JPH06296977A - 産業廃水又は廃油流体から油を除去又は回収する方法 - Google Patents

産業廃水又は廃油流体から油を除去又は回収する方法

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JPH06296977A
JPH06296977A JP6031534A JP3153494A JPH06296977A JP H06296977 A JPH06296977 A JP H06296977A JP 6031534 A JP6031534 A JP 6031534A JP 3153494 A JP3153494 A JP 3153494A JP H06296977 A JPH06296977 A JP H06296977A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業廃水流から乳化油を除去する方法、分散
固形物と乳化水を含有する廃油流体をリサイクルする方
法を提供すること。 【構成】 含油水あるいは廃油を効果的な量の水溶性カ
チオンポリマーの分散液で処理する。この水溶性カチオ
ンポリマーの分散液は下記式(I)のカチオンモノマー
とアクリルアミド又はメタクリルアミドを含む水溶性モ
ノマー混合物を多価アニオン塩の水溶液中で特定の分散
剤〔下記式(II)のカチオンモノマー単位を少なくと
も20%含有する水溶性カチオンポリマー〕の存在下で
重合して行う。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃水から油を除去
しあるいは廃油流体から油を回収するための組成物及び
方法に関し、より詳細には、本発明は、水溶性ポリマー
を濃塩媒体に分散したものを用いて、産業で生じる含油
水から油を除去しあるいは廃油流体から油を回収する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業において、含油廃水は、鋼及びアル
ミニウム産業、化学処理産業(CPI)、自動車産業、
クリーニング産業及び製油産業における種々のプロセス
で生じる。これらの産業において、高度に精製された
油、油滑剤及びグリースは水と接触する。これにより、
廃水流に高度に油が分散するか重度の水中油型エマルジ
ョンが生じる。
【0003】熱間圧延機を用いる製鋼所及びアルミニウ
ム製造所から出る廃水は、潤滑用及び水圧用炭化水素類
を含有している。冷間圧延機から出る廃水は、鋼板を潤
滑し錆を減少させる油を含有している。例えば、冷間圧
延機において、圧延中に冷却剤として水中油型エマルジ
ョンを金属に噴霧する。金属加工プラントでは、潤滑
油、切削油、ラッピングコンパウンド、バリ取りコンパ
ウンド、研削流体及び他の特殊流体を含有する廃水流が
発生する。これらの油は、一般的に高度に精製された炭
化水素類である。畜産処理加工場、乳製品製造販売所、
パン・菓子類製造所、醸造所及び缶詰工場における廃水
流は、畜産処理加工由来の天然油脂並びに包装及びコン
テナ製造由来の油を含有している。綿・ウール製造工場
から出る廃水は、精練、のり抜き及び仕上げ操作由来の
油とグリースを含有している。仕上げ油は、綿・ウール
製造において、摩擦を減少させるとともに繊維が紡糸機
にからまるのを減少させるのに使用される。これには、
機械潤滑油が使用され、これらの油は廃水に混入する。
塗料、表面被覆及び接着剤;油、脂肪及びろう;せっけ
ん及び洗剤;染料及びインク;並びに皮革産業等の他の
産業におけるプロセスでも、含油廃水が発生する。
【0004】廃水において、乳化油は、典型的に数百〜
数万ppmの範囲で存在する。環境の面からこの油を除
去することが重要である。米国環境保護局は、公共飲料
水供給施設や開放水に排出される水についての総油・グ
リース(TOG)値に厳しい規制を課した。この油の除
去は、地域的下水きょ及び河川における全溶解固形物
(TSS)、化学的酸素要求量(COD)、生物学的酸
素要求量(BOD)及び全有機炭素(TOC)に関する
定められた排出限界を満足するのに非常に重要である。
油及びグリースについてのEPAにより定められた厳し
い制限だけでなく、これらの産業は、市町村条例によっ
ても規制される。
【0005】廃水中の乳化油を除去する最も効果的な方
法の一つは、化学助剤を使用することである。典型的に
は、上記分散液又はエマルジョンでは、化学助剤は、水
からの原油の除去等の他の乳化破壊用途に必要な使用量
の10〜100倍必要である。いままでは、生じた廃水
の処理には、乾燥ポリマー、溶液ポリマー、反転エマル
ジョンラテックス及び金属イオンが使用されてきた。各
材料には、それぞれ利点と欠点がある。乾燥ポリマーは
極めて高度に濃縮され輸送コストが減少する利点がある
が、ポリマーを溶解する装置が高価であり、現場で全て
の最終ユーザーに手に入るわけではない。
【0006】ラテックスポリマーも問題はあるが、かな
り頻繁に使用されている。ラテックスポリマー剤は、油
に固形物を30〜35%分散して含んでなる。ラテック
スポリマーも、使用前に反転させる必要がある。この供
給方法が非常に数多くの問題を有するために、多くの顧
客がラテックスポリマーを使用するのを避けている。さ
らに、ラテックスは、一般的に処理範囲が極めて狭く、
使用量が多すぎて、過処理を生じることがよくある。さ
らに、ラテックスポリマーでは、さらに多くの油を処理
流に添加することになる。廃水流を処理するときには、
より多くの油を添加することは、ほとんどの顧客にとっ
ては望ましくないであろう。
