JPH06296186A - Psk復調装置及びqpsk復調装置 - Google Patents

Psk復調装置及びqpsk復調装置

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JPH06296186A
JPH06296186A JP33385193A JP33385193A JPH06296186A JP H06296186 A JPH06296186 A JP H06296186A JP 33385193 A JP33385193 A JP 33385193A JP 33385193 A JP33385193 A JP 33385193A JP H06296186 A JPH06296186 A JP H06296186A
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JP
Japan
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data
qpsk
spectrum
phase
psk
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Application number
JP33385193A
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English (en)
Inventor
Kazunao Urata
和直 浦田
Hiroshi Saka
博 阪
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PSK変調信号のスペクトラムが反転して入
力された場合でも正しい復調データが得られるPSK復
調器を提供する。 【構成】 PSK変調信号を入力し、直交する2つの基
底信号を出力する検波回路2と、直交する2つの基底信
号を交差させる交差回路3と、交差回路3の出力信号を
識別する識別器4とで構成される。スペクトラム反転し
ていないPSK変調信号が入力された場合には、交差回
路3では直交する2つの基底信号をそのまま出力させ、
スペクトラム反転しているPSK変調信号が入力された
場合には、交差回路3では直交する2つの基底信号を、
入れ換えて出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPSK復調装置及びQP
SK復調装置に関し、特にPSK変調信号またはQPS
K変調信号のスペクトラムが反転して入力されたときに
も、正規に受信データが復調できるようにしたPSK復
調装置及びQPSK復調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PSK(Phase Shift Keying)変調され
た信号を復調する場合、一般的には検波回路に入力され
るPSK変調信号のスペクトラムは反転していないもの
として信号処理される。すなわち、PSK変調装置から
PSK復調装置までの信号伝送路においてスペクトラム
反転が生じることがないように周波数変換をおこなわな
ければならない。従って、受信側で周波数変換を行う場
合には局部発振器の周波数の設定はスペクトラム反転が
起こらないような構成にしている。
【0003】例えば衛星放送受信機では、BSコンバー
タの局部発振器はRF信号よりも低い周波数に選んであ
るので、スペクトラム反転は発生していない。BSチュ
ーナでは1GHz帯の第1中間周波信号を400MHz
帯の第2中間周波信号に変換するため、選局用電圧制御
発振器の周波数は第1中間周波信号の周波数よりも高域
側に選んであり、スペクトラム反転が発生している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スペクトラム反転の発
生していないPSK変調信号を検波回路に入力する従来
の方式では、スペクトラム反転していない信号を常に検
波回路に入力するように、周波数変換部での局部発振器
の周波数を選択しなければならない。従って、周波数変
