JPH06294659A - 地図表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め地図情報が記録されている記憶媒体を必
要としないナビゲーションシステムを提供する。 【構成】 通信衛星から地図情報とその他の情報をＣＳ
信号としてＣＳアンテナ１０で受信し、それをアンプ１
２で増幅した後、地図データに変換するためのデコーダ
１４と、ＧＰＳ衛星からＧＰＳ信号をＧＰＳアンテナ１
６で受信し、それをアンプ１８で増幅した後、ＧＰＳ信
号から現在地データを生成するＧＰＳ信号処理部２０
と、デコーダ１４からの地図データとＧＰＳ信号２０か
らの現在地データを画像信号に変換するためのナビゲー
ション処理部２２と、該ナビゲーション処理部２２で変
換された画像信号を基に地図情報と現在地をディスプレ
イ２６に表示し、現在地を地図上の該当位置に一致させ
る表示制御部２４とを備えた地図表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、地図表示装置、特に、
通信衛星を介して地図情報を受信し、それを画面上に表
示すると共に、別途測定した現在位置を、その該当する
地図上に重ねて表示することができる地図表示装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、地図は製本された形態で用いら
れるため、必要な場所を捜す際には、頁を捲る作業が必
要である。従って、運転中に地図で現在位置を確認する
ことは極めて不便である。

【０００３】一方、車載用ナビゲーションシステムが最
近増加してきている。このようなナビゲーションシステ
ムに用いられる地図表示装置としては、例えば特開平４
−９８２８７に開示されている、操作盤から入力された
地名等の情報に従って、所望の地図を地図情報記憶媒体
から検索し、それを読込んで画面に表示するものが知ら
れている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の地図表示装置では、地図情報記憶媒体としてＣＤ−
ＲＯＭ又はＩＣカード等が使用されているため、ランダ
ムアクセスができ、しかもアクセス時間が短いというメ
リットがあるものの、常に記憶容量の制約を受けるため
に表示内容の精彩さや使用可能な色数に制限がある上
に、記憶媒体及び装置自体の価格が高いという問題があ
る。

【０００５】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、予め地図情報が記録されている地図
媒体を用意することなく、必要な地図情報を画面に表示
できると共に、その地図上に現在位置等を表示すること
ができ、更に他の様々な情報をも表示することができる
地図表示装置を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、地図情報と位
置情報とを画面上に表示する地図表示装置において、通
信衛星を介して伝送されてくる地図情報を受信し、それ
を画像信号に変換して画面に表示する手段と、現在位置
を検出して位置情報を生成する位置測定手段と、位置測
定手段からの位置情報に基づいて、現在位置を画面に表
示すると共に、該現在位置を地図上の該当位置に一致さ
せる表示制御手段と、を備えた構成とすることにより、
前記課題を達成したものである。

【０００７】

【作用】本発明においては、地図情報を通信衛星（Ｃ
Ｓ）から受取り、それを、例えば車載テレビの液晶やブ
ラウン管からなる画面に表示すると共に、測定した現在
位置を同画面に表示し、その現在位置を画面上の地図の
該当位置に一致させるようにしたので、前もって地図情
報を準備しておくことなく、種々の地図情報を受信して
表示することが可能となり、その結果地図表示装置をナ
ビゲーションシステムとして利用することが可能とな
る。

【０００８】又、併せて、通信衛星から例えば旅行ガイ
ド等のその他の情報をも受信して画面に表示することに
より、例えば旅行ガイド付きナビゲーションシステムと
しても利用することが可能となる。

【０００９】本発明において、現在位置を検出して位置
情報を生成する位置測定手段としては、例えば全地球的
測位システム（Ｇlobal Ｐositioning Ｓystem ：ＧＰ
Ｓ）を利用でき、このＧＰＳにより現在位置を検出し、
それを画面に表示することにより、現在位置を上記地図
情報に重ねて表示することができる。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。

【００１１】図１は、本発明に係る一実施例の地図表示
装置の要部構成を示すブロック図である。本実施例は、
車載テレビ（図示せず）をナビゲーションシステムとし
て利用する場合の例である。

