JPH06297246A - ワイヤ放電加工機およびそのワイヤ張力制御方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工機およびそのワイヤ張力制御方法

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JPH06297246A
JPH06297246A JP8847293A JP8847293A JPH06297246A JP H06297246 A JPH06297246 A JP H06297246A JP 8847293 A JP8847293 A JP 8847293A JP 8847293 A JP8847293 A JP 8847293A JP H06297246 A JPH06297246 A JP H06297246A
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JP
Japan
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wire
tension
reel
electric discharge
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP8847293A
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English (en)
Inventor
Masakazu Kishi
雅一 岸
Yasuo Suzuki
靖夫 鈴木
Hitoshi Miyahara
斉 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Via Mechanics Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiko Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤの張力変動を抑えることにより、加工精
度および稼働率の高いワイヤ放電加工装置を提供するこ
と。 【構成】リールからワイヤを引き出す引出手段と、ワイ
ヤを巻き取る巻取手段と、ワイヤに張力を付加する張力
付加手段とを備え、引出手段と巻取手段のワイヤ送り速
度を略一致させるとともに、リールと張力付加手段との
間に存在するワイヤ長さがリールと張力付加手段との間
の距離よりも長くなるように制御するワイヤ張力制御装
置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工機およ
びワイヤ放電加工において使用するワイヤの張力制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工において使用するワイヤ
の張力を制御する方法として、特公昭57−49366
号公報に開示されたものがある。以下、上記技術を図8
により説明する。◆同図において、1はワイヤ。2はワ
イヤ1が巻かれたリールで、質量は1Kgfから25K
gfである。3はリール2の取付け軸に接続した副張力
ブレーキで、ワイヤ1の送給方向と逆方向のトルクを発
生する。4a〜4dはワイヤ1の走行方向を変更するア
イドラ。5はブレーキ6に直結されたブレーキローラ
で、ワイヤ1に主張力を発生させる。7a,7bはワー
ク8の上下に配置されたノズルで、加工部9に図示しな
い加工液を供給する。10a,10bはワーク8の上下
に配置されたワイヤガイドで、ワイヤ1を摺動自在に支
持するとともに位置決めをする。11a,11bはワイ
ヤ1に電力を供給する通電チップで、加工用電源12に
接続されている。13a,13bはワイヤ1を巻き取る
巻取ローラ。14はモータで、ローラ13aを駆動す
る。なお、ローラ13bはばね15によりローラ13a
に圧接されている。16はワイヤ回収箱である。◆以上
の構成であるから、モータ14を回転させると、リール
2に巻かれたワイヤ1は、アイドラ4a、ブレーキロー
ラ5、アイドラ4b、4c、ワイヤガイド10a、加工
部9、ワイヤガイド10b、アイドラ4dを経て巻取ロ
ーラ13a,13bに巻き取られ、ワイヤ回収箱16へ
排出される。このとき、ワイヤ1には副張力ブレーキ3
による副張力と、ブレーキローラ5による主張力とが付
加される。すなわち、ワイヤ1には副張力と主張力を加
算した張力が付加される。なお、ブレーキ6のトルクを
制御することによりワイヤ1に付加する主張力は任意に
設定することができる。◆また、図示を省略するが、特
開昭62−114830号公報には、上記技術を改良
し、リール2と主張力を与えるブレーキローラ5との間
にスプリングとダンパーを取り付けた可動プーリを配置
し、ワイヤ1の張力変動を吸収するように構成した技術
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、巻取ローラ1
3a,13bを等速度で回転させても、上記した従来技
術の前者では、リール2の質量が大きい場合、すなわち
慣性が大きい場合、リール2の回転は減速と増速あるい
