JPH0629394A - ラッチアップ検証装置 - Google Patents

ラッチアップ検証装置

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JPH0629394A
JPH0629394A JP5079554A JP7955493A JPH0629394A JP H0629394 A JPH0629394 A JP H0629394A JP 5079554 A JP5079554 A JP 5079554A JP 7955493 A JP7955493 A JP 7955493A JP H0629394 A JPH0629394 A JP H0629394A
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Mitsubishi Electric Corp
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    • G06F30/32Circuit design at the digital level
    • G06F30/33Design verification, e.g. functional simulation or model checking

Abstract

(57)【要約】 【目的】 CMOS構造のレイアウトパターンに対する
一定の精度でのラッチアップ検証の大幅な効率向上を図
ったラッチアップ検証装置を得る。 【構成】 ラッチアップ検証部3は、レイアウトパター
ンデータD1から得たバックゲート端子情報付きトラン
ジスタ情報D4を用いて、同一バックゲート端子情報を
持つ個々のトランジスタのソース端子がこれらのトラン
ジスタを含むウエルへどの様に接続されているかの接続
状況に基づき、レイアウトパターンデータD1で規定さ
れるレイアウトパターンに対するラッチアップ検証を自
動的に行う。 【効果】 CMOS構造のレイアウトパターンに対し、
一定の精度でのラッチアップ検証を自動的に行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CMOS半導体集積
回路(IC)のレイアウトパターンデータのラッチアッ
プ検証装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図29はCMOS半導体集積回路の代表
的なゲートであるインバータの断面図である。同図に示
すように、P- 基板101の上層部にN- ウェル領域1
02が形成される。N- ウェル領域102の表面にP+
拡散領域103及び104、N+ 拡散領域105が選択
的に形成される。一方、N- ウェル領域102の形成さ
れていないP- 基板101の表面にN+ 拡散領域106
及び107、P+ 拡散領域108が選択的に形成され
る。そして、P+ 拡散領域103,104間上に図示し
ない酸化膜を介してゲート電極109が形成され、N+
拡散領域106,107間上に図示しない酸化膜を介し
てゲート電極110が形成される。これらのゲート電極
109及び110は共通に接続される。
【0003】このような構成により、P+ 拡散領域10
3,104及びゲート電極109からなるPMOSトラ
ンジスタと、N+ 拡散領域106、107及びゲート電
極110からなるNMOSトランジスタとによりCMO
Sインバータが形成される。なお、N+ 拡散領域105
はN- ウェル領域102の電位固定用、P+ 拡散領域1
08はP- 基板101の電位固定用に設けられた拡散領
域である。
【0004】図30は図29の構造のCMOSインバー
タに寄生するラッチアップ構造を示す回路図である。同
図に示すように、図29で示したようなCMOSインバ
ータには、P+ 拡散領域104、N- ウェル領域102
及びP- 基板101からなる寄生PNPバイポーラトラ
ンジスタT1と、N+ 拡散領域106、P- 基板101
及びN- ウェル領域102からなる寄生NPNバイポー
ラトランジスタT2とにより寄生サイリスタが形成され
る。なお、R1は電源VDDからP+ 拡散領域104まで
の配線抵抗、R2は電源VDDからN+ 拡散領域105あ
るいはN- ウェル領域102までの配線抵抗、R3は接
地レベルからP+ 拡散領域108あるいは基板101ま
での配線抵抗、R4は接地レベルからN+ 拡散領域10
6までの配線抵抗を示している。
【0005】このような構造において、PNPバイポー
ラトランジスタT1あるいはNPNバイポーラトランジ
スタT2のいずれかに順方向のベース電流が流れるとい
う現象が生じた場合、PNPとNPNの両バイポーラト
ランジスタが共にオンし正帰還状態となり電源供給を止
めない限りオン状態が終了しなくなるというラッチアッ
プ現象が発生する。
【0006】図31はラッチアップ現象が発生するレイ
アウトパターン例を示す平面図である。同図において、
111はN- ウェル領域、112〜116はP+ 拡散領
域、117はN+ 拡散領域、119、120及び123
はポリシリコン領域、118、121及び135は金属
配線領域、125はN- ウェル領域、126、127は
+ 拡散領域、128はN+ 拡散領域、130はポリシ
リコン領域、124、129、131及び139は金属
配線領域、132〜134及び147はN+ 拡散領域、
136及び137はN+ 拡散領域、138及び146は
+ 拡散領域である。なお、同図中の×印はコンタクト
領域を示し、金属配線領域131には電源VDDが図示し
ないVDD配線を介して得られる第1の電源電圧VDD1が
付与され、金属配線領域118には電源VDDが図示しな
い他のVDD配線を介して得られる第2の電源電圧VDD
が付与される。また、ポリシリコン領域119、123
及び130にはそれぞれ入力信号S1、S2及びS3が
付与される。なお、図示していないが、このレイアウト
パターンはP基板上に形成されたパターンである。
【0007】図32は図31のレイアウトパターンより
構成されるCMOS集積回路の電気的接続関係を示す回
路図である。同図において、PMOSトランジスタQ1
はP+ 拡散領域112、113及びポリシリコン領域1
19から構成されており、PMOSトランジスタQ2は
+ 拡散領域113、114及びポリシリコン領域12
0から構成される。
【0008】また、NMOSトランジスタQ3はN+
散領域134、133及びポリシリコン領域119から
構成され、NMOSトランジスタQ4はN+ 拡散領域1
47、132及びポリシリコン領域120から構成され
る。PMOSトランジスタQ5は、P+ 拡散領域11
5、116及びポリシリコン領域123から構成され、
PMOSトランジスタQ6はP+ 拡散領域126、12
7及びポリシリコン領域130から構成され、NMOS
トランジスタQ7はN+ 拡散領域136、137及びポ
リシリコン領域130から構成される。
【0009】図33は、図31のP拡散領域116に着
目して寄生サイリスタ構造を表した回路図である。この
構造において、P+ 拡散領域116、N- ウェル領域1
11、P基板とにより寄生PNPバイポーラトランジス
タT1が形成されることになるため、PMOSトランジ
スタQ5がオン状態のとき、電源電圧VDD1とVDD2の
間に電位差が生じると、その電位差のためPNPバイポ
ーラトランジスタT1に順方向のベース電流が流れるこ
とにより、ラッチアップが発生してしまう。
【0010】図34はCMOSICのチップ例を示す平
面図である。同図に示すように、半導体チップ145上
に、セル141及び142、VDDパッド140及びGN
Dパッド143が形成される。したがって、セル141
における電源電圧VDD1のVDDパッド140からの配線
経路の抵抗はR5となり、セル142における電源電圧
DD2のVDDパッド140からの配線経路の抵抗は(R
5+R6)となる。同様に、セル142における接地電
圧GND2のGNDパッド143からのGND配線経路
の抵抗はR8となり、セル141における接地電圧GN
D1のGNDパッド143からのGND配線経路の抵抗
は(R7+R8)となる。
【0011】このように、従来のCMOSICでは、V
DD配線経路、GND配線経路の違いに基づく抵抗値の違
いや、各セルへの供給の仕方及び各セルでの動作モード
あるいは動作タイミングによって、本来同一電圧値をと
るべきVDD2とVDD1との間に電位差は容易に発生する
構造をとるのが一般的である。
【0012】以上のことから、従来のCMOS構造のレ
イアウトパターンの場合、容易にラッチアップを発生し
てしまう構造をとる可能性が高いといえる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、ラッチア
ップが発生し易いと言える典型的なレイアウトパターン
例は何通りもあり、さらにこれらの組合せにより、より
発生し易くなるため、CMOS集積回路を設計する際、
ラッチアップが発生しやすい構造のレイアウトパターン
を設計してしまう可能性は高い。
【0014】したがって、レイアウトパターン設計後、
ラッチアップが発生しやすいレイアウトパターンである
か否かを検証する必要があるが、従来の検証方法は、ラ
ッチアップが発生しやすい構造の規則性を意識しながら
人手により目視検証を行うのが一般的であった。このた
め、大規模なレイアウトパターンを検証するとなると、
期間も莫大となり目視精度も低下し結果的にラッチアッ
プが発生しやすいレイアウトパターンを見逃してしまう
可能性が多分にある。またラッチアップを起こし易いと
されるレイアウトパターンの定義もノウハウ的なものが
多く、定量的に把握するのが困難で、かつレイアウト時
の禁止項目が多すぎるため、設計者の経験度によっても
その検証能力が大きくばらついてしまうなどの問題点が
あった。
【0015】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、CMOS構造のレイアウトパ
ターンに対するラッチアップ検証の大幅な効率向上と、
その検証精度が設計経験にかかわらず一率に検証できる
ラッチアップ検証装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載のラッチアップ検証装置は、第1の導電型の半導
体基板上に少なくとも1つの第2の導電型のウェル領域
を設けた構造のCMOS半導体集積回路のレイアウトパ
ターンを規定したレイアウトパターンデータを付与する
レイアウトパターンデータ付与手段と、前記レイアウト
パターンデータに基づき、前記ウェル領域内に形成され
たMOSトランジスタをウェル内MOSトランジスタと
して抽出するMOSトランジスタ抽出手段と、前記ウェ
ル内MOSトランジスタが形成されたウェル領域に対す
る該ウェル内MOSトランジスタの一方電極の接続関係
に基づき、前記レイアウトパターンデータで規定された
レイアウトパターンのラッチアップ発生の危険性を検証
するラッチアップ検証手段とを備えて構成されている。
【0017】望ましくは、請求項2記載のラッチアップ
検証装置のように、前記ラッチアップ検証手段は、前記
ウェル内MOSトランジスタが形成されたウェル領域に
対する該ウェル内MOSトランジスタの一方電極の接続
関係を下記の条件(a)〜(c)で検証する。
【0018】ウェル内MOSトランジスタの一方電極が
ウェル領域に、(a)直接接続される、(b)抵抗を介
