JPH06294052A - 組紐構造体 - Google Patents
組紐構造体Info
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- JPH06294052A JPH06294052A JP3915893A JP3915893A JPH06294052A JP H06294052 A JPH06294052 A JP H06294052A JP 3915893 A JP3915893 A JP 3915893A JP 3915893 A JP3915893 A JP 3915893A JP H06294052 A JPH06294052 A JP H06294052A
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- Japan
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- braid structure
- braid
- impeller
- intermediate wall
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- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】中空部Vを囲む側壁S及び中間壁Iからなる筒
状部E或いは該筒状部Eの組み合わせにより構成された
組紐構造体Bであって、少なくとも各筒状部Eの相対す
る中間壁I及び中間壁Iと相対する側壁Sに沿って補強
部材eを配置した組紐構造体Bに関するものである。 【効果】組紐構造体の中間壁及び側壁に沿って補強部材
が配置されているので、組紐構造体の剛性及び強度が増
大するとともに中空部が潰れて平らに変形することが防
止でき、従って、組紐構造体の立体的構造を長時間に亘
って保持することができる。更に、筒状部の中空部の潰
れを防止できるので、組紐構造体の内部への樹脂の含浸
が容易となる。
状部E或いは該筒状部Eの組み合わせにより構成された
組紐構造体Bであって、少なくとも各筒状部Eの相対す
る中間壁I及び中間壁Iと相対する側壁Sに沿って補強
部材eを配置した組紐構造体Bに関するものである。 【効果】組紐構造体の中間壁及び側壁に沿って補強部材
が配置されているので、組紐構造体の剛性及び強度が増
大するとともに中空部が潰れて平らに変形することが防
止でき、従って、組紐構造体の立体的構造を長時間に亘
って保持することができる。更に、筒状部の中空部の潰
れを防止できるので、組紐構造体の内部への樹脂の含浸
が容易となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の糸条或いは繊
維束を交錯させて組成された種々の断面形状を有する組
紐構造体に関するものである。
維束を交錯させて組成された種々の断面形状を有する組
紐構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、断面形状がH型,T型等の立体構
造の組紐としては、断面形状H型,T型等を形成する側
壁が組紐構造で組成されているもの或いはこのような組
紐構造を複数枚重合して組成し厚みを持たせたものが知
られている。
造の組紐としては、断面形状H型,T型等を形成する側
壁が組紐構造で組成されているもの或いはこのような組
紐構造を複数枚重合して組成し厚みを持たせたものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】断面形状H型,T型等
を形成する側壁が組紐構造で組成されたものは、側壁が
薄いためにH型,T型等の断面形状を維持することが難
しく、また、十分な剛性、強度を有しないために使用分
野が限定されている。
を形成する側壁が組紐構造で組成されたものは、側壁が
薄いためにH型,T型等の断面形状を維持することが難
しく、また、十分な剛性、強度を有しないために使用分
野が限定されている。
【0004】また、断面形状がH型,T型等の立体形状
を維持するとともに剛性、強度を向上させるために立体
織布構造で構成したものは、組紐の製造時間が長くなり
生産性が悪化するとともに使用する糸条或いは繊維束の
量が増加するので組紐自体の重量が増加し、また、組紐
が高価なものとなる。更に、組紐を樹脂等で含浸させる
ような場合に、組紐の内部まで樹脂等を含浸させること
