JPH06297597A - プレスブロー成形法 - Google Patents

プレスブロー成形法

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JPH06297597A
JPH06297597A JP9024293A JP9024293A JPH06297597A JP H06297597 A JPH06297597 A JP H06297597A JP 9024293 A JP9024293 A JP 9024293A JP 9024293 A JP9024293 A JP 9024293A JP H06297597 A JPH06297597 A JP H06297597A
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JP
Japan
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mold
blow
resin
parison
molding die
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Withdrawn
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JP9024293A
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English (en)
Inventor
Kenji Omiya
健二 大宮
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】型締力の小さい型締装置を使用することがで
き、金型の構造を簡素化してコストを低減する。 【構成】第1成形型と第2成形型の間に空間16を形成
し、該空間16内に射出ノズル17から射出した樹脂1
3を供給して樹脂塊を形成する。この場合、空間16内
においては樹脂塊が形成されるだけであって、パリソン
を成形する必要はない。したがって、第1成形型と第2
成形型の型締めを行うための型締力は小さくてよい。次
に、前記第1成形型を第3成形型に代え、前記第2成形
型を移動させて前記樹脂塊をプレスすることによってパ
リソンが成形される。続いて、前記第2成形型を第4成
形型に代える。該第4成形型は成形品に対応する成形面
を有している。そして、前記第3成形型からブローエア
を吹き出してパリソンを膨張させ、第4成形型の成形面
に沿った形状を有する成形品を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレスブロー成形法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック製で口径より胴部の
径が大きい形状の成形品を成形する場合、インジェクシ
ョンブロー成形法、ダイレクトブロー成形法、シート成
形法等のブロー成形法が利用される。前記インジェクシ
ョンブロー成形法においては、射出成形によってパリソ
ンを成形し、それを反転してブロー金型でブローする。
すなわち、射出成形によって試験管状の有底パリソンを
成形した後に、パリソンを保温又は加熱して半溶融状態
に保ち、該パリソン内にブローエアを吹き込むことによ
ってブローするようにしている。
【0003】また、ダイレクトブロー成形法において
は、溶融させられた樹脂を押出機から押し出してチュー
ブ状のパリソンを成形し、ブロー金型で前記パリソンを
押さえてブローする。すなわち、開かれたブロー金型の
間でパリソンを成形した後、ブロー金型を移動させてパ
リソンを挟(はさ)み、パリソンの下部をピンチオフす
るとともに融着させ、パリソンの内部にブローエアを吹
き込んで冷却し、その後ブロー金型を開き成形品を取り
出すようにしている。
【0004】そして、シート成形法においては、溶融さ
せられた樹脂を押出機から押し出してシートを成形し、
ブロー金型でシートを押さえてブローする。その後ブロ
ー金型を開きシートを取り出し、該シートを打ち抜いて
成形品を得るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のインジェクションブロー成形法においては、大きい
口径のパリソンを成形する必要がある場合、型締力の大
きい型締装置が必要になり、しかも、金型の構造が複雑
になるためコストが上昇してしまう。また、樹脂の流動
限界があるため、厚肉のパリソンを成形する必要があ
