JP2628465B2 - 害虫の防除捕獲装置 - Google Patents

害虫の防除捕獲装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、ミカン、ク
リ、ビワ、ナシ、イチジク、その他の果樹、あるいは、
園芸用の樹木等の木を食害する害虫の防除捕獲装置に関
する。特に、本発明は、主として、鉄砲虫(ゴマダラカ
ミキリやキマダラカマキリ等のカミキリ類の通称)を効
果的に捕獲して防除できる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴマダラカミキリに関して「原色果樹の
病害虫診断、第28ページ〜第29ページ、社団法人農
山漁村文化協会、昭和59年12月25日発行」には次
のように解説されている。ゴマダラカミキリの成虫は、
6〜7月頃に発生する。成虫は7〜8月に産卵する。卵
は、樹皮に傷をつけて、そのすぐ内側に1つずつ産まれ
る。幼虫は、始め樹皮のすぐ下側を食害し、すこし成長
すると形成層から一部は材質部まで食入することもあ
る。ほぼ2年間かかって成長する。
【0003】この害虫の薬剤防除は、防除全体の一部分
にすぎない。薬剤散布は使用回数が制限されている。薬
剤が人体に与える悪い影響を防ぐためである。たとえ
ば、みかんの薬剤散布は、1年に3回以内に規制されて
いる。1回の薬剤散布の効果は約10日である。10日
経過して3回薬剤を散布しても、害虫を効果的に防除で
きるのは30日である。ゴマダラカミキリ等の鉄砲虫
は、6月の中旬から発生して9月ころまで約3カ月も続
く。30日しか駆除できない薬剤では、1/3しか防除
できない。
【0004】したがって、鉄砲虫は捕殺など他の方法を
重視している。ゴマダラカミキリに食入された木は、樹
皮のところどころから細かい木くずのように見える虫ふ
んが押し出されている。主幹の地ぎわ部から少し上のあ
たりにもっとも多い。主幹の樹皮の下の形成層の部分
を、斜めに螺旋状に坑道を堀り進んで食害していること
が多い。こうして主幹の周囲を一回りすると、木は水分
や養分の流通を断たれて枯死する。
【0005】薬剤で防除できないゴマダラカミキリは、
下記の方法で駆除している。 成虫が飛来して来た時に捕殺する。 成虫が食入した初期に、針金で刺殺するか、あるい
は、槌で撲殺する。 成虫の産卵を防止するために、シュロの繊維を巻き
付けるか、あるいは、新聞紙を樹幹の地ぎわ部に巻き付
ける。
【0006】しかしながら、との方法は、ゴマダラ
カミキリが活動する時期に、全ての木を1本1本検査す
るので、著しく手間がかかる。木の本数が極めて多い、
ミカン等の栽培業者が、この方法でゴマダラカミキリの
害を防止することは、実際には極めて困難である。
【0007】また、の方法では、確実に産卵を阻止出
来ない。シュロを使用した方法では、幹に巻き付けたシ
ュロに隙間ができると、ここからゴマダラカミキリが侵
入する。害虫が侵入しない状態に、隙間なく完全にシュ
ロを巻き付けるのは著しく手間がかかる。また、新聞紙
等を巻き付ける方法では耐久性がなく、風雨で簡単に剥
離し、あるいは、破損して害虫の駆除効力を失う。
【0008】本発明者は、鳥を捕獲する霞網を利用して
害虫を捕獲する防除捕獲装置を開発した。この防除捕獲
装置は、図1に示すように、捕捉網1を結束リング2で
もって木の幹に巻き付けて使用するものである。この構
造の防除捕獲装置は、極めて効果的に害虫を捕獲できる
特長がある。ただ、効率よく害虫を捕獲するためには、
捕捉網1の繊維を相当に細くする必要がある。細い繊維
の捕捉網1は、害虫の足を絡ませてゴマダラカミキリ等
の害虫を確実に捕獲できるからである。さらに、好都合
なことに、細い繊維の網は、ゴマダラカミキリ等の害虫
のハサミの奥にできる微細な空隙に侵入して切断されな
い特長もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】捕捉網を使用した害虫