が困難である等の問題がある。
を維持するとともに剛性、強度を向上させるために立体
織布構造で構成したものは、組紐の製造時間が長くなり
生産性が悪化するとともに使用する糸条或いは繊維束の
量が増加するので組紐自体の重量が増加し、また、組紐
が高価なものとなる。更に、組紐を樹脂等で含浸させる
ような場合に、組紐の内部まで樹脂等を含浸させること
が困難である等の問題がある。
【0005】本発明の目的は、上述した断面形状がH
型,T型等の立体構造の組紐が有する課題を解決し、立
体感のあるしかも剛性、強度の十分な組紐構造体を提供
することにある。
型,T型等の立体構造の組紐が有する課題を解決し、立
体感のあるしかも剛性、強度の十分な組紐構造体を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、中空部を囲む側壁及び中間壁からなる
筒状部或いは該筒状部の組み合わせにより構成された組
紐構造体であって、少なくとも各筒状部の相対する中間
壁及び中間壁と相対する側壁に沿って補強部材を配置し
て組紐構造体を構成したものである。
めに、本発明は、中空部を囲む側壁及び中間壁からなる
筒状部或いは該筒状部の組み合わせにより構成された組
紐構造体であって、少なくとも各筒状部の相対する中間
壁及び中間壁と相対する側壁に沿って補強部材を配置し
て組紐構造体を構成したものである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実施例に限定
されるものではない。
が、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実施例に限定
されるものではない。
【0008】本発明の組紐構造体について説明する前
に、本発明の組紐構造体を組成する装置の一例につい
て、図1及び図2を用いて概説する。図1は断面H型の
組紐構造体Bを組成するための組紐装置Mbの概略斜視
図であり、組紐装置Mbは、主として、機台F上に配置
されたボビンキャリヤー駆動部D及び組成された組紐構
造体Bを引き取り、そして図示されていない巻取り部、
収納部或いは樹脂を含浸させる等の処理を行う次工程に
組紐構造体Bを移送するための組紐構造体引き取り部W
から構成されている。
に、本発明の組紐構造体を組成する装置の一例につい
て、図1及び図2を用いて概説する。図1は断面H型の
組紐構造体Bを組成するための組紐装置Mbの概略斜視
図であり、組紐装置Mbは、主として、機台F上に配置
されたボビンキャリヤー駆動部D及び組成された組紐構
造体Bを引き取り、そして図示されていない巻取り部、
収納部或いは樹脂を含浸させる等の処理を行う次工程に
組紐構造体Bを移送するための組紐構造体引き取り部W
から構成されている。
【0009】図1において、1は機台Fに対して略垂直
に配置された前板であり、前板1には軌道2が穿設され
ており、図1に示されている実施例においては、組成さ
れる組紐構造体Bの断面形状がH型であるので、軌道2
の全体形状はH状に形成されている。Cは軌道2に沿っ
て走行するボビンキャリヤー(図1においては、例示的
に1個のボビンキャリヤーCのみが示されている。)で
あり、多数のボビンキャリヤーCを軌道2に沿って走行
させることにより、組紐構造体Bを構成する糸条或いは
繊維束(以下、単に、「糸条」という。)yを交錯させ
て組紐構造体Bを組成するものである。また、3は後述
する糸条、紐、ワイヤー、棒状体或いは繊維束等の補強
部材eを供給するためのパイプ状のガイド部材(図1に
おいては、例示的に1個のガイド部材3のみが示されて
いる。)であり、軌道2列の間に適宜配置される。
に配置された前板であり、前板1には軌道2が穿設され
ており、図1に示されている実施例においては、組成さ
れる組紐構造体Bの断面形状がH型であるので、軌道2
の全体形状はH状に形成されている。Cは軌道2に沿っ
て走行するボビンキャリヤー(図1においては、例示的
に1個のボビンキャリヤーCのみが示されている。)で
あり、多数のボビンキャリヤーCを軌道2に沿って走行
させることにより、組紐構造体Bを構成する糸条或いは
繊維束(以下、単に、「糸条」という。)yを交錯させ
て組紐構造体Bを組成するものである。また、3は後述
する糸条、紐、ワイヤー、棒状体或いは繊維束等の補強
部材eを供給するためのパイプ状のガイド部材(図1に