り、成形品の重量が増してしまう。さらに、射出成形に
よってパリソンが成形されるため、パリソンの先端にゲ
ート部の突起が残り、該突起はブローした後も残って成
形品の外観が悪くなってしまう。
【0006】一方、ダイレクトブロー成形法において
は、押出機から樹脂を押し出してパリソンを成形した
後、パリソンの下部をピンチオフするため、成形品の外
観が悪くなってしまう。さらに、シート成形法の場合、
冷却されたシートをブロー可能な温度に上昇させるため
の時間が長くなり、成形サイクルが長くなってしまう。
また、ブロー後にシートを打ち抜いて成形品にするた
め、不必要にばりが発生し、コストが上昇してしまう。
【0007】本発明は、前記従来のブロー成形法の問題
点を解決して、型締力の小さい型締装置を使用すること
ができ、ブロー金型の構造を簡素化してコストを低減さ
せることができ、成形品の重量が増したり、成形品の外
観が悪くなったりすることがなく、また、成形サイクル
を短くすることができるとともに、不必要にばりが発生
することのないプレスブロー成形法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のプ
レスブロー成形法においては、第1成形型と第2成形型
の間に空間を形成し、該空間内に射出ノズルから射出し
た樹脂を供給して樹脂塊を形成する。次に、前記第1成
形型を第3成形型に代え、前記第2成形型を移動させて
前記樹脂塊をプレスしてパリソンを成形し、前記第2成
形型を第4成形型に代える。この場合、該第4成形型は
成形品に対応する成形面を有している。
【0009】そして、前記第3成形型からブローエアを
吹き出してパリソンを膨張させて成形品を成形する。ま
た、本発明の他のプレスブロー成形法においては、第5
成形型と第6成形型の間に空間を形成し、該空間内に射
出ノズルから射出した樹脂を供給して樹脂塊を形成す
る。
【0010】次に、前記第6成形型を移動させて前記樹
脂塊をプレスしてパリソンを成形し、前記第6成形型を
第7成形型に代える。この場合、該第7成形型は成形品
に対応する成形面を有している。そして、前記第5成形
型からブローエアを吹き出してパリソンを膨張させて成
形品を成形する。
【0011】
【作用】本発明によれば、前記のようにプレスブロー成
形法においては、第1成形型と第2成形型の間に空間を
形成し、該空間内に射出ノズルから射出した樹脂を供給
して樹脂塊を形成する。この場合、空間内においては樹
脂塊が形成されるだけであって、パリソンを成形する必
要はない。また、射出が終了した時点でも、前記空間内
には樹脂塊で満たされない領域が残される。
【0012】次に、前記第1成形型を第3成形型に代
え、前記第2成形型を移動させて前記樹脂塊をプレスす
る。したがって、第2成形型及び第3成形型によってパ
リソンが成形される。前記第3成形型は樹脂を供給する
ためのゲート部を有していないので、パリソンにゲート
部の突起は形成されない。続いて、前記第2成形型を第
4成形型に代える。この場合、該第4成形型は成形品に
対応する成形面を有している。そして、前記第3成形型
からブローエアを吹き出してパリソンを膨張させ、第4
成形型の成形面に沿った形状を有する成形品を成形する
ことができる。
【0013】また、本発明の他のプレスブロー成形法に
おいては、第5成形型と第6成形型の間に空間を形成
し、該空間内に射出ノズルから射出した樹脂を供給して
樹脂塊を形成する。この場合、空間内においては樹脂塊
が形成されるだけであって、パリソンを成形する必要は
ない。また、射出が終了した時点でも、前記空間内には
樹脂塊で満たされない領域が残される。
【0014】次に、前記第6成形型を移動させて前記樹
脂塊をプレスする。したがって、第5成形型及び第6成
形型によってパリソンが成形される。続いて、前記第6
成形型を第7成形型に代える。この場合、該第7成形型
は成形品に対応する成形面を有している。そして、前記
第5成形型からブローエアを吹き出してパリソンを膨張
させ、第7成形型の成形面に沿った形状を有する成形品
を成形することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示すプレスブロー成形法が適用される射出成形型の断面
図である。図において、11は射出成形機シリンダ、1
2は該射出成形機シリンダ11の周囲に固定されたヒー
タであり、該ヒータ12によって前記射出成形機シリン
ダ11内に収容された樹脂13が保温又は加熱される。
