JPH06295772A - ノイズフィルタブロック及びこれを取付けたコネクタ - Google Patents

ノイズフィルタブロック及びこれを取付けたコネクタ

Info

Publication number
JPH06295772A
JPH06295772A JP5083518A JP8351893A JPH06295772A JP H06295772 A JPH06295772 A JP H06295772A JP 5083518 A JP5083518 A JP 5083518A JP 8351893 A JP8351893 A JP 8351893A JP H06295772 A JPH06295772 A JP H06295772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
substrate
ground electrode
noise filter
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5083518A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kojima
靖 小島
Akira Uchida
彰 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP5083518A priority Critical patent/JPH06295772A/ja
Publication of JPH06295772A publication Critical patent/JPH06295772A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体形状を薄型にし信号線路間のピッチを狭
くして小型化できる。温度サイクル試験を実施しても割
れ等の発生がなく、静電容量の取得範囲が広く、簡単な
構造で十分に高周波ノイズを除去し、同時にサージ電圧
を吸収する。 【構成】 複数のコネクタピン挿入用孔12が設けられ
た絶縁性基板11の孔周縁の表面に信号用電極14が孔
の内面の内面電極12aに接続して形成される。この電
極14と第1絶縁間隙15をあけて基板11の表面に第
1アース電極16が形成され、この電極16は内面電極
12aと第2絶縁間隙18をあけて基板11の裏面に形
成された第2アース電極17に電気的に接続される。基
板表面の信号用電極と第1アース電極との間にはチップ
コンデンサ19が架設される。第1絶縁間隙15の一部
にはチップコンデンサの絶縁破壊電圧よりも低い電圧で
放電を開始する間隙15より狭隘な放電用ギャップ15
aが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の信号線路におけ
る高周波ノイズを除去するためのノイズフィルタブロッ
ク及び電子機器間を接続するためのこのノイズフィルタ
ブロックを取付けたコネクタに関する。更に詳しくは外
部からのノイズの侵入を防止し、機器内部で発生したノ
イズの輻射を抑制するのに適したノイズフィルタ付きコ
ネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路などの半導体素子を用いたデジ
タル機器は、信号線路に高周波のノイズが混入すると誤
動作を生じ易く、しかも他の電子機器等に障害をもたら
す恐れのある不要な電磁波を配線から放射する問題点が
ある。このため、信号線路にはコンデンサ素子を用いた
高周波ノイズを除去するノイズフィルタが多用されてい
る。複数の信号線路における高周波ノイズを除去するた
めのノイズフィルタブロックとしては、金属製のアース
板やシールドケースに形成された複数の取付孔にそれぞ
れ貫通コンデンサをはんだ付けにより配列したものや、
或いは印刷回路基板にチップコンデンサをはんだ付けに
より実装したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記貫通コン
デンサを用いたノイズフィルタブロックには、 複数の貫通コンデンサをアース板に取付けた場合、
貫通コンデンサの長さの分だけノイズフィルタブロック
が厚くなり、その薄型化が困難であり、また貫通コンデ
ンサの外径に相応して取付孔相互の間隔をあけなければ
ならず、信号線路の狭ピッチ化が困難であり、 コネクタに組込まれた状態で温度サイクル試験を実
施した場合、コネクタの絶縁性樹脂とアース板の熱膨張
率の違いにより、端子であるコネクタピンに応力が発生
し、このコネクタピンが挿通する貫通コンデンサに割れ
等が発生することがあり、 貫通コンデンサの静電容量の取得可能な範囲が狭く
限定される 等の問題点があった。
【0004】またチップコンデンサを用いたノイズフィ
ルタブロックには、基板上の印刷パターンの引き回し