おいては、例示的に1個のガイド部材3のみが示されて
いる。)であり、軌道2列の間に適宜配置される。
【0010】4は組紐構造体引き取り部Wに設置され
た、糸条yを集束し組成点を形成するための口金であ
り、口金4により集束された組紐構造体Bは、図示され
ていない巻取り装置に巻き取られか或いは収納ボックス
等に収容されるか若しくは適当な長さに切断され収納ボ
ックス等に収容される。また、樹脂処理等の次工程の処
理を連続して行うことも可能である。
た、糸条yを集束し組成点を形成するための口金であ
り、口金4により集束された組紐構造体Bは、図示され
ていない巻取り装置に巻き取られか或いは収納ボックス
等に収容されるか若しくは適当な長さに切断され収納ボ
ックス等に収容される。また、樹脂処理等の次工程の処
理を連続して行うことも可能である。
【0011】図2はボビンキャリヤー駆動部D或いはガ
イド部材3等の一部断面を含む拡大側面図である。図2
において、ボビンキャリヤーCの外部フランジ5に立設
されたスピンドルsに回転自在に嵌合されたボビンbに
巻回されている糸条yは、スピンドルsと略平行に外部
フランジ5に立設された支柱6に沿って移動可能な糸条
ガイド7及び支柱6の先端部に配置された固定糸条ガイ
ド8を経て引き出されるように構成されている。
イド部材3等の一部断面を含む拡大側面図である。図2
において、ボビンキャリヤーCの外部フランジ5に立設
されたスピンドルsに回転自在に嵌合されたボビンbに
巻回されている糸条yは、スピンドルsと略平行に外部
フランジ5に立設された支柱6に沿って移動可能な糸条
ガイド7及び支柱6の先端部に配置された固定糸条ガイ
ド8を経て引き出されるように構成されている。
【0012】9は内部フランジであり、外部フランジ5
と内部フランジ9とにより前板1を挟持しボビンキャリ
ヤーCを略水平状態に維持する。10は前板1に穿設さ
れた軌道2に嵌合され軌道2に沿ってボビンキャリヤー
Cを走行させるためのガイド部であり、11は周囲の適
当な位置に凹部を有する羽車12の該凹部に係合するボ
ビンキャリヤーCの係合軸であり、ガイド部10と反対
側の内部フランジ9に立設されている。
と内部フランジ9とにより前板1を挟持しボビンキャリ
ヤーCを略水平状態に維持する。10は前板1に穿設さ
れた軌道2に嵌合され軌道2に沿ってボビンキャリヤー
Cを走行させるためのガイド部であり、11は周囲の適
当な位置に凹部を有する羽車12の該凹部に係合するボ
ビンキャリヤーCの係合軸であり、ガイド部10と反対
側の内部フランジ9に立設されている。
【0013】13は前板1と背板14との間に回転自在
に枢着された回転軸であり、回転軸13に羽車12が固
着されており、また、回転軸13には歯車15が固着さ
れている。隣接する歯車15は、互いに噛み合うように
配置されており、また、隣接する羽車12も、互いに略
接触するように配置されており、図示されていない適当
な駆動手段により歯車15が回転駆動されると、同じく
回転軸13に固着された羽車12が回転され、羽車12
の回転にともなって羽車12の凹部に係合されているボ
ビンキャリヤーCの係合軸11が移動し、ボビンキャリ
ヤーCを軌道2に沿って走行させる。このようにボビン
キャリヤー駆動部Dにより、多数のボビンキャリヤーC
を軌道2に沿って走行させ、ボビンキャリヤーCに載置
されているボビンbから引き出された糸条yを交錯させ
組紐構造体Bを組成するように構成されている。
に枢着された回転軸であり、回転軸13に羽車12が固
着されており、また、回転軸13には歯車15が固着さ
れている。隣接する歯車15は、互いに噛み合うように
配置されており、また、隣接する羽車12も、互いに略
接触するように配置されており、図示されていない適当
な駆動手段により歯車15が回転駆動されると、同じく
回転軸13に固着された羽車12が回転され、羽車12
の回転にともなって羽車12の凹部に係合されているボ
ビンキャリヤーCの係合軸11が移動し、ボビンキャリ
ヤーCを軌道2に沿って走行させる。このようにボビン
キャリヤー駆動部Dにより、多数のボビンキャリヤーC
を軌道2に沿って走行させ、ボビンキャリヤーCに載置
されているボビンbから引き出された糸条yを交錯させ
組紐構造体Bを組成するように構成されている。
【0014】16は補強部材eが巻回されたチーズであ
り、チーズ16から引き出された補強部材eは、背板1
