JPH06298991A - リサイクル用樹脂の回収方法 - Google Patents

リサイクル用樹脂の回収方法

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JPH06298991A
JPH06298991A JP8973693A JP8973693A JPH06298991A JP H06298991 A JPH06298991 A JP H06298991A JP 8973693 A JP8973693 A JP 8973693A JP 8973693 A JP8973693 A JP 8973693A JP H06298991 A JPH06298991 A JP H06298991A
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JP
Japan
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resin
crushing
recovering
resins
molded product
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JP8973693A
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English (en)
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Tadayuki Omae
忠行 大前
Noboru Yamaguchi
登 山口
Kenzou Chikanari
謙三 近成
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄された成形加工製品からリサイクル用樹
脂を回収する方法を提供する。 【構成】 (A)熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組成
物からなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片10
0重量部に対して、(B)エポキシ基含有エチレン共重
合体0.1〜30重量部を溶融混練することを特徴とす
るリサイクル用樹脂の回収方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄された成形加工製
品からリサイクル用樹脂を回収する方法に関する。より
詳細には、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組成物から
なる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片に、エポキ
シ基含有エチレン共重合体を溶融混練することを特徴と
するリサイクル用樹脂の回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
飽和ポリエステル樹脂やポリカーボネート樹脂などの熱
可塑性樹脂またはこれらの熱可塑性樹脂組成物は、その
優れた成形加工性、衛生性、外観性、耐熱性、耐候性及
び安価等の点から容器、包装用フィルム、家庭雑貨、事
務機器、電気・電子部品、自動車用部品などの成形材料
としてさまざまな分野で利用されている。このような熱
可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組成物からなる成形加工
製品の使用量は多く、また現在も年々増加する傾向にあ
るとともに使用済みで不要となり、廃棄される成形加工
製品の量も益々増加して社会的問題となっている。
【0003】使用済み等で不要になった成形品は、多く
の場合、焼却または土中に埋めることにより処分されて
いた。しかしながら、プラスチックスの焼却には、特殊
な焼却設備が必要であるうえに、多量のエネルギーを要
する。また、焼却の際に発生する燃焼ガスが、大気汚染
などの問題を引き起こす場合がある。一方、土中に埋め
る場合には、これらが土壌に還元することがないため、
廃棄物公害となり、またその量における限界がある。い
ずれの場合も環境破壊につながり、社会的問題となって
いる。
【0004】飽和ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂
は、これら自身、衝撃特性がよくないため、一度、各種
の成形加工により製品とした場合に、熱的な劣化を伴う
ことにより、さらに衝撃特性が低下することから、ほと
んど再生利用されていないのが現状である。例えば、こ
れらの成形製品を破砕したものを、再度成形した場合に
は、容易に破損してしまうため、所望の成形品がまった
く得られないか、または例え得られたとしても、それら
の物性が著しく低下するため実用に供することができな
かった。
【0005】一方、リサイクルによる廃プラスチックス
の再利用に関しては、例えばポリエチレンテレフタレー
ト樹脂製品の廃棄物を破砕した後、該破砕片にポリスチ
レン、ポリエチレン、ポリアミド、アスファルトなどの
熱可塑性材料や改質材料を混合し、スクリュー式押出機
で複合材を得ることにより廃棄物を利用処理する方法が
提案されている(特開平2−215514号公報)。ま
た二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シー
トまたはその廃棄物の粗砕片と、繊維、接着剤を添加し
て得られた複合材料が提案されている(特開平3−27
7511号公報)。しかしながら、これらの技術では、
廃棄物に添加される熱可塑性材料、改質材及び接着剤