換での局発信号周波数の入力信号周波数に対する選択と
ともに周波数変換の回数が大きく制約される欠点があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明のPSK復調装置は、PSK変調されたPSK変
調信号を入力し、直交する2つの基底信号を出力する検
波回路と、直交する前記2つの基底信号を交差させる交
差回路と、前記交差回路の出力信号を識別する識別器と
で構成される。
【0006】
【作用】スペクトラム反転していないPSK変調信号が
検波回路に入力された場合には、交差回路では直交する
2つの基底信号をそのまま出力させることにより、正規
の復調データが得られる。
【0007】スペクトラム反転しているPSK変調信号
が検波回路に入力された場合には、交差回路では直交す
る2つの基底信号を、交差反転させて出力させることに
より正規の復調データに戻すことができる。
【0008】従って、PSK変調信号のスペクトラムの
反転の有無に関係なく正しく復調できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いながら説
明する。
【0010】(図1)は本発明による第1の実施例の1
6PSK復調装置のブロック図である。検波回路2は乗
算器21,22とπ/2移相器23とで構成され、入力さ
れた中間周波数の16PSK変調信号を直交する2つの
基底信号S1、S2に変換する。搬送波再生回路5にお
いて再生された再生搬送波は検波回路2に供給されて、
16PSK変調信号と同期検波され、直交する2つの基
底信号S1、S2が出力される。
【0011】交差回路3は、スペクトラム反転していな
い16PSK変調信号が入力された場合には入力された
2つの基底信号S1,S2をそのまま出力させ、スペク
トラム反転された16PSK変調信号が入力された場合
には入力された2つの基底信号S1,S2を交差した信
号を出力する。
【0012】識別器4では、交差回路3の2つの出力信
号S3,S4をクロック再生回路6で生成されたクロッ
クのタイミングにより振幅レベルの判定を行ない、復調
データD1、D2、D3、D4を出力する。
【0013】ここで、スペクトラム反転のない16PS
K変調信号とスペクトラム反転した16PSK変調信号
の位相点とデータ配置との関係について説明する。16
PSK変調信号では搬送波の位相は0,±π/8,±π/4,±
3π/8,±π/2,±5π/8,±3π/4,±7π/8,πの16種類
となる。スペクトラム反転が起こると搬送波位相の正負
の符号が反転するため、例えば、π/8の搬送波位相で送
信された16PSK変調信号は、スペクトラム反転を受
けると−π/8の搬送波位相に変換されてしまう。つま
り、差動符号化された16PSK変調装置側での位相点
Ai(i=0,1,…,15)とデータ配置[D1,D2,D3,D
4]の関係が(図2)のように与えられている場合に、
スペクトラム反転した16PSK変調信号では(図3)
のような位相点Bj(j=0,1,…,15)とデータ配置[D
1,D2,D3,D4]の関係に変換されてしまう。例え
ば、(図2)で位相点A1にあるデータ[0,0,0,1]
は、(図3)の位相点B1に変換される。
【0014】従って、スペクトラム反転した16PSK
変調信号をそのまま復調すると、(図2)に示すような
正規のデータ配置が、(図3)のような誤ったデータ配
置として復調される。
【0015】スペクトラム反転していない16PSK変
調信号を同期検波すると、再生搬送波の基準位相は原点
と各位相点A0,A1,・・・,A15を結ぶ16通りの位相をと
ることが可能であり、各基準位相に対応した16通りの
復調データ配置が得られる。しかし復調された16通り
の復調データ配置の位相関係をみると、全ての復調デー
タ配置においてA0,A1,A2,・・・,A15の順に位相の進み
方向は反時計回りとなっている。
【0016】スペクトラム反転した16PSK変調信号
を同期検波すると、検波信号の基準位相は原点と各位相
点B0,B1,・・・,B15を結ぶ16通りの位相をとることが
可能であり、各基準位相に対応した16通りの復調デー
