JPH06299976A - スクロール型圧縮機における吐出脈動低減構造 - Google Patents
スクロール型圧縮機における吐出脈動低減構造Info
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- JPH06299976A JPH06299976A JP5084899A JP8489993A JPH06299976A JP H06299976 A JPH06299976 A JP H06299976A JP 5084899 A JP5084899 A JP 5084899A JP 8489993 A JP8489993 A JP 8489993A JP H06299976 A JPH06299976 A JP H06299976A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/06—Silencing
- F04C29/068—Silencing the silencing means being arranged inside the pump housing
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- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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- F04C29/0021—Systems for the equilibration of forces acting on the pump
- F04C29/0035—Equalization of pressure pulses
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スクロール型圧縮機の吐出脈動を低減する。
【構成】吐出室１１を形成するリヤハウジング３には複
数の誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，
１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 、方向転換壁１４Ａ，１４Ｂ 1 ，１
４Ｂ2 、仕切り壁１５が一体に立設形成されている。誘
導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ
2 ，１３Ｂ3 は吐出ポート１ｃに対応する吐出室１１の
半径中心からリヤハウジング３の外周壁３ｂに向かう半
径方向に放射状に延びている。仕切り壁１５は吐出室１
ｃの半径中心と排出口１ｄとの間に介在されている。方
向転換壁１４Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 は外周壁３ｂに接
続し、外周壁３ｂから吐出室１１の半径中心に向かう半
径方向に延びている。
数の誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，
１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 、方向転換壁１４Ａ，１４Ｂ 1 ，１
４Ｂ2 、仕切り壁１５が一体に立設形成されている。誘
導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ
2 ，１３Ｂ3 は吐出ポート１ｃに対応する吐出室１１の
半径中心からリヤハウジング３の外周壁３ｂに向かう半
径方向に放射状に延びている。仕切り壁１５は吐出室１
ｃの半径中心と排出口１ｄとの間に介在されている。方
向転換壁１４Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 は外周壁３ｂに接
続し、外周壁３ｂから吐出室１１の半径中心に向かう半
径方向に延びている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、固定スクロールと、こ
の固定スクロールに対向して自転不能かつ公転可能に支
持された可動スクロールとの間に可動スクロールの公転
に基づいて容積減少する圧縮室を形成し、固定スクロー
ルのスクロール基板の中央部の吐出ポートから吐出室へ
冷媒ガスを吐出するスクロール型圧縮機における吐出脈
動低減構造に関するものである。
の固定スクロールに対向して自転不能かつ公転可能に支
持された可動スクロールとの間に可動スクロールの公転
に基づいて容積減少する圧縮室を形成し、固定スクロー
ルのスクロール基板の中央部の吐出ポートから吐出室へ
冷媒ガスを吐出するスクロール型圧縮機における吐出脈
動低減構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】特開昭５７−８１１８７号公報、特開昭
６０−１３９６号公報に開示されるようなスクロール型
圧縮機では圧縮室から冷媒ガスを吐出するポートは固定
スクロール基板の中央部１か所のみのため、吐出脈動が
