JPH0629596U - 模型飛行機の翼用シート材 - Google Patents

模型飛行機の翼用シート材

Info

Publication number
JPH0629596U
JPH0629596U JP7356892U JP7356892U JPH0629596U JP H0629596 U JPH0629596 U JP H0629596U JP 7356892 U JP7356892 U JP 7356892U JP 7356892 U JP7356892 U JP 7356892U JP H0629596 U JPH0629596 U JP H0629596U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
film
thin paper
model airplane
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7356892U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2581733Y2 (ja
Inventor
誠三 市原
敏生 市原
Original Assignee
有限会社大三紙工社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社大三紙工社 filed Critical 有限会社大三紙工社
Priority to JP7356892U priority Critical patent/JP2581733Y2/ja
Publication of JPH0629596U publication Critical patent/JPH0629596U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2581733Y2 publication Critical patent/JP2581733Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 翼が破れにくく耐水性にも優れ、長期にかつ
水辺でも模型飛行機の飛行を楽しむことができ、かつ模
型飛行機への貼り付け作業性も問題がないという翼用シ
ート材を開発すること。 【構成】 ポリエステルフイルム等の強度及び耐水性の
大きいフイルムの片面に薄葉紙を貼り合わせ、他面側に
はヒートシール性樹脂コート層又は薄葉紙からなる接着
性層を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、教材用や玩具用としての模型飛行機における翼用シート材に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、模型飛行機は遊び用または教材として用いられ、子供から大人まで 安価に楽しめるものとなっている。 しかしながら、この模型飛行機の翼は紙を貼り付けたものであるため、非常に 破れ易く、数回の飛行で破損したり、また水や雨に対しては特に弱く、水辺での 飛行は絶対に避けねばならないものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の様に模型飛行機は、折角作りあげてもその翼が簡単に破れてしまうため 今一つ人気が出ない現状となっている。 本考案は、この様な問題点を解決することを目的としてなされたものであり、 強度と耐水性及び接着加工性を備えた翼用シート材を開発し、模型飛行機の翼が 破れにくく、小雨の中や水辺でもその飛行を楽しむことができるようにしようと するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために種々検討した結果、ポリエステルフイルムの様な 強度及び耐水性の大きいフイルムの片面に、糊付けができるための薄葉紙を貼り 合わし、さらにこの薄葉紙面を他面と重ね合わせた場合や他面同志を重ね合わせ た場合にも接着加工が出来るように、この他面側にヒートシール性樹脂コート層 又は薄葉紙層を設けてやれば非常に好適な翼用シート材になることを見い出した のである。
【0005】 すなわち本考案は、フイルムの片面に薄葉紙を貼り合わせ、前記フイルムの他 面には接着性層を設けてなることを特徴とする模型飛行機の翼用シート材、を要 旨とするもので、この接着性層がヒートシール性樹脂コート層又は反対面と同様 な薄葉紙からなっていると言うものである。
【0006】 本考案を図面を参照しながら詳細に説明する。 図1は本考案シート材の1実施例の断面拡大略図である。 この図の様に、本考案はフイルム(1)の片面に薄葉紙(2)が貼り合わせて あり、一方、フイルム(1)の他面には接着性層(3)が設けられているのであ る。
【0007】 図1の実施例では、この接着性層(3)は熱融着性樹脂からなるヒートシール 性樹脂コート層であり、例えばポリエステル系樹脂と塩化ビニール系樹脂の混合 樹脂がコーティングされているのである。