【0016】14は図示しない固定プラテンに取り付け
られた第1成形型としての上型、15は図示しない可動
プラテンに取り付けられた第2成形型としてのキャビテ
ィ金型である。該キャビティ金型15は前記可動プラテ
ンによって昇降させられ、前記上型14と接触した時に
両者間に樹脂13を供給するための空間16を形成す
る。また、前記キャビティ金型15は可動プラテン上を
摺動(しゅうどう)することができるように支持され
る。
【0017】前記射出成形機シリンダ11の先端には射
出ノズル17が螺合(らごう)され、該射出ノズル17
から前記空間16内に樹脂13が射出される。そのた
め、前記上型14の中央には前記射出ノズル17を収容
するとともに前記空間16に連通する凹部20が形成さ
れる。また、前記射出ノズル17は先端の開口に臨むニ
ードル弁18を有しており、該ニードル弁18を進退さ
せることによって開口を開閉することができる。そし
て、射出ノズル17の周囲にノズルヒータ21が取り付
けられていて、該ノズルヒータ21によって前記樹脂1
3の温度が調整される。
【0018】その後、前記射出ノズル17から前記空間
16内に供給された樹脂13は樹脂塊になる。この場
合、前記上型14内及びキャビティ金型15内には温調
通路22が形成され、該温調通路22を流れる熱媒体に
よって樹脂塊の温度が調整される。なお、tは前記空間
16における上型14の面とキャビティ金型15の面の
間の距離を示す。
【0019】次に、ブロー成形型について説明する。図
2は本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形法が
適用されるブロー成形型の断面図である。図において、
23は第3成形型としての上ブロー成形型、24は第4
成形型としての下ブロー成形型である。前記上ブロー成
形型23は、コアブロック27、該コアブロック27の
内側に固定されたコア座29、該コア座29の内側に固
定されたコア31、及び該コア31内に収容されたコア
入子33から成る。
【0020】前記上ブロー成形型23は、前記キャビテ
ィ金型15(図1)と共にプレス成形型を構成し、前記
キャビティ金型15を上昇させて前記樹脂塊をプレスす
ることによって後述する図示しない有底パリソンが成形
される。34は前記コア31及び有底パリソンの温度を
調整するために設けられた温調通路である。該温調通路
34は温調入口35からコアブロック27及びコア座2
9を貫通して水平に延び、コア入子33内を下方に延び
て底部に至り、コア入子33とコア31の間を通り、コ
ア座29及びコアブロック27を貫通して水平に延び温
調出口37に至る。
【0021】また、39はブローエア入口、41は前記
コア座29とコア31の間に形成されたブローエア溝、
43は前記コア座29とコア31の間に形成されたブロ
ーエア吹出口である。この場合、ブローエアはブローエ
ア溝41を通って前記ブローエア吹出口43から有底パ
リソンに向けて吹き出され、ブローする。一方、前記下
ブロー成形型24は、ブロー外型44、該ブロー外型4
4の内側に固定され成形品57の底部を形成するブロー
内型45、及び前記ブロー外型44の上に固定され、中
央側に迫(せ)り出して口径部を成形するためのリップ
型46から成る。前記ブロー外型44、ブロー内型45
及びリップ型46によって成形品57に対応する成形面
が形成される。
【0022】前記有底パリソンをブローして成形品57
を成形する場合、上ブロー成形型23側から有底パリソ
ンの内側にブローエアを吹き出すようにしているが、同
時に下ブロー成形型24側において有底パリソンの外側
のエアを排気するようにしている。この場合、前記ブロ
ー外型44とブロー内型45の間の隙間(すきま)及び
ブロー内型45の中央の排気口からエアを排気するよう
になっていて、エア排気口47から前記ブロー外型44
を貫通してブロー外型44とブロー内型45の間の隙間
まで延びるエア流路48が形成される。また、エア排気
口49から前記ブロー外型44及びブロー内型45を貫
通してブロー内型45の中央の排気口まで延びるエア流
路50が形成される。
【0023】なお、52はコアブロック27に固定され
たアンギュラピン、56は図示しない可動プラテンを上
昇させ、前記コア座29にリップ型46を接触させた時
に形成される樹脂溜(だ)まり、58はばりである。次
に、本発明の第1の実施例におけるプレスブロー成形法
の各工程について説明する。
