JPH06298467A - 昇降装置の制御方法 - Google Patents

昇降装置の制御方法

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JPH06298467A
JPH06298467A JP8642293A JP8642293A JPH06298467A JP H06298467 A JPH06298467 A JP H06298467A JP 8642293 A JP8642293 A JP 8642293A JP 8642293 A JP8642293 A JP 8642293A JP H06298467 A JPH06298467 A JP H06298467A
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敏光 飛田
Atsuya Fujino
篤哉 藤野
Jiyun Sugawara
準 簀河原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の乗りかごを同一シャフト内に運行させ
る循環式の昇降装置において、ホールでの待ち時間の短
縮及び一周時間の短縮を図り、また、故障時にも単独エ
レベーターと同等以上の輸送能力を確保する。 【構成】 ホール呼び収集手段31はホール呼び釦41
〜43の情報を収集し、かご情報収集手段32は各乗り
かご1a〜1fの位置などの乗りかご情報を収集する。
間隔測定手段33は乗りかごの間隔を測定し、密集状態
検出手段34は各乗りかご1の密集度を求める。割当て
制御装置35は該密集度が所定値を越えたことを検知し
て、乗りかご群の最後尾の乗りかごに、逆方向のシャフ
トでサービスする呼びを割当て、乗かご制御装置を介し
て駆動装置によりその乗かごにシャフトを逆行させ、ホ
ール呼びに対するサービスを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一シャフト内に複数
の乗りかごを運行させる昇降装置に係り、特に、上下両
方向専用のシャフトを持ち、乗りかごをこれらのシャフ
トに循環させて運行する循環式昇降装置の乗りかごの運
行を制御する昇降装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビル内の垂直方向の移動手段と
しては、エレベーターが用いられているが、近年ビルの
高層化に伴い輸送能力を確保するために必要なエレベー
ター台数が増加し、ビルの使用可能な床面積を減少させ
ている。このため、同一シャフト内に複数の乗りかごを
運行させ、必要な輸送能力を確保することが考えられて
いる。
【0003】このような、同一シャフト内に複数の乗り
かごを運行させる昇降装置に関する従来技術として、例
えば、特開昭62−275987号公報等に記載された
技術が知られている。
【0004】また、循環式昇降装置における乗りかご故
障時の処理に関する従来技術として、例えば、特開平4
−159993号公報等に記載された技術が知られてい
る。
【0005】この従来技術は、故障した乗りかごを排除
して運行を行うものであり、乗りかごを横方向に走行さ
せるための横行路の延長部に待機用のハッチを設け、故
障した乗りかごをこのハッチに収納することにより、乗
りかごがシャフト内に詰まってしまうことを防止すると
いうものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、同一シャフト
内に複数のエレベーターを運行させる昇降装置には、自
走式で追い越しが自由な自由移動方式と、二本のシャフ
トを上向き用と下向き用とにそれぞれ専用に使用する循
環式とがある。そして、自走式の昇降装置に比べ循環式
の昇降装置は、最上階と最下階との間に張られた環状の
ロープによって乗りかごを駆動しているので、乗りかご
自体に駆動装置を設ける必要がないため実現しやすいと
いう特徴を有している。
【0007】しかし、この方式は、先行する乗りかごを
追い抜くことができないため、先行する乗りかごが途中
階に停止している間に後続のかごが追い付くと、複数の
乗りかごが数珠繋ぎになりいわゆるだんご状態となって
サービス性を著しく低下させてしまうというものであ
る。
【0008】これに対し、前述した前者の従来技術は、
同一シャフト内に複数のエレベーターを運行させるため
の機器構成の実現方法に関するものであり、その運行方