や、アース電極の構造により高周波ノイズを除去する性
能が不十分であった。またチップコンデンサは小型のた
め、高いサージ電圧やパルスなどの異常電圧が印加され
ると、絶縁破壊が起こることがある。この絶縁破壊を防
止するために、高周波ノイズを除去し、同時にサージ電
圧を吸収し得る「高周波及びサージ吸収フィルタ」が開
示されている(特開平1−102874)。このフィル
タでは、容量性及びバリスタ特性をもつ誘電材料からな
る平板の一方の面に、電気信号伝達用の細長い信号線を
設け、他方の面のほぼ全体にアース電極を設け、前記信
号線とアース電極との間に分布定数型コンデンサ及びバ
リスタを形成している。
【0005】しかし、特開平1−102874号公報に
示される「高周波及びサージ吸収フィルタ」はセラミッ
ク基板のような誘電体にコンデンサとしての役割のみな
らず、バリスタとしての役割を同時に求めているため、
所望の効果を得ようとすると、セラミック基板の構造や
組成を厳格に規定しなければならず、しかも上記貫通コ
ンデンサと同様に静電容量の取得可能な範囲が狭く限定
され、ノイズ遮断特性を改善するためにフェライト板や
フェライトビーズなどを必要とする不具合があった。
【0006】本発明の目的は、全体形状を薄型にし、か
つ信号線路間のピッチを狭くして小型化でき、温度サイ
クル試験を実施しても割れ等の発生がないノイズフィル
タブロック及びこれを取付けたコネクタを提供すること
にある。本発明の別の目的は、簡単な構造で、静電容量
の取得範囲が広く、十分に高周波ノイズを除去でき、併
せてサージ電圧を吸収できるノイズフィルタブロック及
びこれを取付けたコネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成を実施例に対応する図1、図2、図1
0及び図11に基づいて説明する。図1及び図2に示す
ように、本発明のノイズフィルタブロック10は、複数
のコネクタピン挿入用孔12が所定の間隔をあけて設け
られた絶縁性基板11と、この基板11の孔周縁の表面
に孔12の内面の内面電極12aに電気的に接続して形
成された信号用電極14と、この信号用電極14と第1
絶縁間隙15をあけて基板11の表面に形成された第1
アース電極16と、孔12の内面の内面電極12aと第
2絶縁間隙18をあけて基板11の裏面に形成され第1
アース電極16に電気的に接続された第2アース電極1
7と、ベアチップ19aの両端に設けられた一対の端子
電極19c,19bを信号用電極14と第1アース電極
16にそれぞれ接続するように基板11の表面の信号用
電極14と第1アース電極16との間に1又は2以上架
設されたチップコンデンサ19とを備える。その特徴あ
る構成は、第1絶縁間隙15の一部にチップコンデンサ
19の絶縁破壊電圧よりも低い電圧で放電を開始する間
隙15より狭隘な1又は2以上の放電用ギャップ15a
が形成されたことにある。
【0008】図10及び図11に示すように、本発明の
ノイズフィルタ付きコネクタ40は、ハウジング仕切板
32に複数の通孔32aが設けられた絶縁性ハウジング
31と、このハウジング31に被着され複数の通孔32
aを囲む窓部35を有する導電性シールドケース34
と、仕切板32の複数の通孔32aに相応して複数のコ
ネクタピン挿入用孔12が設けられ、シールドケース3
4の窓部35に挿着された前述したノイズフィルタブロ
ック10と、複数のコネクタピン挿入用孔12及び通孔
32aを貫通して固定され、一端がハウジング31内に
収容され、他端がハウジング31より突出する複数のコ
ネクタピン33とを備える。
【0009】
【作用】ノイズフィルタブロック10の複数のコネクタ
ピン挿入用孔12及び絶縁性ハウジング31の通孔32
aにコネクタピン33を挿入し、これらのコネクタピン
33を基板表面の信号用電極14にそれぞれ接続すると
ともに、基板のアース電極16,17をシールドケース
34に接続する。このノイズフィルタ付きコネクタ40
をシールドされた機器に取付けると、各コネクタピン3
3がノイズフィルタブロック10の信号用電極14、チ
ップコンデンサ19及び第1アース電極16を介して共
通のアースであるシールドケース34に電気的に接続さ
れるため、コネクタ40のアース側に発生する残留イン
ダクタンスを小さく抑えて、伝導ノイズを効率よく除去
することができる。
【0010】また機器内部で発生した輻射ノイズや機器
外部から侵入する輻射ノイズはノイズフィルタブロック
10の第1アース電極16とこれに電気的に接続される
第2アース電極17及びシールドケース34により完全
に遮蔽することができる。ノイズフィルタブロック10
のチップコンデンサ19により僅かなスペースで大きな
静電容量が得られるため、ノイズフィルタブロック10
を小型で薄くすることができる。またコネクタピン33