が、実用的に利用し得るものではなく、得られた再生品
の物性が未だ十分ではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる事
情に鑑み、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組成物から
なる、廃棄物となった成形加工製品のリサイクルについ
て鋭意検討した結果、これらの成形加工製品を破砕し、
これに特定の構造を有するエチレン系共重合体を溶融混
練することにより、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組
成物を容易に回収し、リサイクルできることを見出し、
本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、(A)熱可塑性樹脂
または熱可塑性樹脂組成物からなる成形加工製品を破砕
して得られる樹脂片100重量部に対して、(B)エポ
キシ基含有エチレン共重合体0.1〜30重量部を溶融
混練することを特徴とするリサイクル用樹脂の回収方法
を提供するものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける熱可塑性樹脂としては、特に限定されるものでは
なく、例えば飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン系樹脂、AS系樹
脂、ABS系樹脂、ポリアリーレンサルファイド樹脂、
ポリアリーレンエステル樹脂及びポリフェニレンエーテ
ル樹脂等が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂の中で
も、飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が
好ましい。
【0009】飽和ポリエステル樹脂とは、ジカルボン酸
成分の少なくとも40モル%がテレフタル酸であるジカ
ルボン酸成分及びジオール成分からなるものである。上
記テレフタル酸以外のジカルボン酸成分としては、例え
ばアジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸など
の炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸
などの芳香族ジカルボン酸、またはシクロヘキサンジカ
ルボン酸などの脂環式ジカルボン酸の単独ないしは混合
物が挙げられる。また上記ジオール成分としては、例え
ばエチレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,10−デカンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジオールなどの脂肪族ジオール、脂環式ジオールの単
独または混合物が挙げられる。これらの飽和ポリエステ
ル樹脂の中でもポリエチレンテレフタレート(PET)
及び/またはポリブチレンテレフタレート(PBT)
が、本発明の効果をより望ましく発揮する。
【0010】また、(A)ポリカーボネート樹脂(P
C)とは、下記一般式(1)(ただし、Xは炭素数1〜
10のアルキレン基、炭素数1〜10のアルキリデン
基、炭素数4〜8のシクロアルキレン基、−O−、−S
−、−SO2 −からなる群から選ばれた基、R1 及びR
2 はハロゲン及び炭素数1〜12のアルキル基であっ
て、同一でも異なっていてもよい。m及びnは0〜4の
整数、pは0または1の整数である。)で示される2価
フェノールと炭酸誘導体を縮合して得られるものを主た
る構造とするものである。 この一般式の具体的化合物としては、ビスフェノール
A、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス−
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス−(3’,5’−ジブロモ−4’−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、レゾルシン、ハイドロキノン
などが挙げられる。このうちビスフェノールAが好まし
い。炭酸誘導体としては、例えばホスゲン、ジフェニル
カーボネート、ビスフェノールAのハロホルメートなど
が挙げられる。このうちホスゲン及びジフェニルカーボ
ネートが好ましい。
【0011】ポリアミド樹脂(PA)とは、3員環以上
のラクタム、重合可能なω−アミノ酸、2塩基酸とジア
ミン等の重縮合によって得られ、例えば、ポリアミド
4.6、ポリアミド6、ポリアミド6.6、ポリアミド
6.10、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミ
ド6.12のような脂肪族ポリアミド樹脂、ポリヘキサ
メチレンジアミンテレフタルアミド、ポリヘキサメチレ
ンジアミンイソフタルアミド、キシレン基含有ポリアミ
ドのような芳香族ポリアミド樹脂が挙げられる。これら
の中でも特にポリアミド6、ポリアミド6.6およびポ
リアミド12が好ましい。
【0012】ポリスチレン系樹脂(PS)とは、芳香族
ビニル化合物からなる重合体である。芳香族ビニル化合
物としては、例えばスチレン、o−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、m−メチルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、エチルスチレン、p−tert−ブチルスチ
レンなどのアルキル置換スチレン、α−メチルスチレ