法について配慮されておらず、乗客の待ち時間等を短縮
するための効率的な運行を行わせることが困難であると
いう問題点を有している。
【0009】また、前述した後者の従来技術は、循環式
走行装置に関するもので、複数の乗りかごの1つが故障
した場合に、シャフトが詰まってしまうこと無くすため
の改善を行ったものである。しかし、この従来技術は、
故障した乗りかごを待機用のハッチまで移動させなけれ
ばならず、乗りかごが走行中に移動不能となった場合、
対処する方法がないという問題点を有している。
【0010】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、複数の乗りかごを同一シャフト内に運行さ
せる昇降装置、特に、上下方向のシャフトを分けた循環
式の昇降装置に適用して、ホールでの待ち時間の短縮及
び一周時間の短縮を図ることができ、また、シャフト中
で乗りかごが移動不能となるような故障時にも単独エレ
ベーターと同等以上の輸送能力を確保することができる
昇降装置の制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、同一シャフト内にある全ての乗りかごが、一方のシ
ャフトに集中してしまうような乗りかごの密集状態が発
生した場合、その密集状態を検出し、空いている側のシ
ャフトに対するサービスを最後に担当した乗りかごが端
階に到着する等により乗りかご内が無人になった後、そ
の乗りかごに空いているシャフトを逆行させ、そのシャ
フトの進行方向に対する呼びに応答させるようにするこ
とにより達成される。
【0012】また、前記目的は、シャフトの途中で乗り
かごが故障して詰まってしまった場合に、もう一方の側
のシャフトを用いて、最低でも単独のエレベーターとし
て運行できるようにすることにより達成される。
【0013】
【作用】乗りかごは、駆動手段により上下各方向に専用
のシャフトを移動する。乗りかごの横移動手段は、上端
階及び下端階に設けられ、乗りかごを一方のシャフトか
ら他方のシャフトに移動させる。運行制御手段は、発生
したホール呼びに対してサービスする乗りかごを割当
て、乗りかご及び駆動装置を操作してサービスを行う。
【0014】運行制御手段は、各乗りかご相互間の時間
的空間的間隔を測定する間隔測定手段を持ち、割当て制
御手段は、各ホール呼びの発生位置と各乗りかごの位置
とに基づいてその呼びにサービスする乗りかごを決定す
る。さらに、運行制御手段は、間隔測定手段で測定され
た乗りかご相互間の間隔に基づいて乗りかごの密集状態
を検出する密集状態検出手段を持ち、密集状態検出手段
が密集状態を検出した場合、前記割当て制御手段に、端
階サービスを行った後の最後尾の乗りかごを駆動手段を
用いてシャフトを逆行させる。
【0015】本発明は、前述により、乗りかごの密集状
態を解消させることができ、乗りかごに障害が発生した
場合にも、少なくとも単独かごを持つエレベーターと同
等なサービスを行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明による昇降装置の制御方法の一
実施例を図面により詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例の全体の構成を示
すブロック図、図2は本発明の一実施例の動作を説明す
るフローチャート、図3は乗りかごの動きを説明する図
である。図1、図3において、1a〜1dは乗りかご、
2a〜2dは駆動装置、3は運行制御装置、5a〜5d
はかご呼び釦、6a〜6dは乗りかご制御装置、31は
ホール呼び収集手段、32はかご情報収集手段、33は
間隔測定手段、34は密集状態検出手段、35は割当て
制御手段、41〜4nはホール呼び釦である。
【0018】本発明の一実施例による昇降装置は、図1
に示すように、複数の乗りかご1a〜1dと、これらの
乗りかごを駆動するかご対応の駆動装置2a、2dと、
乗りかごの駆動を制御する乗りかご制御装置6a〜6d
と、乗りかご全体の運行を制御する運行制御装置3と、
各階ホールに設けられるホール呼び釦41〜4nとを備
えて構成されている。
【0019】そして、かご呼び釦5a〜5dを備える乗
りかご1a〜1dは、上昇用、下降用の専用のシャフト
を上端階、下端階で結合して構成される1つのシャフト
内に配置されて、乗りかご制御装置6a〜6dにより制
御される駆動装置2a〜2dによって駆動される。
【0020】運行制御装置3は、ホール呼び収集手段3