【0007】溶液ポリマーは、事前に構成する必要はな
いが、固形分%と分子量は、材料の性質上厳しい制限が
ある。これらの材料は、油中水型エマルジョンを破壊す
るのに使用されることがあるが、分散油を凝集させるこ
とができないので、これを行うには別の化学薬品が必要
である。Fe3 + 、Zn2 + 、Al3 + 等の金属イオン
は、水中油型エマルジョンを破壊するために長年使用さ
れてきたが、最近の政府の規制により、排出流中のそれ
らのレベルが制限された。水中油型エマルジョンを破壊
するには効果的であるが、上記金属イオンの場合も、油
を凝集させるには別の化学薬品が必要である。
【0008】また、廃油から油を回収又はリサイクルす
ることも、経済性及び廃油の処理の関する環境EPA規
制の強化の面から重要性を増している。一般的に、廃油
は、分散固形物と乳化水を含んでいる。もし油をリサイ
クルするのであれば、固形物と水を除去しなければなら
ない。未処理廃油は有害と考えられ、通常、埋立てをす
ることはできない。規制が厳しくなるにつれて、顧客に
よるリサイクルの増加と廃油の処理への投資が促進され
るようになっている。
【0009】工業分野ごとの廃油の分類を、表1に示
す。 表 1 油状廃棄物の分類 油(%) 水(%) 固形物(%) 精製─原油 90〜95 5〜10 0〜5 機械加工─切削 50〜80 20〜50 0〜20 廃油スラッジ 40〜50 40〜50 5〜10 鋼─圧延油 80〜95 5〜20 0〜5 ザ・ナルコ・ウオーター・ハンドブック(The Na
lco Water Handbook)、第1版、1
979年、第11頁。
【0010】製油所の廃油は、2種の異なる源から出
る:(1)水浄化装置、即ち、デー・エー・エフ(DA
F)、エー・ピー・アイ(API)からでる主に原油か
らなるスキム;並びに(2)プラントからのトラップ及
びドレンを介して集められたプロセスからの漏れ。この
油は、通常、廃水処理プラント(WWPT)に送られ
る。
【0011】廃油の一つの種類として、廃水処理プラン
トにおける廃水から分散油を除去する工程中に生成され
る廃油がある。この油(「フロート(float)」又
は「スキム(skimming)」と呼ばれる)は、溶
存空気浮上装置(DAF)、誘導ガス浮上装置(IG
F)、波形板インターセプター(CPI)及び保持タン
ク等の浄化容器で濃縮する。油はこれらの装置の上部に
浮上し、機械的手段で除去された後、貯蔵される。次
に、この廃油は、焼却処理されるか、油再生場所に送ら
れるか、現場で処理される。これらの廃油は、最低50
〜95%の油と、廃水から油を除去するのに使用される
化学薬品により安定化される乳化水と固形物を含有して
いる。
【0012】廃油の他のいくつかの例としては、産油、
製油所、アルミニウム製造所、製鋼所、ランドリー、自
動車及び化学処理工業由来の廃油が挙げられる。廃油の
大きな源の一つに、モーター油がある。廃油流体中の固
形物及び水を除去する最も効果的な方法の一つは、化学
解乳化助剤を使用することである。典型的には、この用
途には、化学解乳化助剤は、原油からの水の除去等の他
の乳化破壊用途に必要な使用量の10〜100倍必要で
ある。
【0013】いままでは、廃油処理の助剤として、乾燥
ポリマー、溶液ポリマー、逆エマルジョンラテックス及
び金属イオンが使用されてきた。各材料には、それぞれ
利点と欠点がある。乾燥ポリマーは極めて高度に濃縮さ
れ輸送コストが減少する利点があるが、ポリマーを溶解
する装置が高価であり、現場で全ての最終ユーザーに手
に入るわけではない。
【0014】ラテックスポリマーも問題はあるが、かな
り頻繁に使用されている。ラテックスポリマー剤は、油
に固形物を30〜35%分散して含んでなる。ラテック
スポリマーも、使用前に反転させる必要がある。この供
給方法が非常に数多くの問題を有するために、多くの顧
客がラテックスポリマーを使用するのを避けている。さ
らに、ラテックスは、一般的に処理範囲が極めて狭く、
使用量が多すぎて、過処理を生じることがよくある。
【0015】溶液ポリマーは、事前に構成する必要はな
いが、固形分%と分子量は、材料の性質上厳しい制限が
ある。これらの材料は、油中水型エマルジョンを破壊す
るのに使用されることがあるが、分散水及び固形物を沈
澱させることができず、これを行うには別の化学薬品が
必要である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来の問題に対する数多くの解決法を提供でき、産
業廃水に対して新規な方法を可能にする水溶性分散ポリ
マーを提供することである。本発明のもう1つの目的
は、上記した従来の問題に対する数多くの解決法を提供
でき、産業廃油のリサイクル及び回収する新規な方法を
可能にする水溶性分散ポリマーを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は1つの側面にお
いて、産業廃水から乳化油を除去する方法を提供する。
本発明のこの側面の方法によれば、含油水を、効果的な
量の水溶性カチオンポリマーの分散液で処理する。水溶
性カチオンポリマーの分散液は、多価アニオン塩の水溶
液中で一般式(I)で表されるカチオンモノマーを少な
くとも5モル%とアクリルアミド又はメタクリルアミド
を少なくとも5モル%とを含有する水溶性モノマー混合
物を重合して製造される。前記重合は分散剤ポリマーの
存在下で行われる。前記分散剤ポリマーは、前記多価ア
ニオン塩の水溶液に可溶である水溶性カチオンポリマー
