JPH06297492A - 可撓管の製造方法 - Google Patents
可撓管の製造方法Info
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- JPH06297492A JPH06297492A JP11092293A JP11092293A JPH06297492A JP H06297492 A JPH06297492 A JP H06297492A JP 11092293 A JP11092293 A JP 11092293A JP 11092293 A JP11092293 A JP 11092293A JP H06297492 A JPH06297492 A JP H06297492A
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- JP
- Japan
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- cavity
- flexible tube
- core mold
- molding
- core
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウェルドが軸線方向に沿って発生するのを防
止し、耐久性を向上させた可撓管を製造する。 【構成】 成形型1に形成された円筒状空所2に円筒状
の中子型3を挿入して中子型の先端面側及び外周面側に
互いに連通する第1及び第2のキャビティ4,5を形成
し、中子型3の先端面の中心又は中心近傍から成形材料
を第1のキャビティ4へ注入し、第1のキャビティ4に
注入された成形材料は放射状に拡散して中子型3の先端
面外周縁から第2のキャビティ5へ流動する。さらに第
2のキャビティ5内に成形材料が流動して第1及び第2
のキャビティ4,5内に充填された後に加硫成形し、加
硫成形後に成形型1から中子型3を抜き取って成形品を
取り出し、成形品の第1のキャビティ4で成形された部
分をカットして可撓管とする。
止し、耐久性を向上させた可撓管を製造する。 【構成】 成形型1に形成された円筒状空所2に円筒状
の中子型3を挿入して中子型の先端面側及び外周面側に
互いに連通する第1及び第2のキャビティ4,5を形成
し、中子型3の先端面の中心又は中心近傍から成形材料
を第1のキャビティ4へ注入し、第1のキャビティ4に
注入された成形材料は放射状に拡散して中子型3の先端
面外周縁から第2のキャビティ5へ流動する。さらに第
2のキャビティ5内に成形材料が流動して第1及び第2
のキャビティ4,5内に充填された後に加硫成形し、加
硫成形後に成形型1から中子型3を抜き取って成形品を
取り出し、成形品の第1のキャビティ4で成形された部
分をカットして可撓管とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は可撓管、とくには、高
温な温度条件下で、防振機能を要求される用途に適用さ
れてすぐれた耐久性を発揮できる可撓管の製造方法に関
するものである。
温な温度条件下で、防振機能を要求される用途に適用さ
れてすぐれた耐久性を発揮できる可撓管の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の可撓管100は、図6に
示すように、円筒状の可撓管100の端面の円周上に複
数(図6では8個)の成形材料の注入孔の跡101が残
るものであった。すなわち、金型キャビティの端面に設
けた複数の注入孔から成形材料を注入し、トランスファ
成形やインジェクション成形などによってキャビティ内
へ充填して可撓管100を成形していた。
示すように、円筒状の可撓管100の端面の円周上に複
数(図6では8個)の成形材料の注入孔の跡101が残
るものであった。すなわち、金型キャビティの端面に設
けた複数の注入孔から成形材料を注入し、トランスファ
成形やインジェクション成形などによってキャビティ内
へ充填して可撓管100を成形していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成形された可撓管10
0は弾性体102内に短繊維補強材103を埋め込んで
あり、各注入孔の互いに隣り合う注入孔の中間に軸線方
向に沿ってウェルド(融合部)104が生ずる。このウ