1、かご情報収集手段32、間隔測定手段33、密集状
態検出手段34、割当て制御手段35を備えて構成さ
れ、昇降装置全体の運行を制御する。
【0021】ホール呼び収集手段31は、各階床のホー
ルに設置されたホール呼び釦41〜4nからの情報を収
集し、かご情報収集手段32は、各乗りかご1a〜1d
の位置、かご呼び釦5a〜5dからの乗りかごの情報等
を収集する。また、割当て制御手段35及び間隔測定手
段33は、ホール呼び収集手段31及びかご情報収集手
段32によって収集されたホール呼び情報及びかご呼び
情報受け、間隔測定手段33が、かご呼び情報収集手段
32からの各かごの位置情報を用いて各乗りかご相互間
の間隔を測定し、割当て制御手段35aがホール呼びに
対する乗りかごの割当て制御を行う。
【0022】密集状態検出手段34は、間隔測定手段3
3の測定した各乗りかご相互間の間隔から各乗りかごの
密集度を求め、その密集度を割当て制御装置35に与え
る。割当て制御装置35は、与えられた密集度が所定値
を越えたことを検知して、乗りかご群の最後尾の乗りか
ごに、逆方向のシャフトをサービスする呼びの割当てを
行い、その乗りかご群の最後尾の乗りかごが端階をサー
ビスした時点で、その乗りかごに対応する乗りかご制御
装置6a〜6dの1つに、対応する駆動装置2a〜2d
の1つを制御させることにより、前記最後尾の乗りかご
に、シャフトを逆行させてホール呼びをサービスさせ
る。
【0023】次に、前述のように構成される本発明の一
実施例の動作を、図2に示すフローを参照して説明す
る。
【0024】(1)ホール呼びが発生すると、まず、ホ
ール呼び収集手段31がこのホール呼びを受け取り、間
隔測定手段33が各乗りかご相互間の間隔を求め、この
各乗りかご相互間の間隔に基づいて、密集状態検出手段
34が乗りかごの密集度を求める(ステップ201〜2
03)。
【0025】(2)割当て制御手段35は、密集状態検
出手段34からの乗りかごの密集度が所定値を越えてい
るか否かを調べ、越えていなければ、通常の呼び割当て
を行い呼びを割り当てた乗りかごにサービスを行わせ
る。この通常の割当てとは、例えば、待ち時間最小割当
ての場合、各乗りかごをホール呼びに割当てたときの予
測待ち時間が最小となる乗りかごをサービス乗りかごと
して割当てることであり、また、最大待ち時間最小割当
ての場合、各乗りかごの受け持ちホール呼びの最大値が
最小となる乗りかごをサービス乗りかごとして割当てる
ことである(ステップ204、205)。
【0026】(3)ステップ204で密集度が所定値を
越えていたと判定された場合、発生したホール呼びが、
乗りかご群の存在するシャフトがサービスする方向と同
一方向のホール呼びか否かを調べ、乗りかご群が存在す
るシャフトがサービスする方向の呼びであった場合、前
述と同様の通常の呼び割当てを行う(ステップ206、
205)。
【0027】(4)ステップ206の判定で、発生した
ホール呼びが、乗りかご群の存在するシャフトがサービ
スする方向と逆方向の呼びであった場合、乗りかご群の
最後尾の乗りかごにそのホール呼びの割当てを行う(ス
テップ207)。
【0028】(5)最後尾の乗りかごに対応する乗りか
ご制御装置6a〜6dの1つは、乗りかご群の最後尾の
乗りかごに端階をサービスさせた後、駆動装置によりそ
の最後尾の乗りかごを逆行させて、前記ホール呼びに対
するサービスを行わせる(ステップ208、209)。
【0029】前述した本発明の一実施例による乗かごの
動きの具体例を図3に示しており、次に、これについて
説明する。
【0030】図3(a)は、上りシャフト及び下りシャ
フトを有する循環式昇降装置内に、乗りかごが分散され
て運行されている場合の例を示す該略図であり、このよ
うな状態でホール呼びが発生した場合、前述したフロー
のステップ204、205の処理により、通常の呼び割
当てサービスが行われる。
【0031】この通常の呼び割当てにより、従来の待ち
時間最小方式等の割当て方式を採用して、乗りかごの運
行を行っていると、ある乗りかごの乗り人数が多く停止
回数が多かったり、なんらかの理由で停止時間が長引い
たりすることがある。すると図3(b)に示すように一
方のシャフト、図示例では上りシャフトに乗りかごが集
中してしまい、後続の乗りかごが先行する乗りかごを追
い抜くことができないので、先行する乗りかご乗りか
ご、図示例の場合乗りかごAが停止すれば、後続の乗り
