JPH06297467A - 金 型 - Google Patents

金 型

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JPH06297467A
JPH06297467A JP10977093A JP10977093A JPH06297467A JP H06297467 A JPH06297467 A JP H06297467A JP 10977093 A JP10977093 A JP 10977093A JP 10977093 A JP10977093 A JP 10977093A JP H06297467 A JPH06297467 A JP H06297467A
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Shunichi Kojima
島 俊 一 小
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Canon Chemicals Inc
Adtec Engineering Co Ltd
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Canon Chemicals Inc
Adtec Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微小な径差のクラウン形状面Cを有するローラ
Bをモールド加工するための金型Aを提供する。 【構成】金型Aは長手方向に、金型部材1、2と2分割
されており、連結具6により連結される。金型部材1、
2の内部はクラウン形状面Cを有するロール形状に対応
した形状に形成されており、各金型部材1、2毎に内部
を切削加工することにより微小な径差を高精度に付けて
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金型に関し、寸法精度
の高い製品を製造するに適した金型に関する。
【0002】
【従来の技術】近年コピー装置やプリンタ或いはファク
シミリ等において、紙を送るためのゴムなどの樹脂から
形成されたローラが多用されている。この紙送り用のロ
ーラは端部から端部まで同一径であるよりも、図6に示
すように中央部が径大になった所謂クラウン形状のもの
が紙を直線的に送ることができることが知られている。
このようなローラの寸法は、例えば図6の例では長手方
向の長さLが224mm程度に対して幅wが端部で1
2.6mm程度と長尺材になっている。また、クラウン
形状は端部12.6mm径に対して中央部で12.65
5mm程度であり、μmオーダの極めて微小な径差にな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなクラウ
ン形状のローラをモールド成形するための金型の製作は
従来非常に難しかった。即ち、金型内部の切削加工を行
う場合、素材自体の撓みがあるために上記したような微
小な径差を施すのが難しく、通常縦横比で8対1程度の
長尺材が限界とされている。また、半径方向に半割の金
型を放電加工により製作する方法も考えられるが、放電
加工では切削加工よりも更に精度が劣る欠点がある。以
上のように、現段階では微小な径差を有する長尺材を成
形するための金型の製作が難しく、本発明はこのような
現状を打開することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の金型は、長さ方向に少なくとも2つに分割さ
れた2以上の金型部材と、該金型部材を連結する手段と
を備えたことを特徴とする。
【0005】
【作用】2以上に分割された金型部材は、高精度に切削
加工することができ、精度の高い内部形状を有する。こ
の金型部材を連結する手段により連結して、一体加工し
た金型と同じ状態にしてモールド加工に使用する。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、この金型Aは2つの金型部材1、2
と連結具6とから形成されている。2つの金型部材1、
2は同一の形状をなしており、円形の管形状になってい
る。各金型部材1、2の型内部の軸線方向長さ(長手方
向)は、約111.85mm、その内径は約12.6m
m程度になっており、約8:1以上の寸法比になってい
る。この2つの金型部材1、2を連結具6によりつなぐ
ことにより長さ223.7mm、外径12mmのローラ
を成形できるように構成されている。
【0007】金型部材1、2の内面は、微視的に見ると
図4に示すようにクラウン形状内面10、20になって
おり、図示するようにD1点で最も内径が大きく、約1
2.655mmになっている。また両端のD3点で最も
内径が小さく約12.6mm程度になっている。従っ