基本的に大きい。この特開昭５７−８１１８７号公報の
圧縮機では吐出室が外周壁と同心円状の隔壁で２分され
ており、吐出ポートからの冷媒ガスが内側の小室に吐出
される。
６０−１３９６号公報に開示されるようなスクロール型
圧縮機では圧縮室から冷媒ガスを吐出するポートは固定
スクロール基板の中央部１か所のみのため、吐出脈動が
基本的に大きい。この特開昭５７−８１１８７号公報の
圧縮機では吐出室が外周壁と同心円状の隔壁で２分され
ており、吐出ポートからの冷媒ガスが内側の小室に吐出
される。
【０００３】特開昭６０−１３９６号公報の圧縮機では
吐出ポートと圧縮機の出口との間に仕切り壁を設けた構
成が開示されている。仕切り壁は吐出室を実質的に上下
の２室に分けており、吐出ポートは下側の室に開口して
いる。上下の２室は仕切り壁の両端と外周壁と間の開口
で連通しており、下室に吐出された冷媒ガスは前記開口
を経由して上室に流れる。
吐出ポートと圧縮機の出口との間に仕切り壁を設けた構
成が開示されている。仕切り壁は吐出室を実質的に上下
の２室に分けており、吐出ポートは下側の室に開口して
いる。上下の２室は仕切り壁の両端と外周壁と間の開口
で連通しており、下室に吐出された冷媒ガスは前記開口
を経由して上室に流れる。
【０００４】吐出室は一種の空洞型消音器の役目を果た
すが、冷媒ガスの吐出先である空洞は大きいほど脈動抑
制効果が高い。従って、特開昭５７−８１１８７号公報
の圧縮機のように吐出室を内外に単に２分したり、ある
いは特開昭６０−１３９６号公報の圧縮機のように吐出
室を単に上下に２分したような構成では吐出室を大型化
しない限り充分な脈動抑制効果は得られない。
すが、冷媒ガスの吐出先である空洞は大きいほど脈動抑
制効果が高い。従って、特開昭５７−８１１８７号公報
の圧縮機のように吐出室を内外に単に２分したり、ある
いは特開昭６０−１３９６号公報の圧縮機のように吐出
室を単に上下に２分したような構成では吐出室を大型化
しない限り充分な脈動抑制効果は得られない。
【０００５】本発明は、スクロール型圧縮機における吐
出脈動を低減することを目的とする。
出脈動を低減することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
圧縮機の半径方向に放射状に延びる複数の誘導壁と、吐
出室から圧縮機外部へ通じる排出口と前記吐出ポートと
の間に介在された仕切り壁と、吐出室の外周壁から半径
方向に延出する少なくとも１つの方向転換壁とを吐出室
内に設けた。
圧縮機の半径方向に放射状に延びる複数の誘導壁と、吐
出室から圧縮機外部へ通じる排出口と前記吐出ポートと
の間に介在された仕切り壁と、吐出室の外周壁から半径
方向に延出する少なくとも１つの方向転換壁とを吐出室
内に設けた。
【０００７】
【作用】半径方向に放射状に延びる誘導壁は吐出ポート
から吐出した冷媒ガスを吐出室の外周壁側へ誘導する。
誘導壁に沿って外周壁側に流れる冷媒ガス流は外周壁に
よって周方向へ流れ、吐出室の外周壁から半径方向に延
出する方向転換壁は周方向の冷媒ガス流を半径中心側へ
方向転換する。この方向転換流は半径中心部から外周壁
に向かう冷媒ガス流と干渉する。冷媒ガス流が互いに干
渉するほど脈動抑制効果は高く、吐出室内の冷媒ガス流
路長は長いほど脈動抑制効果が高い。仕切り壁は吐出ポ
ートから排出口への冷媒ガス流路を長くする。
から吐出した冷媒ガスを吐出室の外周壁側へ誘導する。
誘導壁に沿って外周壁側に流れる冷媒ガス流は外周壁に
よって周方向へ流れ、吐出室の外周壁から半径方向に延
出する方向転換壁は周方向の冷媒ガス流を半径中心側へ
方向転換する。この方向転換流は半径中心部から外周壁
に向かう冷媒ガス流と干渉する。冷媒ガス流が互いに干
渉するほど脈動抑制効果は高く、吐出室内の冷媒ガス流
路長は長いほど脈動抑制効果が高い。仕切り壁は吐出ポ
ートから排出口への冷媒ガス流路を長くする。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図１及
び図２に基づいて説明する。図１に示すように、固定ス
クロール１にはフロントハウジング２及びリヤハウジン
グ３が接合固定されている。フロントハウジング２内に
は回転軸４が回転可能に支持されており、回転軸４には
偏心軸５が止着されている。
び図２に基づいて説明する。図１に示すように、固定ス
クロール１にはフロントハウジング２及びリヤハウジン
グ３が接合固定されている。フロントハウジング２内に
は回転軸４が回転可能に支持されており、回転軸４には
偏心軸５が止着されている。
【０００９】偏心軸５にはバランスウエイト６及びブッ
シュ７が回動可能に支持されている。ブッシュ７には可
動スクロール８が固定スクロール１と対向接合するよう
にラジアルベアリング９を介して回転可能に支持されて
いる。両スクロール１，８のスクロール基板１ａ，８ａ
及び渦巻壁１ｂ，８ｂにより圧縮室Ｐが形成される。
シュ７が回動可能に支持されている。ブッシュ７には可
動スクロール８が固定スクロール１と対向接合するよう
にラジアルベアリング９を介して回転可能に支持されて
いる。両スクロール１，８のスクロール基板１ａ，８ａ