である。また、分散剤ポリマーは、一般式(II)で表
されるカチオンモノマー単位を少なくとも20%含有す
る。
【0018】
【化3】
【0019】(式中、R1 及びR4 は各々H又はCH3
であり;R2 、R3 、R5 及びR6 は各々炭素数1〜2
のアルキル基であり;R7 は水素原子又は炭素数1〜2
のアルキル基であり;A1 及びA2 は各々酸素原子又は
NHであり;B1 及びB2 は各々炭素原子2〜4個又は
ヒドロキシプロピル基であり;そしてX1 - 及びX2 -
は各々対アニオンである。) 本発明のこの方法は別の態様によれば、重合をシードポ
リマーの存在下で行う。シードポリマーは、多価アニオ
ン塩の水溶液に不溶である水溶性カチオンポリマーであ
る。また、前記シードポリマーは、一般式(I)で表さ
れるカチオンモノマー単位を少なくとも5モル%含有し
ている。
【0020】好ましい一実施態様によれば、水溶性モノ
マー混合物は、さらに一般式(II)で表されるカチオ
ンモノマーを少なくとも5モル%含有している。多価ア
ニオン塩は、好ましくはリン酸塩、硫酸塩又はそれらの
混合物を含んでなる。本発明のこの方法によれば、産業
廃水から乳化油を除去するための優れた方法が提供され
る。新規な種類の水溶性分散ポリマーは、現在利用可能
な化学処理よりも産業廃水から乳化油をより効果的に除
去できることが判明した。下記でより詳細に説明する
が、本発明のポリマー分散液は、多価アニオン塩の水溶
液中で調製する。本発明のポリマー分散液では、この用
途に使用される他のポリマーでは達成できない小さな粒
度と水溶性が達成される。
【0021】本発明の分散ポリマーは、工業プロセスの
オペレータが従来享受することができなかった非常に数
多くの利点を提供する。ポリマーは、完全に水中で合成
され、ラテックスポリマーとは異なり、油溶媒がない。
ポリマーは火災の危険がなく;被処理水に油を添加せず
(より環境にやさしい);ポリマーの溶解に必要なのは
水の添加だけであり、特別な活性化材料を必要とせず;
これらの材料が溶解/反転する能力は油分散ラテックス
よりも優れており;そしてポリマーは、適当な濃度の塩
水を用いて実質的にいずれの濃度にも希釈できるので上
記のことは重要である。別の主要な利点は、いくつかの
油分散ラテックスポリマーとは異なり、ポリマーの嵩密
度が小さいことである。この物性のため、いずれの標準
的な化学ポンプでも材料を注入場所で排出することが可
能である。
【0022】この方法では、本発明のポリマーを産業廃
水流に添加する。ポリマーは、0.5〜約100ppm
の効果的な量で添加される。生成水中のポリマーの量
は、より好ましくは2〜約40ppmであり、最も好ま
しくは約4〜約20ppmである。しかしながら、これ
は、ポリマーが系に悪影響を及ぼす最大使用量ではな
い。上記よりも多少使用量が多いと有用な作用が飽和
し、コストの面からみると、使用量が多いと(おそらく
約100ppmを超えると)経済的ではない。本発明の
ポリマーは、そのまま系に添加することが好ましい。し
かしながら、用途によっては、ポリマーは、水溶液で添
加できる。
【0023】本発明のポリマーが廃水流に添加される
と、処理水は、工業プラントのプロセス系を通って移動
するのにともない自然攪拌される。本発明のポリマーに
より、乳化油が水及び浮遊物からフロックとして水の表
面に分離する。次に、フロックを水の表面から除去し、
さらに処理する。処理した水は、河川や湖に排出する
か、工業プロセスにリサイクルする。
【0024】本発明の好ましいポリマーは、日本のハイ
モ社製のものである。好ましいポリマーは、ハイモ社か
らDR─2570、DR─3000及びDR─4000
の商品名で入手できる。本発明で使用されるポリマー分
散液の製造方法は、日本の東京にある共立有機社に譲渡
された米国特許第5,006,590号及び第4,92
9,655号に詳細に記載されている。これらの2つの
特許に開示されている事項は、引用することにより本発
明の内容になる。
【0025】本発明によれば、生じた水を処理するのに
使用されるポリマー分散液は、一般式(I)で表される
カチオンモノマーを少なくとも5モル%含有する水溶性
モノマー混合物から製造される。
【0026】
【化4】
【0027】(式中、R1 はH又はCH3 であり;R2
及びR3 は各々炭素数1〜2のアルキル基であり;A1
は酸素原子又はNHであり;B1 は炭素数2〜4のアル
キル基又はヒドロキシプロピル基であり;そしてX1
対アニオンである。) 上記水溶性モノマー混合物は、多価アニオン塩の水溶液
に可溶である。しかしながら、モノマー混合物から得ら
れたポリマーは、多価アニオン塩溶液に不溶である。ま
た、モノマー混合物のポリマーは、シードポリマーとし
ても使用できる。シードポリマーについて、以下詳細に
説明する。
【0028】上記一般的(I)で表されるカチオンモノ
マーは、塩化ベンジルと、ジメチルアミノエチルアクリ
レート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメチル
アミノヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジ
エチルアミノエチルメタクリレート及びジメチルアミノ
プロピルメタクリルアミドとの反応により得られる第四
アンモニウム塩が好ましい。
【0029】好ましくは一般式(I)により表されるカ
チオンモノマーと共重合するモノマーには、アクリルア
ミド、メタクリルアミド及び一般式(II)で表される
カチオンモノマーが含まれる。
