JP3789242B2 - 螺旋体製造型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、螺旋形状の成形体を製造する為に用いられる製造型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、螺旋体は、棒状の素材を旋盤で切削し、最終的に螺旋体としての形状を残すという方法で製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この様な方法では、螺旋体を得るまでの作業が極めて煩雑であり、製造に要する時間も容易に短縮することもできなかった。しかも、得ようとする螺旋体が細くなればなるほど、製造時において素材のビビリが発生し製造困難となる場合も多かった。
【0004】
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであって、製造工程が簡単で且つ製造時間が短く、細い螺旋体であっても容易に製造することができる螺旋体製造型の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に成された本発明による螺旋体製造型は、所望螺旋体の芯の側投影線を含むパーティングライン(分離面)を以て分割され、当該パーティングラインに面して、当該螺旋体の側投影像の一部を形作る離型可能な一連溝が、前記螺旋体を呈するキャビティーの一部として形成された複数の型部材より成ることを特徴とする。
【0006】
所望螺旋体の芯とは、当該螺旋体の横断面の中心が連続した線を指し、当該芯の側投影線とは、当該螺旋体の側方を取り巻くいずれか一方から芯の部分のみを特定の面(例えば、螺旋体製造型の場合は型材の側面)へ投影した場合に描かれるであろうとされる線を指す。又、螺旋体の側投影像とは、当該螺旋体の側方を取り巻くいずれか一方から特定の面(例えば、パーティングライン)へ投影した場合にえがかれるであろうとされる像を指す。離型可能な一連溝とは、成形品をパーティングライン側から取り外し得る横断面形状を有する一連の溝であることを指し、前記螺旋体を呈するキャビティーの一部として形成された複数の型部材より成るとは、当該螺旋体製造型を構成する各型部材に形成された一連溝が全て組みあわさることにより、当該螺旋体を成形するキャビティーとなることを意味する。一連の溝とは、溝自体が一連であれば良く、一連溝を形成する型部材が当該一連溝の長手方向に分割されていても良い。
【0007】
側投影像の一部としたのは、例えば、所望螺旋体の芯の側投影線を含むパーティングラインを以て分割され、当該パーティングラインに面して、当該螺旋体の側投影像を形作る離型可能な一連溝が、前記螺旋体を呈するキャビティーを二分割したうちの一方として形成された二つの型部材より成る螺旋体製造型にあっては、ほとんどの場合、螺旋体の側投影像と前記一連溝の幅とは一致するが、当該螺旋体製造型を3以上の型部材で構成した場合に、前記一連溝の幅が当該側投影像の幅と一致しないことが多いからである。尚、一般的に、パーティングラインを定める前記投影線の投影方向は、当該パーティングラインに形成された一連溝を定める投影像の投影方向とは90度異なり、螺旋体製造型の分割状況によっては、一つの型部材について二つのパーティングライン及び一連溝が存在する場合もある。
【0008】
特に、所望の螺旋ピッチがpで螺旋半径がrと一様な螺旋体を得る螺旋体成形型の例としては、z=r(sin(2πx/p))で定まる曲線に倣ったパーティングラインを以て分割され、当該パーティングラインに面して、y=r(sin(2πx/p))で定まる曲線に倣った離型可能の一連溝が、前記螺旋体を呈するキャビティーを二分割したうちの一方として形成された二つの型部材より成る螺旋体製造型が挙げられる。尚、先に示した式は、カーブの曲りのみを定める一般式であり、パーティングラインのカーブと前記一連溝のカーブとの位相関係は、周期を同じくして適宜なずれが与えられており、zは、螺旋体製造型のパーティングラインを境とした分割方向、xは、螺旋体(製造型)の長手方向、yは、パーティングラインの幅方向である。
【0009】
場合に依っては、所望螺旋体の芯の側投影線を含むパーティングラインを以て分割された型部材と、各型部材を締結する中間部材とで構成され、各型部材には、当該パーティングラインに面して、当該螺旋体の側投影像の一部を形作る離型可能な一連溝が、前記螺旋体を呈するキャビティーの一部として形成されていると共に、当該一連溝が形作る螺旋の軸を中心に前記中間部材を装填する為の円筒形の空洞を形作る直線溝が形成され、前記中間部材の表面には、各型部材の一連溝に対向した螺旋溝が、前記螺旋体を呈するキャビティーを二分割したうちの一方として形成されている螺旋体製造型を用いても良い。尚、一連溝が形作る螺旋の軸を中心に前記中間部材を装填する為の直線溝が形成されているとは、当該製造型を組上げた際に、前記一連溝によって形作られたキャビティーの中央に、前記直線溝によって形作られた円筒状の空洞が形成される状態を意味する。よって、直線溝は、当該空洞に装填された中間部材が当該空洞の内壁に接した状態で進退し得るように、断面形状が均一なものである必要がある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による螺旋体製造型の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1及び図2は、所望螺旋体の芯の側投影線を含むパーティングライン1を以て分割され、当該パーティングライン1に面して、当該螺旋体の側投影像を形作る離型可能な一連溝2が、前記螺旋体を呈するキャビティーを二分割したうちの一方として形成された二種類の対を成す型部材3,3を示したものである。
【0011】
本発明による螺旋体製造型(以下、製造型と略す。)は、線径:6mm、螺旋半径r:6/2mm、ピッチp:30mmの断面が円を呈する螺旋体を形成すべく製造され、幅:50mm、長さ:180mm、厚さ(平均):25mmの上記二種類の型部材3を二つ重ね合わせて成るものである。それぞれの型部材3,3には、両者を一体化する為のボルトを挿通又は螺合し得る締結穴8が設けられている。
【0012】
