端子とは、回路基板5に設けられた回路配線の所定の端
子(図示せず)に接続されている。また、表示器11が
図1に示した表示窓4に対向するように、回路基板5が
本体ケース1内に配置され、表示器11で表示された温
度が表示窓4から観察できるようになっている。 【0027】センサ部2には、図5(b)に示すよう
に、サーミスタなどの感熱素子12が設けられ、この感
熱素子12の端子がリード線13を介して回路基板5の
回路配線の所定の端子に接続されている。図5(a)に
ついても同様である。 【0028】なお、図5(a)は、スイッチ3と表示器
11とを本体ケース1の幅方向に配置したものであり、
同図(b)はそれらを本体ケース1の長さ方向に配列し
たものである。 【0029】回路基板5に形成されている回路は、セン
サ部2で検出された温度を表示器11で表示するための
表示回路であるが、以下、かかる表示回路の具体例を説
明する。 【0030】図6はかかる表示回路の一具体例を示すブ
ロック図であって、14は発振器、15,16はカウン
タ、17はRS型のラッチ回路、18は制御信号発生
部、19はカウンタ、20は制御部、21は測温部、2
2は記憶部、23は測定範囲外検出部、24は表示デコ
ーダ、25はRS型のラッチ回路、26は立下りエッジ
検出部、27,29はナンドゲート、30,32,33
はインバータであり、前出図面に対応する部分には同一
符号をつけている。 【0031】同図において、発振器14やカウンタ1
5,16,19、ラッチ回路17,25、制御部20、
測温部21、表示デコーダ24、立下りエッジ検出部2
6は、夫々、リセット端子Rに供給される信号が高レベ
ル(以下、“H”という)のとき、リセット状態にあ
る。 【0032】スイッチ3のスイッチ接片81,82(図
2)が接触していないとき(この状態を、以下、スイッ
チ3が開いているから非作動状態といい、スイッチ接片
81,82が接触している状態を、スイッチ3が閉じてい
るから作動状態という)、ナンドゲート27の一方の入
力が“H”であり、また、カウンタ16とラッチ回路1
7は、そのリセット入力が“H”となってリセットされ
ている。 【0033】発振器14はCR発振器や水晶発振器など
であって、基準クロックMCKを発生する。この基準ク
ロックMCKはカウンタ15で所定の周波数に分周さ
れ、カウンタ16,19及び表示デコーダ24に供給さ
れる。発振器14とカウンタ15とは、ナンドゲート2
7の出力信号をインバータ30で反転して得られるMC
K・ON信号によって作動、非作動状態に切換えられ
る。 【0034】カウンタ16とラッチ回路17とは、スイ
ッチ3が作動したことを判定するための判定部を構成し
ている。この判定部において、カウンタ16は、スイッ
チ3のチヤタリングによる誤動作を防止するものであっ
て、先に説明したように、本体ケース1(図1)を振る
ことにより、スイッチ3が作動して所定期間(約0.1
秒)以上閉じていると、オーバーフローし、そのQ出力
が低レベル(以下、“L”という)から“H”に反転す
る。また、ラッチ回路17はカウンタ16のQ出力の立
下りエッジでセットされ、これとともに、そのQ_出力
(即ち、Q出力とは反転の関係にある出力、以下同様)
は“H”から“L”に反転する。カウンタ16とラッチ
回路17とは、スイッチ3が開状態ではリセット状態に
あり、スイッチ3が閉状態でリセットが解除されるか
ら、スイッチ3が作動して閉状態となる毎に、ラッチ回
路17のQ_出力は、“H”から“L”に反転し、スイ
ッチ3が開状態になる毎に、そのQ_出力は“L”から
“H”に反転する。 【0035】制御信号発生部18はラッチ回路17のQ
_出力に応答し、制御信号であるEN信号、GRST1
信号及びGRST2信号を発生する。これら制御信号
は、初期状態では、“H”であるが、予め定められた一
定時間内に1回だけケース本体1が振られ、スイッチ3
が1回だけ閉状態となるときには、EN信号とGRST
1信号とが“L”となり、次に1回だけケース本体1が
振られないかぎり、そのまま“L”となっている。ま
た、この一定時間内に2回続けてケース本体1が振ら
れ、スイッチ3が2回閉状態となるときには、最初の振
りでEN信号とGRST1信号とが“L”となり、次の
振りでEN信号が“H”に復帰するとともに、GRST
2信号が“L”となる。これらGRST1,2信号は、
次に1回だけケース本体1が振られないかぎり、そのま
ま“L”となっている。 【0036】このようにして発生されるGRST1信号
は表示デコーダ24のリセット端子Rに供給されるとと
もに、ナンドゲート27にも供給される。GRST1信
号が“H”のとき、表示デコーダ24はリセット状態に
あり、表示器11はブランク表示している(即ち、何も
表示していない)。また、GRSTl信号が“L”とな
ると、表示デコーダ24はリセットが解除され、表示器
11は所定のデータを表示する。 【0037】制御信号発生部18から発生されるGRS
T2信号は、カウンタ19、制御部20、測温部21、
ラッチ回路25及び立下りエッジ検出部26のリセット
端子Rに供給されるとともに、インバータ32で反転さ
れてナンドゲート29に供給される。 【0038】カウンタ19はカウンタ15からのクロッ
クをさらに分周する。所定分周比のQl出力は制御部2
0に供給され、測温部21での測温タイミングを制御す
る。Ql出力の2倍の分周比のQm出力はラッチ回路25
