JPH06300038A - ボールスプライン装置 - Google Patents

ボールスプライン装置

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Publication number
JPH06300038A
JPH06300038A JP8727493A JP8727493A JPH06300038A JP H06300038 A JPH06300038 A JP H06300038A JP 8727493 A JP8727493 A JP 8727493A JP 8727493 A JP8727493 A JP 8727493A JP H06300038 A JPH06300038 A JP H06300038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
grooves
outer cylinder
pair
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP8727493A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Kimura
治生 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP8727493A priority Critical patent/JPH06300038A/ja
Publication of JPH06300038A publication Critical patent/JPH06300038A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ねじり荷重負担時のがたつき防止効果を向上す
るとともに、組み立て作業を容易化できるようにするこ
と。 【構成】軸1の外周面および外筒2の内周面の円周六箇
所に互いに対向して設けられる一対の溝6,9からなる
ボール転送路12と、外筒2側に設けられるボール循環
路13とに多数のボール4群が収納され、かつ、軸1と
外筒2との相対的な軸方向スライド動作に伴い、ボール
転送路12とボール循環路13との間でボール4群が転
動循環される構成のボールスプライン装置において、一
対の溝6,9の横断面がそれぞれV字形状に形成されて
いて、この一対の溝6,9でボール4が四点接触支持さ
れている。これにより、ボール転送路12の個々がボー
ル4の転動軌道を調心するように作用し、ねじり剛性が
アップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボール循環方式のボー
ルスプライン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ベルト式無段変速機は、駆動側プーリお
よび従動側プーリがベルトを介して連結され、これら一
組のプーリのプーリ比を変更することによって変速動作
を行うように構成されている。前記一組のプーリのうち
一方のプーリはピッチ径を変更し伝達トルクに対応した
軸力を付与するために背面側よりアクチュエータによ
り、例えばボール循環式のボールスプライン装置を介し
て前進もしくは後退されるように位置調整される。
【0003】従来のこの種のボールスプライン装置で
は、軸の外周面および外筒の内周面の円周数箇所に互い
に対向して設けられる一対の溝それぞれの横断面が、そ
れぞれ半円形状に形成されており、この一対の溝でボー
ルが二点接触支持されている。
【0004】なお、このような一対の溝からなるボール
転送路を備える場合、一般的に、溝に対するボールの接
触位置が溝底の中心となり、ボールそれぞれに対して放
射方向の内外から圧縮するように予圧を付加するように
なっている。また、両溝を周方向に相対的にずらすよう
に予圧を付加することにより、溝に対するボールの接触
位置を溝底の中心から所定角度ずらすこともある。
【0005】さらに、ベルト駆動時のプーリに付与され
るねじり荷重に伴う周方向のがたつきを防止するため、
前述の構造を発展させた構造として、特開平2−154
849号公報に示すように、複数のボール循環回路(ボ
ール転送路とボール循環路との組み合わせ)のうち、隣
り合う二つのボール循環回路の二つのボール転送路のボ
ール接触状態を複列斜接内向き軸受のような形態とした
ものが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、ボー
ル転送路個々の一対の溝がボールを二点接触支持する形
態になっているため、ねじり荷重負担時のがたつきを減
少する効果を発揮するものの、予圧設定をシビアに行わ
なければねじり剛性が不十分になると言える。
【0007】また、隣り合う二つのボール転送路を構成
する溝それぞれは、ボールに対する接触角度が相違する
関係上、組み立て時に、組み合わせる二つのボール転送
路を構成する軸および外筒の溝それぞれを対応するもの
どうしの対にさせる必要があり、そのために軸の溝と外
筒の溝との位相合わせが面倒になるなど、盲目的に組み
立てることができない。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、ねじり
荷重負担時のがたつき防止効果を向上するとともに、組
み立て作業を容易化できるようにすることを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸の外周面お
よび外筒の内周面の円周数箇所に互いに対向して設けら
れる一対の溝からなるボール転送路と、外筒側に設けら
れるボール循環路とに多数のボール群が収納され、か
つ、軸と外筒との相対的な軸方向スライド動作に伴い、
前記ボール転送路とボール循環路との間でボール群が転
動循環される構成のボールスプライン装置において、前
記一対の溝の横断面がそれぞれV字形状に形成されてい
るとともに、この一対の溝でボールが四点接触支持され
ている構成である。
【0010】
【作用】上記構成によれば、ボール転送路の個々がボー
ルの転動軌道を調心するように作用するので、ねじり剛
性がアップする。それにより、プーリなどの周方向のが
たつきを防止することができ、効率の良いトルク伝達が
可能となる。
【0011】また、すべてのボール転送路を構成する溝
それぞれとボールとの接触状態が同じに統一されている
から、組み立て時に、ボール転送路を構成する軸および
外筒の溝それぞれを対応するものどうしの対にさせる必
要がなくなるなど、組み立てが盲目的に行えるようにな
る。
【0012】
【実施例】図1ないし図4に本発明のボールスプライン
装置の一実施例を示している。図中、1は中空の軸、2
は外筒、3は三つに分割された保持器、4はボール、5
はシールである。
【0013】軸1は、その外周面の円周六箇所に軸方向
に沿う直線状の溝6が全長に及んで設けられており、こ
の六つの溝6は二つずつ近接して配置されている。
【0014】外筒2は、その内周面の軸方向中間領域の
円周三箇所に膨出部7が設けられているとともに、この
膨出部7の間にそれよりも膨出量および周方向幅が小さ
な隆起部8が一つずつ設けられており、三つの膨出部7
それぞれには軸1の近接する二つの溝6に径方向で対向
