JPH06294191A

JPH06294191A - 階段セット

Info

Publication number: JPH06294191A
Application number: JP5082842A
Authority: JP
Inventors: Toshihiro Shiyouko; 稔弘昌子; Mikio Shiyouko; 幹男昌子; Kunihiko Suzuki; 邦彦鈴木
Original assignee: Tategu Sogo Shosha Futaba KK
Current assignee: Tategu Sogo Shosha Futaba KK
Priority date: 1993-04-09
Filing date: 1993-04-09
Publication date: 1994-10-21

Abstract

(57)【要約】【目的】側桁を要することなく階段を構築することが
でき、また階段両側における下層階の壁面の施工の容易
化，施工期間の短縮化，低コスト化の向上を図ることが
できる階段セットを提供する。【構成】上層階の対向する一対の梁１にそれぞれ固定
されて階段２の両側に下層階の壁面３を構築する側壁板
４と、この対向的な側壁板４に固定され該側壁板４間に
介在されて階段２を構築する踏板５および蹴込板６とを
少なくとも備えている階段セットである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は階段セットに関し、特
に、組立式の階段セットなどに適用して有効な技術に関
する。

【０００２】

【従来の技術】階段の構築に際しては、側桁間に踏板，
踏込板，踊り場などの階段部材を介在させて構築する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな階段の構築法によれば、側桁を必要とし、この側桁
の上端側を上層階の梁に掛止して構築しなければならな
い。

【０００４】また、このような階段の両側に下層階の壁
面が構築される構造とする場合には、その階段と別に下
層階の壁面を構築しなければならず、施工の容易化，施
工期間の短縮化，低コスト化の向上が妨げられる。

【０００５】本発明の目的は、側桁を要することなく階
段を構築することができ、また階段両側における下層階
の壁面の施工の容易化，施工期間の短縮化，低コスト化
の向上を図ることができる階段セットを提供することに
ある。

【０００６】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。

【０００８】すなわち、本発明の階段セットは、上層階
の対向する一対の梁にそれぞれ固定されて階段の両側に
壁面を構築する側壁板と、この対向的な側壁板に固定さ
れ該側壁板間に介在されて階段を構築する踏板および蹴
込板とを少なくとも備えている構造としたものである。

【０００９】この場合に、前記側壁板が下層階の床面か
ら立設されてその下層階の天井面まで延在される構造と
することができる。

【００１０】また、前記踏板を受ける受材が前記側壁板
どうしの対向面に互いに対向して設けられている構造と
することができる。

【００１１】また、複数の前記側壁板が前記階段の両端
側にそれぞれ横方向に列設されて前記壁面が構築される
構造とすることができる。

【００１２】また、踊り場を形成する踊り場形成板を備
えている構造とすることができる。

【００１３】また、前記踏板が廻踏板である構造とする
ことができる。

【００１４】また、明窓を形成する切欠部ないし孔が前
記側壁板に形成されている構造とすることができる。

【００１５】また、前記踏板によって形成された階段面
の下方内部空間が収納部とされる構造とすることができ
る。

【００１６】また、前記階段が直線階段、折れ曲がり階
段、折返し階段、ねじ上がり階段、螺旋階段のいずれか
である構造とすることができる。

【００１７】

【作用】前記した本発明の階段セットによれば、対向的
な側壁板間に踏板および蹴込板を介在させて固定させる
ことにより、階段の両側に下層階の壁面が側壁板によっ
て構築され、またその壁面が階段の構築と同時的に構築
されるので、側桁を要することなく階段を構築すること
ができ、また階段両側における下層階の壁面の施工の容
易化，施工期間の短縮化，低コスト化の向上を図ること
ができる。また、この種の階段と壁面の構築に要する部
品点数の減少を図ることができる。

【００１８】この場合に、前記踏板を受ける受材が前記
側壁板どうしの対向面に互いに対向して設けられている
構造とすると、その受材に踏板を受けさせることにより
踏板を容易、かつ確実に固定させることができるので、
階段の構築の容易化を図ることができる。

【００１９】また、複数の前記側壁板が前記階段の両端
側にそれぞれ横方向に列設されて前記壁面が構築される
構造とすると、側壁板の縮小化が可能となり、側壁板の
保管や運搬の容易化、側壁板による壁面構築時の容易化
を図ることができる。