【0030】
【化5】
【0031】(式中、R4 はH又はCH3 であり;R5
及びR6 は各々炭素数1〜2のアルキル基であり;R7
はH又は炭素数1〜2のアルキル基であり;A2 は酸素
原子又はNHであり;B2 は炭素数2〜4のアルキル基
又はヒドロキシプロピル基であり;そしてX2 は対アニ
オンである)。式(II)により表される好ましいモノ
マーには、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピル
アクリルアミド、ジエチルアミノプロピルアクリルアミ
ド、ジメチルヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリルア
ミド、ジエチルアミノプロピルメタクリルアミド及びジ
メチルヒドロキシプロピルメタクリレートのアンモニウ
ム塩だけでなく、メチル化及びエチル化第四塩も含まれ
る。一般式(II)により表されるカチオンモノマーの
うち、より好ましいものは、ジアルキルアミノエチルア
クリレートとジアルキルアミノエチルメタクリレートの
塩及びメチル化第四塩である。重合反応混合物における
上記モノマーの濃度は、5〜30重量%の範囲が適当で
ある。
【0032】本発明による水溶液に含有すべき多価アニ
オン塩は、硫酸塩、リン酸塩又はそれらの混合物であ
る。好ましい塩には、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、リン酸水素
アンモニウム、リン酸水素ナトリウム及びリン酸水素カ
リウムが含まれる。本発明においては、これらの塩は、
各々、濃度が15%以上の水溶液として使用できる。
【0033】分散剤ポリマーは、上記モノマーの重合が
生じるアニオン塩水溶液に存在する。分散剤ポリマー
は、水溶性高分子量カチオンポリマーである。分散剤ポ
リマーは、上記塩水溶液に可溶である。分散剤ポリマー
は、モノマーの総重量に対して1〜10重量%の量で使
用するのが好ましい。分散剤ポリマーは、式(II)に
より表されるカチオンモノマー20モル%以上を含んで
なる。残りのモル%は、アクリルアミド又はメタクリル
アミドであることが好ましい。分散剤の性能は、分子量
によっては大きく影響されない。しかしながら、分散剤
の分子量は、10,000〜10,000,000の範
囲内であるのが好ましい。本発明の一実施態様によれ
ば、グリセリン又はポリエチレングリコール等の多官能
アルコールが重合系に共存する。微細粒子の析出は、こ
れらのアルコールの存在下で円滑に行われる。
【0034】重合のために、通常の水溶性ラジカル形成
剤を用いることができるが、2,2’─アゾビス(2─
アミジノプロパン)塩酸塩及び2,2’─アゾビス
(N,N’─ジメチレンイソブチルアミン)塩酸塩等の
水溶性アゾ化合物を使用するのが好ましい。本発明は第
2の側面において、廃油から固形物及び乳化水を除去す
ることによる廃油流体を回収又はリサイクルする方法を
提供する。
【0035】本発明のこの側面の方法によれば、廃油流
体を、効果的な量の水溶性カチオンポリマーの分散液で
処理する。水溶性カチオンポリマーの分散液は、一般式
(I)で表されるカチオンモノマーを少なくとも5モル
%とアクリルアミド又はメタクリルアミドを少なくとも
5モル%とを含有する水溶性モノマー混合物を多価アニ
オン塩の水溶液中で重合することにより製造される。前
記重合は分散剤ポリマーの存在下で行われる。前記分散
剤ポリマーは、前記多価アニオン塩の水溶液に可溶であ
る。また、分散剤ポリマーは、一般式(II)で表され
るカチオンモノマー単位を少なくとも20%含有する水
溶性カチオンポリマーである。
【0036】
【化6】
【0037】(式中、R1 及びR4 は各々H又はCH3
であり;R2 、R3 、R5 及びR6 は各々炭素数1〜2
のアルキル基であり;R7 は水素原子又は炭素数1〜2
のアルキル基であり;A1 及びA2 は各々酸素原子又は
NHであり;B1 及びB2 は各々炭素原子2〜4個又は
ヒドロキシプロピル基であり;そしてX1 - 及びX2 -
は各々対アニオンである。) 本発明のこの側面の別の態様によれば、重合をシードポ
リマーの存在下で行う。シードポリマーは、多価アニオ
ン塩の水溶液に不溶である水溶性カチオンポリマーであ
る。また、前記シードポリマーは、一般式(I)で表さ
れるカチオンモノマーを少なくとも5モル%含有してい
る。
【0038】好ましい一実施態様によれば、水溶性モノ
マーは、さらに一般式(II)で表されるカチオンモノ
マーを少なくとも5モル%含有している。多価アニオン
塩は、好ましくはリン酸塩、硫酸塩又はそれらの混合物
を含んでなる。本発明のこの側面の方法によれば、廃油
から固形物及び乳化水を除去することによる廃油流体を
回収及びリサイクルするための優れた方法が提供され
る。新規な種類の水溶性分散ポリマーは、現在利用可能
な化学処理よりも廃油流体から固形物及び乳化水をより
効果的に除去できることが判明した。下記でより詳細に
説明するが、本発明のポリマー分散液は、多価アニオン
塩の水溶液中で調製する。ポリマー分散液では、この用
途に使用される他のポリマーでは達成できない小さな粒
度と水溶性が達成される。
【0039】本発明の分散ポリマーは、従来廃油流体の
リサイクルでは達成できなかった非常に数多くの利点を
提供する。ポリマーは、完全に水中で合成され、ラテッ
クスポリマーとは異なり、油溶媒がない。ポリマーは火
災の危険がなく;追加の油を処理すべき廃油に添加せ
ず;ポリマーの溶解に必要なのは水の添加だけであり、