【0024】図3は本発明の第1の実施例を示すプレス
ブロー成形法の射出工程図、図4は本発明の第1の実施
例を示すプレスブロー成形法のキャビティ金型移動工程
図、図5は本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成
形法のプレス工程図、図6は本発明の第1の実施例を示
すプレスブロー成形法のブロー成形型型閉工程図、図7
は本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形法のブ
ロー成形工程図、図8は本発明の第1の実施例を示すプ
レスブロー成形法の成形品取出工程図である。
【0025】まず、図3に示すように射出工程において
図示しない可動プラテンを空間16における距離t(図
1)が小さくなるように上昇させ、上型14にキャビテ
ィ金型15を接触させて型閉じを行う。次に、前記射出
成形機シリンダ11内に配設された図示しないスクリュ
ーを前進(下降)させると、射出成形機シリンダ11の
前端部(下端部)に溶融させられ溜められた樹脂13を
射出ノズル17から射出し、空間16内に供給する。
【0026】該空間16内に供給された樹脂13は空間
16内で樹脂塊を形成する。この場合、樹脂13を射出
している間にキャビティ金型15を下降させることによ
って所定の厚さの樹脂塊を形成することができる。ま
た、射出される樹脂13の量は成形品57(図2)の成
形に必要な樹脂の量より少し多くする。この場合、空間
16内においては樹脂塊が形成されるだけであって、パ
リソンを成形する必要はない。したがって、可動プラテ
ンを移動させて型締めを行うための型締力は小さくてよ
い。また、射出が終了した時点でも、前記空間16内に
は樹脂塊で満たされない領域が残される。したがって、
必要な射出圧力は通常の射出成形の射出圧力の数分の一
でよい。さらに、射出によって発生するガスの閉込みが
なくなるため、ガス焼けが発生することがない。
【0027】射出が終了すると、射出成形機シリンダ1
1のニードル弁18が前進させられ射出ノズル17の開
口が閉鎖される。そして、射出成形機シリンダ11が上
昇させられ、上型14から射出ノズル17が離される。
この間、樹脂塊が冷却して固化しないように温調通路2
2を流れる熱媒体によって適温に維持する。次に、キャ
ビティ金型移動工程においては、図4に示すように樹脂
塊を載置したままキャビティ金型15を下降させ、上ブ
ロー成形型23(図2)をキャビティ金型15の上に移
動させる。
【0028】続いて、プレス工程においては、図5に示
すように前記キャビティ金型15が上昇させられ、樹脂
塊はプレスされて有底パリソン55が成形される。該有
底パリソン55の形状は、前記コア座29、コア31及
びキャビティ金型15によって設定される。この時、前
述したように射出される樹脂13(図3)の量は成形品
57(図2)の成形に必要な樹脂の量より少し多くして
あるため、プレスされた樹脂塊の一部は前記樹脂溜まり
56に進入し、溜められるとともにばり58を形成す
る。前記樹脂溜まり56は、ばり58で埋め尽くされる
ことがないように十分大きい容積を有しており、また、
ガスの逃げも形成される。
【0029】前記上ブロー成形型23は樹脂13を供給
するためのゲート部を有していないので、有底パリソン
55にゲート部の突起は形成されない。したがって、成
形品57の外観が悪くならない。また、薄肉の有底パリ
ソン55を成形することができるため、成形品57の重
量を減らすことができる。そして、この間、有底パリソ
ン55は温調通路22,34を流れる熱媒体によって適
温に維持される。
【0030】次に、ブロー成形型型閉工程においては、
図6に示すように有底パリソン55をコア31に残した
ままキャビティ金型15(図5)が下降させられる。そ
して、下ブロー成形型24が上ブロー成形型23の下方
に移動させられ、その後、下ブロー成形型24は上昇さ
せられ型締めが行われる。続いて、ブロー成形工程にお
いては、ブローエア入口39から供給されたブローエア
がブローエア溝41に送られ、コア座29とコア31の
間のブローエア吹出口43から吹き出され、図7に示す
ようにコア座29及びコア31に付着していた有底パリ
ソン55を膨張させる。
【0031】この時、下ブロー成形型24側のエア流路
48,50を介して有底パリソン55の外側のエアを排
気することによって、前記有底パリソン55のブローを
容易にすることができる。このように、有底パリソン5
