JPH06298711A - 光学活性な2,3−ジヒドロ−1h−インデン誘導体の製造法 - Google Patents
光学活性な2,3−ジヒドロ−1h−インデン誘導体の製造法Info
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- JPH06298711A JPH06298711A JP5085008A JP8500893A JPH06298711A JP H06298711 A JPH06298711 A JP H06298711A JP 5085008 A JP5085008 A JP 5085008A JP 8500893 A JP8500893 A JP 8500893A JP H06298711 A JPH06298711 A JP H06298711A
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、光学活性な2,3−ジヒドロ−1
H−インデン誘導体又はその塩を、好収率で純度よく製
造し得る方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の方法は、一般式 【化1】 [式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ低級アル
キル基を示す。Aは基 【化2】 を示す。R5 はフェニル環上に置換基として低級アルキ
ル基及び低級アルコキシ基からなる群より選ばれる基を
有することのあるフェニル基を示す。]で表わされる
2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
を、二酸化白金又はパラジウム−炭素を用いて接触水素
添加するものである。
H−インデン誘導体又はその塩を、好収率で純度よく製
造し得る方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の方法は、一般式 【化1】 [式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ低級アル
キル基を示す。Aは基 【化2】 を示す。R5 はフェニル環上に置換基として低級アルキ
ル基及び低級アルコキシ基からなる群より選ばれる基を
有することのあるフェニル基を示す。]で表わされる
2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
を、二酸化白金又はパラジウム−炭素を用いて接触水素
添加するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性な2,3−ジ
ヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩の製造法に関
する。
ヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩の製造法に関
する。
【0002】
【発明の開示】一般式
【0003】
【化14】
【0004】[式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれ
ぞれ低級アルキル基を示す。R6 は基
ぞれ低級アルキル基を示す。R6 は基
【0005】
【化15】
【0006】を示す。R5 はフェニル環上に置換基とし
て低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より
選ばれる基を有することのあるフェニル基を示す。]で
表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン誘導体又はその塩及び一般式
て低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より
選ばれる基を有することのあるフェニル基を示す。]で
表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン誘導体又はその塩及び一般式
【0007】
【化16】
【0008】[式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
に同じ。R7 は基
に同じ。R7 は基
【0009】
【化17】
【0010】を示す。R5 は前記に同じ。]で表わされ
る光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体
又はその塩は、低酸素症改善剤や抗酸化剤として有用な
公知の一般式
る光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体
又はその塩は、低酸素症改善剤や抗酸化剤として有用な
公知の一般式
【0011】
【化18】
【0012】[式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
に同じ。R8 は基
に同じ。R8 は基
【0013】
【化19】
【0014】を示す。]で表わされる光学活性な2,3
−ジヒドロ−1H−インデン誘導体(特開昭60−19
9862号公報)の合成中間体として有用な化合物であ
る。
−ジヒドロ−1H−インデン誘導体(特開昭60−19
9862号公報)の合成中間体として有用な化合物であ
る。
【0015】本発明の目的は、上記一般式(1)及び
(2)で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H
−インデン誘導体又はその塩を、好収率で純度よく製造
し得る方法を提供することにある。
(2)で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H
−インデン誘導体又はその塩を、好収率で純度よく製造
し得る方法を提供することにある。
【0016】本発明によれば、上記一般式(1)で表わ
される光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘
導体又はその塩は、一般式
される光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘
導体又はその塩は、一般式
【0017】
【化20】
【0018】[式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
に同じ。Aは基
に同じ。Aは基
【0019】
【化21】
【0020】を示す。R5 は前記に同じ。]で表わされ
る2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
を、二酸化白金を用いて接触水素添加することにより製
造される。
る2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
を、二酸化白金を用いて接触水素添加することにより製
造される。
【0021】また、本発明によれば、上記一般式(2)
で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン誘導体又はその塩は、一般式
で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン誘導体又はその塩は、一般式
【0022】
【化22】
【0023】[式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びAは
前記に同じ。]で表わされる2,3−ジヒドロ−1H−
インデン誘導体又はその塩を、パラジウム−炭素を用い
て接触水素添加することにより製造される。
前記に同じ。]で表わされる2,3−ジヒドロ−1H−
インデン誘導体又はその塩を、パラジウム−炭素を用い
て接触水素添加することにより製造される。
【0024】本発明においては、触媒として二酸化白金
又はパラジウム−炭素のいずれかを使用することによ
り、光学活性体のいずれか一方のみを好収率、好純度で
得ることができる。例えばAが基
又はパラジウム−炭素のいずれかを使用することによ
り、光学活性体のいずれか一方のみを好収率、好純度で
得ることができる。例えばAが基
【0025】
【化23】
【0026】である一般式(4)の2,3−ジヒドロ−
1H−インデン誘導体又はその塩を二酸化白金を用いて
接触水素添加すれば、R6 が
1H−インデン誘導体又はその塩を二酸化白金を用いて
接触水素添加すれば、R6 が
【0027】
【化24】
【0028】である一般式(1)で表わされる光学活性
な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
が選択的に製造され、Aが基