ン、α−メチル−p−メチルスチレンなどのα−アルキ
ル置換スチレン、クロルスチレンなどのハロゲン置換ス
チレンなどが挙げられる。また必要に応じて、エチレン
系不飽和カルボン酸エステル、アミド基を有するビニル
化合物などのその他の共重合可能な化合物を共重合して
使用することができる。また、ゴム状重合体を共重合あ
るいはグラフト重合した高衝撃性ポリスチレン(HIP
S)にも利用できる。ここで述べたゴム状重合体として
は、ポリブタジエン、ブタジエン、ポリイソプレン、天
然ゴムなどのジエン系ゴム状重合体、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共
重合体、アクリル系ゴムなどの非ジエン系ゴム状重合体
等が挙げられる。これらのゴム状重合体は単独または2
種以上混合して使用することも可能である。また共役ジ
エン系ゴム状重合体と非共役ジエン系ゴム状重合体を混
合して使用することもできる。
【0013】AS樹脂は、シアン化ビニル化合物および
芳香族ビニル化合物を重合してなる共重合体である。シ
アン化ビニル化合物としては、例えばアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。芳香族ビニ
ルについては上述のポリスチレン系樹脂で用いられるも
のと同様である。
【0014】ABS系樹脂とは、ゴム状重合体、シアン
化ビニル化合物および芳香族ビニル化合物を重合してな
る共重合体である。ゴム状重合体としては、ジエン系ゴ
ム状重合体および非ジエン系ゴム状重合体を使用するこ
とができる。ジエン系ゴム重合体としては、例えばポブ
タジエン、ブタジエン−スチレン共重合体、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体、ポリイソプレン、天然ゴ
ムなどが挙げられる。非ジエン系ゴム状重合体として
は、例えばエチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
プロピレン−非共役ジエン共重合体、アクリル系ゴムな
どが挙げられる。これらのゴム状重合体は単独または2
種以上混合して使用することも可能である。また、共役
ジエン系ゴム状重合体と非共役ジエン系ゴム状重合体を
混合して使用することもできる。シアン化ビニル化合物
としては、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルなどが挙げられる。芳香族ビニル化合物としては、例
えばスチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、クロルスチレンなどが挙げられ
る。また必要に応じて、エチレン系不飽和カルボン酸エ
ステル、アミド基を有するビニル化合物などのその他の
共重合可能な化合物を共重合して使用することができ
る。
【0015】ポリアリーレンサルファイド樹脂として
は、一般式 −(−Ar−S−)n −で表される重合体
であり、−Ar−としては、例えば 等の2価の芳香族残基(但し、Phはフェニル基を表
す。)であり、Cl、Br、CH3 等の置換基が芳香環
に導入されることもある。これらは、多官能性モノマー
の共重合や種々の官能基をもつモノマーのグラフト等必
要に応じて変性されていてもかまわない。特に代表的な
ものは、一般式 −(−Ph−S−)−で表されるポリ
フェニレンサルファイド(PPS)である。
【0016】ポリアリーレンエステル樹脂(PAR)と
は、ポリカーボネート樹脂で述べた2価フェノールまた
はそのジアセテート等の誘導体と、飽和ポリエステル樹
脂で述べた芳香族ジカルボン酸またはその酸クロリド及
びフェニルエステル等の誘導体を縮合重合して得られる
ものを主たる構造とする。これらは、多官能性モノマー
の共重合や種々の官能基をもつモノマーのグラフト等必
要に応じて変性されていてもかまわない。特に代表的な
ものはビスフェノールA残基およびテレフタル酸残基お
よびイソフタル酸残基からなる構造を有するものであ
る。
【0017】ポリフェニレンエーテル樹脂(PPE)と
は、下記一般式で示されるフェノール(式中、R1 〜R
5 は水素、Cl、Brなどのハロゲン原子、メチル基、
エチル基、アリル基、フェニル基等の炭化水素基または
ヒドロキシメチル、シアノエチル、クロロフェニル等の
置換炭化水素基であり、それぞれ同一でも異なっていて
もよい。)の1種または2種以上と酸化重合して得られ
る重合体である。 これらは、多官能性モノマーの共重合や種々の官能基を
もつモノマーのグラフト等必要に応じて変性されていて
もよい。特に代表的なものは、2,6−ジメチルフェノ
ールまたは2,6−ジフェニルフェノールの単独重合体
および大量部の2,6−キシレノールと少量部の3−メ
チル−6−t−ブチルフェノールまたは2,3,6−ト
リメチルフェノールの共重合体が挙げられる。
【0018】本発明における熱可塑性樹脂組成物として
は、特に限定されるものではなく、例えば飽和ポリエス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、A
BS系樹脂、ポリスチレン系樹脂、AS樹脂、ポリアリ
ーレンサルファイド樹脂、ポリアリーレンエステル樹脂
及びポリフェニレンエーテル樹脂の中から選ばれる少な
くとも2種の熱可塑性樹脂からなる組成物が挙げられ
る。また、本発明における熱可塑性樹脂組成物として
は、前記熱可塑性樹脂の一種または2種以上とポリエチ
レン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢
酸ビニル共重合体またはそのケン化物などのポリオレフ