5が冷却してしまう前にブローすることができるため、
成形サイクルを短くすることができる。また、有底パリ
ソン55をピンチオフする必要がないのでコストを低減
させることができる。
【0032】そして、成形品取出工程においては、図8
に示すように下ブロー成形型24を下降させ、成形品5
7を取り出す。この時、コアブロック27(図2)に固
定されたアンギュラピン52によってリップ型46が開
放され、成形品57を図示しない取出機によって取り出
すことができる。そして、取り出された成形品57にば
り58が形成されているため、別の工程においてばり5
8を除去することによって成形品57が完成させられ
る。この場合、不必要にばり58が発生することがない
のでコストを低減させることができる。
【0033】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図9は本発明の第2の実施例を示すプレスブロー
成形法が適用される射出成形型の断面図である。図にお
いて、11は射出成形機シリンダ、12は該射出成形機
シリンダ11の周囲に固定されたヒータであり、該ヒー
タ12によって前記射出成形機シリンダ11内に収容さ
れた樹脂13が保温又は加熱される。
【0034】23は図示しない固定プラテンに取り付け
られた第5成形型としての上ブロー成形型、15は図示
しない可動プラテンに取り付けられた第6成形型として
のキャビティ金型である。該キャビティ金型15は前記
可動プラテンによって昇降させられ、前記上ブロー成形
型23と接触した時に両者間に樹脂13を供給するため
の空間16を形成する。また、前記キャビティ金型15
は可動プラテン上を摺動することができるように支持さ
れる。
【0035】前記上ブロー成形型23は、コアブロック
27、該コアブロック27の内側に固定されたコア座2
9、該コア座29の内側に固定されたコア31、及び該
コア31内に収容されたコア入子33から成る。そし
て、前記射出成形機シリンダ11の先端には射出ノズル
61が螺合され、該射出ノズル61から前記空間16内
に樹脂13が射出される。そのため、前記上ブロー成形
型23のコア入子33の中央には、前記射出ノズル61
を収容するとともに前記空間16に連通される凹部62
が形成される。
【0036】また、前記射出ノズル61は先端の開口に
臨むニードル弁18を有しており、該ニードル弁18を
進退させることによって開口を開閉することができる。
そして、射出ノズル61の周囲にノズルヒータ63が取
り付けられていて、該ノズルヒータ63によって前記樹
脂13の温度が調整される。その後、前記射出ノズル6
1から前記空間16内に供給された樹脂13は樹脂塊に
なる。そして、前記キャビティ金型15を上昇させて前
記樹脂塊をプレスすることによって後述する図示しない
有底パリソンが成形される。なお、tは前記空間16に
おける上ブロー成形型23の面とキャビティ金型15の
面の間の距離を示す。
【0037】また、前記キャビティ金型15内には温調
通路22が、上ブロー成形型23内には温調通路34が
形成され、該温調通路22,34を流れる熱媒体によっ
て樹脂塊の温度、コア31及び有底パリソンの温度が調
整される。前記温調通路34は温調入口35からコアブ
ロック27及びコア座29を貫通して水平に延び、コア
入子33内を下方に延びて底部に至り、コア入子33と
コア31の間を通り、コア座29及びコアブロック27
を貫通して水平に延び温調出口37に至る。
【0038】また、39はブローエア入口、41は前記
コア座29とコア31の間に形成されたブローエア溝、
43は前記コア座29とコア31の間に形成されたブロ
ーエア吹出口である。この場合、ブローエアはブローエ
ア溝41を通って前記ブローエア吹出口43から有底パ
リソンに向けて吹き出され、ブローする。次に、ブロー
成形型について説明する。
【0039】図10は本発明の第2の実施例を示すプレ
スブロー成形法が適用されるブロー成形型の断面図であ
る。本実施例においては、前記上ブロー成形型23は前
記キャビティ金型15と共に射出成形型を形成するとと
もに、第7成形型としての下ブロー成形型24と共にブ
ロー成形型を形成する。
【0040】そのため、前記下ブロー成形型24は、ブ
ロー外型44、該ブロー外型44の内側に固定され成形
品57の底部を形成するブロー内型45、及び前記ブロ
ー外型44の上に固定され、中央側に迫り出して口径部
を成形するためのリップ型46から成る。前記ブロー外
型44、ブロー内型45及びリップ型46によって成形