な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
が選択的に製造され、Aが基
【0029】
【化25】
【0030】である一般式(4)の2,3−ジヒドロ−
1H−インデン誘導体又はその塩を二酸化白金を用いて
接触水素添加すれば、R6 が
1H−インデン誘導体又はその塩を二酸化白金を用いて
接触水素添加すれば、R6 が
【0031】
【化26】
【0032】である一般式(1)で表わされる光学活性
な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
が選択的に製造される。またAが基
な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
が選択的に製造される。またAが基
【0033】
【化27】
【0034】である一般式(4)の2,3−ジヒドロ−
1H−インデン誘導体又はその塩をパラジウム−炭素を
用いて接触水素添加すれば、R7 が
1H−インデン誘導体又はその塩をパラジウム−炭素を
用いて接触水素添加すれば、R7 が
【0035】
【化28】
【0036】である一般式(2)で表わされる光学活性
な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
が選択的に製造され、Aが基
な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
が選択的に製造され、Aが基
【0037】
【化29】
【0038】である一般式(4)の2,3−ジヒドロ−
1H−インデン誘導体又はその塩をパラジウム−炭素を
用いて接触水素添加すれば、R7 が
1H−インデン誘導体又はその塩をパラジウム−炭素を
用いて接触水素添加すれば、R7 が
【0039】
【化30】
【0040】である一般式(2)で表わされる光学活性
な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
が選択的に製造される。
な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
が選択的に製造される。
【0041】本明細書において、低級アルキル基は、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキ
シル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,
1−ジメチルプロピル、1−メチルブチル、2,2−ジ
メチルプロピル、2,3−ジメチルプロピル、1−メチ
ルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1−エチルブチ
ル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を
意味する。
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキ
シル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,
1−ジメチルプロピル、1−メチルブチル、2,2−ジ
メチルプロピル、2,3−ジメチルプロピル、1−メチ
ルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1−エチルブチ
ル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を
意味する。
【0042】フェニル環上に置換基として低級アルキル
基及び低級アルコキシ基からなる群より選ばれる基を有
することのあるフェニル基は、例えばフェニル、2−メ
チルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニ
ル、2−エチルフェニル、3−エチルフェニル、4−エ
チルフェニル、3−イソプロピルフェニル、4−ヘキシ
ルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメ
チルフェニル、3,4,5−トリメチルフェニル、2−
メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキ
シフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェ
ニル、4−エトキシフェニル、4−イソプロポキシフェ
ニル、4−ヘキシルオキシフェニル、3,4−ジメトキ
シフェニル、3,4−ジエトキシフェニル、3,4,5
−トリメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニ
ル、3−メチル−4−メトキシフェニル基等のフェニル
環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルキル基及び炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキ
シ基からなる群より選ばれる基を1〜3個有することの
あるフェニル基を意味する。
基及び低級アルコキシ基からなる群より選ばれる基を有
することのあるフェニル基は、例えばフェニル、2−メ
チルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニ
ル、2−エチルフェニル、3−エチルフェニル、4−エ
チルフェニル、3−イソプロピルフェニル、4−ヘキシ
ルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメ
チルフェニル、3,4,5−トリメチルフェニル、2−
メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキ
シフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェ
ニル、4−エトキシフェニル、4−イソプロポキシフェ
ニル、4−ヘキシルオキシフェニル、3,4−ジメトキ
シフェニル、3,4−ジエトキシフェニル、3,4,5
−トリメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニ
ル、3−メチル−4−メトキシフェニル基等のフェニル
環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルキル基及び炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキ
シ基からなる群より選ばれる基を1〜3個有することの
あるフェニル基を意味する。
【0043】低級アルコキシ基は、例えばメトキシ、エ
トキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
シ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘ
キシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルコキシ基を意味する。
トキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
シ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘ
キシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルコキシ基を意味する。
【0044】本発明において、出発原料として用いられ
る一般式(4)の2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘
導体は、例えば下記反応式−1に示す方法に従い容易に
製造される。
る一般式(4)の2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘
導体は、例えば下記反応式−1に示す方法に従い容易に
製造される。
【0045】
【化31】
【0046】[式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びAは
前記に同じ。] 公知の一般式(6)の化合物とアミン(7)との反応
は、適当な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は不
存在下に行なわれる。この際使用される塩基性化合物と
しては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の無機塩基、ピペリジン、ピリジ
ン、トリエチルアミン、1,5−ジアザビシクロ[4.