特別な活性化材料を必要とせず;これらの材料が溶解/
反転する能力は油分散ラテックスよりも優れており;そ
してポリマーは、適当な濃度の塩水を用いて実質的にい
ずれの濃度にも希釈できるので上記のことは重要であ
る。別の主要な利点は、いくつかの油分散ラテックスポ
リマーとは異なり、ポリマーの嵩密度が小さいことであ
る。この物性のため、いずれの標準的な化学ポンプでも
材料を注入場所で排出することが可能である。
【0040】この方法では、本発明のポリマーを廃油に
添加する。ポリマーは、0.5〜約500ppmの効果
的な量で添加される。生成水中のポリマーの量は、より
好ましくは1〜約200ppmであり、最も好ましくは
約4〜約100ppmである。しかしながら、これは、
ポリマーが系に悪影響を及ぼす最大使用量ではない。上
記よりも多少使用量が多いと有用な作用が飽和し、コス
トの面からみると、使用量が多いと(おそらく約500
ppmを超えると)経済的ではない。本発明のポリマー
は、そのまま系に添加することが好ましい。しかしなが
ら、用途によっては、ポリマーは、水溶液で添加でき
る。
【0041】本発明のポリマーを廃油に添加したら、処
理廃油を攪拌することが好ましい。本発明のポリマーに
より、分散固形物と乳化水が廃油から分離し、フロック
又は沈澱物として容器の底に沈む。次に、固形物を容器
の底から取り出し、通常埋め立てする。水は、廃水処理
プラントに送られる。処理した廃油は、回収するか、製
油所や他の工業用途等の工業プロセスにリサイクルす
る。
【0042】本発明の好ましいポリマーは、日本のハイ
モ社製のものである。好ましいポリマーは、ハイモ社か
らDR─2570、DR─3000及びDR─4000
の商品名で入手できる。本発明で使用されるポリマー分
散液の製造方法は、日本の東京にある共立有機社に譲渡
された米国特許第5,006,590号及び第4,92
9,655号に詳細に記載されている。これらの2つの
特許に開示されている事項は、引用することにより本発
明の内容になる。
【0043】本発明によれば、生じた水を処理するのに
使用されるポリマー分散液は、一般式(I)で表される
カチオンモノマーを少なくとも5モル%含有する水溶性
モノマー混合物から製造される:
【0044】
【化7】
【0045】(式中、R1 はH又はCH3 であり;R2
及びR3 は各々炭素数1〜2のアルキル基であり;A1
は酸素原子又はNHであり;B1 は炭素数2〜4のアル
キル基又はヒドロキシプロピル基であり;そしてX1
対アニオンである。) 上記水溶性モノマー混合物は、多価アニオン塩の水溶液
に可溶である。しかしながら、モノマー混合物から得ら
れたポリマーは、多価アニオン塩溶液に不溶である。ま
た、モノマー混合物のポリマーは、シードポリマーとし
ても使用できる。シードポリマーについて、以下詳細に
説明する。
【0046】上記一般的(I)で表されるカチオンモノ
マーは、塩化ベンジルと、ジメチルアミノエチルアクリ
レート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメチル
アミノヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジ
エチルアミノエチルメタクリレート及びジメチルアミノ
プロピルメタクリルアミドとの反応により得られる第四
アンモニウム塩が好ましい。
【0047】好ましくは一般式(I)により表されるカ
チオンモノマーと共重合するモノマーには、アクリルア
ミド、メタクリルアミド及び一般式(II)で表される
カチオンモノマーが含まれる:
【0048】
【化8】
【0049】(式中、R4 はH又はCH3 であり;R5
及びR6 は各々炭素数1〜2のアルキル基であり;R7
はH又は炭素数1〜2のアルキル基であり;A2 は酸素
原子又はNHであり;B2 は炭素数2〜4のアルキル基
又はヒドロキシプロピル基であり;そしてX2 は対アニ
オンである)。式(II)により表される好ましいモノ
マーには、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピル
アクリルアミド、ジエチルアミノプロピルアクリルアミ
ド、ジメチルヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリルア
ミド、ジエチルアミノプロピルメタクリルアミド及びジ
メチルヒドロキシプロピルメタクリレートのアンモニウ
ム塩だけでなく、メチル化及びエチル化第四塩も含まれ
る。一般式(II)により表されるカチオンモノマーの
うち、より好ましいものは、ジアルキルアミノエチルア
クリレートとジアルキルアミノエチルメタクリレートの
塩及びメチル化第四塩である。重合反応混合物における
上記モノマーの濃度は、5〜30重量%の範囲が適当で
ある。
【0050】本発明による水溶液に含有すべき多価アニ
オン塩は、硫酸塩、リン酸塩又はそれらの混合物であ
る。好ましい塩には、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、リン酸水素
アンモニウム、リン酸水素ナトリウム及びリン酸水素カ
リウムが含まれる。本発明においては、これらの塩は、
各々、濃度が15%以上の水溶液として使用できる。
【0051】分散剤ポリマーは、上記モノマーの重合が
生じるアニオン塩水溶液に存在する。分散剤ポリマー
は、水溶性高分子量カチオンポリマーである。分散剤ポ
リマーは、上記塩水溶液に可溶である。分散剤ポリマー
は、モノマーの総重量に対して1〜10重量%の量で使
