JPH06296461A - 植物体を材料とした加工食品及びその製造法 - Google Patents
植物体を材料とした加工食品及びその製造法Info
- Publication number
- JPH06296461A JPH06296461A JP4253203A JP25320392A JPH06296461A JP H06296461 A JPH06296461 A JP H06296461A JP 4253203 A JP4253203 A JP 4253203A JP 25320392 A JP25320392 A JP 25320392A JP H06296461 A JPH06296461 A JP H06296461A
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- Japan
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- plant
- sugar
- flower
- processed food
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 植物体の外観、色沢、風味などその形態を自
然のまま保持できるので、植物体の花などを材料とした
場合であっても、その花の色、形態を自然のままで季節
を問わず年中を通じて賞味に供せられる加工食品を提供
すること。 【構成】 第一発明は、花、葉、枝、実などの植物体を
形成する部分に卵白、砂糖及びグラニュー糖を含浸させ
たこと、第一発明は、花、葉、枝、実などの植物体を形
成する部分に卵白及び砂糖を水に溶解した粘稠液に浸漬
し、次いで該粘稠液を含浸させた前記植物体にグラニュ
ー糖を塗布した後に乾燥すること。
然のまま保持できるので、植物体の花などを材料とした
場合であっても、その花の色、形態を自然のままで季節
を問わず年中を通じて賞味に供せられる加工食品を提供
すること。 【構成】 第一発明は、花、葉、枝、実などの植物体を
形成する部分に卵白、砂糖及びグラニュー糖を含浸させ
たこと、第一発明は、花、葉、枝、実などの植物体を形
成する部分に卵白及び砂糖を水に溶解した粘稠液に浸漬
し、次いで該粘稠液を含浸させた前記植物体にグラニュ
ー糖を塗布した後に乾燥すること。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物体を材料とした加
工食品及びその製造法に関し、更に詳細には植物体の外
観、色沢、風味などその形態を自然のまま長期間保持す
ることができる植物体を材料とした加工食品及びその製
造法に関する。
工食品及びその製造法に関し、更に詳細には植物体の外
観、色沢、風味などその形態を自然のまま長期間保持す
ることができる植物体を材料とした加工食品及びその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、植物、水産魚貝類を原料とした乾
燥品、糖蔵品、塩蔵品などが長期保存を目的とした加工
食品として提供されている。植物体を材料とした加工食
品には、乾燥品として焼き乾燥りんご、乾燥大豆など、
糖蔵品として栗、きんかん、青梅の砂糖漬けなど、塩蔵
品として花、うど、ふき、わらびなどの漬けものなどが
知られている。これらの加工食品は、いずれも水分活性
を低下させて食品に貯蔵性を与えている点で共通し、そ
の水分活性は、その保存性と極めて密接な関係があり、
一般に水分活性が低い程その貯蔵性は増大する。
燥品、糖蔵品、塩蔵品などが長期保存を目的とした加工
食品として提供されている。植物体を材料とした加工食
品には、乾燥品として焼き乾燥りんご、乾燥大豆など、
糖蔵品として栗、きんかん、青梅の砂糖漬けなど、塩蔵
品として花、うど、ふき、わらびなどの漬けものなどが
知られている。これらの加工食品は、いずれも水分活性
を低下させて食品に貯蔵性を与えている点で共通し、そ
の水分活性は、その保存性と極めて密接な関係があり、
一般に水分活性が低い程その貯蔵性は増大する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、食品の
水分活性の低下に伴って食品の外観、色沢、風味、弾力
などを自然の状態に保持することは困難となる。現在提
供されている加工食品では、微生物の繁殖に伴う食品の
腐敗を防止し、長期間の貯蔵性が付与させられている反
面、食品の外観、色沢、風味が著しく損なわれている。
本発明は、このような実情に鑑み創案されたものであっ
て、花、葉、枝、実などの植物体を形成する部分に卵
白、砂糖及びグラニュー糖を含浸させることにより、植
物体の外観、色沢、風味を自然のまま保持しつつ、しか