して接続される、(c)同一ウェル領域内の他の単一あ
るいは複数のトランジスタを介して、一方電極−他方電
極方向に直列に接続される。
【0019】そして、条件(a)〜(c)のいずれかを
満足する場合にレイアウトパターンのラッチアップ発生
の危険性がないと判断し、条件(a)〜(c)のすべて
を満足しない場合にラッチアップ発生の危険性があると
判断する。
【0020】この発明にかかる請求項3記載のラッチア
ップ検証装置は、第1の導電型の半導体基板上に少なく
とも1つの第2の導電型のウェル領域を設けた構造のC
MOS半導体集積回路のレイアウトパターンを規定した
レイアウトパターンデータを付与するレイアウトパター
ンデータ付与手段と、前記レイアウトパターンデータを
受け、前記レイアウトパターンデータから、各々が前記
半導体基板または共通のウェル領域の表面に形成され、
かつ共通の電源に直接接続される第1の導電型の第1の
半導体領域及び第2の導電型の第2の半導体領域を抽出
する半導体領域抽出手段と、前記第1の半導体領域と前
記第2の半導体領域との距離に基づき、前記レイアウト
パターンデータで規定されたレイアウトパターンのラッ
チアップ発生の危険性を検証するラッチアップ検証手段
とを備えて構成されている。
【0021】望ましくは、請求項4記載のラッチアップ
検証装置のように、前記レイアウトパターン中に存在す
る、電源パッド、電源配線、第1の導電型の半導体領域
及び第2の導電型の半導体領域を前記レイアウトパター
ンから特定する情報からなる抽出ルールを付与する抽出
用ルール付与手段をさらに備え、前記半導体領域抽出手
段は、前記レイアウトパターンデータから、前記抽出ル
ールを参照して、前記共通の電源用の電源パッドを抽出
して、電源パッド抽出済みレイアウトパターンデータを
出力する電源パッド抽出手段と、前記電源パッド抽出済
みレイアウトパターンデータから、前記抽出ルールを参
照して、前記電源パッドから延設して形成される電源配
線を抽出して、電源配線抽出済みのレイアウトパターン
データを出力する電源配線抽出手段と、前記電源配線抽
出済みレイアウトパターンデータから、前記抽出ルール
を参照して、前記半導体基板または前記共通のウェル領
域の表面に形成され、かつ前記電源配線に直接接続され
る第1の導電型の第1の半導体領域を抽出して、第1の
半導体領域抽出済みレイアウトパターンデータを出力す
る第1の電源接続半導体領域抽出手段と、前記第1の半
導体領域抽出済みレイアウトパターンデータから、前記
抽出ルールを参照して、前記半導体基板または前記共通
のウェル領域の表面に形成され、かつ前記電源配線に直
接接続される第2の導電型の第2の半導体領域を抽出し
て、第1及び第2の半導体領域抽出済みのレイアウトパ
ターンデータを出力する第2の電源接続半導体領域抽出
手段とを備え、前記ラッチアップ検証手段は、前記第1
及び第2の半導体領域抽出済みのレイアウトパターンデ
ータより得られる前記第1の半導体領域と前記第2の半
導体領域との距離に基づき、前記レイアウトパターンデ
ータで規定されたレイアウトパターンのラッチアップ発
生の危険性を検証する。
【0022】この発明にかかる請求項5記載のラッチア
ップ検証装置は、第1の導電型の半導体基板上に少なく
とも1つの第2の導電型ウェル領域を設けた構造のCM
OS半導体集積回路のレイアウトパターンを規定したレ
イアウトパターンデータを付与するレイアウトパターン
データ付与手段と、前記レイアウトパターンデータを受
け、前記レイアウトパターンデータから、前記半導体基
板の表面に形成され、かつ所定の電源に直接接続される
第2の導電型の半導体領域を抽出する半導体領域抽出手
段と、前記半導体領域と前記ウェル領域との距離に基づ
き、前記レイアウトパターンデータで規定されたレイア
ウトパターンのラッチアップ発生の危険性を検証するラ
ッチアップ検証手段とを備えて構成されている。
【0023】望ましくは、請求項6記載のラッチアップ
検証装置のように、前記レイアウトパターン中に存在す
る、電源パッド、電源配線及び第2の導電型の半導体領
域を前記レイアウトパターンから特定する情報からなる
抽出ルールを付与する抽出用ルール付与手段をさらに備
え、前記半導体領域抽出手段は、前記レイアウトパター
ンデータから、前記抽出ルールを参照して、前記所定の
電源用の電源パッドを抽出して、電源パッド抽出済みレ
イアウトパターンデータを出力する電源パッド抽出手段
と、前記電源パッド抽出済みレイアウトパターンデータ
から、前記抽出ルールを参照して、前記電源パッドから
延設して形成される電源配線を抽出して、電源配線抽出
済みのレイアウトパターンデータを出力する電源配線抽
出手段と、前記電源配線抽出済みレイアウトパターンデ
ータから、前記抽出ルールを参照して、前記半導体基板
の表面に形成され、前記電源配線に直接接続される第2
の導電型の半導体領域を抽出して、半導体領域抽出済み
レイアウトパターンデータを出力する電源接続半導体領
域抽出手段とを備え、前記ラッチアップ検証手段は、前
記半導体領域抽出済みのレイアウトパターンデータより
得られる前記半導体領域と前記ウェル領域との距離に基
づき、前記レイアウトパターンデータで規定されたレイ
アウトパターンのラッチアップ発生の危険性を検証す
る。
【0024】
【作用】この発明の請求項1及び請求項2記載のラッチ
アップ検証装置におけるラッチアップ検証手段は、抽出
されたウェル内MOSトランジスタが形成されたウェル
領域に対する該ウェル内MOSトランジスタの一方電極
の接続関係を検証材料にしている。
【0025】この検証材料により、自身が形成されたウ
ェル領域以外の領域から電源供給を受ける可能性のある
ウェル内MOSトランジスタを検出することができる。
【0026】この発明の請求項3及び請求項4記載のラ
ッチアップ検証装置におけるラッチアップ検証手段は、
各々が半導体基板または共通のウェル領域の表面に形成
され、かつ共通の電源に直接接続される第1の導電型の
第1の半導体領域と第2の導電型の第2の半導体領域と
の距離を検証材料としている。
【0027】この検証材料により、第1の導電型の第1
の半導体領域及び第2の導電型の第2の半導体領域のう
ち一方の半導体領域、第2の導電型のウェル領域及び第
1の導電型の半導体基板とからなる寄生バイポーラトラ
ンジスタのPN接合が順バイアスされやすい構造である
か否かをを検証することができる。
【0028】この発明の請求項5及び請求項6記載のラ
ッチアップ検証装置におけるラッチアップ検証手段は、
半導体基板の表面に形成され、かつ所定の電源に直接接
続される第2の導電型の半導体領域とウェル領域との距
離を検証材料としている。
【0029】この検証材料により、第2の導電型の半導
体領域、第1の導電型の半導体基板及び第2の導電型の
ウェル領域とからなる寄生バイポーラトランジスタが能
動状態になりやすい構造であるか否かを検証することが
できる。
【0030】
【実施例】以後に述べる第1〜第7の実施例のラッチア
ップ検証装置はすべて第1の導電型の半導体領域上に少
くとも1つの第2の導電型のウェル領域を設けた構造の
CMOS集積回路のレイアウトパターンに対してラッチ
アップ検証を行う装置である。
【0031】<第1の実施例>図1はこの発明の第1の
実施例であるラッチアップ検証装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、ウェル内トランジスタ
抽出部1は、図示しないレイアウトパターンデータ付与
手段よりレイアウトパターンデータD1を受けるととも
に、図示しないトランジスタ認識用ルールデータ付与手
段よりトランジスタ認識用ルールデータD2を受ける。
そして、ウェル内トランジスタ抽出部1は、レイアウト
パターンデータD1に対し、トランジスタ認識用ルール
データD2を用いてウエル領域単位でウエル領域内に設
けられた全トランジスタを抽出することにより得られる
ウェル内トランジスタ情報D3をバックゲート端子情報
付加部2に出力する。
【0032】バックゲート端子情報付加部2は、ウェル
内トランジスタ情報D3から、同一ウエル領域内のトラ
ンジスタ全てを同一バックゲート端子のトランジスタと
し、それぞれウエル毎にグルーピングして、ウェル領域
単位で同一のバックゲート端子情報を付加することによ
り得られるバックゲート端子情報付きトランジスタ情報
D4をラッチアップ検証部3に出力する。
【0033】ラッチアップ検証部3は、バックゲート端
子情報付きトランジスタ情報D4から、以下に述べる検
証を行う。同一バックゲート端子情報を持つ個々のトラ
ンジスタのソース端子がこれらのトランジスタを含むウ
エル領域に 条件1.直接接続される。 条件2.抵抗を介して接続される。 条件3.同一ウエル領域内の他の単一あるいは複数のト
ランジスタを介して、ドレイン−ソース端子方向に直列
に接続される。 からなる条件1〜条件3のうち、いずれにも該当しない
MOSトランジスタをラッチアップMOSトランジスタ
として抽出し、抽出したラッチアップMOSトランジス
タからなるラッチアップ検証結果情報D5をエラーメッ
セージ出力部4に出力する。
【0034】例えば、図31に示すようなレイアウトパ
ターンを設計した場合、N- ウェル領域111を共有す
るPMOSトランジスタQ1、Q2及びQ5(図32参
照)が同一バックゲート端子のMOSトランジスタとさ
れる。
【0035】そして、各PMOSトランジスタQ1、Q
2及びQ5それぞれについて、上記ラッチアップ検証を
行うと、PMOSトランジスタQ1は条件1に該当し、
PMOSトランジスタQ2は条件3に該当する。
【0036】しかしながら、PMOSトランジスタQ5
は上記条件1〜条件3のいずれにも該当しないため、P
MOSトランジスタQ5をラッチアップMOSトランジ
スタとして認識する。
【0037】条件1〜条件3のいずれにも満足しないP
MOSトランジスタQ5は、結果として、N- ウェル領
域111に形成されているにもかかわらず、異なるN-
ウェル領域125に対し条件3を満足する。
【0038】つまり、PMOSトランジスタQ5は、N
- ウェル領域111にかかる電源電圧をバックゲート電
位としているにもかかわらず、N- ウェル領域125に
かかる電源電圧が供給される可能性を有することにな
る。このような複数の電源電圧供給源を有する構造のM
OSトランジスタが存在すると、このMOSトランジス
タの電極領域で構成される寄生バイポーラトランジスタ
は、そのPN接合に順バイアスが与えられる可能性が高
く、ラッチアップを引き起こす大きな要因となるため、
ラッチアップMOSトランジスタと認識する。
【0039】エラーメッセージ出力部4は、ラッチアッ
プ検証結果情報D5に基づき、リスト形式のエラーメッ
セージをCRT(図示せず)等に出力する。
【0040】図2は第1の実施例のラッチアップ検証装
置の動作を示すフローチャートである。
【0041】同図を参照して、ステップS1で、ウェル
内トランジスタ抽出部1は、レイアウトパターンデータ
D1から、トランジスタ認識用ルールデータD2を用い
てウェル領域単位でウェル領域内の全MOSトランジス
タを抽出して、ウェル内トランジスタ情報D3をバック
ゲート端子情報付加部2に出力する。
【0042】ステップS2で、同一ウエル内のトランジ
スタ全てを同一バックゲート端子のトランジスタとし、
それぞれウエル毎でグルーピングして、各ウェルごとに
固有のバックゲート端子情報を付加することにより得ら