は停止と過回転を繰返し、間欠回転になる。この結果、
ワイヤ1の張力が変動して、加工面にいわゆる筋目が発
生し、加工精度が低下した。また、ワイヤの張力が過大
になって断線し、ワイヤ放電加工装置の稼働率が低下す
ることもあった。◆一方、従来技術の後者は、リール2
の質量が一定であれば、ワイヤ1の張力変動を確実に吸
収できる。しかし、加工によりワイヤ1を使用すると、
リール2の質量が徐々に減少する結果、前者と同様に張
力が変化した。また、張力変動量を数10gf以下に維
持することも難しかった。◆本発明の目的は、上記した
課題を解決し、ワイヤ1の張力変動を抑えることによ
り、加工精度および稼働率の高いワイヤ放電加工装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、リール
からワイヤを引き出す引出手段と、ワイヤを巻き取る巻
取手段と、ワイヤに張力を付加する張力付加手段とを備
え、一定時間内における引出手段と巻取手段のワイヤ送
り量を略一致させるとともに、リールと張力付加手段と
の間に存在するワイヤ長さがリールと張力付加手段との
間の距離よりも長くなるように制御するワイヤ張力制御
手段を設けることにより解決される。
【0005】
【作用】リールと張力付加手段との間に存在するワイヤ
1の長さはリールと張力付加手段との間の距離よりも長
いから、ワイヤ1は弛み、ワイヤ1の張力はほぼ零にな
る。そして、加工中は一定時間内における引出手段と巻
取手段のワイヤ送り量を略一致させてワイヤ1の弛みを
維持するから、加工部におけるワイヤ1の張力は殆ど変
動しない。
【0006】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す構成図で
ある。なお、図8と同じものは同一の符号を付してあ
る。◆20a,20bは引出ローラ。21は引出ローラ
20aを回転させる引出モータ。22はばねで引出ロー
ラ20bを引出ローラ20aに対して付勢する。23は
検出器で、絶縁体で形成されている。24は検出板で、
導体で形成され、検出器23の底部に配置されている。
25,26はリング状の案内部材。なお、案内部材2
5,26は前後に配置された引出ローラおよびブレーキ
ローラ5からワイヤ1が外れないようにワイヤ1の位置
を規制する。また、案内部材25,26のワイヤ1が当
接する面は、ダイヤモンド、サファイア、またはセラミ
ックスなどの耐摩耗性が優れている材質が用いられ、か
つ、すべり摩擦抵抗が小さくなるように表面粗さが十分
小さく仕上げられている。27は押し付けローラで、ば
ね28によりブレーキローラ5に対して付勢されてい
る。29は検出回路で、検出板24,通電チップ11お
よび張力制御装置30に接続されている。31はNC装
置で、モータ14および張力制御装置30にワイヤ1の
送給指令を出力する。なお、32,33はワーク8を位
置決めする位置決め装置である。
【0007】以下、動作を説明をする。なお、ワイヤ1
は予めリール2から引出ローラ20a,20b、案内部
材25,26、ブレーキローラ5、ワイヤガイド10
a、ワイヤガイド10b、アイドラ4dを経て巻取ロー
ラ13a,13bまで配置されており、また、検出器2
3において検出板24に接触させてある。◆NC装置3
1がワイヤ1の送給指令を出力すると、モータ14が回
転し、所望の速度vでワイヤ1を巻取る。このとき、ワ
イヤ1にはブレーキローラ5により所望の張力が付加さ
れる。また、引出モータ21は停止している。ワイヤ1
が巻取られ、ワイヤ1が検出板24から離れると、それ
を検出した検出回路29は離間信号を張力制御装置30
に出力する。すると、張力制御装置30は引出モータ2
1に速度vよりも速い速度Vでワイヤ1を引出すよう指
令する。そして、ワイヤ1が検出板24に接触すると、
それを検出した検出回路29は接触信号を張力制御装置
30に出力する。接触信号を受けた張力制御装置30
は、所定の時間経過後、引出モータ21を停止させる。
以下、上記した動作を繰り返す。この結果、ワイヤ1は
検出器23において常に自重で撓んでおり、張力はほぼ
零となる。
【0008】なお、この実施例ではワイヤ1が検出板2
4に接触している時は、引出モータ21を停止させた
が、速度vより少し遅い速度でワイヤ1を引き出すよう
にしておき、ワイヤ1が検出板24から離れ弛み量が減
ったときに速度vより速い速度でワイヤ1を引き出すよ
うにしてもよい。すなわち、ワイヤ1の弛みを維持する
ために、一定時間内の引出し量と巻取り量とが等しくな
るように制御すればよい。
【0009】図2および図3は本発明の第2の実施例を
示す構成図である。なお、図3は図2のI−I断面図で
ある。また、図1および図8と同じものは同一の符号を
付してある。◆60は絶縁体で形成された検出器。6
1、62は検出器で、発光部61a,62aと受光部6
1b,62bの2つの部材で構成されている。63は検
出回路である。◆以下、動作を説明をする。なお、上記
第1の実施例の場合と同様に、ワイヤ1は予めリール2
から巻取ローラ13a,13bまで配置されており、ま