【0008】 また図2は、本考案シート材の他の実施例の断面拡大略図である。 この図2の場合は、接着性層(3)は反対面の薄葉紙(2)と同様な薄葉紙を 貼り合わせたものとなっており、フイルム(1)及び薄葉紙(2)は図1と同様 なものであるが、この実施例はフイルム(1)が比較的薄いものである場合に好 適なものとなっている。
【0009】 本考案におけるフイルム(1)は、翼用シート材に強度と耐水性を持たせるも のであって、その厚さは4〜15μが好適であり、4μ未満では強度上好ましく ないし、15μをこえる厚さでは軽量性に欠けるのである。
【0010】 このフイルム(1)としては、ポリエステルフイルム、オーロラフイルム(米 国マール社より販売されているオーロラ調又はレインボー調の変幻性のある光輝 を放つフイルム)が好適に使用でき、その他ポリプロピレンフイルム、塩化ビニ ールフイルム、スチレンフイルム等も使用可能であるが、強度、機能性、単価等 からポリエステルフイルムが最も望ましいものである。
【0011】 また本考案における薄葉紙(2)は、この翼用シート材を竹ひごに対して糊剤 によって貼り付け可能にするものであり、その厚さは薄く、通常10〜20g/ m2の目付を有する紙材が好ましく、あまり薄すぎるとフイルム(1)との貼り合 わせ加工が困難になるし、厚すぎる場合は軽量性に問題が出て来るのである。
【0012】 この薄葉紙(2)とフイルム(1)との貼り合わせは、例えばポリウレタン系 樹脂等によるドライラミネートにて貼り合わせ加工してやれば良い。 なお、図2における接着性層(3)としての薄葉紙も上記の薄葉紙(2)と同 様なものであり、フイルム(1)との貼り合わせについても同様にして加工でき るものである。
【0013】 本考案における接着性層(3)は、この翼用シート材を模型飛行機に貼るに際 して、薄葉紙(2)面と竹ひご及び薄葉紙(2)面同志の貼り合せのみならず、 薄葉紙(2)とその反対面を接着させること及び反対面同志を接着させることも 必要となり、この様な場合にも接着加工ができるように設けた層である。
【0014】 この接着性層(3)が、前述したような熱融着性樹脂によるコート層の場合は 薄葉紙(2)面と或いはコート層同志を接着させるときは、小さな炎に近づける 等の簡単な加熱を伴った押圧を施す必要があり、また接着性層(3)が薄葉紙で ある場合は、いずれの面と接着させる場合にも当然に糊剤を必要とするものであ る。
【0015】
【作用】
本考案は以上のような構成からなり、この翼用シート材の基材はポリエステル フイルムの様な耐水性及び強度の大なるフイルム(1)であり、したがって破れ にくいと同時に耐水性に優れたものとなっている。
【0016】 また、このフイルム(1)の片面には薄葉紙(2)が貼り合わされており、他 面にも接着性層(3)があるため、この翼用シート材は翼の竹ひごに貼り付ける ことも、さらにこのシート材同志を貼り合わすことも簡単に出来る様になってい て、模型飛行機を組立てて仕上げるのに何らの不便さもないのである。
【0017】 なお、フイルム(1)が8μ以下の薄い場合は、図2に示した様な薄葉紙にて サンドイッチ状の3層構造にすれば、重量適性と作業適正を共に向上させること ができるのである。
【0018】 更に本考案シート材は、少なくとも片面が紙材であるため色付け加工、印刷、 キャラクター印刷等もできるし、予めフイルム面にアルミ蒸着加工をしておくこ とも可能であり、またこのシート材にエンボス加工を施すこともできる。 したがって、従来では考えられない装飾性や広告宣伝性を備えた模型飛行機の 製作も可能となるのである。
【0019】 本考案シート材を使用した模型飛行機を試作して、飛行テストを行った結果、 従来の紙製よりも安定しており、また小雨の中や海水浴場、水辺のキャンプ場で も飛行を楽しむことができ、水に完全に濡れた状態になっても夏期には3分間程 度で乾燥し、何度も飛行させることができたのである。
【0020】
【実施例】
実施例1 厚さ12μのポリエステルフイルム(東洋紡株式会社製)の片面に、接着剤と してポリウレタン系樹脂(武田薬品株式会社製)をウェットにて10g(固形分 45%)/m2の割合で塗布し、目付14g/m2の草色の薄葉紙(白川製紙株式会 社製)をドライラミネート加工により貼り合わせた。
【0021】 ついで、上記フイルムの他面側に、ポリエステル系樹脂60%と塩化ビニール 系樹脂40%からなる溶剤型の配合樹脂を固形分にて7g/m2の割合でコーティ ングしヒートシール性樹脂コート層を設けて翼用シート材とした。
【0022】 実施例2 厚さ12μのオーロラフイルム(米国マール社製)の片面に、実施例1と同様 にして目付14g/m2の黒色の薄葉紙(白川製紙株式会社製)をドライラミネー ト加工により貼り合わせた。 ついで実施例1と同様にしてヒートシール性樹脂コート層を設けて翼用シート 材とした。
【0023】 実施例3 厚さ8μのポリエステルフイルム(東洋紡株式会社製)に対して、片面には目 付14g/m2の黄色の薄葉紙(白川製紙株式会社製)を、他面には目付14g/ m2の水色の薄葉紙(白川製紙株式会社製)を、それぞれ実施例1と同様にしてド ライラミネート加工により貼り合わせ、翼用シート材とした。