3.0]ノネン−5、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデセン−7、1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン等の有機塩基等が挙げられる。
使用される不活性溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさ
ないものであればいずれでもよいが、例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール
類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン
酸トリアミド等が挙げられる。アミン(7)の使用量
は、化合物(6)に対して通常少なくとも等モル量、好
ましくは等モル〜2倍モル量とするのがよい。反応温度
は−20〜100℃、好ましくは0〜70℃とするのが
よく、一般に1〜7時間程度で反応は終了する。該反応
の反応系内に四塩化チタンを添加すると、反応は有利に
進行する。斯くして一般式(4)で表わされる2,3−
ジヒドロ−1H−インデン誘導体が製造される。
前記に同じ。] 公知の一般式(6)の化合物とアミン(7)との反応
は、適当な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は不
存在下に行なわれる。この際使用される塩基性化合物と
しては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の無機塩基、ピペリジン、ピリジ
ン、トリエチルアミン、1,5−ジアザビシクロ[4.
3.0]ノネン−5、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデセン−7、1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン等の有機塩基等が挙げられる。
使用される不活性溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさ
ないものであればいずれでもよいが、例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール
類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン
酸トリアミド等が挙げられる。アミン(7)の使用量
は、化合物(6)に対して通常少なくとも等モル量、好
ましくは等モル〜2倍モル量とするのがよい。反応温度
は−20〜100℃、好ましくは0〜70℃とするのが
よく、一般に1〜7時間程度で反応は終了する。該反応
の反応系内に四塩化チタンを添加すると、反応は有利に
進行する。斯くして一般式(4)で表わされる2,3−
ジヒドロ−1H−インデン誘導体が製造される。
【0047】一般式(4)で表わされる2,3−ジヒド
ロ−1H−インデン誘導体又はその塩の接触水素添加
は、二酸化白金又はパラジウム−炭素の存在下、適当な
溶媒中で行なわれる。使用される溶媒としては、例えば
水、酢酸、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化
水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジ
メチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒又はこれ
らの混合溶媒等が挙げられる。これらの溶媒の中でもメ
タノール、エタノール等のアルコール類が特に好まし
い。また触媒として用いられる二酸化白金又はパラジウ
ム−炭素の使用量としては、化合物(4)に対して一般
に0.02〜1倍量程度とするのがよい。反応温度は通
常−20〜100℃付近、好ましくは0〜40℃付近、
水素圧は通常1〜50気圧とするのがよく、該反応は一
般に0.5〜10時間程度で終了する。斯くして一般式
(1)又は(2)で表わされる光学活性な2,3−ジヒ
ドロ−1H−インデン誘導体又はその塩が製造される。
ロ−1H−インデン誘導体又はその塩の接触水素添加
は、二酸化白金又はパラジウム−炭素の存在下、適当な
溶媒中で行なわれる。使用される溶媒としては、例えば
水、酢酸、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化
水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジ
メチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒又はこれ
らの混合溶媒等が挙げられる。これらの溶媒の中でもメ
タノール、エタノール等のアルコール類が特に好まし
い。また触媒として用いられる二酸化白金又はパラジウ
ム−炭素の使用量としては、化合物(4)に対して一般
に0.02〜1倍量程度とするのがよい。反応温度は通
常−20〜100℃付近、好ましくは0〜40℃付近、
水素圧は通常1〜50気圧とするのがよく、該反応は一
般に0.5〜10時間程度で終了する。斯くして一般式
(1)又は(2)で表わされる光学活性な2,3−ジヒ
ドロ−1H−インデン誘導体又はその塩が製造される。
【0048】上記接触水素添加反応において、触媒とし
てパラジウム−炭素を用いた場合、上記反応条件下に一
部が一般式(3)の光学活性な2,3−ジヒドロ−1H
−インデン誘導体又はその塩に還元されることもある
が、この化合物は容易に分離可能である。
てパラジウム−炭素を用いた場合、上記反応条件下に一
部が一般式(3)の光学活性な2,3−ジヒドロ−1H
−インデン誘導体又はその塩に還元されることもある
が、この化合物は容易に分離可能である。
【0049】斯くして得られた一般式(1)又は(2)
で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン誘導体は、例えば下記反応式−2に示す方法に従い
容易に好収率、好純度で一般式(3)で表わされる光学
活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体に誘導
することができる。従って、本発明の方法を用いれば、