も長期間保存できる植物体を材料とした加工食品及びそ
の製造法を提供することを目的とする。
水分活性の低下に伴って食品の外観、色沢、風味、弾力
などを自然の状態に保持することは困難となる。現在提
供されている加工食品では、微生物の繁殖に伴う食品の
腐敗を防止し、長期間の貯蔵性が付与させられている反
面、食品の外観、色沢、風味が著しく損なわれている。
本発明は、このような実情に鑑み創案されたものであっ
て、花、葉、枝、実などの植物体を形成する部分に卵
白、砂糖及びグラニュー糖を含浸させることにより、植
物体の外観、色沢、風味を自然のまま保持しつつ、しか
も長期間保存できる植物体を材料とした加工食品及びそ
の製造法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、食品の保存
性とその形態の保持とが相反するのは、その水分活性に
密接な関係があることに着目し、上記課題を解決するた
め鋭意研究した結果、植物体を形成する部分に卵白、砂
糖及びグラニュー糖を含浸させることにより、植物体の
外観、色沢、風味を自然のまま保持しつつ、しかも長期
間保存することに成功し、本発明に係る植物体を材料と
した加工食品及びその製造法を完成した。
性とその形態の保持とが相反するのは、その水分活性に
密接な関係があることに着目し、上記課題を解決するた
め鋭意研究した結果、植物体を形成する部分に卵白、砂
糖及びグラニュー糖を含浸させることにより、植物体の
外観、色沢、風味を自然のまま保持しつつ、しかも長期
間保存することに成功し、本発明に係る植物体を材料と
した加工食品及びその製造法を完成した。
【0005】本発明に係る植物体を材料とした加工食品
は、花、葉、枝、実などの植物体を形成する部分に卵
白、砂糖及びグラニュー糖を含浸させたことを、その解
決手段としている。本発明に係る植物体を材料とした加
工食品の製造法は、花、葉、枝、実などの植物体を形成
する部分を卵白及び砂糖を水に溶解した粘稠液に浸漬
し、次いで該粘稠液を含浸させた前記植物体にグラニュ
ー糖を塗布した後に乾燥することを、その解決手段とし
ている。
は、花、葉、枝、実などの植物体を形成する部分に卵
白、砂糖及びグラニュー糖を含浸させたことを、その解
決手段としている。本発明に係る植物体を材料とした加
工食品の製造法は、花、葉、枝、実などの植物体を形成
する部分を卵白及び砂糖を水に溶解した粘稠液に浸漬
し、次いで該粘稠液を含浸させた前記植物体にグラニュ
ー糖を塗布した後に乾燥することを、その解決手段とし
ている。
【0006】以下、本発明に係る植物体を材料とした加
工食品及びその製造法を更に詳細に説明する。
工食品及びその製造法を更に詳細に説明する。
【0007】本発明は、特にその理論にこだわる訳では
ないが、食品の水分活性の低下がその貯蔵性を高める反
面、食品の外観、色沢、風味を著しく損なわしめている
ことに着目したことに基づく。即ち食品の保存性はその
水分活性が低下するに伴って増加するのに対し、食品の
形態性はその水分活性が高い程、つまり自然の状態に近
い程変化し難い。従って食品の水分活性をある程度高く
維持しつつ、その保存性が低下しない条件が見出せれ
ば、その形態を保持した加工食品の提供が可能となる。
このことが、本発明が達成せんとする中心的課題であ
り、この課題は花、葉、枝、実などの植物体を形成する
部分に卵白、砂糖及びグラニュー糖を含浸されることに
より達成される。
ないが、食品の水分活性の低下がその貯蔵性を高める反
面、食品の外観、色沢、風味を著しく損なわしめている
ことに着目したことに基づく。即ち食品の保存性はその
水分活性が低下するに伴って増加するのに対し、食品の
形態性はその水分活性が高い程、つまり自然の状態に近
い程変化し難い。従って食品の水分活性をある程度高く
維持しつつ、その保存性が低下しない条件が見出せれ
ば、その形態を保持した加工食品の提供が可能となる。
このことが、本発明が達成せんとする中心的課題であ
り、この課題は花、葉、枝、実などの植物体を形成する
部分に卵白、砂糖及びグラニュー糖を含浸されることに
より達成される。
【0008】ここで原料となる花、葉、枝、実などの植
物体を形成する部分は、乾燥した空気中に長期間放置す
るとその表面で水分が蒸発し、外観、色沢、風味などそ
の形態が損なわれるため、採取後速やかに用いるのが望
ましい。特に植物の花を原料として用いるときは、花の
開く時期、時間に十分注意し、例えば光に反応して開く
タンポポなどは昼間に、これとは逆に反応する月見草な
どは夕方に、それぞれ採取し、スミレ、藤など老化が早
いものは採取後速やかに処理する。この際、花の性質に
応じて裁断したり、水洗いして水けを切ってから用いる
のが望ましい。