にセット入力として供給される。ラッチ回路25は、リ
セット解除後、カウンタ19のQm出力の最初の立下り
エッジでセットされ、そのQ_出力は“H”から“L”
に反転する。このQ_出力は既にリセット解除されてい
る立下りエッジ検出部26に供給され、その立下りエッ
ジを表わすMAX・R信号が形成される。このMAX・
R信号はD型フリップフロップからなる記憶部22をリ
セットし、これまで保持されていた前回測温値を消去さ
せる。また、ラッチ回路25のQ_出力はナンドゲート
29にも供給される。 【0039】測温部21は、リセットが解除されると、
カウンタ9のQl出力の1周期毎に1回づつ温度を測定
し、このQl出力の立下りエッジ直前毎に温度測定が完
了する。そして、Ql出力の立下りエッジに同期してそ
のとき得られた測温値と記憶部22に保持されている測
温値とを比較し、そのときに得られた測温値(以下、現
測温値という)が大きいときには、測温値21はMAX
・φ信号を発生し、記憶部22に、これまで保持されて
いた測温値に代えて現測温値を書き込む。従って、記憶
部22には、測温部11がリセット解除された後、これ
まで得られた測温値のうち、最大のものが保持されるこ
とになる。 【0040】記憶部22に保持されている測温値は読み
出され、測温範囲外検出部23に供給される。測定範囲
外検出部23は、記憶部12から読み出された測温値が
所定の測定範囲外である場合、表示器15でその旨を表
示するために、測温値に代えて固定の数値や記号,模様
などを表わすデータを表示デコーダ14に供給する。 【0041】ここで、上記所定の測定範囲を32.0〜
42.0℃とする。MAX・R信号によってリセットさ
れる前の記憶部12に保持されている前回の温度測定に
よる測温値、即ち、前回測温値を表示する場合、これが
32.0℃未満のときには、測定範囲外検出部23によ
り、「32.0℃」と表示され、42.0℃を越えると
きには、「42.0℃」と表示される。また、MAX・
R信号によってリセットされた後の記憶部22から読み
出された測温値が32.0℃未満のときには、「LO
℃」が、42.0℃を越えるときには、「HI℃」が夫
々表示器15で表示される。このように、所定の測定範
囲外の前回測温値と表示内容を異ならせるために、測定
範囲外検出部23は制御信号発生部18から出力される
EN信号によって制御される。即ち、このEN信号は、
前回測温値の表示期間では、“L”であり、現測温値の
表示期間では、“H”である。 【0042】表示デコーダ24は、表示器11とともに
表示部を形成しており、GRST1信号が“L”となっ
たことによってリセット解除されると、測定範囲外検出
部23の出力をデコードし、表示器11で上記の表示を
行なわせるが、さらに、インバータ33からプリセット
端子PRに供給される“H”のDisPR信号によって
プリセットされ、表示器11にその全セグメントが点灯
するような信号を供給する。 【0043】次に、この実施例の動作を説明するが、ま
ず、予め定められた一定時間内に1回だけ本体ケース1
が振られて(以下、このように本体ケース1が振られる
のを1度振りという)1回だけスイッチ3が閉状態にな
る場合の動作を各部の動作タイミングを示す図7を用い
て説明する。 【0044】非使用状態でも、記憶部22には、前回測
温値N’xが保持されている。この状態でも電源電圧V
DDが印加されていて表示器11は作動状態にあり、制御
信号発生部18はリセットが解除されるが、そこから出
力されるEN信号とGRST1信号とは“H”である。
従って、表示デコーダ24はリセット状態にあって表示
器11はブランク表示している。また、ナンドゲート2
7のスイッチ3側の入力は“H”であり、他の入力であ
るGRST1信号も“H”であるから、このナンドゲー
ト27の出力をインバータ30で反転して得られるMC
K・ON信号は“H”であり、発振器14とカウンタ1
5とはリセット状態にある。 【0045】さらに、制御信号発生部18から出力され
るGRST2信号も“H”であり、カウンタ19,制御
部20,測温部21,ラッチ回路25及び立下りエッジ
検出部26もリセット状態にある。“H”のGRST2
信号はインバータ32で反転されてナンドゲート29に
供給され、さらに、ラッチ回路25の“H”のQ_出力
もナンドゲート29に供給されるから、このナンドゲー
ト29の出力をインバータ33で反転して得られるDi
sPR信号は“L”である。 【0046】かかる状態において、スイッチ3を閉じる
と、カウンタ16とラッチ回路17とはリセットが解除
され、また、ナンドゲート27のスイッチ3側の入力が
“H”から“L”に反転するから、MCK・ON信号は
“L”となって発振器14とカウンタ15もリセットが
解除される。従って、発振器14は基準クロックMCK
を発生し、これをカウンタ15が分周する。 【0047】カウンタ16はこのカウンタ15が出力す
るクロックをカウントするが、スイッチ3が約0.1秒
以上閉じていると、カウンタ16はオーバーフローし、
そのQ出力は“L”から“H”に反転する。この反転に
よってラッチ回路17がセットされ、そのQ_出力が
“H”から“L”に反転する。このQ_出力の立下りエ
ッジに制御信号発生部18が応答し、EN信号とGRS
T1信号とが“H”から“L”に反転する。そして、G
RST1信号が“L”になったことにより、表示デコー
