JPH0629978Y2 - 害虫捕獲用粘着シート - Google Patents

害虫捕獲用粘着シート

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JPH0629978Y2
JPH0629978Y2 JP6395290U JP6395290U JPH0629978Y2 JP H0629978 Y2 JPH0629978 Y2 JP H0629978Y2 JP 6395290 U JP6395290 U JP 6395290U JP 6395290 U JP6395290 U JP 6395290U JP H0629978 Y2 JPH0629978 Y2 JP H0629978Y2
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JP
Japan
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adhesive sheet
sensitive adhesive
pressure
pests
sheet
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JP6395290U
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JPH0424467U (ja
Inventor
信行 小林
Original Assignee
日本加工製紙株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、樹木に巻き付けて用いる害虫捕獲用粘着シー
トに関するものである。
(従来の技術) 近年、スギ、ヒノキ人工林において、穿孔性害虫である
スギカミキリの被害が拡がっている。この被害は、スギ
カミキリの幼虫が樹皮下を食害し、材内に穿孔して蛹室
を作り、春先成虫になって脱出することが枯死を招く原
因であるが、枯死に至らずとも食痕から腐朽菌による変
色や腐朽を起こし材質価値を低下させる被害が大であ
る。
従来、これら害虫を防除する手段の1つとして、スギカ
ミキリ等の害虫は一般に樹幹に産卵し、ふ化した幼虫が
樹幹内に侵入して内皮部と辺材部を食害し、春先に成虫
となり樹木の表面を上下に移動して幹の樹皮下に移り、
樹幹部分の樹皮の割れ目や暗部に好んで潜入する習性を
有するから、これを利用して予め一方面に粘着剤を塗着
した帯状の厚紙やプラスチック板を、その粘着面を内側
として第4図のように所要の樹幹D′に鉢巻状に巻き付
け、その間の空隙C′に潜入した害虫を接着捕獲する巻
付型害虫捕獲用粘着シートが知られており、さらに、こ
のシート自体を第5図のように樹幹を囲む三角形状の外
接多角形状に折なして、粘着面と樹幹D″との間に所要
の大きさの三角形状空間C″に対する固定に兼用できる
ようにしたのも公知である(実開昭60−70775
号)。
(考案が解決しようとする課題) ところで、スギカミキリはカミキリムシ科に属する体長
10〜25mmのやや細長い甲中類であって、体長と略等
しい一対の触角を備えている。この虫は、前記のように
樹幹を上下に移動し樹皮の割れ目や暗部に好んで潜入す
る習性を有するが、周知のように、これら小型甲虫類は
外敵に遭うと死んだ振りをするなど、極めて警戒心が強
く、触覚を介して周囲の状況を常に確かめ、本来の樹木
部分以外の異物には近寄らぬ傾向がある。したがって、
第4図のようにシート内面と樹幹表面との間の空間C′
が細隙状の場合は害虫はシートの存在を警戒して内部に
潜入することが少なく、また第5図のように空間C″が
相当の高さを有する三角形状であっても樹幹表面に開放
する底面が狭小の場合は互いに近接して立設されたシー
ト内壁の存在により潜入することが少ない。このため、
第5図に示したような捕獲用シートは、樹幹に取り付け
る際は、常にシートの各折り目を虫体の大きさに適した
空間C″が得られるように、例えば正三角形状に形成さ
れる位置に定めて樹幹に接着固定して行かねばならず、
この場合、接着固定間隔が広すぎると、害虫は底面の中
央部を通って通り抜けてしまい、また、狭すぎると始め
から潜入しないから、取り付けに手間を要する不便があ
る。また、樹幹に対する接着保持が折り目部分のみによ
る線接触であるから、取り付け状態が不確実となる。
したがって、本考案は、上記のような実情に鑑み、従来
の技術における上記のような欠点を改善するためになさ
れたものである。
即ち、本考案の目的は、樹幹に対する害虫捕獲用粘着シ
ートの取り付けが容易で、かつシートを樹幹に確実に固
定することができる、害虫の捕獲率の優れた害虫捕獲用
粘着シートを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案者は、上記従来の技術における欠点を改善すべく
鋭意検討した結果、前記空間を三角形状とする代わりに
予め少なくとも虫体の断面輪郭を囲む大きさの底面開放
する台形状とすれば、三角形状の空間に比べてはるかに
高さを低くすることができ、しかも台形状の場合はシー
ト自体の有する硬度、弾性により、その輪郭を常に一定
形状に保持することができるから、樹幹に対するシート
の装着が容易とすることを見出だし、本考案を完成する
に至った。
即ち、本考案の巻付型害虫捕獲用粘着シートは、一枚の
厚紙1の一方面に粘着層2を設け、剥離剤層3を有する
剥離紙4で被層してなるものであって、粘着シートに、
予め粘着層側に折り曲げられた2個一組の折り目A.
A′と、これら折り目の一組を挟んで折り目A.A′と
