JPH06298421A - 包装機におけるフィルム接合方法 - Google Patents

包装機におけるフィルム接合方法

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JPH06298421A
JPH06298421A JP9006393A JP9006393A JPH06298421A JP H06298421 A JPH06298421 A JP H06298421A JP 9006393 A JP9006393 A JP 9006393A JP 9006393 A JP9006393 A JP 9006393A JP H06298421 A JPH06298421 A JP H06298421A
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film
sealer
films
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moving
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JP9006393A
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Chuji No
忠次 野
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Tokiwa Kogyo Co Ltd
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、シーラーの作動間隔に無関係で且
つ作業環境に影響されることなく、フィルム同士の接合
を所定の位置で確実に接合することができるようにする
ことを目的とする。 【構成】 一方のフィルムをフィードローラにて移送す
ると共に、他方のフィルムを待機させておき、移送され
る一方のフィルムと他方のフィルムとを、シリンダ装置
を介して接離自在なシーラーにて挟持することによりヒ
ートシールする包装機におけるフィルム接合方法におい
て、フィルムの移送前に加熱されていないシーラーを互
いに開いた状態に移動させ、更に、シーラーを往復移動
させることにより、該シリンダ装置の遅れ時間を求め、
前記シリンダ装置を遅れ時間分早く作動させることにあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば包装機において
包装に使用されている包装フィルム(以下、フィルムと
いう)と、別途待機しているフィルムとを走行中に接合
させることにより、連続してフィルムを供給することの
できる包装機におけるフィルム接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、包装機におけるフィルム接合方法
は、一対のフィルムの内、一方を包装用として使用し、
他方は待機用として準備しておき、一方のフィルムを使
い終わった際に、該フィルムの後端部分と待機するフィ
ルムの先端部分とを接合し、連続して供給できるように
している。
【0003】そして、この接合手段として、加熱された
一対のシーラーをシリンダー装置により接離自在に設
け、両シーラーで両フィルムを挟持することにより熱シ
ールしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の接合方法
は、シリンダ装置のバルブに信号が入り、バルブか開か
れた後に、シリンダ装置にエアーが送られ、該エアーに
押されたピストンが移動してシーラーを閉じる構成であ
るため、バルブに信号が入ってからシーラーが閉じるま
でに時間の遅れが生じる。従って、両フィルムを所定の
位置で接合するには、この時間の遅れを考慮して、電気
信号を早く出してシリンダ装置を作動させる必要があ
る。
【0005】しかしながら、このシーラーの閉じる時間
(以下、遅れ時間という)は、シーラーの開閉動作から
次の開閉動作までの時間(以下、作動間隔という)によ
り変化する。このシーラーの作動間隔が長くなる程、遅
れ時間も長くなる傾向にあり、通常の稼働時では、フィ
ルムの消費毎に一回フィルムを接合すべく所定時間毎
(約30分〜1時間)にシーラーが作動するのであるが、
休日や夜間に使用しない場合には、数10時間以上シーラ
ーの作動間隔が開く場合がある。また、この遅れ時間が
異なる別の要因として包装作業環境の変化にも影響を受
けると考えられる。
【0006】このように、遅れ時間が相違するにもかか
わらず、従来では遅れ時間は最初の包装機の稼働時にシ
ーラーを一回往復移動させて得られた時間を遅れ時間と
し、この遅れ時間に基づいてシリンダ装置を早く作動さ
せているため、フィルム同士の接合位置がずれてしま
い、所定の位置で接合できず、その結果、フィルムに描
かれた文字絵柄等の印刷がずれた状態で包装されてしま