ダ24はリセットが解除される。 【0048】そこで、表示デコーダ24には、記憶部2
2から前回測温値N’xが読み出されて測定範囲外検出
部23を介して供給される。この前回測温値N’xはデ
コードされ、表示器11にこれに応じた数値「T’x
℃」が表示される。この場合、この前回測温値N’xが
所定の測定範囲外であるときには、先に述べたように、
「32.0℃」あるいは「42.0℃」と固定した数値
が表示される。 【0049】なお、このとき、制御信号発生部18から
出力されるGRST2信号は“H”のままに保持され
る。 【0050】その後、スイッチ3が開かれると、カウン
タ16とラッチ回路17とは再びリセット状態となり、
ラッチ回路17のQ_出力は“L”から“H”に反転す
る。しかし、制御信号発生部18はこれに応答せず、E
N信号とGRST1信号は“L”のままであり、GRS
T2信号は“H”のままである。従って、ナンドゲート
27のスイッチ3側の入力が“H”となってもMCK・
ON信号は“L”であり、発振器14とカウンタ15ト
は作動し続ける。 【0051】このようにして、上記の一定時間内に1回
だけスイッチ3が閉じた場合には、カウンタ19や制御
部20,測温部21などに“H”のGRST2信号が供
給されたままであって、これらは非作動状態にあり、表
示器11で表示されるのは、記憶部22に記憶されてい
る前回測温値N’xが示す温度だけである。即ち、上記
の一定時間内に1回だけ本体ケース1を振ることによ
り、表示器11で前回測温値N’xが示す温度を表示さ
せることができる。 【0052】その後、本体ケース1が振られることによ
ってスイッチ3が作動すると、カウンタ16とラッチ回
路17とがリセット解除される。この場合もMCK・O
N信号は“L”に保持されるから、発振器14とカウン
タ15は作動状態にある。そこで。カウンタ16はカウ
ンタ15からのクロックをカウントし、約0.1秒後オ
ーバーフローすると、ラッチ回路17はセットされてそ
のQ_出力は“H”から“L”に反転する。制御信号発
生部18はこれに応答し、GRST1信号は“L”から
“H”に反転する。従って、表示デコーダ24はリセッ
トされ、表示器11はブランク表示する。 【0053】次に、上記一定時間内に本体ケース1を続
けて2回振った場合(以下、このように本体ケース1が
振られるのを2度振りという)のこの具体例の動作を、
各部の動作タイミングを示す図8を用いて説明する。 【0054】2度振りの場合、スイッチ3は2回続けて
閉状態となる。そのうちの最初の閉状態では、上記と同
様の動作が行なわれてEN信号とGRST1信号とが
“H”となり、表示器11で前回測温値N’xが示す温
度が表示される。 【0055】スイッチ3が一旦開状態となり(上記のよ
うに、これには制御信号発生部18は応答せず、EN信
号とGRST1信号とはそのまま“H”、GRST2信
号はそのまま“L”であって、表示器11で前回測温値
N’xが示す温度がそのまま表示され続ける)、上記一
定時間内に再び本体ケース1が振られてスイッチ3が閉
状態になると、上記のようにして、カウンタ16がオー
バーフローすることによってラッチ回路17がセットさ
れ、そのQ_出力が“H”から“L”に反転する。この
Q_出力の立下りエッジに制御信号発生部18が応答
し、EN信号が“L”から“H”に反転するとともに、
GRST2信号とが“H”から“L”に反転する。GR
ST1信号はそのまま“L”状態に保持される。 【0056】このようにGRST2信号が“L”となる
ことにより、カウンタ19はリセットが解除されてカウ
ンタ15からのクロックをカウントし始めるとともに、
制御部20,測温部21,ラッチ回路25及び立下りエ
ッジ検出部26もリセットが解除される。 【0057】また、GRST2信号が“H”から“L”
に反転したことにより、ナンドゲート29のインバータ
32側の入力は“H”となり、他方のラッチ回路25側
の入力もこのとき“H”であるから、DisPR信号は
“L”から“H”に反転し、表示デコーダ24はプリセ
ットされる。この結果、表示デコーダ24は温度範囲外
検出部23からのデータの受入れが禁止され、表示器1
1の全セグメントが点灯される。 【0058】このように、表示器11の全セグメントを
点灯させることにより、表示デコーダ24や表示器11
が正常に作動することを、測温開始に先立って確認でき
る。 【0059】カウンタ19がカウントし続けて所定数n
をカウントし、さらにカウントしてカウント値が2nに
なると、Ql出力が“H”から“L”に反転するととも
に、Qm出力が“L”から“H”に反転する。このQm出
力の立下りエッジでラッチ回路25はセットされ、その
Q_出力は“H”から“L”に反転する。このQ_出力の
立下りエッジは立下りエッジ検出部26で検出されてM
AX・R信号が形成され、これによって記憶部22がリ
セットされる。この結果、記憶部22では、前回測温値
N’xが消去されて値0が保持される。 【0060】また、ラッチ回路25のQ_出力が“L”
になったことにより、ナンドゲート29の出力は“H”
となり、従って、DisPR信号は“L”となって表示
デコーダ24はプリセットが解除される。この結果、表
示デコーダ24には、記憶部22から読み出される測温
値が測定範囲外検出部23を介して供給されるが、この
場合、この測温値は0であって測定範囲外、即ち32.