タ配置が得られる。しかし復調された16通りの復調デ
ータ配置の位相関係をみると、全ての復調データ配置に
おいてB0,B1,B2,・・・,B15の順に位相の進み方向は時
計回りとなっている。
【0017】スペクトラム反転していないときの16通
りの復調データ配置と、スペクトラム反転しているとき
の16通りの復調データ配置を比べると、位相の進む方
向が異なる。よって(図3)の位相点Bjに対応するI
軸、Q軸の振幅座標(I,Q)のI振幅データとQ振幅
データを入れ換えることにより、位相の進む方向が(図
2)と同一のデータ配置となることが分かる。例えば、
(図3)でI振幅データを反転させると振幅座標(I,
Q)は(d,0)は(0,d)に、(c,a)は(a,c)
に、(b,b)は(b,b)に、(a,c)は(c,a)
に、(0,d)は(d,0)に、(−a,c)は(c,−
a)に、(−b,b)は(b,−b)に、(−c,a)は
(a,c)に、(−d,0)は(0,−d)に、(−c,−
a)は(−a,−c)に、(−b,−b)は(−b,−
b)に、(−a,−c)は(−c,−a)に、(0,−
d)は(−d,0)に、(a,−c)は(−c,a)に、
(b,−b)は(−b,b)に、(c,−a)は(−a,
c)にそれぞれ変換され、このデータ配置は(図2)と
同じ位相の進み方向を持つデータ配置となる。同様に、
他の15通りのデータ配置についてもI振幅データとQ
振幅データを入れ換えることにより同じ位相の進み方向
を持つデータ配置となる。
【0018】以上のように、第1の実施例によれば、差
動符号化された16PSK変調信号の復調装置において
簡単な交差回路3を用いて、2つの基底信号を交差させ
るだけでスペクトラム反転した16PSK変調信号が入
力された場合でも、スペクトラム反転されていない16
PSK変調信号と同じ位相進み方向を持つデータ配置に
変換することができるので、常に正しいデータを復調す
ることができ、周波数変換での局部発振周波数を入力信
号周波数に対して高く選ぶか低く選ぶかの選択や、スペ
クトラム反転された16PSK変調信号のスペクトラム
を戻すための周波数変換を受信側で行なう制約を取り除
くことができる。
【0019】以下、本発明の第2の実施例について説明
する。(図4)は本発明による第2の実施例の8PSK
復調装置のブロック図である。検波回路2は乗算器2
1,22とπ/2移相器23とで構成され、入力された中
間周波数の8PSK変調信号を直交する2つの基底信号
S1、S2に変換する。搬送波再生回路5において再生
された再生搬送波は検波回路2に供給されて、8PSK
変調信号と同期検波され、直交する2つの基底信号S
1、S2が出力される。
【0020】交差回路3は、スペクトラム反転していな
い8PSK変調信号が入力された場合には入力された2
つの基底信号S1,S2をそのまま出力させ、スペクト
ラム反転された8PSK変調信号が入力された場合には
入力された2つの基底信号S1,S2を交差した信号を
出力する。
【0021】識別器4では、交差回路3の2つの出力信
号S3,S4をクロック再生回路6で生成されたクロッ
クのタイミングにより振幅レベルの判定を行ない、復調
データD1、D2、D3を出力する。
【0022】ここで、スペクトラム反転のない8PSK
変調信号とスペクトラム反転した8PSK変調信号の位
相点とデータ配置との関係について説明する。8PSK
変調信号では、搬送波の位相は0,±π/4,±π/2,±3π/
4,πの8種類となる。スペクトラム反転が起こると搬送
波位相の正負の符号が反転するため、例えば、π/4の搬
送波位相で送信された8PSK変調信号は、スペクトラ
ム反転を受けると−π/4の搬送波位相に変換されてしま
う。つまり、差動符号化された8PSK変調装置側での
位相点Ai(i=0,1,…,7)とデータ配置[D1,D2,D
3]の関係が(図5)のように与えられている場合に、
スペクトラム反転した8PSK変調信号では(図6)の
ような位相点Bj(j=0,1,…,7)とデータ配置[D1,
D2,D3]の関係に変換されてしまう。例えば、(図
5)で位相点A1にあるデータ[0,0,1]は、(図