の防除捕獲装置は、農薬を使用しないにもかかわらず、
駆除することが難しいゴマダラカミキリ等を能率よく駆
除できる特長がある。しかしながら、木の幹に取り付け
るのに手間がかかる欠点がある。とくに、この構造の害
虫の防除捕獲装置は、多数の木の幹に取り付けて使用さ
れるので、簡単に取り付けできることが極めて大切であ
る。図1に示す害虫の防除捕獲装置の取り付けに手間が
かかるのは、細い繊維の捕捉網1を使用すると共に、捕
捉網1が弾性的に半径方向に収縮しようとする性質があ
るからである。
【0010】捕捉網1は、図2に示すように、細繊維を
帯状に編組した横網3Yを所定の長さに切断し、切断し
た横網の上端縁に結束リング2を、下端縁に下端リング
4を挿入して製作される。結束リング2と下端リング4
は捕捉網1の網目に挿入して連結される。この構造の害
虫の防除捕獲装置は、木の幹に取り付けたときに、図3
に示すように、捕捉網1の側端縁が矢印で示す方向に開
きやすい性質がある。バンド状に編組した捕捉網1は、
図2の矢印で示す方向に弾性的に伸縮しようとする性質
があるからである。捕捉網1が開くと、ここから害虫が
侵入して木を食害する弊害が発生する。捕捉網が開かな
いように、縦に切断した部分を確実に連結して捕捉網1
を木の幹に取り付ける必要があるので、装着に著しく手
間がかかっている。とくに、細い繊維を網状に編組した
捕捉網1は簡単に連結できない。本発明者は、捕捉網1
の連結部分を重ね合わせ、ラップ部の表面をシート材を
介してホッチキスで挟着して連結しているが、この方法
によっても、捕捉網を簡単かつ容易に、しかも確実に連
結するのが難しい。さらに困ったことに、確実に連結さ
れない捕捉網は、月日が経過すると連結部が外れ、図3
に示すように捕捉網が開いてしまう弊害もある。
【0011】捕捉網を、特定の方向に弾性的に収縮しな
いように製造することによって、この弊害を防止でき
る。捕捉網は、図4に示すように、繊維1Aが平行に近
い状態で連結されるので、鎖線で示すように広げて使用
すると、繊維1Aが弾性的に変形して平行な状態に復元
しようとする性質がある。このため、矢印で示す方向に
弾性的に収縮しようとする性質がある。図5に示すよう
に、繊維1Aを直角に近い角度で交差するように連結す
ることで、この弊害を防止できる。しかしながら、繊維
1Aを直角に近い角度で連結して、捕捉網を量産するこ
は極めて難しい。とくに、低コストに多量生産すること
はほとんど不可能である。捕捉網を製造する方法は、細
繊維を偏組する方法と、プラスチック製のシート材に切
り目を入れて網状にする方法とがある。いずれの方法に
しても、製造された捕捉網は、繊維がほぼ平行な姿勢に
連結されて、直角に近い方向には連結されない。
【0012】本発明は、特定の方向に弾性的に収縮する
捕捉網を使用して、木の幹に簡単に装着できるように改
良したもので、本発明の重要な目的は、安価に多量生産
できる捕捉網を使用して、木の幹に簡単かつ容易に、し
かも害虫が侵入しないように取り付けできる害虫の防除
捕獲装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の害虫の防除捕獲
装置は、細繊維の網材である害虫の捕捉網1と、この捕
捉網1の上端縁を木の幹に巻き付ける結束リング2と、
捕捉網1の下端縁に連結されている下端リング4とを備
える。結束リング2で捕捉網1を木の幹に装着し、捕捉
網1でもって、木の幹を食害する害虫を捕捉する。
【0014】さらに、本発明の害虫の防除捕獲装置は、
捕捉網1の弾性収縮方向を上下方向として、捕捉網1の
上端縁に結束リング2を、下端縁に下端リング4を連結
してる。
【0015】
【作用】本発明の害虫の防除捕獲装置は、捕捉網1の弾
性収縮方向を上下方向とする。この構造の防除捕獲装置
は、捕捉網1の上下に連結されている結束リング2と下
端リング4とで、捕捉網1の収縮が防止される。結束リ
ング2は木の幹に装着され、下端リング4は自重で捕捉