0℃未満であるから、測定範囲外検出部23から「LO
℃」を表わすデータが表示デコーダ24に供給され、従
って、表示器11ではこれが表示される。 【0061】カウンタ9のカウント値が3nとなると、
Ql出力が“L”から“H”に反転し、制御部20がこ
の反転を検出して信号を測温部21に送る。 【0062】一方、測温部21では、カウンタ9の上記
Ql出力の立下りエッジの直前で1回目の測温が完了し
ており、制御部20から信号を受けると、記憶部22か
ら測温値を読み出して現測温値N1と比較する。この場
合、読み出された測温値は0であるから、現測温値N1
の方が大きく、従って、測温部21はMAX・φ信号を
記憶部22に送り、現測温値N1を記憶部22に書き込
む。この結果、表示器11には、測温値N1に対する表
示値「T1℃」が表示されることになる。 【0063】なお、カウンタ9がnだけカウントする期
間を、ここでは、約0.7秒に設定しており、従って、
Ql出力の周期は約1.4秒、Qm出力の周期は約2.8
秒となる。従って、表示器11の全セグメントの点灯期
間は約1.4秒であり、先の「LO℃」が表示される期
間は約0.7秒である。 【0064】これに対して、前回測温値N’xの表示期
間は、本体ケース1の最初の振りと次の振りとの時間間
隔で決まるものであり、その間ユーザは表示器11の表
示内容を見ることができないから、表示器11は全セグ
メントの点灯から動作開始したのと同じになる。 【0065】さらにカウンタ19がカウントし続け、カ
ウント値が4nとなると、そのQl出力は“H”から
“L”に反転し、次にカウント値が5nとなると、その
Ql出力は“L”から“H”に反転する。これにともな
って、測温部21は、その直前に得られた現測温値N2
と記憶部22に保持されている測温値N1とを比較し、
現測温値N2の方が大きいときには、記憶部22で現測
温値N2に書き換えられる。これにより、表示器11で
は、この測温値N2に対する表示値「T2℃」が表示され
る。 【0066】このようにして、その後スイッチ3が作動
しない限り、カウンタ19はカウントを続行し、約1.
4秒間の2nカウント毎のQl出力の立下りエッジ時点
で現測温値と記憶部22で保持されている測温値とが比
較され、現測温値の方が大きいときには、記憶部22で
現測温値に書き換えられる。従って、表示器11ではこ
れまで測定された最大の温度が表示され、温度が上昇す
るにつれて表示される温度値が更新される。 【0067】なお、カウン19のQm出力は4nカウン
トする毎に立ち上がるが、ラッチ回路25はそのままセ
ット状態に保持され、上記の測温動作が続行される。 【0068】その後、スイッチ3が作動すると、カウン
タ16とラッチ回路17とがリセット解除される。この
場合もMCK・ON信号は“L”に保持されるから、発
振器14とカウンタ15は作動状態にある。そこで。カ
ウンタ16はカウンタ15からのクロックをカウント
し、約0.1秒後オーバーフローすると、ラッチ回路1
7はセットされてそのQ_出力は“H”から“L”に反
転する。制御信号発生部18はこれに応答し、GRST
1信号は“L”から“H”に反転する。従って、表示デ
コーダ24はリセットされ、表示器11はブランク表示
する。 【0069】これとともに、GRST2信号も“L”か
ら“H”に反転し、カウンタ9,制御部10,測温部1
1,ラッチ回路25及び立下りエッジ検出部26がリセ
ットされる。この場合、MAX・R信号は発生しないか
ら、記憶部22には、これまでの最大の測温値Nxがそ
のまま保持される。この測温値Nxは、次回の測温に際
しての前回測温値となる。 【0070】さらにまた、ナンドゲート27の一方の入
力であるGRST1信号は“H”であり、また、スイッ
チ1側の他方の入力は、スイッチ1が閉じていることに
より、“L”であるから、MCK・ON信号は“L”で
あるが、次に、スイッチ1が開かれると、ナンドゲート
27の2入力はともに“H”となり、従って、MCN・
ON信号は“H”となって発振器14とカウンタ15と
は非作動状態となる。勿論、カウンタ16とラッチ回路
17もリセット状態となる。 【0071】このようにして測温動作が完了し、システ
ムが停止する。 【0072】なお、後述する制御信号発生部18の具体
例の説明から明らかになるが、本体ケース1を最初1度
振りし、その後2度振りする場合、最初の一度振りで
は、図7で説明したように、表示器11に前回測温値が
表示され、その後の2度振りにより、GRST2信号も
“L”となって、表示器11の全セグメントの点灯、
「LO℃」表示値、現測温値の最大値表示が行なわれ
る。このような使い方をすれば、前回測温値と現測温値
とを見ることができるが、とにかく本体ケース1を2度
振りすれば、測温が行なわれて現測温値を知ることがで
きる。 【0073】また、本体ケース1を最初2度振りして現
測温値を表示するようにし、その後さらに本体ケース1
を2度振りする場合には、そのまま現測温値の表示が続
行される。2度振り後に1度振りすると、動作が停止す
ることは上記の通りである。 【0074】以上のように、この実施例では、スイッチ
3の開閉の回数を異ならせることにより、前回測温値と
現測温値とが選択的に表示され、しかも、このスイッチ
3の開閉は本体ケース1を振るだけでなされるものであ
るから、操作が非常に簡単になる。特に、体温計の場
