JPH06297465A - タイヤ加硫機のモールド着脱装置 - Google Patents

タイヤ加硫機のモールド着脱装置

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JPH06297465A
JPH06297465A JP8626993A JP8626993A JPH06297465A JP H06297465 A JPH06297465 A JP H06297465A JP 8626993 A JP8626993 A JP 8626993A JP 8626993 A JP8626993 A JP 8626993A JP H06297465 A JPH06297465 A JP H06297465A
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JP
Japan
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plate
vulcanizer
hole
container
tire
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Application number
JP8626993A
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English (en)
Inventor
Akira Hatakeyama
章 畠山
Shigeru Kaneko
茂 金子
Eiji Yano
英治 矢野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 割りモールドを収めるコンテナのアウターリ
ングを安全、容易に取付け取外し可能なタイヤ加硫機の
モールド着脱装置を提案することである。 【構成】 ボルスタープレートに配設した外筒と、それ
に嵌まり合い外筒との間で強力な圧縮ばねを挟み持つ内
筒と、外筒にネジ嵌めし内筒の上下移動を可能とする加
圧流体の流出入ポートを有する套筒とからなるクランプ
を備え、アウターリングの吊り下げロッドの頭部と勁部
とを内筒から突出させたその頭部を通すばか穴と勁部に
適合する係止穴との間にわたり勁部が通過し得る長穴を
設けたラッチプレートを、加圧流体の流入下でこの長穴
を介し該勁部に係合させ、かつ加圧流体の排出下で該頭
部と内筒との間で圧着固定せしめるように適用してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイヤを加硫成型す
る稼働位置と、そこから上方に向って退避した非稼働位
置との間の往復移動を繰り返す加硫機上部本体に、ボル
スタープレートの下面側の断熱ディスクを介し加熱プラ
テンを積層組付けし、そこにタイヤの加硫成型用割りモ
ールドを収容するコンテナを、作業上安全でかつ高い能
率の下で交換可能に取付けるタイヤ加硫機のモールド着
脱装置に関し、特に、加硫機前面の通常の作業者側位置
での一連の簡便な操作により、コンテナにおけるアウタ
ーリングのボルスタープレートに対する強固な係止固定
及びその解除を容易に行うことが可能なタイヤ加硫機の
モールド着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンテナはアウターリングと、
それに組合せるトッププレート及びボトムプレートとか
らなり、タイヤの加硫成型用割りモールドを収容する。
このコンテナを加硫機の上部本体に対し、加熱用プラテ
ンを断熱ディスクと共に積層組付けしたボルスタープレ
ート(以下これらを合せて加硫機上部という)により交
換可能として取付けるが、コンテナのボトムプレート並
びにトッププレートに先立って行われるアウターリング
のボルスタープレートに対する装着が特に重要で、かつ
作業上危険と繁雑さとを伴っていた。
【0003】このアウターリングはその内面と、割りモ
ールドの多数個に分割した外周セグメントの外面との間
で傾斜ガイドを設けて、アウターリングの昇降移動によ
りモールドの放射方向における往復移動を円滑かつ安定
に導くことを主たる機能とする。
【0004】この往復移動を加硫成型の都度適確に遂行
するためアウターリングは加硫機上部に対し不動として
強固に固定係止する必要がある。そこでこの要求を満た
すものとして長尺ボルトによりボルスタープレートから
断熱ディスク及び加熱用プラテンを貫通してアウターリ
ングにてネジ込み固定する手段がとられてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、通常多数個