6)の位相点B1に変換される。
【0023】従って、スペクトラム反転した8PSK変
調信号をそのまま復調すると、(図5)に示すような正
規のデータ配置が、(図6)のような誤ったデータ配置
として復調される。
【0024】スペクトラム反転していない8PSK変調
信号を同期検波すると、再生搬送波の基準位相は原点と
各位相点A0,A1,・・・,A7を結ぶ8通りの位相をとるこ
とが可能であり、各基準位相に対応した8通りの復調デ
ータ配置が得られる。しかし復調された8通りの復調デ
ータ配置の位相関係をみると、全ての復調データ配置に
おいてA0,A1,A2,・・・,A7の順に位相の進み方向は反
時計回りとなっている。
【0025】スペクトラム反転した8PSK変調信号を
同期検波すると、検波信号の基準位相は原点と各位相点
B0,B1,・・・,B7を結ぶ8通りの位相をとることが可能
であり、各基準位相に対応した8通りの復調データ配置
が得られる。しかし復調された8通りの復調データ配置
の位相関係をみると、全ての復調データ配置においてB
0,B1,B2,・・・,B7の順に位相の進み方向は時計回りと
なっている。
【0026】スペクトラム反転していないときの8通り
の復調データ配置と、スペクトラム反転しているときの
8通りの復調データ配置を比べると、位相の進む方向が
異なる。よって(図6)の位相点Bjに対応するI軸、
Q軸の振幅座標(I,Q)のI振幅データとQ振幅デー
タを入れ換えることにより、位相の進む方向が(図5)
と同一のデータ配置となることが分かる。例えば、(図
6)でI振幅データとQ振幅データを入れ換えると振幅
座標(I,Q)は、(b,0)は(0,b)に、(a,a)
は(a,a)に、(0,b)は(b,0)に、(−a,a)
は(a,−a)に、(−b,0)は(0,−b)に、(−
a,−a)は(−a,−a)に、(0,−b)は(−b,
0)に、(a,−a)は(−a,a)にそれぞれ変換さ
れ、このデータ配置は(図5)と同じ位相の進み方向を
持つデータ配置となる。同様に、他の7通りのデータ配
置についてもI振幅データとQ振幅データを入れ換える
ことにより同じ位相の進み方向を持つデータ配置とな
る。
【0027】以上のように、第2の実施例によれば、差
動符号化された8PSK変調信号の復調装置において簡
単な交差回路3を用いて、2つの基底信号を交差させる
だけでスペクトラム反転した8PSK変調信号が入力さ
れた場合でも、スペクトラム反転されていない8PSK
変調信号と同じ位相進み方向を持つデータ配置に変換す
ることができるので、常に正しいデータを復調すること
ができ、周波数変換での局部発振周波数を入力信号周波
数に対して高く選ぶか低く選ぶかの選択や、スペクトラ
ム反転された8PSK変調信号のスペクトラムを戻すた
めの周波数変換を受信側で行なう制約を取り除くことが
できる。
【0028】以下、本発明の第3の実施例について説明
する。(図7)は本発明による第3の実施例のQPSK
復調装置のブロック図である。検波回路2は乗算器2
1,22とπ/2移相器23とで構成され、入力された中
間周波数のQPSK変調信号を直交する2つの基底信号
S1、S2に変換する。搬送波再生回路5において再生
された再生搬送波は検波回路2に供給されて、QPSK
変調信号と同期検波され、直交する2つの基底信号S
1、S2が出力される。
【0029】交差回路3は、スペクトラム反転していな
いQPSK変調信号が入力された場合には入力された2
つの基底信号S1,S2をそのまま出力させ、スペクト
ラム反転されたQPSK変調信号が入力された場合には
入力された2つの基底信号S1,S2のを交差させて出
力する。
【0030】識別器4では、交差回路3の2つの出力信
号S3,S4をクロック再生回路6で生成されたクロッ
クのタイミングにより”0”、”1”の判定を行ない、
復調データD1、D2を出力する。
【0031】ここで、スペクトラム反転のないQPSK
変調信号とスペクトラム反転したQPSK変調信号の位
相点とデータ配置との関係について説明する。QPSK
変調信号では搬送波の位相は±π/4,±3π/4,πの4種