【００１２】本実施例の地図表示装置は、通信衛星（Ｃ
Ｓ）を介して送られてくる地図情報やその他の情報をＣ
Ｓ信号としてＣＳアンテナ１０で受信し、それをアンプ
１２で増幅した後、地図データ等に変換するためのデコ
ーダ１４と共に、ＧＰＳ衛星から送られてくるＧＰＳ信
号をＧＰＳアンテナ１６で受信し、それをアンプ１８で
増幅した後、ＧＰＳ信号から現在位置データを生成する
ためのＧＰＳ信号処理部２０とを備えており、上記デコ
ーダ１４及びＧＰＳ信号処理部２０でそれぞれ処理され
た信号がナビゲーション処理部２２に入力されるように
なっている。

【００１３】上記ナビゲーション処理部２２は、ＧＰＳ
信号処理部２０から入力される情報（現在地データ）に
基づいて現在位置等の位置情報を、例えばＮＴＳＣ信号
等のテレビ用信号に変換し、それを表示制御部２４に出
力すると共に、デコーダ１４から入力される地図データ
等をテレビ画面に表示可能な画像信号に変換し、それを
同じく表示制御部２４に出力する機能を有している。

【００１４】この表示制御部２４は、ナビゲーション処
理部２２及びデコーダ１４からそれぞれ上記データ信号
が入力されると、車載テレビの、例えば液晶画面（ディ
スプレイ）２６に地図情報を表示すると共に、現在位置
等をそれに重ねて表示し、且つ、この現在位置が、地図
情報上の該当する位置に一致するように制御する機能を
有している。

【００１５】上記ナビゲーション処理部２２からは、地
図要求信号と、ＧＰＳ信号処理部２０から入力された現
在地データがエンコーダ２８に入力され、それが符号化
されてアンプ１２を介してＣＳアンテナ１０から通信衛
星へ発信されるようになっている。

【００１６】又、このナビゲーション処理部２２から
は、現在地データと進行方向データがＣＳアンテナ角度
調節部３０に入力されるようになっており、このＣＳア
ンテナ角度調節部３０は、これらデータとアンプ１２か
ら入力されるＣＳ信号とに基づいてＣＳアンナテを向け
るべき最適受信角度を算出し、その算出結果に基づいて
ＣＳアンテナ角度調節モータ３２を駆動し、ＣＳアンナ
テ１０を最適角度に設定できるようになっている。

【００１７】次に、本実施例の作用を、図２、図３のフ
ローチャートに従って説明する。なお、ここでは、図４
に概念的に示すように、前記地図表示装置を搭載してい
る車両が、ＧＰＳ衛星から信号を受信すると共に、地図
提供局との間で通信衛星を介して各種データの送受信を
行う場合を前提としている。

【００１８】車載のナビゲーションシステム（地図表示
装置）の側で実行される処理の流れを、図２を用いて説
明する。まず、ＧＰＳ衛星からＧＰＳデータ信号を受信
・取得し（ステップ１１０）、そのデータ信号に基づい
てＧＰＳ信号処理部２０で現在地が算出され、その結果
がナビゲーション処理部２２に現在地データとして入力
されると、ここで現在地に該当する地図データが保存さ
れているか否か、又は現在地が地図の境界部にあるか否
かを判定する（ステップ１１２）。

【００１９】上記ステップ１１２で、現在地に該当する
地図データがないか、又はその位置が境界部である（Ｙ
es）場合は、ナビゲーション処理部２２からＣＳアンテ
ナ角度調節部３０に必要なデータが入力され、該ＣＳア
ンテナ角度調節部３０はその必要データとアンプ１２か
らのＣＳ信号とに基づいて算出した最適設定角度になる
ようにＣＳアンテナ角度調節モータ３２を駆動し、ＣＳ
アンテナ１０の角度調節を行う（ステップ１１４）。

【００２０】ＣＳアンテナ１０の角度調節が終了した
後、ナビゲーション処理部２２で生成した地図データ要
求信号、現在地データ及び進行方向データを通信衛星を
介して地図提供局に送信する（ステップ１１６）。