一般式(3)で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ
−1H−インデン誘導体を、光学分割の如き煩雑な手段
を用いることなく、好収率、好純度で得ることができ
る。
で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン誘導体は、例えば下記反応式−2に示す方法に従い
容易に好収率、好純度で一般式(3)で表わされる光学
活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体に誘導
することができる。従って、本発明の方法を用いれば、
一般式(3)で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ
−1H−インデン誘導体を、光学分割の如き煩雑な手段
を用いることなく、好収率、好純度で得ることができ
る。
【0050】
【化32】
【0051】[式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R6 、
R7 及びR8 は前記に同じ。] 一般式(1)又は(2)の化合物の還元は、通常の接触
水素添加により行ない得る。ここで用いられる溶媒とし
ては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキ
サン等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等の
エステル類、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極
性溶媒又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。また用い
られる触媒としては、例えばパラジウム、パラジウム−
黒、パラジウム−炭素、水酸化パラジウム−炭素、白
金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が用い
られる。斯かる触媒の使用量としては、化合物(1)又
は(2)に対して一般に0.02〜1倍量程度とするの
がよい。反応温度は通常−20〜100℃付近、好まし
くは0〜70℃付近、水素圧は通常1〜10気圧とする
のがよく、該反応は一般に0.5〜20時間程度で終了
する。
R7 及びR8 は前記に同じ。] 一般式(1)又は(2)の化合物の還元は、通常の接触
水素添加により行ない得る。ここで用いられる溶媒とし
ては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキ
サン等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等の
エステル類、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極
性溶媒又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。また用い
られる触媒としては、例えばパラジウム、パラジウム−
黒、パラジウム−炭素、水酸化パラジウム−炭素、白
金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が用い
られる。斯かる触媒の使用量としては、化合物(1)又
は(2)に対して一般に0.02〜1倍量程度とするの
がよい。反応温度は通常−20〜100℃付近、好まし
くは0〜70℃付近、水素圧は通常1〜10気圧とする
のがよく、該反応は一般に0.5〜20時間程度で終了
する。
【0052】本発明では、上記で製造される一般式
(1)又は(2)の光学活性な2,3−ジヒドロ−1H
−インデン誘導体を常法に従って酸処理することによ
り、対応する化合物の塩とすることができる。用いられ
る酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸
等の無機酸、蓚酸、酒石酸、安息香酸、トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸等の有機酸等が挙げられる。
(1)又は(2)の光学活性な2,3−ジヒドロ−1H
−インデン誘導体を常法に従って酸処理することによ
り、対応する化合物の塩とすることができる。用いられ
る酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸
等の無機酸、蓚酸、酒石酸、安息香酸、トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸等の有機酸等が挙げられる。
【0053】斯くして得られる一般式(1)又は(2)
で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン誘導体及びその塩は、通常の分離手段により反応混
合物から容易に単離精製することができる。該分離手段
としては、例えば溶媒抽出法、希釈法、再結晶法、カラ
ムクロマトグラフィー、プレパラティブ薄層クロマトグ
ラフィー等を挙げることができる。
で表わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン誘導体及びその塩は、通常の分離手段により反応混
合物から容易に単離精製することができる。該分離手段
としては、例えば溶媒抽出法、希釈法、再結晶法、カラ
ムクロマトグラフィー、プレパラティブ薄層クロマトグ
ラフィー等を挙げることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明の方法によれば、触媒を使い分け
ることにより、目的とする一般式(1)又は(2)で表
わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン
誘導体及びその塩の一方のみを、安全且つ簡便な操作
で、しかも穏和な反応条件下に、好収率、好純度で製造
し得る。
ることにより、目的とする一般式(1)又は(2)で表
わされる光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン
誘導体及びその塩の一方のみを、安全且つ簡便な操作