4及び前板1を通して立設されたガイド部材3の透孔
3’を通って口金4方向に進み、軌道2に沿って走行す
るボビンキャリヤーCにより交錯される糸条yに組み込
まれて、組紐構造体Bを構成するものである。補強部材
eをチーズ16に巻き取ることなく缶等に収容すること
もでき、また、比較的硬質の補強部材eの場合には、適
当な長さに切断して適当な支持台上に略水平状に載置し
ておくこともできる。なお、16’はチーズ16から引
き出される糸条yの張力を調整するためのテンションワ
ッシャーで、必要に応じて適宜設置する。勿論、このよ
うな張力調整部材はテンションワッシャー16’に限定
されるものではなく、種々のものを使用することができ
る。
り、チーズ16から引き出された補強部材eは、背板1
4及び前板1を通して立設されたガイド部材3の透孔
3’を通って口金4方向に進み、軌道2に沿って走行す
るボビンキャリヤーCにより交錯される糸条yに組み込
まれて、組紐構造体Bを構成するものである。補強部材
eをチーズ16に巻き取ることなく缶等に収容すること
もでき、また、比較的硬質の補強部材eの場合には、適
当な長さに切断して適当な支持台上に略水平状に載置し
ておくこともできる。なお、16’はチーズ16から引
き出される糸条yの張力を調整するためのテンションワ
ッシャーで、必要に応じて適宜設置する。勿論、このよ
うな張力調整部材はテンションワッシャー16’に限定
されるものではなく、種々のものを使用することができ
る。
【0015】上述したように、隣接する羽車12の凹部
にボビンキャリヤーCの係合軸11を挟持させた状態
で、歯車15を適当な駆動手段により回転させることに
より羽車12を回転させ、ボビンキャリヤーCを適宜軌
道2に沿って走行させ、糸条y或いは補強部材eを交錯
させて組紐構造体Bを組成する。
にボビンキャリヤーCの係合軸11を挟持させた状態
で、歯車15を適当な駆動手段により回転させることに
より羽車12を回転させ、ボビンキャリヤーCを適宜軌
道2に沿って走行させ、糸条y或いは補強部材eを交錯
させて組紐構造体Bを組成する。
【0016】次に、図3及び図4を用いて上記の装置に
より組成される組紐構造体Bの一例について説明する。
図3には断面H型の組紐構造体Bが示されている。断面
H型の組紐構造体Bは、略平行に配置された中空部V
1、V2(中空部一般について言及する場合には、単
に、「中空部V」という。)を有する断面略長方形状の
筒状部E1,E2(筒状部一般について言及する場合に
は、単に、「筒状部E」という。)及び筒状部E1,E
2の略中央部を連結する中空部V3を有する同じく断面
略長方形状の筒状部E3により構成されている。そし
て、筒状部E1は組紐構造で組成された側壁S1,S
2,S3、S4(側壁一般について言及する場合には、
単に、「側壁S」という。)で形成されており、また、
筒状部E2は同じく組紐構造で組成された側壁S5,S
6,S7、S8で形成されており、更に、筒状部E3も
組紐構造で組成された上記の側壁S3とS5の一部S
3’、S5’及び側壁S9,S10で形成されている。
なお、筒状部E3の側壁S3’、S5’を省略し、中空
部V1、V2と中空部V3を分離せずに連結することも
できる。
より組成される組紐構造体Bの一例について説明する。
図3には断面H型の組紐構造体Bが示されている。断面
H型の組紐構造体Bは、略平行に配置された中空部V
1、V2(中空部一般について言及する場合には、単
に、「中空部V」という。)を有する断面略長方形状の
筒状部E1,E2(筒状部一般について言及する場合に
は、単に、「筒状部E」という。)及び筒状部E1,E
2の略中央部を連結する中空部V3を有する同じく断面
略長方形状の筒状部E3により構成されている。そし
て、筒状部E1は組紐構造で組成された側壁S1,S
2,S3、S4(側壁一般について言及する場合には、
単に、「側壁S」という。)で形成されており、また、
筒状部E2は同じく組紐構造で組成された側壁S5,S
6,S7、S8で形成されており、更に、筒状部E3も
組紐構造で組成された上記の側壁S3とS5の一部S
3’、S5’及び側壁S9,S10で形成されている。
なお、筒状部E3の側壁S3’、S5’を省略し、中空
部V1、V2と中空部V3を分離せずに連結することも
できる。
【0017】図4は、図3に示されているような断面H
型の組紐構造体Bを組成するための羽車12(羽車12