及び渦巻壁１ｂ，８ｂにより圧縮室Ｐが形成される。
【００１０】可動スクロール８に対向するフロントハウ
ジング２の対向壁には複数の公転位置規制孔２ａが形成
されてされている。スクロール基板８ａ側には円柱形状
の一対の自転阻止用素子１０が嵌入止着されている。自
転阻止用素子１０は公転位置規制孔２ａに挿入されてい
る。偏心軸５の公転に伴い、自転阻止用素子１０が公転
位置規制孔２ａの周壁に摺接規制されて周回する。この
周回規制作用によって可動スクロール８が自転を阻止さ
れつつ回転軸４の周りを公転し、図示しない入口から導
入された冷媒ガスが両スクロール１，８間の圧縮室Ｐへ
流入する。圧縮室Ｐは可動スクロール８の公転に伴って
容積減少しつつ両スクロール１，８の渦巻壁１ｂ，８ｂ
の始端部間に向けて収束して行く。圧縮室Ｐの容積減少
によって圧縮された冷媒ガスはスクロール基板１ａ上の
吐出ポート１ｃからリヤハウジング３内の吐出室１１内
へ吐出される。吐出ポート１ｃは吐出室１１側で吐出弁
１２により開放可能に閉塞されている。吐出室１１に吐
出された冷媒ガスは排出口１ｄから圧縮機外部の冷媒回
路へ出てゆく。
ジング２の対向壁には複数の公転位置規制孔２ａが形成
されてされている。スクロール基板８ａ側には円柱形状
の一対の自転阻止用素子１０が嵌入止着されている。自
転阻止用素子１０は公転位置規制孔２ａに挿入されてい
る。偏心軸５の公転に伴い、自転阻止用素子１０が公転
位置規制孔２ａの周壁に摺接規制されて周回する。この
周回規制作用によって可動スクロール８が自転を阻止さ
れつつ回転軸４の周りを公転し、図示しない入口から導
入された冷媒ガスが両スクロール１，８間の圧縮室Ｐへ
流入する。圧縮室Ｐは可動スクロール８の公転に伴って
容積減少しつつ両スクロール１，８の渦巻壁１ｂ，８ｂ
の始端部間に向けて収束して行く。圧縮室Ｐの容積減少
によって圧縮された冷媒ガスはスクロール基板１ａ上の
吐出ポート１ｃからリヤハウジング３内の吐出室１１内
へ吐出される。吐出ポート１ｃは吐出室１１側で吐出弁
１２により開放可能に閉塞されている。吐出室１１に吐
出された冷媒ガスは排出口１ｄから圧縮機外部の冷媒回
路へ出てゆく。
【００１１】図２に示すように、リヤハウジング３の端
壁３ａには複数の誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３
Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 、方向転換壁１４
Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 、仕切り壁１５が一体に立設形
成されている。誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，
１３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 、方向転換壁１４Ａ，１
４Ｂ1 ，１４Ｂ2 及び仕切り壁１５の立設先端はいずれ
もスクロール基板１ａから離間している。この実施例で
は各壁の立設先端は排出口１ｄよりもスクロール基板１
ａ側にある。
壁３ａには複数の誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３
Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 、方向転換壁１４
Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 、仕切り壁１５が一体に立設形
成されている。誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，
１３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 、方向転換壁１４Ａ，１
４Ｂ1 ，１４Ｂ2 及び仕切り壁１５の立設先端はいずれ
もスクロール基板１ａから離間している。この実施例で
は各壁の立設先端は排出口１ｄよりもスクロール基板１
ａ側にある。
【００１２】誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１
３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 は吐出室１１の半径中心か
らリヤハウジング３の外周壁３ｂに向かう半径方向に放
射状に延びている。各誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３
Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 の半径方向の外端
は外周壁３ｂから離間しており、半径方向の内端は吐出
ポート１ｃを包囲する円周上に位置している。
３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 は吐出室１１の半径中心か
らリヤハウジング３の外周壁３ｂに向かう半径方向に放