【００２０】また、明窓を形成する切欠部ないし孔が前
記側壁板に形成されている構造とすると、構築された壁
面に明窓が形成されることにより明るい開放的な階段を
構築することができる。

【００２１】また、前記踏板によって形成された階段面
の下方内部空間が収納部とされる構造とすると、その収
納部による収納スペースの拡大化，生活空間の実質的拡
大化を図ることができる。

【００２２】

【実施例】図１は本発明の一実施例である階段セットの
組立状態を示す斜視図、図２はその分解状態を示す斜視
図である。

【００２３】たとえば、本実施例の階段セットは一般家
屋などの建築物内の直線階段に適用され、上層階（たと
えば、２階など）の対向する一対の梁１にそれぞれ固定
されて階段２の両側に下層階（たとえば、１階など）の
壁面３を構築する側壁板４と、この対向的な側壁板４に
固定され該側壁板４間に介在されて階段２を構築する踏
板５および蹴込板６とを備えている。

【００２４】たとえば、側壁板４，踏板５，蹴込板６は
化粧シート張りの合板や集成材などによって形成されて
いる。

【００２５】前記側壁板４どうしの対向面には、踏板５
を受ける受材７が互いに対向して設けられていて、その
受材７に踏板５を受けさせることにより踏板５が容易、
かつ確実に固定されるようになっている。また、所定の
側壁板４には、明窓を形成する切欠部ないし孔８が形成
されていて、この切欠部ないし孔８により壁面３に明窓
が形成されるようになっている。

【００２６】階段２の両端側の壁面３を構築する側壁板
４は、それぞれ複数形成されていて、この複数の側壁板
４が階段２の両端側にそれぞれ横方向に列設されて壁面
３が構築される。また、側壁板４は下層階の床面から立
設されてその下層階の天井面まで延在されて壁面３が構
築される。

【００２７】踏板５の底面側には嵌合溝５Ａが形成さ
れ、この嵌合溝５Ａに蹴込板６の上端側が嵌合されて固
定されるようになっている。

【００２８】踏板５によって形成された階段面の下方内
部空間は収納部９とされ、このため、図２に示すよう
に、扉１０を有する背面板１１によって階段２の背面側
開放部が閉塞されるようになっている。

【００２９】本実施例の階段セットは、前記したような
構造からなる。

【００３０】この場合に、本実施例の階段セットによれ
ば、上層階の対向する一対の梁１に側壁板４を釘打ちな
どによってそれぞれ固定させた後に、この対向的な側壁
板４に各踏板５を受材７に受けさせ該受材７側から釘打
ちなどによって固定させる。また、各蹴込板６の上端側
を各踏板５の嵌合溝５Ａに嵌合させるとともに、各蹴込
板６を下端側を各踏板５の後端面側に釘打ちなどによっ
て固定させる。

【００３１】本実施例の階段セットは、このような構造
からなる。

【００３２】この場合に、本実施例の階段セットによれ
ば、対向的な側壁板４間に踏板５および蹴込板６を介在
させて固定させることにより、階段２の両側に下層階の
壁面３が側壁板４によって構築され、またその壁面３が
階段２の構築と同時的に構築されるので、側桁を要する
ことなく階段を構築することができ、また下層階の階段
２の両側における壁面３の施工の容易化，施工期間の短
縮化，低コスト化の向上を図ることができる。

【００３３】また、本実施例においては、踏板５を受け
る受材７が側壁板４どうしの対向面に互いに対向して設
けられていることにより、その受材７に踏板５を受けさ
せることによって踏板５を容易、かつ確実に固定させる
ことができるので、階段２の構築の容易化を図ることが
できる。

【００３４】更に、複数の側壁板４が階段２の両端側に
それぞれ横方向に列設されて壁面３が構築されることに
より、側壁板４の縮小化が可能となり、側壁板４の保管
や運搬の容易化、側壁板４による壁面３の構築時の容易
化を図ることができる。

【００３５】また、明窓を形成する切欠部ないし孔８が
側壁板４に形成されていることにより、構築された壁面
３に明窓が形成されるので、明るい開放的な階段２を構
築することができる。