にサージ電圧が印加された場合には、ギャップ15aに
おいて放電し、信号用電極14とアース電極16,17
が導通し、サージ電流をアース電極16,17を介して
シールドケース34に流して、チップコンデンサ19の
絶縁破壊を防止し、かつコネクタピン33に接続された
電子機器を保護する。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。
【0012】図1〜図4は本発明第1実施例ノイズフィ
ルタブロック10を示す。図1〜図4に示すように、絶
縁性基板であるガラスエポキシ基板11の両面に薄い銅
箔を貼付けた銅張積層板を出発材料とし、不要な部分を
エッチングで取去ることにより、信号用電極14、第1
及び第2アース電極16,17を形成した。即ち、銅張
基板11の中央には4個のコネクタピン挿入用孔12
を、また基板11の両端縁近傍には10個のスルーホー
ル13をそれぞれ等間隔に設けた。孔12及びスルーホ
ール13の各内面には銅めっきにより内面電極12a及
び13aを形成した。
【0013】基板11の表面では孔12を中心とする円
弧部を含む略四角形状の信号用電極14及びこの周囲の
第1アース電極16の部分に、第1絶縁間隙15を残し
てレジストが印刷され、基板11の裏面では孔12の周
囲の第2絶縁間隙18を残して第2アース電極17の部
分に、それぞれレジストが印刷された。ここで第1絶縁
間隙15の一部には間隙15より狭隘な1個のギャップ
15aを残してレジストが印刷された。エッチング処理
して間隙15と間隙18の部分の銅箔を除去した。この
結果、信号用電極14が基板11の孔周縁の表面に孔1
2の内面の内面電極12aに電気的に接続して形成さ
れ、第1アース電極16はこの信号用電極14を囲んで
かつ電極14と所定の絶縁間隙15をあけて形成され
た。この絶縁間隙15の一部には後述するチップコンデ
ンサ19の絶縁破壊電圧よりも低い電圧で放電を開始す
る程度の間隙を有するギャップ15aが形成された。
【0014】また基板11の裏面には第2アース電極1
7が孔12の内面の内面電極12aを囲んでかつ電極1
2aと所定の絶縁間隙18をあけて形成され、この第2
アース電極17はスルーホール13の内面の内面電極1
3aを介して第1アース電極16に電気的に接続され
た。基板11の表面の信号用電極14と第1アース電極
16との間には、信号用電極1個当りチップコンデンサ
19が1個ずつ架設された。チップコンデンサ19の架
設は、そのベアチップ19aの両端に設けられた一対の
端子電極19b,19cを信号用電極14と第1アース
電極16にそれぞれはんだ付けすることにより、行われ
た。チップコンデンサ19はチップ型積層セラミックコ
ンデンサであって、ベアチップ19aは内部電極とチタ
ン酸バリウム系又は鉛系の誘電体層を交互に積層した
後、焼成して得られた焼結体である。端子電極19b,
19cはAgを含む導電性ペーストをベアチップの両端
面に塗布後、焼付けて形成され、端子電極表面にはんだ
めっきが施された。
【0015】図5〜図8は本発明第2実施例ノイズフィ
ルタブロック20を示す。図1〜図4と同一符号は同一
構成部品を示す。この例の特徴ある構成は、第1実施例
のスルーホール13を設ける代わりに、絶縁性基板11
の両端面に端面電極21が形成され、第1アース電極1
6と第2アース電極17が、内面電極13aの代わりに
端面電極21を介して電気的に接続されたことにある。
この例では絶縁性基板11としてアルミナセラミックス
基板を用いた。基板11の中央に第1実施例と同様に4
個のコネクタピン挿入用孔12を等間隔に設けた。これ
らの孔12の内面にはスルーホール印刷により内面電極
12aを形成した。基板11の表面に信号用電極14及
び第1アース電極16をAg又はAg/Pdなどを含む
導電性ペーストをスクリーン印刷して形成した。即ち、
信号用電極14は基板11の孔周縁の表面にこれらの孔
12の内面の内面電極12aに電気的に接続して円弧部
を含む略四角形状に形成され、第1アース電極16はこ
の信号用電極14を囲んでかつ電極14と所定の絶縁間
隙15をあけて形成された。第1実施例と同様に絶縁間
隙15の一部に放電用ギャップ15aが形成された。
【0016】基板11の裏面に第2アース電極17を上
記と同じ導電性ペーストをスクリーン印刷して形成し
た。更に基板11の端面に導電性ペーストをコーティン
グして焼付け端面電極21を形成した。これにより、第
2アース電極17は孔12の内面の内面電極12aを囲
んでかつ電極12aと所定の絶縁間隙18をあけて形成
され、第2アース電極17が端面電極21を介して第1
アース電極16に電気的に接続された。基板11の表面
の信号用電極14と第1アース電極16との間には、第
1実施例と同様にチップコンデンサ19が架設された。