で、しかも穏和な反応条件下に、好収率、好純度で製造
し得る。
【0055】
【実施例】以下に参考例及び実施例を掲げて本発明をよ
り一層明らかにする。
り一層明らかにする。
【0056】参考例1 7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H
−インデン−1−オン0.816g、(R)−1−フェ
ニルエチルアミン0.485g及びトリエチルアミン
1.56mlの塩化メチレン20ml溶液に、氷冷下四
塩化チタン0.36mlを滴下した。室温で4時間攪拌
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロエタン、次
いでジクロロエタン:酢酸エチル=25:2)にて精製
後、n−ヘキサンにて結晶化して1−((R)−1−フ
ェニルエチル)イミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,
6−テトラメチル−1H−インデン0.77gを得た。
−インデン−1−オン0.816g、(R)−1−フェ
ニルエチルアミン0.485g及びトリエチルアミン
1.56mlの塩化メチレン20ml溶液に、氷冷下四
塩化チタン0.36mlを滴下した。室温で4時間攪拌
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロエタン、次
いでジクロロエタン:酢酸エチル=25:2)にて精製
後、n−ヘキサンにて結晶化して1−((R)−1−フ
ェニルエチル)イミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,
6−テトラメチル−1H−インデン0.77gを得た。
【0057】黄色柱状晶 融点:66−68℃ [α]D 23=−228.7゜(c=1.0,クロロホル
ム)1 H−NHR(CDCl3 )δppm:1.34(3
H,s)、1.54(3H,s)、1.58(3H,
d,J=6.41Hz)、2.10(3H,s)、2.
23(3H,s)、2.79(2H,s)、5.28
(1H,q,J=6.4Hz)、6.95(1H,
s)、7.20−7.43(5H,m)、13.05
(1H,brs)。
ム)1 H−NHR(CDCl3 )δppm:1.34(3
H,s)、1.54(3H,s)、1.58(3H,
d,J=6.41Hz)、2.10(3H,s)、2.
23(3H,s)、2.79(2H,s)、5.28
(1H,q,J=6.4Hz)、6.95(1H,
s)、7.20−7.43(5H,m)、13.05
(1H,brs)。
【0058】参考例2 7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H
−インデン−1−オン0.816g、(S)−1−フェ
ニルエチルアミン0.485g及びトリエチルアミン
1.56mlの塩化メチレン20ml溶液に、氷冷下四
塩化チタン0.36mlを滴下した。室温で4時間攪拌
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロエタン、次
いでジクロロエタン:酢酸エチル=25:2)にて精製
して1−((S)−1−フェニルエチル)イミノ−7−
ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−イ
ンデン0.76gを得た。
−インデン−1−オン0.816g、(S)−1−フェ
ニルエチルアミン0.485g及びトリエチルアミン
1.56mlの塩化メチレン20ml溶液に、氷冷下四
塩化チタン0.36mlを滴下した。室温で4時間攪拌
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロエタン、次
いでジクロロエタン:酢酸エチル=25:2)にて精製
して1−((S)−1−フェニルエチル)イミノ−7−
ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−イ
ンデン0.76gを得た。
【0059】参考例3 (S)−1−((R)−1−フェニルエチル)アミノ−
7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H
−インデン127mgをエタノール5mlに溶解後、1
0%水酸化パラジウム−炭素12.7mgを添加し、水
素雰囲気下(4.6kg/cm2 )、室温にて17時間
水素添加した。触媒を濾去後、溶媒を留去し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
ジクロロエタン、次いでジクロロエタン:メタノール=
50:1)にて精製して(S)−(−)−1−アミノ−
7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H
−インデン68.1mgを得た。
7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H
−インデン127mgをエタノール5mlに溶解後、1
0%水酸化パラジウム−炭素12.7mgを添加し、水
素雰囲気下(4.6kg/cm2 )、室温にて17時間
水素添加した。触媒を濾去後、溶媒を留去し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
ジクロロエタン、次いでジクロロエタン:メタノール=
50:1)にて精製して(S)−(−)−1−アミノ−
7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H
−インデン68.1mgを得た。
【0060】淡黄色結晶(n−ヘキサンより再結晶) 融点:110−110.5℃ [α]D 23=−26.5゜(c=1.0,クロロホル
ム) 光学純度:88.3%e.e.(光学活性カラムを用い
る高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて測定、
HPLC条件は次の通りである。カラム;CHIRAL
CEL OJ.25cm×0.46cm(ダイセル化学
工業社製)、溶出液;n−ヘキサン:イソプロピルアル
コール:ジエチルアミン=950:50:1、UV;2
80nm、リテンションタイム;8.0分、流量;1.
