JPH0629563Y2 - メカニカルシールの液体循環装置 - Google Patents

メカニカルシールの液体循環装置

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JPH0629563Y2
JPH0629563Y2 JP1724790U JP1724790U JPH0629563Y2 JP H0629563 Y2 JPH0629563 Y2 JP H0629563Y2 JP 1724790 U JP1724790 U JP 1724790U JP 1724790 U JP1724790 U JP 1724790U JP H0629563 Y2 JPH0629563 Y2 JP H0629563Y2
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generating chamber
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幸雄 横川
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Eagle Industry Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えばポンプ,撹拌機等に用いられるメカ
ニカルシールを冷却・潤滑するためのシール液の循環系
統等に用いられる液体循環装置に関する。
(従来の技術) 第3図は従来のこの種の液体循環装置Aを適用したメカ
ニカルシール100を示している。ハウジング101の
軸孔102内には、所定間隔を置いてシートリング10
3,104が固定されている。また、シートリング10
3,104間には従動リング105,106が背反配置
されるとともに、回転軸107に装着したカラー10
8,コンプレッションリング109,バネ110によ
り、シートリング103,104に対する従動リング1
05,106の密接状態が保持され、作動時における密
封端面111,112及び密封流体室120,発熱室1
13を構成している。
前記液体循環装置Aの構成部品である加圧タンク(加圧
室)114内の圧力は、Nガス等の気体により所定の
圧力に維持されている。また、加圧タンク114は供給
管115,供給孔116及び返送孔117,返送管11
8により発熱室113と接続され、加圧タンク114か
ら発熱室113にわたってシール液(液体)が封入され
ている。なお、119は加圧タンク114に接続した圧
力計である。
このように構成された液体循環装置Aは次のように作動
する。回転軸107の回転によって密封端面111,1
12が摩擦熱により発熱して発熱室113内のシール液
の温度が加圧タンク114内のシール液の温度よりも高
くなると、加圧タンク114内と発熱室113内とでシ
ール液に密度の差が生じ、自然対流によりシール液が循
環して発熱室113、具体的には密封端面111,11
2の冷却・潤滑を行なう。そして、発熱室113内の圧
力は密封流体室120内の圧力よりも多少高く維持され
る(漏れ防止)のが普通である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記の液体循環装置Aは、シール液を自
然対流により循環させるためそれほどシール液の圧力、
即ち、循環効率が高いわけではなく、通常は密封流体室
120内の温度200℃以下、圧力10kg/cm2G以下
の限られた条件内でしか有効な循環による冷却・潤滑を
行ない得ない。そこで、上記以上の条件、即ち、密封流
体室120内の温度200℃以上、圧力10kg/cm2
以上となるメカニカルシールに適用する場合には、シー
ル液の圧力を強制的に高めて循環させる機能を備えたプ
レッシャーユニット(図示せず)を採用して冷却・潤滑
効率を向上させることが必須となっているが、プレッシ
ャーユニットは大容量タンク,ポンプ等を有するため設
備が大型化してしまうとともに、コスト高を招いてユー
ザーに多大な経済的負担を強いるという問題点があっ
た。
この考案は上記課題を解決するためのもので、設備の大
型化,コスト高を招くことなく液体の循環性を向上さ
せ、もって、広範囲の条件下にわたって効率よく発熱室
の冷却・潤滑を行ない得るメカニカルシールの液体循環
装置を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためこの考案は、所定圧力の密封流
体室と密封端面を隔てて隣接配置した発熱室に対して液
体の供給・返送管を介して接続されるとともに、気体の
圧力により密封流体室の圧力よりも高い圧力に維持され