れるバックゲート端子情報付きトランジスタ情報D4を
ラッチアップ検証部3に出力する。
【0043】ステップS3で、ラッチアップ検証部3
は、バックゲート端子情報付きトランジスタ情報D4か
ら前述したようなラッチアップ検証(同一バックゲート
端子情報を持つ個々のトランジスタのソース端子の接続
状態の検証)を行い、そのラッチアップ検証結果情報D
5をエラーメッセージ出力部4に出力する。
【0044】ステップS4で、エラーメッセージ出力部
4は、ラッチアップ検証結果情報D5に基づき、リスト
形式のエラーメッセージをCRT(図示せず)等に出力
する。
【0045】このように第1の実施例におけるラッチア
ップ検証装置は、同一ウェル領域内にあるMOSトラン
ジスタのソース端子の接続状態を検証することにより、
ラッチアップ発生の危険性の高いレイアウトパターンを
自動的に検証することができる。
【0046】<第2の実施例>図3は、この発明の第2
の実施例であるラッチアップ検証装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0047】同図に示すように、抽出ルール付与部10
より、VDDパッド情報、VDD配線情報、P+ 拡散領域情
報及びN+ 拡散領域情報を含んだ各種抽出用ルールD7
を、VDDパッド抽出部11、VDD配線抽出部12、P+
拡散領域抽出部13及びN+拡散領域抽出部14に出力
する。
【0048】VDDパッド抽出部11は、図示しないレイ
アウトパターンデータ付与手段よりレイアウトパターン
データD1を受け、レイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD7のVDDパッド情報を用いてV
DDパッドを抽出して、VDDパッド抽出済みのレイアウト
パターンデータD1をVDD配線抽出部12に出力する。
【0049】VDD配線抽出部12はVDDパッド抽出済み
のレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用ルー
ルD7のVDD配線情報を用いて、VDDパッドから延設し
て形成されるVDD配線を抽出してVDD配線抽出済みのレ
イアウトパターンデータD1をP+ 拡散領域抽出部13
に出力する。
【0050】P+ 拡散領域抽出部13は、VDD配線抽出
済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用
ルールD7のP+ 拡散領域情報を用いて、N- ウェル領
域(あるいはN- 基板)の上層部に設けられたP+ 拡散
領域のうち、VDD配線で直接接続されたP+ 拡散領域を
抽出してVDD配線直接接続のP+ 拡散領域抽出済みのレ
イアウトパターンデータD1をN+ 拡散領域抽出部14
に出力する。
【0051】N+ 拡散領域抽出部14は、VDD配線直接
接続のP+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデー
タD1から、各種抽出用ルールD7のN+ 拡散領域情報
を用いて、N- ウェル領域(あるいはN- 基板)の上層
部に設けられたN+ 拡散領域のうち、VDD配線で直接接
続されたN+ 拡散領域を抽出して、VDD配線直接接続の
+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデ
ータD1をオーバーサイズ領域設定部15に出力する。
【0052】一方、オーバーサイズ情報付与部18は、
検証データとなるオーバーサイズ設定データD8をオー
バーサイズ領域設定部15に出力する。なお、オーバー
サイズ設定データD8は、半導体基板の不純物濃度及び
ウェル領域の不純物濃度に基づき決定される。
【0053】オーバサイズ領域設定部15は、VDD配線
直接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウト
パターンデータD1から、オーバーサイズ設定データD
8を用いて、VDD配線直接接続のP+ 拡散領域を中心と
し、オーバーサイズ設定データD8で規定された大きさ
の正方形よりなるオーバサイズ領域を設定して、オーバ
ーサイズ領域設定済みレイアウトパターンデータD10
をラッチアップ検証部16に出力する。
【0054】ラッチアップ検証部16は、オーバーサイ
ズ領域設定済みレイアウトパターンデータD10から、
オーバーサイズ領域内におけるVDD配線直接接続のN+
拡散領域の存在の有無を検証し、存在すればラッチアッ
プ危険性なしと判定し、存在しなければVDD配線直接接
続のN+ 拡散領域とP+ 拡散領域との距離がラッチアッ
プ発生の危険性有りと判定する。そして、ラッチアップ
発生危険性有りと判定されたVDD配線直接接続のN+
散領域及びP+ 拡散領域をペアにしたラッチアップ検証
結果データD9を検証結果出力部17に出力する。
【0055】以下、上記ラッチアップ検証の詳細を図2
9のCMOS構造を例にあげて説明する。図29の構造
では、P+ 拡散領域104とN+ 拡散領域105とがそ
れぞれ電源VDDに直接接続されているが、隣接している
ため問題ない。しかし、仮にP+ 拡散領域104を中心
としたオーバーサイズ領域内にN+ 拡散領域105が存
在しない程度の距離間隔を有していれば、P+ 拡散領域
104とN+ 拡散領域105との間に電位差が生じ易く
なる。この場合、P+ 拡散領域104、N- ウェル領域
102及びP- 基板101で構成される寄生PNPバイ
ポーラトランジスタのPN接合部に順バイアスがかかる
可能性が強いため、ラッチアップ発生の危険性が高いと
みなす。つまり、図30で示した回路における寄生PN
PバイポーラトランジスタT1がオンしやすい状況にな
っているとみなすのである。
【0056】検証結果出力部17は、ラッチアップ検証
結果データD9に基づき、リスト形式あるいはグラフィ
ック出力等の検証結果情報(図示せず)を出力する。
【0057】図4は第2の実施例のラッチアップ検証装
置の動作を示すフローチャートである。また、図5〜図
7はその動作説明用の平面図である。以下、図4〜図7
を参照して、その検証動作を説明する。
【0058】まず、ステップS11で、VDDパッド抽出
部11は、レイアウトパターンデータD1から、各種抽
出用ルールD7のVDDパッド情報を用いてVDDパッド1
51を抽出して、VDDパッド抽出済みのレイアウトパタ
ーンデータD1をVDD配線抽出部12に出力する。
【0059】ステップS12で、VDD配線抽出部12は
DDパッド抽出済みのレイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD7のVDD配線情報を用いて、V
DDパッド151から延設して形成されるVDD配線152
を抽出してVDD配線抽出済みのレイアウトパターンデー
タD1をP+ 拡散領域抽出部13に出力する。
【0060】ステップS13で、P+ 拡散領域抽出部1
3は、VDD配線抽出済みのレイアウトパターンデータD
1から、各種抽出用ルールD7のP+ 拡散領域情報を用
いて、N- ウェル領域153(あるいはN- 基板)の上
層部に設けられたP+ 拡散領域154,155のうち、
DD配線152に直接接続されたP+ 拡散領域154を
抽出してVDD配線直接接続のP+ 拡散領域抽出済みのレ
イアウトパターンデータD1をN+ 拡散領域抽出部14
に出力する。
【0061】ステップS14で、N+ 拡散領域抽出部1
4は、VDD配線直接接続のP+ 拡散領域抽出済みのレイ
アウトパターンデータD1から、各種抽出用ルールD7
のN+ 拡散領域情報を用いて、N- ウェル領域153の
上層部に設けられたN+ 拡散領域のうち、VDD配線15
2に直接接続されたN+ 拡散領域156を抽出して、V
DD配線直接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイ
アウトパターンデータD1をオーバーサイズ領域設定部
15に出力する。
【0062】ステップS15で、オーバーサイズ情報付
与部18は、検証データとなるオーバーサイズ設定デー
タD8をオーバーサイズ領域設定部15に出力する。そ
して、オーバサイズ領域設定部15は、VDD配線直接接
続のN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデータ
D1から、オーバーサイズ設定データD8を用いて、V
DD配線直接接続のP+ 拡散領域154を中心とし、オー
バーサイズ設定データD8で規定された一辺が(2*d
2)の正方形よりなるオーバサイズ領域157を設定し
て、オーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターンデ
ータD10をラッチアップ検証部16に出力する。
【0063】ステップS16で、ラッチアップ検証部1
6は、オーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターン
データD10から、オーバーサイズ領域157内におけ
るVDD配線直接接続のN+ 拡散領域156の存在の有無
を検証し、存在すればラッチアップ危険性なしと判定
し、存在しなければVDD配線直接接続のN+ 拡散領域と
+ 拡散領域との距離がラッチアップ発生の危険性有り
とする。
【0064】例えば、図5の例ではオーバーサイズ領域
157内にVDD配線直接接続のN+拡散領域156の全
領域が存在するため、ラッチアップ発生の危険性なしと
判定する。また、図6の例ではオーバーサイズ領域15
7内にVDD配線直接接続のN+ 拡散領域156の一部の
領域が存在するため、ラッチアップ発生の危険性なしと
判定する。また、図7の例では、オーバーサイズ領域1
57内にVDD配線直接接続のN+ 拡散領域156が全く
存在しないため、ラッチアップ危険性有りと判定する。
【0065】そして、その判定結果をラッチアップ検証
結果データD9として、検証結果出力部17に出力す
る。
【0066】そして、ステップS17で、検証結果出力
部17は、ラッチアップ検証結果データD9に基づき、
リスト形式あるいはグラフィック出力等の検証結果情報
(図示せず)を出力する。
【0067】このように、第2の実施例のラッチアップ
検証装置は、VDD配線に直接接続されたP+ 拡散領域と
+ 拡散領域との距離を検証することにより、ラッチア
ップ発生の危険性の高いレイアウトパターンを自動的に
検証することができる。
【0068】<第3の実施例>図8は、この発明の第3
の実施例であるラッチアップ検証装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0069】同図に示すように、抽出ルール付与部20
より、GNDパッド情報、GND配線情報、N+ 拡散領
域情報及びP+ 拡散領域情報を含んだ各種抽出用ルール
D17を、GNDパッド抽出部21、GND配線抽出部
22、N+ 拡散領域抽出部23及びP+ 拡散領域抽出部
24に出力する。
【0070】GNDパッド抽出部21は、図示しないレ
イアウトパターンデータ付与手段よりレイアウトパター
ンデータD1を受け、レイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD17のGNDパッド情報を用い
てGNDパッドを抽出して、GNDパッド抽出済みのレ
イアウトパターンデータD1をGND配線抽出部22に