ェルド104に沿ってクラックが発生し易く、クラック
が発生するとエアー漏れを生ずるおそれがあった。ウェ
ルド104の個所では短繊維補強材103がからまり合
うことがなく、補強効果も得られない。
0は弾性体102内に短繊維補強材103を埋め込んで
あり、各注入孔の互いに隣り合う注入孔の中間に軸線方
向に沿ってウェルド(融合部)104が生ずる。このウ
ェルド104に沿ってクラックが発生し易く、クラック
が発生するとエアー漏れを生ずるおそれがあった。ウェ
ルド104の個所では短繊維補強材103がからまり合
うことがなく、補強効果も得られない。
【0004】そこで、この発明は、ウェルドが軸線方向
に沿って発生するのを防止し、耐久性に優れた可撓管を
製造する方法を提供することを目的とする。
に沿って発生するのを防止し、耐久性に優れた可撓管を
製造する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、成形型に形成された円筒状空所に円筒
状の中子型を挿入して中子型の先端面側及び外周面側に
互いに連通する第1及び第2のキャビティを形成し、中
子型の先端面の中心又は中心近傍から成形材料を第1の
キャビティへ注入し、第1のキャビティに注入された成
形材料は放射状に拡散して中子型の先端面外周縁から第
2のキャビティへ流動し、さらに第2のキャビティ内に
成形材料が流動して第1及び第2のキャビティ内に充填
された後に加硫成形し、加硫成形後に成形型から中子型
を抜き取って成形品を取出し、成形品の第1のキャビテ
ィで成形された部分をカットして可撓管とすることを特
徴とするものである。
め、この発明は、成形型に形成された円筒状空所に円筒
状の中子型を挿入して中子型の先端面側及び外周面側に
互いに連通する第1及び第2のキャビティを形成し、中
子型の先端面の中心又は中心近傍から成形材料を第1の
キャビティへ注入し、第1のキャビティに注入された成
形材料は放射状に拡散して中子型の先端面外周縁から第
2のキャビティへ流動し、さらに第2のキャビティ内に
成形材料が流動して第1及び第2のキャビティ内に充填
された後に加硫成形し、加硫成形後に成形型から中子型
を抜き取って成形品を取出し、成形品の第1のキャビテ
ィで成形された部分をカットして可撓管とすることを特
徴とするものである。
【0006】
【作用】この発明では、複数の注入孔から成形材料を注
入せず、ディスク状のゲートとなる第1のキャビティか
ら中子型の先端面外周縁を通って第2のキャビティに成
形材料が注入されるので成形品に従来の如きウェルドが
発生せず、耐久性が向上する。
入せず、ディスク状のゲートとなる第1のキャビティか
ら中子型の先端面外周縁を通って第2のキャビティに成
形材料が注入されるので成形品に従来の如きウェルドが
発生せず、耐久性が向上する。
【0007】
【実施例】以下にこの発明の好適な実施例を図面を参照
にして説明する。
にして説明する。
【0008】図1において成形型1に形成された円筒状
空所2に円筒状の中子型3を挿入して中子型3の先端面
側及び外周面側に互いに連通する第1及び第2のキャビ
ティ4,5を形成してある。中子型3の先端面の中心近
傍、図示する例では中心位置に成形材料注入用のランナ
ー6を設けてある。また、中子型3にはエアー等の流体
導入路7を形成してあり、この流体導入路7の先端側に
は流体弁8をばね9により常に第1キャビティ4に面し
た穴を塞ぐように付勢してある。ランナー6の位置は破
線で示す位置であっても良い。即ち、成形品の湾曲した
部分の曲率に応じてランナー6の位置を移動することが
できる。図1のように湾曲部分を有するものにおいて
は、ランナー6から蛇腹状部分11を形成する個所まで
の距離を等しくして注入した成形材料がキャビティ5の
終端まで同時にいきわたるようにするには破線の位置に
あることが望ましい。
空所2に円筒状の中子型3を挿入して中子型3の先端面
側及び外周面側に互いに連通する第1及び第2のキャビ
ティ4,5を形成してある。中子型3の先端面の中心近
傍、図示する例では中心位置に成形材料注入用のランナ
ー6を設けてある。また、中子型3にはエアー等の流体
導入路7を形成してあり、この流体導入路7の先端側に
は流体弁8をばね9により常に第1キャビティ4に面し
た穴を塞ぐように付勢してある。ランナー6の位置は破