ィン系樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂等の
熱可塑性樹脂の溶融混合物等が挙げられる。具体的に
は、飽和ポリエステル樹脂/ポリカーボネート樹脂、飽
和ポリエステル樹脂/ABS系樹脂、飽和ポリエステル
樹脂/ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリカーボネート
樹脂/ABS系樹脂、ポリカーボネート樹脂/ポリアミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂/ポリフェニレンエーテル樹
脂、ポリスチレン系樹脂/ポリフェニレンエーテル樹
脂、飽和ポリエステル樹脂/ポリアリーレンサルファイ
ド樹脂、飽和ポリエステル樹脂/ポリオレフィン系樹
脂、ポリアミド樹脂/ポリオレフィン系樹脂、飽和ポリ
エステル樹脂/塩化ビニリデン樹脂等の熱可塑性樹脂組
成物が挙げられる。中でも、PC/PBT、PC/PE
T、PBT/PPE、PC/ABS、PA/PPE、P
S/PPE、PET/PE、PET/塩化ビニリデン樹
脂、PBT/PP、PA/PP、PA/PE等が好まし
い。
【0019】(A)成分における成形加工製品とは、ブ
ロー成形法、射出成形法、押出成形法などの成形方法に
より成形した製品をいう。ブロー成形法による製品とし
ては、例えばボトル類が挙げられ、より具体的にはジュ
ース、水などの飲料用をはじめとした食品容器、化粧品
容器、医薬品容器などが挙げられる。また、射出成形法
による製品としては、例えば事務機器、電気製品、自動
車などに使用されている種々の部品などが挙げられ、よ
り具体的にはコンパクトディスク等のディスク類、カバ
ー類、ケース類などが挙げられる。押出成形法による製
品としては、例えば各種用途に応じたシート類、フィル
ム類、チューブ類などが挙げられる。
【0020】破砕された樹脂片においては、破砕の方法
や樹脂片の大きさ、形状は特に限定されるものではな
く、例えば押出機で溶融混練する際に、押出機にフィー
ド可能な大きさ、形状であればよい。例えば、樹脂片の
大きさとしては、通常0.5〜20mmである。また、樹
脂片の形状としては、例えば球状、フレーク状、ブロッ
ク状、粉状及びペレット状等であればよい。破砕の方法
については、成形加工製品をもとの大きさよりも細かく
砕くものであれば、特に限定されるものではなく、通常
用いられているロール等の破砕機でよい。また、これら
の樹脂片を、押出機等を用いてペレット状にした場合
も、もとの樹脂片と全く同様に本発明に適用することが
できる。さらに、樹脂片が、射出成形等の加工工程にお
いて、製品以外の不要物として発生するバリやライナー
部等であってもよい。
【0021】本発明で用いる樹脂片が、異なる熱可塑性
樹脂または異なる熱可塑性樹脂組成物からなる成形加工
製品を破砕して得られる少なくとも2種類の樹脂片の混
合物であってもよい。例えば、飽和ポリエステル樹脂か
らなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片とポリカ
ーボネート樹脂からなる成形加工製品を破砕して得られ
る樹脂片の混合物などが挙げられる。さらに、本発明の
樹脂片が前記した熱可塑性樹脂または異なる熱可塑性樹
脂組成物からなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂
片とこれら以外のポリエチレン(PE)、ポリプロピレ
ン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはその
ケン化物などのポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル樹
脂、塩化ビニリデン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる成形
加工製品を破砕して得られる樹脂片の混合物であっても
よい。例えば、飽和ポリエステル樹脂からなる成形加工
製品を破砕して得られる樹脂片とポリオレフィン系樹脂
からなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片の混合
物、飽和ポリエステル樹脂からなる成形加工製品を破砕
して得られる樹脂片と塩化ビニリデン樹脂からなる成形
加工製品を破砕して得られる樹脂片の混合物などが挙げ
られる。以上の樹脂片の混合物は、多層構造体など2種
以上の熱可塑性樹脂がひとつの成形加工製品を形成して
いる場合も包含する。
【0022】(A)熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組
成物からなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片
は、おのおの単独、または併用する以外に、これらに更
に新しい熱可塑性樹脂及び/または新しい熱可塑性樹脂
組成物を添加してもよい。例えば、飽和ポリエステル樹
脂からなる成形加工製品を破砕して得られた樹脂片に、
新しい飽和ポリエステル樹脂、新しいポリカーボネート
樹脂及び新しい熱可塑性樹脂組成物を添加してもよい
し、またポリカーボネート樹脂からなる成形加工製品を
破砕して得られた樹脂片に、新しい飽和ポリエステル樹
脂、新しいポリカーボネート樹脂及び新しい熱可塑性樹
脂組成物を添加してもよい。
【0023】次に本発明で使用する(B)エポキシ基含
有エチレン共重合体は、エポキシ基を含有するエチレン
共重合体であればよく、例えば(a)エチレン単位が5
0〜99重量%、(b)不飽和カルボン酸グリシジルエ
ステル単位または不飽和グリシジルエーテル単位が0.
1〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%、
(c)エチレン系不飽和化合物単位が0〜50重量%か
らなるエポキシ基含有エチレン共重合体が好ましい。
(B)エポキシ基含有エチレン共重合体において(b)
不飽和グリシジルエステル単位および不飽和グリシジル
エーテル単位とは下記一般式(2)、(3)で表され
る。 (式中、Rはエチレン系不飽和結合を有する炭素数2〜
18の炭化水素基である。) (式中、Rはエチレン系不飽和結合を有する炭素数2〜
18の炭化水素基であり、CH2 −O−または下記式
(4)である。)
【0024】具体的には、グリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、イタコン酸グリシジルエステ
ル、アリルグリシジルエーテル、2−メチルアリルグリ
シジルエーテル、スチレン−p−グリシジルエーテルな
どが挙げられる。
【0025】また、本発明で用いる(B)エポキシ基含
有エチレン共重合体としては、(a)エチレン、(b)
不飽和カルボン酸グリシジルエステルまたは不飽和グリ
シジルエーテル、及び(c)エチレン系不飽和化合物の
3元以上の多元共重合体を使用することもできる。この
(c)エチレン系不飽和化合物としては、例えばメチル
アクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレートなどのα,β−不飽和カルボン酸ア
ルキルエステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ブ
タン酸ビニル、安息香酸ビニルなどのカルボン酸ビニル
エステル類、メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、エチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル
などのビニルエーテル類、スチレン、メチルスチレン、
エチルスチレン、ジメチルスチレンなどのスチレン類な
どが挙げられる。
【0026】(B)エポキシ基含有エチレン共重合体と
しては、例えば、エチレン−グリシジルメタクリレート
共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレート−メチ
ルアクリレート3元共重合体、エチレン−グリシジルメ
タクリレート−エチルアクリレート3元共重合体、エチ
レン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル3元共重
合体等が挙げられる。中でもエチレン−グリシジルメタ
クリレート共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレ
ート−メチルアクリレート3元共重合体及びエチレン−
グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル3元共重合体が
好ましい。
【0027】また、該エポキシ基含有エチレン共重合体
のメルトインデックス(JIS K6760)は、特に
限定されるものではないが、0.5〜100g/10分
が好ましい。
【0028】エポキシ基含有エチレン共重合体の製造方
法は、特に限定されるものではなく、例えば不飽和エポ
キシ化合物が共重合体の主鎖中に導入されるランダム共
重合法および不飽和エポキシ化合物が共重合体の側鎖と
して導入されるグラフト共重合法のいずれでも可能であ
る。具体的な製造方法としては、不飽和エポキシ化合物
とエチレンをラジカル発生剤の存在下、500〜400
0気圧、100〜300℃で適当な溶媒や連鎖移動剤の
存在下または不存在下に共重合させる方法、ポリエチレ
ンまたはエチレン系共重合体に不飽和エポキシ化合物お
よびラジカル発生剤を混合し、押出機の中で溶融グラフ
ト共重合させる方法などが挙げられる。
【0029】本発明で用いるエポキシ基含有エチレン共
重合体は、エチレン−αオレフィン共重合体ゴム、エチ
レン−αオレフィン−非共役ジエン3元共重合体ゴム、
ブチルゴム、スチレン系ゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴ
ム、ウレタンゴム等を添加することができる。これらの
中でもエチレン−プロピレン、エチレン−ブテン等のエ
チレン−αオレフィン共重合体ゴム、エチレン−プロピ
レン−(5−エチリデン−2−ノルボルネン)、エチレ
ン−プロピレン−ジシクロペンタジエンなどのエチレン
−αオレフィン−非共役ジエン3元共重合体ゴムが好ま
しい。
【0030】上記(B)エポキシ基含有エチレン共重合
体の添加量は、(A)樹脂片100重量部に対して0.