う欠点があった。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、シーラーの作動間隔に無関係で且つ
作業環境に影響されることなく、フィルム同士の接合を
所定の位置で確実に接合することができる包装機におけ
るフィルム接合方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が、上記課題を解
決するために講じた技術的手段は、一方のフィルムをフ
ィードローラにて移送すると共に、他方のフィルムを待
機させておき、移送される一方のフィルムと他方のフィ
ルムとを、シリンダ装置を介して接離自在なシーラーに
て挟持することによりヒートシールする包装機における
フィルム接合方法において、フィルムの移送前に加熱さ
れていないシーラーを互いに開いた状態に移動させ、更
に、シーラーを往復移動させることにより、該シリンダ
装置の遅れ時間を求め、前記シリンダ装置を遅れ時間分
早く作動させることにある。
【0009】また、一方のフィルム3をフィードローラ
16,16a にて移送すると共に、他方のフィルム3aを待機
させておき、移送される一方のフィルム3と他方のフィ
ルム3aとを、シリンダー装置35を介して接離自在なシー
ラー34,36にて挟持することにより熱シールする包装機
におけるフィルム接合方法において、フィルム3,3aの
移送前に加熱されていないシーラー34,36を少なくとも
一回往復移動させることにある。
【0010】また、一方のフィルム3をフィードローラ
16,16a にて移送すると共に、他方のフィルム3aを待機
させておき、移送される一方のフィルム3をアキュムレ
ーションローラ22の移動により増長させ、増長されたフ
ィルム3の移送時に、加熱されていないシーラー34をシ
リンダ装置35を介して往復移動させた後に、更に、前記
シリンダ装置35を所定の遅れ時間分早く作動させること
により、シーラー34を往復移動させて移送されているフ
ィルム3と他方のフィルム3aとを熱シールすることにあ
る。
【0011】
【作用】本発明の包装機におけるフィルム接合方法にお
いては、一方のフィルム3をフィードローラ16,16aで移
送する前に、シリンダ装置35を作動させて先ず、加熱さ
れていない状態のシーラー34,36を離間させ、更に、接
離するように往復移動させる。
【0012】最初にシーラー34,36を離間させる際のシ
リンダ装置35の遅れ時間は、シーラー34,36の作動間隔
により不規則であるが、その後のシーラー34,36の往復
移動は、一旦シリンダ装置35が作動してから直後の一定
時間後に行われることから、所定の作動間隔に基づく遅
れ時間を求めることができる。
【0013】従って、長時間包装機械を停止させておい
た場合であっても、常に同じ条件の下で遅れ時間を求め
ることが可能となり、移送される一方のフィルム3の後
端部分を、待機する他方のフィルム3aの先端部分を所定
の位置で確実に接合できるのである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に従っ
て説明する。図6において、1は包装機を示し、ロール
状に巻回された長尺状フィルム3,3aを筒状に形成するホ
ーマ4と、該ホーマ4により筒状に形成されたフィルム
3,3aの両縁部を溶断シールする縦シーラ6と、被包装物
7をホーマ4側に供給する供給用コンベア装置8と、各
被包装物7を被覆するフィルム3,3aを所定長さに溶断シ
ールする横シーラ9と、シュリンクトンネル10に接続さ
れた排出用コンベア装置11とを備えている。13はフィル
ム接合装置を示し、その一対の支持軸14,14aには、前
記一対のフィルム3,3aがそれぞれ繰り出し自在に支持さ
れている。
【0015】次に、このフィルム接合装置13について説
明すると、図1において16,16a は前記フィルム3,3aの
一方を挟持し送り出せるように、駆動モータ(図示省略
により回転駆動する一対のフィードローラであり、該フ
ィードローラ16,16a にはパルス発生装置(図示省略)
が接続されている。
【0016】17,17aは互いに所定の間隔をおいて設け
られた一対のガイドローラで、前記フィードローラ16,
16a により繰り出されるフィルム3,3aをそれぞれ案内す
るためのもので、該ガイドローラ17、17aと前記フィード
ローラ16,16a との間には、上下ローラ19,20 が間隔を
有して設けられている。
【0017】22はアキュムレーションローラで、上端部
が枢支軸23を支点にしてモータ26の駆動により揺動自在
な揺動アーム24の下端に設けられ、前記上下ローラ19,2
0 間のフィルム長さを増減可能に構成されている。
【0018】30,30aは揺動アーム31,31aに取付けら
れ、フィルム3,3aに所定の張力を付与するためのダンサ
ーローラである。33は両フィルム3,3aを挟持して熱シー
ルするためのヒートシール装置で、図5にも示す如く、
固定シーラー34とシリンダ装置35により該固定シーラー