類となる。スペクトラム反転が起こると搬送波位相の正
負の符号が反転するため、例えば、π/4の搬送波位相で
送信された8PSK変調信号は、スペクトラム反転を受
けると−π/4の搬送波位相に変換されてしまう。つま
り、差動符号化されたQPSK変調装置側での位相点A
i(i=0,1,…,4)とデータ配置[D1,D2]の関係が
(図8)のように与えられている場合に、スペクトラム
反転したQPSK変調信号では(図9)のような位相点
Bj(j=0,1,…,4)とデータ配置[D1,D2]の関係
に変換されてしまう。例えば、(図8)で位相点A1に
あるデータ[0,1]は、(図9)の位相点B1に変換さ
れる。
【0032】従って、スペクトラム反転したQPSK変
調信号をそのまま復調すると、(図8)に示すような正
規のデータ配置が、(図9)のような誤ったデータ配置
として復調される。
【0033】スペクトラム反転していないQPSK変調
信号を同期検波すると、再生搬送波の基準位相は原点と
各位相点A0,A1,・・・,A4を結ぶ4通りの位相をとるこ
とが可能であり、各基準位相に対応した4通りの復調デ
ータ配置が得られる。しかし復調された4通りの復調デ
ータ配置の位相関係をみると、全ての復調データ配置に
おいてA0,A1,A2,・・・,A4の順に位相の進み方向は反
時計回りとなっている。
【0034】スペクトラム反転したQPSK変調信号を
同期検波すると、検波信号の基準位相は原点と各位相点
B0,B1,・・・,B4を結ぶ4通りの位相をとることが可能
であり、各基準位相に対応した4通りの復調データ配置
が得られる。しかし復調された4通りの復調データ配置
の位相関係をみると、全ての復調データ配置においてB
0,B1,B2,・・・,B4の順に位相の進み方向は時計回りと
なっている。
【0035】スペクトラム反転していないときの4通り
の復調データ配置と、スペクトラム反転しているときの
4通りの復調データ配置を比べると、位相の進む方向が
異なる。よって(図9)の位相点Bjに対応するI軸、
Q軸の振幅座標(I,Q)のI振幅データとQ振幅デー
タを入れ換えることにより、位相の進む方向が(図8)
と同一のデータ配置となることが分かる。例えば、(図
9)でI振幅データとQ振幅データを入れ換えると振幅
座標(I,Q)は、(−a,a)は(a,−a)に、(−
a,−a)は(−a,−a)に、(a,−a)は(−a,
a)に、(a,a)は(a,a)にそれぞれ変換され、こ
のデータ配置は(図8)と同じ位相の進み方向を持つデ
ータ配置となる。同様に、他の3通りのデータ配置につ
いてもI振幅データとQ振幅データを入れ換えることに
より同じ位相の進み方向を持つデータ配置となる。
【0036】以上のように、第3の実施例によれば、差
動符号化されたQPSK変調信号の復調装置において簡
単な交差回路3を用いて、2つの基底信号を交差させる
だけでスペクトラム反転したQPSK変調信号が入力さ
れた場合でも、スペクトラム反転されていないQPSK
変調信号と同じ位相進み方向を持つデータ配置に変換す
ることができるので、常に正しいデータを復調すること
ができ、周波数変換での局部発振周波数を入力信号周波
数に対して高く選ぶか低く選ぶかの選択や、スペクトラ
ム反転されたQPSK変調信号のスペクトラムを戻すた
めの周波数変換を受信側で行なう制約を取り除くことが
できる。
【0037】以下、本発明の第4の実施例について説明
する。(図10)は本発明による第4の実施例の16P
SK復調装置のブロック図である。但し(図10)の説
明においては、(図1)の実施例と同一箇所には同一番
号を付して説明する。(図10)において誤り検出器7
は、識別器4より出力される復調データD1,D2,D
3,D4と16PSK変調装置側で送信される送信デー
タとを比較して誤りを検出し、復調データの誤り率を測
定する。
【0038】マイクロプロセッサ8は、搬送波再生回路
5で搬送波再生が行われていることを示す同期検出信号
と、クロック再生回路6でクロックが再生されているこ
とを示す同期検出信号を検出すると、誤り検出器7で測
定された誤り率のデータを取り込むとともに、誤り率を