かごは降り客の有無にかかわらず先行する乗りかごAが
移動するまで停止していなければならない。
【0032】このため、特に乗りかご群のいるシャフト
がサービスする方向と逆方向の呼び、この例の場合下り
方向の呼びが長待ちとなり、また、乗りかごが上下一周
する一周時間が時間が増加するため、その間に利用者が
たまってしまい、それらの利用者によりさらに停止回数
及び停止時間が長くなってしまうという状態が生じるこ
とになる。
【0033】前述した本発明の一実施例は、図3(b)
に示すように乗りかごが一方のシャフトに密集してきた
場合、図3(c)に示すように、乗りかご群の最後尾の
乗りかご、この例の場合乗りかごEが端階をサービスし
て空となった後、この乗りかごEをシャフトを逆行させ
て、この乗りかごEに密集している乗りかご群の進行方
向と逆向きのホール呼びに対するサービスを行わせてい
る。
【0034】前述した本発明の一実施例によれば、これ
により、密集した乗りかご群と逆方向のホール呼びに対
する待ち時間の短縮を図ることができ、また、乗りかご
の密集状態を解消することができると共に、乗りかご全
体の一周時間を短縮することができる。また、前述の本
発明の一実施例によれば、逆行するシャフトには、他の
乗りかごがなく、充分な安全性も確保することができ
る。
【0035】前述した本発明の一実施例は、シャフトが
長い場合に密集した乗りかご群と同一シャフトの同一方
向のホール呼びに対してもサービスすることができる。
【0036】図4はシャフトが長い場合に密集した乗り
かご群と同一シャフトの同一方向のホール呼びに対する
サービスを行う場合の動作例を説明する図、図5はその
場合の制御動作を説明するフローチャートである。
【0037】シャフトが長い場合、乗りかご群の密集状
態が各シャフトの進行方向の後方で生じると、例えば、
図4(a)に示すように、上りシャフトの下方階で生じ
ると、乗りかご群の進行方向の上方階のホール呼びでも
長待ちが発生することがある。本発明の一実施例は、こ
のような場合に、図4(b)に示すように、端階サービ
ス後の最後尾の乗りかごEに反対方向の端階付近の呼
び、すなわち、乗りかご群の密集状態が生じている上昇
用のシャフトの上方階で上昇方向に生じている長待ちと
なっているホール呼びを割当て、この乗りかごEをシャ
フトを逆行させて、反対方向の端階付近の呼びにサービ
スさせることにより、このような呼びの待ち時間の短縮
を図ることができる。
【0038】この場合、最後尾の乗りかごEがホール呼
び発生階に達するまでの時間に、乗りかご群の先頭にい
る乗りかごAが移動する位置を予測し、この予測位置が
発生ホール呼びと所定値以上離れていることを確認し、
安全の確保を図ることが必要である。
【0039】次に、このような場合の制御動作の例を図
5に示すフローを参照して説明する。この場合のフロー
は、図2により説明したフローの方向判定による逆方向
へのサービスの実行可否を判断するステップ204及び
206の処理が、ステップ501〜504の処理に置き
代わる以外、図2により説明したと同様であるので、こ
こでは、変更となった部分についてのみ説明を行う。
【0040】(1)ステップ203での乗かごの密集度
の計算終了後、割当て制御手段35は、呼びを割当てよ
うとしている密集した乗かご群の最後尾の乗りかごE
が、発生したホール呼び階まで到達する到達時間の計算
を行う(ステップ501)。
【0041】(2)次に、割当て制御手段35は、ステ
ップ501で計算された到着時間内に、先頭の乗りかご
Aが到達する位置を計算によって調べる(ステップ50
2)。
【0042】(3)割当て制御手段35は、さらに、ス
テップ502で調べた先頭の乗りかごの到達位置と前記
ホール呼び発生階までの距離を求める(ステップ50
3)。
【0043】(4)割当て制御手段35は、ステップ5
03で求めた距離が乗りかごが衝突しない範囲である所
定値以上であるか否か、密集度が所定値以上であるか否
かを調べ、これらの値の少なくとも一方が所定値以下で
あれば通常の割当て処理を行う(ステップ504、20
5)。
【0044】(5)ステップ504で距離が乗りかごが
衝突しない範囲である所定値以上であり、かつ、密集度
が所定値以上であると判定された場合、ステップ207
に移行し、図2で説明したと同様に、乗りかご群の最後
尾の乗りかごにそのホール呼びの割当てを行って処理を
進める。
【0045】前述したように、本発明の一実施例によれ