出力する。
【0071】GND配線抽出部22はGNDパッド抽出
済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用
ルールD17のGND配線情報を用いて、GNDパッド
から延設して形成されるGND配線を抽出してGND配
線抽出済みのレイアウトパターンデータD1をN+ 拡散
領域抽出部23に出力する。
【0072】N+ 拡散領域抽出部23は、GND配線抽
出済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出
用ルールD17のN+ 拡散領域情報を用いて、P- ウェ
ル領域(あるいはP- 基板)の上層部に設けられたN+
拡散領域のうち、GND配線で直接接続されたN+ 拡散
領域を抽出してGND配線直接接続のN+ 拡散領域抽出
済みのレイアウトパターンデータD1をP+ 拡散領域抽
出部24に出力する。
【0073】P+ 拡散領域抽出部24は、GND配線直
接接続のN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデ
ータD1から、各種抽出用ルールD17のP+ 拡散領域
情報を用いて、P- ウェル領域(あるいはP- 基板)の
上層部に設けられたP+ 拡散領域のうち、GND配線で
直接接続されたP+ 拡散領域を抽出して、GND配線直
接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパ
ターンデータD1をオーバーサイズ領域設定部25に出
力する。
【0074】一方、オーバーサイズ情報付与部28は、
検証データとなるオーバーサイズ設定データD18をオ
ーバーサイズ領域設定部25に出力する。なお、オーバ
ーサイズ設定データD18は半導体基板の不純物濃度及
びウェル領域の不純物濃度に基づき決定される。
【0075】オーバサイズ領域設定部25は、GND配
線直接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウ
トパターンデータD1から、オーバーサイズ設定データ
D18を用いて、GND配線直接接続のN+ 拡散領域を
中心とし、オーバーサイズ設定データD18で規定され
た大きさの正方形よりなるオーバサイズ領域を設定し
て、オーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターンデ
ータD20をラッチアップ検証部26に出力する。
【0076】ラッチアップ検証部26は、オーバーサイ
ズ領域設定済みレイアウトパターンデータD20から、
オーバーサイズ領域内におけるGND配線直接接続のP
+ 拡散領域の存在の有無を検証し、存在すればラッチア
ップ危険性なしと判定し、存在しなければGND配線直
接接続のN+ 拡散領域とP+ 拡散領域との距離がラッチ
アップ発生の危険性有りと判定する。そして、ラッチア
ップ発生危険性有りと判定されたGND配線直接接続の
+ 拡散領域及びP+ 拡散領域をペアにしたラッチアッ
プ検証結果データD19を検証結果出力部27に出力す
る。
【0077】以下、上記検証の詳細を図29のCMOS
構造を例にあげて説明する。図29では、P+ 拡散領域
108とN+ 拡散領域106とがそれぞれGNDレベル
に直接接続されているが、隣接しているため問題ない。
しかし、仮にN+ 拡散領域106を中心としたオーバー
サイズ領域内にP+ 拡散領域108が存在しない程度の
距離間隔を有していれば、N+ 拡散領域106とP+
散領域108との間に電位差が生じ易くなっており、ラ
ッチアップ発生の危険性が高いとみなす。つまり、図3
0で示した回路における寄生NPNバイポーラトランジ
スタT2がオンしやすい状況になっているとみなすので
ある。
【0078】検証結果出力部27は、ラッチアップ検証
結果データD19に基づき、リスト形式あるいはグラフ
ィック出力等の検証結果情報(図示せず)を出力する。
【0079】図9は第3の実施例のラッチアップ検証装
置の動作を示すフローチャートである。また、図10〜
図12はその動作説明用の平面図である。以下、図9〜
図12を参照して、その検証動作を説明する。
【0080】まず、ステップS21で、GNDパッド抽
出部21は、レイアウトパターンデータD1から、各種
抽出用ルールD17のGNDパッド情報を用いてGND
パッド161を抽出して、GNDパッド抽出済みのレイ
アウトパターンデータD1をGND配線抽出部22に出
力する。
【0081】ステップS22で、GND配線抽出部22
はGNDパッド抽出済みのレイアウトパターンデータD
1から、各種抽出用ルールD17のGND配線情報を用
いて、GNDパッド161から延設して形成されるGN
D配線162を抽出してGND配線抽出済みのレイアウ
トパターンデータD1をN+ 拡散領域抽出部23に出力
する。
【0082】ステップS23で、N+ 拡散領域抽出部2
3は、GND配線抽出済みのレイアウトパターンデータ
D1から、各種抽出用ルールD17のN+ 拡散領域情報
を用いて、P- ウェル領域163(あるいはP- 基板)
の上層部に設けられたN+ 拡散領域164,165のう
ち、GND配線162で直接接続されたN+ 拡散領域1
64を抽出してGND配線直接接続のN+ 拡散領域抽出
済みのレイアウトパターンデータD1をP+ 拡散領域抽
出部24に出力する。
【0083】ステップS24で、P+ 拡散領域抽出部2
4は、GND配線直接接続のN+ 拡散領域抽出済みのレ
イアウトパターンデータD1から、各種抽出用ルールD
17のP+ 拡散領域情報を用いて、P- ウェル領域16
3の上層部に設けられたP+拡散領域のうち、GND配
線162で直接接続されたP+ 拡散領域166を抽出し
て、GND配線直接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済
みのレイアウトパターンデータD1をオーバーサイズ領
域設定部25に出力する。
【0084】ステップS25で、オーバーサイズ情報付
与部28は、検証データとなるオーバーサイズ設定デー
タD18をオーバーサイズ領域設定部25に出力する。
そして、オーバサイズ領域設定部25は、GND配線直
接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパ
ターンデータD1から、オーバーサイズ設定データD1
8を用いて、GND配線直接接続のN+ 拡散領域164
を中心とし、オーバーサイズ設定データD18で規定さ
れた一辺が(2*d3)の正方形よりなるオーバサイズ
領域167を設定して、オーバーサイズ領域設定済みレ
イアウトパターンデータD20をラッチアップ検証部2
6に出力する。
【0085】ステップS26で、ラッチアップ検証部2
6は、オーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターン
データD20から、オーバーサイズ領域167内にGN
D配線直接接続のP+ 拡散領域166の存在の有無を検
証し、存在すればラッチアップ危険性なしと判定し、存
在しなければGND配線直接接続のN+ 拡散領域とP+
拡散領域との距離がラッチアップ発生危険有りとする。
【0086】例えば、図10の例ではオーバーサイズ領
域167内にGND配線直接接続のP+ 拡散領域166
の全領域が存在するため、ラッチアップ危険性なしと判
定する。また、図11の例ではオーバーサイズ領域16
7内にGND配線直接接続のP+ 拡散領域166の一部
の領域が存在するため、ラッチアップ危険性なしと判定
する。また、図12の例ではオーバーサイズ領域167
内にGND配線直接接続のP+ 拡散領域166が全く存
在しないため、ラッチアップ危険性有りと判定する。
【0087】そして、その判定結果をラッチアップ検証
結果データD19として、検証結果出力部27に出力す
る。
【0088】そして、ステップS27で、検証結果出力
部27は、ラッチアップ検証結果データD19に基づ
き、リスト形式あるいはグラフィック出力等の検証結果
情報(図示せず)を出力する。
【0089】このように、第3の実施例のラッチアップ
検証装置は、GND配線に直接接続されたP+ 拡散領域
とN+ 拡散領域との距離を検証することにより、ラッチ
アップ発生の危険性の高いレイアウトパターンを自動的
に検証することができる。
【0090】<第4の実施例>図13は、この発明の第
4の実施例であるラッチアップ検証装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0091】同図に示すように、抽出ルール付与部30
より、VDDパッド情報、VDD配線情報、P+ 拡散領域情
報及びN+ 拡散領域情報を含んだ各種抽出用ルールD2
7を、VDDパッド抽出部31、VDD配線抽出部32、N
+ 拡散領域抽出部33及びP+ 拡散領域抽出部34に出
力する。
【0092】VDDパッド抽出部31は、図示しないレイ
アウトパターンデータ付与手段よりレイアウトパターン
データD1を受け、レイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD27のVDDパッド情報を用いて
DDパッドを抽出して、VDDパッド抽出済みのレイアウ
トパターンデータD1をVDD配線抽出部32に出力す
る。
【0093】VDD配線抽出部32はVDDパッド抽出済み
のレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用ルー
ルD27のVDD配線情報を用いて、VDDパッドから延設
して形成されるVDD配線を抽出してVDD配線抽出済みの
レイアウトパターンデータD1をN+ 拡散領域抽出部3
3に出力する。
【0094】N+ 拡散領域抽出部33は、VDD配線抽出
済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用
ルールD27のN+ 拡散領域情報を用いて、N- ウェル
領域(あるいはN- 基板)の上層部に設けられたN+
散領域のうち、VDD配線で直接接続されたN+ 拡散領域
を抽出してVDD配線直接接続のN+ 拡散領域抽出済みの
レイアウトパターンデータD1をP+ 拡散領域抽出部3
4に出力する。
【0095】P+ 拡散領域抽出部34は、VDD配線直接
接続のN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデー
タD1から、各種抽出用ルールD27のP+ 拡散領域情
報を用いて、N- ウェル領域(あるいはN- 基板)の上
層部に設けられたP+ 拡散領域のうち、VDD配線で直接
接続されたP+ 拡散領域を抽出して、VDD配線直接接続
のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターン
データD1をオーバーサイズ領域設定部35に出力す
る。
【0096】一方、オーバーサイズ情報付与部38は、
検証データとなるオーバーサイズ設定データD28をオ
ーバーサイズ領域設定部35に出力する。なお、オーバ
ーサイズ設定データD28は、半導体基板の不純物濃度
及びウェル領域の不純物濃度に基づき決定される。
【0097】オーバサイズ領域設定部35は、VDD配線
直接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウト
パターンデータD1から、オーバーサイズ設定データD