1〜30重量部、好ましくは1〜20重量部である。該
添加量が0.1重量部未満では、物性的に満足できるも
のにならず、また30重量部を越えると成形加工性の悪
化や満足する機械的物性が得られないという不都合を有
する。
【0031】本発明における溶融混練は、一般に使用さ
れている一軸または二軸などの各種押出機、バンバリー
ミキサー、ロール、各種ニーダー等の混練装置を用いる
ことができる。
【0032】本発明は、(A)異なる樹脂片を二種類以
上併用する場合において、(B)エポキシ基含有エチレ
ン共重合体の三者を同時に溶融混練することができる。
また、(A)いずれか一方の樹脂片と(B)エポキシ
基含有エチレン共重合体を予め溶融混練し、後段で
(A)残りの樹脂片を溶融混練することもできる。好
ましい混練方法としては、前者の一括混練方法よりも後
者の分割混練方法である。例えば、飽和ポリエステル樹
脂またはポリカーボネート樹脂からなる成形加工製品か
ら得られるそれぞれの樹脂片のうち、飽和ポリエステル
樹脂からなる成形加工製品から得られる樹脂片とエポキ
シ基含有エチレン共重合体を予め溶融混練し、これに後
段でポリカーボネート樹脂からなる成形加工製品から得
られる樹脂片を溶融混練することができる。また、逆に
ポリカーボネート樹脂からなる成形加工製品から得られ
る樹脂片とエポキシ基含有エチレン共重合体を予め溶融
混練し、これに後段で飽和ポリエステル樹脂からなる成
形加工製品から得られる樹脂片を溶融混練することがで
きる。予め飽和ポリエステル樹脂からなる成形加工製品
から得られる樹脂片とエポキシ基含有エチレン共重合体
を溶融混練すると、得られた成形加工製品の耐衝撃強度
が優れる。また、予めポリカーボネート樹脂からなる成
形加工製品から得られる樹脂片とエポキシ基含有エチレ
ン共重合体を溶融混練すると、溶融混練しやすいという
特徴を有する。
【0033】本発明により回収されたリサイクル用樹脂
は、各種の成形方法で成形することができ、例えばブロ
ー成形、射出成形及び押出成形等の各種成形機で成形で
きる。
【0034】本発明により回収されたリサイクル用樹脂
は、必要に応じて他の成分、例えば顔料、染料、補強
剤、充填剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、核剤、
滑剤、帯電防止剤、難燃剤、可塑剤等の添加剤を配合す
ることができる。特に、各種の表面処理がなされている
ガラス繊維、タルク、炭酸カルシウム等の補強剤や充填
剤を添加すると、高剛性でしかも耐衝撃強度の高い、有
効な材料が得られる。
【0035】上記補強剤、充填剤等の添加剤の添加量
は、(A)樹脂片100重量部に対して、通常10〜1
00重量部である。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれば
回収されたリサイクル用樹脂は、耐衝撃性、成形加工性
をはじめとする諸物性が改良され、優れた物性を有する
ものであり、再度成形加工して製品を得ることができ、
また、本発明はプラスチックス公害などの環境問題の対
策として極めて有効な手段を提供できる。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらにより限定されるものではない。なお、実
施例中の物性は以下の方法で測定した。 (1)アイゾット衝撃強度 ASTM D256に従って評価した(サンプル厚み1
/8インチ、測定温度23℃及び−30℃、Vノッチ付
き)。 (2)曲げ弾性率 ASTM D790に従って評価した(サンプル厚み1
/8インチ)。 (3)熱変形温度 ASTM D648に従って評価した(サンプル厚み1
/4インチ、曲げ応力18.6kgf/cm2 または4.6
kgf/cm2 )。 (4)成形性 5オンスの射出成形機を用いて成形加工し、縦15cm×
横20cm×厚み3.2mmの平板試験片を得る際に、10
ショット中、破損するサンプルの個数で評価した。 (5)耐ガソリン性 引張物性測定のためのASTM D790(厚み1/8
インチ)による試料片をガソリン中に5%の歪みを与え
た状態で、1分間浸漬処理を行った後、引張破断伸びを
測定し評価した。得られた結果をガソリンに浸漬処理し
ないものに対する残率として表示した。
【0038】実施例及び比較例において、(A)熱可塑
性樹脂または熱可塑性樹脂組成物からなる成形加工製品
を破砕した樹脂片、(B)エポキシ基含有エチレン共重
合体としては、以下のものを用いた。 (1)熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組成物からなる
成形加工製品を破砕した樹脂片 (A)飽和ポリエステル樹脂からなる成形加工製品を
破砕した樹脂片 廃ポリエチレンテレフタレート(R−PET):使用後
に回収された飲料用ボトルのフレーク状破砕品(大きさ
5〜10mm)(REKO社製;オランダ)、MI=7
0g/10分(280℃、2.16kg荷重) (A)ポリカーボネート樹脂からなる成形加工製品を