【0017】なお、上記例では絶縁性基板としてガラス
エポキシ基板及びアルミナセラミックス基板を示した
が、耐熱性のある、機械的強度の高い絶縁性基板であれ
ば、他の基板を用いてもよい。また、信号用電極の形状
は上記形状に限らず、角形、円形、楕円形など他の形状
でもよい。また、チップコンデンサ及び放電用ギャップ
を信号用電極1個当り1個ずつ設けたが、この数は一例
であって、図9に示すように除去する周波数範囲に応じ
てチップコンデンサ19及び放電用ギャップ15aをそ
れぞれ2個設けるか、又はそれ以上設けてもよい。或い
は除去する周波数範囲に応じてチップコンデンサの静電
容量を変えてもよい。また放電用ギャップは必要とする
サージ耐量に応じてギャップの寸法、形状を適宜変える
こともできる。更に、コネクタピン挿入用孔の数、又は
スルーホールの数は一例であって、上記例に限るもので
はない。
【0018】次にこのように構成されたノイズフィルタ
ブロック10を取付けたコネクタについて図10及び図
11により説明する。図10及び図11に示すように、
ノイズフィルタ付きコネクタ40の合成樹脂製の絶縁性
ハウジング31には仕切板32が一体的に設けられ、仕
切板32の両側には凹部31a及び31bが形成され
る。この例ではノイズフィルタブロックのコネクタピン
挿入用孔と同数の4個の通孔32aが仕切板32の中央
に等間隔に設けられる。ハウジング31の外側には係止
溝31cが形成される。
【0019】このハウジング31に被着するシールドケ
ース34は導電板をボックス状に折曲げて形成される。
このシールドケース34ははんだ付け可能に表面処理さ
れた金属からなり、例えばFe,Cu−Zn合金(真
鍮)等が挙げられる。シールドケース34の上面には凹
部31bの開口部に相応した窓部35が設けられ、この
窓部35の縁は内側に折曲げられ、受け座35aが形成
される。34bはシールドケース取付用のねじ孔であ
る。シールドケース34は側面に形成された係止爪34
aを係止溝31cに係止することにより、ハウジング3
1に固定される。
【0020】前述したノイズフィルタブロック10がシ
ールドケース34の窓部35に挿着される。4本のコネ
クタピン33がノイズフィルタブロック10の孔12及
び仕切板32の通孔32aを貫通して固定される。これ
らのコネクタピン33はそれぞれ一端がハウジング31
内に収容され、他端が仕切板32から突出し、突出端は
図10に示すように必要に応じて後工程で折曲げられ
る。具体的には、コネクタピン33はノイズフィルタブ
ロック10の孔12の内面電極12aにはんだ付けさ
れ、絶縁性基板11をその裏面が仕切板32に対向する
ようにシールドケース34の窓部35の受け座35aに
着座させた後、基板11のアース電極16,17が窓部
35にはんだ付けされる。
【0021】このように構成されたノイズフィルタ付き
コネクタ40をシールドされた機器に取付けると、コネ
クタピン33が内面電極12a、信号用電極14、チッ
プコンデンサ19及びアース電極16,17を介して共
通のアースであるシールドケース34に接続される。チ
ップコンデンサ19により僅かなスペースで大きな静電
容量が得られるため、ノイズフィルタブロック10を小
型で薄くすることができるとともに、このコネクタ40
のアース側に発生する残留インダクタンスを極めて小さ
く抑えることができ、しかも各信号線路を通る信号の高
周波ノイズを一括して確実に除去することができる。ま
たコネクタ40のシールドケース34の窓部35は基板
11で覆われ、この基板11の全体にアース電極16,
17がシールドケース34に接続して設けられるため、
機器内部で発生した輻射ノイズや機器外部から侵入する
輻射ノイズは完全に遮蔽することができる。
【0022】また第1絶縁間隙15に形成した放電用ギ
ャップ15aにより、コネクタピン33にサージ電圧が
印加された場合には、信号用電極14とアース電極1
6,17が導通し、サージ電流をアース電極16,17
を介してシールドケースのアース電極に流して、チップ
コンデンサ19の絶縁破壊を防止し、かつコネクタピン
33に接続された電子機器を保護する。
【0023】なお、上記例では4個の通孔をハウジング
仕切板に設けたが、その数はコネクタピン挿入用孔の数
に合わせて適宜変更される。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下の優れた効果を奏する。 (a) ノイズ除去用に第1絶縁間隙にチップコンデンサを
架設し、サージ吸収用にこの絶縁間隙の一部に放電用ギ
ャップを形成することにより、ノイズ除去とサージ吸収
の双方の機能を有する小型で安価なノイズフィルタブロ
ックが得られる。 (b) チップコンデンサが絶縁破壊してしまうような高い
サージ電圧やパルスなどの異常電圧が印加する電子機器