反対方向に折り曲げられた2個一組の折り目B.B′と
により形成される断面台形状の隆起部5がほぼ一定幅の
間隔を保って多数並列されていることを特徴とする。
以下、本考案をさらに詳細に説明する。
本考案の害虫捕獲用粘着シートは、第1図に示すような
1枚の厚紙1の下面に粘着層2、シリコン樹脂等の剥離
剤層3、剥離紙4を順次重ねた粘着シートを基材とし、
第2図のように前記粘着シートを予め粘着層側に折り曲
げられた折り目A、A′と、この折り目を挟んで折り目
A、A′と反対方向に折り曲げられた折り目B、B′を
とにより形成される所要の大きさの断面台形状の隆起部
5を、ほぼ一定間隔を保って多数並設形状に有するもの
である。
この害虫捕獲用粘着シートは、厚紙1の下面全体にわた
って粘着剤を塗布して粘着層2を設け、さらにこの粘着
層2に、予め一方面にシリコン樹脂等を塗布し剥離剤層
3を形成した剥離紙4を貼合したのち隆起部5を形成す
ることにより作成することができる。また、この場合、
断面台形状の隆起部5の内面は、予め捕獲すべき害虫の
潜入に適した大きさに形成することが好ましい。
(作用) 本考案の害虫捕獲用粘着シートは、上記の構造であっ
て、これを樹木に装着するには、そのまま或いは適宜の
大きさに裁断し、剥離紙4を剥ぎ取って粘着層2を露出
させた後、この粘着面を内方とし、かつ各隆起部5を樹
幹の長手方向に沿わせて第3図のように樹幹Dに巻き付
け、その両端部を互いに重ねて固定すればよく、この作
業は樹幹の径の大小に関係なく、常に一定の台形空間C
を形成することができる。
こうした巻装後は、樹幹表面とシート内面との間には一
定間隔において並列する隆起部5の内面に害虫が入り込
むことのできる台形状の空間Cが形成され、また各隆起
部5の間に当たる部分は、樹幹Dの表面に粘着層2を介
して面接着される。
(害虫捕獲試験例) 底面の幅25mm、高さ4mmの台形状の隆起部を45mm間
隔で有する粘着シートを本考案品として用意し、また比
較品、底面の幅40mm、高さ5mmの三角形状の凸部を5
0mm間隔で有する粘着シートを用意して、それぞれの粘
着シートを供試木に巻き付けた。供試木は、本考案品及
び比較品共20本ずつ使用した。4月から6月の約2ケ
月間施用した後取り外し、害虫の捕獲数を確認した。そ
の結果を第1表に示す。
木に巣くう害虫は、外部に出てくるのは、通常1つの脱
出孔から1頭である。本考案を例にとると、35頭と考
えられるが、実際に捕獲される害虫は、88頭で、これ
は他の木から這い上がってきたり、風雨により落ちてき
たりしたものが捕獲されるためである。
(考案の効果) 本考案の害虫捕獲用粘着シートは、上記した構造、特に
台形状の構造を有するので、シートの硬度、弾性によ
り、その輪郭を常に一定形状に保持することができるか
ら、樹幹にそのまま巻き付けるだけで所要の大きさの空
間Cが一定形状、一定間隔で容易に形成することができ
る。また、樹幹との固定が、従来の三角形状の粘着シー
トの線接触とは異なり面接触となるので、粘着シートが
容易にずれ落ちることがなく、固定が確実にできる。さ
らに、従来の三角形状空間のものは、接着固定間隔が広
すぎると、害虫は底面の中央部を通って通り抜けてしま
い、また、狭すぎると始めから潜入しない欠点を有する
が、本考案の害虫捕獲用粘着シートは、台形状であるた
めそのような欠点がなく、上記した試験結果からも明ら
かのように、従来の三角形状空間のものに比べて空間C
の内面を介して害虫を確実に接着捕獲することができ、
捕獲率も優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図 本考案の害虫捕獲用粘着シートを形成する粘着
シートの断面図である。 第2図 本考案の害虫捕獲用粘着シートの断面側面図で
ある。 第3図 本考案の害虫捕獲用粘着シートの使用状態を示
す断面平面図である。 第4図及び第5図 従来の害虫捕獲用粘着シートの1例
を示す断面平面図である。 (符号の説明) 1……厚紙、2……粘着層、3……剥離剤層、4……剥
離紙、5……隆起部、A、A′、B、B′……折り目、
C、C′、C″……空間、D、D′、D″……樹幹。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一枚の厚紙1の一方面に粘着層2を設け、
    剥離剤層3を有する剥離紙4で被層してなる巻付型害虫
    捕獲用粘着シートにおいて、粘着シートに、予め粘着層
    側に折り曲げられた2個一組の折り目A.A′と、これ
    ら折り目の一組を挟んで折り目A.A′と反対方向に折
    り曲げられた2個一組の折り目B.B′とにより形成さ
    れる断面台形状の隆起部5がほぼ一定幅の間隔を保って
    多数並列されていることを特徴とする巻付型害虫捕獲用
    粘着シート。
JP6395290U 1990-06-19 1990-06-19 害虫捕獲用粘着シート Expired - Lifetime JPH0629978Y2 (ja)

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JPH0424467U JPH0424467U (ja) 1992-02-27
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JP7154050B2 (ja) * 2018-07-09 2022-10-17 藤森工業株式会社 昆虫捕獲用粘着トラップ

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