34に接離自在に移動する移動シーラー36とを備えてい
る。
【0019】シリンダ装置35は制御装置27により制御さ
れており、包装機1の稼働前には、この移動シーラー36
は固定シーラー34に接する閉じた状態にさせておくこと
が可能であり、稼働時の電源ONによりシリンダ装置35
が作動して移動シーラー36を固定シーラー34から離間さ
せる開いた位置に移動させ、直ちにシリンダ装置35は移
動シーラー36を開閉させるべく、往復移動させるのであ
る。
【0020】この移動シーラー36の開閉動作により、制
御装置27はシリンダ装置35に信号が送信されてから移動
シーラー36が閉じるまでの時間を遅れ時間とし、フィル
ムの端末を検出するためのフィルム端末用センサー48,
48a の信号に基づいて、該遅れ時間分だけ前記ヒートシ
ール装置33を早く作動させるようになっている。
【0021】即ち、走行する包装用のフィルム3,3aの端
末をフィルム端末用センサー48,48a が検出してから前
記パルス発生装置からパルスが何パルス分発生した際
に、フィルム3,3aのシール部(例えば、フィルム3,3aに
間隔をおいて設けられたレジマーク等)が、ヒートシー
ル装置33の位置に到達するかを予め設定する。また、シ
リンダ装置35に信号が送信されてから移動シーラー36が
固定シーラー34に閉じるまでの遅れ時間をパルス数に計
算し、上記フィルム3,3aのシール部がヒートシール装置
33に到達するまでのパルス数から、移動シーラー36が閉
じるまでの所要時間に相当するパルス数を差し引いた値
を求め、求められたパルス数をカウントした際に、ヒー
トシール装置33を作動させてやれば良い。尚、このシー
ル部がヒートシール装置33の位置に到達するタイミング
を求めるには、例えばレジマークセンサーによりレジマ
ークを検出する等の従来公知の手段が適宜採用可能であ
る。
【0022】38,38a は前記両フィルム3,3aのシール部
を冷却すべくエアーをフィルム3,3aのシール部に均等に
エアーを噴出するための一対の下部エアーノズルで、前
記固定シーラー34及び移動シーラー36の下面にそれぞれ
設けられている。
【0023】39,39a は繰り出されるフィルム3,3aの後
端部分を吸引して、該フィルム3,3aが繰り出し速度より
も速く落下するのを防止するための一対のフィルム吸引
手段で、前記ガイドローラ17、17aとヒートシール装置33
との間に設けられている。各フィルム吸引手段39,39a
は、図5に示す如くその全幅にわたって設けられたガイ
ド板40,40a と、該ガイド板40,40a に間隔を有して複
数形成された複数の吸引孔50を介してフィルム3,3aを吸
引する吸着ノズル51,51a とからなり、吸着ノズル51,
51a は配管52を介して吸引装置(図示省略)に接続され
ている。
【0024】41は前記ガイドローラ17、17a間の上方に位
置し、且つガイドローラ17、17aに沿って設けられた上部
エアーノズルで、そのエアー噴出口42は、フィルム3,3a
の全幅にわたってエアーを均等に噴出できるように略エ
アーノズル41の全長にわたって設けられ、且つ、ガイド
ローラ17、17a間にエアーを噴出すべく下方向に向けて設
けられている。なお、該上下部エアーノズル38,38a,41
は図外のエアー供給装置から適宜エアーが供給され、上
部エアーノズル41は手動バルブにおいてもエアーの噴出
が可能となっている。
【0025】44,44a は、図1に示す如く各フィルム3,
3aのロール部外周上を転動するフィルム残量検出用ロー
ラで、揺動自在なアーム45の先端にそれぞれ取付けられ
ている。そして、各フィルム3,3aが所定の残り量となる
と、両フィルム3,3a側に設けられたリミットスイッチ4
7,47a にアーム45がそれぞれ接触し、各リミットスイ
ッチ47,47a の信号により、前記モータ26が作動し、ア
キュムレーションローラ22を移動させる。
【0026】本発明の実施例は上記の構成からなり、次
にその包装例について説明する。先ず、両フィルム3,3a
がそれぞれ所定の支持軸14,14a に取付けられ、その一
方のフィルム3は、一方のガイドローラ17及び上下ロー
ラ19,20を介してフィードローラ16,16a で挟持された
包装用であり、他方のフィルム3aは待機用とされる。
【0027】次に、包装機1の電源をONにすると、制
御装置27はシリンダ装置35に信号を送信し、そのバルブ
を開いてエアーが供給される。シリンダ装置35は作動し
て図2(イ),(ロ)に示す如く、閉じた状態にある移
動シーラー36を一端後退させ、更に、図3(イ),
(ロ)に示す如く移動シーラー36を開閉移動(空打ち)
させ、この開閉動作時に、移動シーラー36を閉じる方向
に移動させるための信号を送信してから移動シーラー36
が閉じるまでの所要時間を計測し、制御装置27は該所要
時間を遅れ時間として記憶する。尚、このときヒートシ
ール装置33は加熱されていない。
【0028】次に、フィードローラ16,16a が回転して