合、従来の水銀体温計と同様に、本体ケース1を振ると
いう使用者の動作でもって前回測温値の表示,測温の開
始,停止や測温値の表示がなされるから、婦女子でも、
抵抗を感じることなく、簡単に取り扱うことができる。 【0075】また、測温値が測定範囲外の場合には、前
回測温値と現測温値とで異なる数値や記号,模様を表示
するようにしているが、これによって、前回測温値と現
測温値とが明確に区別できる。 【0076】さらに、測温開始前、記憶部22はリセッ
トされて記憶内容が0となり、この結果、表示器11で
は「LO℃」が表示されるが、これによって、測温が開
始されたことを確認できる。 【0077】さらにまた、測温を開始させる場合には、
その開始前に表示器11が全セグメントを点灯すること
により、表示デコーダ24と表示器15とが正常に動作
することを確認できる。 【0078】図9は図6での制御信号発生部18の一具
体例を示すブロック図であって、36は1ビットバイナ
リカウンタからなるカウンタ、37はモノマルチバイブ
レータ、38,39は立下りエッジ検出部、40はエッ
ジ検出部、41はRS型のラッチ回路、42,43,4
4はアンドゲート、46はインバータであり、図6に対
応する部分には同一符号をつけている。 【0079】図9において、カウンタ36はラッチ回路
17のQ_出力の立下りエッジ毎に1ずつカウントし、
そのQ出力はカウント毎に反転する。モノマルチバイブ
レータ(以下、MMという)37、立下りエッジ検出部
38及びアンドゲート42は本体ケース1が続けて振ら
れた回数(従って、スイッチ3(図6)が続けて作動す
る回数)を検出する作動回数検出回路を構成しており、
本体ケース1の1度振りのときには、アンドゲート42
からはパルスSTは得られないが、2度振りのときに、
アンドゲート42からパルスSTが得られ、これによっ
てラッチ回路41はセットされる。 【0080】即ち、MM37はラッチ回路17のQ_出
力の立上りエッジ毎にトリガされ、このトリガによって
“H”となる出力信号をアンドゲート42に供給する。
立下りエッジ検出部38はラッチ回路17のQ_出力の
各立下りエッジを表わすパルスDE1を出力する。この
パルスDE1はMM37の出力信号が“H”となる期間
アンドゲート42を通過してパルスSTとなる。ここ
で、MM37の出力信号が“H”となる期間は、本体ケ
ース1が2度振りされた場合に、本体ケース1のその1
回目の振りによるラッチ回路17のQ_出力に立上りエ
ッジから本体ケース1のその次の振りによるそのQ_出
力の立下りエッジまでの時間より若干長く設定され、使
用者の本体ケース1を振る速度を勘案して設定されるこ
とはいうまでもない。従って、本体ケース1の1回目の
振りにともなってラッチ回路17のQ_出力の立下りエ
ッジを表わすパルスDE1はアンドゲート42を通過す
ることはできず、2回目の振りによるパルスDE1がア
ンドゲート42を通過する。これによって、本体ケース
1が1度振りされたのか、2度振りされたのかが判定さ
れ、2度振りされたときのみラッチ回路41がセットさ
れる。 【0081】カウンタ36は、2度振りされたときに
は、そのQ出力は2回続けて反転し、初期レベルに戻
る。カウンタ36及びラッチ回路41は夫々、電源投入
時あるいは適当なリセット手段によってリセット可能で
あり、このとき、カウンタ36のQ出力は“L”、ラッ
チ回路41のQ_出力は“H”であって、これらが初期
レベルである。 【0082】ラッチ回路41のQ_出力の立上り及び立
下りエッジはエッジ検出部40で検出され、これらのエ
ッジを表わすパルスEGはカウンタ36のリセットに用
いられる。これは、ラッチ回路41がリセットされたと
き、必ずカウンタ36もリセットさせて表示回路を停止
させるためのものである。 【0083】また、MM37の出力信号の立下りエッジ
が立下りエッジ検出部39で検出され、この立下りエッ
ジを表わすパルスDE2がアンドゲート43に供給され
る。このバルスDE2は、カウンタ36のQ出力が
“H”のときのみアンドゲート43を通過し、パルスR
Eとしてラッチ回路41をリセットする。これにより。
ラッチ回路41がセットされた後、本体ケース1が1度
振りされると、ラッチ回路41は必ずリセットされる。
本体ケース1が2度振りされた場合には、立下りエッジ
検出部39がパルスDE2を発生する前に、カウンタ3
6のQ出力は2回続けて反転して“L”となるから、ラ
ッチ回路41はリセットされない。ラッチ回路41がリ
セットされた後、本体ケース1が1度振りされてラッチ
回路41がリセットされると、エッジ検出部40はパル
スEGを発生し、これによってカウンタ36もリセット
される。 【0084】EN信号はカウンタ36のQ出力をインバ
ータ46で反転したものであり、GRST2信号はラッ
チ回路41のQ_出力である。また、GRST1信号は
EN信号とGRST2信号をアンドゲート44で処理し
て得られる信号である。 【0085】まず、本体ケース1を1度振りされ、スイ
ッチ3(図6)が1回だけ作動する場合のこの具体例の
動作を、図10のタイミングチャートを用いて説明す
る。 【0086】本体ケース1を振ってスイッチ3が作動す
ると、先に説明したように、ラッチ回路17のQ_出力
は“H”から“L”に反転し、カウンタ36は1だけカ
ウントする。この結果、そのQ出力は“L”から“H”
に反転してEN信号は“H”から“L”に反転し、GR