物体を形成する部分は、乾燥した空気中に長期間放置す
るとその表面で水分が蒸発し、外観、色沢、風味などそ
の形態が損なわれるため、採取後速やかに用いるのが望
ましい。特に植物の花を原料として用いるときは、花の
開く時期、時間に十分注意し、例えば光に反応して開く
タンポポなどは昼間に、これとは逆に反応する月見草な
どは夕方に、それぞれ採取し、スミレ、藤など老化が早
いものは採取後速やかに処理する。この際、花の性質に
応じて裁断したり、水洗いして水けを切ってから用いる
のが望ましい。
【0009】こうして準備した原料を卵黄を除いた卵白
30〜70ccに対し砂糖、好ましくは粉砂糖を10〜
30g加え、均一化するまで十分攪拌した後、水0〜5
0ccを加えて得られる粘稠性のある蜜に浸漬する。こ
こで卵白は植物体の腐敗を防止する防腐剤及びグラニュ
ー糖を植物体に付着させる接着剤としての役割を果た
す。これにより食品の水分活性を低下させることなく、
その保存性もある程度維持され、しかもその形態が自然
の状態に保持される。また砂糖は、糖蔵品でも知られる
ように菓子類など食品としての商品価値を与え、食品の
水分活性を低下させその保存性を増加させるのみなら
ず、植物体、例えば花の外観、色沢などを自然のまま保
持する役目をも果たす。即ち両者は、共に食品の保存性
及びその形態の保持に密接に関係する水分活性に対し補
完的な役割を果たしていると言える。
30〜70ccに対し砂糖、好ましくは粉砂糖を10〜
30g加え、均一化するまで十分攪拌した後、水0〜5
0ccを加えて得られる粘稠性のある蜜に浸漬する。こ
こで卵白は植物体の腐敗を防止する防腐剤及びグラニュ
ー糖を植物体に付着させる接着剤としての役割を果た
す。これにより食品の水分活性を低下させることなく、
その保存性もある程度維持され、しかもその形態が自然
の状態に保持される。また砂糖は、糖蔵品でも知られる
ように菓子類など食品としての商品価値を与え、食品の
水分活性を低下させその保存性を増加させるのみなら
ず、植物体、例えば花の外観、色沢などを自然のまま保
持する役目をも果たす。即ち両者は、共に食品の保存性
及びその形態の保持に密接に関係する水分活性に対し補
完的な役割を果たしていると言える。
【0010】植物体に蜜を十分浸漬した後、均一な製品
をえるため、必要があれば余分な蜜をはけなどで除去
し、グラニュー糖を塗布する。ここでグラニュー糖は、
砂糖とほぼ同様な役割を果たす。
をえるため、必要があれば余分な蜜をはけなどで除去
し、グラニュー糖を塗布する。ここでグラニュー糖は、
砂糖とほぼ同様な役割を果たす。
【0011】こうして得られた砂糖漬け植物体をオーブ
ンなどを用いてタンポポ、スミレなど植物体の花にあっ
ては40〜50°Cと比較的低温で5〜30時間程度、
お茶の生葉などにあっては100〜150°Cと比較的
高温で1〜10分程度乾燥する。得られる乾燥品を冷蔵
庫などに保存すれば、少なくとも数年間、自然の外観、
色沢、風味などその形態を損なうことなく、植物体を材
料とした菓子類などとして賞味できる。
ンなどを用いてタンポポ、スミレなど植物体の花にあっ
ては40〜50°Cと比較的低温で5〜30時間程度、
お茶の生葉などにあっては100〜150°Cと比較的
高温で1〜10分程度乾燥する。得られる乾燥品を冷蔵
庫などに保存すれば、少なくとも数年間、自然の外観、
色沢、風味などその形態を損なうことなく、植物体を材
料とした菓子類などとして賞味できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る植物体を材料とした加工
食品及びその製造法を実施例に基づいて説明するが、こ
れらの実施例に限定されるものではない。
食品及びその製造法を実施例に基づいて説明するが、こ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0013】実施例1.タンポポを材料とした砂糖漬け
の製造法 採取後直ちにタンポポを軽くぬるま湯で洗った後、カゴ
に移し余分な水分を除いた。 次に卵白50ccに粉砂
糖18gを加え、良く攪拌して砂糖を十分溶かした後、
水25ccを加え粉砂糖蜜を作製した。この粉砂糖蜜に
タンポポを20分間浸漬した後、塗り物の箸で浸漬した
タンポポを取り出し、書道用の小筆を用いて丁寧に余分
な蜜を落とし、次いでそのタンポポに手でグラニュー糖
をまんべんなく塗布してタンポポを材料とした砂糖漬け
を得た。この砂糖漬けタンポポをホイルを敷いたオーブ
ンの鉄板に乗せ、45°Cで15時間程乾燥した。乾燥
した砂糖漬けタンポポを半日程放置して冷却した後、保
存びんに入れ冷蔵庫に保存した。その結果、タンポポの
花の色、形態を自然のまま保持でき、約2年経過した後