28を用いて、VDD配線直接接続のN+ 拡散領域を中心
とし、オーバーサイズ設定データD28で規定された大
きさの正方形よりなるオーバサイズ領域を設定して、オ
ーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターンデータD
30をラッチアップ検証部36に出力する。
【0098】ラッチアップ検証部36は、オーバーサイ
ズ領域設定済みレイアウトパターンデータD30から、
どのオーバーサイズ領域内にも存在しないVDD配線直接
接続のP+ 拡散領域の有無を検出し、検出しなければラ
ッチアップ危険性なしと判定し、検出すればVDD配線直
接接続のN+ 拡散領域とP+ 拡散領域との距離がラッチ
アップ発生の危険性有りと判定する。そして、ラッチア
ップ発生危険性有りと判定されたVDD配線直接接続のN
+ 拡散領域及びP+ 拡散領域をペアにしたラッチアップ
検証結果データD29を検証結果出力部37に出力す
る。したがって、第4の実施例におけるラッチアップ検
証動作は第2の実施例と同一趣旨の検証を行っている。
【0099】検証結果出力部37は、ラッチアップ検証
結果データD29に基づき、リスト形式あるいはグラフ
ィック出力等の検証結果情報(図示せず)を出力する。
【0100】図14は第4の実施例のラッチアップ検証
装置の動作を示すフローチャートである。また、図15
〜図17はその動作説明用の平面図である。以下、図1
4〜図17を参照して、その検証動作を説明する。
【0101】まず、ステップS31で、VDDパッド抽出
部31は、レイアウトパターンデータD1から、各種抽
出用ルールD27のVDDパッド情報を用いてVDDパッド
171を抽出して、VDDパッド抽出済みのレイアウトパ
ターンデータD1をVDD配線抽出部32に出力する。
【0102】ステップS32で、VDD配線抽出部32は
DDパッド抽出済みのレイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD27のVDD配線情報を用いて、
DDパッド171から延設して形成されるVDD配線17
2を抽出してVDD配線抽出済みのレイアウトパターンデ
ータD1をN+ 拡散領域抽出部33に出力する。
【0103】ステップS33で、N+ 拡散領域抽出部3
3は、VDD配線抽出済みのレイアウトパターンデータD
1から、各種抽出用ルールD27のN+ 拡散領域情報を
用いて、N- ウェル領域173(あるいはN- 基板)の
上層部に設けられたN+ 拡散領域176,177のう
ち、VDD配線172で直接接続されたN+ 拡散領域17
6及び177を抽出してVDD配線直接接続のN+ 拡散領
域抽出済みのレイアウトパターンデータD1をP+ 拡散
領域抽出部34に出力する。
【0104】ステップS34で、P+ 拡散領域抽出部3
4は、VDD配線直接接続のN+ 拡散領域抽出済みのレイ
アウトパターンデータD1から、各種抽出用ルールD2
7のP+ 拡散領域情報を用いて、N- ウェル領域173
の上層部に設けられたP+ 拡散領域174,175のう
ち、VDD配線172で直接接続されたP+ 拡散領域17
4を抽出して、VDD配線直接接続のP+ 及びN+ 拡散領
域抽出済みのレイアウトパターンデータD1をオーバー
サイズ領域設定部35に出力する。
【0105】ステップS35で、オーバーサイズ情報付
与部38は、検証データとなるオーバーサイズ設定デー
タD28をオーバーサイズ領域設定部35に出力する。
そして、オーバサイズ領域設定部35は、VDD配線直接
接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパタ
ーンデータD1から、オーバーサイズ設定データD28
を用いて、VDD配線直接接続のN+ 拡散領域176及び
177それぞれを中心とし、オーバーサイズ設定データ
D28で規定された一辺が(2*d4)の正方形よりな
るオーバサイズ領域178及び179を設定して、オー
バーサイズ領域設定済みレイアウトパターンデータD3
0をラッチアップ検証部36に出力する。
【0106】ステップS36で、ラッチアップ検証部3
6は、オーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターン
データD30から、オーバーサイズ領域178及び17
9内に存在しないVDD配線172に直接接続されたP+
拡散領域174の有無を検出し、検出しなければラッチ
アップ危険性なしと判定し、検出すればVDD配線直接接
続のN+ 拡散領域とP+ 拡散領域との距離がラッチアッ
プ発生の危険性有りとする。
【0107】例えば、図15の例ではオーバーサイズ領
域178及び179内にVDD配線直接接続のP+ 拡散領
域174の全領域が存在するため、P+ 拡散領域174
に関してはラッチアップ危険性なしと判定する。また、
図16の例ではオーバーサイズ領域178及び179内
にVDD配線直接接続のP+ 拡散領域174の一部の領域
が存在するため、P+ 拡散領域174に関してはラッチ
アップ危険性なしと判定する。また、図17の例ではオ
ーバーサイズ領域178及び179内にVDD配線直接接
続のP+ 拡散領域174の一部の領域も存在しないた
め、P+ 拡散領域174に関してはラッチアップ危険性
有りと判定する。
【0108】そして、その判定結果をラッチアップ検証
結果データD29として、検証結果出力部37に出力す
る。
【0109】そして、ステップS37で、検証結果出力
部37は、ラッチアップ検証結果データD29に基づ
き、リスト形式あるいはグラフィック出力等の検証結果
情報(図示せず)を出力する。
【0110】このように、第4の実施例のラッチアップ
検証装置は、第2の実施例同様、VDD配線に直接接続さ
れたP+ 拡散領域とN+ 拡散領域との距離を検証するこ
とにより、ラッチアップ発生の危険性の高いレイアウト
パターンを自動的に検証することができる。
【0111】<第5の実施例>図18は、この発明の第
5の実施例であるラッチアップ検証装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0112】同図に示すように、抽出ルール付与部40
より、GNDパッド情報、GND配線情報、P+ 拡散領
域情報及びN+ 拡散領域情報を含んだ各種抽出用ルール
D37を、GNDパッド抽出部41、GND配線抽出部
42、P+ 拡散領域抽出部43及びN+ 拡散領域抽出部
44に出力する。
【0113】GNDパッド抽出部41は、図示しないレ
イアウトパターンデータ付与手段よりレイアウトパター
ンデータD1を受け、レイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD37のGNDパッド情報を用い
てGNDパッドを抽出して、GNDパッド抽出済みのレ
イアウトパターンデータD1をGND配線抽出部42に
出力する。
【0114】GND配線抽出部42はGNDパッド抽出
済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用
ルールD37のGND配線情報を用いて、GNDパッド
から延設して形成されるGND配線を抽出してGND配
線抽出済みのレイアウトパターンデータD1をP+ 拡散
領域抽出部43に出力する。
【0115】P+ 拡散領域抽出部43は、GND配線抽
出済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出
用ルールD37のP+ 拡散領域情報を用いて、P- ウェ
ル領域(あるいはP- 基板)の上層部に設けられたP+
拡散領域のうち、GND配線で直接接続されたP+ 拡散
領域を抽出してGND配線直接接続のP+ 拡散領域抽出
済みのレイアウトパターンデータD1をN+ 拡散領域抽
出部44に出力する。
【0116】N+ 拡散領域抽出部44は、GND配線直
接接続のP+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデ
ータD1から、各種抽出用ルールD37のN+ 拡散領域
情報を用いて、P- ウェル領域(あるいはP- 基板)の
上層部に設けられたN+ 拡散領域のうち、GND配線で
直接接続されたN+ 拡散領域を抽出して、GND配線直
接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパ
ターンデータD1をオーバーサイズ領域設定部45に出
力する。
【0117】一方、オーバーサイズ情報付与部48は、
検証データとなるオーバーサイズ設定データD38をオ
ーバーサイズ領域設定部45に出力する。なお、オーバ
ーサイズ設定データD38は、半導体基板の不純物濃度
及びウェル領域の不純物濃度に基づき決定される。
【0118】オーバサイズ領域設定部45は、GND配
線直接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウ
トパターンデータD1から、オーバーサイズ設定データ
D38を用いて、GND配線直接接続のP+ 拡散領域を
中心とし、オーバーサイズ設定データD38で規定され
た大きさの正方形よりなるオーバサイズ領域を抽出し
て、オーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターンデ
ータD40をラッチアップ検証部46に出力する。
【0119】ラッチアップ検証部46は、オーバーサイ
ズ領域設定済みレイアウトパターンデータD40から、
オーバーサイズ領域内に存在しないGND配線直接接続
のN+ 拡散領域の有無を検出し、検出しなければラッチ
アップ危険性なしと判定し、検出すればGND配線直接
接続のN+ 拡散領域とP+ 拡散領域との距離がラッチア
ップ発生の危険性有りと判定する。そして、ラッチアッ
プ発生の危険性有りと判定されたGND配線直接接続の
+ 拡散領域及びP+ 拡散領域をペアにしたラッチアッ
プ検証結果データD39を検証結果出力部47に出力す
る。したがって、第5の実施例におけるラッチアップ検
証動作は第3の実施例と同一趣旨の検証を行っている。
【0120】検証結果出力部47は、ラッチアップ検証
結果データD39に基づき、リスト形式あるいはグラフ
ィック出力等の検証結果情報(図示せず)を出力する。
【0121】図19は第5の実施例のラッチアップ検証
装置の動作を示すフローチャートである。また、図20
〜図22はその動作説明用の平面図である。以下、図1
9〜図22を参照して、その検証動作を説明する。
【0122】まず、ステップS41で、GNDパッド抽
出部41は、レイアウトパターンデータD1から、各種
抽出用ルールD37のGNDパッド情報を用いてGND
パッド181を抽出して、GNDパッド抽出済みのレイ
アウトパターンデータD1をGND配線抽出部42に出
力する。
【0123】ステップS42で、GND配線抽出部42
はGNDパッド抽出済みのレイアウトパターンデータD
1から、各種抽出用ルールD37のGND配線情報を用
いて、GNDパッド181から延設して形成されるGN
D配線182を抽出してGND配線抽出済みのレイアウ
トパターンデータD1をP+ 拡散領域抽出部43に出力
する。
【0124】ステップS43で、P+ 拡散領域抽出部4
3は、GND配線抽出済みのレイアウトパターンデータ
D1から、各種抽出用ルールD37のP+ 拡散領域情報