ST1信号も“H”から“L”に反転して前回測温値が
表示される。 【0087】一方、ラッチ回路17のQ_出力の立下り
エッジで立下りエッジ検出部38はDE1パルスを発生
するが、ラッチ回路17が、先述のように、リセットさ
れてそのQ_出力が““H”となるまではMM37の出
力信号は“H”とならないので、ラッチ回路41はリセ
ットされず、そのQ_出力、従って、GRST2信号は
“H”のままに保持される。 【0088】その後、再び本体ケース1が1度振りされ
ると、ラッチ回路17のQ出力の立上りエッジでカウン
タ36は1だけカウントし、そのQ出力は“H”から
“L”に反転してEN信号は“L”から“H”に反転す
る。この場合も、MM37、立下りエッジ検出部38及
びアンドゲート42は上記のように動作し、ラッチ回路
41はセットされない。従って、GRST1信号も
“L”から“H”に反転し、表示回路が停止する。 【0089】次に、本体ケース1が2度振りされた場合
の動作を、図11のタイミングチャートを用いて説明す
る。 【0090】この場合には、スイッチ3の1回目の作動
にともなうラッチ回路17のQ_出力の立下りエッジで
カウンタ36のQ出力は“H”となるが、スイッチ3の
2回目の作動にともなうラッチ回路17のQ_出力の立
下りエッジで直ぐに“L”になる。従って、EN信号は
このQ_出力の“H”となる期間だけ“L”となる。こ
のとき、EN信号が“L”となるとともに、GRST1
信号も“L”となり、表示デコーダ24(図6)がリセ
ットされる。従って、わずかな期間であるが、前回測温
値の表示が行なわれる。 【0091】一方、先に説明したように、ラッチ回路4
1はラッチ回路17のQ_出力の2回目の立下りエッジ
でセットされ、そのQ_出力、即ちGRST2信号は
“H”から“L”に反転する。これと同時に、上記のよ
うに、カウンタ36のQ出力は“H”から“L”に反転
してEN信号は“L”から“H”に反転するから、GR
ST1信号はそのまま“L”に保持され、表示器11で
の全セグメントの点灯、「LO℃」の表示、現測温値の
最大値表示が行なわれる。 【0092】この場合、ラッチ回路41のQ_出力の立
下りエッジでエッジ検出部40からパルスEGが発生す
るが、ラッチ回路17のQ_出力の立下りエッジによ
り、カウンタ36はそのQ出力が既に“H”から“L”
に反転されるので、特に問題はない。また、立下りエッ
ジ検出部39でもMM37の出力信号の立下りエッジ毎
にパルスDE2が発生されるが、このときには、カウン
タ36のQ出力は“L”であるから、ラッチ回路41は
リセットされることはない。 【0093】その後、本体ケース1が1度振りされる
と、それによるラッチ回路17のQ_出力の立下りエッ
ジでカウンタ36が1だけカウントし、そのQ出力は
“H”となる。また、ラッチ回路17のQ_出力の立上
りエッジでMM37がトリガされ、一定期間“H”の出
力信号が生ずるが、この出力信号の立下りエッジで立下
りエッジ検出部39からパルスDE2が発生する。この
とき、カウンタ36のQ出力は“H”であるから、アン
ドゲート43からパルスREが出力され、ラッチ回路4
1はリセットされる。この結果、GRST2信号は
“L”から“H”に反転して測温動作が停止する。 【0094】ラッチ回路41がリセットされることによ
り、そのQ_出力の立上りエッジでエッジ検出部40か
らパルスEGが発生し、カウンタ36がリセットされて
そのQ出力は“H”から“L”に反転する。このため、
EN信号は“L”から“H”に反転し、GRST1信号
も“L”から“H”に反転して表示回路の動作が停止す
る。 【0095】次に、最初本体ケース1を1度振りし、そ
の後2度振りする場合の動作を、図12のタイミングチ
ャートを用いて説明する。 【0096】最初の一度振りでは、図10で説明したよ
うに、カウンタ36のQ出力は“H”であって、EN信
号及びGRST1信号は“L”であり、ラッチ回路41
からのGRST2信号は“H”である。このとき、前回
測温値が表示されている。 【0097】次に、本体ケース1の2度振りが行なわれ
ると、ラッチ回路17のQ_出力の最初の立下りエッジ
でカウンタ36のQ出力は“H”から“L”に反転して
EN信号は“L”から“H”に反転し、ラッチ回路17
のQ_出力の次の立下りエッジでカウンタ36のQ出力
は“L”から“H”に反転してEN信号は“H”から
“L”に反転する。 【0098】また、先に説明したように、ラッチ回路1
7のQ_出力の2回目の立下りエッジでラッチ回路41
はセットされ、GRST2信号は“H”から“L”に反
転する。このGRST2信号の立下りエッジでエッジ検
出部40からEGパルスが発生し、カウンタ36はリセ
ットされる。従って、カウンタ36のQ出力は、ラッチ
回路17のQ_出力の2回目の立下りエッジで“L”か
ら“H”となるが、上記のEGパルスにより、直ちに
“H”から“L”に反転する。 【0099】このようにして、本体ケース1を1度振り
して前回測温値を表示した後、さらに2度振りすると、
EN信号は“H”となってGRST2信号が“L”とな
り、表示器11の全セグメントの点灯、「LO℃」表示
値、現測温値の最大値表示が行なわれる。 【0100】本体ケース1を最初2度振りして現測温値
を表示するようにした後、さらに、本体ケース1を2度
振りした場合には、そのまま現測温値の表示が続行され