するように二つの溝9が設けられている。
【0015】保持器3は、長方形の合成樹脂板(46ナ
イロンなど)を外筒2の内周面の一部に沿うように湾曲
したものからなり、その両端部分が、外筒2の三つの膨
出部7と三つの隆起部8の間の分離領域10に嵌合され
ることにより外筒2の三つの膨出部7を個別に覆うよう
にそれぞれ取り付けられる。そして、この保持器3にお
いて右半分の領域と左半分の領域とに横長の環状溝1
1,11が対称的に設けられている。この二つの環状溝
11,11の近接する側の直線部分は底が貫通されて底
無しとされているが、環状溝11,11のその他の部分
は底有りとされている。
【0016】前述の軸1側と外筒2側の対向する二つの
直線状の溝6,9がそれぞれ対となって合計六本のボー
ル転送路12を構成している。このボール転送路12に
存在するボール4群は、保持器3の環状溝11の底無し
直線部11Aに位置する。また、外筒2の分離領域10
と保持器3の環状溝11の底有り部11Bとが対となっ
て合計六本のボール循環路13を構成している。これ
ら、六本のボール転送路12それぞれとそれに近い側に
隣り合う六本のボール循環路13それぞれとが一本ずつ
連通連結されていて、それでボール循環回路を構成して
いる。このため、軸1と外筒2との相対的な軸方向スラ
イド動作に伴って、このボール転送路12とボール循環
路13との間でボール4群が転動循環されるようになっ
ている。
【0017】シール5は、芯金にゴムなどの弾性体を被
着した構造であり、外筒2の軸方向両端の開口部内周に
取り付けられた状態で、軸1の外周面に対して接触する
ようになっている。つまり、シール5の内周形状は軸1
の外周形状に対応した形状に形成されている。また、シ
ール5の段部14に保持器3の端部段部15を係合させ
ることにより保持器3を補助的に支持するようになって
いる。
【0018】ところで、軸1の溝6と外筒2の溝9の横
断面は、それぞれV字形状に形成されていて、対向する
一対の溝6,9でボール4が四点接触支持されるように
なっている。この溝6,9それぞれの二つの斜面はそれ
ぞれ緩やかな曲面に形成されている。なお、軸1の溝6
それぞれにボール4をあてがった状態でのボール4群の
外接円径と、外筒2の溝9それぞれにボール4をあてが
った状態でのボール4群の内接円径との差を調整して所
定の予圧を付加することにより、一対の溝6,9でボー
ル4を四点接触支持させるようにしている。このように
すべてのボール転送路12のボール4を四点接触支持と
していれば、ボール転送路12の個々がボール4の転動
軌道を調心するように作用してねじり剛性がアップする
ことになり、ベルト駆動時のプーリに付与させるねじり
荷重に抗してプーリを周方向に剛的に支持することが可
能となる。また、すべてのボール転送路12を構成する
軸1の溝6および外筒2の溝9とボール4との接触状態
を同じに統一しているから、組み立てに際して、軸1の
溝6および外筒2の溝9を対応するものどうしを対にす
る必要がない。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、すべて
のボール転送路でボール群の転動軌道を調心させるよう
にしてねじり剛性をアップさせているから、ねじり荷重
負担時もがたつきの発生を無くすことができ、ひいては
無段変速機の従動側プーリの周方向の剛性を高めること
ができ変速機自体の信頼性の向上に貢献できるようにな
る。また、組み立てに際して、すべてのボール転送路を
構成する軸および外筒の溝それぞれを対応するものどう
しの対にさせるといった煩わしさをなくして、組み立て
を盲目的に行えるようにしているから、組み立て作業を
容易化できて、製作コストの低減に貢献できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールスプライン装置の横断面図。
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図。
【図3】軸および外筒の一部を破断した斜視図。
【図4】保持器の平面図。
【符号の説明】
1 軸 2 外筒 3 保持器 4 ボー
ル 6 軸の溝 9 外筒
の溝 10 外筒の分離領域 11 保
持器の環状溝 12 ボール転送路 13 ボ
ール循環路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の外周面および外筒の内周面の円周数
    箇所に互いに対向して設けられる一対の溝からなるボー
    ル転送路と、外筒側に設けられるボール循環路とに多数
    のボール群が収納され、かつ、軸と外筒との相対的な軸
    方向スライド動作に伴い、前記ボール転送路とボール循
    環路との間でボール群が転動循環される構成のボールス
    プライン装置であって、 前記一対の溝の横断面がそれぞれV字形状に形成されて
    いるとともに、この一対の溝でボールが四点接触支持さ
    れている、ことを特徴とするボールスプライン装置。
JP8727493A 1993-04-14 1993-04-14 ボールスプライン装置 Pending JPH06300038A (ja)

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JP8727493A JPH06300038A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ボールスプライン装置

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JP8727493A JPH06300038A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ボールスプライン装置

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JPH06300038A true JPH06300038A (ja) 1994-10-25

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JP8727493A Pending JPH06300038A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ボールスプライン装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112516A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Jtekt Corp ボールスプライン
CN102896405A (zh) * 2012-10-31 2013-01-30 宁波培源电器制造有限公司 六角轴定位焊机

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6474317A (en) * 1987-09-16 1989-03-20 Nippon Thompson Co Ltd Ball spline bearing

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