に分割した外周セグメントを適確に往復移動させるた
め、上記ボルトはアウターリング上面の円周上ほぼ等間
隔位置に複数本の適用を要するのは当然としても、特に
その加硫機に対する配置関係につき、コンテナを取付け
た加硫機上部を稼働させる必須部材としての上部横梁
(アッパービーム)とボルスタープレートとを加硫機の
構成上近接させざるを得ないため、複数本のボルトを、
その締め込み又は取外し作業の点でこのアッパービーム
の表側(加硫機前面の作業者側)と裏側とに配分せざる
を得ない。
【0006】このボルト配置によるコンテナ交換作業の
うち、アッパービーム裏側でのボルト操作作業にあた
り、作業者はしばしばアッパービームを乗越えてその裏
側に至り、その裏側の高温環境下での不安定な姿勢によ
る手作業を余儀なくされるため、作業者の火傷や転倒な
どの恐れなしとはいえず、加えて交換作業の著しい低能
率の問題を伴うのは止むを得ない。
【0007】よってこの発明の目的は、割りモールドを
収容するコンテナの交換に際し、加硫機の前面における
安全な通常作業位置での作業者の簡便な操作により、容
易でかつ高能率なアウターリングの加硫機上部に対する
強固な取付け並びに取外しを可能とするタイヤ加硫機の
モールド着脱装置を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明によるタイヤ加硫機のモールド着脱装置は、稼
働位置と非稼働位置との間を往復移動するタイヤ加硫機
の上部本体に、ボルスタープレートの下面側で断熱ディ
スクを介し加熱用プラテンを積層組付け、タイヤの加硫
成型用割りモールドを収容するコンテナのアウターリン
グに複数本の吊り下げロッドを配設して、それらを上記
加熱用プラテン、断熱ディスク及びボルスタープレート
を貫通して開口する穴に嵌め合せることによりコンテナ
を交換可能に取付けるタイヤ加硫機のモールド着脱装置
において、上記ボルスタープレートにその穴の回りで固
定配設した、ばね座を有する外筒と、それと緩く嵌まり
合って外筒のばね座と対向するばね座を有し、これらの
ばね座間に強力な圧縮ばねを挟み持つ内筒と、外筒にネ
ジ嵌めする一方内筒とは緊密に嵌まり合い、内筒のその
軸心に沿う移動を可能とする加圧流体の流出入ポート及
びそれに開通する空間を設けた套筒とからなるクランプ
を備え、上記吊り下げロッドの頭部と勁部とを内筒から
その中空穴を経て突出させたその頭部を通すばか穴と勁
部に適合する係止穴とを、これらの穴相互間にわたる勁
部の通過を可能としてつなぐ長穴を設けたラッチプレー
トを、加圧流体の流入下でこの長穴を介し該勁部に係合
させ、かつ加圧流体の排出下で該頭部と内筒との間で圧
着固定せしめるように適用してなることを特徴とする。
【0009】またこの発明を実施するに際し、ラッチプ
レートの上記圧着固定状態を保持するロック機構を備え
ること、ラッチプレートが圧着固定状態にあるか又はリ
リース状態にあるかを判別する検出器を有すること、そ
してアウターリングを加硫機の上部本体に対し調心可能
とするテーパ部分をボルスタープレートの穴とそこに嵌
まり合うロッド部分とに設けることが望ましい。
【0010】以下、この発明を図1(a)〜図4(b)
に基づき一層具体的に説明する。図1(a)は割りモー
ルドを収容したコンテナをタイヤ加硫機上部に取付ける
直前又はこの上部から取外した直後のありさまを、図1
(b)にはコンテナを取付けた後または取外す直前のあ
りさまをそれぞれ側面にて示し、いずれも太い矢印の向
きが作業者側である。図2では割りモールドのうちセグ
メント部分と、割りモールドを収容するコンテナとの要
部断面の左半を示した。
【0011】図3はボルスタープレート、断熱ディスク
及び加熱用プラテンを一体とし、これにコンテナのアウ
ターリングを取付け固定した、図4(b)のAーA線に
沿う断面を、図4(a)にはラッチプレートの長穴の例
を、図4(b)では図3の上面をそれぞれ示した。
【0012】図1(a)〜図4(b)において、1は加
硫機の上部本体、2はボルスタープレート、3は断熱デ
ィスク、4は加熱用プラテンであり、5はコンテナ、5
aはコンテナのアウターリング、5bはコンテナのトッ
ププレート、5cはそれと対向するボトムプレート、6
はタイヤの加硫成型用トレッドリング未装着状態におけ
る割りモールド、6aはそのセグメント、7は加硫機上
部本体の中心軸回りにおける吊り下げ係止部である。な
お割りモールド6の図示はセグメント6aのほかは省略
した。また10は吊り下げロッド、11はクランプ、1
2はラッチプレートである。
【0013】まず図1(a)、図1(b)、図2及び図