る。この場合のタイミングチャートを図13に示すが、
本体ケース1の2回目の2度振りによる動作は、ラッチ
回路41からのGRST2信号が“L”である点を除い
て1回目の2度振りによる動作と同じであり、説明は省
略する。 【0101】以上のように、この制御信号発生部18に
よると、本体ケース1を1度振りするか、2度振りする
かによって表示される測温値が異なる。なお、前回測温
値、現測温値が表示された後、本体ケース1を1度振り
すると、表示回路の動作が停止する。 【0102】以上、表示回路の具体例を説明したが、電
源電圧VDDは本体ケース1内に電池を内蔵して常時各部
に印加するようにしてもよいが、プッシュスイッチなど
を設けて電源電圧VDDを必要に応じて印加、遮断するよ
うにしてもよい。また、電源電圧VDDとしては、商用交
流電圧を整流したものであってもよい。 【0103】なお、上記の説明では、具体的な数値を示
したが、これらは単なる一例にすぎず、この発明がこれ
らの値によって限定されるものではない。 【0104】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、単一のスイッチの作動の違いでもって、前回測温値
と現測温値との切換え表示や測温動作の開始及び停止を
行なわせることができ、しかも、該スイッチは本体ケー
スを振ることによって作動するように構成されているも
のであるから、本体ケースを振るという従来の水銀体温
計と同様の操作でもって動作し、操作がきわめて簡単で
あって取り扱いが極めて容易であり、さらに、構成が簡
単で小型化することができるという優れた効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による温度測定器の一実施例を示す全体
構成図である。 【図2】図1のスイッチの動作原理図である。 【図3】スイッチの具体例を示す構成図である。 【図4】スイッチの具体例を示す構成図である。 【図5】図1の本体ケース内の各部品の配列例を示す斜
視図である。 【図6】図1に示した実施例に用いる表示回路の一具体
例を示すブロック図である。 【図7】本体ケースの1度振りに対する図6に示した表
示回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。 【図8】本体ケースの2度振りに対する図6に示した表
示回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。 【図9】図6における制御信号発生部の一具体例を示す
ブロック図である。 【図10】図9に示した具体例の一動作例を示すタイミ
ングチャートである。 【図11】図9に示した具体例の他の動作例を示すタイ
ミングチャートである。 【図12】図9に示した具体例のさらに他の動作例を示
すタイミングチャートである。 【図13】図9に示した具体例のさらに他の動作例を示
すタイミングチャートである。 【符号の説明】 1 本体ケース 3 スイッチ 11 表示器 18 制御信号発生部 19 カウンタ 21 測温部 22 記憶部 24 表示デコーダ
構成図である。 【図2】図1のスイッチの動作原理図である。 【図3】スイッチの具体例を示す構成図である。 【図4】スイッチの具体例を示す構成図である。 【図5】図1の本体ケース内の各部品の配列例を示す斜
視図である。 【図6】図1に示した実施例に用いる表示回路の一具体
例を示すブロック図である。 【図7】本体ケースの1度振りに対する図6に示した表
示回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。 【図8】本体ケースの2度振りに対する図6に示した表
示回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。 【図9】図6における制御信号発生部の一具体例を示す
ブロック図である。 【図10】図9に示した具体例の一動作例を示すタイミ
ングチャートである。 【図11】図9に示した具体例の他の動作例を示すタイ
ミングチャートである。 【図12】図9に示した具体例のさらに他の動作例を示
すタイミングチャートである。 【図13】図9に示した具体例のさらに他の動作例を示
すタイミングチャートである。 【符号の説明】 1 本体ケース 3 スイッチ 11 表示器 18 制御信号発生部 19 カウンタ 21 測温部 22 記憶部 24 表示デコーダ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 今川 勲
福岡県田川郡方城町大字伊方4680番地 九
州日立マクセル株式会社内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ケース内に、 該ケースを振る毎に作動するスイッチと、 該スイッチの作動に応答し、予め定められた一定の時間
内に該スイッチを1回振ったとき、第1の制御信号を発
生し、該一定時間内に該スイッチを続けて2回振ったと
きに、該第1の制御信号と第2の制御信号とを発生する
制御信号発生部と、 該第2の制御信号の発生後にカウント動作を開始するカ
ウンタと、 該カウンタの所定のカウント値で所定パルス幅のリセッ
ト信号を発生するリセット信号発生部と、 該カウンタのカウント値に応じて、該リセット信号の発
