JPH06296565A - スイングアーム付ロールホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 手拭き等に任意の長さにペーパーを切断して
使用出来るロールホルダーを提供する。 【構成】 ペーパータオルの巻筒よりのペーパータオル
Ｐをフィードローラ１１と対接するピンチローラ９とで
挟持し、フィードローラの同心軸に組付けたスイングア
ームを一定角度スイングさせ、このスイングアームを基
点迄戻す行程においてスイングアームの回転軸に取付け
たローラクラッチ１３の作用にフィードローラーを一定
方向に回転させることでペーパータオルを引出すように
したロールホルダー。 【効果】 カッター刃７０と一体のペーパータオルはス
イングアームをスイング（揺動）させることでフィード
ローラーとピンチローラとの協働により次回に使用する
つまみ代を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】一般家庭の台所，工場，病院等の
器具の拭取りあるいは手拭き用ペーパーまたはトイレ等
の手洗い等の手拭き等に任意の長さにペーパーを切断し
て使用出来るロールホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】ミシン目を設けたロールペーパー、ある
いはやわらかな紙をロール巻にしてこれを所用長さ繰出
して引きちぎるようにしたロールホルダーは公知であ
る。また一定長さにカットしたペーパーを一枚づつ引出
すようにした手拭き用具あるいは箱は公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の方法で
は長尺のペーパーに所用長さのミシン目を設けるか、あ
るいは引きちぎる事の出来るやわらかな紙をローラー巻
して使用する事が可能である。また丈夫な紙はあらかじ
め一定長さに切断し、折りたたんだ状態で一枚ずつ取り
出して使用していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、四方を箱上
に囲んだ下面の一辺にロールペーパーを切断するための
カッターの刃を設けたスイングアームをフィードローラ
ーの同心軸に組付け、アーム軸受とフィードローラをロ
ーラクラッチ（ラチェット）で連結し、その作用で一定
方向に一定量の紙を送り出すことにより、切断後のペー
パーつまみ代を確保するようにしたスイングアーム付ロ
ールホルダーを提供しようとするものである。

【０００５】

【作用】上述した装置によりミシン目のない丈夫なロー
ルペーパーを任意の長さに選択して切断し、次回引出す
ためのツマミ代を送り出すことが出来るため、無理と無
駄なく片手で又濡れ手でも連続して使用が可能である。

【０００６】

【実施例】この発明の実施例を図１，図２および図３に
より説明すれば次のとおりである。図１は、この発明に
係るスイングカッター付ロールホルダー１０の斜視図で
あり、このホルダーを構成するケース本体１は背枠２と
両側枠３，３で構成されており、両側枠の開方面にはカ
バー５が設けられており、背枠２とカバー５間の開口部
にはスイングアーム６とこのアーム両サイドを固定した
カッター７が突出して設けられている。またＰは手拭用
ペーパーである。

【０００７】図２は、ロールホルダー１０の要部断面図
をまた図３は図２のＩ−Ｉ線断面図を示したものであ
り、図Ｉおよび両図によりこの発明の具体的構造を説明
すれば次のとおりである。

【０００８】カバー５はカバーの両側端に設けた軸１５
を両側枠３，３のそれぞれの軸受に枢支されており常態
においてペーパータオルＰの巻筒４を被覆するように取
付けられている。また、カバーのほぼ中央部にピンチロ
ーラ９がアーム９１を介して後述するフィードローラ１
１面にローラ面を当接するように取付けられている。

【０００９】ペーパータオルＰの巻筒４は巻芯８に所望
量のペーパータオルＰが巻かれており、本体１に固設さ
れている軸枠１６に巻芯８の軸１７を枢支した状態で取
付けられている。

【００１０】ペーパータオルの巻筒４の直近下にフィー
ドローラ１１がこれと一体の回動軸１２を両側枠３，３
に枢支するようにして取付けられている。またこの回動
軸１２はローラクラッチ１３と結合しており一方向のみ
の回転を許容されている。

【００１１】その上この軸１２にはスイングアーム６の
サイドフレーム１４が一体的に取付けられている。この
サイドフレーム１４の前記軸１２の左側にはペーパータ
オルＰのカッター７が両側をこのフレームに固定されて
取付けられている。その上このフレーム１４の右側には
操作杆２０が形成されており、この操作杆２０の先端は
スプリング２１によって常時引張り方向に付勢されてい
る。