網1を引き下げるからである。したがって、この構造の
害虫の防除捕獲装置は、図3に示す従来の防除捕獲装置
のように、捕捉網1が円周方向に収縮して連結部が開く
ことがない。このため、結束リング2を木の幹に巻き付
けて固定し、下端リング4で捕捉網1を引っ張る状態と
して、簡単かつ容易に、しかも害虫を確実に捕獲する状
態で装着できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための害虫の防除捕獲装置を例示するもの
であって、本発明は防除捕獲装置を下記の構造に特定し
ない。
【0017】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0018】本発明の害虫の防除捕獲装置は、主とし
て、ミカン、クリ、ビワ、ナシ、イチジク等にセットさ
れて、ゴマダラカミキリ等のカミキリ類の害虫を捕獲す
るのに最適である。
【0019】図6に示す害虫の防除捕獲装置は、捕捉網
1と、捕捉網1を木の幹に巻き付けて取り付ける結束リ
ング2と、捕捉網1の下端縁に連結される下端リング4
とを備える。
【0020】捕捉網1は、細繊維を網状に連結した網材
である。捕捉網1の細繊維は、ゴマダラカミキリ等の挟
みで切断されないように、太さを500μ以下、好まし
くは30〜400μの細い合成樹脂繊維が使用される。
合成樹脂繊維には、細くて強靱なように、例えば、ナイ
ロン繊維等の合成樹脂繊維が使用される。捕捉網1は、
害虫の足を絡ませて捕獲できるように、編目を3〜30
mm、好ましくは編目を8〜15mmとする網材であ
る。編目が小さすぎる捕捉網1は、害虫の足が絡まり難
く、反対に編目が大きすぎても、害虫が通過して足が絡
まり難い。従って、捕捉網1の編目は、もっとも害虫の
足が絡まり易いように、前述の範囲に調整される。
【0021】捕捉網1は、図7に示す状態で製造され
る。細繊維を帯状に偏組した縦網3Tを所定の長さに切
断して捕捉網1とする。縦網3Tは、弾性収縮方向が図
7の矢印で示す方向となる。縦網3Tを切断した捕捉網
1の右端縁に沿って結束リング2を連結し、左側縁に沿
って下端リング4を連結する。結束リング2と下端リン
グ4は、捕捉網1の編目に挿入して連結できる。
【0022】結束リング2と下端リング4には、荷造り
に使用されているポリプロピレンバンド等のプラスチッ
ク製の紐材、あるいは針金等の金属線が使用できる。結
束リング2は、捕捉網1の上端を木の幹に結束して、捕
捉網1を幹の表面に隙間なく装着する。結束リング2
は、図6に示すように、複数回幹に巻き付けて結束す
る。結束リング2を複数回幹に巻き付けて装着すると、
捕捉網1の側端縁を上部で重ね合わせて結束できる。こ
のため、捕捉網1の側端縁が開くのをより効果的に防止
できる特長がある。ポリプロピレンバンド等のプラスチ
ックバンドは、連結部を重ねてホッチキスで固定して簡
単に連結できる。ただ、図6に示すように、ポリプロピ
レンバンドにスリット状の貫通孔2Aを設け、この貫通
孔2Aにポリプロピレンバンドの先端を挿入して連結す
ることもできる。この構造の結束リング2は、結束リン
グ2を木の幹に巻き付け、ホッチキスで連結し、あるい
は貫通孔2Aに先端を挿入して簡単に連結して木に装着
できる。
【0023】結束リングに針金等の金属線を使用する場
合は、図8に示す脱着具5を介して簡単に連結できる。
この図に示す脱着具5は、弾性変形できる金属板やプラ
スチック板をU曲したもので、2本の金属線を弾性的に
挟着する凹部5Aを設け、開口部はスムーズに金属線を
案内できるように、テーパー状に開いている。この形状
の脱着具5は、金属線を凹部5Aに挿入して簡単に連結
できる。結束リング2は、捕捉網1と幹との間を害虫が
通らないように、捕捉網1を木の幹に結束する。
【0024】本発明の防除捕獲装置は、結束リング2と
下端リング4をプラスチック製の紐材や針金に特定しな
い。結束リングには、捕捉網を木の幹に結束できる全て