る加圧室を設け、加圧室から発熱室にわたって封入した
液体を、発熱室と加圧室との温度差により生じる自然対
流で循環させて発熱室の冷却・潤滑を行うメカニカルシ
ールの液体循環装置において、前記気体の圧力を動力源
として作動して液体の圧力を上昇させ、強制的に循環さ
せる強制循環手段を設けたものである。
(作用) 上記構成に基づくこの考案は、発熱室の温度が加圧室の
温度よりも高くなると、加圧室内と発熱室内とで液体の
密度に差が生じ、自然対流により液体が加圧室,供給
管,発熱室,返送管内を循環し、発熱室の冷却・潤滑を
行なう。また、強制循環手段は加圧室の圧力維持に用い
られている気体の圧力により作動し、上記自然対流との
相乗効果で液体の循環を促進する。
(実施例) 次に、この考案を第1図,第2図に基づいて説明する。
第1図は、この考案を適用したダブルタイプのメカニカ
ルシール1を示す。機器本体2a,スタッフィングボッ
クス2b,グランドカバー2cよりなるハウジング2の
軸孔3内には、所定間隔を置いてカーボン製のシートリ
ング4,5が固定されている。また、シートリング4,
5間には従動リング6,7が背反配置されるとともに、
回転軸8に装着したカラー9,コンプレッションリング
10,バネ11により、シートリング4,5に対する従
動リング6,7の密接状態が保持されている。このよう
にして、軸孔3内には二箇所の密封端面B,D及び発熱
室12,密封流体室80が形成されている。また、スタ
ッフィングボックス2bには、供給孔13及び返送孔1
4が設けられている。
20はメカニカルシール1の発熱室12に対して接続し
た液体循環装置を示す。21は液面計22を有する加圧
タンク(加圧室)で、この加圧タンク21は水,油等の
シール液(液体)の流れる下降管(供給管)23,上昇
管(返送管)24を介してそれぞれ供給孔13,返送孔
14に接続されている。また、加圧タンク21には回路
25の加圧口26を介してNガス,AIR等の気体が
供給されて発熱室12内の圧力が密封流体室80内より
も高い圧力となるように構成されているとともに、圧力
計27,図示しないシール液の補給口28が設けられて
いる。
30は下降管23の途中に配置した強制循環手段で、前
記回路25から分岐した回路31に接続された動力室3
2、及び下降管23に直接設けられた強制循環室33等
から構成されている。動力室32は吸気口34、排気口
35を備えているとともに、タービン翼36を内蔵して
いる。このタービン翼36には強制循環室33に到達す
る回転軸37が、下降管23のシール液循環方向に直交
する方向で接続されており、先端にインペラ38が設け
られている。また、動力室32と強制循環室33とは連
通しており、その連通部と回転軸との間はメカニカルシ
ール等のシール手段39によって密封されている。な
お、40〜43は弁であり、44は加圧タンク21に設
けたドレン弁である。
次に、上記実施例の作用を説明する。
まず、補給口28から加圧タンク21内に注入されたシ
ール液は、気体の圧力によって下降管23,発熱室1
2,上昇管24全てにわたり充満している。そして、回
転軸8が作動して密封端面B,Dの摩擦熱により発熱室
12内の温度が徐々に上昇していく。すると、発熱室1
2内にあるシール液の温度のほうが加圧タンク21内の
シール液の温度(加圧タンク21の外表面は大気により
自然冷却されている)よりも高くなる。その結果、加圧
タンク21内と発熱室12内とでシール液に密度の差が
生じ、自然対流によりシール液が発熱室12→上昇管2
4→加圧タンク21→下降管23→発熱室12の経路で
循環し、発熱室12内の熱はシール液とともに加圧タン
ク21内へ移動して放熱される。このようにして、シー
ル液の自然対流による循環運動で発熱室12内の潤滑・
冷却が行なわれる。
また、上記作用中において、弁43を開放して気体を回
路31,吸気口34を介して動力室32内に導入する
と、気体によってタービン翼36が所定方向に回転し、
その回転は回転軸37を介してインペラ38へと伝達さ
れる。インペラ38の回転により下降管23内のシール
液の循環運動が一層促進され、発熱室12内の冷却・潤
滑効率が向上する。なお、動力室32内に導入された気
体は排気口35を介して外部に排気される。
従って、密封流体室80内の圧力が10kg/cm2G以
下、温度が200℃以下の条件にある際には、前者のよ
うにシール液の自然対流のみによる発熱室12の冷却・
潤滑を行う。また、これ以上の条件、即ち、密封流体室
80内の圧力が10kg/cm2G以上、温度が200℃以
上の条件となった際には、後者のようにシール液の自然
対流と強制循環手段30とを併用して発熱室12内の冷