に本発明のノイズフィルタブロック又はコネクタを利用
すれば、機器に特別なサージ吸収素子を設けなくても、
チップコンデンサの絶縁破壊を防止でき、コネクタピン
に接続された機器を異常電圧から保護することができ
る。この利用により、サージ吸収素子を組込むスペース
のない小型の回路及び機器をサージ吸収機能を具備して
製作することができる。
【0025】(c) 本発明のノイズフィルタ付きコネクタ
では、コネクタピンに荷重を加えてもチップコンデンサ
には直接荷重がかからないため、チップコンデンサを損
傷させることがない。また温度サイクル試験を実施して
も割れ等の発生がない。 (d) チップコンデンサを搭載しているため、従来の貫通
コンデンサと比べて静電容量の取得範囲が広く、十分に
高周波ノイズを除去できるとともに、チップコンデンサ
を複数個搭載し、例えば高周波用、低周波用のチップコ
ンデンサを組合せれば、広い周波数範囲のノイズ対策が
可能となる。
【0026】(e) 絶縁性基板の表面及び裏面にそれぞれ
第1及び第2アース電極を設けて、基板端面又はスルー
ホールにより両アース電極を電気的に接続するため、コ
ネクタのアース用シールドケースに取付けた場合、シー
ルド効果が高いとともに、アース側に発生する残留イン
ダクタンスが抑えられ、高周波除去効果に優れている。 (f) コンデンサ素子として従来の貫通コンデンサの代わ
りにチップコンデンサを用いるため、信号線路間を狭ピ
ッチ化でき、ノイズフィルタブロックの小型化、薄型化
が可能となり、これを組込んだフィルタコネクタの小型
化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のノイズフィルタブロックの
図2のA−A線断面図。
【図2】その平面図。
【図3】その外観斜視図。
【図4】その反転した外観斜視図。
【図5】本発明第2実施例のノイズフィルタブロックの
図6のB−B線断面図。
【図6】その平面図。
【図7】その外観斜視図。
【図8】その反転した外観斜視図。
【図9】別の実施例のノイズフィルタブロックの要部拡
大平面図。
【図10】本発明実施例のノイズフィルタ付きコネクタ
の断面図。
【図11】そのコネクタピンを折り曲げる前のコネクタ
の分解斜視図。
【符号の説明】
10,20 ノイズフィルタブロック 11 絶縁性基板 12 コネクタピン挿入用孔 12a,13a 内面電極 13 スルーホール 14 信号用電極 15 第1絶縁間隙 15a 放電用ギャップ 16 第1アース電極 17 第2アース電極 18 第2絶縁間隙 19 チップコンデンサ 19a ベアチップ 19b,19c 端子電極 21 端面電極 31 絶縁性ハウジング 32 ハウジング仕切板 32a 通孔 33 コネクタピン 34 シールドケース 35 窓部 35a 受け座 40 ノイズフィルタ付きコネクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコネクタピン挿入用孔(12)が所定
    の間隔をあけて設けられた絶縁性基板(11)と、 前記基板(11)の孔周縁の表面に前記孔(12)の内面の内面
    電極(12a)に電気的に接続して形成された信号用電極(1
    4)と、 前記信号用電極(14)と第1絶縁間隙(15)をあけて前記基
    板(11)の表面に形成された第1アース電極(16)と、 前記孔(12)の内面の内面電極(12a)と第2絶縁間隙(18)
    をあけて前記基板(11)の裏面に形成され前記第1アース
    電極(16)に電気的に接続された第2アース電極(17)と、 ベアチップ(19a)の両端に設けられた一対の端子電極(19
    b,19c)を前記信号用電極(14)と前記第1アース電極(16)
    にそれぞれ接続するように前記基板(11)の表面の前記信
    号用電極(14)と前記第1アース電極(16)との間に1又は
    2以上架設されたチップコンデンサ(19)とを備えたノイ
    ズフィルタブロック(10)であって、 前記第1絶縁間隙(15)の一部に前記チップコンデンサ(1
    9)の絶縁破壊電圧よりも低い電圧で放電を開始する前記
    間隙(15)より狭隘な1又は2以上の放電用ギャップ(15
    a)が形成されたことを特徴とするノイズフィルタブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板(11)に複数のスルーホール(1
    3)が設けられ、第1アース電極(16)と第2アース電極(1
    7)が前記スルーホール(13)の内面電極(13a)を介して電
    気的に接続された請求項1記載のノイズフィルタブロッ
    ク。
  3. 【請求項3】 絶縁性基板(11)の端面に端面電極(21)が
    形成され、第1アース電極(16)と第2アース電極(17)が