を用いて、P- ウェル領域183(あるいはP- 基板)
の上層部に設けられたP+ 拡散領域186,187のう
ち、GND配線182で直接接続されたP+ 拡散領域1
86及び187を抽出してGND配線直接接続のP+
散領域抽出済みのレイアウトパターンデータD1をN+
拡散領域抽出部44に出力する。
【0125】ステップS44で、N+ 拡散領域抽出部4
4は、GND配線直接接続のP+ 拡散領域抽出済みのレ
イアウトパターンデータD1から、各種抽出用ルールD
37のN+ 拡散領域情報を用いて、P- ウェル領域18
3の上層部に設けられたN+拡散領域184,185の
うち、GND配線182で直接接続されたN+ 拡散領域
184を抽出して、GND配線直接接続P+ 及びN+
散領域抽出済みのレイアウトパターンデータD1をオー
バーサイズ領域設定部45に出力する。
【0126】ステップS45で、オーバーサイズ情報付
与部48は、検証データとなるオーバーサイズ設定デー
タD38をオーバーサイズ領域設定部45に出力する。
そして、オーバサイズ領域設定部45は、GND配線直
接接続のP+ 及びN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパ
ターンデータD1から、オーバーサイズ設定データD3
8を用いて、GND配線直接接続のN+ 拡散領域186
及び187それぞれを中心とし、オーバーサイズ設定デ
ータD38で規定された一辺が(2*d5)の正方形よ
りなるオーバサイズ領域188及び189を設定して、
オーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターンデータ
D40をラッチアップ検証部46に出力する。
【0127】ステップS46で、ラッチアップ検証部4
6は、オーバーサイズ領域設定済みレイアウトパターン
データD40から、オーバーサイズ領域188及び18
9内に存在しないGND配線182に直接接続されたN
+ 拡散領域184の有無を検出し、検出しなければラッ
チアップ危険性なしと判定し、検出すればGND配線直
接接続のN+ 拡散領域とP+ 拡散領域との距離がラッチ
アップ発生の危険性有りとする。
【0128】例えば、図20の例ではオーバーサイズ領
域188及び189内にGND配線直接接続のN+ 拡散
領域184の全領域が存在するため、N+ 拡散領域18
4に関してはラッチアップ危険性なしと判定する。ま
た、図21の例ではオーバーサイズ領域188及び18
9内にGND配線直接接続のN+ 拡散領域184の一部
の領域が存在するため、N+ 拡散領域184に関しては
ラッチアップ危険性なしと判定する。また、図22の例
ではオーバーサイズ領域188及び189内にGND配
線直接接続のN+ 拡散領域184の一部の領域も存在し
ないため、N+ 拡散領域184に関してはラッチアップ
危険性有りと判定する。
【0129】そして、その判定結果をラッチアップ検証
結果データD39として、検証結果出力部47に出力す
る。
【0130】そして、ステップS47で、検証結果出力
部47は、ラッチアップ検証結果データD39に基づ
き、リスト形式あるいはグラフィック出力等の検証結果
情報(図示せず)を出力する。
【0131】このように、第5の実施例のラッチアップ
検証装置は、第3の実施例同様、GND配線に直接接続
されたP+ 拡散領域とN+ 拡散領域との距離を検証する
ことにより、ラッチアップ発生の危険性の高いレイアウ
トパターンを自動的に抽出することができる。なお、第
2〜第5の実施例で設定したオーバーサイズ領域を正方
形状に設定したが円状に設定してもよい。
【0132】<第6の実施例>図23は、この発明の第
6の実施例であるラッチアップ検証装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、第6の実施例のラッチアップ検
証装置は、図35に示すようなN- 基板301の上層部
にP- ウェル領域302が形成されるCMOS構造の集
積回路を検証対象とする。
【0133】同図に示すように、抽出ルール付与部50
より、VDDパッド情報、VDD配線情報及びP+ 拡散領域
情報を含んだ各種抽出用ルールD47を、VDDパッド抽
出部51、VDD配線抽出部52及びP+ 拡散領域抽出部
53に出力する。
【0134】VDDパッド抽出部51は、図示しないレイ
アウトパターンデータ付与手段よりレイアウトパターン
データD1を受け、レイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD47のVDDパッド情報を用いて
DDパッドを抽出して、VDDパッド抽出済みのレイアウ
トパターンデータD1をVDD配線抽出部52に出力す
る。
【0135】VDD配線抽出部52はVDDパッド抽出済み
のレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用ルー
ルD47のVDD配線情報を用いて、VDDパッドから延設
して形成されるVDD配線を抽出してVDD配線抽出済みの
レイアウトパターンデータD1をP+ 拡散領域抽出部5
3に出力する。
【0136】P+ 拡散領域抽出部53は、VDD配線抽出
済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用
ルールD47のP+ 拡散領域情報を用いて、N- 基板の
上層部に設けられたP+ 拡散領域のうち、VDD配線で直
接接続されたP+ 拡散領域を抽出してVDD配線直接接続
のP+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデータD
1をラッチアップ検証部54に出力する。
【0137】一方、ベース距離付与部58は、検証デー
タとなるベース距離データD48をラッチアップ検証部
54に出力する。なお、ベース距離データD48は、N
- 基板の不純物濃度及びP- ウェル領域の不純物濃度に
基づき決定される。
【0138】ラッチアップ検証部54は、VDD配線直接
接続のP+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデー
タD1から、VDD配線直接接続のP+ 拡散領域とP-
ェル領域とのベース距離を測定して、ベース距離が、ベ
ース距離データD48で規定された距離以上あるか否か
を検証し、ベース距離データD48で規定された距離以
上であればラッチアップ危険性なしと判定し、ベース距
離データD48で規定された距離以下であれば、VDD
線直接接続のP+ 拡散領域、N- 基板及びP-ウェル領
域とからなるPNPバイポーラトランジスタが活性状態
になりやすくラッチアップ発生の危険性有りと判定す
る。そして、ラッチアップ発生危険性有りと判定された
DD配線直接接続のP+ 拡散領域及びP- ウェル領域を
ペアにしたラッチアップ検証結果データD49を検証結
果出力部55に出力する。
【0139】以下、上記検証の詳細を図35のCMOS
構造を例にあげて説明する。図35では、電源VDDに直
接接続されたP+ 拡散領域306とN- 基板301とP
- ウェル領域302とにより、ラッチアップ発生原因と
なる寄生PNPバイポーラトランジスタが構成される。
+ 拡散領域306とP- ウェル領域302との距離が
図35に示すように十分離れていれば、上記寄生PNP
バイポーラトランジスタのベースの幅が大きく設定され
ることになる。したがって、寄生PNPバイポーラトラ
ンジスタの電流増幅率が抑えられることにより、寄生P
NPバイポーラトランジスタが容易に動作状態にならな
い。
【0140】一方、P+ 拡散領域306とP- ウェル領
域302との距離が比較的近ければ、上記寄生PNPバ
イポーラトランジスタのベースの幅が小さく、寄生PN
Pバイポーラトランジスタの電流増幅率は高くなり、ラ
ッチアップ発生の危険性は高いとみなすのである。
【0141】検証結果出力部55は、ラッチアップ検証
結果データD49に基づき、リスト形式あるいはグラフ
ィック出力等の検証結果情報(図示せず)を出力する。
【0142】図24は第6の実施例のラッチアップ検証
装置の動作を示すフローチャートである。また、図25
はその動作説明用の平面図である。以下、図24及び図
25を参照して、その検証動作を説明する。
【0143】まず、ステップS51で、VDDパッド抽出
部51は、レイアウトパターンデータD1から、各種抽
出用ルールD47のVDDパッド情報を用いてVDDパッド
191を抽出して、VDDパッド抽出済みのレイアウトパ
ターンデータD1をVDD配線抽出部52に出力する。
【0144】ステップS52で、VDD配線抽出部52は
DDパッド抽出済みのレイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD47のVDD配線情報を用いて、
DDパッド191から延設して形成されるVDD配線19
2を抽出してVDD配線抽出済みのレイアウトパターンデ
ータD1をP+ 拡散領域抽出部53に出力する。
【0145】ステップS53で、P+ 拡散領域抽出部5
3は、VDD配線抽出済みのレイアウトパターンデータD
1から、各種抽出用ルールD47のP+ 拡散領域情報を
用いて、図示しないN- 基板の上層部に設けられたP+
拡散領域193,194のうち、VDD配線192で直接
接続されたP+ 拡散領域193を抽出してVDD配線直接
接続のP+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデー
タD1をラッチアップ検証部54に出力する。
【0146】ステップS54で、ベース距離付与部58
は、検証データとなるベース距離データD48をラッチ
アップ検証部54に出力する。そして、ラッチアップ検
証部54は、VDD配線直接接続のP+ 拡散領域抽出済み
のレイアウトパターンデータD1から、VDD配線直接接
続のP+ 拡散領域193とP- ウェル領域195とのベ
ース距離d5を測定して、ベース距離d5が、ベース距
離データD48で規定された距離以上あるか否かを検証
し、距離以上であればラッチアップ危険性なしと判定
し、距離以下であればラッチアップ発生危険有りと判定
する。そして、その検証結果をラッチアップ検証結果デ
ータD49として検証結果出力部55に出力する。
【0147】そして、ステップS55で、検証結果出力
部55は、ラッチアップ検証結果データD49に基づ
き、リスト形式あるいはグラフィック出力等の検証結果
情報(図示せず)を出力する。
【0148】このように、第6の実施例のラッチアップ
検証装置は、VDD配線に直接接続されたP+ 拡散領域と
- ウェル領域との距離を検証することにより、ラッチ
アップ発生の危険性の高いレイアウトパターンを自動的
に検証することができる。
【0149】<第7の実施例>図26は、この発明の第
7の実施例であるラッチアップ検証装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、第7の実施例のラッチアップ検
証装置は、図29に示すようなP- 基板101の上層部
にN- ウェル領域102が形成されるCMOS構造の集
積回路を対象とする。
【0150】同図に示すように、抽出ルール付与部60
より、GNDパッド情報、GND配線情報及びN+ 拡散
領域情報を含んだ各種抽出用ルールD57を、GNDパ
ッド抽出部61、GND配線抽出部62及びN+ 拡散領
域抽出部63に出力する。