0ml/分)。
ム) 光学純度:88.3%e.e.(光学活性カラムを用い
る高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて測定、
HPLC条件は次の通りである。カラム;CHIRAL
CEL OJ.25cm×0.46cm(ダイセル化学
工業社製)、溶出液;n−ヘキサン:イソプロピルアル
コール:ジエチルアミン=950:50:1、UV;2
80nm、リテンションタイム;8.0分、流量;1.
0ml/分)。
【0061】参考例4 出発原料として(R)−1−((R)−1−フェニルエ
チル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テト
ラメチル−1H−インデンを用い、触媒として10%パ
ラジウム−炭素を用い、参考例3と同様に接触水素添加
して、(R)−(+)−1−アミノ−7−ヒドロキシ−
2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデンを得
た。
チル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テト
ラメチル−1H−インデンを用い、触媒として10%パ
ラジウム−炭素を用い、参考例3と同様に接触水素添加
して、(R)−(+)−1−アミノ−7−ヒドロキシ−
2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデンを得
た。
【0062】淡黄色結晶(n−ヘキサンより再結晶) 融点:110−110.5℃ [α]D 23=27.5゜(c=1.0,クロロホルム) [α]D = 光学純度:92%e.e.(光学活性カラムを用いる高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて測定、HP
LC条件はリテンションタイムを11.8分とする以外
は参考例3と同じである。)。
速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて測定、HP
LC条件はリテンションタイムを11.8分とする以外
は参考例3と同じである。)。
【0063】参考例5 出発原料として(S)−1−((S)−1−フェニルエ
チル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テト
ラメチル−1H−インデンを用い、参考例3と同様に接
触水素添加して、(S)−(−)−1−アミノ−7−ヒ
ドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−イン
デンを得た。
チル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テト
ラメチル−1H−インデンを用い、参考例3と同様に接
触水素添加して、(S)−(−)−1−アミノ−7−ヒ
ドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−イン
デンを得た。
【0064】淡黄色結晶(n−ヘキサンより再結晶) 融点:110−110.5℃ [α]D 23=−27.0゜(c=1.0,クロロホル
ム) 光学純度:90%e.e.(光学活性カラムを用いる高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて測定、HP
LC条件はリテンションタイムを8.0分とする以外は
参考例3と同じである。)。
ム) 光学純度:90%e.e.(光学活性カラムを用いる高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて測定、HP
LC条件はリテンションタイムを8.0分とする以外は
参考例3と同じである。)。
【0065】参考例6 出発原料として(R)−1−((S)−1−フェニルエ
チル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テト
ラメチル−1H−インデンを用い、参考例3と同様に接
触水素添加して、(R)−(+)−1−アミノ−7−ヒ
ドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−イン
デンを得た。
チル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テト
ラメチル−1H−インデンを用い、参考例3と同様に接
触水素添加して、(R)−(+)−1−アミノ−7−ヒ
ドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−イン
デンを得た。
【0066】淡黄色結晶(n−ヘキサンより再結晶) 融点:110−110.5℃ [α]D 23=26.4゜(c=1.0,クロロホルム) 光学純度:88.1%e.e.(光学活性カラムを用い
る高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて測定、
HPLC条件はリテンションタイムを11.8分とする
以外は参考例3と同じである。)。
る高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて測定、
HPLC条件はリテンションタイムを11.8分とする
以外は参考例3と同じである。)。
【0067】実施例1 1−((R)−1−フェニルエチル)イミノ−7−ヒド
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン2.57gをエタノール100mlに溶解後、二酸化
白金129mgを添加し、オートクレーブ中、水素雰囲
気下(4.2kg/cm2 )、27〜34℃にて4時間
水素添加した。触媒を濾去後、溶媒を留去して(S)−
1−((R)−1−フェニルエチル)アミノ−7−ヒド
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン2.62gを得た。
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン2.57gをエタノール100mlに溶解後、二酸化
白金129mgを添加し、オートクレーブ中、水素雰囲
気下(4.2kg/cm2 )、27〜34℃にて4時間
水素添加した。触媒を濾去後、溶媒を留去して(S)−
1−((R)−1−フェニルエチル)アミノ−7−ヒド
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン2.62gを得た。
【0068】黄色粘稠油状 [α]D 23=−84.0゜(c=1.0,クロロホル
ム)(96%d.e.*) *:d.e.は、(S)−1−((R)−1−フェニル
エチル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テ
トラメチル−1H−インデンのNMRデータ中の4.4
8(1H,s)と、(R)−1−((R)−1−フェニ
ルエチル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−
テトラメチル−1H−インデンのNMRデータ中の3.