3において、タイヤを加硫成型する稼働位置と、退避状
態下での非稼働位置との間を往復移動する加硫機の上部
本体1に、ボルスタープレート2の下面側で断熱ディス
ク3を介し加熱用プラテン4を積層組付け、タイヤの加
硫成型用割りモールド6を収容するコンテナ5のアウタ
ーリング5aに複数本の吊り下げロッド10を配設する
ものとし、これらの吊り下げロッド10を加熱用プラテ
ン4、断熱ディスク3及びボルスタープレート2を貫通
してそれに開口する穴に嵌め合せるものである。
【0014】次に図3に示すように、クランプ11は外
筒11−1、内筒11−2、圧縮ばね11−3及び套筒
11−4とからなる。外筒11−1はボルスタープレー
ト2にその穴2−1の回りで固定配設し、ばね座11−
1aを有するものとし、内筒11−2については外筒1
1−1と緩く嵌まり合ってそのばね座11−1aと対向
するばね座11−2aを有し、これらばね座11−1a
と11−2aとの間に強力な圧縮ばね11−3を挟み持
つ。套筒11−4は外筒11−1の外周面に設けたネジ
11−1bにネジ嵌めする一方内筒11−2とは緊密に
嵌まり合い、内筒11−2のその軸心Zに沿う移動を可
能とする圧力流体の流出入ポート11−4a及びそれに
開通する空間11−4bを設けるものとする。なおクラ
ンプ11は複数の吊り下げロッド10毎に備えるのが望
ましい。
【0015】ここで套筒11−4の内筒11−2との緊
密な嵌まり合いとは、内筒の移動を許容してなおかつ、
加圧流体をその流出入ポート11−4aを通じ空間11
−4b内に流入させた際、この流体のリークを抑制する
嵌まり合いを意味し、この点で図3に例示するような複
数のリング状パッキン11−5を用いることが望まし
い。
【0016】さらにアウターリング5aに配設した吊り
下げロッド10は、その頭部10aとその直下の勁部1
0bとを内筒11−2からその中空穴を経て突出させる
ものとする。
【0017】次に図4(a)に示すようにラッチプレー
ト12には、頭部10aを通すばか穴12−1aと、勁
部10bに適合するが頭部10aを通さない形状の係止
穴12−1bとを、これらの穴12−1a及び12−1
b相互間にわたる勁部10bの通過を可能としてつなぐ
長穴12−1を設ける。
【0018】そして、図示は省略したが套筒11−4に
設けた加圧流体の流出入口11−4aに係合して開口す
る口金を有する導管を通じ加圧流体を套筒11−4の空
間11−4b内に流入せしめ、内筒11−2を介し圧縮
ばね11−3をさらに圧縮した加圧状態下で、内筒11
−2の上面と頭部10aの下面との間に、ラッチプレー
ト12をその長穴12−1のばか穴12−1a部分を介
し吊り下げロッド10の頭部10aを通過させた後、図
4(b)に示す両端矢印のうち右の矢印の向きに移動さ
せて係止穴12−1bにて勁部10bに係合させるよう
に適用する。なお少なくとも一個のクランプにおける上
記流出入口を、図4(b)に11−4aとともに11−
4a′で示すように複数設けることを可とする。
【0019】上記の係止穴12−1bと勁部10bとの
係合下にて加圧流体を排出し、ラッチプレート12を吊
り下げロッド10の頭部10aと内筒11−2との間で
圧縮ばねの弾性復元力により圧着固定せしめるものとす
る。
【0020】ここでクランプ11に関し図3では、強力
な圧縮ばね11−3として皿ばねの例を示したが、他に
圧縮コイルばねなど強力な圧縮ばねであればその適用を
可とし、また同図にてクランプ11のボルスタープレー
ト2に対する固定につき、外筒11−1を固定板13と
ボルト14とにより固定する例を示すものの、これによ
らず套筒11−4を同様に固定することもできる。
【0021】なお図2において5bはトッププレート、
5cはボトムプレート、6aは多数個に分割された外周
セグメントである。図示の5a−1はアウターリング5
a側の傾斜ガイド溝部、6a−1はこの溝部5a−1に
適合して嵌まり合う外周セグメント6a側のガイド突起
部であるが、これらは要するにアウターリング5aの昇
降移動により外周セグメント6aを放射方向に往復移動
させる役に供するものである故、都合に合せガイド溝部
並びにガイド突起部を互いに入れ換え設けることもでき
る。またCは加硫機上部の軸心を示す。
【0022】さらにこの発明を実施するにあたり望まし
いラッチプレート12のロック機構の例及びラッチプレ
ート12の係合状態検出器の例につき、以下主に図5及
び図6(a)に基づき説明する。図5はボルスタープレ
ート2にクランプ11及びラッチプレート12を配設し
た平面を、図6(a)では図5のB−B線に沿う側面を