破砕した樹脂片 廃ポリカーボネート(R−PC):使用後に回収された
コンパクトディスクのフレーク状破砕品(大きさ1〜5
mm)(REKO社製;オランダ)、MI=80g/1
0分(300℃、1.2kg荷重) (2)エポキシ基含有エチレン共重合体 共重合体(1) E/MA/GMA=66/30/6重量%、MI=9g
/10分(190℃、2.16kg荷重) 共重合体(2) E/MA/GMA=66/28/6重量%、MI=20
g/10分(190℃、2.16kg荷重) (3)ガラスファイバー(強化材) GF:CS−03−MA429(旭ガラスファイバー社
製) (大きさ:径10μm、長さ3mm) なお、上記(2)における各略号は、以下のとおり意味
する。 E:エチレン、GMA:グリシジルメタクリレート、M
A:メチルアクリレート、MAH:無水マレイン酸、E
A:エチルアクリレート
【0039】実施例1 予め除湿乾燥機により140℃、2時間乾燥処理された
(A)廃棄された飲料用ボトルのフレーク状破砕品と
(B)エポキシ基含有エチレン共重合体を表1に示した
組成でドライブレンド法により配合し、30mmφ二軸
押出機を用いてバレル温度260℃で溶融混練し、白色
ペレット状の組成物を得た。さらに該組成物ペレットを
140℃、2時間、除湿乾燥機で乾燥させた後、5オン
スの射出成形機を用いて成形温度280℃、金型温度7
0℃の条件で物性測定用試験片を作製した。この試験片
の測定結果を表1に示す。
【0040】比較例1 (B)エポキシ基含有エチレン共重合体を添加しなかっ
た以外は、実施例1と同様の方法により実施した。測定
結果を表1に示す。
【0041】実施例2及び3 サイドフィード装置をバレルの中間に設置した30mm
φ二軸押出機を用いて、予め除湿乾燥機により140
℃、2時間乾燥処理された(A)廃棄された飲料用ボト
ルのフレーク状破砕品をメインフィーダー装置によりフ
ィードし、ガラスファイバーをサイドフィーダー装置に
より表1に示した組成でフィードし、溶融混練すること
によりガラスファイバー強化再生ポリエチレンテレフタ
レートの白色ペレット状の組成物を得た。さらに該組成
物ペレットを140℃、2時間、除湿乾燥機で乾燥させ
た後、(B)エポキシ基含有エチレン共重合体を表1に
示した組成でドライブレンド法により配合し、5オンス
の射出成形機を用いて成形温度280℃、金型温度70
℃の条件で物性測定用試験片を作製した。この試験片の
測定結果を表1に示す。
【0042】比較例2 表1に示す(A)廃棄された飲料用ボトルのフレーク状
破砕品とガラスファイバーを用いて、(B)エポキシ基
含有エチレン共重合体を添加しなかった以外は、実施例
2と同様の方法により実施した。測定結果を表1に示
す。
【0043】実施例4及び5 予め除湿乾燥機により140℃、2時間乾燥処理された
(A)廃棄されたコンパクトディスクのフレーク状破砕
品と、(B)エポキシ基含有エチレン共重合体を表2に
示した組成でドライブレンド法により配合し、30mm
φ二軸押出機を用いてバレル温度260℃で溶融混練
し、グレーがかった白色ペレット状の組成物を得た。さ
らに該組成物ペレットを110℃、2時間、除湿乾燥機
で乾燥させた後、5オンスの射出成形機を用いて成形温
度280℃、金型温度70℃の条件で物性測定用試験片
を作製した。この試験片の測定結果を表2に示す。
【0044】比較例3 (B)エポキシ基含有エチレン共重合体を添加しなかっ
た以外は、実施例4と同様の方法により実施した。測定
結果を表2に示す。
【0045】実施例6及び7 サイドフィード装置をバレルの中間に設置した30mm
φ二軸押出機を用いて、予め除湿乾燥機により140
℃、2時間乾燥処理された(A)廃棄されたコンパクト
ディスクのフレーク状破砕品と(B)エポキシ基含有エ
チレン共重合体をドライブレンド法により配合したもの
をメインフィーダー装置によりフィードし、110℃、
2時間乾燥処理された(A)廃棄された飲料用ボトルの
フレーク状破砕品をサイドフィーダー装置により表3に
示した組成で溶融混練することにより、少しグレーがか
った白色ペレット状の組成物を得た。さらに該組成物ペ
レットを140℃、2時間、除湿乾燥機で乾燥させた
後、5オンスの射出成形機を用いて成形温度280℃、
金型温度70℃の条件で物性測定用試験片を作製した。
この試験片の測定結果を表3に示す。
【0046】実施例8 サイドフィード装置をバレルの中間に設置した30mm
φ二軸押出機を用いて、予め除湿乾燥機により140
℃、2時間乾燥処理された(A)廃棄された飲料用ボト
ルのフレーク状破砕品と(B)エポキシ基含有エチレン
共重合体をドライブレンド法により配合したものをメイ
ンフィーダー装置によりフィードし、110℃、2時間
乾燥処理された(A)廃棄されたコンパクトディスクの
フレーク状破砕品をサイドフィーダー装置により表3に
示した組成で溶融混練することにより、少しグレーがか
った白色ペレット状の組成物を得た。さらに該組成物ペ