て、D1点とD3点での内径差は0.055mm(55
μm)程度になっており、D1点における径の100分
の1以下になっている。金型A内部の切削加工は、分割
した金型部材1と2毎に行うことにより、前記したよう
な微小な径差を付けることが可能になっている。金型部
材1と金型部材2は図1及び図2に示すようにD1点で
接続されるようになっておりD1点近傍の外径が小さく
なり、図3に示す管状の連結具6に両側から嵌合して連
結されるようになっている。金型部材1、2と連結具6
の連結は必要に応じて、ピンやボルト等により締結すれ
ば良い。金型部材1と金型部材2の継目には、研磨加工
などを施すのが望ましい。なお、金型部材1と2の連結
は、金型部材1と2に夫々嵌合部を設けて圧入等の手段
によって実現しても良いし、或いは溶接等の手段によっ
て連結しても良く、上記連結具6に限定されるものでは
ない。
【0008】モールド加工の際には、図5に示すように
金型部材1、2と連結具6により形成された金型Aの両
端に蓋3と蓋4を装着し、該蓋3と蓋4にその両端を指
示された芯金5を金型A内部に挿入して、ゴム等の弾性
体の原料を注入して図6(A)に示すように芯金5に一
体的にローラBを形成する。或いは図6(B)に示すよ
うに、中空で且つクラウン形状面Cを有するローラB'
を成形する。蓋4には注入孔40が設けられており、こ
こから原料のゴムを注入し、固形化したら蓋3及び蓋4
を外して金型Aの一端側からローラBを引き抜くように
なっている。前述したようにクラウン形状面Cは径大と
なっているが、その径差は微小であり、且つローラBは
固形化の際に収縮するから、引き抜き可能である。
【0009】以上説明した構成では金型Aを2つの金型
部材1、2により形成しているが、これに限定されるこ
となく、3以上の多数の金型部材により構成することも
可能である。また、クラウン形状面Cを有するローラB
の成形用の金型Aについて説明したが、これに限定され
るものではなく、従来切削加工では十分な精度を上げる
ことが出来なかった、他の精密加工を要する金型にも適
用可能である。また、クラウン形状に限らず、両端部が
径大の逆クラウン形状を形成することも可能である。
【0010】以上説明した構成によれば、金型Aは長手
方向に複数に分割され、金型部材1、2から構成される
ため、金型部材1、2の型内部の精密加工が可能にな
り、微小な径差のクラウン形状面Cを有するローラBを
成形するための金型Aを作成することが可能になる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明の金型は、長
さ方向に少なくとも2つに分割された2以上の金型部材
と、該金型部材を連結する手段とを備えているため、高
精度の金型を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側断面図。
【図2】本発明の一実施例の分解した状態を示す側断面
図。
【図3】本発明の連結具6の一実施例を示す側断面図。
【図4】本発明の一実施例の金型Aの内面形状を拡大的
に示す説明図。
【図5】本発明の一実施例の使用状態を示す側断面図。
【図6】本発明の金型Aにより製作されたローラBの一
例を示す側断面図。
【符号の説明】
1:金型部材、2:金型部材、3:蓋、4:蓋、5:芯
金、6:連結具、10:クラウン形状内面、40:注入
孔。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に少なくとも2つに分割された
    2以上の金型部材と、 該金型部材を連結する手段と、 を備えた金型。
  2. 【請求項2】 各金型部材の型内部の長手方向最大寸法
    が、幅方向最大寸法に対してほぼ8以上の比率である、 請求項1に記載の金型。
  3. 【請求項3】 長さ方向に少なくとも2つに分割された
    2以上の金型部材と、該金型部材を連結する手段と、を
    備え、 該2つの金型部材が連結された時に形成される金型内部
    形状が、中央部径大のクラウン形状を有するロール形状
    である、 金型。
  4. 【請求項4】 各金型部材の型内部の長手方向最大寸法
    が、幅方向最大寸法に対してほぼ8以上の比率である、 請求項3に記載の金型。
  5. 【請求項5】 金型内部の中央部径と端部径の差が中央
    部径の100分の1以下である、 請求項3に記載の金型。
  6. 【請求項6】 長さ方向に少なくとも2つに分割された
    2以上の金型部材と、該金型部材を連結する手段と、を
    備え、 該2つの金型部材が連結された時に形成される金型内部
    形状が、両端部径大の逆クラウン形状を有するロール形
    状である、 金型。
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