それぞれ簡略化して示し、太い矢印の向き(下向き)は
いずれも作業者側を指す。
【0023】図5、図6(a)に示す例では、クランプ
11をボルスタープレート2の外周円と同心円の周上に
ほぼ等間隔で4箇所に配設し、さらにラッチプレート1
2がB−B線に沿って並ぶ2個のクランプ11相互間に
わたる長さの直状プレートであり、各クランプ11に対
しリリース位置にある。
【0024】また図5、図6(a)において1−1はラ
ッチプレート12の直上に位置する、加硫機上部本体1
におけるアッパービームであり、それを図5では想像線
にて示し、15は上記ロック機構、16は上記係合状態
検出器である。
【0025】まずロック機構15は、ボルスタープレー
ト2に対し上下移動可能なロックピン15−1と、それ
をスライド可能に支持するホルダ15−2と、ロックピ
ン15−1の先端部15−1aに嵌まり合うラッチプレ
ート12に設けたロック穴15−3と、ロックピン15
−1を移動させるレバ15−4とにより構成するのが好
ましく、さらにロックピン15−1には太径の頭部15
−1bを有する。
【0026】次に係合状態検出器16はこの例ではリミ
ットスィッチであり、その作動子をロックピン15−1
に当接させる配置とし、これをロック機構15とともに
アッパービーム1−1に固定配設する。図示のこの作動
子は図6(a)から明らかなようにロックピン15−1
の細径本体部に当接していて、リミットスイッチはオフ
状態にある。このオフ状態下ではインタロックをかけ加
硫機を非作動状態とするのが好ましい。
【0027】ところでロック穴15−3は、ラッチプレ
ート12の係止穴12−1bと吊り下げロッド10の勁
部10bとの適正な係合下でロックピン15−1の直下
となる位置に設けるものであり、よってこの状態下でレ
バ15−4の操作によりロックピン15−1の先端部1
5−1aをロック穴15−3に嵌め合わせると、リミッ
トスイッチはその作動子がロックピン15−1の頭部1
5−1bに当接しオン状態となる。
【0028】なお各ラッチプレート12はその作業者側
端部に固定されて、これらを長手方向に往復移動させる
役に供する復動用ピン17を備え、図6(a)の両端矢
印に示すようなハンドルレバ20の揺動操作につれ回動
する長尺ロッド19の両側端部に、それとともに回動す
るよう取付けた揺動板18に設けた長穴に復動用ピン1
7を嵌め合わせ(図6(b)参照)、このハンドルレバ
20の前後揺動によりラッチプレート12を往復移動せ
しめる。
【0029】またこの往復移動にて各ラッチプレート1
2それぞれを、吊り下げロッド10の頭部10aと勁部
10bとに適確に係合し得るように案内し停止させ、併
せて保持する部材21を、他の保持部材22とともに設
けるのが好ましい。
【0030】さらにクランプ11の配設個数について
は、タイヤサイズが小型であれば2個でもよく、その場
合ラッチプレート12の形状は円弧状とするのが適合
し、これが4個以上の場合であっても円環状とすること
ができる。またラッチプレート12の往復移動手段につ
いてもハンドルレバ20に代わり加圧流体を用いた復動
シリンダを用いるを可とする。
【0031】上記とは別に、コンテナ5のアウターリン
グ5aを加硫機の上部本体1に対し調心可能とするテー
パ部分を、図3に示すようにボルスタープレート2につ
いてはテーパ穴2−1aとし、そこに嵌まり合う吊り下
げロッド10ではテーパロッド部10cとして形成する
ことが実施上望ましい。
【0032】
【作用】まず套筒11−4に設けた空間11−4bに、
圧縮ばね11−3を所定量たわますに必要な圧力をもつ
加圧流体を流入させることにより、それまでの内筒11
−2をその軸心に沿いボルスタープレート2に向って圧
縮ばね11−3のたわみ量に見合う距離だけ移動させる
ことが可能であり、その結果加圧流体の流入下における
内筒11−2上面と吊り下げロッド10の頭部10a下
面との相互間距離を、加圧流体の排出下でのそれに比し
より大きな値とすることができる。
【0033】そこでラッチプレート12の板厚を、加圧
流体の流入下での上記相互間距離の値に比しより小さい
値とするそのラッチプレート12を吊り下げロッド10
に対し、長穴12−1におけるばか穴12−1a部分か
ら頭部10aを通過させた後、図4(b)に示す右矢印
の向きに移動させ、頭部10aと内筒11−2との間に
て長穴12−1における係止穴12−1b部分と勁部1
0bとを係合させ得る。
【0034】この係合下にて加圧流体を排出すれば、圧
縮ばね11−3の弾性復元による強力な締付け力が内筒
11−2を介しラッチプレート12と頭部10aとに作