射状に延びている。各誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３
Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 の半径方向の外端
は外周壁３ｂから離間しており、半径方向の内端は吐出
ポート１ｃを包囲する円周上に位置している。
【００１３】仕切り壁１５は吐出室１ｃの半径中心と排
出口１ｄとの間に介在されており、誘導壁１３Ｂ1 ，１
３Ｂ2 ，１３Ｂ3 の半径方向の内端を接続する円弧形状
に形成されている。
出口１ｄとの間に介在されており、誘導壁１３Ｂ1 ，１
３Ｂ2 ，１３Ｂ3 の半径方向の内端を接続する円弧形状
に形成されている。
【００１４】方向転換壁１４Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 は
外周壁３ｂに接続しており、外周壁３ｂから吐出室１１
の半径中心に向かう半径方向に延びている。方向転換壁
１４Ａは誘導壁１３Ａ1 ，１３Ｂ1 の間にあり、その半
径方向の内端は前記円周上に位置している。方向転換壁
１４Ｂ1 の半径方向の内端は誘導壁１３Ｂ1 ，１３Ｂ 2
の間に入りこんでおり、方向転換壁１４Ｂ2 の半径方向
の内端は誘導壁１３Ｂ 2 ，１３Ｂ3 の間に入りこんでい
る。方向転換壁１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 の半径方向の内端は
仕切り壁１５から離間している。
外周壁３ｂに接続しており、外周壁３ｂから吐出室１１
の半径中心に向かう半径方向に延びている。方向転換壁
１４Ａは誘導壁１３Ａ1 ，１３Ｂ1 の間にあり、その半
径方向の内端は前記円周上に位置している。方向転換壁
１４Ｂ1 の半径方向の内端は誘導壁１３Ｂ1 ，１３Ｂ 2
の間に入りこんでおり、方向転換壁１４Ｂ2 の半径方向
の内端は誘導壁１３Ｂ 2 ，１３Ｂ3 の間に入りこんでい
る。方向転換壁１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 の半径方向の内端は
仕切り壁１５から離間している。
【００１５】誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１
３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 及び方向転換壁１４Ａは吐
出室１１の周方向にほぼ等間隔角度位置に配列されてい
る。吐出ポート１ｃから吐出室１１へ吐出した冷媒ガス
は、図２の矢印Ｒ1 ，Ｒ11，Ｒ12で示すように誘導壁１
３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ3に沿
って外周壁３ｂ側へ向かう。冷媒ガス流Ｒ1 ，Ｒ12は矢
印Ｒ21’，Ｒ21，Ｒ 22，Ｒ22’で示すように外周壁３ｂ
に当たって周方向に向きを変える。誘導壁１３Ａ1 と方
向転換壁１４Ａとの間における外周壁３ｂに沿った冷媒
ガス流Ｒ21’は方向転換壁１４Ａによって吐出室１１の
半径中心側へ矢印Ｒ51で示すように方向転換される。こ
の冷媒ガス流Ｒ51は誘導壁１３Ａ1 と方向転換壁１４Ａ
との間の冷媒ガス流Ｒ1 と干渉する。冷媒ガス流Ｒ51は
矢印Ｒ52で示すように方向転換壁１４Ａの半径方向の内
端に沿って方向転換壁１４Ａと誘導壁１３Ｂ1 との間か
ら外周壁３ｂ側へ方向転換する。この冷媒ガス流矢印Ｒ
52は誘導壁１３Ｂ1 と方向転換壁１４Ａとの間の冷媒ガ
ス流Ｒ11と干渉する。
３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 及び方向転換壁１４Ａは吐
出室１１の周方向にほぼ等間隔角度位置に配列されてい
る。吐出ポート１ｃから吐出室１１へ吐出した冷媒ガス
は、図２の矢印Ｒ1 ，Ｒ11，Ｒ12で示すように誘導壁１
３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ3に沿
って外周壁３ｂ側へ向かう。冷媒ガス流Ｒ1 ，Ｒ12は矢
印Ｒ21’，Ｒ21，Ｒ 22，Ｒ22’で示すように外周壁３ｂ
に当たって周方向に向きを変える。誘導壁１３Ａ1 と方
向転換壁１４Ａとの間における外周壁３ｂに沿った冷媒
ガス流Ｒ21’は方向転換壁１４Ａによって吐出室１１の
半径中心側へ矢印Ｒ51で示すように方向転換される。こ
の冷媒ガス流Ｒ51は誘導壁１３Ａ1 と方向転換壁１４Ａ
との間の冷媒ガス流Ｒ1 と干渉する。冷媒ガス流Ｒ51は
矢印Ｒ52で示すように方向転換壁１４Ａの半径方向の内
端に沿って方向転換壁１４Ａと誘導壁１３Ｂ1 との間か
ら外周壁３ｂ側へ方向転換する。この冷媒ガス流矢印Ｒ
52は誘導壁１３Ｂ1 と方向転換壁１４Ａとの間の冷媒ガ
ス流Ｒ11と干渉する。
【００１６】冷媒ガス流Ｒ21は、矢印Ｒ31，Ｒ32で示す
ように誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 と外周壁３
ｂとの間の間隙に向かう流れと、半径中心側に向かう流