所定の設定値と比較する。そして、誤り率が所定の設定
値(例えば10ー1)よりも小さい場合には16PSK変
調信号のスペクトラムは反転していないと判断し、誤り
率が所定の設定値よりも大きい場合にはスペクトラムが
反転しているものと判断する。
【0039】このようにして、スペクトラム反転してい
ると判断された場合は、マイクロプロセッサ8から交差
回路3に制御信号が出力され、交差回路3は入力された
2つの基底信号S1,S2を入れ換える動作を行う。そ
れ以外の機能および構成は(図1)と全く同一である。
【0040】以上のように、第4の実施例によれば、上
記第1の実施例の効果に加えてスペクトラム反転してい
るかスペクトラム反転していないかをマイクロプロセッ
サ8で自動的に判断し、絶えず正確な復調データを得る
ことができる。
【0041】以下、本発明の第5の実施例について説明
する。(図11)に本発明による第5の実施例の16P
SK復調装置のブロック図を示す。但し、(図11)の
説明においては、(図1)の実施例と同一箇所には同一
番号を付して説明する。(図11)において誤り訂正装
置9は、識別器4より出力される復調データD1,D2,
D3,D4を復号し、復調データD1,D2,D3,D4に
誤りがあればその誤りを訂正するとともに、訂正能力を
越える誤りが発生する場合には警告信号を出力する。
【0042】マイクロプロセッサ8は、搬送波再生回路
5により搬送波が再生され位相が同期していることを示
す同期検出信号と、クロック再生回路6によりクロック
が再生されていることを示す同期検出信号を検出する
と、誤り訂正装置9の警告信号がある一定の頻度を越え
て出力されているかどうかを判断し、一定の頻度を越え
ている場合には16PSK変調信号のスペクトラムは反
転しているものと判断し、誤り訂正装置9の警告信号が
ある一定の頻度を越えていない場合にはスペクトラムは
反転していないものと判断する。
【0043】このようにして、スペクトラム反転してい
ると判断された場合は、マイクロプロセッサ8から交差
回路3に制御信号が出力され、交差回路3は入力された
2つの基底信号S1,S2を入れ換える動作をおこな
う。それ以外の機能および構成は(図1)と全く同一で
ある。
【0044】以上のように、第5の実施例によれば、上
記第1の実施例の効果に加えてスペクトラム反転してい
るかスペクトラム反転していないかをマイクロプロセッ
サ8で自動的に判断し絶えず正確な復調データを得るこ
とができる。
【0045】以下、本発明の第6の実施例について説明
する。(図12)は本発明による第6の実施例のQPS
K復調装置のブロック図である。本実施例は第3の実施
例における交差回路3と識別器4の順番を入れ替えたも
のである。検波回路2は乗算器21,22とπ/2移相器
23とで構成され、入力された中間周波数のQPSK変
調信号を直交する2つの基底信号S1、S2に変換す
る。搬送波再生回路5において再生された再生搬送波は
検波回路2に供給されて、QPSK変調信号と同期検波
され、直交する2つの基底信号S1、S2が出力され
る。
【0046】識別器4では、検波回路2の2つの出力信
号S1,S2をクロック再生回路6で生成されたクロッ
クのタイミングにより”0”、”1”の判定を行ない、
復調データD1、D2を出力する。
【0047】交差回路3は、スペクトラム反転していな
いQPSK変調信号が入力された場合には入力された2
つの復調データD1,D2をそのまま出力させ、スペク
トラム反転されたQPSK変調信号が入力された場合に
は入力された2つの復調データD1,D2を交差させて
出力する。
【0048】ここで、スペクトラム反転のないQPSK
変調信号とスペクトラム反転したQPSK変調信号の位
相点とデータ配置との関係について説明する。QPSK
変調信号では搬送波の位相は±π/4,±3π/4,πの4種
類となる。スペクトラム反転が起こると搬送波位相の正
負の符号が反転するため、例えば、π/4の搬送波位相で
送信された8PSK変調信号は、スペクトラム反転を受
けると−π/4の搬送波位相に変換されてしまう。つま