用し、これによりラッチプレート12が内筒11−2と
頭部10aとの間で強固に圧着固定される。
【0035】つまりこの状態におけるラッチプレート1
2は、吊り下げロッド10とボルスタープレート2に固
定されたクランプ11との間の強固な結合部材としての
役を担うものであり、これによりコンテナ5のアウター
リング5aを加硫機上部に対し強力に取付け得ることに
なる。
【0036】次に加圧流体を流入させれば上記取付けは
解除されてラッチプレート12は図4(b)の左矢印の
向きに移動可能となり、長穴12−1のばか穴12−1
a部分と吊り下げロッド10の頭部10aとの相互位置
合せを行うことにより、アウターリング5aを加硫機上
部から容易に切放すことができる。
【0037】かくしてアウターリング5aを加硫機上部
に対し着脱自在とする顕著な効果が得られるのであり、
この効果はさらに図5及び図6(a)にて例示したよう
なラッチプレート12と、その往復移動を適切に実現す
る諸部材とを適用することにより実際面で一層有効に発
揮されることとなる。すなわちその実際面における効果
は、作業者側でのハンドルレバ20の簡便な操作又は復
動シリンダを用いれば単なるスイッチ操作により、作業
者は安全でかつ好適な作業環境の下で容易にコンテナ5
のアウターリング5aを加硫機上部に着脱し得る点にあ
る。なおラッチプレート12はボルスタープレート2に
対し常時設置し得る点も実用上有利である。
【0038】またロック機構15を備えることにより上
記効果はその実効性を高め、さらに検出器16を有する
ものとして加硫機の作動上の不具合を回避してこれもま
た上記効果の信頼性を高めることに寄与する。ボルスタ
ープレート2のテーパ穴2−1a及び吊り下げロッド1
0におけるテーパロッド部10cについても同様であ
る。
【0039】
【実施例】図1(a)〜図6(b)に従い、この発明に
なるモールド着脱装置を多数個に分割した外周セグメン
トから成る割りモールドに適用した場合として以下に詳
細説明する。
【0040】吊り下げロッド10はアウターリング5a
の上面に、その外周円と同心円をなす直径860mmの
円周上に軸心をおく、ほぼ等間隔の4箇所でネジ込み配
設し、クランプ11は耐熱皿ばねを内蔵して各吊り下げ
ロッド10毎に4個を固定配置した。なおボルスタープ
レート2、断熱ディスク3及び加熱用プラテンの積層厚
さは132mmであり、吊り下げロッド10のアウター
リング5a上面からの高さを283mmとした。
【0041】吊り下げロッド10は、ボルスタープレー
ト2からテーパ部10cに至るまでの直径を47.5m
m、テーパ部10c上端から先の直径はまず28.5m
mで延び、中途で先細りとして直径17.6mmの勁部
10bに至り、頭部10aは上端部を面取りした円柱と
し、その直径を28mmとした。なおテーパ角度はボル
スタープレート2と同じ20°である。
【0042】クランプ11における内筒11−2の内径
は32mmとし、ラッチプレート12については板厚を
16mm、ばか穴12−1a及び係止穴12−1bをそ
れぞれ直径35mm及び18mmの円弧とし、長穴12
−1におけるストロークSを25mmとした。
【0043】加圧流体にはオイルを用い、ラッチプレー
ト12における係止穴12−1bと勁部10bとの係合
下で、クランプ11に対する加圧オイルの流出入による
内筒11−2の移動距離、すなわちストロークを1mm
とした。なおオイル漏れ防止に3個のリング状ゴムパッ
キン11−5を用いている。
【0044】吊り下げロッド10の頭部10a及び勁部
10bにラッチプレート12のばか穴12−1a及び係
止穴12−1bが互いに適正に係合するようなストッパ
を各保持部材21に設けた。なお検出器16には耐熱用
リミットスイッチを用いた。
【0045】この実施例によりコンテナ5を加硫機上部
本体1側に取付ける際には、まず図1(a)に示すよう
に吊り具(図示せず)にて割りモールド6を収容したコ
ンテナ5を、予め加硫機下部にセットしたボトムプレー
ト5c上の所定位置に載置し、加硫機上部を一旦そのガ
イド部材1aによる案内で回動させコンテナ5の直上に
位置させた後降下させ、吊り下げロッド10に嵌め合せ
ながらコンテナ5と係合させる。
【0046】次いでハンドルレバ20を図1(b)に示
す矢印の向きに倒し込み、ラッチプレート12を適正位
置に定置させ、加圧オイルを全てのクランプ11から流
失させれば、コンテナ5のアウターリング5aは加硫機
上部に強固に装着固定される。
【0047】その際ラッチプレート12が適正な固定位
置にあれば勿論ロックピン15−1をロック穴15−3