の部材が使用でき、下端リングにはリング状に連結でき
る全ての部材が使用できる。
【0025】図6に示す害虫の防除捕獲装置は、下端リ
ング4を結束リング2と同じ材質としている。下端リン
グ4と結束リング2とを同じ材質とする防除捕獲装置
は、上下の区別がなく木に装着できる。ただ、本発明の
害虫の防除捕獲装置は、下端リングの材質を特定しな
い。
【0026】図9に示す防除捕獲装置は、下端リング4
をプラスチックの成形品としている。この図に示す下端
リング4は、図10に示すように、分割可能な環状に成
形され、中心には、木の幹を貫通させる幹孔を成形して
いる。下端リング4は耐久性のある合成樹脂で成型され
ている。
【0027】分割できる下端リング4は、好ましくは直
径方法に2分割される構造とする。分割された下端リン
グ4は、隙間なく簡単に連結できるように、連結部分を
はめ込み形状とするのがよい。さらに、図9に示す下端
リング4は、上方開口のバリヤ溝4aを成形している。
バリヤ溝4aは、水漏れしない状態で連結される。バリ
ヤ溝4aには水が充填されるからである。下端リング4
は、連結部分を接着材で密着し、あるいは、連結部分を
接着材でコーティングして水密状態に連結される。
【0028】図9の下端リング4は、外筒4Aと中筒4
Bとを挟着具6で連結してバリヤ溝を設けている。中筒
4Bは、外筒4Aよりも下方に延長されている。中筒4
Bの下端は、地中にスムーズに押し込むことができるよ
うに、尖鋭に形成されている。中筒4Bの下端を地中に
押し込むと、幹の外周は、下端リング4で害虫が侵入し
ないように囲まれる。
【0029】下端リング4の中筒上端には、捕捉網1が
連結される。捕捉網1は、下端リング4と捕捉網1との
間から害虫が侵入しないように、害虫が透過できない隙
間で中筒に連結される。
【0030】捕捉網1を簡単に中筒に連結する構造を図
11に示す。この図に示される捕捉網1は、挟着具6で
もって中筒4Bに連結されている。挟着具6は、金属や
硬質合成樹脂等の弾性材で、逆U字状に作られている。
この挟着具6は、中筒4Bの上端に捕捉網1を沿わせ、
捕捉網1で中筒を覆う状態で挟着する。挟着具6は、捕
捉網1と中筒4Bとの間に隙間が出来ないように、一定
の間隔、例えば、数cm間隔で捕捉網1を下端リング4
に挟着する。この構造の挟着具6は、簡単で、しかも確
実に捕捉網1を下端リング4に連結できる特長がある。
【0031】下端リング4の下端と捕捉網1の上端との
長さは、好ましくは10cm〜150cmの範囲に調整
される。この長さが短いと、幹の地ぎわの低い部分しか
捕捉網1で覆うことが出来ない。この長さの捕捉網1と
下端リング4とは、効率良く幹の地ぎわに食入する害虫
防除できる。この間隔が短すぎると、幹の下の部分しか
捕捉網1で覆うことができず、捕捉網1で覆われた上に
害虫が食入する。また、捕捉網1が長すぎると、材料コ
ストが高騰して、製品が高くなる。
【0032】図9に示す下端リング4はバリヤ溝4aを
設けている。バリヤ溝4aは、ここをコウモリガ等の幼
虫が越えないように、好ましくは、1cm以上の幅に形
成される。コウモリガの幼虫は、体長が5〜7.5cm
であるが、体長よりも幅が狭い水入りのバリヤ溝4aを
越えることはない。これは、コウモリガの幼虫は、バリ
ヤ溝4aの水に接近して、触角が水に触ると水を回避す
る為である。
【0033】バリヤ溝4aの深さは、浅いものでも使用
できるが、浅いバリヤ溝4aは水持ちが悪くて、再々水
を補給する必要がある。特に、この防除方法は、梅雨か
ら初夏にかけて温度が高い時期に使用するので、水が蒸
発し易い。従って、バリヤ溝4aは、なるべく深く、例
えば1cm以上とするのが良い。
【0034】バリヤ溝4aは、この下を通ってコウモリ
ガの幼虫が通過しないように、地中に中筒の下端を埋設
している。この構造のバリヤ溝4aは、中筒4Bの下端
を地中に押し込むことによって簡単に幹の周囲に固定で