品57に対応する成形面が形成される。
【0041】前記有底パリソンをブローして成形品57
を成形する場合、上ブロー成形型23側から有底パリソ
ンの内側にブローエアを吹き出すようにしているが、同
時に下ブロー成形型24側において有底パリソンの外側
のエアを排気するようにしている。この場合、前記ブロ
ー外型44とブロー内型45の間の隙間及びブロー内型
45の中央の排気口からエアを排気するようになってい
て、エア排気口47から前記ブロー外型44を貫通して
ブロー外型44とブロー内型45の間の隙間まで延びる
エア流路48が形成される。また、エア排気口49から
前記ブロー外型44及びブロー内型45を貫通してブロ
ー内型45の中央の排気口まで延びるエア流路50が形
成される。
【0042】なお、52はコアブロック27に固定され
たアンギュラピン、56は図示しない可動プラテンを上
昇させ、前記コア座29にリップ型46を接触させた時
に形成される樹脂溜まり、57はブロー後の成形品、5
8はばりである。次に、本発明の第2の実施例における
プレスブロー成形法の各工程について説明する。
【0043】図11は本発明の第2の実施例を示すプレ
スブロー成形法の射出工程図、図12は本発明の第2の
実施例を示すプレスブロー成形法のプレス工程図、図1
3は本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成形法の
キャビティ金型移動工程図、図14は本発明の第2の実
施例を示すプレスブロー成形法のブロー成形型型閉工程
図、図15は本発明の第2の実施例を示すプレスブロー
成形法のブロー成形工程図、図16は本発明の第2の実
施例を示すプレスブロー成形法の成形品取出工程図であ
る。
【0044】まず、図11に示すように射出工程におい
て図示しない可動プラテンを空間16における距離t
(図1)が小さくなるように上昇させ、上ブロー成形型
23にキャビティ金型15を接触させて型閉じを行う。
次に、前記射出成形機シリンダ11内に配設された図示
しないスクリューを前進(下降)させると、射出成形機
シリンダ11の前端部(下端部)に溶融させられ溜めら
れた樹脂13を射出ノズル61から射出し、空間16内
に供給する。
【0045】該空間16内に供給された樹脂13は空間
16内で樹脂塊を形成する。この場合、樹脂13を射出
している間にキャビティ金型15を下降させることによ
って所定の厚さの樹脂塊を形成することができる。ま
た、射出される樹脂13の量は成形品57(図9)の成
形に必要な樹脂の量より少し多くする。この場合、空間
16内においては樹脂塊が形成されるだけであって、パ
リソンを成形する必要はない。したがって、可動プラテ
ンを移動させて型締めを行うための型締力は小さくてよ
い。また、射出が終了した時点でも、前記空間16内に
は樹脂塊で満たされない領域が残される。したがって、
必要な射出圧力は通常の射出成形の射出圧力の数分の一
でよい。また、射出によって発生するガスの閉込みがな
くなるため、ガス焼けが発生することがない。
【0046】射出が終了すると、射出成形機シリンダ1
1のニードル弁18が前進させられ射出ノズル61の開
口が閉鎖される。そして、射出成形機シリンダ11が上
昇させられ、上ブロー成形型23から射出ノズル61が
離される。この間、樹脂塊が冷却して固化しないように
温調通路22,34を流れる熱媒体によって適温に維持
する。
【0047】次に、プレス工程においては、図12に示
すように前記キャビティ金型15が上昇させられ、樹脂
塊はプレスされて有底パリソン55が成形される。該有
底パリソン55の形状は、前記コア座29、コア31及
びキャビティ金型15によって設定される。この時、前
述したように射出される樹脂13の量は成形品57(図
10)の成形に必要な樹脂の量より少し多くしてあるた
め、プレスされた樹脂塊の一部は前記樹脂溜まり56に
進入し、溜められるとともにばり58を形成する。前記
樹脂溜まり56は、ばり58で埋め尽くされることがな
いように十分大きい容積を有しており、また、ガスの逃
げも形成される。
【0048】このようにして、薄肉の有底パリソン55
を成形することができるため、成形品57の重量を減ら
すことができる。そして、この間、有底パリソン55は
温調通路22,34を流れる熱媒体によって適温に維持
される。次に、キャビティ金型移動工程においては、図
13に示すように有底パリソン55をコア31に残した
ままキャビティ金型15(図12)が下降させられる。