    前記端面電極(21)を介して電気的に接続された請求項1
    記載のノイズフィルタブロック。
  4. 【請求項4】 ハウジング仕切板(32)に複数の通孔(32
    a)が設けられた絶縁性ハウジング(31)と、 前記ハウジング(31)に被着され前記複数の通孔(32a)を
    囲む窓部(35)を有する導電性シールドケース(34)と、 前記仕切板(32)の複数の通孔(32a)に相応して複数のコ
    ネクタピン挿入用孔(12)が設けられ、前記シールドケー
    ス(34)の窓部(35)に挿着されたノイズフィルタブロック
    (10)と、 前記複数のコネクタピン挿入用孔(12)及び通孔(32a)を
    貫通して固定され、一端が前記ハウジング(31)内に収容
    され、他端が前記ハウジング(31)より突出する複数のコ
    ネクタピン(33)とを備えたノイズフィルタ付きコネクタ
    (40)において、 前記ノイズフィルタブロック(10)は、 基板裏面が前記仕切板(32)に対向して前記シールドケー
    ス(34)の窓部(35)の受け座(35a)に接合され前記コネク
    タピン(33)が挿入される複数のコネクタピン挿入用孔(1
    2)を有する絶縁性基板(11)と、 前記基板(11)の孔周縁の表面に前記孔(12)の内面の内面
    電極(12a)に電気的に接続して形成され前記ピン(33)に
    電気的に接続される信号用電極(14)と、 前記信号用電極(14)と第1絶縁間隙(15)をあけて前記基
    板(11)の表面に形成された第1アース電極(16)と、 前記孔(12)の内面の内面電極(12a)と第2絶縁間隙(18)
    をあけて前記基板(11)の裏面に形成され前記第1アース
    電極(16)に電気的に接続された第2アース電極(17)と、 ベアチップ(19a)両端に設けられた一対の端子電極(19b,
    19c)を前記信号用電極(14)と前記第1アース電極(16)に
    それぞれ接続するように前記基板(11)の表面の前記信号
    用電極(14)と前記第1アース電極(16)との間に1又は2
    以上架設されたチップコンデンサ(19)とを備え、 前記第1絶縁間隙(15)の一部に前記チップコンデンサの
    絶縁破壊電圧よりも低い電圧で放電を開始する前記間隙
    (15)より狭隘な1又は2以上の放電用ギャップ(15a)が
    形成され、 前記第1アース電極(16)又は第2アース電極(17)が前記
    シールドケース(34)の窓部(35)に電気的に接続されたこ
    とを特徴とするノイズフィルタ付きコネクタ。
JP5083518A 1993-04-09 1993-04-09 ノイズフィルタブロック及びこれを取付けたコネクタ Withdrawn JPH06295772A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5083518A JPH06295772A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 ノイズフィルタブロック及びこれを取付けたコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5083518A JPH06295772A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 ノイズフィルタブロック及びこれを取付けたコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06295772A true JPH06295772A (ja) 1994-10-21

Family

ID=13804712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5083518A Withdrawn JPH06295772A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 ノイズフィルタブロック及びこれを取付けたコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06295772A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007515794A (ja) * 2003-12-22 2007-06-14 エックストゥーワイ アテニュエイターズ,エルエルシー 内部で遮蔽されたエネルギー調節器
JP2011054582A (ja) * 2010-12-20 2011-03-17 Horiba Stec Co Ltd デバイスネット機器