【0151】GNDパッド抽出部61は、図示しないレ
イアウトパターンデータ付与手段よりレイアウトパター
ンデータD1を受け、レイアウトパターンデータD1か
ら、各種抽出用ルールD57のGNDパッド情報を用い
てGNDパッドを抽出して、GNDパッド抽出済みのレ
イアウトパターンデータD1をGND配線抽出部62に
出力する。
【0152】GND配線抽出部62はGNDパッド抽出
済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出用
ルールD57のGND配線情報を用いて、GNDパッド
から延設して形成されるGND配線を抽出してGND配
線抽出済みのレイアウトパターンデータD1をN+ 拡散
領域抽出部63に出力する。
【0153】N+ 拡散領域抽出部63は、GND配線抽
出済みのレイアウトパターンデータD1から、各種抽出
用ルールD57のN+ 拡散領域情報を用いて、P- 基板
の上層部に設けられたN+ 拡散領域のうち、GND配線
で直接接続されたN+ 拡散領域を抽出してGND配線直
接接続のN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデ
ータD1をラッチアップ検証部64に出力する。
【0154】一方、ベース距離付与部68は、検証デー
タとなるベース距離データD58をラッチアップ検証部
64に出力する。なお、ベース距離データD58は、P
- 基板の不純物濃度及びN- ウェル領域の不純物濃度に
基づき決定される。
【0155】ラッチアップ検証部64は、GND配線直
接接続のN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパターンデ
ータD1から、GND配線直接接続のN+ 拡散領域とN
- ウェル領域とのベース距離を測定して、ベース距離
が、データD58で規定された距離以上あるか否かを検
証し、ベース距離データD58で規定された距離以上で
あればラッチアップ危険性なしと判定し、ベース距離デ
ータD58で規定された距離以下であれば、GND配線
直接接続のN+ 拡散領域、P- 基板及びN- ウェル領域
とからなるNPNバイポーラトランジスタが活性状態に
なりやすくラッチアップ発生の危険性有りと判定する。
そして、ラッチアップ発生危険性有りと判定されたGN
D配線直接接続のN+ 拡散領域及びN- ウェル領域をペ
アにしたラッチアップ検証結果データD59を検証結果
出力部65に出力する。
【0156】以下、上記検証の詳細を図29のCMOS
構造を例にあげて説明する。図29では、GNDレベル
に直接接続されたN+ 拡散領域106とP- 基板101
とN- ウェル領域102とにより、ラッチアップ発生原
因となる寄生NPNバイポーラトランジスタ(図30の
T2に相当)が構成される。N+ 拡散領域106とN-
ウェル領域102との距離が図29に示すように十分離
れていれば、第6の実施例同様、寄生NPNバイポーラ
トランジスタの電流増幅率は非常に低い。
【0157】一方、N+ 拡散領域106とN- ウェル領
域102との距離が比較的近ければ、上記寄生NPNバ
イポーラトランジスタのベースの幅が小さく設定され、
寄生NPNバイポーラトランジスタの電流増幅率は高く
なり、ラッチアップ発生の危険性は高いとみなすのであ
る。
【0158】検証結果出力部65は、ラッチアップ検証
結果データD59に基づき、リスト形式あるいはグラフ
ィック出力等の検証結果情報(図示せず)を出力する。
【0159】図27は第7の実施例のラッチアップ検証
装置の動作を示すフローチャートである。また、図28
はその動作説明用の平面図である。以下、図27及び図
28を参照して、その検証動作を説明する。
【0160】まず、ステップS61で、GNDパッド抽
出部61は、レイアウトパターンデータD1から、各種
抽出用ルールD57のGNDパッド情報を用いてGND
パッド201を抽出して、GNDパッド抽出済みのレイ
アウトパターンデータD1をGND配線抽出部62に出
力する。
【0161】ステップS62で、GND配線抽出部62
はGNDパッド抽出済みのレイアウトパターンデータD
1から、各種抽出用ルールD57のGND配線情報を用
いて、GNDパッド201から延設して形成されるGN
D配線202を抽出してGND配線抽出済みのレイアウ
トパターンデータD1をN+ 拡散領域抽出部63に出力
する。
【0162】ステップS63で、N+ 拡散領域抽出部6
3は、GND配線抽出済みのレイアウトパターンデータ
D1から、各種抽出用ルールD57のN+ 拡散領域情報
を用いて、図示しないP- 基板の上層部に設けられたN
+ 拡散領域203,204のうち、GND配線202で
直接接続されたN+ 拡散領域203を抽出してGND配
線直接接続のN+ 拡散領域抽出済みのレイアウトパター
ンデータD1をラッチアップ検証部64に出力する。
【0163】ステップS64で、ベース距離付与部68
は、検証データとなるベース距離データD58をラッチ
アップ検証部64に出力する。そして、ラッチアップ検
証部64は、GND配線直接接続のN+ 拡散領域抽出済
みのレイアウトパターンデータD1から、GND配線直
接接続のN+ 拡散領域203とN- ウェル領域205と
のベース距離d6を測定して、ベース距離d6が、ベー
ス距離データD58で規定された距離以上あるか否かを
検証し、距離以上であればラッチアップ発生の危険性な
しと判定し、距離以下であればラッチアップ発生の危険
性有りと判定する。そして、その検証結果をラッチアッ
プ検証結果データD59として検証結果出力部65に出
力する。
【0164】そして、ステップS65で、検証結果出力
部65は、ラッチアップ検証結果データD59に基づ
き、リスト形式あるいはグラフィック出力等の検証結果
情報(図示せず)を出力する。
【0165】このように、第7の実施例のラッチアップ
検証装置は、GND配線に直接接続されたN+ 拡散領域
とN- ウェル領域との距離を検証することにより、ラッ
チアップ発生の危険性の高いレイアウトパターンを自動
的に検証することができる。
【0166】なお、第1〜第7の実施例のラッチアップ
検証装置は、それぞれ単独でも十分な効果を有するが、
複数の実施例の組み合せによりラッチアップ検証装置を
構成すれば、より検証精度が高くなる。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1及び請求項2記載のラッチアップ検証装置によれば、
ラッチアップ検証手段により、ウェル内MOSトランジ
スタが形成されたウェル領域に対する該ウェル内MOS
トランジスタの一方電極の接続関係から、自身が形成さ
れたウェル領域以外の領域から電源供給を受ける可能性
のあるウェル内MOSトランジスタの存在の有無を検証
することにより、CMOS構造のレイアウトパターンに
対するラッチアップ検証の大幅効率向上を図るととも
に、一定の検証精度を保った検証を行うことができる。
【0168】この発明の請求項3及び請求項4記載のラ
ッチアップ検証装置によれば、ラッチアップ検証手段に
より、各々が半導体基板または共通のウェル領域の表面
に形成され、かつ共通の電源に直接接続される第1の導
電型の第1の半導体領域と第2の導電型の第2の半導体
領域との距離から、第1の導電型の第1の半導体領域及
び第2の導電型の第2の半導体領域のうち一方の半導体
領域、第2の導電型のウェル領域及び第1の導電型の半
導体基板とからなる寄生バイポーラトランジスタのPN
接合が順バイアスされやすい構造であるか否かを検証す
ることにより、CMOS構造のレイアウトパターンに対
するラッチアップ検証の大幅効率向上を図るとともに、
一定の検証精度を保った検証を行うことができる。
【0169】この発明の請求項5及び請求項6記載のラ
ッチアップ検証装置によれば、ラッチアップ検証手段に
より、半導体基板の表面に形成され、かつ所定の電源に
直接接続される第2の導電型の半導体領域とウェル領域
との距離から、第2の導電型の半導体領域、第1の導電
型の半導体基板及び第2の導電型のウェル領域とからな
る寄生バイポーラトランジスタが能動状態になりやすい
構造であるか否かを検証することにより、CMOS構造
のレイアウトパターンに対するラッチアップ検証の大幅
効率向上を図るとともに、一定の検証精度を保った検証
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるラッチアップ検
証装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例のラッチアップ検証装置の動作を
示すフローチャートである。
【図3】この発明の第2の実施例であるラッチアップ検
証装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施例のラッチアップ検証装置の動作を
示すフローチャートである。
【図5】第2の実施例のラッチアップ検証装置の動作説
明用のレイアウトパターン平面図である。
【図6】第2の実施例のラッチアップ検証装置の動作説
明用のレイアウトパターン平面図である。
【図7】第2の実施例のラッチアップ検証装置の動作説
明用のレイアウトパターン平面図である。
【図8】この発明の第3の実施例であるラッチアップ検
証装置の構成を示すブロック図である。
【図9】第3の実施例のラッチアップ検証装置の動作を
示すフローチャートである。
【図10】第3の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図11】第3の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図12】第3の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図13】この発明の第4の実施例であるラッチアップ
検証装置の構成を示すブロック図である。
【図14】第4の実施例のラッチアップ検証装置の動作
を示すフローチャートである。
【図15】第4の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図16】第4の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図17】第4の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図18】この発明の第5の実施例であるラッチアップ
検証装置の構成を示すブロック図である。
【図19】第5の実施例のラッチアップ検証装置の動作
を示すフローチャートである。
【図20】第5の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図21】第5の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図22】第5の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図23】この発明の第6の実施例であるラッチアップ
検証装置の構成を示すブロック図である。
【図24】第6の実施例のラッチアップ検証装置の動作
を示すフローチャートである。
【図25】第6の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図26】この発明の第7の実施例であるラッチアップ