【0049】次に、ブロー成形型型閉工程においては、
図14に示すように下ブロー成形型24が上ブロー成形
型23の下方に移動させられ、その後、下ブロー成形型
24は上昇させられ型締めが行われる。続いて、ブロー
成形工程においては、ブローエア入口39から供給され
たブローエアがブローエア溝41に送られ、コア座29
とコア31の間のブローエア吹出口43から吹き出さ
れ、図15に示すようにコア座29及びコア31に付着
していた有底パリソン55を膨張させる。
【0050】この時、下ブロー成形型24側のエア流路
48,50を介して有底パリソン55の外側のエアを排
気することによって、前記有底パリソン55のブローを
容易にすることができる。このように、有底パリソン5
5が冷却してしまう前にブローすることができるため、
成形サイクルを短くすることができる。また、有底パリ
ソン55をピンチオフする必要がないのでコストを低減
させることができる。
【0051】そして、成形品取出工程においては、図1
6に示すように下ブロー成形型24を下降させ、成形品
57を取り出す。この時、コアブロック27(図10)
に固定されたアンギュラピン52によってリップ型46
が開放され、成形品57を図示しない取出機によって取
り出すことができる。そして、取り出された成形品57
にばり58が形成されているため、別の工程においてば
り58を除去することによって成形品57が完成させら
れる。この場合、不必要にばり58が発生することがな
いのでコストを低減させることができる。
【0052】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のプ
レスブロー成形法においては、第1成形型と第2成形型
の間に空間を形成し、該空間内に射出ノズルから射出し
た樹脂を供給して樹脂塊を形成する。この場合、空間内
においては樹脂塊が形成されるだけであって、パリソン
を成形する必要はない。
【0054】したがって、第1成形型と第2成形型の型
締めを行うための型締力は小さくてよい。また、射出が
終了した時点でも、前記空間内には樹脂塊で満たされな
い領域が残されるため、必要な射出圧力は通常の射出成
形の射出圧力の数分の一でよい。さらに、射出によって
発生するガスの閉込みがなくなるため、ガス焼けが発生
することがない。
【0055】次に、前記第1成形型を第3成形型に代
え、前記第2成形型を移動させて前記樹脂塊をプレスす
ることによってパリソンが成形される。前記第3成形型
は樹脂を供給するためのゲート部を有していないので、
パリソンにゲート部の突起は形成されない。したがっ
て、成形品の外観が悪くならない。また、薄肉のパリソ
ンを成形することができるため、成形品の重量を減らす
ことができる。
【0056】続いて、前記第2成形型を第4成形型に代
える。この場合、該第4成形型は成形品に対応する成形
面を有している。そして、前記第3成形型からブローエ
アを吹き出してパリソンを膨張させ、第4成形型の成形
面に沿った形状を有する成形品を成形することができ
る。したがって、パリソンが冷却してしまう前にブロー
することができるため、成形サイクルを短くすることが
できる。また、パリソンをピンチオフする必要がなく、
不必要にばりが発生することがないので、コストを低減
させることができる。
【0057】また、本発明の他のプレスブロー成形法に
おいては、第5成形型と第6成形型の間に空間を形成
し、該空間内に射出ノズルから射出した樹脂を供給して
樹脂塊を形成する。この場合、空間内においては樹脂塊
が形成されるだけであって、パリソンを成形する必要は
ない。したがって、第5成形型と第6成形型の型締めを
行うための型締力は小さくてよい。また、射出が終了し
た時点でも、前記空間内には樹脂塊で満たされない領域
が残されるため、必要な射出圧力は通常の射出成形の射
出圧力の数分の一でよい。さらに、射出によって発生す
るガスの閉込みがなくなるため、ガス焼けが発生するこ
とがない。
【0058】次に、前記第6成形型を移動させて前記樹
脂塊をプレスすることによってパリソンが成形される。
したがって、薄肉のパリソンを成形することができるた
め、成形品の重量を減らすことができる。続いて、前記
第6成形型を第7成形型に代える。この場合、該第7成
形型は成形品に対応する成形面を有している。そして、
前記第5成形型からブローエアを吹き出してパリソンを
膨張させ、第7成形型の成形面に沿った形状を有する成
形品を成形することができる。