【0024】 以上の実施例1〜3の翼用シート材を使用して模型飛行機をそれぞれ試作した ところ、通常の取り扱いでは何れも翼が破れることは全くなく、水に濡れても乾 燥すれば再び飛行させることができた。 また翼用シート材を模型飛行機に貼る作業も簡単であり、失敗する心配のない ものであった。
【0025】
【考案の効果】
本考案の効果は作用欄にて詳述した通りであるが、箇条書にして簡単にまとめ ると下記の如くである。 (a)翼が破れることは全くなく強度が非常に高い。 (b)水に濡れても破れず耐水性に優れている。 (c)模型飛行機に貼るときの作業性も良く接着に失敗することはない。
【0026】 (d)翼用シート材に種々なる着色、模様、印刷、エンボス加工、蒸着加工など を施すことができるので、従来にない装飾性、広告宣伝性を付与することも可能 である。 以上の様に本考案は種々なるすぐれた効果を奏し、長期にかつ水辺でも何処で も模型飛行機を飛ばして楽しむことができるという顕著な有用性を発揮するもの である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案シート材の1実施例の縦断面拡大略図で
ある。
【図2】本考案シート材の他の実施例の縦断面拡大略図
である。
【符号の説明】
(1) フイルム (2) 薄葉紙 (3) 接着性層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムの片面に薄葉紙を貼り合わせ、
    前記フイルムの他面には接着性層を設けてなることを特
    徴とする模型飛行機の翼用シート材。
  2. 【請求項2】 接着性層がヒートシール性樹脂コート層
    である請求項1記載の模型飛行機の翼用シート材。
  3. 【請求項3】 接着性層が、その反対面と同様な薄葉紙
    を貼り合わせたものである請求項1記載の模型飛行機の
    翼用シート材。
JP7356892U 1992-09-29 1992-09-29 模型飛行機の翼用シート材 Expired - Lifetime JP2581733Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7356892U JP2581733Y2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 模型飛行機の翼用シート材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7356892U JP2581733Y2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 模型飛行機の翼用シート材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0629596U true JPH0629596U (ja) 1994-04-19
JP2581733Y2 JP2581733Y2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=13522011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7356892U Expired - Lifetime JP2581733Y2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 模型飛行機の翼用シート材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2581733Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2581733Y2 (ja) 1998-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0629596U (ja) 模型飛行機の翼用シート材
JPH0511570Y2 (ja)
JPH0712043Y2 (ja) 複層化葉書
JPS6171271U (ja)
JPS587275A (ja) 模型玩具
JP2002239263A (ja) 折り紙
JPH01249399A (ja) 凹凸転写材
JPH0260152U (ja)
JPH0210188Y2 (ja)
JPS593887Y2 (ja) 化粧板用化粧紙
JPH066875Y2 (ja) 航空機用回転翼
JPS6364741A (ja) 塗装感を有する突板
JPS6123392Y2 (ja)
JPH0357939U (ja)
JPH01118541U (ja)
JPH0115829Y2 (ja)
JPH0257939U (ja)
JP2525596Y2 (ja) 複層化葉書
JPS6234010U (ja)
JPS61167649U (ja)
JPH0294598U (ja)
JPS6327356U (ja)
JP2007090611A (ja) 展示パネル用台板及び展示パネル
JPS63134238A (ja) 塗装感を有する突板
JPH01117667U (ja)