線で示す位置であっても良い。即ち、成形品の湾曲した
部分の曲率に応じてランナー6の位置を移動することが
できる。図1のように湾曲部分を有するものにおいて
は、ランナー6から蛇腹状部分11を形成する個所まで
の距離を等しくして注入した成形材料がキャビティ5の
終端まで同時にいきわたるようにするには破線の位置に
あることが望ましい。
【0009】図1に示すような金型を用い、ランナー6
から成形材料を第1のキャビティ4へ注入する。この第
1のキャビティ4はディスク状のゲートとなる。第1の
キャビティ4に注入された成形材料は放射状に拡散され
て中子型3の先端面外周縁から第2のキャビティ5へ流
動する。さらに、第2のキャビティ5内に成形材料が流
動して第1及び第2のキャビティ4,5内に成形材料が
充填されたならば、成形材料を加硫成形する。加硫成形
後、流体導入路7から中子型3の先端面に向けてエアー
等の流体を吹き出して中子型3から成形品を離型させ
る。このとき、流体弁8は図面上左手方向へ流体の圧力
により押し出され、これによって生ずる隙間から成形品
の内側へと吹き出される。エアー等の流体が成形品の内
側に送り込まれると、成形品は中子型3から離型する。
しかるのちに成形型1から中子型3を抜き取って成形品
を取り出し、成形品の第1のキャビティ4で成形された
部分をカットする。
から成形材料を第1のキャビティ4へ注入する。この第
1のキャビティ4はディスク状のゲートとなる。第1の
キャビティ4に注入された成形材料は放射状に拡散され
て中子型3の先端面外周縁から第2のキャビティ5へ流
動する。さらに、第2のキャビティ5内に成形材料が流
動して第1及び第2のキャビティ4,5内に成形材料が
充填されたならば、成形材料を加硫成形する。加硫成形
後、流体導入路7から中子型3の先端面に向けてエアー
等の流体を吹き出して中子型3から成形品を離型させ
る。このとき、流体弁8は図面上左手方向へ流体の圧力
により押し出され、これによって生ずる隙間から成形品
の内側へと吹き出される。エアー等の流体が成形品の内
側に送り込まれると、成形品は中子型3から離型する。
しかるのちに成形型1から中子型3を抜き取って成形品
を取り出し、成形品の第1のキャビティ4で成形された
部分をカットする。
【0010】図1で示すような金型で製造された可撓管
10は、図2に示すようなものとなる。この可撓管10
は、その長さ方向の中央部に位置する蛇腹状部分11
と、その両端に連続する平滑状部分12とを備えてな
り、この可撓管10は、弾性体13内へ、配向させずに
埋め込んだポリベンズアゾール系繊維(以下PBO繊維
という)や芳香族ポリアミド系繊維、例えばケブラー
(登録商標)繊維から成る短繊維補強材14を有する。
また、蛇腹状部分11の括れ部にはリング15を嵌め合
わせ、蛇腹状部分11の直径の増加を防止している。リ
ング15としては弾性部材から成るOリングの如きもの
を用いた。このリング15を形成する弾性部材中に短繊
維補強材14と同様のものを埋め込んでおいてもよい。
弾性体13を成形する材料中に短繊維補強材14を混入
させておき、これをランナー6から第1のキャビティ4
を通って第2のキャビティ5へ充填する。短繊維補強材
14は配向させずに埋め込む。弾性体13内への短繊維
補強材14の添加量を2〜30phr とするのが好まし
い。PBO繊維の場合2phr 未満では、充分なる補強効
果を得ることができない一方、ケブラー繊維では30ph
r を超える場合には、可撓管10の剛性が高くなりすぎ
ることによる耐久性の低下が生ずると共に、短繊維補強
材14が、適正なるトランスファ成形、インジェクショ
ン成形等の妨げとなるからである。
10は、図2に示すようなものとなる。この可撓管10
は、その長さ方向の中央部に位置する蛇腹状部分11
と、その両端に連続する平滑状部分12とを備えてな
り、この可撓管10は、弾性体13内へ、配向させずに
埋め込んだポリベンズアゾール系繊維(以下PBO繊維
という)や芳香族ポリアミド系繊維、例えばケブラー
(登録商標)繊維から成る短繊維補強材14を有する。
また、蛇腹状部分11の括れ部にはリング15を嵌め合
わせ、蛇腹状部分11の直径の増加を防止している。リ
ング15としては弾性部材から成るOリングの如きもの
を用いた。このリング15を形成する弾性部材中に短繊
維補強材14と同様のものを埋め込んでおいてもよい。