39(1H,s)のピークの比より求めた。以下同じ。
ム)(96%d.e.*) *:d.e.は、(S)−1−((R)−1−フェニル
エチル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テ
トラメチル−1H−インデンのNMRデータ中の4.4
8(1H,s)と、(R)−1−((R)−1−フェニ
ルエチル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−
テトラメチル−1H−インデンのNMRデータ中の3.
39(1H,s)のピークの比より求めた。以下同じ。
【0069】1 H−NHR(CDCl3 )δppm:
0.94(3H,s)、1.45(3H,s)、1.5
4(3H,d,J=6.4Hz)、2.07(3H,
s)、2.18(3H,s)、2.51(1H,d,J
=15.6Hz)、2.63(1H,d,J=15.6
Hz)、4.18(1H,q,J=6.4Hz)、4.
48(1H,s)、6.74(1H,s)、7.20−
7.40(5H,m)、10.00(1H,brs)。
0.94(3H,s)、1.45(3H,s)、1.5
4(3H,d,J=6.4Hz)、2.07(3H,
s)、2.18(3H,s)、2.51(1H,d,J
=15.6Hz)、2.63(1H,d,J=15.6
Hz)、4.18(1H,q,J=6.4Hz)、4.
48(1H,s)、6.74(1H,s)、7.20−
7.40(5H,m)、10.00(1H,brs)。
【0070】実施例2 1−((R)−1−フェニルエチル)イミノ−7−ヒド
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン112mgをエタノール5mlに溶解後、10%パラ
ジウム−炭素21.2mgを添加し、オートクレーブ
中、水素雰囲気下(4.5kg/cm2 )、室温にて3
時間水素添加した。触媒を濾去後、溶媒を留去し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液;ジクロロエタン、次いで酢酸エチル)にて精製し
て、45.9mgの(R)−1−((R)−1−フェニ
ルエチル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−
テトラメチル−1H−インデン(A)及び27.3mg
の(R)−(+)−1−アミノ−7−ヒドロキシ−2,
2,4,6−テトラメチル−1H−インデン(B)を得
た。
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン112mgをエタノール5mlに溶解後、10%パラ
ジウム−炭素21.2mgを添加し、オートクレーブ
中、水素雰囲気下(4.5kg/cm2 )、室温にて3
時間水素添加した。触媒を濾去後、溶媒を留去し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液;ジクロロエタン、次いで酢酸エチル)にて精製し
て、45.9mgの(R)−1−((R)−1−フェニ
ルエチル)アミノ−7−ヒドロキシ−2,2,4,6−
テトラメチル−1H−インデン(A)及び27.3mg
の(R)−(+)−1−アミノ−7−ヒドロキシ−2,
2,4,6−テトラメチル−1H−インデン(B)を得
た。
【0071】(A)の物性; 黄色粘稠油状 [α]D 23=−40.9゜(c=1.0,クロロホル
ム)(95%d.e.*)1 H−NHR(CDCl3 )
δppm:1.05(3H,s)、1.37(3H,
s)、1.42(3H,d,J=6.4Hz)、2.0
3(3H,s)、2.16(3H,s)、2.47(2
H,s)、3.99(1H,s)、4.22(1H,
q,J=6.4Hz)、6.70(1H,s)、7.2
0−7.44(5H,m)、10.35(1H,br
s) (B)の物性; 淡黄色結晶 融点:110−110.5℃。
ム)(95%d.e.*)1 H−NHR(CDCl3 )
δppm:1.05(3H,s)、1.37(3H,
s)、1.42(3H,d,J=6.4Hz)、2.0
3(3H,s)、2.16(3H,s)、2.47(2
H,s)、3.99(1H,s)、4.22(1H,
q,J=6.4Hz)、6.70(1H,s)、7.2
0−7.44(5H,m)、10.35(1H,br
s) (B)の物性; 淡黄色結晶 融点:110−110.5℃。
【0072】実施例3 1−((S)−1−フェニルエチル)イミノ−7−ヒド
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン2.57gをエタノール100mlに溶解後、二酸化
白金129mgを添加し、オートクレーブ中、水素雰囲
気下(4.2kg/cm2 )、室温にて4時間水素添加
した。触媒を濾去後、溶媒を留去して(R)−1−
((S)−1−フェニルエチル)アミノ−7−ヒドロキ
シ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデン
2.6gを得た。
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン2.57gをエタノール100mlに溶解後、二酸化
白金129mgを添加し、オートクレーブ中、水素雰囲
気下(4.2kg/cm2 )、室温にて4時間水素添加
した。触媒を濾去後、溶媒を留去して(R)−1−
((S)−1−フェニルエチル)アミノ−7−ヒドロキ
シ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデン
2.6gを得た。