に形成されている凹部は省略されている。)の配置図で
あり、羽車12により形成される矩形軌道R1,R2及
びR3に沿って、図2に示されているようなボビンキャ
リヤー駆動部DによりボビンキャリヤーCを走行させる
ことにより、図3に示されているような組紐構造体Bを
組成するものである。なお、図3に示されている断面H
型の組紐構造体Bは、ボビンキャリヤーCに載置されて
いるボビンbから引き出された糸条yのみにより組成さ
れており、補強部材eは使用されていない。
型の組紐構造体Bを組成するための羽車12(羽車12
に形成されている凹部は省略されている。)の配置図で
あり、羽車12により形成される矩形軌道R1,R2及
びR3に沿って、図2に示されているようなボビンキャ
リヤー駆動部DによりボビンキャリヤーCを走行させる
ことにより、図3に示されているような組紐構造体Bを
組成するものである。なお、図3に示されている断面H
型の組紐構造体Bは、ボビンキャリヤーCに載置されて
いるボビンbから引き出された糸条yのみにより組成さ
れており、補強部材eは使用されていない。
【0018】図5は、組紐構造体Bの他の例を示す斜視
図である。図5に示されている断面H型の組紐構造体B
は、図3に示されている断面H型の組紐構造体Bの筒状
部E1,E2及び筒状部E3に、それぞれ、組紐構造で
組成された中間壁I1,I2,I3,I4,I5(中間
壁一般について言及する場合には、単に、「中間壁I」
という。)を配置したものであり、このような中間壁I
を配置することにより、より一層、組紐構造体Bの立体
形状の維持が容易となり、また、剛性、強度を更に大き
くすることができる。
図である。図5に示されている断面H型の組紐構造体B
は、図3に示されている断面H型の組紐構造体Bの筒状
部E1,E2及び筒状部E3に、それぞれ、組紐構造で
組成された中間壁I1,I2,I3,I4,I5(中間
壁一般について言及する場合には、単に、「中間壁I」
という。)を配置したものであり、このような中間壁I
を配置することにより、より一層、組紐構造体Bの立体
形状の維持が容易となり、また、剛性、強度を更に大き
くすることができる。
【0019】図6は、図5に示されているような中間壁
Iを有する断面H型の組紐構造体Bを組成するための羽
車12の配置図であり、中間壁Iを組成するための橋渡
し羽車12’が羽車12列間に適宜配置されている。
Iを有する断面H型の組紐構造体Bを組成するための羽
車12の配置図であり、中間壁Iを組成するための橋渡
し羽車12’が羽車12列間に適宜配置されている。
【0020】本発明は、上述した中空部Vを囲む側壁S
或いは中間壁Iにより構成された組紐構造体Bの剛性、
強度を更に大きくするために、組紐構造体Bの中空部V
に補強部材eを配置したものである。
或いは中間壁Iにより構成された組紐構造体Bの剛性、
強度を更に大きくするために、組紐構造体Bの中空部V
に補強部材eを配置したものである。
【0021】図7は本発明の組紐構造体Bの実施例を示
す斜視図であり、図5に示されている断面H型の組紐構
造体Bの中空部Vに補強部材e或いは繊維束、ウレタン
フォーム等の発泡体、合成樹脂等の充填材(以下におい
ては、充填材を含め、単に、「補強部材e」という。)
を挿入したものであり、補強部材eは各筒状部E1,E
2の相対する中間壁I1とI2,I3とI4及び中間壁
I1,I2、I3,I4,I5と相対する側壁S2,S
4,S6,S8、S3’,S5’に沿って配置されてお
り、図7においては例示的に、上記の各中間壁I及び側
壁Sに沿って略3角形状に配置された補強部材eが示さ
れている。勿論、このような補強部材eが略3角形状に
配置されたものに限らず、各中間壁I及び側壁Sに沿っ
て適宜配置することができる。
す斜視図であり、図5に示されている断面H型の組紐構
造体Bの中空部Vに補強部材e或いは繊維束、ウレタン
フォーム等の発泡体、合成樹脂等の充填材(以下におい
ては、充填材を含め、単に、「補強部材e」という。)
を挿入したものであり、補強部材eは各筒状部E1,E
2の相対する中間壁I1とI2,I3とI4及び中間壁
I1,I2、I3,I4,I5と相対する側壁S2,S
4,S6,S8、S3’,S5’に沿って配置されてお
り、図7においては例示的に、上記の各中間壁I及び側
壁Sに沿って略3角形状に配置された補強部材eが示さ
れている。勿論、このような補強部材eが略3角形状に