であってもその色、外観など形態に変化はなかった。
の製造法 採取後直ちにタンポポを軽くぬるま湯で洗った後、カゴ
に移し余分な水分を除いた。 次に卵白50ccに粉砂
糖18gを加え、良く攪拌して砂糖を十分溶かした後、
水25ccを加え粉砂糖蜜を作製した。この粉砂糖蜜に
タンポポを20分間浸漬した後、塗り物の箸で浸漬した
タンポポを取り出し、書道用の小筆を用いて丁寧に余分
な蜜を落とし、次いでそのタンポポに手でグラニュー糖
をまんべんなく塗布してタンポポを材料とした砂糖漬け
を得た。この砂糖漬けタンポポをホイルを敷いたオーブ
ンの鉄板に乗せ、45°Cで15時間程乾燥した。乾燥
した砂糖漬けタンポポを半日程放置して冷却した後、保
存びんに入れ冷蔵庫に保存した。その結果、タンポポの
花の色、形態を自然のまま保持でき、約2年経過した後
であってもその色、外観など形態に変化はなかった。
【0014】実施例2.スミレを材料とした砂糖漬けの
製造法 タンポポをスミレに代え、かつ乾燥時間を4時間とする
以外は、実施例1と同様な方法でスミレを材料とした砂
糖漬けを製造した。その結果は、実施例1とほぼ同様で
あり、スミレの花の色、外観など形態を自然のまま保持
でき、約2年経過した後であってもその色、外観などそ
の形態に変化はなかった。実施例1、2の結果から、乾
燥時間はタンポポように花びらの数が多い花が、スミレ
のように花びらの少ない花より、長いことを示してい
る。
製造法 タンポポをスミレに代え、かつ乾燥時間を4時間とする
以外は、実施例1と同様な方法でスミレを材料とした砂
糖漬けを製造した。その結果は、実施例1とほぼ同様で
あり、スミレの花の色、外観など形態を自然のまま保持
でき、約2年経過した後であってもその色、外観などそ
の形態に変化はなかった。実施例1、2の結果から、乾
燥時間はタンポポように花びらの数が多い花が、スミレ
のように花びらの少ない花より、長いことを示してい
る。
【0015】実施例3.お茶の生葉を材料とした砂糖漬
けの製造法 タンポポを茶の生葉に代え、かつ乾燥時間、乾燥温度を
それぞれ2分半、130°Cとする以外は、実施例1と
同様な方法でお茶の生葉を材料とした砂糖漬けを製造し
た。その結果は、実施例1とほぼ同様であり、お茶の生
花の色、外観など形態を自然のまま保持でき、約2年経
過した後であってもその色、外観などその形態に変化は
なかった。実施例3の結果から、乾燥時間はタンポポ、
スミレより短いが、乾燥温度はそれらより高いことを示
している。
けの製造法 タンポポを茶の生葉に代え、かつ乾燥時間、乾燥温度を
それぞれ2分半、130°Cとする以外は、実施例1と
同様な方法でお茶の生葉を材料とした砂糖漬けを製造し
た。その結果は、実施例1とほぼ同様であり、お茶の生
花の色、外観など形態を自然のまま保持でき、約2年経
過した後であってもその色、外観などその形態に変化は
なかった。実施例3の結果から、乾燥時間はタンポポ、
スミレより短いが、乾燥温度はそれらより高いことを示
している。
【0016】比較例1.タンポポを材料とした加工食品
の製造法 粉砂糖を加えない以外は、実施例1と同様な方法によ
り、タンポポを材料とした加工食品を製造した。その結
果、タンポポの花は退色し、その形態も自然のままを保
持し得なかった。この結果は、タンポポを材料とした加
工食品の製造において粉砂糖が植物体の色、外観などそ
の形態を保持する役目を担っていることを示唆してい
る。
の製造法 粉砂糖を加えない以外は、実施例1と同様な方法によ
り、タンポポを材料とした加工食品を製造した。その結
果、タンポポの花は退色し、その形態も自然のままを保
持し得なかった。この結果は、タンポポを材料とした加
工食品の製造において粉砂糖が植物体の色、外観などそ
の形態を保持する役目を担っていることを示唆してい
る。
【0017】比較例2.タンポポを材料とした加工食品
の製造法 卵白を加えない以外は、実施例1と同様な方法により、
タンポポを材料とした加工食品を製造した。その結果、
タンポポの花は腐食し、花びらは少しづつ変形した。こ
の結果は、卵白が植物体の腐敗を防止する防腐剤及びグ
ラニュー糖を植物体に付着させる接着剤の役目を担って
いることを示唆している。
の製造法 卵白を加えない以外は、実施例1と同様な方法により、
タンポポを材料とした加工食品を製造した。その結果、
タンポポの花は腐食し、花びらは少しづつ変形した。こ
の結果は、卵白が植物体の腐敗を防止する防腐剤及びグ
ラニュー糖を植物体に付着させる接着剤の役目を担って
いることを示唆している。
【0018】比較例3.タンポポを材料とした加工食品
の製造法 グラニュー糖を加えない以外は、実施例1と同様な方法
により、タンポポを材料とした加工食品を製造した。そ