弾性体13を成形する材料中に短繊維補強材14を混入
させておき、これをランナー6から第1のキャビティ4
を通って第2のキャビティ5へ充填する。短繊維補強材
14は配向させずに埋め込む。弾性体13内への短繊維
補強材14の添加量を2〜30phr とするのが好まし
い。PBO繊維の場合2phr 未満では、充分なる補強効
果を得ることができない一方、ケブラー繊維では30ph
r を超える場合には、可撓管10の剛性が高くなりすぎ
ることによる耐久性の低下が生ずると共に、短繊維補強
材14が、適正なるトランスファ成形、インジェクショ
ン成形等の妨げとなるからである。
【0011】弾性体13としては、ブタジエンゴム,天
然ゴム,ニトリルブタジエンゴム,スチレンブタジエン
ゴム等の汎用ゴムを用いることも可能であるが、これら
のゴムは、比較的早期に高温劣化して可撓管10の耐久
性の低下をもたらすもので、高温化で使用される可撓管
10の弾性体13としては、フッ素ゴム,シリコンゴ
ム,水素添加ニトリルブタジエンゴム,アクリルゴム,
エチレン・アクリルエステル共重合体,エチレン・酢酸
ビニール・アクリルエステル三元重合体,クロルスルホ
ン化ポリエチレン,エピクロルヒドリン,エチレン・プ
ロピレン共重合体,エチレン・プロピレン・ジエン三元
重合体,イソブテン−イソプレンゴムもしくはこれらの
変性体、または、それらのいずれかと、50%以下の他
のポリマーとをブレントしたものを選択することが好ま
しい。
然ゴム,ニトリルブタジエンゴム,スチレンブタジエン
ゴム等の汎用ゴムを用いることも可能であるが、これら
のゴムは、比較的早期に高温劣化して可撓管10の耐久
性の低下をもたらすもので、高温化で使用される可撓管
10の弾性体13としては、フッ素ゴム,シリコンゴ
ム,水素添加ニトリルブタジエンゴム,アクリルゴム,
エチレン・アクリルエステル共重合体,エチレン・酢酸
ビニール・アクリルエステル三元重合体,クロルスルホ
ン化ポリエチレン,エピクロルヒドリン,エチレン・プ
ロピレン共重合体,エチレン・プロピレン・ジエン三元
重合体,イソブテン−イソプレンゴムもしくはこれらの
変性体、または、それらのいずれかと、50%以下の他
のポリマーとをブレントしたものを選択することが好ま
しい。
【0012】ディクス状のゲートとなる第1のキャビテ
ィ4を有し、ランナー6から成形材料を注入することに
より、軸線方向に沿ったいくつものウェルドが生ぜず、
混入した短繊維補強材14も全体に均一にかつ配向せず
に埋め込まれることとなる。成形された可撓管10は、
弾性体13の内部にPBO繊維やケブラー繊維等の短繊
維補強材14を配向させずに埋設していることから、可
撓管10の弾性率,引張強度,伸び率等の物性を、いず
れの方向に対してもほぼ均一なものとすることができ、
しかも、それらを有効に高めることができるので、そこ
への内圧及び/又は振動の作用に際し、短繊維補強材1
4の配向方向に向く可撓管10への亀裂の発生を有効に
防止し、耐久性の著しい向上をもたらすことができると
共に、防振機能を充分に発揮することができる。
ィ4を有し、ランナー6から成形材料を注入することに
より、軸線方向に沿ったいくつものウェルドが生ぜず、
混入した短繊維補強材14も全体に均一にかつ配向せず
に埋め込まれることとなる。成形された可撓管10は、
弾性体13の内部にPBO繊維やケブラー繊維等の短繊
維補強材14を配向させずに埋設していることから、可
撓管10の弾性率,引張強度,伸び率等の物性を、いず
れの方向に対してもほぼ均一なものとすることができ、
しかも、それらを有効に高めることができるので、そこ
への内圧及び/又は振動の作用に際し、短繊維補強材1
4の配向方向に向く可撓管10への亀裂の発生を有効に
防止し、耐久性の著しい向上をもたらすことができると
共に、防振機能を充分に発揮することができる。
【0013】なお、短繊維補強材14として用いるPB
O繊維は、単位重量当たり35〜45g/d(デニー
ル)であり、ケブラー繊維は、単位重量当たり20〜2
5g/dである。従って、ケブラー繊維を埋め込むより
も少ない量でPBO繊維を埋め込んでも、強度的には同
等の可撓管10が得られる。また、流体導入路7及び流
体弁8を中子型3に設けた場合、成形品を中子型3から
エアー等を吹き込むことにより剥がし、離型するので中