JP2014154395A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ノイズフィルタ内蔵ジョイントコネクタ
JP2014207531A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 三菱電機株式会社 高周波ノイズ対策用電源回路
JP2018181879A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 三菱電機株式会社 薄膜コンデンサ、薄膜コンデンサの製造方法
CN113451279A (zh) * 2020-03-26 2021-09-28 群创光电股份有限公司 电容器及电子装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007515794A (ja) * 2003-12-22 2007-06-14 エックストゥーワイ アテニュエイターズ,エルエルシー 内部で遮蔽されたエネルギー調節器
JP2011054582A (ja) * 2010-12-20 2011-03-17 Horiba Stec Co Ltd デバイスネット機器
JP2014154395A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ノイズフィルタ内蔵ジョイントコネクタ
JP2014207531A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 三菱電機株式会社 高周波ノイズ対策用電源回路
JP2018181879A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 三菱電機株式会社 薄膜コンデンサ、薄膜コンデンサの製造方法
CN113451279A (zh) * 2020-03-26 2021-09-28 群创光电股份有限公司 电容器及电子装置
CN113451279B (zh) * 2020-03-26 2023-09-12 群创光电股份有限公司 电容器及电子装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4791391A (en) Planar filter connector having thick film capacitors
US5213522A (en) Connector with built-in filter
US4126840A (en) Filter connector
US4437140A (en) Printed circuit device
US20040012462A1 (en) Feed-through filter having improved shielding and mounting functions
JP2002026513A (ja) 電子部品およびその製造方法、集合電子部品、電子部品の実装構造、ならびに電子装置
KR970009773B1 (ko) 콘덴서 및 그것을 구비한 조립체
EP0123457A1 (en) Filter connector
US4853659A (en) Planar pi-network filter assembly having capacitors formed on opposing surfaces of an inductive member
KR900005873B1 (ko) 광대역 주파수 여과를 위한 전기 접속기
JPH06151014A (ja) ノイズフィルタ付きコネクタ
JPH06251981A (ja) 放電ギャップ付き積層チップコンデンサ
JPH06295772A (ja) ノイズフィルタブロック及びこれを取付けたコネクタ
JPH06268464A (ja) ノイズフィルタブロック
JP3061092B2 (ja) バリスタ機能付きノイズフィルタブロック
US6776661B2 (en) Planar filter and multi-pole angle-connecting device with a planar filter
JPH02284501A (ja) 表面実装型ストリップライン共振器
JPH0416012A (ja) ノイズ・フイルタ
KR100656563B1 (ko) 쉴드 및 이것이 장착된 유전체필터
JP4460855B2 (ja) フィルタ
JPH07105609B2 (ja) 回路装置
GB2040589A (en) Printed circuit device
JP3019374B2 (ja) コネクタ装置
JP2504456B2 (ja) 回路基板装置
JPH01185998A (ja) 高周波回路基板装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000704