【００１２】また、この杆２０の先端はクッション２２
に当接させられている。またスイングアーム６とカッタ
ー７とはそれぞれの先端面が少しの間隔をもって対向す
るように位置づけされてサイドフレーム１４に固設され
ている。なおカッター７の先端にはカッター刃７０が形
成されている。

【００１３】上記した構成によりなるロールホルダーの
使用態様を説明すれば次のとおりである。軸枠１６に架
装されているペーパータオルの巻筒４のペーパータオル
Ｐは常態においてフィードローラー１１とこれに対接し
てピンチローラ９の間とスイングアーム６とカッター７
の先端間隙とを通って垂下されている。

【００１４】この状態においてペーパータオルＰを使用
する場合にはタオルＰを所望長さだけ引き下げて図２で
明示したカッター刃７０で切断して使用するものであ
る。この切断の場合には必然的にカッター刃７０は図３
の左方向に軸１２を中心にして揺動することになる。た
だし、この揺動量はカッター７の上端部７１がピンチロ
ーラのアーム９１に当接して、それ以上の揺動を阻止さ
れる。（図３の鎖線図位置参照）

【００１５】この発明の特徴が次の動作を説明すること
で明瞭にされる。スイングアーム６（カッター７）が図
３の鎖線図の位置まで強制的に揺動されていてもタオル
切除後にはサイドフレーム１４の操作杆２０に連結して
いるスプリング２１によって実線図状体に復元させられ
るが、このサイドフレーム１４の回転軸を共有している
フィードローラ１１の回転軸に設けたローラクラッチ１
３によって、フィードローラ１１は前記揺動量に比例し
た図３の矢印方向への回転を行うことになる。

【００１６】このためフィードローラ１１とピンチロー
ラ９間に挟持されているペーパータオルＰは前記フィー
ドローラ１１の回転量と同量だけ強制的に垂下させられ
る。この結果、カッター刃７０面に当接していたペーパ
ータオルＰの先端は前記した所望量だけ垂下し（図３参
照）、この垂下部分は次の使用のためのつまみ代とな
る。なお、カバー５は軸１５によって図３の鎖線図位置
まで開放できるものでペーパータオルの巻筒４の交換を
行ことができる。

【００１７】

【発明の効果】この発明は、ロールペーパーをホルダー
を介してケースの上面にセットし、ペーパーの端部を引
出しカッター上部よりカッターの下端迄ペーパータオル
を通し、カバーをセットする事によりフィードローラと
ピンチローラーの間にペーパータオルを挟む事が出来、
この状態でスイングアームの背面に手を入れ指で手前に
スイングさせ、元の状態に戻すことにより引出しに必要
なつまみ代が出るので、このつまみ代を指でつまみ任意
の長さに引下げ、そのまま手前に紙を引張る事により紙
は直角に曲げられ、カッター部の刃に喰込んでさらに引
張ることによりペーパータオルが切断され、その際カッ
ターは一定角度迄スイング（揺動）し切断と同時にスプ
リングの作用で基点に戻り、カッター軸受部にセットし
たローラクラッチの働きによりフィードローラを回転さ
せピンチローラの押え効果によりペーパーが挟まれて送
り出され、カッター下部に次回のペーパータオルを引出
すのに必要なつまみ代を確保する事が出来るのでロール
ホルダーとして極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係りロールホルダーの斜視図であ
る。

【図２】図１の要部断面図である。

【図３】図１のＩ−Ｉ線回折断面図である。

【符号の説明】

１ ケース本体 ２ 背枠 ３ 側枠 ４ ペーパーローラの巻筒 ５ カバー ６ スイングアーム ７ カッター ８ 巻芯 ９ ピンチローラ １０ スイングアーム付ロールホルダー １１ フィードローラ １２ 回転軸 １３ ローラクラッチ １４ サイドフレーム １５ 軸 １６ 軸枠 １７ 軸 ２０ サイドフレームの操作杆 ７０ カッター刃

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ミシン目のないロールペーパーをカッタ
   ーで切断した後に紙を下方に引出す際のツマミ代を確保
   する方法として、フィードローラーの同心軸に組付け
   た、スイングアームを一定角度スイングさせ、このスイ
   ングアームを基点まで戻す行程において、スイングアー
   ムの回転軸に取り付けたローラクラッチの作用によりフ
   ィードローラーを一定方向に回転させることでペーパー
   タオルを引出すようにしたことを特徴するスイングアー
   ム付ロールホルダー。