【００２１】上記のように車載のナビゲーションシステ
ムから送信が行われると、地図提供局側では、図３に示
す流れに従って処理が実行される。即ち、ステップ１３
０で地図要求信号が受信されると共に、それを発信した
車両の現在地データと進行方向データが受信され（ステ
ップ１３２）、これらデータに基づいて必要な地図が選
択され（ステップ１３４）、選択された地図のデータが
車両側に送信される（ステップ１３６）。

【００２２】車両側では、地図提供局から送信された現
在地に該当する上記地図データを受信すると（ステップ
１１８）、それがデコーダ１４を通してナビゲーション
処理部２２に入力され、該ナビゲーション処理部２２か
ら現在地データと共に表示制御部２４に入力される。こ
の表示制御部２４は入力された地図データをディスプレ
イ２６に表示すると共に、現在地データをその地図上の
該当する位置と一致させて表示する（ステップ１２
０）。

【００２３】一方、前記ステップ１１２で、現在地に該
当する地図データを既に所有しており、しかも現在地が
地図の境界部にない（Ｎo ）場合は、上記ステップ１２
０に跳び、地図と現在地をディスプレイに表示する。

【００２４】又、以上の処理を繰返す場合には、前記ス
テップ１１０に戻り、逆に同処理を終了する場合には電
源を切る（ステップ１２２）。

【００２５】以上詳述した本実施例によれば、地図情報
等を地図提供局から通信衛星を介して受取ることができ
るため、従来のナビゲーションシステムのような、予め
地図情報を格納してある大容量の記憶媒体がなくとも、
地図表示装置をナビゲーションシステムとして機能させ
ることが可能となる。

【００２６】又、地図提供局から地図情報以外の、例え
ば旅行ガイドの情報をも受取るようにすることにより、
旅行ガイド機能付きナビゲーションシステムとして利用
することも可能となる。

【００２７】又、現在のテレビ受像機の液晶画面やブラ
ウン管の表示精度を基準とすると、地図提供局から地図
情報を送信する場合には、例えば１／１００にデータ圧
縮しても十分な精度で表示できるため、短時間で大量の
地図情報等を送受信することができる。

【００２８】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は前記実施例に示したものに限られるもので
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。

【００２９】例えば、実施例では、車両側から地図提供
局へ地図の要求信号を発信して必要な地図情報を要求す
る場合を示したが、地図提供局に多くのチャンネルを持
たせ、例えば第１チャンネルでは時間分割でＮo.１〜Ｎ
o.１０の一方向に連続している地図を常時流しておくよ
うにし、車両側でその中から必要な地図を画面を見なが
ら選択するようにしてもよい。

【００３０】又、実施例では、ＣＳアンテナ１０を通信
衛星からのＣＳ信号を受信するに最適な角度に追従させ
る場合を示したが、これに限られるものでなく、受信条
件の良い位置で、出発前や走行途中（例えばパーキング
エリア）で、必要な地図情報等を受信し、それを所定の
記憶媒体に蓄えるようにしてもよい。

【００３１】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、予
め地図情報が記録されている記憶媒体を用意することな
く、必要な地図情報を画面に表示できると共に、その地
図情報上に現在位置等を表示することができ、しかも他
の種々の情報をも表示することができるナビゲーション
システムを提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る一実施例の地図表示装置の要部構
成を示すブロック図

【図２】実施例の作用を示すフローチャート

【図３】実施例の作用を示す他のフローチャート

【図４】実施例の作用を示す説明図

【符号の説明】

１０…ＣＳアンテナ １４…デコーダ １６…ＧＰＳアンテナ ２０…ＧＰＳ信号処理部 ２２…ナビゲーション処理部 ２４…表示制御部 ２６…ディスプレイ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】地図情報と位置情報とを画面上に表示する
   地図表示装置において、 通信衛星を介して伝送されてくる地図情報を受信し、そ
   れを画像信号に変換して画面に表示する手段と、 現在位置を検出して位置情報を生成する位置測定手段
   と、 位置測定手段からの位置情報に基づいて、現在位置を画
   面に表示すると共に、該現在位置を地図上の該当位置に
   一致させる表示制御手段と、を備えていることを特徴と
   する地図表示装置。