パーティングライン1を側方から見たカーブは、z=r(sin(2πx/p))、即ち、z=3(sin(2πx/30))の曲線を描いており、各型部材3のパーティングライン1に面して形成されたキャビティーとなる一連溝2は、y=r(sin(2πx/p))、即ち、y=3(sin(2πx/30))とパーティングライン1と等しいカーブを描くが、相互の位相関係は、パーティングライン1のカーブに対して、キャビティーとして刻まれた一連溝2のカーブが、1/4周期(π/2)遅れた状態になっている。尚、先に記した通り、zは、製造型のパーティングライン1を境とした分割方向、xは、螺旋体(製造型)の長手方向、yは、パーティングライン1の幅方向である。両型部材3,3のキャビティーの断面形状は、図3の如く半円形を呈し、図1及び図2に示す両型部材3,3が、双方のパーティングライン1を密着させた状態で一体化することにより、前記所望形状の螺旋体を形作ったチューブ状のキャビティーとなる。
【0013】
上記製造型は、先ず、同じサイズの角材を二つ用意し、それぞれを、前記式が示すカーブに沿って波形にカットし、それぞれのキャビティーは、図4の如く、半球状の先端を有する加工工具7を以て、各部分が同じ深さとなる様に前記式が示すカーブに沿った一連溝2をエンドミル加工又は放電加工を以て刻む。
【0014】
図5及び図6は、本発明による螺旋体製造型の第2の実施の形態を示したものである。この製造型は、二つの型部材3,3と一つの円筒状を呈する中間部材4とで構成され、各型部材3は、先に説明した如く波打ったパーティングライン1を具備し、それらのパーティングライン1には、先に説明した一連溝2に加えて、当該一連溝2が形作る螺旋の軸を中心に、前記中間部材4を装填する為の直線溝5が形成される。中間部材4の表面には、前記第1の実施の形態であれば本来当該直線溝5として各型部材4のパーティングライン1に面して形成されるべき一連溝2の一部が螺旋溝6として形成され、当該螺旋溝6と両型部材3,3のパーティングライン1に形成された一連溝2とが相対向することによって、所望形状の螺旋体を形作ったチューブ状のキャビティーとなる。
【0015】
【発明の効果】
以上の如く本発明による螺旋体製造型を使用すれば、螺旋体を得るまでの作業が簡素となり、製造に要する時間を短縮することができるのみならず、細い螺旋体を得ようとする場合にも、製造時において素材のビビリが発生し製造困難となる場合もない。
【0016】
又、請求項4記載の製造型によれば、中間部材の挿入によって二つの型部材が連結され、螺旋体の素材によっては、ボルト及びナット等の締結手段が不要になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)
本発明による螺旋製造型を構成する型部材の一例を示す平面図及び側面図である。
【図2】(イ)(ロ)
本発明による螺旋製造型を構成する型部材の一例を示す平面図及び側面図である。
【図3】図1(イ)の要部断面図である。
【図4】本発明による螺旋製造型を構成する型部材の製造工程の一例を示す斜視図である。
【図5】(イ)(ロ)
本発明による螺旋製造型を構成する型部材の一例を示す平面図及び側面図である。
【図6】(イ)(ロ)
本発明による螺旋製造型を構成する型部材の一例を示す平面図及び側面図である。
【符号の説明】
1パーティングライン
2一連溝
3型部材
4中間部材
5直線溝
6螺旋溝
Claims (4)
- 所望螺旋体の芯の側投影線を含むパーティングライン(1)を以て分割され、当該パーティングライン(1)に面して、当該螺旋体の側投影像の一部を形作る離型可能な一連溝(2)が、前記螺旋体を呈するキャビティーの一部として形成された複数の型部材(3)より成る螺旋体製造型。
- 所望螺旋体の芯の側投影線を含むパーティングライン(1)を以て分割され、当該パーティングライン(1)に面して、当該螺旋体の側投影像を形作る離型可能な一連溝(2)が、前記螺旋体を呈するキャビティーを二つに分割したうちの一方として形成された二つの型部材(3)より成る螺旋体製造型。
- 所望の螺旋ピッチがpで螺旋半径がrと一様な螺旋体を得るべくz=r(sin(2πx/p))で定まる曲線に倣ったパーティングライン(1)を以て分割され、当該パーティングライン(1)に面して、y=r(sin(2πx/p))で定まる曲線に倣った離型可能の一連溝(2)が、前記螺旋体を呈するキャビティーを二等分したうちの一方として形成された二つの型部材(3)より成る螺旋体製造型。
- 所望螺旋体の芯の側投影線を含むパーティングライン(1)を以て分割された型部材(3)と、各型部材(3)を締結する中間部材(4)とで構成され、各型部材(3)には、当該パーティングライン(1)に面して、当該螺旋体の側投影像の一部を形作る離型可能な一連溝(2)が、前記螺旋体を呈するキャビティーの一部として形成されていると共に、当該一連溝(2)が形作る螺旋の軸を中心に前記中間部材(4)を装填する為の円筒形の空洞を形作る直線溝(5)が形成され、前記中間部材(4)の表面には、各型部材(3)の一連溝に対向した螺旋溝(6)が、前記螺旋体を呈するキャビティーを二分割したうちの一方として形成されている螺旋体製造型。
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JP34325598A Expired - Fee Related JP3789242B2 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 螺旋体製造型 |
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DE102018215975A1 (de) * | 2018-09-19 | 2020-03-19 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Wälzformverfahren zum Herstellen einer Spiralstruktur |
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- 1998-12-02 JP JP34325598A patent/JP3789242B2/ja not_active Expired - Fee Related
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