却・潤滑を行えばよく、広い範囲の条件にわたって効率
よく冷却・潤滑を行なうことができる。ここで強制循環
手段30は、加圧タンク21に対する加圧気体をその動
力源としているため、従来から使用されているプレッシ
ャーユニットに比べて設備,コスト等を抑制でき、ユー
ザーに与える経済的負担も少ない。このため、従来の加
圧タンク若しくはプレッシャーユニットの採用境界とな
る条件下において大きな威力を発揮する。
第2図は他の強制循環手段50の構成を示している。下
降管23の途中にはボールチェック弁51が設けられて
いる。このボールチェック弁51は吸引室52を挟んで
上・下流側に設けたポート53,54と、このポート5
3,54と孔あきのストッパ55,56との間に挿入し
たボール57,58とからなる。
また、回路31にはタイマー切換型の三方弁70が設け
られ、三方弁70の一方の回路31aにはダイアフラム
59を内蔵したアクチュエータ60が設けられている。
アクチュエータ60内はダイアフラム59によって変圧
室61と吸引室52とに区分されている。一方、三方弁
70の他方の回路31bにはエジェクタ62が設けら
れ、アクチュエータ60の変圧室61へと接続されてい
る。
次に、この強制循環手段50の作用を説明する。
まず、三方弁70により回路31が回路31b側に通じ
ている際には、アクチュエータ60の変圧室61内に予
めあるN等の気体はエジェクタ62から噴射される気
体により凝縮され、減圧状態となるから、ダイアフラム
59が図中右方向へ作動するともに、ポート53が開
き、ポート54は閉じる。すると、下降管23内のシー
ル液はポート53を介して吸引室52内へと吸引され
る。
そして、タイマーTの作動により三方弁70が切換り、
回路31と31aとがつながると、回路31の気体によ
り変圧室61内が加圧されてダイアフラム59が図中左
方向へ作動する。その結果、ポート53が閉じてポート
54が開き、吸引室52内のシール液は強制的に下流側
へと押し出されることとなる。
以後はタイマーTによる三方弁70の切換により上記動
作が繰り返され、下降管23内のシール液の循環を促進
するため、前述の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
なお、上記二つの実施例においては、下降管23のみに
強制循環手段30,50を設けているが、上昇管24側
のみに設けてもよいし、上昇管24,下降管23の双方
に設けてもよい。
(考案の効果) この考案は以上のように構成したものであるから、加圧
室と発熱室との温度差により生じる液体の自然対流と、
強制循環手段による液体の強制循環との併用によって、
加圧室から発熱室内にわたって封入した液体の循環運動
が飛躍的に促進されるから、広範囲の条件にわたって効
率よく発熱室の冷却・潤滑を行なうことができる。
また、強制循環手段は、加圧室に対する加圧気体をその
動力源としているため、従来から使用されているプレッ
シャーユニットに比べて設備,コスト等を抑制でき、ユ
ーザーに与える経済的負担も少ないという各種の優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメカニカルシールの液体循環装置
の略示的構成図、第2図は強制循環手段の他の例を示す
概略構成図、第3図は従来例の略示的構成図である。 符号の説明 1……メカニカルシール 12……発熱室、20……液体循環装置 21……加圧タンク(加圧室) 23……下降管(供給管) 24……上昇管(返送管) 30,50……強制循環手段 80……密封流体室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定圧力の密封流体室と密封端面を隔てて
    隣接配置した発熱室に対して液体の供給・返送管を介し
    て接続されるとともに、気体の圧力により密封流体室よ
    りも高い圧力に維持される加圧室を設け、加圧室から発
    熱室にわたって封入した液体を、発熱室と加圧室との温
    度差により生じる自然対流で循環させて発熱室の冷却・
    潤滑を行うメカニカルシールの液体循環装置において、 前記気体の圧力を動力源として作動して液体の圧力を上
    昇させ、強制的に循環させる強制循環手段を設けたこと
    を特徴とするメカニカルシールの液体循環装置。
JP1724790U 1990-02-22 1990-02-22 メカニカルシールの液体循環装置 Expired - Lifetime JPH0629563Y2 (ja)

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