れとに分流する。冷媒ガス流Ｒ22は、矢印Ｒ41，，
Ｒ41’，Ｒ42で示すように誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，
１３Ａ3 と外周壁３ｂとの間の間隙に向かう流れと、半
径中心側に向かう流れとに分流する。誘導壁１３Ａ1 ，
１３Ａ2 ，１３Ａ3 と外周壁３ｂとの間の間隙を逆方向
に流れる冷媒ガス流Ｒ31，Ｒ41，Ｒ41’は互いに干渉す
る。又、冷媒ガス流Ｒ41’は冷媒ガス流Ｒ12と干渉す
る。半径中心側に向かう冷媒ガス流Ｒ32，Ｒ42は冷媒ガ
ス流Ｒ1 ，Ｒ12と干渉する。
ように誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 と外周壁３
ｂとの間の間隙に向かう流れと、半径中心側に向かう流
れとに分流する。冷媒ガス流Ｒ22は、矢印Ｒ41，，
Ｒ41’，Ｒ42で示すように誘導壁１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，
１３Ａ3 と外周壁３ｂとの間の間隙に向かう流れと、半
径中心側に向かう流れとに分流する。誘導壁１３Ａ1 ，
１３Ａ2 ，１３Ａ3 と外周壁３ｂとの間の間隙を逆方向
に流れる冷媒ガス流Ｒ31，Ｒ41，Ｒ41’は互いに干渉す
る。又、冷媒ガス流Ｒ41’は冷媒ガス流Ｒ12と干渉す
る。半径中心側に向かう冷媒ガス流Ｒ32，Ｒ42は冷媒ガ
ス流Ｒ1 ，Ｒ12と干渉する。
【００１７】以上のように方向転換、干渉を行ないなが
ら冷媒ガスは最終的に矢印Ｒ61，Ｒ 62で示すように合流
し、方向転換壁１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 によって半径中心側
へ方向転換される。そして、冷媒ガス流Ｒ61，Ｒ62は矢
印Ｒ71，Ｒ72で示すように仕切り壁１５及び誘導壁１３
Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 によって排出口１ｄ側へ方向
反転し、矢印Ｒ8 で示すように排出口１ｄから圧縮機外
部の冷媒回路へ出て行く。
ら冷媒ガスは最終的に矢印Ｒ61，Ｒ 62で示すように合流
し、方向転換壁１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 によって半径中心側
へ方向転換される。そして、冷媒ガス流Ｒ61，Ｒ62は矢
印Ｒ71，Ｒ72で示すように仕切り壁１５及び誘導壁１３
Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 によって排出口１ｄ側へ方向
反転し、矢印Ｒ8 で示すように排出口１ｄから圧縮機外
部の冷媒回路へ出て行く。
【００１８】図２で見れば吐出室１１は仕切り壁１５及
び誘導壁１３Ｂ1 ，１３Ｂ3 によって上下の２室に分け
られていることになり、吐出ポート１ｃからの吐出冷媒
ガスは下室へ吐出膨張する。従って、仕切り壁１５及び
誘導壁１３Ｂ1 ，１３Ｂ3 によって分けられた下室は空
洞型消音器の役目を果たし、冷媒ガス流Ｒ1 ，Ｒ11，Ｒ
12は空洞型消音作用によって脈動抑制される。吐出室１
１は上下２室に分けられているとはいえ、下室は上室に
比して遙かに大きい。仕切り壁１５の立設先端は排出口
１ｃよりもスクロール基板１ａ側にある。即ち、仕切り
壁１５は半径方向に沿って外周壁３ｂに向かう冷媒ガス
流が直接排出口１ｄに向かうことを阻止するものであ
り、この阻止作用がないと脈動抑制効果が低減する。従
って、吐出室１１が２室に分けられたとはいえ、下室に
おける空洞型消音効果は実質的に吐出室１１全体による
空洞型消音効果以上のものが得られる。
び誘導壁１３Ｂ1 ，１３Ｂ3 によって上下の２室に分け
られていることになり、吐出ポート１ｃからの吐出冷媒
ガスは下室へ吐出膨張する。従って、仕切り壁１５及び
誘導壁１３Ｂ1 ，１３Ｂ3 によって分けられた下室は空
洞型消音器の役目を果たし、冷媒ガス流Ｒ1 ，Ｒ11，Ｒ
12は空洞型消音作用によって脈動抑制される。吐出室１
１は上下２室に分けられているとはいえ、下室は上室に
比して遙かに大きい。仕切り壁１５の立設先端は排出口
１ｃよりもスクロール基板１ａ側にある。即ち、仕切り
壁１５は半径方向に沿って外周壁３ｂに向かう冷媒ガス
流が直接排出口１ｄに向かうことを阻止するものであ
り、この阻止作用がないと脈動抑制効果が低減する。従
って、吐出室１１が２室に分けられたとはいえ、下室に
おける空洞型消音効果は実質的に吐出室１１全体による
空洞型消音効果以上のものが得られる。
【００１９】消音器には空洞型以外にも共鳴型、干渉型
がある。互いに衝突し合う冷媒ガス流Ｒ31，Ｒ41の干渉
は共鳴型消音効果及び干渉型消音効果をもたらす。又、
冷媒ガス流Ｒ1 ，Ｒ11，Ｒ12と冷媒ガス流Ｒ32，Ｒ42，
Ｒ51との干渉は干渉型消音効果をもたらす。
がある。互いに衝突し合う冷媒ガス流Ｒ31，Ｒ41の干渉
は共鳴型消音効果及び干渉型消音効果をもたらす。又、
冷媒ガス流Ｒ1 ，Ｒ11，Ｒ12と冷媒ガス流Ｒ32，Ｒ42，
Ｒ51との干渉は干渉型消音効果をもたらす。