り、差動符号化されたQPSK変調装置側での位相点A
i(i=0,1,…,4)とデータ配置[D1,D2]の関係が
(図8)のように与えられている場合に、スペクトラム
反転したQPSK変調信号では(図9)のような位相点
Bj(j=0,1,…,4)とデータ配置[D1,D2]の関係
に変換されてしまう。例えば、(図8)で位相点A1に
あるデータ[0,1]は、(図9)の位相点B1に変換さ
れる。
【0049】従って、スペクトラム反転したQPSK変
調信号をそのまま復調すると、(図8)に示すような正
規のデータ配置が、(図9)のような誤ったデータ配置
として復調される。
【0050】スペクトラム反転していないQPSK変調
信号を同期検波すると、再生搬送波の基準位相は原点と
各位相点A0,A1,・・・,A4を結ぶ4通りの位相をとるこ
とが可能であり、各基準位相に対応した4通りの復調デ
ータ配置が得られる。しかし復調された4通りの復調デ
ータ配置の位相関係をみると、全ての復調データ配置に
おいてA0,A1,A2,・・・,A4の順に位相の進み方向は反
時計回りとなっている。
【0051】スペクトラム反転したQPSK変調信号を
同期検波すると、検波信号の基準位相は原点と各位相点
B0,B1,・・・,B4を結ぶ4通りの位相をとることが可能
であり、各基準位相に対応した4通りの復調データ配置
が得られる。しかし復調された4通りの復調データ配置
の位相関係をみると、全ての復調データ配置においてB
0,B1,B2,・・・,B4の順に位相の進み方向は時計回りと
なっている。
【0052】スペクトラム反転していないときの4通り
の復調データ配置と、スペクトラム反転しているときの
4通りの復調データ配置を比べると、位相の進む方向が
異なる。よって(図9)の位相点Bjに対応するI軸、
Q軸の振幅座標(I,Q)のI振幅データとQ振幅デー
タを入れ換えることにより、位相の進む方向が(図8)
と同一のデータ配置となることが分かる。ここでQPS
K変調の場合は、データ[D1,D2]と各位相点の振
幅座標(I,Q)は完全に1対1に対応している。つま
り振幅値+aはデータ”0”に、−aはデータ”1”に
対応するので、識別器4により先に識別をしてから交差
回路3によりデータD1とD2を入れ換えてもスペクト
ラム反転に対して同様の効果が得られる。
【0053】例えば、(図9)でD1データとD2デー
タを入れ換えるとデータ[D1,D2]は、[1,0]は
[0,1]に、[1,1]は[1,1]に、[0,1]は
[1,0]に、[0,0]は[0,0]にそれぞれ変換さ
れ、このデータ配置は(図8)と同じ位相の進み方向を
持つデータ配置となる。同様に、他の3通りのデータ配
置についてもD1データとD2データを入れ換えるとに
より同じ位相の進み方向を持つデータ配置となる。
【0054】以上のように、第6の実施例によれば、差
動符号化されたQPSK変調信号の復調装置において簡
単な交差回路3を用いて、2つのデータ信号を交差させ
るだけでスペクトラム反転したQPSK変調信号が入力
された場合でも、スペクトラム反転されていないQPS
K変調信号と同じ位相進み方向を持つデータ配置に変換
することができるので、常に正しいデータを復調するこ
とができ、周波数変換での局部発振周波数を入力信号周
波数に対して高く選ぶか低く選ぶかの選択や、スペクト
ラム反転されたQPSK変調信号のスペクトラムを戻す
ための周波数変換を受信側で行なう制約を取り除くこと
ができる。
【0055】なお、QPSK変調時においても交差回路
を誤り検出器の出力信号や誤り訂正装置の出力信号をも
とにマイクロプロセッサで制御し、絶えず正確な復調デ
ータを得ることができるのは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、PSK復
調装置及びQPSK復調装置において、簡単な交差回路
を用いるだけで、スペクトラム反転したPSK変調信号
またはQPSK変調信号が入力された場合でも常に正し
いデータを復調することができるので、周波数変換での
局部発振周波数を入力信号周波数に対して高く選ぶか低