一方のフィルム3を送り出し、送りだされたフィルム3
は前記ホーマ4により筒状に形成された後に、縦シーラ
6により両縁部が溶断シールされ、移送されてくる被包
装物7が順次筒状のフィルム3内に供給され、さらに、
各被包装物7を被覆するフィルム3は横シーラ9にて所
定長さに溶断シールされた後に、シュリンクトンネル10
にて被包装物7はシュリンク包装される。
【0029】更に、被包装物の包装に伴ってフィルム3
が使用され、所定の残量となると、フィルム残量検出用
ローラ44の下降により、アーム45がリミットスイッチ47
に接触し、リミットスイッチ47の信号により、前記モー
タ26が作動し揺動アーム24を揺動させ、アキュムレーシ
ョンローラ22は図1に仮想線で示す如く移動し、フィル
ム3の上下ローラ9,10間の部分は増長され蓄えられる。
【0030】さらに、該フィルム3が消費され、その最
終端をフィルム端末センサー48が検知すると、該センサ
ー48の信号が制御装置27に送られる。制御装置27は前記
フィルム吸引手段39を介して移送されるフィルム3を吸
着させる。該フィルム3はフィルム吸引手段39に吸着さ
れながら移送されることとなり、フィルム3の後端部分
がその移送速度よりも速く落下してしまうことはなく、
フィルム3の後端部分は移送速度で送られる(図4
(イ)参照)。
【0031】また、制御装置27は前記記憶した遅れ時間
分だけ早くシリンダ装置35に信号を送り移動シーラー36
を作動させ、移動シーラー36は待機するフィルム3aの先
端部分を走行するフィルム3後端部の所定位置(レジマ
ーク同士)に確実に接合させることができる(図4
(ロ)参照)。
【0032】更に、走行するフィルム3の後端部と待機
するフィルム3aの先端部とがシールされて移動シーラー
36が後退移動すると同時に、前記上部及び下部エアーノ
ズル38,38a ,41からそれぞれエアーが所定時間噴出さ
れ、両フィルム3,3aのシール部が冷却され、シール強度
を迅速に得ることができる。
【0033】上記フィルムの接合は、フィルム3の増長
部分がフィードローラ16,16a により送り出される際に
フィルム3のシールと冷却とが行われ、両フィルムの接
合強度が十分となった後に、このシール部に張力が作用
し、以後連続して待機していたフィルム3aが繰り出され
る。
【0034】更に、消費されたフィルム3側の支持軸14
に新しいフィルム3を取付け、この待機用フィルム3の
先端部をガイドローラ17、17a間に臨ませると共に、手動
バルブを開放して前記上部エアーノズル41からエアーを
下方に噴出させる。エアーを噴出させながら待機用のフ
ィルム3を送りこんでいくと、フィルム3はエアーの流
れに乗って固定シーラー34と移動シーラー36間に容易に
挿入され、フィルム3の先端をシーラー35,36よりも下
方に位置させた後に、手動バルブを閉じる。
【0035】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、例えば、上記実施例では、包装機1が停止してい
る際には、シリンダ装置35の移動シーラー36は閉じた状
態であったが、この移動シーラー36は固定シーラー34に
対して開いて離間した状態であっても良く、この場合に
は、一旦移動シーラー36を往復移動させた後に、再び往
復移動させることになる。
【0036】また、上記実施例では、包装機1の電源を
ONすることにより、シリンダ装置35の移動シーラー36
を往復移動させたが、フィルム3,3aの走行中にこの移動
シーラー36を空打ちすることも可能である。即ち、走行
するフィルム3が所定の残量となると、フィルム残量検
出用ローラ44の下降により、アーム45がリミットスイッ
チ47に接触し、前記モータ26が作動し揺動アーム24を揺
動させ、アキュムレーションローラ22は移動してフィル
ム3の上下ローラ9,10間の部分は増長され蓄えられる。
このフィルム3の増長部分を繰り出す際に、加熱されて
いない移動シーラー36を少なくとも一回往復移動させ
る。
【0037】更に、アキュムレーションローラ22を移動
させてフィルム3を増長させた後に、加熱された移動シ
ーラー36を往復移動させてフィルム3,3aの熱シールを行
う。
【0038】該移動シーラー36をシール前に一回空打ち
させる場合には、このシール時間の遅れは予め決定され
ており、更に、一定の短時間後に該遅れ時間を考慮して
ヒートシール装置33に信号を送るため、フィルム3,3aの
接合誤差は許容範囲内におさめることができるのであ
る。
【0039】更に、上記実施例では、移動シーラー36の
空打ち時及びシール時にそれぞれアキュムレーションロ
ーラ22を移動させてフィルム3を増長させたが、必ずし
もアキュムレーションローラ22は2回移動させる必要は
なく、フィルム3,3aの増長量が多い場合には、一回のア
キュムレーションローラ22の移動により、移動シーラー
36の空打ちと熱シールとを行うようにすることも可能で