生後一定周期の検出パルスを発生する制御部と、 該検出パルス毎に温度を検出する測温部と、 該リセット信号のパルス期間のみリセット状態となり、
記憶している温度データよりも高い温度を示す該測温部
の検出温度データを記憶し、リセット状態とならないか
ぎり温度データを保持する記憶部と、 該第1の制御信号により、該記憶部に記憶されている温
度データが示す温度の表示動作を開始する表示部と、 該表示部がリセット後の該記憶部に記憶されている温度
データが示す温度を表示しているときに該ケースを該一
定時間内に1回だけ振ることによって該制御信号発生部
から発生される該第1の制御制御信号により、該カウン
タ,該リセット信号発生部,該制御部,該測温部及び該
表示部をリセット状態にするリセット部とを備え、該ケ
ースを該一定時間内に1回だけ振ることにより、該記憶
部に記憶されている前回測定の温度を該表示部で表示
し、該ケースを該一定時間内に2回続けて振ることによ
り、該記憶部に今回測定の温度データを記憶し、この温
度データが示す温度を該表示部で表示することを特徴と
する温度測定器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6000574A JPH0754270B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 温度測定器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6000574A JPH0754270B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 温度測定器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59180721A Division JPH0640029B2 (ja) | 1984-08-31 | 1984-08-31 | 温度測定器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06300641A true JPH06300641A (ja) | 1994-10-28 |
JPH0754270B2 JPH0754270B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=11477489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6000574A Expired - Lifetime JPH0754270B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 温度測定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754270B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150253200A1 (en) * | 2012-08-23 | 2015-09-10 | Xiamen Ants-Bro Technology Co., Ltd. | Electronic thermometer and a control method |
JP2018077225A (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-17 | 豪展醫療科技股▲ふん▼有限公司 | モードを自動的に切り替える温度測定装置及びそのモードを自動的に切り替える方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013140715A1 (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-26 | テルモ株式会社 | 電子体温計及びその処理方法及び制御方法 |
-
1994
- 1994-01-07 JP JP6000574A patent/JPH0754270B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150253200A1 (en) * | 2012-08-23 | 2015-09-10 | Xiamen Ants-Bro Technology Co., Ltd. | Electronic thermometer and a control method |
JP2018077225A (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-17 | 豪展醫療科技股▲ふん▼有限公司 | モードを自動的に切り替える温度測定装置及びそのモードを自動的に切り替える方法 |
US10648869B2 (en) | 2016-11-07 | 2020-05-12 | Avita Corporation | Temperature sensing device capable of automatically switching mode and method thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0754270B2 (ja) | 1995-06-07 |
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