の結果、比較例1とほぼ同様な結果が得られた。従って
この結果は、グラニュー糖が植物体の色、形態を保持す
る役目を担っていることを示唆している。
の製造法 グラニュー糖を加えない以外は、実施例1と同様な方法
により、タンポポを材料とした加工食品を製造した。そ
の結果、比較例1とほぼ同様な結果が得られた。従って
この結果は、グラニュー糖が植物体の色、形態を保持す
る役目を担っていることを示唆している。
【0019】
(1)本発明は卵白による防腐剤及び接着剤としての作
用から植物体を材料とした加工食品の長期保存を可能と
し、砂糖及びグラニュー糖による食品としての保存性を
高め、しかも植物体の外観、色沢、風味などその形態を
自然のまま保持することができる加工食品である。従っ
て本発明に係る加工食品によれば、従来見られない植物
体の花などを材料とした場合であっても、その花の色、
形態を自然のまま長期間保存することができるので、季
節を問わず年中を通じて賞味に供せられる。 (2)本発明に係る加工食品の製造によれば、大掛かり
な装置を必要としないので、簡易にしかも安価に植物体
を材料とした加工食品を製造できる。
用から植物体を材料とした加工食品の長期保存を可能と
し、砂糖及びグラニュー糖による食品としての保存性を
高め、しかも植物体の外観、色沢、風味などその形態を
自然のまま保持することができる加工食品である。従っ
て本発明に係る加工食品によれば、従来見られない植物
体の花などを材料とした場合であっても、その花の色、
形態を自然のまま長期間保存することができるので、季
節を問わず年中を通じて賞味に供せられる。 (2)本発明に係る加工食品の製造によれば、大掛かり
な装置を必要としないので、簡易にしかも安価に植物体
を材料とした加工食品を製造できる。
Claims (2)
- 【請求項1】花、葉、枝、実などの植物体を形成する部
分に卵白、砂糖及びグラニュー糖を含浸させたことを特
徴とする植物体を材料とした加工食品。 - 【請求項2】花、葉、枝、実などの植物体を形成する部
分を卵白及び砂糖を水に溶解した粘稠液に浸漬し、次い
で該粘稠液を含浸させた前記植物体にグラニュー糖を塗
布した後に乾燥することを特徴とする植物体を材料とし
た加工食品の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4253203A JPH06296461A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 植物体を材料とした加工食品及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4253203A JPH06296461A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 植物体を材料とした加工食品及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06296461A true JPH06296461A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=17247990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4253203A Pending JPH06296461A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 植物体を材料とした加工食品及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06296461A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014217320A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 坂元 千榮子 | 乾燥花弁食品の製造方法、それによる花弁チップス製品および花弁ふりかけ製品 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP4253203A patent/JPH06296461A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014217320A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 坂元 千榮子 | 乾燥花弁食品の製造方法、それによる花弁チップス製品および花弁ふりかけ製品 |
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