【００２０】冷媒ガス流Ｒ41’と冷媒ガス流Ｒ1 との干
渉、冷媒ガス流Ｒ52と冷媒ガス流Ｒ 11との干渉、冷媒ガ
ス流Ｒ61，Ｒ62，Ｒ71，Ｒ72の方向転換、方向反転は空
洞型、共鳴型、干渉型の複合による消音効果を受ける。
渉、冷媒ガス流Ｒ52と冷媒ガス流Ｒ 11との干渉、冷媒ガ
ス流Ｒ61，Ｒ62，Ｒ71，Ｒ72の方向転換、方向反転は空
洞型、共鳴型、干渉型の複合による消音効果を受ける。
【００２１】以上のように本実施例の誘導壁１３Ａ1 ，
１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 、
方向転換壁１４Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 、仕切り壁１５
は吐出室１１内に複雑な冷媒ガス流をつくり、空洞型、
共鳴型、干渉型の消音効果をもたらす。スクロール型圧
縮機に特有な単一の吐出ポート１ｃからの吐出による脈
動が上記のような消音効果によって抑制される。
１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ2 ，１３Ｂ3 、
方向転換壁１４Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 、仕切り壁１５
は吐出室１１内に複雑な冷媒ガス流をつくり、空洞型、
共鳴型、干渉型の消音効果をもたらす。スクロール型圧
縮機に特有な単一の吐出ポート１ｃからの吐出による脈
動が上記のような消音効果によって抑制される。
【００２２】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば誘導壁を複数の範囲で増減した
り、方向転換壁の数を増減したり、各壁の立設先端をス
クロール基板１ａに接触するようにしてもよい。
ものではなく、例えば誘導壁を複数の範囲で増減した
り、方向転換壁の数を増減したり、各壁の立設先端をス
クロール基板１ａに接触するようにしてもよい。
【００２３】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、圧縮機の
半径方向に放射状に延びる複数の誘導壁と、吐出室から
圧縮機外部へ通じる排出口と前記吐出ポートとの間に介
在された仕切り壁と、吐出室の外周壁から半径方向に延
出する少なくとも１つの方向転換壁とを吐出室内に設け
たので、消音効果をもたらす複雑な冷媒ガス流が吐出室
内で形成され、単一の吐出ポートという特有の構造のス
クロール圧縮機における吐出脈動を低減し得るという優
れた効果を奏する。
半径方向に放射状に延びる複数の誘導壁と、吐出室から
圧縮機外部へ通じる排出口と前記吐出ポートとの間に介
在された仕切り壁と、吐出室の外周壁から半径方向に延
出する少なくとも１つの方向転換壁とを吐出室内に設け
たので、消音効果をもたらす複雑な冷媒ガス流が吐出室
内で形成され、単一の吐出ポートという特有の構造のス
クロール圧縮機における吐出脈動を低減し得るという優
れた効果を奏する。
【図１】 本発明を具体化した一実施例の圧縮機全体の
側断面図である。
側断面図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図である。
１…固定スクロール、１ｃ…吐出ポート、１ｄ…排出
口、３ｂ…外周壁、８…可動スクロール、１１…吐出
室、１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ
2 ，１３Ｂ3 …誘導壁、１４Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 ，
１４Ｂ3 …方向転換壁、１５…仕切り壁。
口、３ｂ…外周壁、８…可動スクロール、１１…吐出
室、１３Ａ1 ，１３Ａ2 ，１３Ａ3 ，１３Ｂ1 ，１３Ｂ
2 ，１３Ｂ3 …誘導壁、１４Ａ，１４Ｂ1 ，１４Ｂ2 ，
１４Ｂ3 …方向転換壁、１５…仕切り壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (1)
- 【請求項１】固定スクロールと、この固定スクロールに
対向して自転不能かつ公転可能に支持された可動スクロ
ールとの間に可動スクロールの公転に基づいて容積減少
する圧縮室を形成し、固定スクロールのスクロール基板
の中央部の吐出ポートから吐出室へ冷媒ガスを吐出する
スクロール型圧縮機において、 圧縮機の半径方向に放射状に延びる複数の誘導壁と、吐
出室から圧縮機外部へ通じる排出口と前記吐出ポートと
の間に介在された仕切り壁と、吐出室の外周壁から半径
方向に延出する少なくとも１つの方向転換壁とを吐出室