く選ぶかの選択や、スペクトラム反転されたPSK変調
信号、QPSK変調信号のスペクトラムを戻すための周
波数変換を受信側で行なう制約を取り除くことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による16PSK復調装
置のブロック図
【図2】16PSK変調信号の送信側の位相とデータ配
置の関係を示す図
【図3】図2で示した位相とデータ配置の関係にある1
6PSK変調信号がスペクトラム反転した時の位相とデ
ータ配置の関係を示す図
【図4】本発明の第2の実施例による8PSK復調装置
のブロック図
【図5】8PSK変調信号の送信側の位相とデータ配置
の関係を示す図
【図6】図5で示した位相とデータ配置の関係にある8
PSK変調信号がスペクトラム反転した時の位相とデー
タ配置の関係を示す図
【図7】本発明の第3の実施例によるQPSK復調装置
のブロック図
【図8】QPSK変調信号の送信側の位相とデータ配置
の関係を示す図
【図9】図8で示した位相とデータ配置の関係にあるQ
PSK変調信号がスペクトラム反転した時の位相とデー
タ配置の関係を示す図
【図10】本発明の第4の実施例による16PSK復調
装置のブロック図
【図11】本発明の第5の実施例による16PSK復調
装置のブロック図
【図12】本発明の第6の実施例によるQPSK復調装
置のブロック図
【符号の説明】
1 PSK変調信号入力端子 2 検波回路 3 交差回路 4 識別器 5 搬送波再生回路 6 クロック再生回路 7 誤り検出器 8 マイクロプロセッサ 9 誤り訂正装置 21,22 乗算器 23 π/2移相器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PSK変調されたPSK変調信号を入力
    し、直交する2つの基底信号を出力する検波回路と、直
    交する前記2つの基底信号を、交差させる交差回路と、
    前記交差回路の出力信号を識別する識別器とを備えたこ
    とを特徴とするPSK復調装置。
  2. 【請求項2】PSK復調データの誤りを検出するととも
    に、該PSK復調データの誤り率を測定し誤り率データ
    を出力する誤り検出器を具備し、前記誤り率データを所
    定の設定値と比較し、この比較結果に基づいて交差回路
    を動作させるようにしたことを特徴とする請求項1記載
    のPSK復調装置。
  3. 【請求項3】PSK復調データの誤りを訂正するととも
    に、該PSK復調データの誤りが訂正能力を越えると警
    告信号を出力する誤り訂正装置を具備し、前記警告信号
    の出力頻度が所定の頻度を越えると、交差回路を動作さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1記載のPSK
    復調装置。
  4. 【請求項4】QPSK変調されたQPSK変調信号を入
    力し、直交する2つの基底信号を出力する検波回路と、
    直交する前記2つの基底信号を識別し、2つの復調デー
    タを出力する識別器と、前記識別器の前記2つの復調デ
    ータを交差させるデータ交差回路とを備えたことを特徴
    とするQPSK復調装置。
  5. 【請求項5】QPSK復調データの誤りを検出するとと
    もに、該QPSK復調データの誤り率を測定し誤り率デ
    ータを出力する誤り検出器を具備し、前記誤り率データ
    を所定の設定値と比較し、この比較結果に基づいてデー
    タ交差回路を動作させるようにしたことを特徴とする請
    求項4記載のQPSK復調装置。
  6. 【請求項6】QPSK復調データの誤りを訂正するとと
    もに、該QPSK復調データの誤りが訂正能力を越える
    と警告信号を出力する誤り訂正装置を具備し、前記警告
    信号の出力頻度が所定の頻度を越えると、データ交差回
    路を動作させるようにしたことを特徴とする請求項4記
    載のQPSK復調装置。
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