用するのが好ましい。分散剤ポリマーは、式(II)に
より表されるカチオンモノマー単位20モル%以上を含
んでなる。残りのモル%は、アクリルアミド又はメタク
リルアミドであることが好ましい。分散剤の性能は、分
子量によっては大きく影響されない。しかしながら、分
散剤の分子量は、10,000〜10,000,000
の範囲内であるのが好ましい。本発明の一実施態様によ
れば、グリセリン又はポリエチレングリコール等の多官
能アルコールが重合系に共存する。微細粒子の析出は、
これらのアルコールの存在下で円滑に行われる。
【0052】重合のために、通常の水溶性ラジカル形成
剤を用いることができるが、2,2’─アゾビス(2─
アミジノプロパン)塩酸塩及び2,2’─アゾビス
(N,N’─ジメチレンイソブチルアミン)塩酸塩等の
水溶性アゾ化合物を使用するのが好ましい。本発明の一
実施態様によれば、微細分散液を得るために、上記モノ
マーの重合を開始する前にシードポリマーを添加する。
シードポリマーは、多価アニオン塩の水溶液に不溶の水
溶性カチオンポリマーである。シードポリマーは、本明
細書に記載の方法により上記モノマー混合物から製造し
たポリマーであることが好ましい。しかしながら、シー
ドポリマーのモノマー組成は、必ずしも重合中に形成さ
れる水溶性カチオンポリマーのモノマー組成と等しい必
要はない。しかしながら、重合中に形成される水溶性ポ
リマーのように、シードポリマーは、一般式(I)によ
り表されるカチオンモノマー単位を少なくとも5モル%
含有しなければならない。本発明の一実施態様によれ
ば、一重合反応で使用されるシードポリマーは、同じモ
ノマー混合物を使用した前の反応で製造した水溶性ポリ
マーである。
【0053】
【実施例】以下実施例により、本発明の好ましい実施態
様と実用性を説明するが、本発明は、これらの実施例の
みには限定されない。実施例1 本発明のポリマーとラテックスポリマー剤の処理能を、
数セットの攪拌により、手での震盪と水の透明性の目視
比較とを交互に行うことにより評価した。2〜5ガロン
の廃水を、製油所で採取した。6オンスの透明ガラス瓶
に水100mlを満たし、数回反転させて瓶に乳化油を
コートした。処理化学薬品を1%水溶液として個々の瓶
に添加した。比較した処理化学薬品は、米国イリノイ州
のネイパービルにあるナルコ・ケミカルカンパニーから
入手したナルコ(NALCO)(商標)7192及び日
本のハイモ社から入手したDR─3000であった。ナ
ルコ(商標)7192は、一般的に製油所での廃水用途
に使用されるラテックスポリマー剤である。DR─30
00は、本発明で使用される水溶性カチオンポリマーの
分散液の市販品である。瓶にふたをし、番号を付け、攪
拌した。全ての試料は、同一に攪拌した。攪拌は、水浄
化条件と一致するようにした。攪拌は、セットで行い、
各セット後に観察と評価を行った。水の透明性とフロッ
ク強度を、1〜10の迅速数値グレードで評価した。こ
こで、1は最良であることを示す。廃水中の処理化学薬
品の最終濃度は、2〜10ppmであった。攪拌を数セ
ット行った後、エマルジョンの冷却及び熟成を避けるた
めに、水の透明性、フロックのサイズと持続性及び水の
相対透明性を、迅速に順次記録した。
【0054】表2に、採取したデータをまとめて示す。
表2に示すように、本発明で使用されるカチオン水溶性
ポリマーの分散液は、現在同様な用途のために販売され
ているラテックスポリマー剤と同等かそれよりも優れて
いた。 表 2化学薬品 使用量 フロック 7192 5 2 3 7195 5 3 3 DR─3000 5 1 2 DR─3000 10 1+ 2 7192 10 1− 3 DR─3000 2 2 3 DR─3000 4 1 2 DR─3000 5 1 2 7192 2 2 3 7192 4 1− 3+ 7192 5 1− 2−
【0055】実施例2 化学処理プラントからの廃水2リットルを、混合ボウル
内に配置した。ウエムコ(Wemco)(商標)混合装
置を所定の位置に置いた。ウエムコミキサーは、廃水に
空気を混合・分散する。廃水の各試料に、処理化学薬品
を1%水溶液として添加した。試料に対する化学薬品の
使用量は、1〜10ppmであった。使用した化学処理
剤は、ナルコ(商標)7195及びDR─3000であ
った。ナルコ(商標)7195は、通常廃水用途に使用
されるラテックスポリマー剤である。各試料は、180
0rpmで1分間高速攪拌した。試料を高速攪拌した
後、溶存空気が気泡となってなくなるまで静置した。各
試料の上面に、油が凝集した。各試料の表面のすぐ下か
ら処理水40mlを採取した。処理水40mlからのア
リコットをガラスセルに入れ、ハチ(HACH)(商
標)比/xR濁度計で濁度を測定した。得られたデータ
を、以下の表3にまとめて示す。表3から、全ての使用
量レベルで、本発明で使用される分散ポリマーは、この
用途に現在使用されているラテックス剤よりも少なくと
も同等かそれらよりも優れていることが分かる。さら
に、表3から、10ppmでラテックスポリマー剤によ
る系の過剰処理が始まることが分かる。この現象によ
り、処理水の透明性が実際に減少する。
【0056】表 3 化学薬品 使用量 NTU ブランク 0 1001 7195 1 141.8 7195 2 18.68 7195 3 5.12 7195 5 3.98 7195 10 14.03 DR─3000 5 7.65 DR─3000 10 9.31 DR─3000 3 6.09 DR─3000 2 16.46