【００３６】また、踏板５によって形成された階段面の
下方内部空間が収納部９とされることにより、その収納
部９による収納スペースの拡大化，生活空間の実質的拡
大化を図ることができる。

【００３７】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。

【００３８】たとえば、前記実施例の階段セットは直線
階段に適用されているが、本発明の階段セットはそのよ
うな直線階段の適用に限定されるものではなく、たとえ
ば、折れ曲がり階段、折返し階段、ねじ上がり階段、螺
旋階段などに適用することが可能である。

【００３９】たとえば、このような折れ曲がり階段，折
返し階段、ねじ上がり階段、螺旋階段などに本発明の階
段セットを適用した場合には、踊り場を形成する踊り場
形成板や廻し踏板などを備えている構造とすることがで
きる。

【００４０】

【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。

【００４１】(1) 本発明の階段セットによれば、対向的
な側壁板間に踏板および蹴込板を介在させて固定させる
ことにより、階段の両側に下層階の壁面が側壁板によっ
て構築され、またその壁面が階段の構築と同時的に構築
されるので、側桁を要することなく階段を構築すること
ができ、また階段両側における下層階の壁面の施工の容
易化，施工期間の短縮化，低コスト化の向上を図ること
ができる。また、この種の階段と壁面の構築に要する部
品点数の減少を図ることができる。

【００４２】(2) 前記した場合に、前記踏板を受ける受
材が前記側壁板どうしの対向面に互いに対向して設けら
れている構造とすると、その受材に踏板を受けさせるこ
とにより踏板を容易、かつ確実に固定させることができ
るので、階段の構築の容易化を図ることができる。

【００４３】(3) 前記した場合に、複数の前記側壁板が
前記階段の両端側にそれぞれ横方向に列設されて前記壁
面が構築される構造とすると、側壁板の縮小化が可能と
なり、側壁板の保管や運搬の容易化、側壁板による壁面
構築時の容易化を図ることができる。

【００４４】(4) 前記した場合に、明窓を形成する切欠
部ないし孔が前記側壁板に形成されている構造とする
と、構築された壁面に明窓が形成されることにより明る
い開放的な階段を構築することができる。

【００４５】(5) 前記した場合に、前記踏板によって形
成された階段面の下方内部空間が収納部とされる構造と
すると、その収納部による収納スペースの拡大化，生活
空間の実質的拡大化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である階段セットの組立状態
を示す斜視図である。

【図２】その分解状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１梁２階段３壁面４側壁板５踏板５Ａ嵌合溝６蹴込板７受材８切欠部ないし孔９収納部１０扉１１背面板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上層階の対向する一対の梁にそれぞれ固
定されて階段の両側に下層階の壁面を構築する側壁板
と、この対向的な側壁板に固定され該側壁板間に介在さ
れて階段を構築する踏板および蹴込板とを少なくとも備
えていることを特徴とする階段セット。
【請求項２】前記側壁板が下層階の床面から立設され
てその下層階の天井面まで延在されることを特徴とする
請求項１記載の階段セット。
【請求項３】前記踏板を受ける受材が前記側壁板どう
しの対向面に互いに対向して設けられていることを特徴
とする請求項１、または２記載の階段セット。
【請求項４】複数の前記側壁板が前記階段の両端側に
それぞれ横方向に列設されて前記壁面が構築されること
を特徴とする請求項１、２、または３記載の階段セッ
ト。
【請求項５】踊り場を形成する踊り場形成板を備えて
いることを特徴とする請求項１、２、３、または４記載
の階段セット。
【請求項６】前記踏板が廻踏板であることを特徴とす
る請求項１、２、３、４、または５記載の階段セット。
【請求項７】明窓を形成する切欠部ないし孔が前記側
壁板に形成されていることを特徴とする請求項１、２、
３、４、５、または６記載の階段セット。
【請求項８】前記踏板によって形成された階段面の下
方内部空間が収納部とされることを特徴とする請求項
１、２、３、４、５、６、または７記載の階段セット。
【請求項９】前記階段が直線階段、折れ曲がり階段、
折返し階段、ねじ上がり階段、螺旋階段のいずれかであ
ることを特徴とする請求項１、２、３、４、５、６、
７、または８記載の階段セット。