配置されたものに限らず、各中間壁I及び側壁Sに沿っ
て適宜配置することができる。
【0022】このように、組紐構造体Bの側壁S2,S
4,S6,S8、S3’,S5’及び中間壁I1〜I5
に沿って補強部材eが配置されているので、組紐構造体
Bの剛性及び強度が増大するとともに中空部Vが潰れて
平らに変形することが防止でき、従って、組紐構造体B
の立体的構造を長時間に亘って保持することができる。
更に、筒状部Eの中空部Vの潰れを防止できるので、組
紐構造体Bの内部への樹脂の含浸が容易となる。
4,S6,S8、S3’,S5’及び中間壁I1〜I5
に沿って補強部材eが配置されているので、組紐構造体
Bの剛性及び強度が増大するとともに中空部Vが潰れて
平らに変形することが防止でき、従って、組紐構造体B
の立体的構造を長時間に亘って保持することができる。
更に、筒状部Eの中空部Vの潰れを防止できるので、組
紐構造体Bの内部への樹脂の含浸が容易となる。
【0023】図8は、図7に示されているような組紐構
造体Bを組成するための羽車12及び橋渡し羽車12’
の配置図であり、10個或いは12個の羽車12及び橋
渡し羽車12’からなる略方形状の各軌道2’の短い方
の羽車12及び橋渡し羽車12’の近傍に補強部材eを
供給するガイド部材3が配置されている。上述したよう
に各中間壁I及び側壁Sに沿って挿入される補強部材e
は、図2に示されているような透孔3’を有するガイド
部材3を羽車12或いは橋渡し羽車12’列間に適宜立
設し、ガイド部材3の透孔3’を通して補強部材eを供
給し、軌道2に沿って走行するボビンキャリヤーCから
引き出される糸条yと交錯させ、図7に示されているよ
うな組紐構造体Bを組成するものである。
造体Bを組成するための羽車12及び橋渡し羽車12’
の配置図であり、10個或いは12個の羽車12及び橋
渡し羽車12’からなる略方形状の各軌道2’の短い方
の羽車12及び橋渡し羽車12’の近傍に補強部材eを
供給するガイド部材3が配置されている。上述したよう
に各中間壁I及び側壁Sに沿って挿入される補強部材e
は、図2に示されているような透孔3’を有するガイド
部材3を羽車12或いは橋渡し羽車12’列間に適宜立
設し、ガイド部材3の透孔3’を通して補強部材eを供
給し、軌道2に沿って走行するボビンキャリヤーCから
引き出される糸条yと交錯させ、図7に示されているよ
うな組紐構造体Bを組成するものである。
【0024】図9は本発明の組紐構造体Bの別の実施例
を示す斜視図であり、各筒状部E1,E2の相対する中
間壁I1とI2,I3とI4及び中間壁I1〜I5と相
対する側壁S2,S4,S6,S8、S3’,S5’に
沿って補強部材eを配置した図7に示されている組紐構
造体Bの残りの中空部Vにも補強部材e挿入したもので
ある。
を示す斜視図であり、各筒状部E1,E2の相対する中
間壁I1とI2,I3とI4及び中間壁I1〜I5と相
対する側壁S2,S4,S6,S8、S3’,S5’に
沿って補強部材eを配置した図7に示されている組紐構
造体Bの残りの中空部Vにも補強部材e挿入したもので
ある。
【0025】図10は、図9に示されているような組紐
構造体Bを組成するための羽車12及び橋渡し羽車1
2’の配置図であり、羽車12及び橋渡し羽車12’列
間に略均等にガイド部材3が立設されている。
構造体Bを組成するための羽車12及び橋渡し羽車1
2’の配置図であり、羽車12及び橋渡し羽車12’列
間に略均等にガイド部材3が立設されている。
【0026】このように組紐構造体Bの中空部Vの略全
域に補強部材eを適宜挿入することにより、組紐構造体
Bの剛性、強度を更に増大させることができるとともに
組紐構造体Bの立体形状を確実に維持することができ
る。また、中空部Vに挿入された補強部材eの幾本かを
適宜抜き取ることにより、組紐構造体Bの長手方向に沿
って長孔を形成し、組紐構造体Bの内部への樹脂の含浸
を容易にすることもできる。
域に補強部材eを適宜挿入することにより、組紐構造体
Bの剛性、強度を更に増大させることができるとともに
組紐構造体Bの立体形状を確実に維持することができ
る。また、中空部Vに挿入された補強部材eの幾本かを
適宜抜き取ることにより、組紐構造体Bの長手方向に沿
って長孔を形成し、組紐構造体Bの内部への樹脂の含浸
を容易にすることもできる。
【0027】上記の実施例においては、本発明を、断面
H型の組紐構造体Bを例に説明したが、組紐構造体Bを