子型3を抜き取ることが容易に行える。そのため、中子
型3の分割を考慮しなくても良く、金型の構造が簡単な
ものとなる。流体導入路7から成形品の内側に吹き込む
流体の圧力は0.5〜3kgf/cm2 程度の圧力で良い。
このような低圧でエアーを吹き込んだ場合、成形品は膨
らみ、中子型3から容易に脱型できる。
O繊維は、単位重量当たり35〜45g/d(デニー
ル)であり、ケブラー繊維は、単位重量当たり20〜2
5g/dである。従って、ケブラー繊維を埋め込むより
も少ない量でPBO繊維を埋め込んでも、強度的には同
等の可撓管10が得られる。また、流体導入路7及び流
体弁8を中子型3に設けた場合、成形品を中子型3から
エアー等を吹き込むことにより剥がし、離型するので中
子型3を抜き取ることが容易に行える。そのため、中子
型3の分割を考慮しなくても良く、金型の構造が簡単な
ものとなる。流体導入路7から成形品の内側に吹き込む
流体の圧力は0.5〜3kgf/cm2 程度の圧力で良い。
このような低圧でエアーを吹き込んだ場合、成形品は膨
らみ、中子型3から容易に脱型できる。
【0014】図3及び図4に示す実施例は、平滑状部分
12が湾曲していないタイプの可撓管10を形成するた
めのキャビティ部分を示す平面図及び正面図であり、ラ
ンナー6から成形材料を注入し、ディスク状のゲートと
なる第1のキャビティ4から第2のキャビティ5へ成形
材料を充填するようになっている。このようにして成形
された可撓管10は、図5に示すような形状となる。図
5に示す可撓管10も蛇腹状部分11と、その両端に連
続する平滑状部分12とを備えている。また弾性体13
内へ、配向させずに短繊維補強材14を埋め込んであ
る。さらに、蛇腹状部分11の括れ部にはリング15を
嵌め合わせてある。
12が湾曲していないタイプの可撓管10を形成するた
めのキャビティ部分を示す平面図及び正面図であり、ラ
ンナー6から成形材料を注入し、ディスク状のゲートと
なる第1のキャビティ4から第2のキャビティ5へ成形
材料を充填するようになっている。このようにして成形
された可撓管10は、図5に示すような形状となる。図
5に示す可撓管10も蛇腹状部分11と、その両端に連
続する平滑状部分12とを備えている。また弾性体13
内へ、配向させずに短繊維補強材14を埋め込んであ
る。さらに、蛇腹状部分11の括れ部にはリング15を
嵌め合わせてある。
【0015】このようにして製造された可撓管10は、
自動車エンジンの過給機とインタークーラーとの間並び
にこのインタークーラーとエンジンとの間に夫々装着さ
れてエンジン給気の給送を行うと共に、エンジン振動の
車体への伝達を防止すべく機能するものとして使用され
る。
自動車エンジンの過給機とインタークーラーとの間並び
にこのインタークーラーとエンジンとの間に夫々装着さ
れてエンジン給気の給送を行うと共に、エンジン振動の
車体への伝達を防止すべく機能するものとして使用され
る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の製造方法
によれば、成形材料はディスク状のゲートとなる第1の
キャビティに注入され、第1のキャビティに注入された
成形材料は放射状に拡散して中子型の先端面外周縁から
第2のキャビティへ流動し、第1及び第2のキャビティ
内に充填される。その後加硫成形され、加硫成形後に成
形型から中子型を抜き取って成形品を取り出し、成形品
の第1のキャビティで成形された部分をカットして可撓
管とする。従って、可撓管の軸線方向に沿ったウェルド
は発生せず、従ってウェルドの発生に伴ったクラックの
発生もなく、耐久性に優れた可撓管を容易に製造するこ
とができる。また、加硫成形後に中子型を抜き取る前に
中子型に形成された流体導入路から中子型の先端面に向
けて流体を吹き出して中子型から成形品を離型させるよ
うにしたものにあっては、中子型を分割する必要もな
く、成形品の取り出しが容易となる。それ故、生産性の
著しい向上も図れる。さらに、中子型からの脱型が容易
なことから、従来技術では困難な湾曲部を有する製品に
ついても製造が可能となる。
によれば、成形材料はディスク状のゲートとなる第1の
キャビティに注入され、第1のキャビティに注入された
成形材料は放射状に拡散して中子型の先端面外周縁から
第2のキャビティへ流動し、第1及び第2のキャビティ