ある。
【0040】更に、上記ヒートシール装置33は一方のシ
ーラー36を移動させたが、両シーラー34,36を移動させ
る構成であっても良く、その他の構造は上記実施に限定
されないのは無論である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明は、フィルムの移送
前に加熱されていないシーラーを開いた状態に移動させ
たり、空打ちさせた後に、前記シリンダ装置を所定の遅
れ時間分早く作動させるので、仮に、包装機械がフィル
ムをセットした状態で長時間放置された後に稼働させる
場合であっても、シリンダ装置自体の作動誤差、及び包
装作業の環境の変化等に影響されることなく、使用済み
のフィルムと新しいフィルムとを確実に所定の位置で接
合できることとなり、非常に実用的である。
【0042】前記フィルムの移送時に、各フィルムの後
端部分をフィルム吸引手段で吸引しながら該フィルムを
移送するようにした場合には、フィルムの後端部分がそ
の移送速度よりも速く落下するのを防止でき、更に確実
な位置でフィルム同士の接合ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略正面図。
【図2】(イ)は包装機の電源をONする前の移動シー
ラーと固定シーラーとが閉じた状態の概略正面図、
(ロ)は同移動シーラーと固定シーラーとが開いた状態
の概略正面図。
【図3】(イ)は再び移動シーラーと固定シーラーとが
閉じた状態の概略正面図、(ロ)は同移動シーラーと固
定シーラーとが開いた状態の概略正面図。
【図4】フィルムの移送状態を示し、(イ)は走行する
一方のフィルムの終端部をフィルム端末用センサーが検
知した状態を示す図、(ロ)は両フィルムをヒートシー
ル装置で接合する状態を示す図。
【図5】フィルムの接合装置の要部を示す断面図。
【図6】包装機の正面図。
【符号の説明】
3,3a…フィルム、16,16a …フィードローラ、17,17a
…ガイドローラ、22…アキュムレーションローラ、35…
シリンダ装置、34…固定シーラー、36…移動シーラー36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のフィルム(3)をフィードローラ
    (16),(16a )にて移送すると共に、他方のフィルム
    (3a)を待機させておき、移送される一方のフィルム
    (3)と他方のフィルム(3a)とを、シリンダー装置
    (35)を介して接離自在なシーラー(34),(36)にて
    挟持することにより熱シールする包装機におけるフィル
    ム接合方法において、フィルム(3),(3a)の移送前
    に加熱されていないシーラー(34),(36)を互いに開
    いた状態に移動させ、更に、シーラー(34)を往復移動
    させることにより、該シリンダ装置(35)の遅れ時間を
    求め、前記シリンダ装置(35)を遅れ時間分早く作動さ
    せることを特徴とする包装機におけるフィルム接合方
    法。
  2. 【請求項2】 一方のフィルム(3)をフィードローラ
    (16),(16a )にて移送すると共に、他方のフィルム
    (3a)を待機させておき、移送される一方のフィルム
    (3)と他方のフィルム(3a)とを、シリンダー装置
    (35)を介して接離自在なシーラー(34),(36)にて
    挟持することにより熱シールする包装機におけるフィル
    ム接合方法において、フィルム(3),(3a)の移送前
    に加熱されていないシーラー(34),(36)を少なくと
    も一回往復移動させることを特徴とする包装機における
    フィルム接合方法。
  3. 【請求項3】 一方のフィルム(3)をフィードローラ
    (16),(16a )にて移送すると共に、他方のフィルム
    (3a)を待機させておき、移送される一方のフィルム
    (3)をアキュムレーションローラ(22)の移動により
    増長させ、増長されたフィルム(3)の移送時に、加熱
    されていないシーラー(34)をシリンダ装置(35)を介
    して往復移動させた後に、更に、前記シリンダ装置(3
    5)を所定の遅れ時間分早く作動させることにより、シ
    ーラー(34)を往復移動させて移送されているフィルム
    (3)と他方のフィルム(3a)とを熱シールすることを
    特徴とする包装機におけるフィルム接合方法。
  4. 【請求項4】 前記フィルム(3),(3a)の移送時
    に、各フィルム(3),(3a)の後端部分をフィルム吸
    引手段(39),(39a)で吸引しながら該フィルム
    (3),(3a)を移送するようにした請求項1、2又は
    3に記載の包装機におけるフィルム接合方法。
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