た、検出器60においてワイヤ検出器61と62の間に
位置するように配置させてある。NC装置31がワイヤ
1の送給指令を出力すると、モータ14が回転し、所望
の速度vでワイヤ1を巻取る。このとき、ワイヤ1には
ブレーキローラ5により所望の張力が付加される。ま
た、引出モータ21は速度vよりも遅い速度v0でワイ
ヤ1を引き出す。ワイヤ1が巻取られ、ワイヤ1が検出
器62を横切ると、それを検出した検出回路63は通過
信号を張力制御装置30に出力する。この通過信号を受
けた張力制御装置30は引出モータ21に速度vよりも
速い速度Vでワイヤ1を引出すよう指令する。すると、
ワイヤ1は先ず検出器62を横切り、引き続き検出器6
1を横切る。すると、検出回路63は連続して出力され
た検出器62の通過信号は無視し、検出器61からの通
過信号を張力制御装置30に出力する。この通過信号を
受けた張力制御装置30は、引出モータ21の速度を速
度v0に戻す。以下、上記した動作を繰り返す。この結
果、ワイヤ1は検出器23において常に自重で撓んでお
り、張力はほぼ零となる。なお、検出器61の位置より
も下がったワイヤ1が弛み量が減ることにより再び検出
器61を横切るときの通過信号は連続して出力されたも
のであるから無視される。
【0010】なお、上記第1および第2の実施例で使用
した案内部材の代りに、図4に示すようなV溝を設けた
プーリ70,71あるいは図5ないし図6に示すような
案内部材72,73を配置しても良い。なお、図6は図
5のK−K断面図である。
【0011】図7は本発明の第3の実施例を示す構成図
である。なお、図1および図8と同じものは同一の符号
を付してある。◆81は環状の検出器で、絶縁体で形成
されている。82は環状の検出板。83は漏斗状の案内
部材。84は検出回路である。そして、この第3の実施
例では、ワイヤ1が十分弛んでいる時だけワイヤ1と検
出板82が接触するように配置されており、ワイヤ1が
検出板82と接触しているときは引出モータ21は速度
vと同一若しくは僅かに遅い速度でワイヤ1を引き出
す。そして、検出回路84が離間信号を張力制御装置3
0に出力された場合には、上記第1の実施例の場合と同
様に、張力制御装置30は引出モータ21に速度vより
も速い速度Vでワイヤ1を引出すよう指令し、所定の時
間経過後、引出モータ21を停止させる。なお、他の動
作については上記第1ないし第2の実施例と同じである
から説明を省略する。◆なお、上記3つの実施例では、
ワイヤ1の主張力をブレーキにより付加するようにした
が、他の方法例えば、特公平2−38331号公報に開
示されているダンサローラを使用した張力制御方法や送
り出しと巻取りの二つのモータの速度差により張力を制
御する方法と同時に使用してもよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
イヤ1の張力変動を抑えることができるから、加工精度
および稼働率を向上させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す構成図。
【図3】図2のI−I断面図。
【図4】他の案内部材の例。
【図5】他の案内部材の例。
【図6】図5のK−K断面図。
【図7】本発明の第3の実施例を示す構成図。
【図8】従来技術の説明図。 〔図面の簡単な説明〕
【符号の説明】 1 ワイヤ 2 リール 5 ブレーキローラ 6 ブレーキ 8 ワーク 13a,13b 巻取ローラ 14 モータ 20a,20b 引出ローラ 21 引出モータ 23,60,84 検出器 24,82 検出板 25,26,83 案内部材 29 検出回路 30 張力制御装置 61 ワイヤ検出器 62 ワイヤ検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リールから加工部に至るワイヤ送給経路に
    ワイヤの張力をほぼ零とする区間を設け、その後ワイヤ
    に所定の張力を付加することを特徴とするワイヤ放電加
    工機のワイヤ張力制御方法。
  2. 【請求項2】リールからワイヤを引き出す引出手段と、
    ワイヤを巻き取る巻取手段と、ワイヤに張力を付加する
    張力付加手段とを備え、一定時間内における引出手段と
    巻取手段のワイヤ送り量を略一致させるとともに、リー
    ルと張力付加手段との間に存在するワイヤ長さがリール
    と張力付加手段との間の距離よりも長くなるように制御
    するワイヤ張力制御手段を設けたことを特徴とするワイ
    ヤ放電加工機。
  3. 【請求項3】リールと張力付加手段との間にワイヤの弛
    み検出手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の
    ワイヤ放電加工機。
JP8847293A 1993-04-15 1993-04-15 ワイヤ放電加工機およびそのワイヤ張力制御方法 Pending JPH06297246A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020924