【0073】実施例4 1−((S)−1−フェニルエチル)イミノ−7−ヒド
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン112mgをエタノール5mlに溶解後、10%パラ
ジウム−炭素21.2mgを添加し、オートクレーブ
中、水素雰囲気下(4.5kg/cm2 )、室温にて3
時間水素添加した。触媒を濾去後、溶媒を留去して、
(S)−1−((S)−1−フェニルエチル)アミノ−
7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H
−インデン45mgを得た。
ロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H−インデ
ン112mgをエタノール5mlに溶解後、10%パラ
ジウム−炭素21.2mgを添加し、オートクレーブ
中、水素雰囲気下(4.5kg/cm2 )、室温にて3
時間水素添加した。触媒を濾去後、溶媒を留去して、
(S)−1−((S)−1−フェニルエチル)アミノ−
7−ヒドロキシ−2,2,4,6−テトラメチル−1H
−インデン45mgを得た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 53/00 C 7419−4H 61/00 300
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ低級アル
キル基を示す。Aは基 【化2】 を示す。R5 はフェニル環上に置換基として低級アルキ
ル基及び低級アルコキシ基からなる群より選ばれる基を
有することのあるフェニル基を示す。]で表わされる
2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体又はその塩
を、二酸化白金を用いて接触水素添加することを特徴と
する一般式 【化3】 [式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記に同じ。R6
は、上記Aが基 【化4】 を示す場合には、基 【化5】 (R5 は前記に同じ)を示すものとし、上記Aが基 【化6】 を示す場合には、基 【化7】 (R5 は前記に同じ)を示すものとする。]で表わされ
る光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体
又はその塩の製造法。 - 【請求項2】 一般式 【化8】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びAは前記に同
じ。]で表わされる2,3−ジヒドロ−1H−インデン
誘導体又はその塩を、パラジウム−炭素を用いて接触水
素添加することを特徴とする一般式 【化9】 [式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記に同じ。R7
は、上記Aが基 【化10】 を示す場合には、基 【化11】 (R5 は前記に同じ)を示すものとし、上記Aが基 【化12】 を示す場合には、基 【化13】 (R5 は前記に同じ)を示すものとする。]で表わされ
る光学活性な2,3−ジヒドロ−1H−インデン誘導体
又はその塩の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5085008A JPH06298711A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 光学活性な2,3−ジヒドロ−1h−インデン誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5085008A JPH06298711A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 光学活性な2,3−ジヒドロ−1h−インデン誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06298711A true JPH06298711A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=13846724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5085008A Pending JPH06298711A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 光学活性な2,3−ジヒドロ−1h−インデン誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06298711A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100592805B1 (ko) * | 2004-04-13 | 2006-06-26 | 한국화학연구원 | 인덴 유도체 및 이의 제조방법 |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP5085008A patent/JPH06298711A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100592805B1 (ko) * | 2004-04-13 | 2006-06-26 | 한국화학연구원 | 인덴 유도체 및 이의 제조방법 |
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