【0059】したがって、パリソンが冷却してしまう前
にブローすることができるため、成形サイクルを短くす
ることができる。また、パリソンをピンチオフする必要
がなく、不必要にばりが発生することがないので、コス
トを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形
法が適用される射出成形型の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形
法が適用されるブロー成形型の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形
法の射出工程図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形
法のキャビティ金型移動工程図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形
法のプレス工程図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形
法のブロー成形型型閉工程図である。
【図7】本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形
法のブロー成形工程図である。
【図8】本発明の第1の実施例を示すプレスブロー成形
法の成形品取出工程図である。
【図9】本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成形
法が適用される射出成形型の断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成
形法が適用されるブロー成形型の断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成
形法の射出工程図である。
【図12】本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成
形法のプレス工程図である。
【図13】本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成
形法のキャビティ金型移動工程図である。
【図14】本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成
形法のブロー成形型型閉工程図である。
【図15】本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成
形法のブロー成形工程図である。
【図16】本発明の第2の実施例を示すプレスブロー成
形法の成形品取出工程図である。
【符号の説明】
13 樹脂 14 上型 15 キャビティ金型 16 空間 17,61 射出ノズル 23 上ブロー成形型 24 下ブロー成形型 55 有底パリソン 57 成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 69/02 2126−4F B29L 22:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1成形型と第2成形型の間に空
    間を形成し、(b)該空間内に射出ノズルから射出した
    樹脂を供給して樹脂塊を形成し、(c)前記第1成形型
    を第3成形型に代え、前記第2成形型を移動させて前記
    樹脂塊をプレスしてパリソンを成形し、(d)前記第2
    成形型を第4成形型に代え、前記第3成形型からブロー
    エアを吹き出してパリソンを膨張させて成形品を成形す
    ることを特徴とするプレスブロー成形法。
  2. 【請求項2】 (a)第5成形型と第6成形型の間に空
    間を形成し、(b)該空間内に射出ノズルから射出した
    樹脂を供給して樹脂塊を形成し、(c)前記第6成形型
    を移動させて前記樹脂塊をプレスしてパリソンを成形
    し、(d)前記第6成形型を第7成形型に代え、前記第
    5成形型からブローエアを吹き出してパリソンを膨張さ
    せて成形品を成形することを特徴とするプレスブロー成
    形法。
JP9024293A 1993-04-16 1993-04-16 プレスブロー成形法 Withdrawn JPH06297597A (ja)

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