検証装置の構成を示すブロック図である。
【図27】第7の実施例のラッチアップ検証装置の動作
を示すフローチャートである。
【図28】第7の実施例のラッチアップ検証装置の動作
説明用のレイアウトパターン平面図である。
【図29】CMOS構造の一例を示す断面図である。
【図30】ラッチアップ現象説明用の回路図である。
【図31】ラッチアップ現象説明用のレイアウトパター
ン平面図である。
【図32】ラッチアップ現象説明用の回路図である。
【図33】ラッチアップ現象説明用の回路図である。
【図34】ラッチアップ現象説明用の説明図である。
【図35】CMOS構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ウェル内トランジスタ抽出部 2 バックゲート端子情報付加部 3 ラッチアップ検証部 4 エラーメッセージ出力部 10 抽出ルール付与部 11 VDDパッド抽出部 12 VDD配線抽出部 13 P+ 拡散領域抽出部 14 N+ 拡散領域抽出部 15 オーバーサイズ領域設定部 16 ラッチアップ検証部 17 検証結果出力部 18 オーバーサイズ情報付与部 50 抽出ルール付与部 51 VDDパッド抽出部 52 VDD配線抽出部 53 P+ 拡散領域抽出部 54 ラッチアップ検証部 55 検証結果出力部 58 ベース間隔距離付与部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】ラッチアップ検証部3は、バックゲート端
子情報付きトランジスタ情報D4から、以下に述べる検
証を行う。同一バックゲート端子情報を持つ個々のトラ
ンジスタのソース端子がこれらのトランジスタを含むウ
エル領域に 条件1.直接接続される。 条件2.抵抗を介して接続される。 条件3.同一ウエル領域内の他の単一あるいは複数のト
ランジスタを介して、ドレイン−ソース端子方向に直列
に接続される。 からなる条件1〜条件3のうち、いずれにも該当しない
MOSトランジスタをラッチアップMOSトランジスタ
として抽出し、抽出したラッチアップMOSトランジス
タからなるラッチアップ検証結果データD5を検証結果
出力部4に出力する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】検証結果出力部4は、ラッチアップ検証結
データD5に基づき、エラーメッセージ等の検証結果
情報をリスト形式あるいはグラフィック形式で出力す
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】ステップS3で、ラッチアップ検証部3
は、バックゲート端子情報付きトランジスタ情報D4か
ら前述したようなラッチアップ検証(同一バックゲート
端子情報を持つ個々のトランジスタのソース端子の接続
状態の検証)を行い、そのラッチアップ検証結果データ
D5を検証結果出力部4に出力する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】ステップS4で、検証結果出力部4は、ラ
ッチアップ検証結果データD5に基づき、エラーメッセ
ージ等の検証結果情報をリスト形式あるいはグラフィッ
ク形式で出力する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 ウェル内トランジスタ抽出部 2 バックゲート端子情報付加部 3 ラッチアップ検証部 4 検証結果出力部 10 抽出ルール付与部 11 VDDパッド抽出部 12 VDD配線抽出部 13 P+ 拡散領域抽出部 14 N+ 拡散領域抽出部 15 オーバーサイズ領域設定部 16 ラッチアップ検証部 17 検証結果出力部 18 オーバーサイズ情報付与部 50 抽出ルール付与部 51 VDDパッド抽出部 52 VDD配線抽出部 53 P+ 拡散領域抽出部 54 ラッチアップ検証部 55 検証結果出力部 58 ベース間隔距離付与部
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板上に少なくと
    も1つの第2の導電型のウェル領域を設けた構造のCM
    OS半導体集積回路のレイアウトパターンを規定したレ
    イアウトパターンデータを付与するレイアウトパターン
    データ付与手段と、 前記レイアウトパターンデータに基づき、前記ウェル領
    域内に形成されたMOSトランジスタをウェル内MOS
    トランジスタとして抽出するウェル内MOSトランジス
    タ抽出手段と、 前記ウェル内MOSトランジスタが形成されたウェル領
    域に対する該ウェル内MOSトランジスタの一方電極の
    接続関係に基づき、前記レイアウトパターンデータで規
    定されたレイアウトパターンのラッチアップ発生の危険
    性を検証するラッチアップ検証手段とを備えたラッチア
    ップ検証装置。
  2. 【請求項2】 前記ラッチアップ検証手段は、前記ウェ
    ル内MOSトランジスタが形成されたウェル領域に対す
    る該ウェル内MOSトランジスタの一方電極の接続関係
    を下記の条件(a)〜(c)で検証し、 ウェル内MOSトランジスタの一方電極がウェル領域に (a)直接接続される (b)抵抗を介して接続される (c)同一ウェル領域内の他の単一あるいは複数のトラ
    ンジスタを介して、一方電極−他方電極方向に直列に接
    続される、 条件(a)〜(c)のいずれかを満足する場合にレイア
    ウトパターンのラッチアップ発生の危険性がないと判断
    し、条件(a)〜(c)のすべてを満足しない場合にラ
    ッチアップ発生の危険性があると判断する請求項1の記
    載ラッチアップ検証装置。
  3. 【請求項3】 第1の導電型の半導体基板上に少なくと
    も1つの第2の導電型のウェル領域を設けた構造のCM
    OS半導体集積回路のレイアウトパターンを規定したレ
    イアウトパターンデータを付与するレイアウトパターン
    データ付与手段と、 前記レイアウトパターンデータを受け、前記レイアウト
    パターンデータから、各々が前記半導体基板または共通
    のウェル領域の表面に形成され、かつ共通の電源に直接
    接続される第1の導電型の第1の半導体領域及び第2の
    導電型の第2の半導体領域を抽出する半導体領域抽出手
    段と、 前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との距離
    に基づき、前記レイアウトパターンデータで規定された
    レイアウトパターンのラッチアップ発生の危険性を検証
    するラッチアップ検証手段とを備えたラッチアップ検証
    装置。
  4. 【請求項4】 前記レイアウトパターン中に存在する、
    電源パッド、電源配線、第1の導電型の半導体領域及び
    第2の導電型の半導体領域を前記レイアウトパターンか
    ら特定する情報からなる抽出ルールを付与する抽出用ル
    ール付与手段をさらに備え、 前記半導体領域抽出手段は、 前記レイアウトパターンデータから、前記抽出ルールを
    参照して、前記共通の電源用の電源パッドを抽出して、
    電源パッド抽出済みレイアウトパターンデータを出力す
    る電源パッド抽出手段と、 前記電源パッド抽出済みレイアウトパターンデータか
    ら、前記抽出ルールを参照して、前記電源パッドから延
    設して形成される電源配線を抽出して、電源配線抽出済
    みのレイアウトパターンデータを出力する電源配線抽出
    手段と、 前記電源配線抽出済みレイアウトパターンデータから、
    前記抽出ルールを参照して、前記半導体基板または前記
    共通のウェル領域の表面に形成され、かつ前記電源配線
    に直接接続される第1の導電型の第1の半導体領域を抽
    出して、第1の半導体領域抽出済みレイアウトパターン
    データを出力する第1の電源接続半導体領域抽出手段
    と、 前記第1の半導体領域抽出済みレイアウトパターンデー
    タから、前記抽出ルールを参照して、前記半導体基板ま
    たは前記共通のウェル領域の表面に形成され、かつ前記
    電源配線に直接接続される第2の導電型の第2の半導体
    領域を抽出して、第1及び第2の半導体領域抽出済みの
    レイアウトパターンデータを出力する第2の電源接続半
    導体領域抽出手段とを備え、 前記ラッチアップ検証手段は、前記第1及び第2の半導
    体領域抽出済みのレイアウトパターンデータより得られ
    る前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域との距
    離に基づき、前記レイアウトパターンデータで規定され
    たレイアウトパターンのラッチアップ発生の危険性を検
    証する請求項3記載のラッチアップ検証装置。
  5. 【請求項5】 第1の導電型の半導体基板上に少なくと
    も1つの第2の導電型ウェル領域を設けた構造のCMO
    S半導体集積回路のレイアウトパターンを規定したレイ
    アウトパターンデータを付与するレイアウトパターンデ
    ータ付与手段と、 前記レイアウトパターンデータを受け、前記レイアウト
    パターンデータから、前記半導体基板の表面に形成さ
    れ、かつ所定の電源に直接接続される第2の導電型の半
    導体領域を抽出する半導体領域抽出手段と、 前記半導体領域と前記ウェル領域との距離に基づき、前
    記レイアウトパターンデータで規定されたレイアウトパ
    ターンのラッチアップ発生の危険性を検証するラッチア
    ップ検証手段とを備えたラッチアップ検証装置。
  6. 【請求項6】 前記レイアウトパターン中に存在する、
    電源パッド、電源配線及び第2の導電型の半導体領域を
    前記レイアウトパターンから特定する情報からなる抽出
    ルールを付与する抽出用ルール付与手段をさらに備え、 前記半導体領域抽出手段は、 前記レイアウトパターンデータから、前記抽出ルールを
    参照して、前記所定の電源用の電源パッドを抽出して、
    電源パッド抽出済みレイアウトパターンデータを出力す
    る電源パッド抽出手段と、 前記電源パッド抽出済みレイアウトパターンデータか
    ら、前記抽出ルールを参照して、前記電源パッドから延
    設して形成される電源配線を抽出して、電源配線抽出済
    みのレイアウトパターンデータを出力する電源配線抽出
    手段と、 前記電源配線抽出済みレイアウトパターンデータから、
    前記抽出ルールを参照して、前記半導体基板の表面に形
    成され、前記電源配線に直接接続される第2の導電型の
    半導体領域を抽出して、半導体領域抽出済みレイアウト
    パターンデータを出力する電源接続半導体領域抽出手段
    とを備え、 前記ラッチアップ検証手段は、前記半導体領域抽出済み
    のレイアウトパターンデータより得られる前記半導体領
    域と前記ウェル領域との距離に基づき、前記レイアウト
    パターンデータで規定されたレイアウトパターンのラッ
    チアップ発生の危険性を検証する請求項5記載のラッチ
    アップ検証装置。
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