【0057】実施例3 化学薬品を含有しない廃油試料を、製油所のDAFスキ
ムから得た。6オンスの瓶を、廃油100mlで満たし
た。以下の表2に示した化学処理剤を、表に示した使用
量で添加した。各化学処理剤の使用量を、表4にppm
で示す。バイアルにふたをし、激しく震盪した。バイア
ルを震盪後、180°Fの水浴に30分間入れた。水浴
内に30分間配置した後、バイアルを再び震盪し、また
水浴内に配置した。次に、バイアルを3分間遠心分離機
にかけた。その後、バイアルを取り出し、固形物、水
滴、水の透明性、ラグ層及び遊離油についての記録をと
った。
【0058】以下の表4にまとめたデータにおいて、処
理剤は、ナルコ(NALCO)(商標)7717、ナル
コ(商標)7192及びDR−3000であった。ナル
コ7717は、一般的に他の化学処理剤と組み合わせて
廃油処理に用いられる界面活性剤である。ナルコ719
2は、一般的に界面活性剤とともに使用して上記種類の
廃油から固形物と水を除去するラテックスポリマー剤で
ある。DR─3000は、本発明の市販のポリマー剤で
ある。データに示されているように、固形物は、全ての
化学処理剤により除去された。性能の他の指標は、全て
の化学処理剤について一般的に同等であった。
【0059】 表 4化学処理剤 使用量 固形物 水滴 水の透明性 ラグ 7717/ 500/ WW 20 透明 0 80 7192 50 717/ 500/ WW 18 透明 微量 75 DR─3000 50 7717/ 500/ WW 20 透明 0 80 DR─3000 75 7717/ 1000/ WW 26 透明 0 74 7192 50 7717/ 1000/ WW 27 透明 0 73 DR─3000 75 ブランク 0 0 0 透明 40 60 WW=水湿潤固形物 特許請求の範囲に記載した本発明の概念及び範囲から逸
脱することなく本明細書に記載の本発明の方法における
組成、操作及び構成を変更できる。
【0060】
【発明の効果】上記のように、本発明の第1の側面によ
れば、産業廃水流から乳化油を除去する方法が提供され
る。新規な種類の水溶性分散ポリマーは、現在利用可能
な化学処理よりも廃油流体から固形物及び乳化水をより
効果的に除去できる。本発明のポリマー分散液は、多価
アニオン塩の水溶液中で調製する。ポリマー分散液で
は、この用途に使用される他のポリマーでは達成できな
い小さな粒度と水溶性が達成される。本発明の分散ポリ
マーは、従来廃油流体のリサイクルでは達成できなかっ
た非常に数多くの利点を提供する。ポリマーは、完全に
水中で合成され、ラテックスポリマーとは異なり、油溶
媒がない。ポリマーは火災の危険がなく;追加の油を処
理すべき廃油に添加せず;ポリマーの溶解に必要なのは
水の添加だけであり、特別な活性化材料を必要とせず;
これらの材料が溶解/反転する能力は油分散ラテックス
よりも優れており;そしてポリマーは、適当な濃度の塩
水を用いて実質的にいずれの濃度にも希釈できるので上
記のことは重要である。別の主要な利点は、いくつかの
油分散ラテックスポリマーとは異なり、ポリマーの嵩密
度が小さいことである。この物性のため、いずれの標準
的な化学ポンプでも材料を注入場所で排出することが可
能である。
【0061】また、本発明の第2の側面によれば、廃油
から固形物及び乳化水を除去することによる廃油流体を
回収及びリサイクルするための優れた方法が提供され
る。新規な種類の水溶性分散ポリマーは、現在利用可能
な化学処理よりも廃油流体から固形物及び乳化水をより
効果的に除去できる。本発明のポリマー分散液は、多価
アニオン塩の水溶液中で調製する。ポリマー分散液で
は、この用途に使用される他のポリマーでは達成できな
い小さな粒度と水溶性が達成される。本発明の分散ポリ
マーは、従来廃油流体のリサイクルでは達成できなかっ
た非常に数多くの利点を提供する。ポリマーは、完全に
水中で合成され、ラテックスポリマーとは異なり、油溶
媒がない。ポリマーは火災の危険がなく;追加の油を処
理すべき廃油に添加せず;ポリマーの溶解に必要なのは
水の添加だけであり、特別な活性化材料を必要とせず;
これらの材料が溶解/反転する能力は油分散ラテックス
よりも優れており;そしてポリマーは、適当な濃度の塩
水を用いて実質的にいずれの濃度にも希釈できるので上
記のことは重要である。別の主要な利点は、いくつかの
油分散ラテックスポリマーとは異なり、ポリマーの嵩密
度が小さいことである。この物性のため、いずれの標準
的な化学ポンプでも材料を注入場所で排出することが可
能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェイン エム.カールソン アメリカ合衆国,イリノイ 60510,バタ ビア,ウエスト 38 スプリング グリー ン ウェイ 020 (72)発明者 マニアン ラメッシュ アメリカ合衆国,イリノイ 60565,ネイ パービル,フェスラー アベニュ 538 (72)発明者 アナンササブラマニアン シバキュマー アメリカ合衆国,イリノイ 60540,ネイ パービル,サウス 6 ネイパー ブール バード 565,ビルディング 24,アパー トメント 7

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含油水を効果的な量の水溶性カチオンポ
    リマーの分散液で処理する工程を含んでなり、前記水溶
    性カチオンポリマーの分散液が、多価アニオン塩の水溶
    液中で一般式(I)で表されるカチオンモノマーを少な