内に充填される。その後加硫成形され、加硫成形後に成
形型から中子型を抜き取って成形品を取り出し、成形品
の第1のキャビティで成形された部分をカットして可撓
管とする。従って、可撓管の軸線方向に沿ったウェルド
は発生せず、従ってウェルドの発生に伴ったクラックの
発生もなく、耐久性に優れた可撓管を容易に製造するこ
とができる。また、加硫成形後に中子型を抜き取る前に
中子型に形成された流体導入路から中子型の先端面に向
けて流体を吹き出して中子型から成形品を離型させるよ
うにしたものにあっては、中子型を分割する必要もな
く、成形品の取り出しが容易となる。それ故、生産性の
著しい向上も図れる。さらに、中子型からの脱型が容易
なことから、従来技術では困難な湾曲部を有する製品に
ついても製造が可能となる。
【図1】この発明に用いる金型を示す断面図。
【図2】成形された可撓管を示す断面図。
【図3】他の金型におけるキャビティ部分のみを示す平
面図。
面図。
【図4】図3の正面図。
【図5】成形された可撓管の半断面図。
1 成形型 2 円筒状空所 3 中子型 4 第1のキャビティ 5 第2のキャビティ 7 流体導入路 8 流体弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図1で示すような金型で製造された可撓管
10は、図2に示すようなものとなる。この可撓管10
は、その長さ方向の中央部に位置する蛇腹状部分11
と、その両端に連続する平滑状部分12とを備えてな
り、この可撓管10は、弾性体13内へ、配向させずに
埋め込んだポリベンズアゾール系繊維(以下PBO繊維
という)、例えばポリパラフェニレンベンズビスオキサ
ゾール(シス型)や芳香族ポリアミド系繊維、例えばケ
ブラー(登録商標)繊維から成る短繊維補強材14を有
する。また、蛇腹状部分11の括れ部にはリング15を
嵌め合わせ、蛇腹状部分11の直径の増加を防止してい
る。リング15としては弾性部材から成るOリングの如
きものを用いた。このリング15を形成する弾性部材中
に短繊維補強材14と同様のものを埋め込んでおいても
よい。弾性体13を成形する材料中に短繊維補強材14
を混入させておき、これをランナー6から第1のキャビ
ティ4を通って第2のキャビティ5へ充填する。短繊維
補強材14は配向させずに埋め込む。弾性体13内への
短繊維補強材14の添加量を2〜30phr とするのが好
ましい。PBO繊維の場合2phr 未満では、充分なる補
強効果を得ることができない一方、ケブラー繊維では3
0phr を超える場合には、可撓管10の剛性が高くなり
すぎることによる耐久性の低下が生ずると共に、短繊維
補強材14が、適正なるトランスファ成形、インジェク
ション成形等の妨げとなるからである。
10は、図2に示すようなものとなる。この可撓管10
は、その長さ方向の中央部に位置する蛇腹状部分11
と、その両端に連続する平滑状部分12とを備えてな
り、この可撓管10は、弾性体13内へ、配向させずに
埋め込んだポリベンズアゾール系繊維(以下PBO繊維
という)、例えばポリパラフェニレンベンズビスオキサ
ゾール(シス型)や芳香族ポリアミド系繊維、例えばケ
ブラー(登録商標)繊維から成る短繊維補強材14を有
する。また、蛇腹状部分11の括れ部にはリング15を
嵌め合わせ、蛇腹状部分11の直径の増加を防止してい
る。リング15としては弾性部材から成るOリングの如
きものを用いた。このリング15を形成する弾性部材中
に短繊維補強材14と同様のものを埋め込んでおいても
よい。弾性体13を成形する材料中に短繊維補強材14
を混入させておき、これをランナー6から第1のキャビ
ティ4を通って第2のキャビティ5へ充填する。短繊維
補強材14は配向させずに埋め込む。弾性体13内への
短繊維補強材14の添加量を2〜30phr とするのが好
ましい。PBO繊維の場合2phr 未満では、充分なる補
強効果を得ることができない一方、ケブラー繊維では3
0phr を超える場合には、可撓管10の剛性が高くなり
すぎることによる耐久性の低下が生ずると共に、短繊維
補強材14が、適正なるトランスファ成形、インジェク
ション成形等の妨げとなるからである。
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いる金型を示す断面図。
【図2】成形された可撓管を示す断面図。