ば、本発明がシャフトが長い、すなわち、高層の建物の
昇降装置に適用された場合、密集した乗りかご群と同一
シャフトの同一方向のホール呼びに対してもサービスす
ることができ、このような呼びの待ち時間の短縮を図る
ことができる。
【0046】前述で説明した本発明の一実施例の動作例
は、乗りかごの密集度を計算して、その密集度が所定値
になったとき、乗りかご群の最後尾の乗りかごを逆行さ
せて、乗りかご群と異なるシャフトの反対方向のホール
呼びに対するサービスを行う、あるいは、密集した乗か
ご群から所定値以上離れた階からの同一方向のホール呼
びに対するサービスを行うものとして説明したが、本発
明の一実施例は、乗りかごの密集度を計算せずに、より
簡易な制御により逆方向の呼びに対するサービスを行う
ようにすることもできる。
【0047】図6はこの場合の制御動作例を説明するも
ので、乗りかごが一方のシャフト側に偏ったことを検出
して、制御を行う動作例を示すフローチャートである。
【0048】この例では、ホール呼びが発生した後、全
ての乗りかごが一方のシャフトに集中しているか否かを
ステップ601で調べ、集中していなければステップ2
05に進んで通常の呼び割当て処理を行い、集中してい
る場合、ステップ207からの図2で説明したと同様な
処理により、逆方向の呼びに対するサービスを実行して
いる。
【0049】前述したような動作を行う本発明の一実施
例によれば、最後尾の乗りかごが逆走している間、密集
している乗りかご群の先頭の乗りかごの方向を反転させ
ることができなくなるが、乗りかご群の密集度を計算す
る必要がなく、簡易な制御により逆方向の呼びに対する
サービスを行うことができる。
【0050】図7は密集度を計算しない他の動作例を説
明するフローチャートである。この例は、図6により説
明した乗りかごが一方のシャフト側に偏ったことを検出
する制御に加え、ホール呼びの待ち時間を勘案して制御
を行う例である。
【0051】この例の場合、割当て制御手段35は、乗
りかごが一方のシャフト側に集中したことをステップ6
01で判定した後、次に、乗かご群の先頭の乗りかごが
発生ホール呼びにサービスするまでの待ち時間をステッ
プ701で計算し、この予測待ち時間が所定値以下であ
るか否かをステップ702で調べ、その結果により図2
で説明したと同様に、ステップ205またはステップ2
07に移行してそれらの処理を実行するようにしたもの
である。
【0052】前述したような動作を行う本発明の一実施
例によれば、図6で説明した動作例の場合と同様に、乗
りかごの密集度を計算する必要がなく、簡易な制御によ
り逆方向の呼びに対するサービスを行うことができ、ま
た、先頭かごの予測待ち時間が所定値以上か否かを調べ
ることにより、予め先頭乗りかごの反転がないことを確
認することができるので、衝突を回避するための先頭乗
りかごの停止を防止して効率的な運行を行うことができ
る。
【0053】図8は故障時の乗りかごの動きを説明する
図であり、以下、乗りかごの1つが故障して運転不可能
になった場合の本発明の一実施例の動作を説明する。
【0054】循環式の昇降装置の場合、1台の乗かごが
シャフトを走行中に故障などにより移動不能となると、
図8(a)に示すように、後続の乗りかごが次々とつか
えてしまいサービスを行うことができなくなる。図8
(a)に示す例は、乗りかごAが上りシャフト内で故障
により運行不能となったことにより、後続の乗りかご
B、C、Dも運行不能となり、乗りかごEも上りシャフ
トに入った時点で運行不能となっている例を示してい
る。
【0055】この場合、本発明の一実施例は、図8
(b)に示すように、故障した乗りかごA以外の乗りか
ごB〜Eをシャフトを逆行可能にして、故障した乗りか
ごAの前後の階間で、折り返し運転させるようにする。
これにより、本発明の一実施例は、呼びに対するサービ
スを続けることが可能となる。
【0056】このような乗りかごの運行では、乗りかご
によっては到達できない階も生じるため、利用者に混乱
が生じる可能性がある。これを防ぐため、本発明の一実
施例は、輸送能率は低下するが図8(c)に示すよう
に、乗かごB、C、Dを運行休止とし、乗りかごEの1
台だけを運行させ、乗りかごEを単独エレベーターとし
て使用して運行させるようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
下方向の専用シャフトを持ち、同一シャフト内に複数の