種々の断面形状とすることができることは勿論のこと、
中空部V或いは筒上部Eの断面形状も方形に限らず、円
形或いは楕円を含め種々の形状とすることができる。
H型の組紐構造体Bを例に説明したが、組紐構造体Bを
種々の断面形状とすることができることは勿論のこと、
中空部V或いは筒上部Eの断面形状も方形に限らず、円
形或いは楕円を含め種々の形状とすることができる。
【0028】また、組紐構造体Bの側壁S或いは中間壁
Iを多重の組紐構造で形成し、組紐構造体Bの剛性、強
度を更に大きくし、また、組紐構造体Bをより安定した
形状に維持することもできる。
Iを多重の組紐構造で形成し、組紐構造体Bの剛性、強
度を更に大きくし、また、組紐構造体Bをより安定した
形状に維持することもできる。
【0029】更に、組紐構造体Bを構成する糸条yに熱
可塑性樹脂繊維を含有させ、組成後に組紐構造体Bを熱
処理し、熱可塑性樹脂繊維の溶融により組紐構造体Bを
部分的に結合させ、より剛性、強度の大きな、しかも形
状の安定した組紐構造体Bを形成することができる。ま
た、熱可塑性樹脂繊維に代えて熱硬化性樹脂繊維を含有
させて同様の効果を得ることもできる。
可塑性樹脂繊維を含有させ、組成後に組紐構造体Bを熱
処理し、熱可塑性樹脂繊維の溶融により組紐構造体Bを
部分的に結合させ、より剛性、強度の大きな、しかも形
状の安定した組紐構造体Bを形成することができる。ま
た、熱可塑性樹脂繊維に代えて熱硬化性樹脂繊維を含有
させて同様の効果を得ることもできる。
【0030】以下に、上述した本発明の実施例の作用効
果について列挙する。組紐構造体Bの中間壁I1〜I5
及び側壁S2,S4,S6,S8、S3’,S5’に沿
って補強部材eが配置されているので、組紐構造体Bの
剛性及び強度が増大するとともに中空部Vが潰れて平ら
に変形することが防止でき、従って、組紐構造体Bの立
体的構造を長時間に亘って保持することができる。更
に、筒状部Eの中空部Vの潰れを防止できるので、組紐
構造体Bの内部への樹脂の含浸が容易となる。
果について列挙する。組紐構造体Bの中間壁I1〜I5
及び側壁S2,S4,S6,S8、S3’,S5’に沿
って補強部材eが配置されているので、組紐構造体Bの
剛性及び強度が増大するとともに中空部Vが潰れて平ら
に変形することが防止でき、従って、組紐構造体Bの立
体的構造を長時間に亘って保持することができる。更
に、筒状部Eの中空部Vの潰れを防止できるので、組紐
構造体Bの内部への樹脂の含浸が容易となる。
【0031】組紐構造体Bの中空部Vの略全域に補強部
材eを挿入することにより、組紐構造体Bの剛性、強度
を更に大きくすることができるとともに組紐構造体Bの
形状を確実に維持することができる。また、中空部Vに
挿入された補強部材eの幾本かを適宜抜き取ることによ
り、組紐構造体Bの長手方向に沿って長孔を形成し、組
紐構造体Bの内部への樹脂の含浸を容易にすることもで
きる。
材eを挿入することにより、組紐構造体Bの剛性、強度
を更に大きくすることができるとともに組紐構造体Bの
形状を確実に維持することができる。また、中空部Vに
挿入された補強部材eの幾本かを適宜抜き取ることによ
り、組紐構造体Bの長手方向に沿って長孔を形成し、組
紐構造体Bの内部への樹脂の含浸を容易にすることもで
きる。
【0032】中空部Vを囲む側壁Sからなる筒状部E或
いはこのような筒状部Eの組み合わせにより構成された
組紐構造体Bの中空部Vには、組紐構造体Bの薄い側壁
S或いは中間壁Iの内部に補強部材eを配置するものに
比べ、より多くの補強部材eを挿入することができるの
で、組紐構造体Bの剛性、強度をより大きくすることが
できるとともに組紐構造体Bをより安定した形状に維持
することができる。
いはこのような筒状部Eの組み合わせにより構成された
組紐構造体Bの中空部Vには、組紐構造体Bの薄い側壁
S或いは中間壁Iの内部に補強部材eを配置するものに
比べ、より多くの補強部材eを挿入することができるの
で、組紐構造体Bの剛性、強度をより大きくすることが
できるとともに組紐構造体Bをより安定した形状に維持
することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】組紐構造体の中間壁及び側壁に沿って補強
部材が配置されているので、組紐構造体の剛性及び強度
が増大するとともに中空部が潰れて平らに変形すること