【図3】他の金型におけるキャビティ部分のみを示す平
面図。
面図。
【図4】図3の正面図。
【図5】成形された可撓管の半断面図。
【図6】従来例を示す一部破断の斜視図。
【符号の説明】 1 成形型 2 円筒状空所 3 中子型 4 第1のキャビティ 5 第2のキャビティ 7 流体導入路 8 流体弁
Claims (2)
- 【請求項1】 成形型に形成された円筒状空所に円筒状
の中子型を挿入して中子型の先端面側及び外周面側に互
いに連通する第1及び第2のキャビティを形成し、 中子型の先端面の中心又は中心近傍から成形材料を第1
のキャビティへ注入し、 第1のキャビティに注入された成形材料は放射状に拡散
して中子型の先端面外周縁から第2のキャビティへ流動
し、 さらに第2のキャビティ内に成形材料が流動して第1及
び第2のキャビティ内に充填された後に加硫成形し、 加硫成形後に成形型から中子型を抜き取って成形品を取
出し、 成形品の第1のキャビティで成形された部分をカットし
て可撓管とすることを特徴とする可撓管の製造方法。 - 【請求項2】 加硫成形後に中子型を抜き取る前に中子
型に形成された流体導入路から中子型の先端面に向けて
流体を吹き出して中子型から成形品を離型させることを
特徴とする請求項1に記載の可撓管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092293A JPH06297492A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 可撓管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092293A JPH06297492A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 可撓管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06297492A true JPH06297492A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14548033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11092293A Pending JPH06297492A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 可撓管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06297492A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001031245A1 (fr) * | 1999-10-29 | 2001-05-03 | Piolax Inc. | Tube annele a base de resine |
JP2005096393A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-04-14 | Mirai Kk | 合成樹脂成形品の製造方法、一次成形品及び合成樹脂成形品 |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP11092293A patent/JPH06297492A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001031245A1 (fr) * | 1999-10-29 | 2001-05-03 | Piolax Inc. | Tube annele a base de resine |
US6755217B1 (en) | 1999-10-29 | 2004-06-29 | Piolax Inc. | Corrugated resin tube |
JP2005096393A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-04-14 | Mirai Kk | 合成樹脂成形品の製造方法、一次成形品及び合成樹脂成形品 |
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