に嵌め込むことができ、併せてリミットスイッチ16は
オン状態となり、加硫機はそれ以降の作動を継続するこ
とができる。なおアウターリング5aの取り外しは上記
と逆の手順に従えばよい。またコンテナ5のトッププレ
ート5bはその吊り下げ係止部7により別途加硫機上部
に着脱自在に取付けられる。なおこの発明によるモール
ド着脱装置は、上述の実施例において適用した割りモー
ルドの他、一般のいわゆるフルモールドにも適用するこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】割りモールドを収容するコンテナのアウ
ターリングを加硫機上部に取付けるにあたり、従来、繁
雑でしかも危険と非能率さとを伴うのが不可避とされて
いたところ、この発明によれば、安全が十分確保されて
敏速な動作も可能な加硫機前面の通常作業位置での簡便
な操作により、事故のうれいなく高い能率でコンテナを
容易に交換し得るタイヤ加硫機のモールド着脱装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)はこの発明の概略を示す。
【図2】この発明のコンテナと割りモールドの一部との
断面を示す。
【図3】この発明の詳細断面を示す。
【図4】この発明の一部を示す。
【図5】この発明を実施する際の望ましい一例の上面を
示す。
【図6】(a)及び(b))は図5の側面を示す。
【符号の説明】
1 タイヤ加硫機の上部本体 2 ボルスタープレート 3 断熱ディスク 4 加熱用プラテン 5 コンテナ 5a アウターリング 6 割りモールド 10 吊り下げロッド 11 クランプ 12 ラッチプレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 稼働位置と非稼働位置との間を往復移動
    するタイヤ加硫機の上部本体に、ボルスタープレートの
    下面側で断熱ディスクを介し加熱用プラテンを積層組付
    け、タイヤの加硫成型用割りモールドを収容するコンテ
    ナのアウターリングに複数本の吊り下げロッドを配設し
    て、それらを上記加熱用プラテン、断熱ディスク及びボ
    ルスタープレートを貫通して開口する穴に嵌め合せるこ
    とによりコンテナを交換可能に取付けるタイヤ加硫機の
    モールド着脱装置において、 上記ボルスタープレートにその穴の回りで固定配設し
    た、ばね座を有する外筒と、それと緩く嵌まり合って外
    筒のばね座と対向するばね座を有し、これらのばね座間
    に強力な圧縮ばねを挟み持つ内筒と、外筒にネジ嵌めす
    る一方内筒とは緊密に嵌まり合い、内筒のその軸心に沿
    う移動を可能とする加圧流体の流出入ポート及びそれに
    開通する空間を設けた套筒とからなるクランプを備え、 上記吊り下げロッドの頭部と勁部とを内筒からその中空
    穴を経て突出させたその頭部を通すばか穴と勁部に適合
    する係止穴とを、これらの穴相互間にわたる勁部の通過
    を可能としてつなぐ長穴を設けたラッチプレートを、加
    圧流体の流入下でこの長穴を介し該勁部に係合させ、か
    つ加圧流体の排出下で該頭部と内筒との間で圧着固定せ
    しめるように適用してなることを特徴とするタイヤ加硫
    機のモールド着脱装置。
  2. 【請求項2】 ラッチプレートの上記圧着固定状態を保
    持するロック機構を備えることを特徴とする請求項1に
    記載のモールド着脱装置。
  3. 【請求項3】 ラッチプレートが圧着固定状態にあるか
    又はリリース状態にあるかを判別する検出器を有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のモールド着脱装
    置。
  4. 【請求項4】 アウターリングを加硫機の上部本体に対
    し調心可能とするテーパ部分をボルスタープレートの穴
    とそこに嵌まり合うロッド部分とに設けることを特徴と
    する請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のモールド
    着脱装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001079850A (ja) * 1999-07-15 2001-03-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ加硫方法及びその装置
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