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明の害虫の防除捕獲装置は、下記の
優れた特長がある。 簡単かつ容易に、しかも害虫が木を食害しないよう
に防除捕獲装置を木に取り付けできる。それは、本発明
の害虫の防除捕獲装置が、捕捉網の弾性収縮方向を上下
方向として、捕捉網の上端縁に結束リングを、下端縁に
下端リングを連結しているからである。弾性収縮方向を
上下方向とする捕捉網は、木に装着した状態で、捕捉網
が収縮して図3に示すように、ラップ部が開くことがな
い。従来の捕捉網のように、円周方向には収縮せず、上
下方向に収縮するからである。捕捉網の上下方向の収縮
は結束リングと下端リングとで阻止される。このため、
本発明の防除捕獲装置は、従来の装置のように、ラップ
部をホッチキス等で確実に連結する手間が必要なく、簡
単かつ容易に、しかも害虫を確実の捕獲できる状態で取
り付けできる特長がある。
【0036】 安価に多量生産できる捕捉網を使用し
て、害虫を効果的に捕獲できる。それは、本発明の防除
捕獲装置が、弾性的に収縮する捕捉網を使用して、害虫
を効果的に捕獲できるからである。特定の方向に弾性的
に収縮する捕捉網は機械装置を使用して安価に多量生産
できる。本発明の防除捕獲装置は、捕捉網が弾性的に収
縮しても、その収縮方向を上下方向とするので、捕捉網
が収縮して害虫の侵入路ができない。
【0037】 農薬を使用することなく、部品コスト
を低減して、しかも木に簡単に取り付けして、効率よく
害虫を捕獲できる理想的な特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の害虫の防除捕獲装置を示す斜視図
【図2】 図1に示す害虫の防除捕獲装置に使用される
捕捉網の製造工程を示す平面図
【図3】 図1に示す害虫の防除捕獲装置を木に取り付
けた状態を示す斜視図
【図4】 捕捉網が特定の方向に収縮する状態を示す正
面図
【図5】 弾性的に収縮しない捕捉網の正面図
【図6】 本発明の実施例の害虫の防除捕獲装置を示す
斜視図
【図7】 図6に示す防除捕獲装置の捕捉網の製造工程
を示す斜視図
【図8】 結束リングを連結する脱着具を示す斜視図
【図9】 本発明の他の実施例の防除捕獲装置の断面図
【図10】図9に示す防除捕獲装置の下端リングの平面
【図11】図9に示す防除捕獲装置の下端リングと捕捉
網との連結する部分を示す断面図
【符号の説明】
1…捕捉網 1A…繊維 2…結束リング 2A…貫通孔 3Y…横網 3T…縦網 4…下端リング 4A…外筒 4B…
中筒 4a…バリヤ溝 5…脱着具 5A…凹部 6…挟着具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細繊維の網材である害虫の捕捉網(1)
    と、この捕捉網(1)の上端縁を木の幹に巻き付ける結束
    リング(2)と、捕捉網(1)の下端縁に連結されている下端
    リング(4)とを備え、結束リング(2)で木の幹に装着され
    た捕捉網(1)でもって、木の幹を食害する害虫を捕捉す
    るように構成されてなる害虫の防除捕獲装置において、 捕捉網(1)の弾性収縮方向を上下方向として、捕捉網(1)
    の上端縁に結束リング(2)を、下端縁に下端リング(4)を
    連結してなることを特徴とする害虫の防除捕獲装置。
JP1644195A 1995-01-06 1995-01-06 害虫の防除捕獲装置 Expired - Lifetime JP2628465B2 (ja)

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CN115024290A (zh) * 2022-07-04 2022-09-09 安徽省农业科学院农业工程研究所 鸡爪槭种植用昆虫震落捕杀设备

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