が防止でき、従って、組紐構造体の立体的構造を長時間
に亘って保持することができる。更に、筒状部の中空部
の潰れを防止できるので、組紐構造体の内部への樹脂の
含浸が容易となる。
部材が配置されているので、組紐構造体の剛性及び強度
が増大するとともに中空部が潰れて平らに変形すること
が防止でき、従って、組紐構造体の立体的構造を長時間
に亘って保持することができる。更に、筒状部の中空部
の潰れを防止できるので、組紐構造体の内部への樹脂の
含浸が容易となる。
【図1】図1は断面H型の組紐構造体を組成するための
組紐装置の概略斜視図である。
組紐装置の概略斜視図である。
【図2】図2はボビンキャリヤー駆動部或いはガイド部
材等の一部断面を含む拡大側面図である。
材等の一部断面を含む拡大側面図である。
【図3】図3は組紐構造体の一例を示す斜視図である。
【図4】図4は図3に示されている断面H型の組紐構造
体を組成するための羽車の配置図である。
体を組成するための羽車の配置図である。
【図5】図5は組紐構造体の他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】図6は図5に示されている断面H型の組紐構造
体を組成するための羽車の配置図である。
体を組成するための羽車の配置図である。
【図7】図7は本発明の組紐構造体の実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図8】図8は図7に示されている断面H型の組紐構造
体を組成するための羽車の配置図である。
体を組成するための羽車の配置図である。
【図9】図9は本発明の組紐構造体の別の実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図10】図10は図9に示されている断面H型の組紐
構造体を組成するための羽車の配置図である。
構造体を組成するための羽車の配置図である。
B・・・・・・・組紐構造体 C・・・・・・・ボビンキャリヤー E・・・・・・・筒状部 I・・・・・・・中間壁 S・・・・・・・側壁 V・・・・・・・中空部 b・・・・・・・ボビン e・・・・・・・補強部材 y・・・・・・・糸条 1・・・・・・・前板 2・・・・・・・軌道 3・・・・・・・ガイド部材 5・・・・・・・外部フランジ 11・・・・・・係合軸 12・・・・・・羽車 13・・・・・・回転軸 14・・・・・・背板 15・・・・・・歯車
Claims (1)
- 【請求項1】中空部を囲む側壁及び中間壁からなる筒状
部或いは該筒状部の組み合わせにより構成された組紐構
造体であって、少なくとも各筒状部の相対する中間壁及
び中間壁と相対する側壁に沿って補強部材を配置したこ
とを特徴とする組紐構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3915893A JPH06294052A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 組紐構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3915893A JPH06294052A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 組紐構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06294052A true JPH06294052A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=12545310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3915893A Pending JPH06294052A (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 組紐構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06294052A (ja) |
-
1993
- 1993-03-01 JP JP3915893A patent/JPH06294052A/ja active Pending
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