内に設けたスクロール型圧縮機における吐出脈動低減構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5084899A JPH06299976A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | スクロール型圧縮機における吐出脈動低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5084899A JPH06299976A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | スクロール型圧縮機における吐出脈動低減構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06299976A true JPH06299976A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=13843593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5084899A Pending JPH06299976A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | スクロール型圧縮機における吐出脈動低減構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06299976A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011151102A3 (de) * | 2010-06-01 | 2013-02-21 | Robert Bosch Gmbh | Geräuschreduzierte gaspumpe |
| US11629713B1 (en) | 2022-09-13 | 2023-04-18 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with oil separator and oil separator for use in an electrical compressor |
| US11879464B1 (en) | 2022-09-13 | 2024-01-23 | Mahle International Gmbh | Electric compressor having a swing link and integrated limit pin and swing link and integrated limit pin for use in an electric compressor |
| US11879457B1 (en) | 2022-09-13 | 2024-01-23 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with isolation constraint system |
| US11994130B2 (en) | 2022-09-13 | 2024-05-28 | Mahle International Gmbh | Electric compressor bearing oil communication aperture |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP5084899A patent/JPH06299976A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011151102A3 (de) * | 2010-06-01 | 2013-02-21 | Robert Bosch Gmbh | Geräuschreduzierte gaspumpe |
| US11629713B1 (en) | 2022-09-13 | 2023-04-18 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with oil separator and oil separator for use in an electrical compressor |
| US11879464B1 (en) | 2022-09-13 | 2024-01-23 | Mahle International Gmbh | Electric compressor having a swing link and integrated limit pin and swing link and integrated limit pin for use in an electric compressor |
| US11879457B1 (en) | 2022-09-13 | 2024-01-23 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with isolation constraint system |
| US11994130B2 (en) | 2022-09-13 | 2024-05-28 | Mahle International Gmbh | Electric compressor bearing oil communication aperture |
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