    くとも5モル%とアクリルアミド又はメタクリルアミド
    を少なくとも5モル%とを含有する水溶性モノマー混合
    物を重合して製造されたものであり、前記重合は分散剤
    ポリマーの存在下に行われ、前記分散剤ポリマーは前記
    多価アニオン塩の水溶液に可溶でありかつ一般式(I
    I)で表されるカチオンモノマー単位を少なくとも20
    %含有する水溶性カチオンポリマーであることを特徴と
    する産業廃水流から乳化油を除去する方法。 【化1】 (式中、R1 及びR4 は各々H又はCH3 であり;
    2 、R3 、R5 及びR6 は各々炭素数1〜2のアルキ
    ル基であり;R7 は水素原子又は炭素数1〜2のアルキ
    ル基であり;A1 及びA2 は各々酸素原子又はNHであ
    り;B1 及びB2 は各々炭素原子2〜4個又はヒドロキ
    シプロピル基であり;そしてX1 - 及びX2 -は各々対
    アニオンである。)
  2. 【請求項2】 前記重合は、さらにシードポリマーの存
    在下で行われ、前記シードポリマーは前記多価アニオン
    塩の水溶液に不溶でありかつ一般式(I)で表されるカ
    チオンモノマー単位を少なくとも5モル%含有する水溶
    性カチオンポリマーである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記水溶性モノマー混合物は、さらに一
    般式(II)で表されるカチオンモノマーを少なくとも
    5モル%含有する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記多価アニオン塩は、リン酸塩、硫酸
    塩又はそれらの混合物を含んでなる請求項1に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 含油水に添加される水溶性カチオンポリ
    マーの分散液の効果的な量は、少なくとも0.5ppm
    である請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 含油水に添加される水溶性カチオンポリ
    マーの分散液の効果的な量は、少なくとも2ppmであ
    る請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 含油水に添加される水溶性カチオンポリ
    マーの分散液の効果的な量は、少なくとも4ppmであ
    る請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも約90%の油と、分散固形物
    と、乳化水とを含む廃油流体を回収又はリサイクルする
    方法において、前記方法が、廃油を効果的な量の界面活
    性剤と水溶性カチオンポリマーの分散液で処理する工程
    を含んでなり、前記水溶性カチオンポリマーの分散液は
    多価アニオン塩の水溶液中で一般式(I)で表されるカ
    チオンモノマーを少なくとも5モル%とアクリルアミド
    又はメタクリルアミドを少なくとも5モル%とを含有す
    る水溶性モノマー混合物を重合して製造されたものであ
    り、前記重合は分散剤ポリマーの存在下で行われ、前記
    分散剤ポリマーは前記多価アニオン塩の水溶液に可溶で
    あり一般式(II)で表されるカチオンモノマー単位を
    少なくとも20%含有する水溶性カチオンポリマーであ
    ることを特徴とする方法。 【化2】 (式中、R1 及びR4 は各々H又はCH3 であり;
    2 、R3 、R5 及びR6 は各々炭素数1〜2のアルキ
    ル基であり;R7 は水素原子又は炭素数1〜2のアルキ
    ル基であり;A1 及びA2 は各々酸素原子又はNHであ
    り;B1 及びB2 は各々炭素原子2〜4個又はヒドロキ
    シプロピル基であり;そしてX1 - 及びX2 -は各々対
    アニオンである。)
  9. 【請求項9】 前記重合は、さらにシードポリマーの存
    在下で行われ、前記シードポリマーは前記多価アニオン
    塩の水溶液に不溶であり一般式(I)で表されるカチオ
    ンモノマー単位を少なくとも5モル%含有する水溶性カ
    チオンポリマーである請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記水溶性モノマー混合物は、さらに
    一般式(II)で表されるカチオンモノマーを少なくと
    も5モル%含有する請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記多価アニオン塩は、リン酸塩、硫
    酸塩又はそれらの混合物を含んでなる請求項1に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 廃油流体に添加される水溶性カチオン
    ポリマーの分散液の効果的な量は、少なくとも0.5p
    pmである請求項8に記載の方法。
  13. 【請求項13】 廃油流体に添加される水溶性カチオン
    ポリマーの分散液の効果的な量は、少なくとも2ppm
    である請求項8に記載の方法。
  14. 【請求項14】 廃油流体に添加される水溶性カチオン
    ポリマーの分散液の効果的な量は、少なくとも4ppm
    である請求項8に記載の方法。
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