乗りかごを運行させる循環式の昇降装置において、乗り
かごが密集して、先行乗りかごの停止による不用な停止
が発生することを少なくすることができ、ホールでの待
ち時間の短縮及び乗りかごの一周時間の短縮を図ること
ができ、良好なサービスを行うことが可能となる。ま
た、本発明によれば、シャフト中で乗りかごが故障して
移動不能となった場合にも、単独エレベーターと同等以
上の輸送能力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図3】図2の動作による乗りかごの動きを説明する図
である。
【図4】シャフトが長い場合の乗りかごの動作例を説明
する図である。
【図5】図4の場合の制御動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】密集度を計算しない動作例を説明するフローチ
ャートである。
【図7】密集度を計算しない他の動作例を説明するフロ
ーチャートである。
【図8】乗りかごの1つが故障して運転不可能になった
場合の乗りかごの動きを説明する図である。
【符号の説明】
1a〜1d 乗りかご 2a〜2d 駆動装置 3 運行制御装置 5a〜5d かご呼び釦 6a〜6d 乗りかご制御装置 31 ホール呼び収集手段 32 かご情報収集手段 33 間隔測定手段 34 密集状態検出手段 35 割当て制御手段 37 制限値決定手段 41〜4n ホール呼び釦

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下各方向に専用のシャフトを持ち、同
    一シャフト内に複数の乗りかごを運行させる昇降装置の
    制御方法において、乗りかごが所定の条件を満たすと
    き、乗りかごを逆方向に走行させてサービスを行わせる
    ことを特徴とする昇降装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の条件が、乗りかごの密集度が
    所定値を越えることである請求項1記載の昇降装置の制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の条件が、乗りかごが一方のシ
    ャフトに集中することである請求項1記載の昇降装置の
    制御方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の条件が、乗りかご群の最後尾
    の乗りかごが端階をサービスした時点で、乗りかご群の
    存在するシャフトの逆方向のシャフトでサービスする呼
    びの予測待ち時間が所定値を越えることである請求項
    1、2または3記載の昇降装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の条件が、故障等により複数の
    乗りかごの内の少なくとも1台がシャフト中で移動不能
    となることである請求項1記載の昇降装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 上下各方向に専用のシャフトを持ち、同
    一シャフト内に複数の乗りかごを運行させる昇降装置の
    制御方法において、乗りかご群の最後尾の乗りかごが端
    階をサービスした時点で、乗りかご群の存在するシャフ
    トと逆方向のシャフトがサービスする呼びの予測待ち時
    間が所定値を越えたとき、乗かご群の最後尾の乗りかご
    に、前記呼びを割当てることを特徴とする昇降装置の制
    御方法。
  7. 【請求項7】 上下各方向に専用のシャフトを持ち、同
    一シャフト内に複数の乗りかごを運行させる昇降装置の
    制御方法において、乗りかご群の最後尾の乗りかごが端
    階をサービスした時点で、乗りかご群の存在するシャフ
    トの前方方向でそのシャフトがサービスする呼びの予測
    待ち時間が所定値を越えたとき、乗かご群の最後尾の乗
    りかごを逆方向に運転して前記呼び発生ホールまで走行
    する時間を演算し、その時間後の乗かご群の先頭の乗か
    ご位置と前記呼びの発生階との距離が所定値以下である
    場合、乗かご群の最後尾の乗りかごに、前記呼びを割当
    てることを特徴とする昇降装置の制御方法。
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