レットを140℃、2時間、除湿乾燥機で乾燥させた
後、5オンスの射出成形機を用いて成形温度280℃、
金型温度70℃の条件で物性測定用試験片を作製した。
この試験片の測定結果を表3に示す。
【0047】実施例9〜11 予め除湿乾燥機により140℃、2時間乾燥処理された
(A)廃棄された飲料用ボトルのフレーク状破砕品、同
様に110℃、2時間乾燥処理された(A)廃棄された
コンパクトディスクのフレーク状破砕品、及び(B)エ
ポキシ基含有エチレン共重合体を表3に示した組成でド
ライブレンド法により配合し、30mmφ2軸押出機で
溶融混練し、グレーがかった白色ペレット状の組成物を
得た。該組成物ペレットを140℃、2時間、除湿乾燥
機で乾燥させた後、5オンスの射出成形機を用いて成形
温度280℃、金型温度70℃の条件で物性測定用試験
片を作製した。この試験片の測定結果を表3に示す。
【0048】比較例4〜6 (B)エポキシ基含有エチレン共重合体を添加しなかっ
た以外は、実施例9と同様の方法により実施した。測定
結果を表3に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 69:00 105:26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂組
    成物からなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片1
    00重量部に対して、(B)エポキシ基含有エチレン共
    重合体0.1〜30重量部を溶融混練することを特徴と
    するリサイクル用樹脂の回収方法。
  2. 【請求項2】(A)熱可塑性樹脂が、飽和ポリエステル
    樹脂である請求項1記載のリサイクル用樹脂の回収方
    法。
  3. 【請求項3】(A)熱可塑性樹脂が、ポリカーボネート
    樹脂である請求項1記載のリサイクル用樹脂の回収方
    法。
  4. 【請求項4】(A)熱可塑性樹脂組成物が、飽和ポリエ
    ステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、
    ABS系樹脂、ポリスチレン系樹脂、AS樹脂、ポリア
    リーレンサルファイド樹脂、ポリアリーレンエステル樹
    脂及びポリフェニレンエーテル樹脂の中から選ばれる少
    なくとも2種の熱可塑性樹脂からなる組成物である請求
    項1記載のリサイクル用樹脂の回収方法。
  5. 【請求項5】(A)樹脂片が、ポリエチレンテレフタレ
    ート樹脂からなるボトルを破砕して得られる樹脂片であ
    る請求項1記載のリサイクル用樹脂の回収方法。
  6. 【請求項6】(A)樹脂片が、ポリカーボネート樹脂か
    らなるコンパクトディスクを破砕して得られる樹脂片で
    ある請求項1記載のリサイクル用樹脂の回収方法。
  7. 【請求項7】(A)樹脂片が、異なる熱可塑性樹脂また
    は異なる熱可塑性樹脂組成物からなる成形加工製品を破
    砕して得られる少なくとも2種類の樹脂片の混合物であ
    る請求項1記載のリサイクル用樹脂の回収方法。
  8. 【請求項8】樹脂片の混合物が、飽和ポリエステル樹脂
    からなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片とポリ
    カーボネート樹脂からなる成形加工製品を破砕して得ら
    れる樹脂片の混合物である請求項7記載のリサイクル用
    樹脂の回収方法。
  9. 【請求項9】樹脂片の混合物のうち、飽和ポリエステル
    樹脂からなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片
    と、(B)エポキシ基含有エチレン共重合体を予め溶融
    混練し、これに後段でポリカーボネート樹脂からなる成
    形加工製品を破砕して得られる樹脂片を溶融混練する請
    求項8記載のリサイクル用樹脂の回収方法。
  10. 【請求項10】樹脂片の混合物のうち、ポリカーボネー
    ト樹脂からなる成形加工製品を破砕して得られる樹脂片
    と、(B)エポキシ基含有エチレン共重合体を予め溶融
    混練し、これに後段で飽和ポリエステル樹脂からなる成
    形加工製品を破砕して得られる樹脂片を溶融混練する請
    求項8記載のリサイクル用樹脂の回収方法。
  11. 【請求項11】(B)エポキシ基含有エチレン共重合体
    が、(a)エチレン単位が60〜99重量%、(b)不
    飽和カルボン酸グリシジルエステル単位または不飽和カ
    ルボン酸グリシジルエーテル単位が0.1〜30重量
    %、(c)エチレン系不飽和化合物単位より選ばれるエ
    ステル単位が0〜40重量%からなる請求項1記載のリ
    サイクル用樹脂の回収方法。
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